JPH09213165A - 押しボタンスイッチ装置 - Google Patents

押しボタンスイッチ装置

Info

Publication number
JPH09213165A
JPH09213165A JP8020812A JP2081296A JPH09213165A JP H09213165 A JPH09213165 A JP H09213165A JP 8020812 A JP8020812 A JP 8020812A JP 2081296 A JP2081296 A JP 2081296A JP H09213165 A JPH09213165 A JP H09213165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push button
pressed
switch device
button member
push
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8020812A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ando
直樹 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP8020812A priority Critical patent/JPH09213165A/ja
Publication of JPH09213165A publication Critical patent/JPH09213165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/036Return force
    • H01H2221/044Elastic part on actuator or casing

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く、所望のスイッチング操作感覚
が得られる押しボタンスイッチ装置を提供すること。複
数の被押圧部を極めて小さいピッチで配置することがで
きる押しボタンスイッチ装置を提供すること。 【解決手段】 表面に導電端子対が形成された基板と、
基板の表面上に設けられた、被押圧部を有するエラスト
マー材料よりなる押しボタン部材と、押しボタン部材の
被押圧部と基板の導電端子対との間に設けられた接点部
材とを具えてなり、押しボタン部材は、被押圧部の裏面
から突出するコンタクト部と、被押圧部の裏面における
コンタクト部以外の部分から押圧方向に突出する、コン
タクト部を導電端子対に対して離接する方向に移動自在
に支持する弾性スペーサ脚部とが、それぞれ被押圧部に
一体に形成されてなり、押しボタン部材の押圧方向にお
ける弾性スペーサ脚部の突出高さが、コンタクト部の突
出高さより大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押しボタンスイッ
チ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコン、ワープロ等のOA機器、テレ
ビ、オーデイオ機器、エアコン等の家電製品、電話機な
どには、押しボタンスイッチ装置が使用されている。
【0003】図10は、従来の押しボタンスイッチ装置
の一例における構成を示す説明図である。この図におい
て、80は基板であって、その表面には微小間隔を介し
て並置された2つの導電素子体よりなる導電端子対81
が形成されている。82は短絡用接点部材であって、例
えばポリエチレンテレフタレートよりなる柔軟で変形可
能なシート83の下面に形成されており、このシート8
3は、基板80上に貫通孔を有する介挿板84を介して
配置されている。85は有底筒状の支持台であって、そ
の底壁部が上端に位置するようシート83上に配置され
ており、当該底壁部には貫通孔86が形成されている。
87は押しボタン部材であって、四角錐台状の被押圧部
88と、その下面中央から下方に伸びる支持軸89とに
より構成されており、当該支持軸89は支持台85の貫
通孔86に摺動自在に挿通されている。90は圧縮自在
の金属バネであって、押しボタン部材87の被押圧部8
8の下面と支持台85の上面との間に設けられている。
91は、基板の導電端子対81と短絡用接点部材82と
を接触させるためのコンタクト部材であって、押しボタ
ン部材87の支持軸89の下端面に設けられている。
【0004】このような押しボタンスイッチ装置におい
ては、通常の状態、すなわち押しボタン部材87の被押
圧部88が押下されていない状態では、押しボタン部材
87が、金属バネ90によって上方に抑制されることに
より、短絡用接点部材82が導電端子対81と離間した
状態とされており、押しボタン部材87の被押圧部88
が押下されることにより、金属バネ90が圧縮されて短
絡用接点部材82が導電端子対81に接続される。
【0005】また、最近においては、図11に示すよう
に、金属バネの代わりに、エラストマー材料よりなる独
立した弾性スペーサ部材92が設けられた押しボタンス
イッチ装置が知られている。この弾性スペーサ部材92
は、押しボタン部材87の被押圧部88を受ける例えば
円板状の受部93と、支持台85の上面に支持される板
状の基部95とが、受部93の外周縁から外方下方に伸
びる厚みの小さい変形可能なスカート部94を介して一
体に形成されてなるものである。
【0006】然るに、上記のような構成の押しボタンス
イッチ装置を、多数の被押圧部が配置されてなるいわゆ
るキーボードスイッチに適用する場合には、部品の数が
多くなるため、組立作業が煩雑となって製作コストの高
いものとなる、という問題がある。
【0007】このような問題を解決するために、図12
に示すように、複数の被押圧部96の各々がその外周縁
から外方に伸びる厚みの小さい変形可能なスカート部9
7を介して共通の基盤部98に一体に形成された、エラ
ストマー材料よりなる押しボタン部材99を具えてなる
