JPH09194957A - マンガンノジュールからの有価金属の回収方法 - Google Patents

マンガンノジュールからの有価金属の回収方法

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JPH09194957A
JPH09194957A JP8004844A JP484496A JPH09194957A JP H09194957 A JPH09194957 A JP H09194957A JP 8004844 A JP8004844 A JP 8004844A JP 484496 A JP484496 A JP 484496A JP H09194957 A JPH09194957 A JP H09194957A
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JP
Japan
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phase
slag
manganese
matte
mat
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Pending
Application number
JP8004844A
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English (en)
Inventor
Yuji Imaizumi
有二 今泉
Hiroichi Miyashita
博一 宮下
Yoshihisa Takahashi
佳久 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンガンノジュールより有価金属を回収
するにはマンガンノジュールを溶融還元して有価金属を
金属相とし、マンガン酸化物をスラグ相として分離し、
前記金属相に硫化剤を添加して有価金属を硫化物として
マット相を形成し、有価金属マットを硫酸または塩酸を
用いて浸出して分離回収するが、スラグ相は全量溶解工
程に繰り返している。このため、大規模な装置が必要と
され、かつ回収効率も悪い。本発明はマンガンノジュー
ルスラグ相からニッケル,コバルト,銅等の有価金属を
安価に回収し、製錬原料とする方法の提供を課題とす
る。 【解決手段】 マンガンノジュールスラグ相を粉砕
した後、粉砕物から浮遊選鉱(以下浮選)によって有価
金属硫化物を回収し、得られた有価金属硫化物を製錬原
料とする。なお、本発明に採用しうる浮選方法は天然鉱
物より硫化物を回収する手段として用いる方法がそのま
ま採用でき、とりわけ特殊な条件を用いるものではな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンガンノジュー
ルを熔錬硫化浸出法により処理する際に生成する、いわ
ゆるマンガンノジュールスラグから有価物、特にニッケ
ル,コバルト,銅を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マンガンノジュールは、主に太平洋の深
海底に分布している団塊状沈澱物である。このマンガン
ノジュールは、マンガンと鉄の酸化物および水酸化物を
主成分とし、ニッケル,コバルト,銅,モリブデン等の
有価金属を酸化物として含有しており、新しい金属資源
として注目を集めている。
【0003】このマンガンノジュールから有価金属を回
収する方法としては、乾式加熱還元して合金を得る乾式
処理法や、直接湿式処理して有価金属を浸出する直接湿
式処理法、あらかじめ乾式前処理して有価金属を濃縮し
た後浸出する乾式−湿式処理等が提案されている。
【0004】これらの中の一つに熔錬硫化浸出法があ
る。この方法は、(A)マンガンノジュールを溶融還元
して鉄、マンガン、ニッケル、コバルトおよび銅を金属
相とし、マンガン酸化物をスラグ相として分離し、
(B)前記金属相に硫化剤を添加して金属を硫化物とし
てマット相を形成し、(C)前記マット相にフラックス
を添加し、次いでマットを酸化し、マット中に含まれる
鉄およびマンガンを優先的に酸化して、酸化物としてス
ラグ相に移行させてマット中のニッケル,コバルトおよ
び銅品位を高くし、(D)マットからニッケル,コバル
トおよび銅を硫酸または塩酸を用いて浸出して分離回収
する、ものである。
【0005】この方法は、乾式で金属の濃縮ができるた
め浸出工程での装置規模を小さくすることが可能である
こと、ニッケル、コバルトおよび銅の回収率が高いこ
と、マンガンをスラグより回収することが可能であるこ
と等の理由により有望視されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
工程(C)でマットから分離された鉄酸化物やマンガン
酸化物を主成分とするスラグ相にはニッケル、コバル
ト、銅などの酸化物が含まれ、かつマットの一部が懸垂
して含まれる。このため、スラグ相をこのまま廃棄する
と有価物のロスが多くなるため全量溶融還元行程に繰り
返している。しかし、スラグ相には鉄等の不純物の量が
多く、この鉄等の繰り返し量が増えるため、必要とされ
る装置の規模が大きくなり、効率も良くないという問題
がある。
【0007】本発明の目的は上記の問題点を解決すべく
なされたものであり、マンガンノジュールスラグ相から
ニッケル,コバルト,銅等の有価金属を回収する方法の
提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の方法は、(A)マンガンノジュールを溶融還元して
鉄、マンガン、ニッケル、コバルトおよび銅を金属相と
し、マンガン酸化物をスラグ相として分離し、(B)前
記金属相に硫化剤を添加して金属を硫化物としてマット
相を形成し、(C)前記マット相にフラックスを添加
し、次いでマットを酸化し、マット中に含まれる鉄およ
びマンガンを優先的に酸化して、酸化物としてスラグ相
に移行させてマット中のニッケル,コバルトおよび銅品
位を高くし、(D)マットからニッケル,コバルトおよ
