JPH09223026A - 時刻スケジューラの時間補正方法 - Google Patents

時刻スケジューラの時間補正方法

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JPH09223026A
JPH09223026A JP8030279A JP3027996A JPH09223026A JP H09223026 A JPH09223026 A JP H09223026A JP 8030279 A JP8030279 A JP 8030279A JP 3027996 A JP3027996 A JP 3027996A JP H09223026 A JPH09223026 A JP H09223026A
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JP
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time
program
register
waiting
scheduler
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JP8030279A
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Hirobumi Ando
博文 安藤
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Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御演算装置の指定時刻にプログラムを始動さ
せる機能を有するプログラムである時刻スケジューラ
を、時計補正中においても正しく機能させる方法を提供
する。 【解決手段】設定された時間が、時間の設定時点から経
過時間分だけ減少するように構成された待ち時間レジス
タWTと、仮待ち時間レジスタTWT とを制御演算装置Biの
データ記憶手段4B中に設け、次に始動すべきプログラム
の待ち時間を計算した時点における待ち時間が所定時間
未満の場合には、待ち時間を待ち時間レジスタに設定
し、待ち時間レジスタWTの内容が0になることを条件に
次のプログラムを始動する。計算した待ち時間が所定時
間以上の場合には待ち時間に時間補正比率を乗じた値を
仮待ち時間レジスタTWT に設定し、仮待ち時間レジスタ
TWT の内容が0になることを条件に、待ち時間の計算か
らの処理を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御演算装置の指
定時刻にプログラムを始動させる機能を有するプログラ
ムである時刻スケジューラを、制御演算装置が内蔵する
時刻の基準となる時計の補正中においても正しく機能さ
せるための時刻スケジューラの時間補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に指定時刻に始動するプログラムを
管理するプログラムである時刻スケジューラを有する制
御演算装置群と、制御演算装置群によって制御されるプ
ラントの一例として、プラントPを示す。図において、
PAは原液MAを処理して中間製品MA1 を生成する工程であ
り、PBは原液MBを処理して中間製品MB1 を生成する工程
であり、PCは中間製品MA1,MB1 から最終製品Cを生成す
る工程である。TKA,TKBはタンクであり、それぞれ中間
製品MA1,MB1 を一時的に貯蔵して前工程に連続した次工
程との間の中間製品の流れのバッファの役目をする。プ
ラントPは、製品Cを日単位でロット生産する。A1,A2,
A3はそれぞれ工程PA,PB,PCを制御する制御演算装置であ
り、制御演算装置A1,A2,A3はLAN(Local Aera Networ
k)LNに接続していて、相互に情報を交信しつつそれぞれ
の制御演算装置が制御する工程をシステムPに要求され
る制御に一致させる。
【0003】工程PA,PB,PCにおいて処理される液の温度
は、厳密に定められた温度に保つことが要求されるの
で、工程PA,PB,PCの初期設定時には、それぞれの工程を
構成する装置の温度を所定の温度にした準備状態にした
後に、それぞれの工程の原料となる原液をそれぞれの工
