JPH09196591A - 熱交換チューブエレメント及びそれを用いた熱交換器 - Google Patents

熱交換チューブエレメント及びそれを用いた熱交換器

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JPH09196591A
JPH09196591A JP893096A JP893096A JPH09196591A JP H09196591 A JPH09196591 A JP H09196591A JP 893096 A JP893096 A JP 893096A JP 893096 A JP893096 A JP 893096A JP H09196591 A JPH09196591 A JP H09196591A
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exchange tube
tube element
molding
plate
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Takao Kinoshita
貴夫 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低減することができ、しかも寸
法精度の優れた熱交換チューブエレメントを提供するこ
とにある。 【解決手段】 突起35を有する成形プレート30から
成る熱交換チューブエレメント3において、穴36が形
成された突起35と穴が形成されていない突起35とが
混在していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形プレートから
成る熱交換チューブエレメント、及びこの熱交換チュー
ブエレメントを用いて構成される熱交換器に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の熱交換チューブエレメン
トとしては、特願平7−189543号及び特願平6−
237263号において、本願出願人により提案された
熱交換チューブエレメントがある。
【0003】特願平7−189543号に記載された熱
交換チューブエレメントは、図11及び図12に示すよ
うに、同形状に形成された一対の成形プレート160を
互いに突き合わせてろう付けして成る熱交換チューブエ
レメント16であって、一対の成形プレート160は、
これら一対の成形プレート160の突合わせ方向で互い
に突き合わされる突起161をそれぞれ有している。そ
して、この熱交換チューブエレメント16の場合、突起
161の全てに穴162が穿設されている。これらの穴
162は、図13に示すように、一対の成形プレート1
60を互いに炉中ろう付けする際に、フラックス8を熱
交換チューブエレメント16内に浸透させるために利用
される。また、一方の成形プレート160に形成された
穴162は、もう一方の成形プレート160に形成され
た穴162に突き合わされることにより、これら一対の
成形プレート160の突合わせ方向で貫通する貫通部1
63を構成する。この貫通部163により、熱交換チュ
ーブエレメント16は、その厚さ方向で貫通することに
成り、この熱交換チューブエレメント16の一面側と他
面側との間で熱交換媒体(空気)が流通できるように成
っている。
【0004】一方、特願平6−237263号に記載さ
れた熱交換チューブエレメントは、第1及び第2の成形
プレートを互いに突き合わせてろう付けして成る熱交換
チューブエレメントであって、第1の成形プレートは、
第2の成形プレートの方へ向かって突出する第1の筒状
部を有し、第2の成形プレートは、第1の成形プレート
の方へ向かって突出すると共に第1の筒状部を受け入れ
てこの第1の筒状部と密接する第2の筒状部を有してい
る。この熱交換チューブエレメントの場合、第1の成形
プレートには、主に第1の筒状部しか形成されておら
ず、また、第2の成形プレートには、主に第2の筒状部
しか形成されていない。第1及び第2の筒状部は、第1
及び第2の成形プレートを互いに炉中ろう付けする際
に、それらの間の隙間からフラックスを熱交換チューブ
エレメント内に浸透させるために利用される。また、第
1及び第2の筒状部は、嵌合した状態で互いに炉中ろう
付けされ、特願平7−189543号の熱交換チューブ
エレメントの穴と同様に、貫通部を構成し、この貫通部
により、この熱交換チューブエレメントも、その厚さ方
