JPH09218689A - オンデマンド演奏データ送信システム、そのセンタ装置及び端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲数が膨大になると、利用者の多種多様の嗜
好には対応できるが、利用者が膨大な数の曲の中からリ
クエスト曲の曲名、リクエスト番号を探し出すまでに長
時間を要する。 【解決手段】 演奏データのリクエストに関連する利用
者の個人情報の登録又は獲得を含む個人情報の操作のリ
クエストコマンドの入力を受け付け、このリクエストコ
マンドをセンタ装置Ｃへ送信する顧客コマンド制御部Ｔ
３を端末装置Ｔに設け、個人情報を記憶する顧客個人情
報記憶部Ｃ４と、端末装置Ｔから送信されたリクエスト
コマンドが個人情報の登録コマンドである場合は、リク
エストコマンドに含まれる個人情報を顧客個人情報記憶
部Ｃ４に登録し、また登録以外の個人情報の操作コマン
ドである場合は、顧客個人情報記憶部Ｃ４に記憶されて
いる操作対象の個人情報を操作するコマンド制御部Ｃ３
をセンタ装置Ｃに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多数の曲のカラオ
ケデータ等の演奏データが蓄積されているセンタ装置
と、センタ装置から通信回線を介して送信された演奏デ
ータを再生する端末装置とから構成される通信カラオケ
システム等のオンデマンド演奏データ送信システム、こ
のシステムを構成するセンタ装置及び端末装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】オンデマンドで演奏データを送信するシ
ステムとして、従来、センタの記憶装置に多数のカラオ
ケデータを集中的に蓄積しておき、このセンタに複数台
の端末装置を通信回線で接続して、曲をリクエストした
端末装置にカラオケデータを配信し、それぞれのリクエ
スト回数に応じた使用料を端末装置に課金するカラオケ
システムが開示されている（特開平４−３２８９８号公
報）。このようなカラオケシステムでは、新曲が出た場
合に新曲のカラオケデータをセンタに追加して蓄積する
だけで、このセンタに接続されている全ての端末装置に
おいて新曲のカラオケデータを利用することができて新
曲への対応が早い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の通信カラオケシステムでは、接続される端末装
置の数が増すほど利用者の数も増すので、多数の利用者
の多種多様な嗜好を満足させるために、膨大な曲数のカ
ラオケデータをセンタに蓄積しておかなければならな
い。しかし、曲数が膨大になると、利用者の多種多様の
嗜好には対応できるが、利用者が膨大な数の曲の中から
リクエスト曲の曲名、リクエスト番号を探し出すまでに
長時間を要する。

【０００４】また、上述のような従来の通信カラオケシ
ステムでは、センタにカラオケデータを蓄積して集中的
に管理することで、端末装置の機能の如何にかかわら
ず、利用者に同質のサービスを提供できるが、曲数の多
さ、新曲への対応の早さ以外のサービスは利用者に提供
されていない。

【０００５】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、利用者がよくリクエストする
曲のリスト等の個人情報をセンタに蓄積しておき各個人
が蓄積データを利用するといった個人情報のデータベー
ス環境を個々の利用者に与えることにより、膨大な数の
曲の中からリクエスト曲を探し出す手間を軽減し、ま
た、センタ装置に、演奏データの編集機能を設けること
により、端末装置が演奏データの編集機能を備えた専用
装置でなくてもキー（音程），再生テンポの変更等のサ
ービスを利用者に提供し、さらに、個人情報にこの個人
情報に対するユーザインタフェースを提供するオブジェ
クトを付加した構成とすることにより、利用者のニーズ
に応じたユーザインタフェースを提供する等、端末装置
の大型化及び初期設置コストの上昇を招くことなく利用
者に多様で柔軟なサービスを提供するとともに保守の容
易なオンデマンド演奏データ送信システム、このシステ
ムを構成するセンタ装置及び端末装置の提供を目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１発明のオンデマンド
演奏データ送信システムは、曲の演奏データが蓄積され
ているセンタ装置と、該センタ装置に通信回線を介して
接続されており、利用者からの演奏データの送信要求の
リクエストコマンドをセンタ装置へ送信し、該リクエス
トコマンドに応じてセンタ装置から送信された演奏デー
タに基づいて曲を演奏する端末装置とを有するオンデマ
ンド演奏データ送信システムにおいて、前記端末装置
が、演奏データのリクエストに関連する利用者の個人情
報の登録又は獲得を含む個人情報の操作のリクエストコ
マンドを入力する手段と、該リクエストコマンドの入力
を受け付ける手段と、該リクエストコマンドをセンタ装
置へ送信する手段とを備え、前記センタ装置が、前記個
人情報を記憶する個人情報記憶部と、前記端末装置から
送信されたリクエストコマンドが個人情報の登録コマン
ドである場合は、リクエストコマンドに含まれる個人情
報を個人情報記憶部に登録する手段と、登録以外の個人
情報の操作コマンドである場合は、個人情報記憶部に記
憶されている操作対象の個人情報を操作する手段とを備
えたことを特徴とする。

