JPH09212179A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH09212179A
JPH09212179A JP8021428A JP2142896A JPH09212179A JP H09212179 A JPH09212179 A JP H09212179A JP 8021428 A JP8021428 A JP 8021428A JP 2142896 A JP2142896 A JP 2142896A JP H09212179 A JPH09212179 A JP H09212179A
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karaoke
microphone
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sound
speaker
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Yoshihiro Suzuki
由洋 鈴木
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音問題を解消することのできるカラオケ装
置を提供する。 【解決手段】 中央制御装置31は、ハードディスク3
3からカラオケ曲データを読み出し、音声再生回路34
を介してミキサアンプ35に出力し、さらにアンプ用入
力端子37c、無線送信装置用出力端子37eを経て、
ヘッドホン50にカラオケ曲を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伴奏音楽に合わせ
て歌唱して楽しむことが可能なカラオケ装置に関し、特
にカラオケ以外の音声出力サービスも利用可能なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、伴奏音楽であるカラオケ演奏
に合わせて歌唱することで利用者が楽しむことができる
カラオケ装置が知られている。所望の曲を選択するとそ
の曲のカラオケ演奏のみが流れるため、利用者は、歌手
が伴奏に合わせて歌唱している部分を歌って楽しむこと
ができる。実際には、テレビモニタ等に映像を背景とし
てその曲の歌詞が映し出され、それを見ながら利用者が
歌唱してカラオケを楽しむという形式が多い。
【0003】また、現在では単にカラオケ専用の装置で
はなく、例えばカラオケサービス以外にも、ゲームや占
い等の補助的なサービスも提供できるようにされていた
り、通常のテレビ番組やVTRも視聴できるようにされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなカラオケ装
置であるが、その設置場所によっては、次のような問題
が生じる。例えばカラオケボックス等のカラオケ専用の
場所では防音対策等が確実になされていることが多く、
またその目的で集まっている人ばかりなので、いわゆる
騒音問題は生じにくい。しかしながら、例えばホテル等
の宿泊施設において部屋にカラオケ装置が設置されてい
る場合等のように、本来の目的は他にあり(例えば宿
泊)、付加的なサービスとしてのカラオケという位置づ
けの場合には、カラオケを利用していない隣室の人にと
っては不快な騒音となり得る。
【0005】そこで本発明は、上述した問題点を解決す
るためになされたものであり、上述した騒音問題を解消
できるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために成された請求項1に記載の発明は、カ
ラオケ演奏データに基づき楽音を再生してカラオケ演奏
を行なうカラオケ演奏手段と、利用者の歌唱音声を入力
するためのマイクロホンを差し込むためのマイク用入力
端子と、前記カラオケ演奏手段からの楽音と前記マイク
用入力端子に差し込まれたマイクロホンを介して入力さ
れた利用者の歌唱音声とを合成し、増幅する合成増幅手
段と、該合成増幅手段から出力された楽音と歌唱音声と
の合成音を空間に放射して音場を形成するスピーカとを
備えたカラオケ装置において、前記スピーカは、前記カ
ラオケ演奏手段によって再生された楽音以外の音声出力
にも利用可能とされていると共に、耳に装着され、前記
合成増幅手段から出力された楽音と歌唱音声との合成音
を外耳道に加えるヘッドホンと、前記マイク用入力端子
にマイクロホンが差し込まれている場合には、前記合成
増幅手段から出力された楽音と歌唱音声との合成音が前
記ヘッドホンからのみ出力し、マイクロホンが差し込ま
れていない場合には、前記カラオケ演奏手段からの楽音
のみを増幅して出力されたものを前記スピーカから出力
するように制御する出力先制御手段とを備えることを特