押しボタンスイッチ装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
押しボタンスイッチ装置においては、次のような問題が
ある。
【0009】(1)押しボタンスイッチ装置に要求され
るスイッチング操作感覚、すなわち被押圧部96を押下
したときの弾性力による感覚は、当該押しボタンスイッ
チ装置が使用される機器によって異なる。上記の押しボ
タンスイッチ装置においては、被押圧部96を押下した
ときの弾性力を変えるための手段としては、押しボタン
部材95のスカート部97の厚みの大きさを変更するこ
と、或いは押しボタン部材95を構成するエラストマー
材料を変更すること、のいずれかである。然るに、押し
ボタン部材99のスカート部97には相当に高い変形耐
久性が要求されるため、スカート部97の厚みの大きさ
および押しボタン部材95を構成するエラストマー材料
の種類が限定され、被押圧部96を押下するときの弾性
力の設定の自由度が極めて小さくなり、その結果、所望
のスイッチング操作感覚が得られない。
【0010】(2)上記の押しボタンスイッチ装置をパ
ソコン等のキーボードスイッチに適用する場合には、各
被押圧部96を極めて小さいピッチで配列することが必
要である。然るに、被押圧部96の周囲にはスカート部
97が形成されており、しかも、被押圧部96を適切に
支持するためには、隣接するスカート部97の間に相当
に大きい面積の基盤部98を形成する必要があり、その
結果、各被押圧部96を極めて小さいピッチで配列する
ことが極めて困難である。
【0011】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものであって、その目的は、生産性が高く、しか
も、所望のスイッチング操作感覚が得られる押しボタン
スイッチ装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、複数の被押圧部を極めて小さいピッチで配置するこ
とができる押しボタンスイッチ装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の押しボタンスイ
ッチ装置は、表面に導電端子対が形成された基板と、こ
の基板の表面上に設けられた、被押圧部を有するエラス
トマー材料よりなる押しボタン部材と、この押しボタン
部材の被押圧部と前記基板の導電端子対との間に設けら
れた接点部材とを具えてなり、前記押しボタン部材は、
その被押圧部の裏面から突出するコンタクト部と、当該
被押圧部の裏面における前記コンタクト部以外の部分か
ら押圧方向に突出する、当該コンタクト部を導電端子対
に対して離接する方向に移動自在に支持する弾性スペー
サ脚部とが、それぞれ被押圧部に一体に形成されてな
り、前記押しボタン部材の押圧方向における弾性スペー
サ脚部の突出高さが、前記コンタクト部の突出高さより
大きいことを特徴とする。
【0013】本発明の押しボタンスイッチ装置において
は、押しボタン部材は、被押圧部の外周から外方に伸び
る厚みが0.1〜0.3mmの可変形部を介して、基板
上に位置される基盤部に一体に形成されてなるものであ
ってもよい。
【0014】また、本発明の押しボタンスイッチ装置に
おいては、基板の表面には、複数の導電端子対が形成さ
れ、押しボタン部材は、前記基板における導電端子対の
各々に対応する複数の被押圧部を有し、隣接する被押圧
部の各々は、当該被押圧部の外周から外方に伸びる厚み
が0.1〜0.3mmの可変形部またはこの可変形部と
基盤部とを介して一体に連結されている構成とすること
ができる。
【0015】また、本発明においては、押しボタン部材
は、熱可塑性ポリエステルエラストマー材料により構成
されていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の押しボタンスイッ
チ装置の一例における構成を示す説明用断面図である。
この押しボタンスイッチ装置においては、微小間隔を介
して並置された2つの導電素子体よりなる導電端子対1
1が表面に形成された基板10が設けられ、この基板1
0上における導電端子対11の位置に対応して、エラス
トマー材料よりなる押しボタン部材20が配置されてい
る。
【0017】この押しボタン部材20は、四角錐台状部
分21aおよびこの四角錐台状部分21aの下端に連続
して形成された、当該四角錐台状部分21aの下端の外
径より小さい外径を有する四角柱状部分21bよりなる
被押圧部21と、この被押圧部21の下面の中央から下
方に突出するコンタクト部22と、被押圧部21の下面
の周縁から下方に向かうに従って互いに接近する方向
(内方下方)に突出する、互いに対向する2つの変形可
能な板状の弾性スペーサ脚部23とが一体に形成されて
構成されており、被押圧部21は、弾性スペーサ脚部2
3により基板10の導電端子対11に対して離接する方
向に移動自在に支持されている。
【0018】押しボタン部材20のコンタクト部22の
下面には、導電性材料よりなる短絡用接点部材30が設
けられている。また、図示の例では、基板10上にカバ
ー部材40が配置されており、押しボタン部材20は、
カバー部材40に貫通して形成された開口41に被押圧
部21の四角柱部分21bが挿入されて四角錐台状部分
21aが上方に突出する状態で設けられている。
【0019】押しボタン部材20においては、被押圧部
21の押圧方向における弾性スペーサ脚部23の突出高
さh1が、コンタクト部22の突出高さh2より大きい
ものとされており、これにより、短絡用接点部材30の
下面と基板10の導電端子対11との間にストロークに
利用される間隙が形成されている。短絡用接点部材30
の下面と基板10の導電端子対11との間の距離dすな
わちストローク距離は、押しボタンスッチが使用される
機器に応じて設定され、例えば、リモコンの操作部や一
般電話機に用いられる場合には、1mm程度であり、携
帯電話機に用いられる場合には、0.3〜0.8mmで
あり、パソコン、ワープロ等のOA機器に用いられる場
合には、1〜3mmであるが、特に、1〜1.5mmの