【０００７】第２発明のオンデマンド演奏データ送信シ
ステムは、第１発明の端末装置が、演奏データを変更す
る変更データを含むリクエストコマンドの入力を受け付
ける手段、及び該リクエストコマンドをセンタ装置に送
信する手段を備え、第１発明のセンタ装置が、前記変更
データに応じて演奏データを編集する手段、及び編集し
た演奏データを前記端末装置へ送信する手段を備えたこ
とを特徴とする。

【０００８】第３発明のオンデマンド演奏データ送信シ
ステムは、演奏データのリクエストに関連するデータへ
のユーザインタフェースを利用者に提供するオブジェク
トが、該利用者の個人情報に関連付けて第１又は第２発
明の個人情報記憶部に記憶されていることを特徴とす
る。

【０００９】第４発明のオンデマンド演奏データ送信シ
ステムは、第３発明の端末装置が、個人情報から前記オ
ブジェクトを分離する手段と、分離されたオブジェクト
を解釈してオブジェクトの内容に応じたユーザインタフ
ェースを利用者に提供する手段とを備えたことを特徴と
する。

【００１０】第５発明のセンタ装置は、演奏データに基
づいて曲を演奏する端末装置から通信回線を介して送信
された利用者の演奏データの送信要求のリクエストコマ
ンドに応じた演奏データを、通信回線を介して端末装置
へ送信するオンデマンド演奏データ送信システムのセン
タ装置において、演奏データのリクエストに関連する利
用者の個人情報を記憶する個人情報記憶部と、前記端末
装置から送信されたリクエストコマンドが個人情報の登
録コマンドである場合は、リクエストコマンドに含まれ
る個人情報を個人情報記憶部に登録する手段と、登録以
外の個人情報の操作コマンドである場合は、個人情報記
憶部に記憶されている操作対象の個人情報を操作する手
段とを備えたことを特徴とする。

【００１１】第６発明のセンタ装置は、第５発明に加え
て、端末装置から送信されてくるリクエストコマンドに
含まれる演奏データを変更する変更データに応じて演奏
データを編集する手段と、編集した演奏データを前記端
末装置へ送信する手段とを備えたことを特徴とする。

【００１２】第７発明のセンタ装置は、演奏データのリ
クエストに関連するデータへのユーザインタフェースを
利用者に提供するオブジェクトが、該利用者の個人情報
に関連付けて第５又は第６発明の個人情報記憶部に記憶
されていることを特徴とする。

【００１３】第８発明の端末装置は、利用者からの演奏
データの送信要求のリクエストコマンドを、曲の演奏デ
ータが蓄積されているセンタ装置へ通信回線を介して送
信し、該リクエストコマンドに応じて、センタ装置から
通信回線を介して送信された演奏データに基づいて曲を
演奏するオンデマンド演奏データ送信システムの端末装
置において、演奏データのリクエストに関連する利用者
の個人情報の登録又は獲得を含む個人情報の操作のリク
エストコマンドを入力する手段と、該リクエストコマン
ドの入力を受け付け、該リクエストコマンドをセンタ装
置へ送信する手段とを備えたことを特徴とする。

【００１４】第９発明の端末装置は、演奏データのリク
エストに関連するデータへのユーザインタフェースを利
用者に提供するオブジェクトが、該利用者の個人情報に
関連付けて第８発明の個人情報記憶部に記憶されている
ことを特徴とする。

【００１５】第10発明の端末装置は、第９発明に加え
て、個人情報から前記オブジェクトを分離する手段と、
分離されたオブジェクトを解釈してオブジェクトの内容
に応じたユーザインタフェースを利用者に提供する手段
とを備えたことを特徴とする。