徴とするカラオケ装置である。
【0007】本発明のカラオケ装置によれば、カラオケ
演奏手段がカラオケ演奏データに基づき楽音を再生して
カラオケ演奏を行ない、そのカラオケ演奏手段からの楽
音とマイク用入力端子に差し込まれたマイクロホンを介
して入力された利用者の歌唱音声とを合成増幅手段が合
成し、増幅する。そして、出力先制御手段は、マイク用
入力端子にマイクロホンが差し込まれている場合には合
成増幅手段から出力された合成音をヘッドホンからのみ
出力し、マイクロホンが差し込まれていない場合には、
カラオケ演奏手段からの楽音のみを増幅して出力された
ものをスピーカから出力する。
【0008】したがって、マイクロホンを接続し、その
マイクロホンから入力した歌唱音声をカラオケ演奏によ
る再生楽音と合成してカラオケを楽しむ場合には、その
合成音はヘッドホンからのみの出力となる。このように
することで、次のような効果が生じる。すなわち、例え
ばホテル等の宿泊施設において部屋にカラオケ装置が設
置されている場合等のように、本来の目的は他にあるが
付加的なサービスとしてカラオケが位置づけられている
場合がある。この場合には、通常のカラオケのようにス
ピーカから出力してしまうと、カラオケを利用していな
い隣室の人にとっては不快な騒音となり得るので、本発
明のようにすれば、ヘッドホンからのみの出力であり、
上述した騒音問題を解消できる。そして、利用者にとっ
ては、通常のスピーカから出力されるのとほとんど変わ
りなくカラオケを楽しめる。また、歌唱していない周囲
の人もヘッドホンを付ければ、やはり同じように楽しめ
るのである。
【0009】なお、利用者が口から出す「生の」歌唱音
声は存在するが、合成増幅手段によって増幅した大音量
のものではないので、特に問題はない。そして、利用者
にとって通常のスピーカから出力されるのとほとんど変
わりなくカラオケを楽しめると上述したが、ヘッドホン
であればダイレクトに自分の耳に入ってくるので、自分
の声が正確に確認でき正しく歌うために有利である。こ
れはいわゆる歌手がレコーディングの際に、ヘッドホン
をしながら行なうのと同じ理由である。そして、レコー
ディングしているような気分に近づけるという感覚的な
利点もある。
【0010】さらに、歌唱していない周囲の人について
言えば、従来スピーカの近くにいる人にとっては音が大
きすぎたり、遠くにいる人には音が小さすぎたりするこ
とがあったが、このようにヘッドホンで聞くようにすれ
ば、居る場所に影響されず、常に最適な音量で楽しめ
る。
【0011】一方、カラオケ演奏による再生楽音以外の
音声出力の場合、例えば通常のテレビ番組やVTRを視
聴できるようにされていたり、カラオケサービス以外に
も、ゲームや占い等の補助的なサービスも提供できるよ
うにされている場合には、それらの音声はスピーカから
出すようにしている。あるいはカラオケ演奏による再生
楽音であっても、マイクロホンがマイク用入力端子に接
続されていない場合には、スピーカから音が出る。上述
した騒音の最大の原因は増幅されて出力される人間の歌
う声であることが多い。それは、人間の声が他人にとっ
ては気になるという基本的な点に加え、やたら大声で歌
ったりする人がいる点や、また下手な歌であればより不
快になるという点からも容易に理解できる。
【0012】したがって、完全にスピーカからの音声出
力を無くすというのではなく、利用者の歌唱音声が合成
されるようなカラオケを楽しむ場合に限りヘッドホンか
らの出力に切り替えるのである。これは、利用者本人あ
るいはその周囲の人達だけが楽しめればよいというので
なく、隣室等の居るカラオケを一緒に楽しまない人達に
とっての騒音となることを防止し、全員にとっての利益
を図るという思想に基づいている。
【0013】また、請求項2に示すように、マイク用入
力端子にマイクロホンが差し込まれている場合に合成音
をヘッドホンからのみ出力させる通常モードと、マイク
用入力端子にマイクロホンが差し込まれていても合成音
をスピーカから出力させる特別モードとを切替設定でき
るモード設定手段を設けることも考えられる。このよう
にモード切替できるようにすれば、例えば、午後10時
までは特別モードに設定してスピーカからの出力とし、
それ以降は通常モードに設定してヘッドホンからの出力
というようにカラオケ装置の管理者が管理する場合に便
利である。これは、ホテル等において、夜間(就寝して
いる人が居る時間帯)には特に騒音問題が顕著になるの
で、その場合にはヘッドホン出力とし、そうでない昼間
はスピーカ出力にするといったことができる。
【0014】ここで注意することは、利用者が勝手にモ
ードを切り替えられるようになっていると、夜間にもス