程に流入させる必要がある。図4に、製品Cの1つのロ
ットを生産するための、工程PA,PB,PCにおける初期設定
の工程の一部と、これらの工程の時間的な関係を表した
タイミングチャートを示す。図は横軸に時間、縦軸にそ
れぞれの時刻における各工程中での処理を表す。
【0004】図において、TA0,TB0,TC0 は工程PA,PB,PC
それぞれの始動時刻であり、この時刻にそれぞれの工程
を実行する装置の温度を所定温度にするための熱媒体と
なる液を循環させるポンプを始動させる。TA1,TB1,TC1
はそれぞれの工程の装置のヒータの投入時刻であり、TA
2,TB2,TC2 以下の時刻は、それぞれの工程の装置の定点
での温度を計測する時刻である。
【0005】工程PAを制御する制御演算装置A1の時刻ス
ケジューラは、時刻TA0 において工程PAのポンプを運転
するプログラムを始動すると、次に待ち時間ta1 を待ち
時間レジスタに設定し、時間待ちの状態となる。待ち時
間レジスタの内容は、待ち時間が設定された時間を起点
として時間の経過分だけ順次減算され、時間待ちレジス
タの内容が0になると時刻スケジューラが始動される。
制御演算装置A1の時刻スケジューラは待ち時間ta1 の後
の時刻TA1 にヒータを投入するヒータの制御プログラム
を始動する。さらに、時刻スケジューラは次の時刻TA2
に始動すべきプログラムの待ち時間ta2 を待ち時間レジ
スタに設定し、時間待ちの状態となる。以下、同様にし
て時刻スケジューラは、順次、次に始動させるべきプロ
グラムの時刻TAi (i は時刻の順番を示す番号)までの
待ち時間を待ち時間レジスタに設定することによって、
プログラムを所定の時刻に順序正しく始動させる。工程
PB,PC それぞれの制御演算装置A2,A3 の時刻スケジュー
ラも工程PAの時刻スケジューラと同様にして、プログラ
ムの始動時刻を管理する。
【0006】システムPの機能として要求される各工程
PA,PB,PCの始動時間TA0,TB0,TC0 は、制御演算装置A1が
有する時計を標準時計とし、制御演算装置A2,A3 それぞ
れが有する時計の時刻をこの標準時計に合わせる。そし
て、制御演算装置A2,A3 が有する時計から制御演算装置
A2,A3 それぞれの工程始動時刻TB0,TC0 を定める。図5
に、図4に説明したとおりにして始動される工程PA,PB,
PCからなるシステムPにおける製品Cの製造工程の全体
を示す。図においてL1,L2 はそれぞれ製品Cの1つのロ
ットの製造工程の全体を表す。ロットL1の生産は、ある
日の始動時刻TA01から始まり、ロットL2の生産は次の日
のロットL1の生産始動時刻と同一時刻のTA02から始ま
る。各ロットは1日を単位とし、通常同一時刻から始ま
るので、制御演算装置A1が有する標準時計に制御演算装
置A2,A3 が有する時計に合わせて置けば、各制御演算装
置が有するプログラムの所定時刻での始動は、それぞれ
の制御演算装置が有する時刻スケジューラによって行う
ことができる。
【0007】ところが標準時計において発生が予想され
る各制御演算装置の時計の誤差の修正の要求や、生産形
態の変更に対応するための標準時刻の変更の要求から、
各制御演算装置の時計の補正の必要が生ずる場合があ
る。例えば後者の例として、システムPの標準となって
いる制御演算装置A1の始動時刻TA0 を例えば従来は7時
30分であったものをシステムを運転する作業員の勤務
サイクルの変更に伴って8時に変更する必要が生じた場
合には、各制御演算装置の始動時刻を制御演算装置群外
の他の標準時計を参照してそれぞれ30分づつ変更する
方法もあるが、制御演算装置A1からの制御演算装置A2,A
3 の相対的な始動時刻TAB,TAC は変化しないので、各制
御演算装置の始動時刻をそれぞれ変更する代わりに、標
準時計のみを絶対時刻に対して30分遅らせて8時にす
ると、制御演算装置A2,A3 の時計は制御演算装置A1の時
計に追随して30分遅れ方向に補正されるから、制御演
算装置A1以外の装置では時刻を個別に修正する手間が不
要である。制御演算装置A1,A2,A3の時計がすべて30分
づつ遅れる結果、制御演算装置A1〜A3それぞれの時刻ス
ケジューラが管理するプログラムの始動時間の相対的な
関係は変化せず、時計の時刻変更が行われてもプラント
