JPH09222948A - ポインティングデバイスとその製造方法 - Google Patents

ポインティングデバイスとその製造方法

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JPH09222948A
JPH09222948A JP8030695A JP3069596A JPH09222948A JP H09222948 A JPH09222948 A JP H09222948A JP 8030695 A JP8030695 A JP 8030695A JP 3069596 A JP3069596 A JP 3069596A JP H09222948 A JPH09222948 A JP H09222948A
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JP
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pointing device
support
forming
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hole
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JP8030695A
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English (en)
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Michiko Endou
みち子 遠藤
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/008Actuators other then push button
    • H01H2221/012Joy stick type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2239/00Miscellaneous
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力部材に印加された荷重の方向と強さに対
応した入力信号を送出する、ポインティングデバイスと
その製造方法に関し、高感度,小形化を目的とする。 【解決手段】 基体13と、基体13の上面より直立する支
持体14と、支持体14の上端部から支持体14の側方へ延伸
する複数の弾性変形可能な弾性片15と、弾性片15の歪み
量を検出する歪みゲージ16とを具え、入力部材12が4枚
の弾性片15の先端部に支持されている。支持体14と弾性
片15とは一体形成が可能であり、その方法として犠牲層
を利用する方法を提案している。基体13にシリコンを使
用すれば、歪みゲージ16の信号処理回路が基板13に形成
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータのデ
ィスプレイ上のカーソルを任意方向の所望位置へ移動さ
せるのに使用するポインティングデバイスに関する。
【0002】近年、コンピュータも本体とキーボード,
ディスプレイが一体になったノートブックタイプ等の携
帯用が急増している。この携帯用コンピュータで使用さ
れるポインティングデバイスとして、従来のディスクト
ップコンピュータで使用されているようなマウス,デジ
タイザ等のように、設置面積を必要とせず、携帯用コン
ピュータ内に組み込み可能な小形かつ軽量のポインティ
ングデバイスが要求されるようになった。
【0003】このように小形かつ軽量のポインティング
デバイスを実現するには、高感度の荷重センサを使用す
ることが有効である。
【0004】
【従来の技術】図7は従来の構成例におけるポインティ
ングデバイスの要部を示す斜視図、図8は図6に示す弾
性基板の底面図であり、1は十字形状の柔軟性基板、2
はスティック、3は歪みゲージである。
【0005】図7において、本出願人が出願した特願平
6−222234号のポインティングデバイスの要部
は、十字形状の柔軟性基板1の中心部にスティック2の
下端が固着され、等分された四方に延伸し弾性変形可能
な基板1の延伸片1aの先端部には、基板1を取付ける
ための穴4があけられており、図8に示すように、各延
伸片1aの下面には、歪みゲージ3が形成または貼着さ
れている。
【0006】基板1は例えば樹脂等の柔軟性を有する絶
縁材料からなり、樹脂等にてなるステック2の上端部に
横方向の荷重が印加される、即ち操作者が指先でステッ
ク2の上端部に力を加えることにより、容易にステック
2を矢印で示すようにX,Y方向を含む任意の方向に変
位させることが可能であり、その力によって4枚の延伸