【００１６】本発明のオンデマンド演奏データ送信シス
テム、そのセンタ装置及び端末装置は、利用者が端末か
ら、自身がよくリクエストする曲のリスト等のリクエス
トに関連する個人情報を入力すると、この個人情報をセ
ンタ装置の個人情報記憶部に登録しておき、例えばリク
エストの際に利用者が端末装置で個人情報の操作のリク
エストコマンドを入力すると、センタ装置から個人情報
を呼び出して画面表示させる等し、利用者はこの個人情
報を参照して曲をリクエストする。これにより、センタ
装置に蓄積されている膨大な数の曲の中からリクエスト
曲を探し出す利用者の手間が軽減される。

【００１７】また、本発明のオンデマンド演奏データ送
信システム、そのセンタ装置及び端末装置は、利用者
が、音声データのキー，音声・映像の再生テンポ等の変
更データを含むリクエストコマンドを端末装置で入力す
ると、センタ装置において、演奏データを編集して音声
データのキー，音声・映像の再生テンポ等を変更し、変
更したデータを端末装置へ送信する。これにより、端末
装置が演奏データの編集機能を備えた専用装置でなくて
もキー，再生テンポの変更等の演奏データの編集サービ
スが利用者に提供される。

【００１８】さらに、本発明のオンデマンド演奏データ
送信システム、そのセンタ装置及び端末装置は、個人情
報に、個人情報へのユーザインタフェースを提供すべ
く、個人情報を操作するためのメニュー機能等が記述さ
れたオブジェクトが付加されており、端末装置において
オブジェクトを個人情報から分離して解釈し、オブジェ
クトの内容に応じたユーザインタフェースを利用者に提
供する。これにより、利用者のニーズに応じたユーザイ
ンタフェースを提供することができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る通信カラオケ
システムの実施の形態の一例を示すブロック図であっ
て、１台のセンタ装置ＣにＮ台の端末装置Ｔ₁ 〜Ｔ_N が
通信回線を介して接続されている状態を示すものであ
る。また、図２は本発明の通信カラオケシステムを構成
するセンタ装置Ｃ及び端末装置Ｔの詳細なブロック図、
図３はセンタ装置Ｃのより詳細な構成及びデータの流れ
を示すブロック図、図４は端末装置Ｔのより詳細な構成
及びデータの流れを示すブロック図である。本発明の通
信カラオケシステムの通信回線には、速度体系がＳＤＨ
（Synchrounous Digital Hierarchy：高速中継速度体
系）、その多重単位（Synchronous Transfer Module ）
がＳＴＭ−１（156 Mbps）標準で、ＡＴＭ（Asynchrono
us Transfer Mode：非同期転送モード）装置利用のＢ−
ＩＳＤＮ回線を使用するものとする。

【００２０】カラオケデータ記憶部Ｃ１は検索機能を有
するデータベースエンジンを備えており、多数の曲の演
奏データ，背景の映像データ，歌詞のテキストデータ等
のカラオケデータがデータベースに蓄積されている。カ
ラオケデータ制御部Ｃ２は制御用ＣＰＵを備え、端末装
置Ｔから送信された演奏命令のリクエストコマンドに応
じてカラオケデータ記憶部Ｃ１にデータ獲得命令を出力
し、カラオケデータ記憶部Ｃ１により獲得された、リク
エストコマンドに応じたカラオケデータを通信回線イン
タフェースＣ５へ出力し、また端末装置Ｔから送信され
た停止命令に応じて通信回線インタフェースＣ５へのカ
ラオケデータの出力を停止する。

【００２１】さらに、カラオケデータ制御部Ｃ２は、図
３にその詳細な構成を示すように、データ獲得命令をカ
ラオケデータ記憶部Ｃ１に出力してカラオケデータ記憶
部Ｃ１にリクエストデータに応じたカラオケデータを獲
得させてデータ編集部Ｃ22へ出力させるとともに、音声
データのキー，音声・映像の再生テンポ等のカラオケデ
ータの編集命令をデータ編集部Ｃ22に出力する演奏制御
部Ｃ21と、演奏制御部Ｃ21から与えられたデータ編集命
令に応じて、カラオケデータ記憶部Ｃ１から出力された
音声データのキー，音声・映像の再生テンポ等を編集
し、通信回線インタフェースＣ５へ出力するデータ編集
部Ｃ22とを有する。このような構成とすることにより、
個々の端末装置Ｔにカラオケデータを編集するための専
用の装置がなくても、音声データのキー，音声・映像の
再生テンポの変更等の顧客サービスを提供できる。この
とき、キーの調整は端末装置Ｔへ送出する、周波数を決
定するデータの制御で実現し、演奏テンポの変更はＭＰ
ＥＧ２データストリームの復号再生の単位ごとに、復号
再生時点を示すべく付加されているタイムスタンプの変
更で実現する。