Pでの工程間での処理は正しく行われる。
【0008】標準時計の誤差修正あるいは、工程管理上
の都合による時刻変更に伴うそれぞれの制御演算装置の
時計の補正は、1回に行うと不都合が生ずる場合があ
る。例えば図5に示したロットL1,L2 の生産工程におい
て、ロットL1の工程PAが完了し、次のロットL2の工程に
入る前の時点t で、標準時計である工程PAの制御演算装
置A1の時計を30分早くしたとする。この時刻では図示
のとおりロットL1の工程PB,PC が継続しているので、そ
れぞれの工程の制御演算装置の補正された時計が示す時
刻と、既にそれぞれの制御演算装置の時刻スケジューラ
によって設定された待ち時間から決まるプログラムの始
動時刻との間に大きい差異が生ずる。例えば、制御演算
装置A2の時計が8時55分に30分進みの補正が行われ
たとすると、制御演算装置A2の時刻スケジューラによっ
て、8時50分に10分の待ち時間が与えられ補正前の
時刻で9時に始動すべきプログラムは、補正後の時刻に
よると9時20分に始動することになる。制御演算装置
A2の中に9時10分に始動すべきプログラムがあったと
すると、時刻スケジューラは前に実行すべきプログラム
を始動させるまで次のプログラムを始動させないから9
時10分に始動すべきプログラムの実行は行われない不
都合が生ずる。そこで、一般的に制御演算装置の時計の
補正を行う場合には、1回の補正量をシステムの機能を
損なわない限度以下に少なくし、全補正量に応じて適切
な時間をかけて補正する。
【0009】図6に図3に示したシステムPを構成する
制御演算装置Ai(i は制御演算装置A の番号、例えばA
1)の内部を表したブロック図を示す。図において1は
制御演算手段、2は第1プログラム記憶手段、3は第2
プログラム記憶手段、4はデータ記憶手段、5は時計、
6は入力装置、7は表示装置、8は第1入出力部、9は
第2入出力部である。制御演算手段1は、第1プログラ
ム記憶手段2,第2プログラム記憶手段3に格納された
プログラムを実行して制御演算装置Aiの機能を実現す
る。以下の説明では制御演算手段1がプログラムを実行
して実現する機能をプログラムが実現するものとして説
明する。データ記憶手段4は、制御演算手段1からのデ
ータの読み書きが番地単位で可能なRAM(Random Acce
ss Memory)で構成された記憶手段である。第1入出力部
8は制御演算装置Aiと制御演算装置Aiの制御対象との間
で交信されるデータを入出力する回路であり、第2入出
力部9はLANLNに接続し、他の制御演算装置と交信す
るデータを入出力する回路である。入力装置6は操作信
号の入力装置であり、表示装置7は制御演算装置Aiが保
有するデータ等を表示する装置である。
【0010】第1プログラム記憶手段2には、入力装置
6から操作信号を入力したり、表示装置7にデータを表
示したり、第1入出力部8、第2入出力部9等からデー
タを入出力するプログラムや、他のプログラムを支援す
るプログラムからなる制御演算装置Aiの基本的処理を行
う基本プログラムP0と、時刻スケジューラP1とが格納さ
れている。第2プログラム記憶手段3には、時刻スケジ
ューラP1によって始動時刻が与えられ、制御演算装置Ai
の制御や計測の機能を実現するプログラム群を構成する
第1プログラムP11 、第2プログラムP12 などが格納さ
れている。
【0011】図7は、図6に示したデータ記憶手段4の
内容示したブロック図である。図示のとおりデータ記憶
手段4には指定時間領域DTと待ち時間レジスタWTの領域
が設けられている。基本プログラムP0は、システムP
(図3を参照)の初期設定時に、プログラム名とこのプ
ログラムの始動時間を示す指定時間とからなるデータDT
1,DT2 等を、この領域の先頭番地AD1 から順次に格納す
る。待ち時間レジスタには、時刻スケジューラP1(図6
を参照)によって、始動済のプログラムの次に始動すべ
きプログラムの待ち時間とプログラム名が設定され、こ
のレジスタに時刻スケジューラP1によって設定される待
ち時間は、基本プログラムP0に含まれる時間処理プログ
ラムによって単位の微小時間の経過毎に経過時間に相当
する値が減算される。さらに基本プログラムP0は、待ち
時間レジスタの待ち時間が0になったことを検出し時刻