片1aが弾性変形する。
【0007】延伸片1aに設けられた歪みゲージ3は、
ステック2の+X方向,−X方向,+Y方向,−Y方向
への変位および変位量を検出するために設けられ、図示
しない歪み信号処理回路では、4枚の延伸片1aのそれ
ぞれに設けられた歪みゲージ3の出力を合成し、その合
成信号によってカーソルが移動するようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のポインティ
ングデバイスにおいて、基板1の4枚の延伸片1aの先
端部は、完全に固定される構成であった。そのため、ス
ティック2に力を印加し、延伸片1aの弾性変形による
歪みを検出する歪みゲージ3の出力を高めようとする
と、基板1即ちポインティングデバイスは大形化するよ
うになる。
【0009】そこで、ポインティングデバイスを大形化
させることなく、かつ、歪み信号処理回路の増幅率を高
めずに、一層高感度で安定性に優れたポインティングデ
バイスが望まれるようになった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1のポインティングデバイスは、操作部材に印加
された荷重の方向と強さに対応した入力信号を送出する
ポインティングデバイスであって、基体と、該基体の上
面より直立する支持体と、該支持体の上端部から該支持
体の側方に延伸する複数の弾性変形可能な弾性片と、該
弾性片の歪み量を検出する歪みゲージとを具え、該操作
部材が該複数の弾性片の先端部に支持されてなることを
特徴とする。
【0011】上記課題を解決する本発明の第2のポイン
ティングデバイスは、操作部材に印加された荷重の方向
と強さに対応した入力信号を送出するポインティングデ
バイであって、基体と、該基体の上面より直立する支持
体と、該支持体の上端部から該支持体の側方に延伸する
複数の弾性変形可能な弾性片と、該弾性片の歪み量をそ
れぞれに検出する歪みゲージとを具え、該操作部が、該
荷重を印加する操作部材と、該荷重を該複数の弾性片に
伝達する中間部材を具え、該複数の弾性片の先端部の上
面に当接する当接面を有する該中間部材が、ゴム状弾性
する接着剤により該基体の上面に接着され、該中間部材
に該操作部材が搭載されてなることを特徴とする。
【0012】上記課題を解決する本発明の第1のポイン
ティングデバイスの製造方法は、操作部材に印加された
荷重の方向と強さに対応した入力信号を送出するポイン
ティングデバイにおいて、基体の上面に犠牲層を成膜す
る工程と、該犠牲層の所定部をエッチングし支持体形成
用の透孔を該犠牲層に形成する工程と、該犠牲層の上面
と該透孔内とに絶縁層を形成する工程と、該樹脂層の上
面かつ該透孔より外側の複数位置に抵抗薄膜からなる歪
みゲージパターンを形成する工程と、該絶縁層を選択的
に除去し該透孔内の支持体とその支持体から側方に延伸
しかつ該歪みゲージパターンを含む弾性片とを形成する
工程と、該弾性片の先端部に支持された入力部材を搭載
させる工程を含むことを特徴とする。
【0013】上記課題を解決する本発明の第2のポイン
ティングデバイスの製造方法は、操作部材に印加された
荷重の方向と強さに対応した入力信号を送出するポイン
ティングデバイにおいて、基体の上面に犠牲層を成膜す
る工程と、該犠牲層の所定部をエッチングし支持体形成
用の透孔を該犠牲層に形成する工程と、該犠牲層の上面
と該透孔内とに第1の絶縁層を形成する工程と、該第1
の絶縁層の上面かつ該透孔よりも外側の複数位置に抵抗
薄膜からなる歪みゲージパターンを形成する工程と、該
第1の絶縁層の上に第2の絶縁層を形成する工程と、該
第1,第2の樹脂層を選択的に除去し該透孔内の支持体
とその支持体から側方に延伸しかつ該歪みゲージパター
ンを内蔵する弾性片とを形成する工程と、該弾性片の先
端部に支持された前記入力部材を搭載する工程を含むこ
とを特徴とする。
【0014】前記本発明の第1,第2のポインティング
デバイスによれば、4枚の弾性片は内側端で固定された
片持ち梁となり、先端部が固定され内端部で連通された
従来の十字形状基板の延伸片より自由度が大きい。
【0015】従って、入力操作による荷重は弾性片の先
端部に付加され、その荷重付加によって発生する弾性片
の歪み量は、従来の延伸片に発生する歪み量より大きく
なり、弾性片の長さと延伸片の長さを同一としたとき、
ポインティングデバイスの性能が高感度化される。
【0016】さらに、前記本発明の第2のポインティン
グデバイスは、ゴム弾性を有する接着剤によって基体に
中間部材に接着され、過大な付加が印加されるとその付
加力を基体が受ける構成としたため、弾性片の厚さは本
発明の第1のポインティングデバイスのそれより薄くす
ることが可能となり、そのことによってポインティング
デバイスの性能を高感度にすることが可能になる。
【0017】前記本発明の第1,第2のポインティング
