JPH09223872A - 導体ビアを持つセラミック基板の製造方法 - Google Patents

導体ビアを持つセラミック基板の製造方法

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JPH09223872A
JPH09223872A JP5410896A JP5410896A JPH09223872A JP H09223872 A JPH09223872 A JP H09223872A JP 5410896 A JP5410896 A JP 5410896A JP 5410896 A JP5410896 A JP 5410896A JP H09223872 A JPH09223872 A JP H09223872A
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JP
Japan
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perhydropolysilazane
layers
conductor
layer
conductor pins
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Pending
Application number
JP5410896A
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English (en)
Inventor
Shigeo Nakajima
茂生 中島
Fumio Miyagawa
文雄 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン径の細い導体ピンが狭ピッチで精度良く
並べて埋設された、ごく薄いセラミック基板を形成する
ための、セラミック基板の製造方法を得る。 【解決手段】 導体ピン20が立設されたテーブル10
上面に、低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザンをほ
ぼ均等厚さにコーティングして、該ペルヒドロポリシラ
ザンを乾燥させてなる、ペルヒドロポリシラザン層30
を、導体ピン20の上端近くまで複数層積層形成する。
次いで、テーブル10上面に複数層積層形成されたペル
ヒドロポリシラザン層30を、250〜300℃で低温
焼成し、該複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザ
ン層30を、該ペルヒドロポリシラザン層30に導体ピ
ン20を上下に貫通させて一体に埋め込んだ状態で、一
体にセラミック化する。その後、その一体にセラミック
化された複数層のペルヒドロポリシラザン層30を、導
体ピン20と共に、テーブル10から離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基板に
導体ビア用の複数本の導体ピンが並べて一体に埋め込ま
れてなる、導体ビアを持つセラミック基板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時の高集積化タイプの半導体チップ
は、CSP(チップサイズパッケージの略であって、半
導体チップとほぼ同一サイズの小型のパッケージ)を介
して、PCB(プリント基板)に実装している。
【0003】CSPは、図7又は図8に示されたよう
に、セラミック基板50を本体としていて、該セラミッ
ク基板50上面に、半導体チップ40の電極をフリップ
チップボンディング法によりはんだ付け接続するための
薄膜等からなる導体回路パターン(図示せず)を備えて
いる。セラミック基板50には、複数本の導体ビア(図
示せず)をセラミック基板50を上下に貫通させて所定
ピッチで並べて備えている。そして、それらの導体ビア
の上端を、上記セラミック基板50上面の導体回路パタ
ーンに一連に接続している。
【0004】セラミック基板50下面に露出した導体ビ
ア下端には、図7に示したように、金属製のピン70上
端をろう付け接続して、該ピン70をセラミック基板5
0の下方に突出させている。そして、そのピン70を、
それに対応するPCBの端子に差し込む等してはんだ付
け接続できるようにしている。又は、図8に示したよう
に、セラミック基板50下面に露出した導体ビア下端
に、はんだバンプ80を形成している。そして、そのは
んだバンプ80を用いて、導体ビア下端を、それに対応
するPCBの端子にフリップチップボンディング法によ
りはんだ付け接続できるようにしている。
【0005】ここで、半導体チップ40を、CSPを介
して、PCBに実装している理由は、半導体チップ40
の電極の配列がランダムであったり、半導体チップ40
の電極のピッチがPCBに形成された端子のピッチに比
べて狭ピッチであったりするからである。そのため、半
導体チップ40の電極の配列やそのピッチを、CSPを
介して、PCBの端子の配列やそのピッチに合わせた
り、高熱を発する半導体チップ40にPCBから加わる
両者の熱膨張率の差異に基づく熱応力を、CSPで緩和
したりする必要があるからである。
【0006】このCSP等に用いられる導体ビアを持つ
セラミック基板50の製造方法として、特開平3−93
290号公報に記載された方法がある。この方法では、
セラミックグリーンシートに導体ビア形成用の金属製の
導体ピンを埋め込んで、セラミックグリーンシートを高