スケジューラP1を始動する。
【0012】図8に、図6に示した制御演算装置Aiの時
刻スケジューラP1による処理を表したフローチャートを
示す。図示のとおり時刻スケジューラP1は、始動すると
処理F1において時計5(図6を参照)から現在の時刻を
読出し、処理F2に進んで次に実行すべきプログラムの指
定時刻を指定時間領域DT(図7を参照)から読出し、処
理F3に進んで次に始動すべきプログラムの待ち時間を算
出し、処理F4において、このプログラム名と算出した待
ち時間とを待ち時間レジスタWT(図7を参照)に設定
し、処理F4に進んで時間待ちの状態となる。待ち時間レ
ジスタWTの内容が0になったことが基本プログラムP0
(図6を参照)に検出され、基本プログラムP0によって
時刻スケジューラP1 の時間待ちの状態が解除されると
時刻スケジューラP1は処理F6を実行し、待ち時間が終わ
ったプログラムを始動する。なお待ち時間が等しいプロ
グラムがある場合には、始動順序を定め、始動順序に従
って順次始動する。次いで処理F7に進み、以後始動すべ
きプログラムの有無を指定時間領域DTの内容を参照して
決定し、なお始動未了のプログラムがある場合には処理
F1に戻り、処理F1以下の処理を繰り返す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のとおり、LAN
によって接続された複数個の制御演算装置によって制御
されるシステムにおいて、それぞれの制御演算装置のプ
ログラムの始動時刻を管理する時刻スケジューラの動作
の基準となる時計を補正する場合に、1回の補正量は、
それぞれの制御演算装置における制御や計測に支障を来
さない限度以下の微小な値に限定するのであるが、全体
の補正量が大きく、補正時間が長引き、プログラムの待
ち時間が大きい場合には、時計が示すプログラムが始動
すべき時刻と、実際にプログラムが始動する時刻との間
に無視できない差異が生ずる。例えば、補正比率を補正
開始からの経過時間の10%に選定し、進み方向に10
分の補正を行う場合には、補正に要する時間は補正すべ
き時間の10倍となるから、補正に要する時間は100
分となる。若しこの場合に補正開始の直前に時刻スケジ
ューラが待ち時間を60分に設定したプログラムがあっ
たとすると、このプログラムが始動する時刻は、待ち時
間を設定した時刻に待ち時間を加算した時刻になるの
で、補正開始直前の時刻から60分後となる。ところが
制御演算装置の時計は補正開始後1時間が経過した時点
では、経過時間の10% に当たる6分が進み側に補正され
ているから、プログラムが始動した時点では、66分後
を指し、予定時刻の60分後と6分の差異が生ずる。シ
ステムは標準時刻を基準にして管理されるから、上述の
プログラムの始動時刻は、システムの時刻に対して誤差
となり、誤差が大きいと定時に予定された制御や計測に
支障が生ずる。
【0014】上述の事情があることに鑑み、本発明は、
システムを構成する制御演算装置の時刻スケジューラの
時間の基準となる時計が補正された場合に、時刻スケジ
ューラによって始動されるプログラムの予定始動時刻
と、時計が示す時刻との間の差異をシステムにとって支
障を来さない範囲に収める、時刻スケジューラの時間補
正方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明によれば、設定された時間がこの時間の設定
時点を起点にして経過時間分だけ減少するように構成さ
れた時間待ちレジスタと、時計と、次に始動すべきプロ
グラムの指定時刻と時計が示す時刻との差を待ち時間と
して時間待ちレジスタに設定し、時間待ちレジスタの内
容が0になったことを条件にして、次に始動すべきプロ
グラムを始動させる機能を有するプログラムである時刻
スケジューラとを有する制御演算装置における時計補正
時の時刻スケジューラの時間補正方法において、制御演
算装置中に、設定された時間がこの時間の設定時点を起
点にして経過時間分だけ減少するように構成された仮待
ち時間レジスタを設け、時刻スケジューラに、時刻スケ
ジューラが算出した次に始動すべきプログラムの待ち時
間が所定の時間より短い場合には、算出した待ち時間を
待ち時間レジスタに設定して、待ち時間レジスタの内容
が0になったことを条件にして次に始動すべきプログラ