デバイスの製造方法によれば、スピンコート法またはC
VD法によって、薄い弾性片と支持体とを一体形成する
ことが容易に可能となる。
【0018】従って、前記本発明の第2のポインティン
グデバイスは、本発明の第1,第2のポインティングデ
バイスの製造方法により容易に実現可能となり、さら
に、歪みゲージを弾性片に内蔵可能にする前記本発明の
第2のポインティングデバイスの製造方法は、歪みゲー
ジを弾性片に内蔵させることで、歪みゲージは外気の影
響を受け難くなり、ポインティングデバイスの性能が安
定化されると共に、基体にSiを使用することで信号処
理回路を基体に形成可能にする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例にお
けるポインティングデバイスの説明図、図2は本発明の
ポインティングデバイスに対する信号処理回路の構成例
の回路図、図3は本発明の第2の実施例におけるポイン
ティングデバイスの説明図、図4は図3に示す支持体と
弾性片の製造方法の説明図、図5は本発明の第3の実施
例におけるポインティングデバイスの要部の説明図、図
6は本発明の第4の実施例におけるポインティングデバ
イスの説明図である。
【0020】図1において、(a)は側断面の模式図,
(b)は弾性片と歪みゲージを示す平面図であり、ポイ
ンティングデバイス11は、操作者の指先で操作部材1
2に印加された力の方向と強さに対応した信号を、歪み
ゲージ16が送出するようになる。
【0021】基体13と、基体13の上面より直立する
支持体14と、支持体14の上端部から支持体14の側
方かつ等分された四方に延伸する4枚の弾性変形可能な
弾性片15と、弾性片15の弾性変形に伴う歪み量を検
出する歪みゲージ16と、操作者の指先によってX,Y
方向を含む任意の方向に変位させることが可能なドーム
形状の操作部材12とを備え、操作部材12は、開口部
近傍の内側に設けた凹所12aに4枚の弾性片15の先
端部が嵌合し、基体13の上面に設けた保護部材17に
囲われている。
【0022】内側端で連通し一体化された4枚の弾性片
15は、適当な可撓性を有する樹脂等の絶縁材料にて形
成され、短い柱状の支持体14の上面に接着剤で貼着、
または例えばABS樹脂やPBTの射出成形によって支
持体14と一体に形成され、ABS樹脂またはPBTに
てなる弾性片15の厚さは0.5mm〜1mm程度であ
る。
【0023】弾性片15のそれぞれに設けられ、弾性片
15の撓み量に対応した電気信号を送出する歪みゲージ
16は、操作部材12の+X方向,−X方向,+Y方
向,−Yへの変位および変位量を検出するために設けら
れ、例えば蒸着やスパッタリング等の方法で弾性片15
の上面にパターン形成する、または、市販されている歪
みゲージを貼着してもよい。
【0024】支持体14は、樹脂等にてなる基体13の
上面に接着剤で貼着、または基体13と一体に形成され
る。そして、基体13と支持体14と弾性片15が樹脂
にてなるとき、それらは例えばABS樹脂やPBTの射
出成形によって一体に形成することができる。その実施
例において、ABS樹脂またはPBTにてなる弾性片1
5の厚さは0.5mm〜1mm程度である。
【0025】弾性片15の上に歪みゲージ16をパター
ン形成する方法は、一般に知られた方法、例えば特願平
6−222234号に記載された方法、即ち弾性片15
の上に形成したアンダーコート膜の上に抵抗膜を成膜
し、その抵抗膜を選択的に除去してパターン形成する方
法が適用可能である。
【0026】なお、上記実施例には記載してないが、歪
みゲージ16の温度補償用ゲージを、操作時に変形しな
い部分、例えば4枚の弾性片15の内側端の連通部分に
設けることで、弾性片15の信号処理回路は、ポインテ
ィングデバイス11の周囲温度の変化に影響されること
なく、安定したカーソルの移動を可能にする。
【0027】また、保護部材17は独立に形成する必要
がなく、ポインティングデバイス11がキーボードに組
み込まれるとき、保護部材17はそのキーボードのカバ
ーの一部が置き換え可能である。
【0028】かかるポインティングデバイス11におい
て、操作部材12を+X方向(右方向)に変化させる力
が加えられると、支持体14に対し右側の歪みゲージ1
6には引っ張り歪みが発生し抵抗値が増加する反面、支
持体14に対し左側の歪みゲージ16には圧縮歪みが発
生し抵抗値が減少し、その抵抗値変化は各歪みゲージ1
6に駆動電圧Vccを印加しておくことによって検出可能
となる。
【0029】図2において、便宜上、電気的に直列接続
される一対の歪みゲージ16のみ、即ち向かい合わせの
X方向に配設された一対の弾性片15に形成され、操作
時の抵抗値変化(増加または減少)が逆になる一対の歪
みゲージ16の抵抗体パターン16-1, 16-2のみ図示