温焼成し、導体ピンからなる導体ビアが埋め込まれてな
るセラミック基板を形成している。又は、導体ビア形成
用の金属製の導体ピンが張架された治具内にセラミック
微粉末を含んだスラリーを層状に注入した後、該スラリ
ーを乾燥、高温焼結させて、導体ピンからなる導体ビア
が埋め込まれてなるセラミック基板を形成している。
【0007】これらの製造方法によれば、セラミック基
板50に、導体ピンからなる導体ビアを、セラミック基
板50を上下に貫通させて途切れなく確実に形成でき
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記セ
ラミック基板の製造方法では、セラミックグリーンシー
トやスラリーを、800〜1200℃の高温を加えて、
高温焼成したり高温焼結したりして、セラミック基板5
0を形成しなければならず、その際に、金属製の導体ピ
ンが軟化して腰折れ状態となってしまった。また、導体
ピンのピン径を細くした場合には、そのピン径の細い導
体ピンが、高温で焼成又は焼結して形成されるセラミッ
ク基板50から過大な熱収縮応力を受けて、曲がってし
まった。
【0009】また、セラミックグリーンシートを高温焼
成したり、スラリーを高温焼結したりして形成する、セ
ラミック基板50の熱収縮率が、セラミック基板50の
各所で大きく異なってしまうため、セラミック基板50
の各所に埋め込まれた導体ピンのピッチが大きく狂って
しまった。
【0010】また、セラミックグリーンシートを高温焼
成したり、スラリーを高温焼結したりして形成する、セ
ラミック基板50の熱収縮量が大きいため、セラミック
基板50を、その熱放散性を向上させるために、数10
μm等の厚さにごく薄く形成しようとすると、セラミッ
ク基板50にクラックが生じたり、セラミック基板50
が反ったり歪んだりしてしまった。
【0011】そのため、導体ビア形成用の複数本の導体
ピンをセラミック基板50に0.2mm以下等の狭ピッ
チで精度良く並べて備えたり、セラミック基板50を数
10μm等の厚さにごく薄く形成して、その熱放散性を
高めたり、そのコンパクト化を図ったりする必要のある
CSP用のセラミック基板50を、上記セラミック基板
の製造方法を用いては、形成することが、不可能であっ
た。
【0012】本発明は、このような課題を解消した、導
体ビア用のピン径の細い複数本の導体ピンをセラミック
基板に狭ピッチで精度良く並べて備えたり、セラミック
基板をごく薄く形成したりすることの可能な、CSP用
等のセラミック基板を形成するための、導体ビアを持つ
セラミック基板の製造方法(以下、セラミック基板の製
造方法という)を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のセラミック基板の製造方法は、25
0℃以上の温度でセラミック化可能な低温焼成タイプの
ペルヒドロポリシラザンを用いて、次の工程により形成
することを特徴としている。 a.セラミック化されたペルヒドロポリシラザンが付着
しにくいテーブル上面に、導体ビア形成用の複数本の導
体ピンを、該ピンの下端を前記テーブルに差し込んだ状
態で、所定ピッチで並べて立設する工程。 b.前記複数本の導体ピンが並べて立設されたテーブル
上面に、前記低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザン
をほぼ均等厚さにコーティングし、該ペルヒドロポリシ
ラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリシラザン層を形成
する工程。 c.前記ペルヒドロポリシラザン層上面に、前記低温焼
成タイプのペルヒドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコ
ーティングし、該ペルヒドロポリシラザンを乾燥させ
て、ペルヒドロポリシラザン層を積層形成する作業を繰
り返し行い、前記テーブル上面にペルヒドロポリシラザ
ン層を前記複数本の導体ピンの上端近くまで複数層積層
形成する工程。 d.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
ロポリシラザン層を250〜300℃で低温焼成し、該
複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層を、該
ペルヒドロポリシラザン層に前記複数本の導体ピンを上
下に貫通させて一体に埋め込んだ状態で、一体にセラミ
ック化する工程。 e.前記複数層積層形成されてセラミック化されたペル
ヒドロポリシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層
に一体に埋め込まれた前記複数本の導体ピンと共に、前
記テーブルから離脱させる工程。
【0014】本発明の第2セラミック基板の製造方法
は、250℃以上の温度でセラミック化可能な低温焼成
タイプのペルヒドロポリシラザンを用いて、次の工程に
より形成することを特徴としている。 a.セラミック化されたペルヒドロポリシラザンが付着
しにくいテーブル上面と、該テーブルの上方に並べて配
置されたサブテーブル下面との間に、導体ビア形成用の
複数本の導体ピンを、該ピンの下端とその上端とを前記
テーブルとサブテーブルとに差し込んだ状態で、所定ピ
ッチで並べて架け渡す工程。 b.前記複数本の導体ピンが並べて架け渡されたテーブ
