JPH09212176A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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Publication number
JPH09212176A
JPH09212176A JP8018633A JP1863396A JPH09212176A JP H09212176 A JPH09212176 A JP H09212176A JP 8018633 A JP8018633 A JP 8018633A JP 1863396 A JP1863396 A JP 1863396A JP H09212176 A JPH09212176 A JP H09212176A
Authority
JP
Japan
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noise
speaker
sound wave
resonator
low frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP8018633A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Hirakawa
竜一 平川
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Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力の低減を図りつつ、広い周波数領域に
おける騒音抑制効果を確保するのに有利な消音装置を提
供すること。 【解決手段】騒音源から発生する騒音に対してずらした
位相をもつキャンセル音波を発生させて干渉させ、騒音
の抑制を図る消音装置である。騒音源である排気管1に
対して略対称位置に複数個のスピーカ33、43を設
け、一方のスピーカ43の背面側にヘルムホルツ共鳴器
7を設け、共鳴器7の共鳴周波数を低域に設定する。周
波数が低域の騒音を共鳴器7のキャンセル音波で抑制
し、低域を越える周波数をもつ騒音をスピーカ33、4
3からのキャンセル音波で抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャンセル音波によ
る打ち消し作用で騒音を抑制する消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】消音装置として、図4に示す様に、排気
管100の出口100a側に箱体200を設け、出口1
00aに対して略対称位置に2個のスピーカ300、4
00を箱体200内に設け、これにより排気管100の
出口100aからの排気騒音K1に対して逆相となるキ
ャンセル音波K2、K3をスピーカ300、400から
発生させ、音波の干渉を利用して排気騒音を打ち消し、
これにより排気騒音の抑制を図るものが知られている
(特開平5−46189号公報)。
【0003】なお排気騒音K1、キャンセル音波K2、
K3は出口100aや箱体200の出口を出ると、広が
るため、音波の干渉性は良好に確保される。このもので
は、スピーカ300、400の背面側の空間200eは
密閉されており、外気と遮断されている。この消音装置
によれば、2個のスピーカ300、400が排気管10
0の出口100aに対して略対称位置に設けられている
ので、消音効果の偏りを軽減するのに有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般的にはス
ピーカでは、低域の音波を効率良く生成するには振動体
の振幅を確保する必要があることから、スピーカの大型
化が好ましい。しかし設置スペースが大型化するため、
小型化が要請される機器、例えば車載用として用いるに
は不利である。そのため上記した消音装置によれば、ス
ピーカ300、400の小型化を図れば、低域でのキャ
ンセル音波の生成効率が低下する。故に上記した消音装
置では低域の排気騒音の抑制には不利である。
【0005】更に上記した消音装置によれば、スピーカ
300、400の背面側の空間200eは密閉されてお
り、背面側の空気スティフネスが増加し、スピーカ30
0、400の振動板の動きが制約され、ひいては振動板
の振幅が制約される。この意味においても、低域でのキ
ャンセル音波の生成効率が低下し、排気騒音の抑制効果
は必ずしも充分ではない。
【0006】低域でのキャンセル音波の生成効率を高め
るには、振動体の振幅を確保すべくスピーカ300、4
00に大電力を投入すれば良いが、消費電力の面で不利
となる。本発明は上記した消音装置を更に技術的に進め
たものであり、消費電力の低減を図りつつ、広い周波数
領域における騒音抑制効果を確保するのに有利な消音装
置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る消音装置
は、騒音源から発生する騒音に対して逆相となるキャン
セル音波を発生させて騒音の抑制を図る消音装置であっ
て、騒音源に対して略対称位置に複数個のスピーカを設
け、いずれか一方の該スピーカの背面側にヘルムホルツ
共鳴器を設け、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を低域
に設定し、周波数が低域の騒音をヘルムホルツ共鳴器の
キャンセル音波で抑制し、低域を越える周波数をもつ騒
音を複数個のスピーカからのキャンセル音波で抑制する
様にしたことを特徴とするものである。
【0008】低域の騒音とは、騒音のうち、相対的に低
域の周波数をもつ騒音成分を意味する。
【0009】
【発明の作用及び効果】周波数が低域の騒音について
は、ヘルムホルツ共鳴器のキャンセル音波で干渉され、