【００２２】顧客個人情報記憶部Ｃ４は検索機能を有す
るデータベースエンジンを備えており、顧客がよくリク
エストする曲のリスト等の個人情報を、個人情報へのユ
ーザインタフェースを提供すべく、個人情報を操作する
ためのメニュー機能等が記述されたオブジェクトととも
にデータベースに蓄積している（図11，図12参照）。こ
のように個人情報にオブジェクトを付加して蓄積する構
成とすることで、個人情報へのユーザインタフェースと
して、それぞれの顧客に応じた使い易いメニュー画面等
を提供することができるので、顧客のニーズに柔軟に対
応できる。

【００２３】コマンド制御部Ｃ３は制御用ＣＰＵを備
え、端末装置Ｔからのリクエストコマンドが演奏／停止
命令の場合はカラオケデータ制御部Ｃ２に信号を出力し
て上述のように演奏／停止の動作を実行させる一方、リ
クエストコマンドが顧客個人情報記憶部Ｃ４に対する個
人情報の操作（獲得、更新、削除等）／登録の場合は、
リクエストコマンドに応じて顧客個人情報記憶部Ｃ４を
制御して個人情報の操作、又は登録を実行させ、個人情
報の獲得命令の場合は獲得した個人情報をそのオブジェ
クトとともに通信回線インタフェースＣ５へ出力させる
等、個人で任意に利用可能なデータベース環境を個々の
顧客に与える。

【００２４】センタ装置Ｃ及び端末装置Ｔの通信回線イ
ンタフェースＣ５及びＴ１は通信回線に対するデータの
入出力をそれぞれ制御する。本例では、通信回線インタ
フェースＣ５及びＴ１間のプロトコルは、ＡＴＭ foru
m af-saa-0049.000 におけるVoD Protocol Reference M
odelに準拠するものとする。

【００２５】端末装置Ｔの顧客コマンド制御部Ｔ３は制
御用ＣＰＵを備え、リクエスト曲の番号と、曲のキー，
演奏テンポ等の数値データとを含むカラオケデータの演
奏命令，演奏を停止させるための演奏キャンセル命令等
のリクエストコマンド、及び顧客個人情報記憶部Ｃ４に
対する個人情報の登録／操作（獲得、更新、削除等）の
リクエストコマンド並びに顧客のＩＤ，画面ＩＤ，個人
情報等の入力を受け付けてリクエストコマンドを通信回
線インタフェースＴ１へ出力し、また個人情報獲得のリ
クエストコマンドに応じてセンタ装置Ｃの顧客個人情報
記憶部Ｃ４から送信されてきた個人情報を、ＧＵＩ（Gr
aphical User Interface）パーツ（ボタン，メニューバ
ー等）を使用してグラフィック表示するとともに、個人
情報の登録／操作のメニューを表示する等して個人情報
へのユーザインタフェースを顧客に提供する。

【００２６】カラオケデータ再生部Ｔ２はセンタ装置Ｃ
のカラオケデータ制御部Ｃ２から通信回線を介して送信
されてきたカラオケデータを再生して映像データ，音声
データ等を出力する。なお、本例で用いるカラオケデー
タはＭＰＥＧ圧縮動画像データ、ＭＰＥＧ Audio圧縮音
声データ、ＭＩＤＩデータ等からなり、カラオケデータ
再生部Ｔ２は、これらのデータをデコードするデコーダ
を備えている。

【００２７】顧客コマンド制御部Ｔ３は、図４にその詳
細を示すように、顧客のリクエストコマンドを解釈する
メニュー解釈部Ｔ31と、個人情報から分離されたオブジ
ェクトを解釈するオブジェクト制御部Ｔ32と、個人情報
からオブジェクトを分離するオブジェクト分離部Ｔ33
と、個人情報，メニューをグラフィック表示する個人情
報表示部Ｔ34とを有する。

【００２８】オブジェクト分離部Ｔ33は、センタ装置Ｃ
の顧客個人情報記憶部Ｃ４から獲得した個人情報に付加
されているオブジェクトを個人情報から分離して、オブ
ジェクトをオブジェクト制御部Ｔ32へ、また個人情報を
個人情報表示部Ｔ34へ出力する。