した信号処理回路20は、抵抗21,22およびオペア
ンプ23を備えてなる。
【0030】電源電圧Vccをハーフブリッジ構成の抵
抗体パターン16-1, 16-2の抵抗値で分圧した電圧
は、抵抗21を介してオペアンプ23の反転入力端子に
印加され、オペアンプ23の出力電圧は、抵抗22を介
してオペアンプ23の反転入力端子に帰還される。
【0031】他方、電源電圧Vccをハーフブリッジ構
成の基準用パターン24-1, 24-2の抵抗値で分圧した
基準電圧は、オペアンプ23の非反転入力端子に印加さ
れ、出力端子25,26間に生じる出力電圧Vout
は、操作部材12がX方向に変位したことを示すと共
に、その変位量を示すようになる。
【0032】なお、基準用パターン24-1, 24-2は歪
みの発生し難い部分、例えば4枚の弾性片15の連通部
分に形成または貼着される。図3において、ポインティ
ングデバイス31は、基体33の上面に直立する支持体
34と、その支持体34の上端部から側方かつ等分され
た四方に延伸する4枚の弾性変形可能な弾性片35を一
体成形したものであり、シリコンゴム系等の弾性接着剤
36で基体33に接着された操作用の中間部材37は、
適当な材料例えばガラスやシリコン等にて形成し、部材
37にドーム形状の操作部材38を搭載してなる。
【0033】支持体34と歪みゲージ16を形成または
貼着した4枚の弾性片35は、例えば感光性ポリイミド
樹脂またはSiO2,SiNにて形成され、4枚の弾性片
35の先端部は、適宜量だけ押し込まれた状態で、中間
部材37の内側に設けた下向き段面37aに当接してい
る。
【0034】従って、操作部材38をX,Y方向を含む
任意の方向に変位させると、その変位の方向と強さに伴
って4枚の弾性片35に歪みが発生し、その歪み量に対
応する電気信号を4枚の歪みゲージ16が送出し、操作
時における中間部材37の姿態変化(傾斜)は、厚さ数
10μmとした接着剤36が吸収する。
【0035】ポインティングデバイス31において、弾
性片35は、スピンコートで形成された感光性ポリイミ
ド樹脂膜、またはCVD法によって形成されたSiO2
膜またはSiN膜からパターン形成して形成され、機械
的強度の弱い弾性片35は、弾性接着剤36を介して固
定された操作中間部材37を設けることで、強度の付加
に対し保護されるようになる。
【0036】図4(a)において、セラミック基板,プ
リント基板,ガラス基板等にてなる基体33の上面に厚
さ数μm程度の犠牲層41、例えばエッチング容易なア
ルミニウムや銅にてなる犠牲層41を、蒸着とその蒸着
膜に積層させるめっき処理にて形成したのち、図4
(b)に示す如く、支持体34形成用の透孔42を、例
えば塩化第2銅を主成分とするエッチング液を用いたフ
ォトリソ法によって形成する。
【0037】次いで、図4(c)に示す如く、支持体3
4および弾性片35を一体成形するための絶縁層43、
即ち犠牲層41の上面および透孔42内に被着する絶縁
層43を、例えば厚さ1〜3μm程度に形成する。ただ
し、絶縁層43を感光性ポリイミド樹脂で形成するに
は、スピンコート法により形成し、絶縁層43をSiO
2 またはSiNにて形成するには、CVD法によって形
成する。
【0038】次いで、絶縁層43の不要部を除去、即ち
感光性ポリイミド樹脂による絶縁層43は選択露光とそ
の現像により不要部を除去し、SiO2 またはSiNに
てなる絶縁層43はレジストパターンを使用したフォト
リソ法によって不要部を除去する。
【0039】すると、図4(d)に示す如く、一体化さ
れた支持体34と4枚の弾性片35、即ち透孔42内の
支持体34と、支持体34の上端部から側方へ等分され
た四方に延伸する4枚の弾性変形可能な弾性片35がパ
ターン形成される。
【0040】次いで、犠牲層41を溶去すると、図4
(e)に示す如く、基体33の上面に支持体34と4枚
の弾性片35が完成する。そこで、各弾性片35の上に
歪みゲージ16を形成または貼着したのち、接着剤36
を介して基体33の上面に操作中間部材37を搭載し、
部材37の上に操作部材38を搭載すると、図3のポイ
ンティングデバイス31が完成する。
【0041】図5において、支持体54とその上端部か
ら側方へ等分された四方に延伸する4枚の弾性変形可能
な弾性片55とは、絶縁材料によって一体に形成され、
基体52の上面に形成された導体パターン57と、弾性
片55内に埋め込まれた状態で形成された歪みゲージ5
6とは、支持体54内に形成された導体パターン58と
によって接続されており、導体パターン57は外部接続
用部分を残し絶縁膜59に覆われている。
【0042】基体52にはセラミック基板またはプリン
ト基板またはガラス基板を使用し、その上面に被着させ
た導体膜、例えば蒸着によって厚さ0.1μmの銅の薄