ムを始動させ、待ち時間が所定時間に等しいか長い場合
には、この算出した待ち時間に時計補正のための時間補
正比率を乗じた値を仮待ち時間として仮待ち時間レジス
タに設定させ、仮待ち時間レジスタの内容が0になった
時点で再度次に始動すべきプログラムの待ち時間の算出
から始まる処理を待ち時間が所定時間より短くなるまで
繰り返させることを特徴とする。
【0016】即ち、時刻スケジューラは先ず、次に始動
すへきプログラムの指定時間と制御演算装置が有する時
計が示す時刻とから、次に始動すへきプログラムの待ち
時間を算出する。次いで時刻スケジューラは、この算出
した待ち時間が所定の時間に等しいか、所定時間より短
い場合には、待ち時間を待ち時間レジスタに設定する。
待ち時間レジスタに設定された設定時間は、設定された
時刻を起点にして時間の経過分だけ減少する。待ち時間
レジスタの内容が0になると時刻スケジューラは次に始
動すべきプログラムを始動する。待ち時間が所定の時間
より長い場合には、時刻スケジューラは待ち時間に時間
補正比率を乗じ、この計算した値を仮時間待ちレジスタ
に設定する。仮時間待ちレジスタの内容は、内容が設定
された時刻を起点として時間の経過分だけ減少を続け、
内容が0になると時刻スケジューラが再度次のプログラ
ムを始動すべき指定時刻と時計が示す時刻との差から待
ち時間を算出し、この処理に続く以下の処理を繰り返
す。時刻スケジューラは、この繰り返しの処理を待ち時
間が所定時間未満になるまで実行する。仮時間待ちレジ
スタに設定される値は次のプログラムの待ち時間に時間
補正比率を乗じた値であり、所定時間を下回らない値で
あるので、例え時計の補正が継続していても仮待ち時間
レジスタの内容が0になる以前に他のプログラムの始動
時刻になることはない。従って、時刻スケジューラの待
ち時間の算出の基準となる時計が補正中であっても、次
のプログラムの指定された始動時刻と時計が示す時刻と
の間には、所定時間に時間補正比率を乗じた値の誤差が
生ずるのみであり、指定時刻に始動すべきプログラムの
始動が漏れなく順序正しく行われる。
【0017】また、本発明において、所定時間は10秒
とし、時間補正比率は10%以下とすると好適である。
即ち、待ち時間が所定時間の10秒になるまで次のプロ
グラムを始動させる待ち時間の設定が行われないから、
待ち時間と補正が行われる時間の長さの如何に係わら
ず、例えば1時間に渡る補正の期間中、次のプログラム
が待っていたとしても、次のプログラムが始動する場合
の予定時刻と時計の時刻が示す時刻との差は、所定時間
の10秒に補正比率の10%を乗じた値の1秒を越えるこ
とはない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態の一例
である。本発明の方法を適用した制御演算装置Biのデー
タ記憶手段4Bの内容を表したブロック図を示す。制御演
算装置Biは、図6に示した制御演算装置Aiと、基本プロ
グラムP0に代わる基本プログラムPB0、時刻スケジュー
ラP1に代わる時刻スケジューラPB1 、データ記憶手段4
に代わるデータ記憶手段4Bを有する点以外は同一構成の
ものであるので、制御演算装置Biの全体を示すブロック
図は省略し、基本プログラムPB0 と時刻スケジューラPB
1 とデータ記憶手段4B以外の部分については制御演算手
段Ai(図6)を参照して説明する。
【0019】データ記憶手段4Bには、指定時間領域DTと
待ち時間レジスタWTと仮待ち時間レジスタTWT の領域が
設定されている。基本プログラムPB0 は制御演算装置Ai
の基本プログラムP0(図6を参照)に仮時間待ちレジス
タTWT の内容を処理する機能が付加されたプログラムで
あり、時刻スケジューラPB1 は制御演算装置Aiの時刻ス
ケジューラP1に仮時間待ちレジスタTWT を扱う機能が付
加されたプログラムである。指定時間領域DTと待ち時間
レジスタWTの領域とは図6に示した同符号の領域と同一
の目的、同一の機能の領域であるので説明を省略する。
仮待ち時間レジスタTWT は、仮待ち時間が設定されるデ
ータ記憶手段4B中に設定されたレジスタであり、仮待ち
時間レジスタTWT の内容である仮待ち時間は時刻スケジ
ューラPB1 によって設定され、仮待ち時間レジスタTWT