範囲に設定することが好ましい。
【0020】押しボタン部材20はエラストマー材料を
成形することにより得られるものである。エラストマー
材料としては、シリコーンゴム等のゴム材料や、熱可塑
性エラストマーを用いることができる。特に、繰り返し
の耐屈曲性に著しく優れていること、成形時の寸法安定
性や精度が優れていること等の点で、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー材料を好適に用いることができる。
【0021】熱可塑性ポリエステルエラストマー材料と
しては、熱可塑性ポリエステルエラストマー単体、或い
は熱可塑性ポリエステルエラストマーと他の成分とより
なる熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を用いる
ことができる。
【0022】熱可塑性ポリエステルエラストマーとして
は、主として芳香族ポリエステル単位からなるハードセ
グメントである高融点結晶性セグメントと、主として脂
肪族ポリエーテル単位および脂肪族ポリエステル単位の
一方または両方からなるソフトセグメントである低融点
重合体セグメントとを有するポリエステルブロック共重
合体を用いることができる。
【0023】高融点結晶性セグメントの芳香族ポリエス
テル単位は、酸成分とポリオール成分とから形成され
る。高融点結晶性セグメントを形成する酸成分は、芳香
族ジカルボン酸であることが好ましく、特に、テレフタ
ル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸であること
が好ましい。高融点結晶性セグメントを形成するポリオ
ール成分は、炭素数2〜12のグリコールであることが
好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ヘキサンジオール、デカンジオールが挙げられ
る。高融点結晶性セグメントの融点の下限は特に限定さ
れないが、一般的には、そのホモポリマーの融点が15
0℃以上、好ましくは170℃以上、さらに好ましくは
190℃以上のものである。
【0024】低融点重合体セグメントを構成する脂肪族
ポリエーテル単位は、ポリアルキレングリコールにより
形成されるが、その具体例としては、例えばポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプ
ロピレングリコールブロック共重合体等が挙げられ、特
に、ポリテトラメチレングリコールが好ましい。また、
低融点重合体セグメントを構成する他の単位である脂肪
族ポリエステル単位は、主として脂肪族ジカルボン酸と
ポリオールとにより形成される。脂肪族ポリエステル単
位を形成する脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、コ
ハク酸、アジピン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸
等を用いることができ、脂肪族ポリエステル単位を形成
するポリオールとしては、炭素数2〜12のグリコール
を用いることが好ましく、その具体例としては、高融点
結晶性セグメントの芳香族ポリエステル単位を形成する
ポリオール成分として例示したものと同様のものが挙げ
られる。低融点重合体セグメントの融点の上限は特に限
定されないが、一般的には、そのホモポリマーの融点が
130℃以下、好ましくは100℃以下のものである。
また、低融点重合体セグメントの分子量は、通常400
〜6000である。
【0025】熱可塑性ポリエステルエラストマー中の高
融点結晶性セグメントと低融点重合体セグメントとの組
成比は、好ましくは重量比で95/5〜5/95であ
り、さらに好ましくは70/30〜30/70である。
また、熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、軟
化点が100℃以上のものが好ましい。
【0026】熱可塑性ポリエステルエラストマーとして
好ましく用いられるポリエステルブロック共重合体は、
高融点結晶性セグメントがポリテトラメチレンテレフタ
レートまたはポリトリメチレンテレフタレート−2,6
−ナフタレートにより形成され、かつ、低融点重合体セ
グメントがポリテトラメチレングリコールなどのポリエ
ーテル、ポリテトラメチレンアジペート、ポリ−ε−カ
プロラクトン等のポリエステルにより形成されるもので
あり、特に、ポリテトラメチレンテレフタレートからな
る高融点結晶性セグメントと、ポリテトラメチレングリ
コールからなる低融点重合体セグメントとが、交互に結
合したポリエステルブロック共重合体が好ましい。
【0027】熱可塑性ポリエステルエラストマー材料と
して、熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を用い
る場合には、当該組成物に他の成分としては、ゴム成
分、可塑剤、離型剤、顔料、染料、その他の添加剤を含
有させることができる。
【0028】ゴム成分としては、例えばジエン系ゴムま
たはアクリル系ゴムを用いることができる。ジエン系ゴ
ムの具体例としては、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、
ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、n
−ブチルアクリレート−ブタジエンゴム、n−ブチルア
クリレート−アクリロニトリル−ブタジエンゴム等が挙
げられる。アクリル系ゴムの具体例としては、アクリル
酸エステルゴム、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体ゴム等が挙げられ、これらのアクリル系ゴムは、架橋
点を形成するエポキシ基、活性塩素基、カルボキシル基
等の反応性基を有するモノマーが共重合されたものであ
ってもよい。これらの中で好ましいものは、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム、n−ブチルアクリレート−ブ