ル上面に、前記低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザ
ンをほぼ均等厚さにコーティングし、該ペルヒドロポリ
シラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリシラザン層を形
成する工程。 c.前記ペルヒドロポリシラザン層上面に、前記低温焼
成タイプのペルヒドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコ
ーティングし、該ペルヒドロポリシラザンを乾燥させ
て、ペルヒドロポリシラザン層を積層形成する作業を繰
り返し行い、前記テーブル上面に複数層のペルヒドロポ
リシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層に前記複
数本の導体ピンの下部が一体に埋め込まれて固定された
状態となるまで積層形成する工程。 d.前記サブテーブルを複数本の導体ピンの上端から離
脱させる工程。 e.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
ロポリシラザン層上面に、前記低温焼成タイプのペルヒ
ドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコーティングし、該
ペルヒドロポリシラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリ
シラザン層を積層形成する作業を再度繰り返し行い、前
記ペルヒドロポリシラザン層上面にペルヒドロポリシラ
ザン層を前記複数本の導体ピンの上端近くまで複数層積
層形成する工程。 f.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
ロポリシラザン層を250〜300℃で低温焼成し、該
複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層を、該
ペルヒドロポリシラザン層に前記複数本の導体ピンを上
下に貫通させて一体に埋め込んだ状態で、一体にセラミ
ック化する工程。 g.前記複数層積層形成されてセラミック化されたペル
ヒドロポリシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層
に一体に埋め込まれた前記複数本の導体ピンと共に、前
記テーブルから離脱させる工程。
【0015】本発明の第1又は第2のセラミック基板の
製造方法においては、テーブル上面に複数層積層形成さ
れたペルヒドロポリシラザン層を、250〜300℃で
低温焼成しているため、該複数層積層形成されたペルヒ
ドロポリシラザン層を低温焼成して一体にセラミック化
した際に、該一体にセラミック化された複数層のペルヒ
ドロポリシラザン層に上下に貫通させて埋め込まれた複
数本の導体ピンが、一体にセラミック化された複数層の
ペルヒドロポリシラザン層から過大な熱収縮応力を受け
て、曲がってしまうのを防ぐことができる。
【0016】また、テーブル上面に複数層積層形成され
たペルヒドロポリシラザン層を、250〜300℃で低
温焼成しているため、該複数層積層形成されたペルヒド
ロポリシラザン層を低温焼成して一体にセラミック化し
た際に、該一体にセラミック化された複数層のペルヒド
ロポリシラザン層の各所の熱収縮率の差異を少なく抑え
て、一体にセラミック化された複数層のペルヒドロポリ
シラザン層に上下に貫通させて埋め込まれた複数本の導
体ピンのピッチが、一体にセラミック化された複数層の
ペルヒドロポリシラザン層の各所で大幅に狂うのを防ぐ
ことができる。
【0017】また、テーブル上面に複数層積層形成され
たペルヒドロポリシラザン層を、250〜300℃で低
温焼成しているため、該複数層積層形成されたペルヒド
ロポリシラザン層を低温焼成して一体にセラミック化し
た際に、該一体にセラミック化された複数層のペルヒド
ロポリシラザン層の熱収縮量を少なく抑えて、一体にセ
ラミック化された複数層のペルヒドロポリシラザン層を
ごく薄く形成して、その熱放散性を高めたり、そのコン
パクト化を図ったりした場合にも、一体にセラミック化
された複数層のペルヒドロポリシラザン層にクラックが
生じたり、一体にセラミック化された複数層のペルヒド
ロポリシラザン層が反ったり歪んだりするのを防ぐこと
ができる。
【0018】また、導体ピン上端からサブテーブルを離
脱させる等して、導体ピン上端を広く開放させ、該導体
ピンの上端近くまでペルヒドロポリシラザン層を複数層
積層形成するため、該複数層積層形成されたペルヒドロ
ポリシラザン層の上面に、導体ピンの上端をごく微少長
さ突出させた状態とすることができる。そして、該複数
層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層を低温焼成
して一体にセラミック化した際に、該一体にセラミック
化された複数層のペルヒドロポリシラザン層の上面に導
体ピンの上端をごく微少長さ突出させることができる。
そして、その一体にセラミック化された複数層のペルヒ
ドロポリシラザン層の上面に半導体素子の電極接続用の
導体回路パターンを形成して、該回路パターンに導体ピ
ンの上端を一連に接続した際に、該回路パターンの上方
に導体ピンの上端が突出するのを防ぐことができる。
【0019】本発明の第2のセラミック基板の製造方法
においては、導体ビア形成用の導体ピンを、その下端と
その上端とをテーブルとサブテーブルとに差し込んだ状