向で貫通することに成り、この熱交換チューブエレメン
トの一面側と他面側との間で熱交換媒体(空気)が流通
できるように成っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特願平7−18954
3号に記載された熱交換チューブエレメントの場合、図
14(a)に示すように、突起は、上型164とダイス
165とを用いて成形され、また、図14(b)に示す
ように、ポンチ166等によるポンチ加工、或いはプレ
ス加工により、全ての突起に穴加工を施していた。この
ため、穴加工箇所の全てにおいて、ポンチ加工又はプレ
ス加工が必要となり、その金型費及び加工費に多大な費
用が掛かっていた。また、穴加工に発生する屑167の
後処理も非常に大きな問題であった。
【0006】一方、特願平6−237263号に記載さ
れた熱交換チューブエレメントの場合、筒状部の加工時
に上述した問題と同様な問題が生じた。更に、この熱交
換チューブエレメントの場合、第1の筒状部が第2の筒
状部内に嵌入されるように成っているので、ろう付け前
においては第1の筒状部を第2の筒状部内で所定の位置
に固定することが困難であり、このため、熱交換チュー
ブエレメントの厚さが一定しないので、ろう付け前の仮
組が非常に行い難く、また、熱交換チューブエレメント
の寸法精度が非常に悪かった。
【0007】それ故に本発明の課題は、製造コストを低
減することができ、しかも寸法精度の優れた熱交換チュ
ーブエレメントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、一対の成形プレートで構成される熱交換チューブ
エレメントにおいて、前記成形プレート内にフラックス
を浸透させる基点と成りろう付けされる部分と、前記基
点からフラックスが浸透してろう付けされる部分とが、
前記成形プレートに共存していることを特徴とする熱交
換チューブエレメントが得られる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、同形状に形
成された一対の成形プレートを互いに突き合わせて構成
される熱交換チューブエレメントであって、前記一対の
成形プレートは、該一対の成形プレートの突合わせ方向
で互いに突き合わされる突起をそれぞれ有している熱交
換チューブエレメントにおいて、前記突起には、前記突
合わせ方向で貫通する穴が形成されているものと、穴が
形成されていないものとがあり、前記穴が形成された突
起と前記穴が形成されていない突起とが、混在している
ことを特徴とする熱交換チューブエレメントが得られ
る。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記穴が形
成された前記突起同士が突き合わされ、該穴により前記
突き合わせ方向で貫通する貫通部が構成されていること
を特徴とする請求項2記載の熱交換チューブエレメント
が得られる。
【0011】請求項4記載の発明によれば、第1及び第
2の成形プレートを互いに突き合わせて構成される熱交
換チューブエレメントであって、前記第1の成形プレー
トは、前記第2の成形プレートの方へ向かって突出して
前記第2の成形プレートの一部と当接する第1の筒状部
を有し、前記第2の成形プレートは、前記第1の成形プ
レートの方へ向かって突出して前記第1の成形プレート
の一部と当接する第2の筒状部を有している熱交換チュ
ーブエレメントにおいて、前記第1の成形プレートに、
前記第2の成形プレートの方へ向かって突出して前記第
2の成形プレートの一部と当接する第1の突起が、前記
第1の筒状部と混在するように形成され、前記第2の成
形プレートに、前記第1の成形プレートの方へ向かって
突出して前記第1の成形プレートの一部と当接する第2
の突起が、前記第2の筒状部と混在するように形成され
ていることを特徴とする熱交換チューブエレメントが得
られる。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記第1の
筒状部と前記第2の筒状部とが接合され、該接合された
第1及び第2の筒状部により、前記第1及び第2の成形
プレートの突き合わせ方向で貫通する貫通部が構成され
ていることを特徴とする請求項4記載の熱交換チューブ
エレメントが得られる。
【0013】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の熱交換チューブエレメントを用いて構成されたこと
を特徴とする熱交換器が得られる。