タジエンゴム、n−ブチルアクリレート−アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、アクリル系ゴムである。
【0029】可塑剤は、熱可塑性ポリエステルエラスト
マー材料全体の硬度を調節する目的で用いられるもので
ある。このような可塑剤の具体例としては、プロセスオ
イル、またはエクステングオイルと呼ばれる鉱物油系ゴ
ム用軟化剤、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、
ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタ
レート、ジウンデシルフタレート、ジイソノニルフタレ
ート等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリメチ
ルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、ト
リス・クロロエチルホスフェート、トリス・ジクロロプ
ロピルホスフェート、縮合リン酸エステル、トリフェニ
ルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホス
フェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェー
ト、トリラウリルホスフェート、トリセチルホスフェー
ト、トリステアリルホスフェート、トリオレイルホスフ
ェート等のリン酸エステル類、トリメリット酸オクチル
エステル、トリメリット酸イソノニルエステル、トリメ
リット酸イソデシルエステル等のトリメリット酸エステ
ル類、ジペンタエリスリトールエステル類、ジオクチル
アジペート、ジメチルアジペート、ジ−2−エチルヘキ
シルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチルア
ジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチルジグリコ
ールアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、
ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケート、ジ−2
−エチルヘキシルセバケート、メチルアセチルリシノレ
ートなどの脂肪酸エステル類、ピロメリット酸オクチル
エステル等のピロメリット酸エステル類、エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸アルキル
エステル(例えばエポキシ化脂肪酸オクチルエステル)
等のエポキシ系可塑剤、アジピン酸エーテルエステル、
ポリエーテルエステル、ポリエーテル等のポリエーテル
系可塑剤、その他が挙げられる。
【0030】離型剤としては、シリコーンオイルを用い
ることができ、その具体例としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、また
はこれらのポリシロキサンの一部をエポキシ基やアミノ
基で変性したものが挙げられる。
【0031】このような熱可塑性ポリエステルエラスト
マー材料は、JIS A硬度が60〜100のものであ
ることが好ましい。JIS A硬度が60未満の場合に
は、当該熱可塑性ポリエステルエラストマー材料より得
られる押しボタン部材20は、クリック感が不足し、ス
イッチとしての応答性が低いものとなる場合がある。一
方、JIS A硬度が100を超える場合には、当該熱
可塑性ポリエステルエラストマー材料より得られる押し
ボタン部材20は、被押圧部21を押圧するために必要
とされる荷重が大きくなり、スイッチとしての応答性が
低いものとなることがある。
【0032】短絡用接点部材30は、例えば導電性イン
クを印刷することにより形成することができる。導電性
インクに用いられる導電性粉末としては、一般には、カ
ーボンブラック、グラファイトが用いられるが、繰り返
し耐久性に優れ、接触抵抗の低い接点部材を形成するた
めに、銀、ニッケル、銅等の金属微粉末を併用すること
が好ましい。導電性インクに用いられるバインダーとし
ては、ポリウレタン、ポリエステル等が挙げられ、この
ようなバインダーを用いることにより、押しボタン部材
との接着性が高い状態で短絡用接点部材30を形成する
ことができる。導電性インクの印刷方法としては、スク
リーン印刷やパッド印刷による方法を、好適に用いるこ
とができる。このような印刷方法によれば、印刷パター
ンの制度が高く、例えば5〜20μmの良好な膜厚を有
する短絡用接点部材30を形成することができる。
【0033】上記の構成の押しボタンスイッチ装置によ
れば、押しボタン部材20は被押圧部21と弾性スペー
サ脚部23とが一体に形成されてなるものであるため、
部品の数が少なくて組立作業が容易となり、しかも押し
ボタン部材20はエラストマー材料により構成されてい
るため製造が容易であり、特に、エラストマー材料とし
て熱可塑性ポリエステルエラストマー材料を用いること
により、射出成形によって大量生産が可能となり、その
結果、高い生産性が得られる。
【0034】また、押しボタン部材20の被押圧部21
は、実質上弾性スペーサ脚部23のみによって基板10
上に弾性的に押圧可能に支持されており、しかも、他の
部材との関係で制約を受けるものではないので、当該弾
性スペーサ脚部23の全体の形状、厚み、長さ、幅等の
各部の寸法、突出する方向もしくは角度などの条件の変
更に対する自由度が大きく、従って、これらの条件を設
定することにより、被押圧部21を押下したときの弾性
力を適切なものとすることができるので、所望のスイッ
チング操作感覚が得られる。
【0035】図2は、本発明の押しボタンスイッチ装置
の他の例における構成を示す説明用断面図である。この
押しボタンスイッチ装置においては、柱状の被押圧部2
1の下面にコンタクト部22および弾性スペーサ脚部2