ピーカから出力させて騒音問題となる可能性があるの
で、利用者は切替ができず、管理者のみが切替できるよ
うにしておく必要があるということである。もちろん、
このような特別モードがなく、どのような場合にでもヘ
ッドホン出力となる構成のカラオケ装置であれば上記問
題は考慮しなくてよい。
【0015】なお、ヘッドホンとしては、一般的にヘッ
ドホンと呼ばれている「載頭形ヘッドホン」と、一般的
にイヤホンと呼ばれている「挿入形ヘッドホン」があ
り、そのどちらの形態でもよい。そして、このヘッドホ
ンは装置本体と有線接続されていてもよいし、また無線
接続されていてもよい。無線接続の場合には、請求項3
に示すように、装置本体は合成増幅手段から出力された
楽音と歌唱音声との合成音を高周波信号に変調して送信
する無線送信手段を備え、一方、ヘッドホンは無線送信
手段から送信された高周波信号を受信して復調再生する
受信手段を備えればよい。
【0016】無線接続となっている場合には、有線接続
の場合に比べて自由に動き回れることに加え、装置本体
が1つの無線送信手段を備えていれば複数台のヘッドホ
ンで受信可能であり、多数人で楽しむ場合に有効であ
る。つまり、有線接続の場合は基本的にヘッドホン用入
力端子が設けられた数しかヘッドホンが接続できず、利
用人数がおのずと制限されてしまうからである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態としてのカラオケ装置を説明する。図1はカラオケ装
置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すよう
に、本実施形態のカラオケ装置30は、各種の演算処理
が可能でカラオケ装置30の各部を制御する制御手段で
あり「カラオケ演奏手段」としても機能する中央制御装
置31と、カラオケ曲データ等のサービス提供用データ
や中央制御装置31の動作プログラム等を格納するため
の記憶手段としてのハードディスク33と、中央制御装
置31によりハードディスク33から読み出されて転送
されてくるディジタルデータをアナログの演奏信号に変
換する「カラオケ演奏手段」としての音声再生回路34
と、音声再生回路34から送られてくる音声信号を電気
的に増幅し、セレクタ37を介しマイクロホン43より
入力された歌唱音声と適度な割合でミキシングし、セレ
クタ37を介してスピーカ44に出力する「合成増幅手
段」としてのミキサアンプ35と、カラオケ曲データに
含まれる歌詞データを背景映像用の背景映像データと合
成して表示手段としてのテレビモニタ45に表示させる
画面表示制御装置36と、カラオケ装置30に各種指示
入力を行うための入力手段としての多目的入力キー38
と、上記ミキサアンプ35とマイクロホン43及びスピ
ーカ44の間に介装されたセレクタ37と、セレクタ3
7に接続され、ミキサアンプ35から出力された音声信
号あるいはそれに歌唱音声をミキシングした信号を高周
波信号に変調して送信する「無線送信手段」としての無
線送信装置39等を備えている。
【0018】この無線送信装置39から送信された高周
波信号はワイヤレスヘッドホン(以下、単にヘッドホン
という。)50によって受信される。なお、ヘッドホン
50は、利用者の耳に装着され、受信して再生した音声
を利用者の外耳道に加えるものである。このヘッドホン
50としては、一般的にヘッドホン50と呼ばれている
「載頭形ヘッドホン」と、一般的にイヤホンと呼ばれて
いる「挿入形ヘッドホン」があり、どちらの形態でも構
わない。
【0019】前記ハードディスク33には、カラオケサ
ービス提供用データとして、予め数千曲程度のカラオケ
曲データが記憶されている。1曲分のカラオケ曲データ
は、曲同士を識別するための識別情報である曲番号デー
タと、実体情報とから構成されている。この内の実体情
報は、伴奏音」楽の情報であるMIDI(Musical Inst
rument Digital Interface)規格の演奏データおよび歌
詞を文字表示するための歌詞データを含み、曲に対応し
た映像情報を符号化した背景映像データが含まれること
もある。また、本カラオケ装置30では、カラオケ以外
にもゲームや占い等の補助的なサービスを提供すること
ができ、これらのサービス提供用のデータもハードディ
スク33に記憶されている。
【0020】このカラオケ装置30においては、利用者
は、前述の多目的入力キー38を操作することにより、
サービスの種類(カラオケ、占い、ゲーム等)を入力し
たり、あるいはカラオケサービスモードにおいてリクエ
スト曲を入力できる。前記セレクタ37についてさらに
説明する。このセレクタ37は上述したように、ミキサ
アンプ35とマイクロホン43及びスピーカ44の間に