態で、テーブル上面とサブテーブル下面との間に架け渡
している。
【0020】そのため、導体ピンの下端をテーブルにご
く微少長さ差し込んだ状態で、導体ピンをテーブルとサ
ブテーブルとの間に倒れたり傾いたりしないように確実
に架け渡すことができる。そして、テーブル上面に複数
層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層の下面に、
導体ピンの下端をごく微少長さ突出させた状態とするこ
とができる。そして、テーブル上面に複数層積層形成さ
れたペルヒドロポリシラザン層を低温焼成して一体にセ
ラミック化した際に、該一体にセラミック化された複数
層のペルヒドロポリシラザン層の下面に、導体ピンの下
端をごく微少長さ突出させることができる。そして、そ
のペルヒドロポリシラザン層の下面にごく微少長さ突出
した導体ピンの下端周囲に導体ピンをPCB上の端子に
フリップチップボンディング法によりはんだ付け接続す
るためのはんだバンプを的確に形成できる。
【0021】本発明の第1又は第2のセラミック基板の
製造方法においては、テーブル、又はそれに加えて、サ
ブテーブルに、未焼結セラミックグリーンシートを用い
たり、導体ビア形成用の導体ピンに、銅又は銅合金から
なるピンを用いたりすることを好適としている。
【0022】このテーブル、又はそれに加えて、サブテ
ーブルに、未焼結セラミックグリーンシートを用いた第
1又は第2のセラミック基板の製造方法にあっては、未
焼結セラミックグリーンシートに、セラミック化された
ペルヒドロポリシラザンが付着しにくいため、テーブル
上面で一体にセラミック化された複数層のペルヒドロポ
リシラザン層を、未焼結セラミックグリーンシートから
なるテーブル上面から容易に離脱させることができる。
【0023】また、未焼結セラミックグリーンシート
は、柔軟であるため、未焼結セラミックグリーンシート
からなるテーブル又はサブテーブルに、導体ピンの下端
又はその上端を容易に押し込むことができる。そして、
導体ピンをテーブル上面に立設したり、導体ピンをテー
ブル上面とサブテーブル下面との間に架け渡したりでき
る。そして、導体ピンの下端又はその上端を差し込むた
めの盲孔を、テーブル上面又はサブテーブル下面に開口
する作業を、不要とすることができる。
【0024】また、導体ピンに、銅又は銅合金からなる
ピンを用いた第1又は第2のセラミック基板の製造方法
にあっては、一体にセラミック化された複数層のペルヒ
ドロポリシラザン層に、該ペルヒドロポリシラザン層を
上下に貫通させて、熱伝導率の良い銅又は銅合金からな
る導体ピンを一体に埋め込むことができる。そして、セ
ラミック基板上面に搭載される半導体チップ等が発する
熱を、上記銅又は銅合金からなる導体ピンを通して、セ
ラミック基板の下方に効率良く放散させることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。図1は本発明の第1のセラミック基板
の製造方法の好適な実施の形態を示している。以下に、
この第1のセラミック基板の製造方法を説明する。
【0026】図1に示したように、平滑に形成された平
面状をなすテーブル10上面に、導体ビア形成用の複数
本の導体ピン20を、該ピンの下端をテーブル10に差
し込んだ状態で、所定ピッチで並べて垂直に立設してい
る。
【0027】テーブル10には、セラミック化されたペ
ルヒドロポリシラザンが付着しにくい、アルミナ等から
なる柔軟な未焼結セラミックグリーンシートを用いてい
る。
【0028】導体ピン20の下端は、柔軟な未焼結セラ
ミックグリーンシートからなるテーブル10に押し込ん
で、テーブル10に所定長さ差し込んでいる。又は、テ
ーブル10上面に盲孔(図示せず)を開口して、該盲孔
内に導体ピン20の下端を隙間なく所定長さ差し込んで
いる。
【0029】導体ピン20には、電気抵抗値が小さくて
熱伝導率の良い銅又は銅合金からなる、0.1mm以下
等のピン径の細いピンを用いている。
【0030】次いで、同じ図1に示したように、複数本
の導体ピン20が並べて立設されたテーブル10上面
に、低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザンを、ほぼ
均等厚さにごく薄くコーティングしている。ペルヒドロ
ポリシラザンは、有機溶剤に溶かす等して、テーブル1
0上面に、スピンコート法等を用いて、コーティングし
ている。そして、そのペルヒドロポリシラザンを、10
0〜150℃の温度を加えて、乾燥させている。そし
て、ほぼ均等厚さのごく薄いペルヒドロポリシラザン層
30を形成している。
【0031】ペルヒドロポリシラザンは、図3に示した
ような分子構造例をした、Si、N、Hで構成される熱
硬化型無機高分子ポリマーであって、熱分解によりSi
―O系、Si―N―O系、Si―N系の非晶質セラミッ
クに転化可能な、セラミック前駆体ポリマーである。ペ
ルヒドロポリシラザンは、有機溶剤に溶解可能で、通常
の有機樹脂と同様に、各種基板にコーティング可能であ
る。
【0032】前記低温焼成タイプのペルヒドロポリシラ
ザンには、上記ペルヒドロポリシラザンに特殊な触媒
(具体的名称は、不詳)を添加してなる、東燃株式会社
製のものを用いている。この低温焼成タイプのペルヒド
ロポリシラザンは、250℃以上で低温焼成することに
より、セラミック(シリカガラス)化可能である。
【0033】次いで、テーブル10上面に形成されたペ