3が図1に示す押しボタンスイッチ装置と同様に一体に
形成されると共に、被押圧部21が、その外周から外方
に伸びる可変形部24を介して、基板10上に位置され
る板状の基盤部25に一体に連結された、エラストマー
材料よりなる押しボタン部材20が設けられている。こ
の押しボタン部材20における可変形部24の厚みt
は、0.1〜0.3mmである。
【0036】上記の構成の押しボタンスイッチ装置によ
れば、図1に示す構成の押しボタンスイッチ装置と同様
の効果が得られると共に、被押圧部21が可変形部24
を介して基盤部25に一体に形成されているため、導電
端子対11の周囲の気密性が確保され、これにより、基
板10の表面上に塵埃が侵入することが防止されて導電
端子対11の表面に塵埃が堆積することがなく、その結
果、導電端子対11と短絡用接点部材30との接触不良
を防止することができる。
【0037】図3は、本発明の押しボタンスイッチ装置
の他の例における構成を示す説明図であり、(イ)は平
面図、(ロ)は側面断面図である。この押しボタンスイ
ッチ装置においては、表面に複数(図示の例では5つ)
の導電端子対11が形成された基板10が設けられ、こ
の基板10の表面上には、導電端子対11の各々に対応
する複数の八角形柱状の被押圧部21を有する、エラス
トマー材料よりなる押しボタン部材20が配置されてい
る。
【0038】この押しボタン部材20においては、被押
圧部21の各々の下面に、コンタクト部22および弾性
スペーサ脚部23が図1に示す押しボタンスイッチ装置
と同様に形成されている。被押圧部21の各々の外周に
は、当該外周から外方に伸びる可変形部24を介して板
状の基盤部25が一体に形成されており、これにより、
隣接する被押圧部21の各々は、可変形部24を介し
て、またはこの可変形部24と基盤部25とを介して、
一体に連結されている。押しボタン部材21におけるコ
ンタクト部22の各々の下面には、導電性材料よりなる
短絡用接点部材30が設けられている。
【0039】上記の押しボタンスイッチ装置によれば、
図2に示す構成の押しボタンスイッチ装置と同様の効果
が得られると共に、複数の被押圧部21の各々が可変形
部24を介して共通の基盤部25に一体に形成されてい
るため、部品の数を少なくすることができ、これによ
り、更に高い生産性が得られる。しかも、押しボタン部
材20における複数の被押圧部21の各々は、基本的に
弾性スペーサ脚部22によって支持されているため、隣
接する被押圧部22の間に大きい面積の基盤部を形成す
ることが不要となり、その結果、複数の被押圧部21を
極めて小さいピッチで配置することができる。
【0040】以上、本発明の押しボタンスイッチ装置の
実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではなく、種々の変更が可能である。例えば、押し
ボタン部材は、前述したように、被押圧部を導電端子対
に対して離接する方向に移動自在に支持するものであれ
ば種々の形状の弾性スペーサ脚部を有するものであって
もよい。その具体例を挙げると、図4に示すように、被
押圧部21の下面から斜め下方に突出する2つの円形の
棒状の弾性スペーサ脚部23を有する押しボタン部材、
図5に示すように、被押圧部21の下面から垂直に突出
する矩形の筒状の弾性スペーサ脚部23を有する押しボ
タン部材、図6に示すように、被押圧部21の下面から
内方下方に突出する、互いに対向する2つの台形の板状
の弾性スペーサ脚部23を有する押しボタン部材などで
ある。
【0041】短絡用接点部材30は、押しボタン部材2
0のコンタクト部22の下面に直接形成されている必要
はなく、図7に示すように、例えばポリエチレンテレフ
タレートよりなる柔軟で変形可能なシート状の支持体3
5の下面に短絡用接点部材30を形成し、この支持体3
5を、基板10上に配置した、短絡用接点部材30に対
応した位置に貫通孔を有する介挿板36を介して配置す
る構成であってもよい。
【0042】また、図8に示すように、押しボタン部材
20の被押圧部21の下面に開口する凹部26を形成す
ると共に、基板10の下面に、当該基板10を貫通して
凹部26に相対的に移動可能な状態で挿入される凸部5
1を有するフレーム50を設けることができ、これによ
り、被押圧部21が押下されたときの横ズレを防止する
ことができる。
【0043】また、押しボタン部材20の被押圧部21
の表面上には、例えば熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂
よりなるキートップ部材が設けられていてもよい。キー
トップ部材を押しボタン部材20の被押圧部21の表面
上に一体的に設ける方法としては、押しボタン部材成形
用金型のキャビティ内にキートップ部材を配置し、当該
キャビティ内にエラストマー材料を注入して成形する方
法を好適に用いることができる。特に、キートップ部材
を構成する材料として熱可塑性樹脂を用い、押しボタン
部材を構成するエラストマー材料として、熱可塑性のも
の例えば熱可塑性ポリエステルエラストマー材料を用い
る場合には、いわゆる2色成形法により、被押圧部の表
面にキートップ部材が一体的に設けられた押しボタン部
材を製造することができる。この場合において、キート
ップ部材を構成する樹脂材料および押しボタン部材を構
成するエラストマー材料としては、互いに熱融着される
性質を有するものを選択することが好ましい。
【0044】
【実施例】以下、本発明の押しボタンスイッチ装置の具
体的な実施例について説明する。 〔エラストマー材料の調製〕熱可塑性ポリエステルエラ
ストマー「PIBIFLEX 35M(エニケム・ポリ
メリ社製)」82重量部と、アクリルニトリルブタジエ
ンゴム「JSR/NBR(日本合成ゴム社製)」2重量
部と、シリコーンオイル「シリコーンオイルSH(東レ
ダウコーニング社製)」0.05重量部とを、ヘンシェ
ルミキサーにより混合し、その後、この混合物を、2軸
押出機により、加熱温度200℃、スクリュー回転数1
50r.p.m.の条件で混練すると共に、混練中に2