び銅を硫酸または塩酸を用いて浸出して分離回収する、
工程からなるマンガンノジュールからの有価金属の回収
方法において、前記工程(C)でマット相から分離され
たスラグ相を粉砕した後、粉砕物から浮遊選鉱(以下浮
選)によって有価金属硫化物を回収し、得られた有価金
属硫化物を製錬原料とするものである。
【0009】本発明に採用しうる浮選方法は天然鉱物よ
り硫化物を回収する手段として用いる方法がそのまま採
用でき、とりわけ特殊な条件を用いるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に採用しうる浮選方法は前
記したように天然鉱物より硫化物を回収する手段として
用いる方法がそのまま採用でき、とりわけ特殊な条件を
用いるものではない。本発明を最も特徴づけるものはス
ラグ相より浮選により有価金属硫化物を回収し、これを
そのまま製錬原料とすることが可能である。
【0011】具体的な例を示すと、まずマンガンノジュ
ールスラグを粉砕する。これはマンガンノジュールスラ
グは塊状であり、このままでは有価金属のみを回収する
のは困難であるので、有価金属硫化物粒子を単体分離さ
せるために実施するが、好ましくは平均粒径で20μm
以下に粉砕することで十分実施可能である。粉砕された
スラグは適当量の水を加えスラリー状にして浮選機に投
入される。
【0012】浮選の際に添加される試薬としては、天然
鉱物の浮選の際に添加されるものと同じとすることが可
能である。捕収剤としては、チオノカーバメイト系やザ
ンセート系の捕収剤を、合量で、粉砕したスラグ1トン
当たり150〜200g添加し、起泡剤としてはパイン
油系などの一般的な起泡剤を粉砕したスラグ1トン当た
り60〜100g添加すればよい。これらの条件は天然
鉱物を対象とする場合と同じであり、特に特徴のあるも
のではない。捕収剤や起泡剤の添加量を上記のようにす
るのはこの範囲が経済性を損なわない範囲で効率よく有
価金属硫化物を回収できる範囲であるからである。
【0013】浮選時間は15〜20分間でよく、有価金
属硫化物を浮鉱として回収し、その他のものは沈鉱とし
て除去される。得られた浮鉱はそのまま製錬原料とする
ことが可能である。
【0014】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
【0015】(実施例1)マンガンノジュールから得ら
れたニッケル品位25.9%,コバルト品位6.8%,
銅品位15.0%,鉄品位20.4%,硫黄品位31.
6%のマット1200gとCaOを180gとを混合し
てルツボにいれ、炉内を一端窒素パージし、酸素を吹き
込み反応させてスラグを形成した。この際の温度は10
50℃、酸素 得られたスラグ約300gを原料として
以下の浮遊選鉱試験を行った。
【0016】原料をロッドミルにて25分間湿式粉砕し
て得た産物(平均粒径14μm)をパルプ濃度約20%
に調製してガリガー社製の浮選機(商品名 アジテア浮
選機)に投入した。捕収剤として興南化学工業株式会社
製Z−200(商品名)を原料1トン当たり57g、ソ
ディウムイソプロピルザンセートを原料1トン当たり1
00gを添加し、起泡剤として日本香料薬品株式会社製
NK#7(商品名)を原料1トン当たり64g添加し
た。
【0017】次いで空気を吹き込んで20分間浮選し、
浮鉱と沈鉱を得た。原料と浮鉱と沈鉱とを分析した。得
られた結果を表1に示す。
【0018】 表1より、ニッケルを2.7%,コバルトを2.8%,
銅を5.6%含有するスラグを浮選処理して、ニッケル
の実収率が94.7%,コバルトの実収率が95.7
%,銅の実収率が95.9%で、歩留まりが60.4%
の浮鉱が得られた。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明による方法によれ
ばスラグを溶融還元行程に繰り返さないため、大規模な
装置を必要とせず、かつ安価で迅速にマンガンノジュー
ルスラグから有価物を回収できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(D)工程から基本的に
    構成されるマンガンノジュールからの有価金属の回収方
    法において、工程(C)でマット相から分離されたスラ
    グ相を粉砕した後、粉砕物から浮遊選鉱(以下浮選)に
    よって有価金属硫化物を回収し、得られた有価金属硫化
    物を製錬原料とすることを特徴とするマンガンノジュー
    ルからの有価金属の回収方法。 (A)マンガンノジュールを溶融還元して鉄、マンガ
    ン、ニッケル、コバルトおよび銅を金属相とし、マンガ
    ン酸化物をスラグ相として分離し、 (B)前記金属相に硫化剤を添加して金属を硫化物とし
    てマット相を形成し、 (C)前記マット相にフラックスを添加し、次いでマッ
    トを酸化し、マット中に含まれる鉄およびマンガンを優
    先的に酸化して、酸化物としてスラグ相に移行させてマ
    ット中のニッケル,コバルトおよび銅品位を高くし、 (D)マットからニッケル,コバルトおよび銅を硫酸ま
    たは塩酸を用いて浸出して分離回収する。
JP8004844A 1996-01-16 1996-01-16 マンガンノジュールからの有価金属の回収方法 Pending JPH09194957A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110629034A (zh) * 2019-09-16 2019-12-31 厦门钨业股份有限公司 从钨废料回收渣中回收钴镍的方法
CN111065751A (zh) * 2017-10-23 2020-04-24 住友金属矿山株式会社 铜与镍和钴的分离方法
WO2023189211A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 三菱マテリアル株式会社 コバルト・ニッケルの回収方法

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