ルヒドロポリシラザン層30上面に、上記低温焼成タイ
プのペルヒドロポリシラザンを、ほぼ均等厚さにごく薄
くコーティングしている。ペルヒドロポリシラザンは、
有機溶剤に溶かす等して、ペルヒドロポリシラザン層3
0上面に、スピンコート法等を用いて、コーティングし
ている。そして、そのペルヒドロポリシラザンを、10
0〜150℃の温度を加えて、乾燥させている。そし
て、ほぼ均等厚さのごく薄いペルヒドロポリシラザン層
30を、前記テーブル10上面のペルヒドロポリシラザ
ン層30上面に積層形成している。
【0034】以下、上記と同様にして、テーブル10上
面に積層形成されたペルヒドロポリシラザン層30上面
にペルヒドロポリシラザン層30を積層形成する作業を
繰り返し行って、図1に示したように、テーブル10上
面に、ペルヒドロポリシラザン層30を、テーブル10
上面に並べて立設された複数本の導体ピン20の上端近
くまで、複数層(図では、5層としている)積層形成し
ている。
【0035】次いで、テーブル10上面に複数層積層形
成されたペルヒドロポリシラザン層30を、250〜3
00℃の温度を加えて、低温焼成している。そして、そ
の複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層30
を、該複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層
30に複数本の導体ピン20を上下に貫通させて一体に
埋め込んだ状態で、一体にセラミック化している。
【0036】その後、テーブル10に差し込まれた複数
本の導体ピン20の下端を、テーブル10から抜き取る
ようにして、上記一体にセラミック化された複数層のペ
ルヒドロポリシラザン層30を、該複数層のペルヒドロ
ポリシラザン層30に一体に埋め込まれた複数本の導体
ピン20と共に、テーブル10から離脱させている。
【0037】そして、図2に示したような、導体ビア用
の複数本の導体ピン20が、一体にセラミック化された
複数層のペルヒドロポリシラザン層30に、該ペルヒド
ロポリシラザン層30を上下に貫通して、所定ピッチで
精度良く並べて一体に埋設されてなる、数10μm等の
厚さのごく薄いセラミック基板50であって、その上面
に複数本の導体ピン20の上端がごく微少長さ突出し、
その下面に複数本の導体ピン20の下端が所定長さ突出
してなる、クラックや反りや歪みのないセラミック基板
50を形成している。
【0038】このセラミック基板50にあっては、その
上面に半導体チップの電極接続用の薄膜又はめっき膜等
からなる導体回路パターンを形成して、その回路パター
ンにセラミック基板50上面にごく微少長さ突出した導
体ピン20上端を、導体回路パターンの上方に突出させ
ずに、一連に接続できる。また、その下面に所定長さ突
出した導体ピン20を、PCBの端子に差し込む等して
はんだ付け接続するためのピン70に用いることができ
る。そして、セラミック基板50上面に形成された導体
回路パターンに半導体チップの電極をフリップチップボ
ンディング法によりはんだ付け接続すると共に、セラミ
ック基板50下面に突出したピン70をPCB等の端子
に差し込む等してはんだ付け接続して、半導体チップを
PCB等に実装するためのCSP用等のセラミック基板
50を提供できる。
【0039】図1に示した、第1のセラミック基板の製
造方法は、以上の工程からなる。
【0040】図4と図5は本発明の第2のセラミック基
板の製造方法の好適な実施の形態を示している。以下
に、この第2のセラミック基板の製造方法を説明する。
【0041】図の第2のセラミック基板の製造方法で
は、図4に示したように、セラミック化されたペルヒド
ロポリシラザンが付着しにくい平滑に形成された平面状
をなすテーブル10上面と、該テーブルの上方にテーブ
ル10と平行に並べて配置された平面状をなすサブテー
ブル60下面との間に、複数本の導体ピン20を、該ピ
ンの下端とその上端とをテーブル10とサブテーブル6
0とにごく微少長さ差し込んだ状態で、倒れたり傾いた
りしないように所定ピッチで垂直に並べて架け渡してい
る。
【0042】テーブル10とサブテーブル60とには、
アルミナ等からなる柔軟な未焼結セラミックグリーンシ
ートを用いている。そして、導体ピン20の下端とその
上端とを、柔軟な未焼結セラミックグリーンシートから
なるテーブル10とサブテーブル60とにごく微少長さ
押し込んで、導体ピン20の下端とその上端とを、テー
ブル10とサブテーブル60とにごく微少長さ差し込ん
でいる。
【0043】導体ピン20には、電気抵抗値が小さくて
熱伝導率の良い銅又は銅合金からなるごく細いピンを用
いている。
【0044】次いで、複数本の導体ピン20が並べて架
け渡されたテーブル10上面に、前述低温焼成タイプの
ペルヒドロポリシラザンを、ほぼ均等厚さにごく薄くコ
ーティングしている。ペルヒドロポリシラザンは、有機
溶剤に溶かす等して、テーブル10上面に、スピンコー
ト法等を用いて、コーティングしている。そして、その
ペルヒドロポリシラザンを、80〜150℃の温度を加
えて、乾燥させている。そして、テーブル10上面にほ
ぼ均等厚さのごく薄いペルヒドロポリシラザン層30を
形成している。
【0045】次いで、そのペルヒドロポリシラザン層3
0上面に、図4に示したように、前述低温焼成タイプの
ペルヒドロポリシラザンを、ほぼ均等厚さにごく薄くコ
ーティングしている。ペルヒドロポリシラザンは、有機