膜を形成したのち、その薄膜の上に銅めっきして厚さ1
0μmとした導体膜から、導体パターン57を形成す
る。
【0043】歪みゲージ56と導体パターン58は、支
持体54と弾性片55とを上下の2層構成とし、その層
間に、即ち下層絶縁膜を形成したのちその表面に抵抗体
膜を形成し、その抵抗体膜の選択エッチングによって歪
みゲージ56と導体パターン58を形成したのち上層絶
縁膜を形成する。その際、導体パターン57と58は、
前記下層絶縁膜に形成したスルーホールを介して接続さ
れる。
【0044】2層構成の支持体54と弾性片55をポリ
イミド樹脂にてパターン形成するには、図4を用いて説
明した方法、即ち犠牲層41とスピンコート法による感
光性ポリイミド樹脂膜の形成、およびそのポリイミド樹
脂膜の不要部除去によって形成され、厚さが2〜3μm
である弾性片55が組み込まれたポインティングデバイ
スでは、弾性片55の機械的強度が弱いため、図3に示
す中間部材37,操作部材38と同様な操作部が必要で
ある。
【0045】図6において、ポインティングデバイス6
1は、シリコン基体(基板)63の上面に形成された支
持体64と、その支持体64の上端部から側方かつ等分
された四方に延伸する4枚の弾性変形可能な弾性片65
を一体成形したものであり、一体形成された支持体64
と弾性片65は、SiO2 またはSiNにて形成されて
いる。
【0046】プリント配線板またはFPCにてなる基板
71に搭載された基体63には、図2を用いて説明した
ような信号処理回路66が形成されており、信号処理回
路66と、弾性片65内の歪みゲージ56に接続する支
持体64内の導体パターン58とは、シリコン基体63
の表面に形成した導体パターン67によって接続されて
いる。
【0047】さらに信号処理回路66は、シリコン基体
63の表面に形成した導体パターン68,ワイヤ70を
介して、基板71に形成された導体端子72に接続され
ている。なお、図中の69は基体63の表面に形成した
ポリシリコン層である。
【0048】かかるポインティングデバイス61におい
て、信号処理回路66および導体パターン58,68を
形成した基体63の表面にポリシリコン層を数μm堆積
したのち、フォトリソ法によって支持体64に対応する
部分のポリシリコンを除去する。このように形成された
ポリシリコン層は、図4を用いて説明した犠牲層41に
相当する。
【0049】次いで、その上にCVD法等を用いてSi
2 またはSiNを数μm程度積層し、これから形成す
る歪みゲージ56と導体パターン58とを接続するため
のスルーホールを、SiO2 層またはSiN層に形成す
る。
【0050】しかるのち、歪みゲージ56形成用の抵抗
膜(例えばCuNiを厚さ1000Å〜2000Å)を
蒸着し、フォトリソ法によってその抵抗膜から歪みゲー
ジ56と導体パターン58をパターン形成する。
【0051】次いで、歪みゲージ56および導体パター
ン58の保護用として、SiO2 層またはSiN層を厚
さ1μm程度積層し、2層に形成されたSiO2 層また
はSiN層の不要部をフォトリソ法によって除去して弾
性片65を形成したのち、ポリシリコン層(犠牲層)を
エッチング除去して、歪みゲージ56を内蔵した弾性片
65と支持体64が一体に形成される。
【0052】ポインティングデバイス61の操作部は、
操作者の指先で荷重が印加される操作部材38と、部材
38の入力を4枚の弾性片65に伝達する中間部材37
にて構成され、中間部材37の内側に設けた段面37a
には、適当に押下された状態で弾性片65の先端部が当
接する。
【0053】例えばガラスやシリコン等にてなる中間部
材37は、シリコンゴム系等の弾性接着剤36にて基体
33に接着されており、キャップ形状の操作部材38は
中間部材37に搭載されている。ただし、接着剤36の
厚さは数10μmとし、荷重印加操作に伴うて中間部材
37の姿態変化(任意方向の傾斜)を吸収するようにな
る。
【0054】そこで、操作部材38をX,Y方向を含む
任意の方向に変位させると、その変位の方向と強さに伴
って4枚の弾性片65に歪みが発生し、その歪み量に対
応する電気信号を4枚の歪みゲージ56が送出し、その
送出信号を信号処理回路66が処理し、その処理情報は
基板71の所定回路に入り、カーソルを移動させるよう
になる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、歪みゲー
ジを形成または貼着した弾性片の先端部に入力荷重が印
加される構成とし、さらには歪みゲージを弾性片に内蔵
させた構成とし、それらによって従来のポインティング
デバイスを大形化させることなく、かつ、歪み信号処理
回路の増幅率を高めることなしに、一層高感度で安定性
に優れたポインティングデバイスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるポインティン
グデバイスの説明図
【図2】 本発明のポインティングデバイスに対する信
号処理回路の構成例の回路図
【図3】 本発明の第2の実施例におけるポインティン
グデバイスの説明図
【図4】 図3に示す支持体と弾性片の製造方法の説明
【図5】 本発明の第3の実施例におけるポインティン
グデバイスの要部の説明図
【図6】 本発明の第4の実施例におけるポインティン
グデバイスの説明図
【図7】 従来の構成例におけるポインティングデバイ
スの要部を示す斜視図
【図8】 図6に示す弾性基板の底面図
【符号の説明】
11,31,61 ポインティングデバイス 12,38 操作部材 13,33,52,63 基体 14,34,54,64 支持体 15,35,55,65 弾性片 16,56 歪みゲージ 37 中間部材 41 犠牲層 42 支持体形成用の透孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材に印加された荷重の方向と強さ
    に対応した入力信号を送出するポインティングデバイス
    であって、 基体と、該基体の上面より直立する支持体と、該支持体
    の上端部から該支持体の側方へ延伸する複数の弾性変形
    可能な弾性片と、該弾性片の歪み量を検出する歪みゲー
    ジとを具え、 該操作部材が該複数の弾性片の先端部に支持されてなる
    こと、 を特徴とするポインティングデバイス。
  2. 【請求項2】 操作部に印加された荷重の方向と強さに
    対応した入力信号を送出するポインティングデバイスで
    あって、 基体と、該基体の上面より直立する支持体と、該支持体
    の上端部から該支持体の側方へ延伸する複数の弾性変形
    可能な弾性片と、該弾性片の歪み量をそれぞれに検出す
    る歪みゲージとを具え、 該操作部が、該荷重を印加する操作部材と、該荷重を該
    複数の弾性片に伝達する中間部材を具え、 該中間部材が、該複数の弾性片の先端部の上面に当接す
    る当接面を有し、ゴム状弾性接着剤により該基体の上面
    に接着され、 該操作部材が該中間部材に搭載されてなること、 を特徴とするポインティングデバイス。
  3. 【請求項3】 操作部材に印加された荷重の方向と強さ
    に対応した入力信号を送出するポインティングデバイス
    の製造方法において、 基体の上面に犠牲層を成膜する工程と、該犠牲層の所定
    部をエッチングし支持体形成用の透孔を該犠牲層に形成
    する工程と、該犠牲層の上面と該透孔内とに絶縁層を形
    成する工程と、該樹脂層の上面かつ該透孔より外側の複
    数位置に抵抗薄膜からなる歪みゲージパターンを形成す
    る工程と、該絶縁層を選択的に除去し該透孔内の支持体
    とその支持体から側方に延伸しかつ該歪みゲージパター
    ンを含む弾性片とを形成する工程と、該弾性片の先端部
    に支持された入力部材を搭載させる工程を含むこと、 を特徴とするポインティングデバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 操作部材に印加された荷重の方向と強さ
    に対応した入力信号を送出するポインティングデバイス
    の製造方法において、 基体の上面に犠牲層を成膜する工程と、該犠牲層の所定
    部をエッチングし支持体形成用の透孔を該犠牲層に形成
    する工程と、該犠牲層の上面と該透孔内とに第1の絶縁
    層を形成する工程と、該第1の絶縁層の上面かつ該透孔
    よりも外側の複数位置に抵抗薄膜からなる歪みゲージパ
    ターンを形成する工程と、該第1の絶縁層の上に第2の
    絶縁層を形成する工程と、該第1,第2の樹脂層を選択
    的に除去し該透孔内の支持体とその支持体から側方に延
    伸しかつ該歪みゲージパターンを内蔵する弾性片とを形
    成する工程と、該弾性片の先端部に支持された前記入力
    部材を搭載する工程を含むこと、 を特徴とするポインティングデバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の絶縁層または請求項4記
    載の第1,第2の絶縁層を感光性ポリイミド樹脂で形成
    すること、 を特徴とするポインティングデバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基体をSi単結晶から形成し、前記
    第1,2の絶縁層をCVD法によるSiO2 もしくはS
    iNにて形成すること、 を特徴とする請求項4記載のポインティングデバイスの
    製造方法。
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