抑制される。低域を越える周波数をもつ騒音について
は、複数個のスピーカからのキャンセル音波で干渉さ
れ、抑制される。従って本発明に係る消音装置によれ
ば、広い周波数領域における騒音抑制効果を確保するの
有利である。
【0010】更に本発明に係る消音装置によれば、前述
の様にヘルムホルツ共鳴器のキャンセル音波により、周
波数が低域の騒音が抑制されるため、スピーカ自体は周
波数低域の騒音に対して抑制効果を基本的には受け持た
ずとも良い。従ってスピーカ自体は、低域を越える周波
数をもつ騒音、即ち中域や高域の騒音に対して騒音抑制
効果を持てば良い。故に、スピーカの小型化、消費電力
の低減に有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
つつ説明する。本実施形態は、内燃機関の排気騒音に対
してキャンセル音波を干渉させて打ち消し合わせ、これ
により排気騒音を抑制するものである。図1は、本実施
形態に係る消音装置の原理を示す構成図である。図2は
主要部の模式的側面図である。
【0012】内燃機関では、排気騒音がマフラー10を
経て排気管1の出口1cから生じる。従って排気管1の
出口1cは騒音源として機能する。図3はマフラー10
通過後の排気騒音の周波数と音圧との関係を示すグラフ
である。図3の特性線Hから理解できる様に、排気騒音
によれば、排気騒音の周波数が低域のときには音圧が大
きく、排気騒音の周波数が高くなるにつれて音圧が低く
なる傾向がある。
【0013】本実施形態によれば、図1に示す様に、排
気管1の出口1cの中心軸線Pに対して略対称位置に、
第1スピーカユニット3及び第2スピーカユニット4が
設けられている。第1スピーカユニット3は、外方に向
かう開口30cを備えた小室30及び大室31とからな
る箱体32と、箱体32の大室31に配置された第1ス
ピーカ33とを備えている。第1スピーカ33は、キャ
ンセル音波を発生させるコーンからなる第1振動板34
と、電磁力で第1振動板34を振動させる第1駆動源と
しての第1ボイスコイル35とを備えている。
【0014】第2スピーカユニット4は、外方に向かう
開口40cを備えた小室40及び大室41とからなる箱
体42と、箱体42の大室41に配置された第2スピー
カ43とを備えている。第2スピーカ43は、キャンセ
ル音波を発生させるコーンからなる第2振動板44と、
電磁力で第2振動板44を振動させる第2駆動源として
の第2ボイスコイル45とを備えている。
【0015】なお前述の様に第1スピーカユニット3及
び第2スピーカユニット4が排気管1の出口1cに対し
て略対称位置に設けられているため、図2から理解でき
る様に、排気管1の出口1cの中心軸線Pを中心とする
仮想円M上に、開口40c及び開口30cはそれぞれ位
置している。制御装置6は第1スピーカ33及び第2ス
ピーカ43の駆動を制御するものである。排気脈動検知
センサ61からの信号は、信号線61xを介して制御装
置6の適応フィルタ60に入力され、適応フィルタ60
でスピーカ駆動信号が生成され、その信号がD/A変換
器62、アンプ63を経て第2スピーカ43に入力さ
れ、第2スピーカ43が駆動される。排気脈動検知セン
サ61からの信号は、適応フィルタ60に入力され、適
応フィルタ60でスピーカ駆動信号が生成され、、特性
変更フィルタ66、D/A変換器67、アンプ68を経
て第1スピーカ33に入力され、第1スピーカ33が駆
動される。
【0016】排気管1の出口1cから所定距離離れて配
設され、排気騒音を検知する排気騒音検知センサ69か
らの検知信号は、信号線69pを介して適応フィルタ6
0に入力され、この検知信号に基づいて、適応フィルタ
60で生成されるスピーカ駆動信号に修正が加えられ
る。本実施形態では第2スピーカユニット4には共鳴器
7が設けられている。共鳴器7はヘルムホルツ共鳴器を
構成するものであり、第2スピーカユニット4の大室4
1において第2スピーカ43の後方に位置する背室70
と、背室70に連通する出力管72とを備えている。出
力管72の先端の開口72cは外方に向かっている。
【0017】ヘルムホルツ共鳴器によれば、その共鳴周
波数は基本的には(C/2π)×{(S/(L・V)}
1/2 〔Hz〕として示される。ここでCは音速、Sは出
力管72の通路の横断面積、Lは出力管72の中心軸線
の長さ、Vは背室70の容積を意味する。本実施形態で
は、共鳴器7の共鳴周波数が低域の周波数fa (例えば
100〔Hz〕になる様に、共鳴器7におけるS、V、
L等の各値が適宜設定されている。
【0018】この様に第2スピーカユニット4には共鳴
器7が設けられており、従って低域の排気騒音を抑制す
る場合には、第2スピーカユニット4の第2スピーカ4
3が駆動する。なお低域の音波の生成を考慮して、第2
スピーカ43は第1スピーカ33よりもサイズが少々大
きくされている。本実施形態によれば、排気脈動検知セ
ンサ61が検知した排気騒音の周波数が低域であるfa
付近であれば、制御装置6は第2スピーカ43を駆動さ
せ、第2スピーカ43の駆動に基づいて、その低域の共
鳴周波数付近で共鳴が生じ、共鳴器7の出力管72の出
口72cから低域のキャンセル音波が放出される。よっ
てキャンセル音波と排気騒音とが干渉して打ち消し合
い、排気騒音が抑制される。この場合には、第1スピー
カ33からキャンセル音波は放出されない。
【0019】ところで音波の周波数が低域である場合に
は、波長(=音速/周波数)が長くなる。そのため共鳴
器7の出力管72の出口72cと排気管1の出口1cと
間に多少の距離があっても、その距離よりも波長の方が
はるかに大きいので、排気管1の出口1cから発生する
低域付近の排気騒音K1と、共鳴器7の出力管72の出