溶剤に溶かす等して、ペルヒドロポリシラザン層30上
面に、スピンコート法等を用いて、コーティングしてい
る。そして、そのペルヒドロポリシラザンを、80〜1
50℃の温度を加えて、乾燥させている。そして、テー
ブル10上面に形成されたペルヒドロポリシラザン層3
0上面にほぼ均等厚さのごく薄いペルヒドロポリシラザ
ン層30を積層形成している。
【0046】以下、上記と同様にして、テーブル10上
面に積層形成されたペルヒドロポリシラザン層30上面
にペルヒドロポリシラザン層30を積層形成する作業を
繰り返し行って、図4に示したように、テーブル10上
面に複数層のペルヒドロポリシラザン層30を、該ペル
ヒドロポリシラザン層30にテーブル10上面に架け渡
された複数本の導体ピン20の下部が動かぬように一体
に埋め込まれて固定された状態となるまで、積層形成し
ている。
【0047】次いで、図5に示したように、テーブル1
0上面に複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン
層30にその下部が固定された複数本の導体ピン20の
上端をサブテーブル60から抜き取って、サブテーブル
60を、複数本の導体ピン20の上端から離脱させてい
る。
【0048】次いで、同じ図5に示したように、テーブ
ル10上面に複数層積層形成されたペルヒドロポリシラ
ザン層30上面に、前述低温焼成タイプのペルヒドロポ
リシラザンを、ほぼ均等厚さにごく薄くコーティングし
ている。ペルヒドロポリシラザンは、有機溶剤に溶かす
等して、ペルヒドロポリシラザン層30上面に、スピン
コート法等を用いて、コーティングしている。そして、
そのペルヒドロポリシラザンを、80〜150℃の温度
を加えて、乾燥させている。そして、テーブル10上面
に複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層30
上面にほぼ均等厚さのごく薄いペルヒドロポリシラザン
層30を再度積層形成している。
【0049】以下、上記と同様にして、テーブル10上
面に複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層3
0上面にペルヒドロポリシラザン層30を積層形成する
作業を再度繰り返し行って、図5に示したように、テー
ブル10上面に複数層積層形成されたペルヒドロポリシ
ラザン層30上面にペルヒドロポリシラザン層30を、
複数本の導体ピン20の上端近くまで、複数層積層形成
している。
【0050】次いで、テーブル10上面に複数層積層形
成されたペルヒドロポリシラザン層30を、250〜3
00℃の温度を加えて、低温焼成している。そして、そ
の複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層30
を、該複数層のペルヒドロポリシラザン層30に複数本
の導体ピン20を上下に貫通させて一体に埋め込んだ状
態で、一体にセラミック化している。
【0051】その後、テーブル10にごく微少長さ差し
込まれた複数本の導体ピン20の下端を、テーブル10
から抜き取っている。そして、上記一体にセラミック化
された複数層のペルヒドロポリシラザン層30を、該複
数層のペルヒドロポリシラザン層30に一体に埋め込ま
れた複数本の導体ピン20と共に、テーブル10から離
脱させている。
【0052】そして、図6に示したような、導体ビア用
の複数本の導体ピン20が、一体にセラミック化された
複数層のペルヒドロポリシラザン層30に、該ペルヒド
ロポリシラザン層30を上下に貫通して、所定ピッチで
精度良く並べて一体に埋設されてなる、数10μm等の
ごく薄いセラミック基板50であって、その上面とその
下面とに複数本の導体ピン20の上端がごく微少長さ突
出してなる、クラックや反りや歪みのないセラミック基
板50を形成している。
【0053】このセラミック基板50にあっては、その
上面に半導体チップの電極接続用の薄膜又はめっき膜等
からなる導体回路パターンを形成して、その回路パター
ンにセラミック基板50上面にごく微少長さ突出した導
体ピン20上端を、導体回路パターンの上方に突出させ
ずに、一連に接続できる。また、その下面にごく微少長
さ突出した導体ピン20の下端周囲に、導体ピン20を
PCB上の端子にフリップチップボンディング法を用い
てはんだ付け接続するためのはんだバンプを形成でき
る。そして、セラミック基板50上面に形成された導体
回路パターンに半導体チップの電極をフリップチップボ
ンディング法によりはんだ付け接続すると共に、セラミ
ック基板50下面の導体ピン20の下端を、該下端周囲
に形成されたはんだバンプを用いて、PCB上等の端子
にはんだ付け接続して、半導体チップをPCB等に表面
実装するためのCSP用等のセラミック基板50を提供
できる。
【0054】なお、上述第1又は第2のセラミック基板
の製造方法においては、導体ピン20に、銅以外の、コ
バール(鉄―ニッケル―コバルト合金)等の熱伝導率が
比較的良い機械的強度の高い金属製のピンを用いたり、
テーブル10やサブテーブル60に、未焼結セラミック
グリーンシート以外の、セラミック化されたペルヒドロ
ポリシラザンが付着しにくい部材からなるテーブルを用
いたりしても良く、そのようにしても、上述第1又は第
2のセラミック基板の製造方法により形成したセラミッ
ク基板50とほぼ同様な作用を持つセラミック基板を形
成できる。
【0055】また、そうした際に、テーブル10やサブ