軸押出機の途中から可塑剤「サンソサイザーDUP(新
日本理科社製)」16重量部を添加し、熱可塑性ポリエ
ステルエラストマー材料を調製した。この熱可塑性ポリ
エステルエラストマー材料のJIS A硬度は86であ
った。以上において、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー「PIBIFLEX35M」は、ポリブチレンテレフ
タレートのハードセグメントとポリテトラメチレングリ
コールのソフトセグメントとが複数交互に連結したマル
チブロックポリマーであり、分子量が100000〜1
50000、軟化点が175℃、融点が192℃、JI
S A硬度が93のものである。
【0045】〔押しボタン部材の設計および押しボタン
部材製造用金型の作製〕下記の条件により、図3に示す
押しボタン部材(20)を設計し、この押しボタン部材
(20)に対応するキャビティを有する金型を作製し
た。 被押圧部(21):形状;正八角形柱状,表面の対辺間
の長さ10mm, コンタクト部(22):押圧方向における突出高さ;
0.3mm, 弾性スペーサ脚部(23):厚みが0.5mmの矩形の
板状,被押圧部(21)の裏面に対する突出角度75
°,押圧方向における突出高さ;1.3mm, 可変形部(24):厚み;0.15mm,水平方向に対
する傾き;約30°, 基盤部(25)の厚み:1mm, コンタクト部(22)の下面位置から基盤部(25)の
下面位置までの距離(ストロークの長さ):1mm, 押しボタン部材(20)の全体の厚み(被押圧部(2
1)の上面位置から基盤部(25)下面位置までの距
離):4mm また、金型の被押圧部(21)に係る部分には抜き勾配
を形成した。
【0046】〔押しボタン部材の製造〕上記の金型を取
り付けた射出成形機(金型締め力50t)を用い、成形
温度が205〜210℃、金型温度が60℃の条件で、
熱可塑性ポリエステルエラストマー材料を射出成形する
ことにより、押しボタン部材を製造した。以上におい
て、熱可塑性ポリエステルエラストマー材料の成形性お
よび成形された押しボタン部材の離型性は良好であり、
射出成形機の自動運転が可能であった。
【0047】〔短絡用接点部材の形成〕「JEF導電イ
ンキ(日本アチソン社製)」を上記の押しボタン部材
(20)のコンタクト部(22)にスクリーン印刷し、
120℃で50分の条件で焼付けを行うことにより、短
絡用接点部材(30)を形成した。
【0048】〔基板の作製〕ガラスエポキシ製の基板
(10)の表面上に、金鍍金により線幅1mm、離間距
離0.2mmの2つの導電素子体よりなる導電端子対
(11)を形成した。この基板の表面上に上記の押しボ
タン部材(20)を配置することにより、図3に示す構
成の押しボタンスイッチ装置を製造した。
【0049】〔押しボタンスイッチ装置の評価〕 (1)スイッチング操作感覚:押しボタン部材の被押圧
部を、押圧装置により10mm/secの速度で押圧
し、押圧装置の押圧ヘッドに作用する荷重(以下、「動
作荷重」という。)の変化を測定した。また、押圧スト
ロークと動作荷重との関係を図9の曲線(イ)に示す。
また、図11に示す構成の押しボタンスイッチ装置およ
び図12に示す構成の押しボタンスイッチ装置を作製
し、上記と同様にして動作荷重の変化を測定したとこ
ろ、押圧ストロークと動作荷重との関係は、それぞれ図
9の曲線(ロ)および(ハ)に示すとおりであった。
【0050】また、実施例に係る押しボタンスイッチ装
置の最大動作荷重W1は、5個の被押圧部(21)のう
ち、最高値が55g、最低値が40g、平均が45gで
あり、クリック率は平均で21%であった。ここで、ク
リック率とは、下記の式で表されるものをいう。また、
最大動作荷重W1が20〜50gであって、かつクリッ
ク率が0〜20%程度のものが、従来のキーボードスイ
ッチに多く使用されており、スイッチング操作感覚が良
好なものである。
【0051】
【数1】クリック率=(最大動作荷重W1−最小動作荷
重W2)/最大動作荷重W2
【0052】(2)接触抵抗:押しボタン部材の被押圧
部に200gの重りを載せてスイッチをON状態とした
ときの接触抵抗を測定したところ、平均で45Ωであっ
た。また、300gの重りを用いて同様にして接触抵抗
を測定したところ、40Ωであった。
【0053】(3)打鍵耐久性:打鍵速度が3回/秒、
打鍵の強さが約300gに設定した打鍵試験機を用い、
上記の押しボタンスイッチ装置の繰り返し打鍵試験を行
った。各被押圧部について、それぞれ100万回、20
0万回および500万回の打鍵を行った後に、被押圧部
の動作荷重の最大値を測定し、また、150gの重りを
用いてスイッチをON状態としたときの接触抵抗を測定
した。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1から明らかなように、上記の押しボタ
ンスイッチ装置は、500万回打鍵後においても、動作
荷重、クリック率および接触抵抗の変化が小さく、優れ
た打鍵耐久性を有するものであった。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の押しボタンスイッチ装
置によれば、押しボタン部材の被押圧部は、実質上弾性
スペーサ脚部のみによって基板上に弾性的に押圧可能に
支持されており、しかも、他の部材との関係で制約を受
けるものではないので、当該弾性スペーサ脚部の全体の
形状、厚み、長さ、幅等の各部の寸法、突出する方向も
しくは角度などの条件の変更に対する自由度が大きく、
従って、これらの条件を設定することにより、被押圧部
を押下したときの弾性力を適切なものとすることができ
るので、所望のスイッチング操作感覚が得られる。
【0057】請求項2に記載の押しボタンスイッチ装置
によれば、被押圧部が可変形部を介して基盤部に一体に
形成されているため、導電端子対の周囲の気密性が確保
され、これにより、基板の表面上に塵埃が侵入すること
が防止されて導電端子対の表面に塵埃が堆積することが
なく、その結果、導電端子対と短絡用接点部材との接触