介装されるものであり、マイクロホン43を接続するた
めの「マイク用入力端子」37aを備えている。なお、
図1に示すように、マイク用入力端子37aに接続され
たマイクロホン43を介して入力された音声信号をミキ
サアンプ35に出力するためのマイク用出力端子37b
と、ミキサアンプ35からの出力信号を入力するための
アンプ用入力端子37cと、そのアンプ用入力端子37
cより入力したミキサアンプ35からの出力信号をスピ
ーカ44へ出力するためのスピーカ用出力端子37d
と、アンプ用入力端子37cより入力したミキサアンプ
35からの出力信号を無線送信装置39へ出力するため
の無線送信装置用出力端子37eとを備えている。
【0021】また、アンプ用入力端子37cとスピーカ
用出力端子37dあるいは無線送信装置用出力端子37
eとの間には「出力先制御手段」としての出力先切替部
41が介装されている。この出力先切替部41は、アン
プ用入力端子37cより入力したミキサアンプ35から
の出力信号の出力先を、スピーカ44へ出力するための
スピーカ用出力端子37d側と、無線送信装置39へ出
力するための無線送信装置用出力端子37e側とのいず
れかに切替可能とされている。
【0022】そして、この出力先切替部41は、基本的
にはスピーカ44へ出力するためのスピーカ用出力端子
37d側へ接続されているが、マイク用入力端子37a
にマイクロホン43が接続された場合には、その接続さ
れたことを検知した信号が入力することによって、無線
送信装置39へ出力するための無線送信装置用出力端子
37e側へ切り替えて接続するように構成されている。
この切り替えるための構成は、例えば通常のオーディオ
機器ですでに実現されているように、ヘッドホンジャッ
クを接続するとそれまでスピーカから出力していたもの
をヘッドホン側に自動的に切り替える構成と同様であっ
てもよいし、また、マイク用入力端子37aにマイクロ
ホン43のジャックが接続されたことを電気的に検出
し、それに基づいてリレー等を動作させることにより切
り替えるようにしてもよい。
【0023】なお、出力先切替部41は、上述したよう
にマイク用入力端子37aにマイクロホン43が接続さ
れた場合には無線送信装置用出力端子37e側へ接続
し、マイクロホン43が接続されていない場合にはスピ
ーカ用出力端子37d側へ接続するように構成されてい
るが、どのような場合にでも必ずこのように切り替わる
わけではなく、本実施形態では例外がある。それは、出
力先切替部41に接続されている「モード設定手段」と
してのモード設定スイッチ42の設定状態による。
【0024】このモード設定スイッチ42は、「通常モ
ード」と「特別モード」の2つのモードを切替設定可能
にされており、「通常モード」に設定されている場合に
は、上述した通常の切替制御を行なう。一方、「特別モ
ード」に設定されている場合には、出力先切替部41
は、マイクロホン43が接続されていない場合にはもち
ろん、マイク用入力端子37aにマイクロホン43が接
続されている場合であっても、無線送信装置用出力端子
37e側ではなく、スピーカ用出力端子37d側へ強制
的に接続するように構成されている。
【0025】以上の構成を備える本実施形態のカラオケ
装置30によれば、次のような作用・効果を奏する。本
カラオケ装置30を用いて利用者がカラオケを楽しむ場
合には、通常マイクロホン43をマイク用入力端子37
aに接続する。そのため、そのマイクロホン43から入
力した歌唱音声は、ミキサアンプ35において、音声再
生回路34からの再生楽音と合成され、その合成音は無
線送信装置用出力端子37eを介して無線送信装置39
側へ出力される。そのためヘッドホン50からのみの出
力となり、利用者はヘッドホン50を装着してカラオケ
を楽しむこととなる。
【0026】こうすることで、次のような効果が生じ
る。すなわち、例えばホテル等の宿泊施設において部屋
にカラオケ装置30が設置されている場合等のように、
本来の目的は他にあるが付加的なサービスとしてカラオ
ケが位置づけられている場合がある。この場合には、通
常のカラオケのようにスピーカ44から出力してしまう
と、カラオケを利用していない隣室の人にとっては不快
な騒音となり得るので、本実施形態のようにすれば、ヘ
ッドホン50からのみの出力であり、上述した騒音問題
を解消できる。そして、利用者にとっては、通常のスピ
ーカ44から出力されるのとほとんど変わりなくカラオ
ケを楽しめる。また、歌唱していない周囲の人もヘッド
ホン50を付ければ、やはり同じように楽しめるのであ
る。
【0027】なお、利用者(カラオケを伴奏にして歌っ
ている人を指す。)が口から出す「生の」歌唱音声は存
在するが、ミキサアンプ35によって増幅された大音量