口72cから出される低域付近のキャンセル音波K5と
の干渉性は確保される。
【0020】例えば音波の周波数が上記した100〔H
z〕付近である場合には、波長(=音速/周波数)が一
般的には3〜4m程度となり、共鳴器7の出力管72の
出口72cと排気管1の出口1cとの間に多少の距離が
あっても、波長の方がはるかに大きいので、排気騒音に
対する干渉性は確保される。本実施形態の様に共鳴器7
の出力管72の出口72cが1個であっても、排気騒音
に対する干渉性は確保される。
【0021】しかしながら音波の周波数が高くなると波
長が短くなり、共鳴器7の出力管72の出口72cと排
気管1の出口1cとの間の距離の影響が大きくなり、排
気管1の出口1cから発生する排気騒音K1と、共鳴器
7の出力管72の出口72cから出されるキャンセル音
波K5との干渉性は低下する傾向にある。そのため本実
施形態によれば、低域を越える周波数、即ち中域以上の
周波数をもつ排気騒音K1に対しては、第1スピーカ3
3から中域以上のキャンセル音波K7を放出すると共
に、第2スピーカ43からも中域以上のキャンセル音波
を放出し、これらのキャンセル音波を排気騒音と干渉さ
せ、これにより中域以上の排気騒音を抑制する。
【0022】具体的には排気脈動検知センサ61が検知
した排気騒音の周波数がfb (図3参照)を越えたとき
には、制御装置6は第1スピーカ33、第2スピーカ4
3を駆動させ、第1スピーカ33、第2スピーカ43か
ら、同位相のキャンセル音波を放出する。この場合に
は、共鳴器7で規定されている低域の共鳴周波数とはか
なり相違するため、基本的には、共鳴器7による共鳴は
生じない。
【0023】ところで前述した様に排気騒音との干渉性
を確保するには、第2スピーカ43からのキャンセル音
波と第1スピーカ33からのキャンセル音波とは同位
相、等圧とすることが好ましい。しかし前述した様に第
2スピーカ43は第1スピーカ33よりも多少サイズが
大きい。そこで本実施形態によれば、特性変更フィルタ
66により、第2スピーカ43からのキャンセル音波と
第1スピーカ33からのキャンセル音波とが実質的に同
位相、等圧となる様に設定している。
【0024】上記の様に本実施形態によれは、第1スピ
ーカ33は、周波数が中域以上の排気騒音に対する干渉
を受け持てば良い。故に第1スピーカ33は小型で済
み、車載用として適する。 (他の実施形態)上記した実施形態によれば、内燃機関
の排気管1から放出される排気騒音に適用しているが、
内燃機関の排気騒音に限られるものではない。更に内燃
機関に限らず、他の騒音機器の騒音抑制にも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る消音装置の原理を示す構成図で
ある。
【図2】実施形態に係る消音装置の排気管付近を模式的
に示す構成図である。
【図3】マフラー通過後の排気騒音の周波数と音圧との
関係を示すグラフである。
【図4】従来技術に係る消音装置の原理を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
図中、1は排気管(騒音源)、3は第1スピーカユニッ
ト、33は第1スピーカ、4は第2スピーカユニット、
43は第2スピーカ、6は制御装置、7は共鳴器、70
は背室、72は出力管を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】騒音源から発生する騒音に対して逆相とな
    るキャンセル音波を発生させて騒音の抑制を図る消音装
    置であって、 騒音源に対して略対称位置に複数個のスピーカを設け、
    いずれか一方の該スピーカの背面側にヘルムホルツ共鳴
    器を設け、該ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を低域に
    設定し、 周波数が低域の騒音を該ヘルムホルツ共鳴器のキャンセ
    ル音波で抑制し、低域を越える周波数をもつ騒音を複数
    個の該スピーカからのキャンセル音波で抑制する様にし
    たことを特徴とする消音装置。
JP8018633A 1996-02-05 1996-02-05 消音装置 Pending JPH09212176A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8018633A JPH09212176A (ja) 1996-02-05 1996-02-05 消音装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8018633A JPH09212176A (ja) 1996-02-05 1996-02-05 消音装置

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ID=11977024

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JP8018633A Pending JPH09212176A (ja) 1996-02-05 1996-02-05 消音装置

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JP (1) JPH09212176A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241745A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Toda Constr Co Ltd レデューサを用いた騒音低減装置

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