【００２９】オブジェクト制御部Ｔ32は、個人情報より
分離されたオブジェクトを解釈し、図示しない記憶部に
記憶しているＧＵＩパーツの中から、個人情報表示部Ｔ
34で個人情報を表示する際のＧＵＩパーツを選択し、選
択したＧＵＩパーツを使用して個人情報を表示する表示
オブジェクトを個人情報表示部Ｔ34に出力し、同時に表
示画面上でそれらのパーツが操作された際に発行すべき
コマンドの情報をメニュー解釈部Ｔ31へ出力する。個人
情報表示部Ｔ34は、オブジェクト制御部Ｔ32から与えら
れた表示オブジェクトを解釈し、ＧＵＩパーツを使用し
て個人情報をグラフィック表示する（図13参照）。

【００３０】メニュー解釈部Ｔ31は、図５にその詳細を
示すように、顧客を識別するＩＤ番号を認識して顧客Ｉ
Ｄをコマンド構成部Ｔ311 へ出力するＩＤ認識部Ｔ312
と、個人情報表示部Ｔ34によってグラフィック表示され
たメニュー上の選択又は図示しないリモートコントロー
ル装置等のテンキーを使用したキー入力等による顧客の
リクエスト入力を受け付け、選択されたコマンドととも
に入力数値をコマンド構成部Ｔ311 へ出力するメニュー
選択／リクエスト入力部Ｔ313 と、顧客ＩＤと選択され
たコマンド，入力数値とを合成してリクエストコマンド
を生成し、通信回線インタフェースＴ１へ出力するコマ
ンド構成部Ｔ311 とを有する。

【００３１】次に、センタ装置Ｃのコマンド制御部Ｃ３
の制御アルゴリズムを図６のフローチャートを基に説明
する。コマンドを受信したか否かをチェックしながら待
機し（Ｓ101 ）、コマンドを受信すると、リクエストコ
マンドを認識する（Ｓ102 ）。受信したコマンドが演奏
命令又はキャンセル命令であるか否かを判定し（Ｓ103
）、演奏命令又はキャンセル命令のいずれかである場
合はカラオケデータ制御部Ｃ２に命令を送り（Ｓ111
）、顧客コマンド制御部Ｔ３に通信回線及び通信回線
インタフェースＣ５，Ｔ１を介してコマンド受信コード
を返し（Ｓ112 ）、ステップＳ101 に戻る。

【００３２】ステップＳ103 の判定の結果、受信したコ
マンドが演奏命令でもキャンセル命令のいずれでもない
場合は、個人情報関連コマンドの受信であるか否かを判
定する（Ｓ104 ）。受信したコマンドが以上のいずれで
もない場合は、顧客コマンド制御部Ｔ３にコマンドエラ
ーコードを返し（Ｓ113 ）、ステップＳ101 に戻るが、
個人情報関連コマンドを受信した場合は個人ＩＤを認識
し（Ｓ105 ）、受信コマンドが個人情報の登録命令であ
るか否かを判定する（Ｓ106 ）。

【００３３】個人情報の登録命令である場合は、該当す
る個人情報を顧客個人情報記憶部Ｃ４に登録し（Ｓ114
）、ステップＳ109 に移行する。一方、ステップＳ106
の判定の結果、個人情報関連コマンドが個人情報の登
録命令でない場合は画面ＩＤを認識し（Ｓ107 ）、顧客
個人情報記憶部Ｃ４の該当する個人情報を操作する（Ｓ
108 ）。エラー発生の有無をチェックし（Ｓ109 ）、エ
ラーが発生した場合はコマンドエラーコードを返し（Ｓ
113 ）、ステップＳ101 に戻るが、エラー発生が無けれ
ば、個人情報あるいはコマンド受信コードを返し（Ｓ11
0 ）、ステップＳ101 に戻る。

【００３４】次に、センタ装置Ｃのカラオケデータ制御
部Ｃ２の制御アルゴリズムを図７のフローチャートを基
に説明する。演奏命令の受信の有無をチェックしながら
待機し（Ｓ1111）、演奏命令を受信すると、演奏制御部
Ｃ21が曲のキー，テンポを認識する（Ｓ1112）。演奏制
御部Ｃ21からのデータ獲得命令に応じてカラオケデータ
記憶部Ｃ１が映像データを選択し（Ｓ1113）、キーに応
じた音声データを選択する（Ｓ1114）。データ編集部Ｃ
22で、テンポに応じたデータになるように、映像・音声
データを多重化（マルチプレクス）し（Ｓ1115）、演奏
命令を送信した端末装置Ｔに、通信回線インタフェース
Ｃ５及び通信回線を介してデータを送出する（Ｓ111
6）。キャンセル命令の受信の有無をチェックしながら
（Ｓ1117）、キャンセル命令を受信しない限り、ステッ
プＳ1115、Ｓ1116を繰り返して端末装置Ｔにデータを送
出する。その間、キャンセル命令を受信すると、ステッ
プＳ1111に戻り、映像・音声データの送出を停止する。