のものではないので、特に問題はない。そして、利用者
にとって通常のスピーカ44から出力されるのとほとん
ど変わりなくカラオケを楽しめると上述したが、ヘッド
ホン50であればダイレクトに自分の耳に入ってくるの
で、自分の声が正確に確認でき正しく歌うために有利で
ある。これはいわゆる歌手がレコーディングの際に、ヘ
ッドホン50をしながら行なうのと同じ理由である。そ
して、レコーディングしているような気分に近づけると
いう感覚的な利点もある。
【0028】さらに、歌唱していない周囲の人について
言えば、従来スピーカ44の近くにいる人にとっては音
が大きすぎたり、遠くにいる人には音が小さすぎたりす
ることがあったが、このようにヘッドホン50で聞くよ
うにすれば、居る場所に影響されず、常に最適な音量で
楽しめる。
【0029】一方、カラオケ演奏による再生楽音以外の
音声出力の場合、例えばカラオケサービス以外にも、ゲ
ームや占い等の補助的なサービスも提供できるようにさ
れている場合には、それらの音声はスピーカ44から出
すようにしている。あるいはカラオケ演奏による再生楽
音であっても、マイクロホン43がマイク用入力端子に
接続されていない場合には、スピーカ44から音が出
る。上述した騒音の最大の原因は人間の歌う声であるこ
とが多い。それは、人間の声が他人にとっては気になる
という基本的な点に加え、やたら大声で歌ったりする人
がいる点や、また下手な歌であればより不快になるとい
う点からも容易に理解できる。
【0030】したがって、そのような場合にもスピーカ
44からの音声出力を無くすというのではなく、利用者
の歌唱音声が合成されるようなカラオケを楽しむ場合に
限りヘッドホン50からの出力に切り替えるのである。
これは、利用者本人あるいはその周囲の人達だけが楽し
めればよいというのでなく、隣室等の居るカラオケを一
緒に楽しまない人達にとっての騒音となることを防止
し、全員にとっての利益を図るという思想に基づいてい
る。
【0031】また、本実施形態では、モード設定スイッ
チ42によって、マイク用入力端子37aにマイクロホ
ン43が差し込まれている場合にはヘッドホン50から
のみ出力させる通常モードと、マイク用入力端子37a
にマイクロホン43が差し込まれていてもスピーカ44
から出力させる特別モードとを切替設定できるモード設
定手段を設けることも考えられる。このようにモード切
替できるようにすれば、例えば、午後10時までは特別
モードに設定してスピーカ44からの出力とし、それ以
降は通常モードに設定してヘッドホン50からの出力と
いうようにカラオケ装置の管理者が管理する場合に便利
である。これは、ホテル等において、夜間(就寝してい
る人が居る時間帯)には特に騒音問題が顕著になるの
で、その場合にはヘッドホン50からの出力とし、そう
でない昼間はスピーカ44からの出力にするといったこ
とができる。
【0032】ここで注意することは、利用者が勝手にモ
ードを切り替えられるようになっていると、夜間に勝手
に特別モードにしてスピーカ44から出力させてしまう
こととなり、騒音問題となる可能性があるので、利用者
は切替ができず、管理者のみが切替できるようにしてお
く必要があるということである。例えば、装置の裏側で
通常は利用者の目には触れない箇所にモード設定スイッ
チ42を設けておいたり、あるいは鍵等で開けないとス
イッチの操作ができないようにするといったことが考え
られる。もちろん、モード設定スイッチ42がなく、マ
イクロホン43を接続した場合には必ずヘッドホン50
からの出力となるようにしたカラオケ装置30であれば
上記問題は考慮しなくてよい。
【0033】また、本実施形態では、セレクタ37をミ
キサアンプ35とマイクロホン43及びスピーカ44の
間に介装しているが、ミキサアンプ35がこのセレクタ
37の機能を兼ね備えるように構成してもよい。そし
て、無線送信装置39の機能も兼ね備えるように構成し
てもよい。但し、本実施形態のようにセレクタ37とミ
キサアンプ35とを分離すれば、スピーカ44からの出
力のみを前提として構成された従来からのカラオケ装置
を利用し、セレクタ37と無線送信装置39を新たに追
加するだけでよくなる。つまり、従来はミキサアンプ3
5の図示しない端子にマイクロホン43やスピーカ44
を接続していたものを、セレクタ37のマイク用入力端
子37aにマイクロホン43を接続し、スピーカ用出力
端子37dにスピーカ44を接続し直せばよい。セレク
タ37は、マイク用出力端子37bとアンプ用入力端子
37cとを用いてミキサアンプ35と接続することがで
きる。
【0034】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実施形