【0014】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の熱交換器の製造方法であって、前記フラックスを前
記熱交換チューブエレメントの外側から静電塗布或いは
単なる塗布によって該熱交換チューブエレメント内に浸
透させることを特徴とする熱交換器の製造方法が得られ
る。
【0015】請求項8記載の発明によれば、請求項2又
は請求項3記載の熱交換チューブエレメントを用いて構
成されたことを特徴とする熱交換器が得られる。
【0016】請求項9記載の発明によれば、請求項4又
は請求項5記載の熱交換チューブエレメントを用いて構
成されたことを特徴とする熱交換器が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
よる熱交換チューブエレメントを構成する成形プレート
の平面図であり、図2は図1に示す成形プレートの要部
の拡大平面図であり、図3は図2のa−a線での断面
図、図4は図1に示す成形プレート同士の炉中ろう付け
の際のフラックスの流れを示す断面図である。
【0018】図1乃至図4を参照して、本実施形態の熱
交換チューブエレメント3は、同形状に形成された一対
の成形プレート30を互いに突き合わせて構成されるも
のである。一対の成形プレート30は、一組の金型によ
って同形状に形成されるので、図1及び図2においては
一方のみを図示した。
【0019】各成形プレート30は、表面にろう材をク
ラッドしたクラッド材を成形して構成される。各成形プ
レート30には、その長手方向一端を除き、その周縁部
にフランジ部31が形成され、また、その長手方向一端
に二つの舌片32,32が形成され、更に、その中央部
に、その長手方向一端から他端近傍まで延びた仕切部3
4が形成されている。一方の成形プレート30に形成さ
れたフランジ部31は、もう一方の成形プレート30に
形成されたフランジ部31にろう付けされ、熱交換チュ
ーブエレメント3の周縁部を密閉し、また、一方の成形
プレート30に形成された舌片32,32は、もう一方
の成形プレート30に形成された舌片32,32と組み
合わされ、それぞれ通口を構成し、更に、一方の成形プ
レート30に形成された仕切部34は、もう一方の成形
プレート30に形成された仕切部34にろう付けされ、
熱交換チューブエレメント3内に仕切りを構成し、この
仕切りにより、熱交換チューブエレメント3内の冷媒通
路は、U字状に成っている。従って、一方の通口から熱
交換チューブエレメントに3内に流入した冷媒は、仕切
りにより、熱交換チューブエレメント3の他端部内でU
ターンし、もう一方の通口から流出するように成ってい
る。
【0020】各成形プレート30には、多数の突起35
が形成されている。これらの突起35は、成形プレート
30の幅方向に沿って並設されている。一方の成形プレ
ート30に形成された突起35は、一対の成形プレート
30の突合わせ方向(以下、単に「突合わせ方向」とい
う)で、もう一方の成形プレート30に形成された突起
35に突き合わされ、最終的に互いにろう付けされる。
これらの突起35には、穴36が形成されているもの
(フラックスを浸透させる基点と成り、ろう付けされる
部分)と、穴が形成されていないもの(フラックス浸透
基点からフラックスが浸透してろう付けされる部分)と
がある。一方の成形プレート30の突起35に形成され
た穴36は、もう一方の成形プレート30の突起35に
形成された穴36と組み合わされて、突合わせ方向で貫
通する貫通部37を構成する。これらの穴36は、穴3
6が形成された突起35と穴が形成されていない突起3
5とが混在するように突起35に配設されている。本実
施形態の場合、穴36は、成形プレート30の中央線S
に関して左右対象に形成され、且つ突起35の各列にお
いて一つ置きに形成されている。
【0021】一対の成形プレート30の炉中ろう付けに
際しては、図4(a)に示すように、先ず、穴36内に
フラックス8を充填し、その後、成形プレート30を炉
中に入れ加熱する。するとフラックス8は溶融し、図4
(b)において矢印で示すように、穴36が形成された
突起35同士の隙間から熱交換チューブエレメント3内
に流入し、更に、穴の形成されていない突起35同士の
隙間まで流入する。このフラックス8により炉中ろう付
け後においては、図4(c)に示すように、突起35同
士の突合わせ部分の周辺にフィレット38が形成され
る。
【0022】尚、本実施形態では、一対の成形プレート