に設定された仮待ち時間は、設定された時刻を起点にし
て、経過する時間だけ減算される。仮待ち時間レジスタ
TWT の内容を減算する処理と、仮待ち時間レジスタTWT
の内容が0になったことを検出する処理は基本プログラ
ムPB0 が行う。基本プログラムPB0 は、仮待ち時間レジ
スタTWT の内容が0になると時間待ちの状態にある時刻
スケジューラPB1 を始動する。
【0020】図2に、図1に示したデータ記憶手段4Bを
有する制御演算装置Biの時刻スケジューラPB1 の動作を
表したフローチャートを示す。時刻スケジューラPB1 が
始動すると、時刻スケジューラPB1 は先ず処理F1におい
て制御演算装置Biが有する時計が示す現在の時刻を読出
し、処理F2に進んで次に始動させるべきプログラムの指
定時刻を読出し、処理F3に進んで指定時刻と現在時刻の
差から待ち時間を算出し、処理F4において、処理F3で算
出した待ち時間が所定時間として定められた時間の10
秒未満か否かを判定し、10秒未満の場合には、処理F1
0 に進み、待ち時間を待ち時間レジスタWT(図1を参
照)に設定し、処理F11 に進んで時間待ちの状態で待機
する。時間が経過して時間レジスタWTが0になり、基本
プログラムPB0 が時刻スケジューラPB1 を始動すると、
時刻スケジューラPB1 は処理F12 を実行し、時間待ちが
終了したプログラムを始動する。次いで処理F13 に進
み、指定時刻に始動すべきプログラムの処理がすべて完
了したか否かを判定し、完了していない場合には、処理
F1に戻り以下の次のプログラムに関する処理をする。
【0021】処理F4において、待ち時間が所定時間の1
0秒以上と判定した場合には、時刻スケジューラPB1
は、処理F5を実行し、処理F3で算出した待ち時間に時間
補正比率の"0.9" を乗じ、この計算結果を仮待ち時間と
する。次いで処理F6に進み、仮待ち時間を待ち時間レジ
スタTWT (図1を参照)に格納し、処理F7に進んで時間
待ちの状態となる。基本プログラムPB0 が仮時間待ちレ
ジスタTWT の内容の0を検出すると、基本プログラムPB
0 は時刻スケジューラTWT を始動する。時刻スケジュー
ラTWT は、再び処理F1からの処理を実行する。処理F1〜
処理F7を繰り返す間に時間が経過し、次に始動すべきプ
ログラムの待ち時間が10秒未満となった時点で処理F1
0 以下の処理が実行される。
【0022】仮待ち時間が計算されるプログラムは、待
ち時間が10秒を越えるプログラムであり、かつ仮待ち
時間は、待ち時間に時間補正比率を乗じた値であり、時
計の補正は時間補正比率で行われるから、仮待ち時間中
に他のプログラムが始動すべき時刻に到達することはな
い。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、設定された時間がこの時間の設定時点を起点にして
経過時間分だけ減少するように構成された時間待ちレジ
スタと、時計と、次に始動すべきプログラムの指定時刻
と時計が示す時刻との差を待ち時間として時間待ちレジ
スタに設定し、時間待ちレジスタの内容が0になったこ
とを条件にして、次に始動すべきプログラムを始動させ
る機能を有するプログラムである時刻スケジューラとを
有する制御演算装置における時計補正時の時刻スケジュ
ーラの時間補正方法において、制御演算装置中に、設定
された時間がこの時間の設定時点を起点にして経過時間
分だけ減少するように構成された仮待ち時間レジスタを
設ける。そして、時刻スケジューラに、時刻スケジュー
ラが算出した次に始動すべきプログラムの待ち時間が所
定の時間未満の場合には、算出した待ち時間を待ち時間
レジスタに設定して、待ち時間レジスタの内容が0にな
ったことを条件にして次に始動すべきプログラムを始動
させる。さらに、待ち時間が所定時間以上の場合には、
この算出した待ち時間に時計補正のための時間補正比率
を乗じた値を仮待ち時間として仮待ち時間レジスタに設
定させ、仮待ち時間レジスタの内容が0になった時点で
再度次に始動すべきプログラムの待ち時間の算出から始
まる処理を待ち時間が所定時間より短くなるまで繰り返
させる。
【0024】従って、本発明の方法を適用した制御演算
装置においては、時刻スケジューラがプログラムを始動
させるまでの待ち時間を、所定時間内に設定するので、