【００３５】さらに、端末装置Ｔの顧客コマンド制御部
Ｔ３の制御アルゴリズムを図８及び図９のフローチャー
トを基に説明する。端末装置Ｔの電源が投入されると、
初期動作を行い（Ｓ201 ）、デフォルト値の初期画面を
表示する（Ｓ202 ）。メインループを実行した後（Ｓ20
3 ）、顧客よりの入力の有無をチェックしながら待機す
る（Ｓ204 ）。顧客よりの入力があると、その入力が演
奏／キャンセル命令であるか否かを判定し（Ｓ205 ）、
演奏／キャンセル命令が入力された場合は、演奏／キャ
ンセル命令を発行する（Ｓ208 ）。

【００３６】一方、ステップＳ205 の判定の結果、演奏
／キャンセル命令の入力でない場合は、入力データに個
人ＩＤがあるか否かを判定する（Ｓ206 ）。入力データ
に個人ＩＤがある場合は、個人情報操作コマンドである
か否かを判定し（Ｓ207 ）、個人情報操作コマンドであ
る場合はコマンドを発行する（Ｓ208 ）。ステップＳ20
6 の判定の結果、個人ＩＤがない場合、またステップＳ
207 の判定の結果、個人情報操作コマンドでない場合は
エラーメッセージを個人情報表示部Ｔ34に表示して捨て
付Ｓ202 に戻る。このとき、エラーメッセージはエラー
内容別のメッセージを表示する。

【００３７】コマンドを発行した後、センタ装置Ｃから
の個人情報又は返信コード待ちの状態になる（Ｓ209
）。返信コードの受信の有無をチェックしながら待機
し（Ｓ210 ）、待機中にコマンドエラーコードを受信す
るか、又は無応答で所定時間が経過してタイムアウトし
た場合はエラーメッセージを個人情報表示部Ｔ34に表示
し（Ｓ213 ）、ステップＳ202 に戻る。このとき、エラ
ーメッセージはエラー内容別のメッセージを表示する。

【００３８】ステップＳ210 の待機中に、コマンド受信
コードを受信するか、又は個人情報を受信すると、コマ
ンドを正常履行したものと判断する（Ｓ211 ）。さら
に、個人情報を受信したか否かをチェックし（Ｓ212
）、個人情報を受信した場合はオブジェクト分離部Ｔ3
3がオブジェクトを分離する（Ｓ214 ）。個人情報表示
部Ｔ34はオブジェクト制御部Ｔ32での解釈から得られた
新しい表示オブジェクトによる、ＧＵＩパーツを使用し
た新画面をグラフィック表示し（Ｓ215 ）、オブジェク
ト制御部Ｔ32は、画面上のパーツの操作と操作によって
実行すべきコマンドとを対応付けたコマンド情報をメニ
ュー解釈部Ｔ31へ出力し（Ｓ216 ）、ステップＳ204 に
戻って、顧客よりの入力の有無をチェックしながら待機
する。また、ステップＳ210 においてセンタ装置Ｃから
受信した返信コードがコマンド受信コードであって、個
人情報を受信しない場合もステップＳ204 に戻り、顧客
よりの入力待ちとなる。

【００３９】図10及び図11は、本発明の通信カラオケシ
ステムで用いるリクエストコマンド及び個人情報のパケ
ットのフォーマットである。本発明の通信カラオケシス
テムでは、図10に示す６種のコマンドａ〜ｆ、即ち、演
奏命令、演奏キャンセル命令、個人情報獲得命令、個人
情報更新命令、個人情報登録命令、個人情報削除命令に
よって、顧客はサービスを利用できる。また、図11に示
すように、個人情報にオブジェクトを付加したフォーマ
ットとすることで、それぞれの顧客に応じた使い易いメ
ニュー画面等を提供し、顧客のニーズに柔軟に対応でき
る。

【００４０】図12及び図13は本発明の通信カラオケシス
テムにおける個人情報の記述例及び面表示例を示す図で
ある。ここでは、曲数が２つ（“歌１”“歌２”）から
なる“私のお気に入り”というタイトルの“レパートリ
リスト”というＧＵＩパーツを画面の座標データ（20,
20）を左上の座標とする、（120,120 ）のサイズの領域
に“Steel Blue”の背景色で表示する場合のオブジェク
トの一例を示している。