30間で穴36のある突起35同士を突き合わせるよう
にしたが、穴36のある突起35と穴のない突起35と
を突き合わせるようにしても良い。要するに、一方の成
形プレート30の突起35は、穴の有無に関係なく、他
方の成形プレート30の一部に突き合わされるようにな
っていれば良い。
【0023】図5は図1に示す成形プレートから成る熱
交換チューブエレメントを用いて構成された熱交換器の
斜視図である。図5を参照して、この熱交換器1は、複
数の熱交換チューブエレメント3と、複数のフィン10
と、第1のタンク11と、第2のタンク12とを有して
いる。
【0024】熱交換チューブエレメント3は、図1に示
す一対の成形プレート30から成るものである。フィン
10は、熱交換チューブエレメント3と交互に複数配置
されている。第1のタンク11は、各熱交換チューブエ
レメント3の一方の通口に接続されている。この第1の
タンク11内は、その中央で仕切板13により仕切られ
ている。また、第1のタンク11には、仕切板13を境
にして、一側に流入パイプ14が取り付けられ、他側に
流出パイプ15が取り付けられている。第2のタンク1
2は、各熱交換チューブエレメント3のもう一方の通口
に接続されている。
【0025】これら熱交換チューブエレメント3、フィ
ン10、第1のタンク11、第2のタンク12、仕切板
13、流入パイプ14、流出パイプ15等は、従来と同
様にして炉中ろう付けされる。
【0026】尚、この熱交換器1の製造方法において、
ろう付け工程を行う際に、フラックスを熱交換チューブ
エレメント3の外側から静電塗布或いは単なる塗布によ
って熱交換チューブエレメント3内に浸透させると良
い。
【0027】図6は本発明の第2の実施形態による熱交
換チューブエレメントを構成する成形プレートを示し、
(a)は接合前の状態の斜視図、(b)は接合した後の
状態の斜視図である。図6を参照して、本実施形態の熱
交換チューブエレメント4の場合、一対の成形プレート
40は、その側縁で互いに連結されており、即ち、本実
施形態の場合、一対の成形プレート40は、一組の金型
により一体に成形されている。そして、本実施形態の熱
交換チューブエレメント4は、一体と成った一対の成形
プレート40を、図6(a)の矢印で示すように、その
中央部分で折曲することにより、図6(b)に示すよう
に、互いに突き合わせ、これを最終的に炉中ろう付けし
て構成されるものである。
【0028】一体と成った成形プレート40の両側縁部
には、横断面形状が円弧状の側壁部41が形成されてい
る。また、この一体と成った成形プレート40の中央部
分は、突合わせ後において横断面形状が半円弧状の側壁
部42と成る。
【0029】第1の実施形態と同様に、各成形プレート
40には、多数の突起43が形成されている。これらの
突起43は、成形プレート40の幅方向に沿って並設さ
れている。一方の成形プレート40に形成された突起4
3は、突合わせ方向で、もう一方の成形プレート40に
形成された突起43に突き合わされ、最終的に互いにろ
う付けされる。これらの突起43には、穴44が形成さ
れているものと、穴が形成されていないものとがある。
一方の成形プレート40の突起43に形成された穴44
は、もう一方の成形プレート40の突起43に形成され
た穴44と組み合わされて、突合わせ方向で貫通する貫
通部45を構成する。これらの穴44は、穴44が形成
された突起43と穴が形成されていない突起43とが混
在するように突起43に配設されている。
【0030】本実施形態の熱交換チューブエレメント4
は、第1の実施形態と異なり、熱交換チューブエレメン
ト4の長手方向一端から他端へと冷媒が流れるように成
っている。
【0031】図7は図6に示す成形プレートから成る熱
交換チューブエレメントを用いて構成された熱交換器の
斜視図である。図7を参照して、この熱交換器2は、複
数の熱交換チューブエレメント4と、複数のフィン20
と、第1のヘッダーパイプ21と、第2のヘッダーパイ
プ22とを有している。
【0032】熱交換チューブエレメント4は、図6に示
す一対の成形プレート40から成るものである。フィン
20は、熱交換チューブエレメント4と交互に複数配置
されている。第1のヘッダーパイプ21には、各熱交換
チューブエレメント4の一端が接続されている。この第
1のヘッダーパイプ21内には、熱交換器2内の冷媒の
流れを制御するための仕切板23が配置されている。ま
た、第1のヘッダーパイプの上端部には、流入パイプ2