態においては、カラオケ装置30が無線送信装置39を
備え、ヘッドホン50はワイヤレス形式のものとした
が、装置本体と有線接続されていてもよい。但し、上記
実施形態のように無線接続とすると、有線接続の場合に
比べて自由に動き回れることに加え、装置本体が1つの
無線送信装置39を備えていれば複数台のヘッドホン5
0で受信可能であり、多数人で楽しむ場合に有効であ
る。つまり、有線接続の場合は基本的にヘッドホン用入
力端子が設けられた数しかヘッドホン50が接続でき
ず、利用人数がおのずと制限されてしまうからである。
【0035】また、カラオケ演奏による再生楽音以外の
音声出力の場合として、ゲームや占い等の補助的なサー
ビスを挙げたが、他にも、例えば通常のテレビ番組やV
TRを視聴できるようにされている場合には、それらも
該当する。マルチメディア時代のカラオケ装置として
は、カラオケ専用の装置とするのではなく、カラオケ以
外にも種々の情報提供サービスが実現できることが望ま
しい。したがって、そのようなマルチメディア的な利点
を保持したままカラオケ特有の騒音問題を解決すること
は、社会との共生の中で産業発達を図るという観点から
も有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のカラオケ装置の概略構
成図である。
【符号の説明】
30…カラオケ装置 31…中央制御装置 33…ハードディスク 34…音声再生回路 35…ミキサアンプ 36…画面表示制御
装置 37…セレクタ 37a…マイク用入力
端子 37b…マイク用出力端子 37c…アンプ用入
力端子 37d…スピーカ用出力端子 37e…無線送信装
置用出力端子 38…多目的入力キー 39…無線送信装置 41…出力先切替部 42…モード設定ス
イッチ 43…マイクロホン 44…スピーカ 45…テレビモニタ 50…ヘッドホン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケ演奏データに基づき楽音を再生
    してカラオケ演奏を行なうカラオケ演奏手段と、 利用者の歌唱音声を入力するためのマイクロホンを差し
    込むためのマイク用入力端子と、 前記カラオケ演奏手段からの楽音と前記マイク用入力端
    子に差し込まれたマイクロホンを介して入力された利用
    者の歌唱音声とを合成し、増幅する合成増幅手段と、 該合成増幅手段から出力された楽音と歌唱音声との合成
    音を空間に放射して音場を形成するスピーカとを備えた
    カラオケ装置において、 前記スピーカは、前記カラオケ演奏手段によって再生さ
    れた楽音以外の音声出力にも利用可能とされていると共
    に、 耳に装着され、前記合成増幅手段から出力された楽音と
    歌唱音声との合成音を外耳道に加えるヘッドホンと、 前記マイク用入力端子にマイクロホンが差し込まれてい
    る場合には、前記合成増幅手段から出力された楽音と歌
    唱音声との合成音が前記ヘッドホンからのみ出力し、マ
    イクロホンが差し込まれていない場合には、前記カラオ
    ケ演奏手段からの楽音のみを増幅して出力されたものを
    前記スピーカから出力するように制御する出力先制御手
    段とを備えることを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記マイク用入力端子にマイクロホンが
    差し込まれている場合に前記合成音をヘッドホンからの
    み出力させる通常モードと、マイク用入力端子にマイク
    ロホンが差し込まれていても前記合成音を前記スピーカ
    から出力させる特別モードとを切替設定するためのモー
    ド設定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記
    載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドホンは装置本体と無線接続さ
    れており、装置本体は、前記合成増幅手段から出力され
    た楽音と歌唱音声との合成音を高周波信号に変調して送
    信する無線送信手段を備え、一方、前記ヘッドホンは、
    前記無線送信手段から送信された高周波信号を受信して
    復調再生する受信手段を備えていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のカラオケ装置。
JP02142896A 1996-02-07 1996-02-07 カラオケ装置 Expired - Lifetime JP3761953B2 (ja)

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