テーブル60に用いた部材が硬くて、導体ピン20の下
端やその上端をテーブル10やサブテーブル60に押し
込むことが不可能な場合には、そのテーブル10上面や
サブテーブル60下面に、導体ピン20の下端やその上
端を差し込むための盲孔(図示せず)を開口して、その
盲孔に導体ピン20の下端やその上端を抜き取り可能に
差し込むと良い。そして、テーブル10上面に導体ピン
20を立設したり、テーブル10上面とサブテーブル6
0下面との間に導体ピン20を架け渡したりすると良
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1又は
第2のセラミック基板の製造方法によれば、一体にセラ
ミック化された複数層のペルヒドロポリシラザン層に埋
め込まれた複数本の導体ピンが、一体にセラミック化さ
れた複数層のペルヒドロポリシラザン層から過大な熱収
縮応力を受けて、曲がってしまうのを防ぐことができ
る。そして、導体ビア用のピン径の細い複数本の導体ピ
ンが曲がらずに所定ピッチで整然と並べて一体に埋め込
まれてなる、セラミック基板を容易かつ的確に形成でき
る。
【0057】また、一体にセラミック化された複数層の
ペルヒドロポリシラザン層の各所の熱収縮率の差異を少
なく抑えて、一体にセラミック化された複数層のペルヒ
ドロポリシラザン層に埋め込まれた複数本の導体ピンの
ピッチが、一体にセラミック化された複数層のペルヒド
ロポリシラザン層の各所で大幅に狂うのを防ぐことがで
きる。そして、導体ビア用の複数本の導体ピンが0.2
mm等の狭ピッチで精度良く並べて一体に埋め込まれて
なるCSP用等のセラミック基板を、容易かつ的確に形
成できる。
【0058】また、一体にセラミック化された複数層の
ペルヒドロポリシラザン層の熱収縮量を少なく抑えて、
一体にセラミック化された複数層のペルヒドロポリシラ
ザン層にクラックが生じたり、一体にセラミック化され
た複数層のペルヒドロポリシラザン層が反ったり歪んだ
りするのを防ぐことができる。そして、数10μm等の
厚さのごく薄いCSP用等のセラミック基板を、クラッ
クや反りや歪みを生じさせずに、容易かつ的確に形成で
きる。
【0059】また、一体にセラミック化された複数層の
ペルヒドロポリシラザン層の上面に導体ピンの上端をご
く微少長さ突出させることができる。そして、その一体
にセラミック化された複数層のペルヒドロポリシラザン
層の上面に半導体素子の電極接続用の導体回路パターン
を形成して、該回路パターンに導体ビア用の導体ピンの
上端を一連に接続した際に、該回路パターンの上方に導
体ピンの上端が突出するのを防ぐことができる。
【0060】本発明の第2のセラミック基板の製造方法
によれば、導体ピンの下端をテーブルにごく微少長さ差
し込んだ状態で、導体ピンをテーブルとサブテーブルと
の間に倒れたり傾いたりしないように確実に架け渡すこ
とができる。そして、テーブル上面に複数層積層形成さ
れたペルヒドロポリシラザン層を一体にセラミック化し
た際に、該一体にセラミック化された複数層のペルヒド
ロポリシラザン層の下面に、導体ピンの下端をごく微少
長さ突出させることができる。そして、その一体にセラ
ミック化された複数層のペルヒドロポリシラザン層の下
面にごく微少長さ突出した導体ピンの下端周囲に導体ビ
ア用の導体ピンをPCB上の端子にフリップチップボン
ディング法によりはんだ付け接続するためのはんだバン
プを容易かつ的確に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のセラミック基板の製造方法を示
す説明図である。
【図2】本発明の第1のセラミック基板の製造方法を用
いて形成したセラミック基板の断面図である。
【図3】ペルヒドロポリシラザンの分子構造例を示す説
明図である。
【図4】本発明の第2のセラミック基板の製造方法を示
す説明図である。
【図5】本発明の第2のセラミック基板の製造方法を示
す説明図である。
【図6】本発明の第2のセラミック基板の製造方法を用
いて形成したセラミック基板の断面図である。
【図7】CSPの正面図である。
【図8】CSPの正面図である。
【符号の説明】
10 テーブル 20 導体ピン 30 ペルヒドロポリシラザン層 40 半導体チップ 50 セラミック基板 60 サブテーブル 70 ピン 80 はんだバンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 250℃以上の温度でセラミック化可能
    な低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザンを用いて、
    次の工程により形成することを特徴とする導体ビアを持
    つセラミック基板の製造方法。 a.セラミック化されたペルヒドロポリシラザンが付着
    しにくいテーブル上面に、導体ビア形成用の複数本の導
    体ピンを、該ピンの下端を前記テーブルに差し込んだ状
    態で、所定ピッチで並べて立設する工程。 b.前記複数本の導体ピンが並べて立設されたテーブル
    上面に、前記低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザン
    をほぼ均等厚さにコーティングし、該ペルヒドロポリシ
    ラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリシラザン層を形成