4が取り付けられている。第2のタンク22には、各熱
交換チューブエレメント4の他端が接続されている。こ
の第2のヘッダーパイプ22内には、熱交換器2内の冷
媒の流れを制御するための仕切板25が配置されてい
る。また、第2のヘッダーパイプの下端部には、流出パ
イプ26が取り付けられている。
【0033】これら熱交換チューブエレメント4、フィ
ン20、第1のヘッダーパイプ21、第2のヘッダーパ
イプ22、仕切板23、流入パイプ24、仕切板25、
流出パイル26等は、従来と同様にして炉中ろう付けさ
れる。
【0034】図8は本発明の第3の実施形態による熱交
換チューブエレメントを構成する成形プレートの平面図
であり、図9は図1に示す成形プレートの要部の拡大平
面図であり、図10は図9のb−b線での断面図であ
る。
【0035】図8乃至図10を参照して、本実施形態の
熱交換チューブエレメント5は、第1及び第2の成形プ
レート60,70を互いに突き合わせて構成されるもの
である。
【0036】第1及び第2の成形プレート60,70
は、それぞれ表面にろう材をクラッドしたクラッド材を
成形して構成される。第1の成形プレート60には、そ
の長手方向一端を除き、その周縁部にフランジ部61が
形成され、また、その長手方向一端に二つの舌片62,
62が形成され、更に、その中央部に、その長手方向一
端から他端近傍まで延びた仕切部64が形成されてい
る。第1の成形プレート60と同様に、第2の成形プレ
ート70には、その長手方向一端を除き、その周縁部に
フランジ部71が形成され、また、その長手方向一端に
二つの舌片72,72が形成され、更に、その中央部
に、その長手方向一端から他端近傍まで延びた仕切部7
4が形成されている。第1の成形プレート60に形成さ
れたフランジ部61は、第2の成形プレート70に形成
されたフランジ部71にろう付けされ、熱交換チューブ
エレメント5の周縁部を密閉し、また、第1の成形プレ
ート60に形成された舌片62,62は、第2の成形プ
レート70に形成された舌片72,72と組み合わさ
れ、それぞれ通口を構成し、更に、第1の成形プレート
60に形成された仕切部64は、第2の成形プレート7
0に形成された仕切部74にろう付けされ、熱交換チュ
ーブエレメント5内に仕切りを構成し、この仕切りによ
り、熱交換チューブエレメント5内の冷媒通路は、U字
状に成っている。従って、一方の通口から熱交換チュー
ブエレメントに5内に流入した冷媒は、仕切りにより、
熱交換チューブエレメント5の他端部内でUターンし、
もう一方の通口から流出するように成っている。
【0037】第1の成形プレート60には、多数の第1
の筒状部65(フラックスを浸透させる基点となり、ろ
う付けされる部分)が形成されている。これら第1の筒
状部65は、第1及び第2の成形プレート60,70を
突き合わせた状態において、第2の成形プレート70の
方へ向かって突出している。また、これら第1の筒状部
65は、成形プレート60の幅方向に沿って並設されて
いる。
【0038】同様に、第2の成形プレート70には、多
数の第2の筒状部75(フラックスを浸透させる基点と
なり、ろう付けされる部分)が形成されている。これら
第2の筒状部75は、第1及び第2の成形プレート6
0,70を突き合わせた状態において、第1の成形プレ
ート60の方へ向かって突出し、また、これら第2の筒
状部75は、第1の筒状部65を受け入れてこの第1の
筒状部65と密接するように成っている。更に、これら
第2の筒状部75は、成形プレート70の幅方向に沿っ
て並設されている。
【0039】上述の第1の成形プレート60に形成され
た第1の筒状部65は、第2の成形プレート70に形成
された第2の筒状部75に嵌入され、最終的に互いにろ
う付けされ、これにより、突合わせ方向で貫通する貫通
部50を構成する。
【0040】また、第1の成形プレート60には、第1
の突起66(フラックス浸透基点からフラックスが浸透
してろう付けされる部分)が形成されている。この第1
の突起66は、第1及び第2の成形プレート60,70
を突き合わせた状態において、第2の成形プレート70
の方へ向かって突出している。また、これら第1の突起
66は、成形プレート60の幅方向に沿って並設されて
いる。これら第1の突起66は、第1の筒状部65と混
在するように第1の成形プレート60に配設されてい
る。本実施形態の場合、第1の突起66は、成形プレー
ト60の幅方向に沿って第1の筒状部65と交互に並設