【００４１】この表示画面において、顧客が、“私のお
気に入り”という“レパートリリスト”の中から“歌
２”を選択して“ＰＬＡＹ”ボタンを押すと、“歌２”
のＩＤ、キー，テンポから、カラオケ演奏命令が生成さ
れる。なお、リクエストコマンド及び個人情報のパケッ
トは、通信インタフェースＣ５，Ｔ１を通る際、PRIVAT
E データとしてＭＰＥＧ２トランスポートストリームに
パッケージされる。

【００４２】なお、本例では、演奏データがカラオケデ
ータである通信カラオケシステムについて説明したが、
演奏データはカラオケデータに限るものではなく、本発
明は、ヴォーカルの入った曲、歌うことを目的としない
曲等をオンデマンドで送信するシステムに適用可能であ
る。

【００４３】

【発明の効果】以上のように、本発明に係るオンデマン
ド演奏データ送信システム、そのセンタ装置及び端末装
置は、利用者がよくリクエストする曲のリスト等の個人
情報をセンタに蓄積しておき各個人が蓄積データを利用
するといった個人情報のデータベース環境を個々の利用
者に与えるので、膨大な数の曲の中からリクエスト曲を
探し出す手間を軽減し、また、センタに、演奏データの
編集機能を設けるので、端末装置が演奏データの編集機
能を備えた専用装置でなくてもキー，再生テンポの変更
等のサービスを利用者に提供し、さらに、個人情報にこ
の個人情報に対するユーザインタフェースを提供するオ
ブジェクトを付加した構成とするので、利用者のニーズ
に応じたユーザインタフェースを提供する等、端末装置
の大型化及び初期設置コストの上昇を招くことなく利用
者に多様で柔軟なサービスを提供するとともに保守が容
易であるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る通信カラオケシステムのブロック
図である。

