JPH09224710A - 連結具付き履物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の履物では、脱いだときにバラバラにな
り易く、見た目がきれいでないとともに、大勢の履物の
中では捜すのに手間がかかることがある。 【解決手段】 各履物１，２のおける相互に対面接触す
る各側面１１，１２に、相互に接着・離脱自在に連結さ
れる連結具３の何れか一方の連結片３１，３２をそれぞ
れ取付け、履物を脱いだときに両履物を連結させた状態
で並置し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、靴、スリッパ、
下駄等の履物に関し、さらに詳しくは左右一対の履物を
きれいに揃えておくための連結具を備えた連結具付き履
物に関するものである。

【０００２】

【発明の背景及び発明が解決しようとする課題】家庭の
玄関や大勢の人が集まる集会所の玄関等において、左右
の履物が散らばった状態で脱がれている光景をよく目に
することがあるが、このように左右の履物が散らばって
脱がれていると見た目にきれいではなく、しかも大勢の
人の履物が１箇所に脱がれている場合に左右の履物がバ
ラバラであると、一対の履物を捜すのに時間がかかると
いう問題があった。又、特に子供等が大勢の人が集まる
場所では、先の人が左右の履物をきれいに揃えて置いて
いても、後の人が踏んだり押し動かしたりして整頓姿勢
を乱すことがあった。このような事例は、屋外履の履物
ばかりてなく、例えば病院や集会所等の屋内で使用する
スリッパでも、よく目にすることである。

【０００３】本願発明は、このような事情に鑑み、左右
一対の履物をきれいに揃えたままの姿勢で維持できるよ
うにするとともに、履物をきれいに揃えて脱ぐという教
育的注意を喚起させ得るような連結具付き履物を提供す
ることを目的としてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。即
ち、本願発明の連結具付き履物は、左右一対の履物にお
ける並置状態で相互に対面接触する各側面に、相互に接
着・離脱自在に連結される一対の連結片からなる連結具
の各連結片をそれぞれ取付けて構成している。

【０００５】本願発明では、靴、下駄、草履、スリッパ
（屋外用又は屋内用）等のあらゆる履物が対象となる。
又、連結具としては、相互に接着・離脱自在な一対の磁
石、面接着テープ（通称マジックテープ）等が適当であ
る。尚、連結具としてホックも使用可能であるが、ホッ
クを使用した場合には、その接着・離脱操作（特に接着
操作）を手で行う必要があるので、少し手間がかかると
いう難点がある。

【０００６】この連結具の各連結片は、左右の履物をき
れいに揃えたときに相互に対面接触する各側の側面に、
例えば接着剤で接着させたり、縫えるものであれば糸で
縫着したり、ビス止めしたり（下駄の場合に可能であ
る）して取付けられる。

【０００７】本願発明の連結具付き履物では、両履物を
脱いで各側の連結片を相互に接着させることにより、両
履物をきれいに揃えた状態で置いておくことができる。
この状態では、片方の履物を少しぐらい押し動かしても
両履物が連結具を介して接着されているので不用意に分
離することがない。又、履物を履くときには、並べた状
態の各履物に足を差し込んだ後、両足を少し強く離すと
両履物を簡単に分離させることができる。又、両履物を
手で分離させた後に、それぞれの履物を各足に装着する
ようにしてもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１〜図４を参照して、本願の幾
つかの実施形態を説明すると、図１及び図２の第１実施
形態では本願の連結具付き履物として靴を適用し、図３
の第２実施形態では同じく下駄を適用し、図４の第３実
施形態では同じくスリッパを適用している。

【０００９】図１及び図２の第１実施形態の連結具付き
履物では、左右一対の履物（靴）１，２における並置状
態で相互に対面接触する各側面１１，１２に、一対の連
結片３１，３２からなる連結具３の何れか一方の連結片
３１，３２をそれぞれ取付けて構成されている。即ち、
一方の連結片３１は左側履物１の右側面１１に取付けら
れ、他方の連結片３２は右側履物２の側面１２に取付け
られている。

【００１０】連結具３としては、磁石又は面接着テープ
等が適当である。連結具３として磁石を使用した場合に
は、各連結片３１，３２を相互に軽く接触させるだけで
接着させることができる。又、連結具３として面接着テ
ープを使用した場合には、接着時に両連結片３１，３２
を少し強く圧接させる必要がある。この各連結片３１，
３２は、履物側面１１，１２に対して、接着剤で接着さ
せるか、面接着テープを使用した場合には糸で縫い付け
ることもできる。尚、連結具３として、磁石や面接着テ
ープのほかに、ホックも使用可能であるが、該ホックの
場合は接着・離脱操作がやや面倒となる。

【００１１】そして、この連結具付き履物では、各連結
片３１，３２を相互に接着させることにより、両履物
１，２を連結状態で保持することができる。この連結状
態では、例えば一方の履物を押し動かしても、他方の履
物がそれに追動して、両履物が不用意に連結解除される
ことがない。従って、常時両履物を揃えた状態で並置さ
せておくことができるので、見た目にきれいであり、し
かも大勢の履物の中でバラバラになることがない。又、
このように、連結具３を備えた履物であると、特に子供
においては、脱いだときにきれいに揃えなければならな
いという、教育的注意を喚起させることができ、しつけ
の点でも役立つ。尚、この連結具付き履物では、履物を
足に装着するには、連結状態の各履物１，２にそれぞれ
足を差し込んだ後、両足を少し強く離すと両連結片３
１，３２を簡単に離脱させることができる。

【００１２】図３に示す第２実施形態の連結具付き履物
（下駄）では、連結具３の各連結片３１，３２を下駄の
台部分の側面１１，１２に取付けている。この場合、連
結具３として、磁石を使用するときには、各連結片３
１，３２をビスで取付けることもできる。

【００１３】図４に示す第４実施形態の連結具付き履物
（スリッパ）では、連結具３の各連結片３１，３２をス
リッパのフード部分に取付けている。

【００１４】尚、図３の第２実施形態、及び図４の第３
実施形態の各連結具付き履物も、基本的に第１実施形態
のものと同様の作用が得られる。

【００１５】

【発明の効果】本願発明の連結具付き履物では、左右各
側の履物１，２における相互に対面接触する各側面１
１，１２に、相互に接着・離脱自在に連結される連結具
３の何れか一方の連結片３１，３２をそれぞれ取付けて
いるので、両連結片３１，３２を連結させた状態で両履
物１，２を並置しておけば、両履物が不用意に分離する
ことがなく、従って見た目が悪くならず、しかも大勢の
人の履物の中でも一対の履物がバラバラにならないので
捜す手間が不要となるという効果がある。又、特に子供
の履物では、連結具３を備えていることにより、きれい
に揃えて脱ぐという教育的注意を喚起させることがで
き、しつけの面でも効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１実施形態にかかる連結具付き履
物の平面図である。

【図２】図１の一方の履物の側面図である。

【図３】本願発明の第２実施形態にかかる連結具付き履
物の平面図である。

【図４】本願発明の第３実施形態にかかる連結具付き履
物の平面図である。

【符号の説明】

１及び２は履物、３は連結具、１１及び１２は側面、３
１及び３２は連結片である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対の履物（１，２）における並置
   状態で相互に対面接触する各側面（１１，１２）に、相
   互に接着・離脱自在に連結される一対の連結片（３１，
   ３２）からなる連結具（３）の何れか一方の連結片（３
   １，３２）をそれぞれ取付けたことを特徴とする連結具
   付き履物。