され、また、これら第1の筒状部65及び第1の突起6
6は、成形プレート60の中央線S1に関して左右対象
に形成されている。
【0041】第1の成形プレート60と同様に、第2の
成形プレート70には、第2の突起76(フラックス浸
透基点からフラックスが浸透してろう付けされる部分)
が形成されている。この第2の突起76は、第1及び第
2の成形プレート60,70を突き合わせた状態におい
て、第1の成形プレート60の方へ向かって突出すると
共に第1の突起66に突き合わされる。また、これら第
2の突起76は、成形プレート70の幅方向に沿って並
設されている。これら第2の突起76は、第2の筒状部
75と混在するように第2の成形プレート70に配設さ
れている。本実施形態の場合、第2の突起76は、成形
プレート70の幅方向に沿って第2の筒状部75と交互
に並設され、また、これら第2の筒状部75及び第2の
突起76は、成形プレート70の中央線S2に関して左
右対象に形成されている。
【0042】本実施形態の熱交換チューブエレメント5
における第1及び第2の成形プレート60,70は、第
1の実施形態と同様にして炉中ろう付けされる。この
際、第1及び第2の成形プレート60,70には、それ
ぞれ突起66,76が形成されているので、仮組した状
態において、第1の突起66と第2の突起76とが互い
に突き合わされるので、熱交換チューブエレメント5の
厚さが変動することがなく、正確な寸法精度で、第1及
び第2の成形プレート60,70をろう付けすることが
可能である。
【0043】本実施形態の熱交換チューブエレメント5
を用いれば、図5に示す熱交換器1と同様の熱交換器を
構成することができる。また、本実施形態の熱交換チュ
ーブエレメント5は、その内部で冷媒がUターンするよ
うに冷媒通路を構成してあるが、熱交換チューブエレメ
ントの一端から他端へと冷媒が流れるように構成すれ
ば、図7に示す熱交換器2と同様の熱交換器を構成する
ことができる。
【0044】尚、本実施形態では、第1の成形プレート
60の第1の筒状部65が第2の成形プレート70第2
の成形プレート70の第2の筒状部75に嵌入するよう
にしたが、これに限らず、要するに、第1の筒状部65
は、第2の成形プレート70の一部に当接し、第2の筒
状部75は、第1の成形プレート60の一部に当接する
ように成っていれば良い。
【0045】
【発明の効果】本発明の熱交換チューブエレメントは、
穴加工が従来よりも低減されるので、その分、製造コス
トを低減させることができ、更に、穴加工の際に発生す
る屑の後処理も低減されるので、この点からも製造コス
トが低減される。更に、本発明によれば、熱交換チュー
ブエレメントの寸法精度を従来よりも高くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第1の実施形態による熱
交換チューブエレメントを構成する成形プレートの平面
図である。
【図2】図1に示す成形プレートの要部の拡大平面図で
ある。
【図3】図2のa−a線での断面図である。
【図4】図1に示す成形プレート同士の炉中ろう付けの
際の過程を示し、(a)はろう付け前の状態の断面図、
(b)はろう付け中の状態の断面図、(c)はろう付け
完了後の状態の断面図である。
【図5】図1に示す成形プレートから成る熱交換チュー
ブエレメントを用いて構成された熱交換器の斜視図であ
る。
【図6】請求項1記載の発明の第2の実施形態による熱
交換チューブエレメントを構成する成形プレートを示
し、(a)は接合前の状態の斜視図、(b)は接合した
後の状態の斜視図である。
【図7】図6に示す成形プレートから成る熱交換チュー
ブエレメントを用いて構成された熱交換器の斜視図であ
る。
【図8】請求項2記載の発明の第1の実施形態による熱
交換チューブエレメントを構成する成形プレートの平面
図である。
【図9】図8に示す成形プレートの要部の拡大平面図で
ある。
【図10】図9のb−b線での断面図である。
【図11】従来の熱交換チューブエレメントの一例の要
部の拡大平面図である。
【図12】図11のc−c線での断面図である。
【図13】図11に示す成形プレート同士の炉中ろう付
けの際の過程を示し、(a)はろう付け前の状態の断面
図、(b)はろう付け中の状態の断面図、(c)はろう
付け完了後の状態の断面図である。
【図14】図11に示す成形プレートの製造工程を示
し、(a)は突起形成工程における断面図、(b)は穴