不良を防止することができる。
【0058】請求項3に記載の押しボタンスイッチ装置
によれば、複数の被押圧部の各々が可変形部を介して共
通の基盤部に一体に形成されているため、部品の数を少
なくすることができ、これにより、高い生産性が得られ
る。しかも、押しボタン部材における複数の被押圧部の
各々は、基本的に弾性スペーサ脚部によって支持されて
いるため、隣接する被押圧部の間に大きい面積の基盤部
を形成することが不要となり、その結果、複数の被押圧
部を極めて小さいピッチで配置することができる。
【0059】請求項4に記載の押しボタンスイッチ装置
によれば、押しボタン部材は、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー材料により構成されているため、射出成形に
より大量生産が可能となり、その結果、更に高い生産性
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の一例に
おける構成を示す説明用断面図である。
【図2】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の他の例
における構成を示す説明用断面図である。
【図3】本発明に係る複数の被押圧部を有する押しボタ
ンスイッチ装置の他の例における構成を示す説明図であ
り、(イ)は平面図、(ロ)は側面断面図である。
【図4】押しボタン部材の一例を示す説明図である。
【図5】押しボタン部材の他の例を示す説明図である。
【図6】押しボタン部材の更に他の例を示す説明図であ
る。
【図7】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の他の例
における構成を示す説明用断面図である。
【図8】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の他の例
における構成を示す説明用断面図である。
【図9】押圧ストロークと動作荷重との関係を示す曲線
図である。
【図10】従来の押しボタンスイッチ装置の一例におけ
る構成を示す説明用である。
【図11】従来の押しボタンスイッチ装置の他の例にお
ける構成を示す説明用である。
【図12】従来の押しボタンスイッチ装置の他の例にお
ける構成を示す説明用である。
【符号の説明】
10 基板 11 導電端子対 20 押しボタン部材 21 被押圧部 22 コンタクト部 23 弾性スペーサ脚部 24 可変形部 25 基盤部 26 凹部 30 短絡用接点部材 35 支持体 36 介挿板 40 カバー部材 41 開口 50 フレーム 51 凸部 80 基板 81 端子電極対 82 短絡用接点部材 83 シート 84 介挿板 85 支持台 86 貫通孔 87 押しボタン部材 88 被押圧部 89 支持軸 90 金属バネ 91 コンタクト部材 92 弾性スペーサ部材 93 受部 94 スカート部 95 基部 96 被押圧部 97 スカート部 98 基盤部 99 押しボタン部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電端子対が形成された基板と、 この基板の表面上に設けられた、被押圧部を有するエラ
    ストマー材料よりなる押しボタン部材と、 この押しボタン部材の被押圧部と前記基板の導電端子対
    との間に設けられた接点部材とを具えてなり、 前記押しボタン部材は、その被押圧部の裏面から突出す
    るコンタクト部と、当該被押圧部の裏面における前記コ
    ンタクト部以外の部分から押圧方向に突出する、当該コ
    ンタクト部を導電端子対に対して離接する方向に移動自
    在に支持する弾性スペーサ脚部とが、それぞれ被押圧部
    に一体に形成されてなり、 前記押しボタン部材の押圧方向における弾性スペーサ脚
    部の突出高さが、前記コンタクト部の突出高さより大き
    いことを特徴とする押しボタンスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 押しボタン部材は、被押圧部の外周から
    外方に伸びる厚みが0.1〜0.3mmの可変形部を介
    して、基板上に位置される基盤部に一体に形成されてな
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の押しボ
    タンスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 基板の表面には、複数の導電端子対が形
    成され、 押しボタン部材は、前記基板における導電端子対の各々
    に対応する複数の被押圧部を有し、隣接する被押圧部の
    各々は、当該被押圧部の外周から外方に伸びる厚みが
    0.1〜0.3mmの可変形部またはこの可変形部と基
    盤部とを介して一体に連結されてなるものであることを
    特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ装置。
  4. 【請求項4】 押しボタン部材は、熱可塑性ポリエステ
    ルエラストマー材料により構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の押しボ
    タンスイッチ装置。
JP8020812A 1996-02-07 1996-02-07 押しボタンスイッチ装置 Pending JPH09213165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8020812A JPH09213165A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 押しボタンスイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8020812A JPH09213165A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 押しボタンスイッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09213165A true JPH09213165A (ja) 1997-08-15