【図２】本発明に係るセンタ装置及び端末装置のより詳
細なブロック図である。

【図３】カラオケデータ制御部のより詳細な構成及びデ
ータの流れを示す本発明に係るセンタ装置のブロック図
である。

【図４】顧客コマンド制御部のより詳細な構成及びデー
タの流れを示す本発明に係る端末装置のブロック図であ
る。

【図５】本発明に係る端末装置のメニュー解釈部の詳細
なブロック図である。

【図６】本発明に係る通信カラオケシステム及び本発明
に係るセンタ装置のコマンド制御部の制御アルゴリズム
のフローチャートである。

【図７】本発明に係る通信カラオケシステム及び本発明
に係るセンタ装置のカラオケデータ制御部の制御アルゴ
リズムのフローチャートである。

【図８】本発明に係る通信カラオケシステム及び本発明
に係る端末装置の顧客コマンド制御部の制御アルゴリズ
ムのフローチャート（その１）である。

【図９】本発明に係る通信カラオケシステム及び本発明
に係る端末装置の顧客コマンド制御部の制御アルゴリズ
ムのフローチャート（その２）である。

【図１０】本発明に係る通信カラオケシステムで採用す
るリクエストコマンドパケットの概念図である。

【図１１】本発明に係る通信カラオケシステムで採用す
る個人情報パケットの概念図である。

【図１２】個人情報パケットに含まれる個人情報の一例
の概念図である。

【図１３】本発明に係る通信カラオケ端末装置におけ
る、図12の個人情報に対応する画面表示例の図である。

【符号の説明】

Ｃ センタ装置 Ｃ１ カラオケデータ記憶部 Ｃ２ カラオケデータ制御部 Ｃ21 演奏制御部 Ｃ22 データ編集部 Ｃ３ コマンド制御部 Ｃ４ 顧客個人情報記憶部 Ｃ５ 通信回線インタフェース Ｔ 端末装置 Ｔ１ 通信回線インタフェース Ｔ２ カラオケデータ再生部 Ｔ３ 顧客コマンド制御部 Ｔ31 メニュー解釈部 Ｔ311 コマンド構成部 Ｔ312 ＩＤ認識部 Ｔ313 メニュー選択／リクエスト入力部 Ｔ32 オブジェクト制御部 Ｔ33 オブジェクト分離部 Ｔ34 個人情報表示部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲の演奏データが蓄積されているセンタ
   装置と、該センタ装置に通信回線を介して接続されてお
   り、利用者からの演奏データの送信要求のリクエストコ
   マンドをセンタ装置へ送信し、該リクエストコマンドに
   応じてセンタ装置から送信された演奏データに基づいて
   曲を演奏する端末装置とを有するオンデマンド演奏デー
   タ送信システムにおいて、 前記端末装置が、演奏データのリクエストに関連する利
   用者の個人情報の登録又は獲得を含む個人情報の操作の
   リクエストコマンドを入力する手段と、該リクエストコ
   マンドの入力を受け付ける手段と、該リクエストコマン
   ドをセンタ装置へ送信する手段とを備え、 前記センタ装置が、前記個人情報を記憶する個人情報記
   憶部と、前記端末装置から送信されたリクエストコマン
   ドが個人情報の登録コマンドである場合は、リクエスト
   コマンドに含まれる個人情報を個人情報記憶部に登録す
   る手段と、登録以外の個人情報の操作コマンドである場
   合は、個人情報記憶部に記憶されている操作対象の個人
   情報を操作する手段とを備えたことを特徴とするオンデ
   マンド演奏データ送信システム。
2. 【請求項２】 前記端末装置が、演奏データを変更する
   変更データを含むリクエストコマンドの入力を受け付け
   る手段、及び該リクエストコマンドをセンタ装置に送信
   する手段を備え、前記センタ装置が、前記変更データに
   応じて演奏データを編集する手段、及び編集した演奏デ
   ータを前記端末装置へ送信する手段を備えた請求項１記
   載のオンデマンド演奏データ送信システム。
3. 【請求項３】 演奏データのリクエストに関連するデー
   タへのユーザインタフェースを利用者に提供するオブジ
   ェクトが、該利用者の個人情報に関連付けて前記個人情
   報記憶部に記憶されている請求項１又は２記載のオンデ
   マンド演奏データ送信システム。
4. 【請求項４】 前記端末装置が、個人情報から前記オブ
   ジェクトを分離する手段と、分離されたオブジェクトを
   解釈してオブジェクトの内容に応じたユーザインタフェ
   ースを利用者に提供する手段とを備えた請求項３記載の
   オンデマンド演奏データ送信システム。
5. 【請求項５】 演奏データに基づいて曲を演奏する端末
   装置から通信回線を介して送信された利用者の演奏デー
   タの送信要求のリクエストコマンドに応じた演奏データ
   を、通信回線を介して端末装置へ送信するオンデマンド
   演奏データ送信システムのセンタ装置において、演奏デ
   ータのリクエストに関連する利用者の個人情報を記憶す
   る個人情報記憶部と、前記端末装置から送信されたリク
   エストコマンドが個人情報の登録コマンドである場合
   は、リクエストコマンドに含まれる個人情報を個人情報
   記憶部に登録する手段と、登録以外の個人情報の操作コ
   マンドである場合は、個人情報記憶部に記憶されている
   操作対象の個人情報を操作する手段とを備えたことを特
   徴とするセンタ装置。
6. 【請求項６】 端末装置から送信されてくるリクエスト
   コマンドに含まれる演奏データを変更する変更データに
   応じて演奏データを編集する手段と、編集した演奏デー
   タを前記端末装置へ送信する手段とを備えた請求項５記
   載のセンタ装置。
7. 【請求項７】 演奏データのリクエストに関連するデー
   タへのユーザインタフェースを利用者に提供するオブジ
   ェクトが、該利用者の個人情報に関連付けて前記個人情
   報記憶部に記憶されている請求項５又は６記載のセンタ
   装置。
8. 【請求項８】 利用者からの演奏データの送信要求のリ
   クエストコマンドを、曲の演奏データが蓄積されている
   センタ装置へ通信回線を介して送信し、該リクエストコ
   マンドに応じて、センタ装置から通信回線を介して送信
   された演奏データに基づいて曲を演奏するオンデマンド
   演奏データ送信システムの端末装置において、演奏デー
   タのリクエストに関連する利用者の個人情報の登録又は
   獲得を含む個人情報の操作のリクエストコマンドを入力
   する手段と、該リクエストコマンドの入力を受け付け、
   該リクエストコマンドをセンタ装置へ送信する手段とを
   備えたことを特徴とする端末装置。
9. 【請求項９】 演奏データのリクエストに関連するデー
   タへのユーザインタフェースを利用者に提供するオブジ
   ェクトが、該利用者の個人情報に関連付けて前記個人情
   報記憶部に記憶されている請求項８記載の端末装置。
10. 【請求項１０】 個人情報から前記オブジェクトを分離
    する手段と、分離されたオブジェクトを解釈してオブジ
    ェクトの内容に応じたユーザインタフェースを利用者に
    提供する手段とを備えた請求項９記載の端末装置。