加工工程における断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 熱交換器 3 熱交換チューブエレメント 4 熱交換チューブエレメント 5 熱交換チューブエレメント 30 成形プレート 35 突起 36 穴 40 成形プレート 43 突起 44 穴 60 第1の成形プレート 65 第1の筒状部 66 第1の突起 70 第2の成形プレート 75 第2の筒状部 76 第2の突起

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の成形プレートで構成される熱交換
    チューブエレメントにおいて、前記成形プレート内にフ
    ラックスを浸透させる基点と成りろう付けされる部分
    と、前記基点からフラックスが浸透してろう付けされる
    部分とが、前記成形プレートに共存していることを特徴
    とする熱交換チューブエレメント。
  2. 【請求項2】 同形状に形成された一対の成形プレート
    を互いに突き合わせて構成される熱交換チューブエレメ
    ントであって、前記一対の成形プレートは、該一対の成
    形プレートの突合わせ方向で互いに突き合わされる突起
    をそれぞれ有している熱交換チューブエレメントにおい
    て、前記突起には、前記突合わせ方向で貫通する穴が形
    成されているものと、穴が形成されていないものとがあ
    り、前記穴が形成された突起と前記穴が形成されていな
    い突起とが、混在していることを特徴とする熱交換チュ
    ーブエレメント。
  3. 【請求項3】 前記穴が形成された前記突起同士が突き
    合わされ、該穴により前記突き合わせ方向で貫通する貫
    通部が構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    熱交換チューブエレメント。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の成形プレートを互いに突
    き合わせて構成される熱交換チューブエレメントであっ
    て、前記第1の成形プレートは、前記第2の成形プレー
    トの方へ向かって突出して前記第2の成形プレートの一
    部と当接する第1の筒状部を有し、前記第2の成形プレ
    ートは、前記第1の成形プレートの方へ向かって突出し
    て前記第1の成形プレートの一部と当接する第2の筒状
    部を有している熱交換チューブエレメントにおいて、前
    記第1の成形プレートに、前記第2の成形プレートの方
    へ向かって突出して前記第2の成形プレートの一部と当
    接する第1の突起が、前記第1の筒状部と混在するよう
    に形成され、前記第2の成形プレートに、前記第1の成
    形プレートの方へ向かって突出して前記第1の成形プレ
    ートの一部と当接する第2の突起が、前記第2の筒状部
    と混在するように形成されていることを特徴とする熱交
    換チューブエレメント。
  5. 【請求項5】 前記第1の筒状部と前記第2の筒状部と
    が接合され、該接合された第1及び第2の筒状部によ
    り、前記第1及び第2の成形プレートの突き合わせ方向
    で貫通する貫通部が構成されていることを特徴とする請
    求項4記載の熱交換チューブエレメント。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の熱交換チューブエレメン
    トを用いて構成されたことを特徴とする熱交換器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の熱交換器の製造方法であ
    って、前記フラックスを前記熱交換チューブエレメント
    の外側から静電塗布或いは単なる塗布によって該熱交換
    チューブエレメント内に浸透させることを特徴とする熱
    交換器の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2又は請求項3記載の熱交換チュ
    ーブエレメントを用いて構成されたことを特徴とする熱
    交換器。
  9. 【請求項9】 請求項4又は請求項5記載の熱交換チュ
    ーブエレメントを用いて構成されたことを特徴とする熱
    交換器。
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