Family

ID=12037459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8020812A Pending JPH09213165A (ja) 1996-02-07 1996-02-07 押しボタンスイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09213165A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9741507B2 (en) 2013-12-13 2017-08-22 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
WO2019078098A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 オムロン株式会社 スイッチ
US11004627B2 (en) 2017-03-30 2021-05-11 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device
US11862415B2 (en) 2013-05-14 2024-01-02 Fujitsu Component Limited Keyswitch device and keyboard

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11862415B2 (en) 2013-05-14 2024-01-02 Fujitsu Component Limited Keyswitch device and keyboard
US9741507B2 (en) 2013-12-13 2017-08-22 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
US10410806B2 (en) 2013-12-13 2019-09-10 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member for a key switch device
US11011329B2 (en) 2013-12-13 2021-05-18 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member for a key switch device
US11004627B2 (en) 2017-03-30 2021-05-11 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device
US11355293B2 (en) 2017-03-30 2022-06-07 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device
WO2019078098A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 オムロン株式会社 スイッチ
US11227731B2 (en) 2017-10-20 2022-01-18 Omron Corporation Switch with guide and sloped faces

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4527021A (en) Keyboard switch assembly
US8232494B2 (en) Keyboard
KR100986954B1 (ko) 방향 검지 스위치
US20070007112A1 (en) Multidirectional input device
CN1386286A (zh) 多方向输入装置及使用它的电子机器
CN105049570A (zh) 一种多功能手机旋转按钮结构
EP1310967A2 (en) Input device which varies output value in accordance with pressing force
CN103413711A (zh) 一种由软胶件和硬胶件组成的薄形键盘
JPH09213165A (ja) 押しボタンスイッチ装置
US7723631B2 (en) Keyboards
JP4256685B2 (ja) 多方向入力キーおよびキー入力装置
CN203367102U (zh) 一种由软胶件和硬胶件组成的薄形键盘
CN205542522U (zh) 无触点式弹性接触件、接触件膜以及输入装置
JP2006185190A (ja) 方向検知スイッチにおける操作キーの方向性判定方法
CN218568706U (zh) 一种机械键盘及机械键盘的轴体
GB2195102A (en) Method of making a key switching device
CN110767487A (zh) 一种键盘装置
JPH07211187A (ja) キーボードスイッチおよびその製造方法
CN209045417U (zh) 一种防静电的按键板
TWI806570B (zh) 鍵盤裝置
CN210984579U (zh) 具有多触发作用的按键
JPS6344252B2 (ja)
JPH0831268A (ja) キーボードスイッチおよびその製造方法
US20220013311A1 (en) Multidirectional input apparatus with switch and multidirectional input system with switch
JP2003131800A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030715