    する工程。 c.前記ペルヒドロポリシラザン層上面に、前記低温焼
    成タイプのペルヒドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコ
    ーティングし、該ペルヒドロポリシラザンを乾燥させ
    て、ペルヒドロポリシラザン層を積層形成する作業を繰
    り返し行い、前記テーブル上面にペルヒドロポリシラザ
    ン層を前記複数本の導体ピンの上端近くまで複数層積層
    形成する工程。 d.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
    ロポリシラザン層を250〜300℃で低温焼成し、該
    複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層を、該
    ペルヒドロポリシラザン層に前記複数本の導体ピンを上
    下に貫通させて一体に埋め込んだ状態で、一体にセラミ
    ック化する工程。 e.前記複数層積層形成されてセラミック化されたペル
    ヒドロポリシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層
    に一体に埋め込まれた前記複数本の導体ピンと共に、前
    記テーブルから離脱させる工程。
  2. 【請求項2】 250℃以上の温度でセラミック化可能
    な低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザンを用いて、
    次の工程により形成することを特徴とする導体ビアを持
    つセラミック基板の製造方法。 a.セラミック化されたペルヒドロポリシラザンが付着
    しにくいテーブル上面と、該テーブルの上方に並べて配
    置されたサブテーブル下面との間に、導体ビア形成用の
    複数本の導体ピンを、該ピンの下端とその上端とを前記
    テーブルとサブテーブルとに差し込んだ状態で、所定ピ
    ッチで並べて架け渡す工程。 b.前記複数本の導体ピンが並べて架け渡されたテーブ
    ル上面に、前記低温焼成タイプのペルヒドロポリシラザ
    ンをほぼ均等厚さにコーティングし、該ペルヒドロポリ
    シラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリシラザン層を形
    成する工程。 c.前記ペルヒドロポリシラザン層上面に、前記低温焼
    成タイプのペルヒドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコ
    ーティングし、該ペルヒドロポリシラザンを乾燥させ
    て、ペルヒドロポリシラザン層を積層形成する作業を繰
    り返し行い、前記テーブル上面に複数層のペルヒドロポ
    リシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層に前記複
    数本の導体ピンの下部が一体に埋め込まれて固定された
    状態となるまで積層形成する工程。 d.前記サブテーブルを複数本の導体ピンの上端から離
    脱させる工程。 e.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
    ロポリシラザン層上面に、前記低温焼成タイプのペルヒ
    ドロポリシラザンをほぼ均等厚さにコーティングし、該
    ペルヒドロポリシラザンを乾燥させて、ペルヒドロポリ
    シラザン層を積層形成する作業を再度繰り返し行い、前
    記ペルヒドロポリシラザン層上面にペルヒドロポリシラ
    ザン層を前記複数本の導体ピンの上端近くまで複数層積
    層形成する工程。 f.前記テーブル上面に複数層積層形成されたペルヒド
    ロポリシラザン層を250〜300℃で低温焼成し、該
    複数層積層形成されたペルヒドロポリシラザン層を、該
    ペルヒドロポリシラザン層に前記複数本の導体ピンを上
    下に貫通させて一体に埋め込んだ状態で、一体にセラミ
    ック化する工程。 g.前記複数層積層形成されてセラミック化されたペル
    ヒドロポリシラザン層を、該ペルヒドロポリシラザン層
    に一体に埋め込まれた前記複数本の導体ピンと共に、前
    記テーブルから離脱させる工程。
  3. 【請求項3】 テーブル、又はそれに加えて、サブテー
    ブルに、未焼結セラミックグリーンシートを用いた請求
    項1又は2記載の導体ビアを持つセラミック基板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 導体ビア形成用の導体ピンに、銅又は銅
    合金からなるピンを用いた請求項1、2又は3記載の導
    体ビアを持つセラミック基板の製造方法。
JP5410896A 1996-02-16 1996-02-16 導体ビアを持つセラミック基板の製造方法 Pending JPH09223872A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111202A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Ibiden Co Ltd 層間接続構造およびその製造方法

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