時計が示す時刻と、プログラムに予定された始動時刻と
の間に所定時間に時計の補正比率を乗じた値以上の誤差
を生ずることがない。また、仮待ち時間は、所定時間を
越えた値の待ち時間に時間補正比率を乗じた値であり、
時計の補正は時間補正比率で行われるから、時計の時間
補正中であっても仮待ち時間中に他のプログラムを始動
すべき時刻になることはなく、時間指定されたプログラ
ムが漏れなく順序正しく始動される。
【0025】さらに、請求項2の発明によれば、所定時
間は10秒にし、時間補正比率を経過時間の10%にす
るので、計の時刻の時計が示す時刻と、プログラムに予
定された始動時刻との間に生ずる誤差は所定時間の10
秒に補正比率の10%を乗じた値の1秒を越える誤差を
生ずることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である、本発明の方
法を適用した制御演算装置のデータ記憶手段の内容を示
したブロック図
【図2】本発明の実施の形態の一例である、本発明の方
法を適用した制御演算装置の時刻スケジューラの機能を
表したフローチャート
【図3】時刻スケジューラを有する複数の制御演算装置
を制御、計測の手段とするシステムの一例のブロック図
【図4】図3に示したシステムにおける処理のタイミン
グチャート
【図5】図3に示したシステムにおける処理の総体のタ
イミングチャート
【図6】図3に示したシステムの構成要素である制御演
算装置の内部を示したブロック図
【図7】図6に示した制御演算装置のデータ記憶手段の
内容を示したブロック図
【図8】図6に示した制御演算装置の時刻スケジューラ
の機能を表したフローチャート
【符号の説明】
Bi 制御演算装置 DT 時間指定領域 WT 待ち時間レジスタ ti 待ち時間 TWT 仮待ち時間レジスタ tti 仮待ち時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定された時間がこの時間の設定時点を起
    点にして経過時間分だけ減少するように構成された時間
    待ちレジスタと、時計と、次に始動すべきプログラムの
    指定時刻と時計が示す時刻との差を待ち時間として時間
    待ちレジスタに設定し、時間待ちレジスタの内容が0に
    なったことを条件にして、次に始動すべきプログラムを
    始動させる機能を有するプログラムである時刻スケジュ
    ーラとを有する制御演算装置における時計補正時の時刻
    スケジューラの時間補正方法において、 制御演算装置中に、設定された時間がこの時間の設定時
    点を起点にして経過時間分だけ減少するように構成され
    た仮待ち時間レジスタを設け、時刻スケジューラに、時
    刻スケジューラが算出した次に始動すべきプログラムの
    待ち時間が所定の時間より短い場合には、算出した待ち
    時間を待ち時間レジスタに設定して、待ち時間レジスタ
    の内容が0になったことを条件にして次に始動すべきプ
    ログラムを始動させ、待ち時間が所定時間に等しいか長
    い場合には、この算出した待ち時間に時計補正のための
    時間補正比率を乗じた値を仮待ち時間として仮待ち時間
    レジスタに設定させ、仮待ち時間レジスタの内容が0に
    なった時点で再度次に始動すべきプログラムの待ち時間
    の算出から始まる処理を待ち時間が所定時間より短くな
    るまで繰り返させることを特徴とする時刻スケジューラ
    の時間補正方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の時刻スケジューラの時間
    補正方法において、所定時間は10秒にし、時間補正比
    率を経過時間の10%にしたことを特徴とする時刻スケ
    ジューラの時間補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009153900A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 株式会社日立産機システム 情報処理装置およびその周期タスク実行方法
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