JPH09210795A - 放射温度計の簡易温度校正機能を備えた黒鉛炉 - Google Patents
放射温度計の簡易温度校正機能を備えた黒鉛炉Info
- Publication number
- JPH09210795A JPH09210795A JP8053592A JP5359296A JPH09210795A JP H09210795 A JPH09210795 A JP H09210795A JP 8053592 A JP8053592 A JP 8053592A JP 5359296 A JP5359296 A JP 5359296A JP H09210795 A JPH09210795 A JP H09210795A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radiation thermometer
- furnace
- thermocouple
- temperature
- graphite furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】放射温度計の校正をメーカーに依頼せずに、現
場で操炉中にいつでも短期間に安価に校正することがで
きる黒鉛炉を提供する。 【解決手段】放射温度計３の測定物である閉端管４の近
傍に校正用の熱電対７を必要時に挿入し、記録計６と放
射温度計３の指示値の測定値を比較する。熱電対７は、
測定温度域により選択し、その温度範囲によりＲ熱電
対、Ｂ熱電対、タングステン−レニウム熱電対などを選
択する。
場で操炉中にいつでも短期間に安価に校正することがで
きる黒鉛炉を提供する。 【解決手段】放射温度計３の測定物である閉端管４の近
傍に校正用の熱電対７を必要時に挿入し、記録計６と放
射温度計３の指示値の測定値を比較する。熱電対７は、
測定温度域により選択し、その温度範囲によりＲ熱電
対、Ｂ熱電対、タングステン−レニウム熱電対などを選
択する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、定期的に温度校正
を必要とする放射温度計の温度校正を、その現場で炉に
設置した実炉の状態で温度校正が可能な黒鉛炉に関する
ものである。
を必要とする放射温度計の温度校正を、その現場で炉に
設置した実炉の状態で温度校正が可能な黒鉛炉に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】技術の発展により製品に求められる特性
が年々厳しくなっており、処理品を加熱する炉の温度管
理を行うことは、製品の得率をあげる上で重要な因子と
なっている。黒鉛発熱体からなる炉の中で、１５００℃
を越えるような高温で使用する炉では、通常放射温度計
にて温度測定をしている。しかし放射温度計は、定期的
な温度校正が必要であり、一般的にメーカーでは半年か
ら１年毎の温度校正を推奨している。しかし校正には、
放射温度計の取り外しや、輸送および校正に時間がかか
るため、十分に行われていないのが実状である。
が年々厳しくなっており、処理品を加熱する炉の温度管
理を行うことは、製品の得率をあげる上で重要な因子と
なっている。黒鉛発熱体からなる炉の中で、１５００℃
を越えるような高温で使用する炉では、通常放射温度計
にて温度測定をしている。しかし放射温度計は、定期的
な温度校正が必要であり、一般的にメーカーでは半年か
ら１年毎の温度校正を推奨している。しかし校正には、
放射温度計の取り外しや、輸送および校正に時間がかか
るため、十分に行われていないのが実状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように放射温度計
の校正を行うためには、放射温度計の取り外しや輸送時
間および校正に時間がかかり、その間の生産や研究のた
めの操炉が停止してしまうことになる。また校正をする
度に費用が発生してしまう。さらに校正した後でも、放
射温度計を炉に設置する際の微妙な位置ずれや炉内を覗
くための石英ガラスの若干の汚れのために、放射温度計
の指示値が正確な値を示さない場合があるという欠点を
有している。
の校正を行うためには、放射温度計の取り外しや輸送時
間および校正に時間がかかり、その間の生産や研究のた
めの操炉が停止してしまうことになる。また校正をする
度に費用が発生してしまう。さらに校正した後でも、放
射温度計を炉に設置する際の微妙な位置ずれや炉内を覗
くための石英ガラスの若干の汚れのために、放射温度計
の指示値が正確な値を示さない場合があるという欠点を
有している。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明では、制
御用の放射温度計の測定位置の近傍に温度校正用の熱電
対を必要時に挿入して測温することにより、放射温度計
を炉に設置した実炉の状態で放射温度計の温度校正がで
きる構造をもつことを特徴とする。
御用の放射温度計の測定位置の近傍に温度校正用の熱電
対を必要時に挿入して測温することにより、放射温度計
を炉に設置した実炉の状態で放射温度計の温度校正がで
きる構造をもつことを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明を図面にもとづいて説明す
ると、図１は本発明の一実施例を示す縦断面図で、黒鉛
発熱体１からなる黒鉛炉では、炉の後ろ側の覗窓２から
放射温度計３で温度を測定し、制御している。放射温度
計３は、炉内に差し込んだ中空のグラッシーカーボンで
造られた閉端管４の底を覗いている。覗窓２の下部には
熱電対７の素線の取出口であるポート５が設けられてい
て、ここから熱電対による温度が測定できるようになっ
ていて、放射温度計３の温度を比較して校正するように
なっている。
ると、図１は本発明の一実施例を示す縦断面図で、黒鉛
発熱体１からなる黒鉛炉では、炉の後ろ側の覗窓２から
放射温度計３で温度を測定し、制御している。放射温度
計３は、炉内に差し込んだ中空のグラッシーカーボンで
造られた閉端管４の底を覗いている。覗窓２の下部には
熱電対７の素線の取出口であるポート５が設けられてい
て、ここから熱電対による温度が測定できるようになっ
ていて、放射温度計３の温度を比較して校正するように
なっている。
【０００６】
【実施例】本発明の実施例により説明する。有効炉内寸
法Ｗ２００×Ｈ２００×Ｌ３００の黒鉛炉８の閉端管４
の中に熱電対７を挿入し、覗窓２の下部に取り付けたポ
ート５に配線した。ポート５から記録計６までを配線
し、本黒鉛炉を１４００℃まで昇温して記録計６にて熱
電対による温度を測定した。ただし今回は閉端管４内に
挿入したが、この位置に限定するものでなく、放射温度
計の測定対象物の近傍に挿入すればよい。
法Ｗ２００×Ｈ２００×Ｌ３００の黒鉛炉８の閉端管４
の中に熱電対７を挿入し、覗窓２の下部に取り付けたポ
ート５に配線した。ポート５から記録計６までを配線
し、本黒鉛炉を１４００℃まで昇温して記録計６にて熱
電対による温度を測定した。ただし今回は閉端管４内に
挿入したが、この位置に限定するものでなく、放射温度
計の測定対象物の近傍に挿入すればよい。
【０００７】放射温度計を校正して２年が経過した本黒
鉛炉において、熱電対と比較したところ表１のように制
御温度（放射温度計指示温度）と約１００℃も異なって
いた。この後放射温度計の変換器の内部設定にてバイア
スを設定して校正することにより、表２のようにほぼ同
じ温度となり本発明の有効性が確認できた。今回の温度
測定では、Ｒ熱電対を使用したが、測定する温度域によ
り例えばタングステン−レニウム熱電対などを選択する
ことができる。
鉛炉において、熱電対と比較したところ表１のように制
御温度（放射温度計指示温度）と約１００℃も異なって
いた。この後放射温度計の変換器の内部設定にてバイア
スを設定して校正することにより、表２のようにほぼ同
じ温度となり本発明の有効性が確認できた。今回の温度
測定では、Ｒ熱電対を使用したが、測定する温度域によ
り例えばタングステン−レニウム熱電対などを選択する
ことができる。
【０００８】
【表１】
【０００９】
【発明の効果】本発明の黒鉛炉は、放射温度計をメーカ
ーに依頼せずに、現場で操炉中に校正することが可能
で、いつでも短期間に安価に校正することができ、さら
に温度精度の管理により、製品の得率が向上し、産業上
の効果は大である。
ーに依頼せずに、現場で操炉中に校正することが可能
で、いつでも短期間に安価に校正することができ、さら
に温度精度の管理により、製品の得率が向上し、産業上
の効果は大である。
【図１】黒鉛炉の縦断面図である。
【符号の説明】 １．黒鉛発熱体 ２．覗窓 ３．放射温度計 ４．閉端管 ５．ポート ６．記録計 ７．熱電対 ８．黒鉛炉
Claims (1)
- 【請求項１】 放射温度計を使用した黒鉛発熱体からな
る炉において、制御用の放射温度計の測定位置近傍に温
度校正用の熱電対を必要時に挿入することにより、放射
温度計を炉に設置した実炉の状態で放射温度計の温度校
正ができる構造を持つことを特徴とする黒鉛炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8053592A JPH09210795A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 放射温度計の簡易温度校正機能を備えた黒鉛炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8053592A JPH09210795A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 放射温度計の簡易温度校正機能を備えた黒鉛炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09210795A true JPH09210795A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=12947155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8053592A Pending JPH09210795A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 放射温度計の簡易温度校正機能を備えた黒鉛炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09210795A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002323377A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-08 | Nippon Crucible Co Ltd | 炉内温度測定装置 |
| US8445847B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-05-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal measurement detection device and method for infrared radiation thermometer |
| CN106482870A (zh) * | 2016-11-24 | 2017-03-08 | 攀枝花学院 | 钨铼热电偶检定数据采集系统 |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP8053592A patent/JPH09210795A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002323377A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-08 | Nippon Crucible Co Ltd | 炉内温度測定装置 |
| US8445847B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-05-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal measurement detection device and method for infrared radiation thermometer |
| US9163992B2 (en) | 2007-03-30 | 2015-10-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal measurement detection device and method for infrared radiation thermometer |
| CN106482870A (zh) * | 2016-11-24 | 2017-03-08 | 攀枝花学院 | 钨铼热电偶检定数据采集系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040412 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |