JPH09190820A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

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JPH09190820A
JPH09190820A JP8000143A JP14396A JPH09190820A JP H09190820 A JPH09190820 A JP H09190820A JP 8000143 A JP8000143 A JP 8000143A JP 14396 A JP14396 A JP 14396A JP H09190820 A JPH09190820 A JP H09190820A
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JP
Japan
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acid
negative electrode
secondary battery
aqueous secondary
battery
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JP8000143A
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English (en)
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Yukio Maekawa
幸雄 前川
Yukio Miyaki
幸夫 宮木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な充放電サイクル特性を有する高容量非
水二次電池を提供する。 【解決手段】 負極材料、正極材料、リチウム塩を含む
非水電解質からなる非水二次電池であって、負極構成層
が少なくとも1種の有機酸および有機酸塩を含有してい
ることを特徴とする非水二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充放電サイクル特
性に優れた高容量非水二次電池に関するものであり、特
に負極材料が主として非晶質カルコゲン化合物及び、ま
たは非晶質酸化物であることを特徴とする非水二次電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池用負極材料としては、リチ
ウム金属やリチウム合金が代表的であるが、それらを用
いると充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長したいわ
ゆるデンドライトが発生し、内部ショートの原因あるい
はデンドライト自体の持つ高い活性のため、発火などの
危険をはらんでいた。これに対し、リチウムを可逆的に
挿入・放出可能な焼成炭素質材料が実用化されるように
なってきた。この炭素質材料の欠点は、それ自体が導電
性を持つので、過充電や急速充電の際に炭素質材料の上
にリチウム金属が析出する事があり、結局樹枝状金属を
析出させてしまうことになる。これを避けるために、充
電器を工夫したり、正極活物質を少なくして過充電を防
止する方法を採用したりしているが、後者の方法では、
活物質あたりの量が限定されるのでそのため放電容量も
限定されてしまう。また炭素質材料は密度が比較的小さ
いため、体積当たりの容量が低いという二重の意味で放
電容量が制限されてしまうことになる。炭素材料にリチ
ウム箔を圧着もしくは積層して用いることが、特開昭6
1−54165、特開平2−82447、同2−215
062、同3−122974、同3−272571、同
5−144471、同5−144472、同5−144
473、同5−151995に開示されているが、負極
活物質として炭素材料を使用しているものであり、上記
の問題を本質的に解決するものではなかった。
【0003】一方、リチウム金属,リチウム合金,炭素
質材料以外の負極材料としては、リチウムイオンを吸蔵
・放出する事ができるTiS2 、LiTiS2 (米国特
許第983476)、WO2 、FeO3 のリチウム化合
物(特開平3−112070)、Nb2 5 (特公昭6
2−59412、特開平2−82447)、酸化鉄、F
eO、Fe2 3 、Fe3 4 、酸化コバルト、Co
O、Co23 、Co34 (特開平3−29186
2)が知られている。これらの化合物はいづれも酸化還
元電位が低く、3V級の高放電電位を持つ非水二次電池
を実現することができていない。また放電容量も満足す
るものができていない。
【0004】上記欠点を改良する目的で3〜3.6V級
の高放電電位を持つ非水二次電池を達成するものとし
て、負極材料にSn,V,Si,B,Zrなどの酸化
物、及び、それらの複合酸化物を用いることが提案され
ている(特開平5−174818、同6−60867、
同6−275267、同6‐325765、同6‐33
8324、EP−615296)。これらSn,V,S
i,B,Zrなどの酸化物、及び、それらの複合酸化物
は、ある種のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組
み合わせることにより、3〜3.6V級で放電容量の大
きな非水二次電池を与え、又、実用領域でデンドライト
発生がほとんどなく極めて安全性が高いものであるが、
充放電サイクル特性が充分でないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高容
量をもつ非水二次電池の充放電サイクル特性を向上させ
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、リチウ
ムを可逆的に吸蔵放出可能な材料を含む正極及び負極、
リチウム塩を含む非水電解質、セパレーターから成る非
水二次電池に於いて、該負極材料が主として非晶質カル
コゲン化合物及び、または非晶質酸化物であって、該負
極がその構成層中に少なくとも1種の有機酸および有機
酸塩を含有することを特徴とする非水二次電池によって
達成された。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の形態の例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 (1)リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な材料を含む正
極及び負極、リチウム塩を含む非水電解質、セパレータ
ーから成る非水二次電池に於いて、該負極材料が主とし
て非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化物で
あって、該負極がその構成層中に少なくとも1種の有機
酸および有機酸塩を含有することを特徴とする非水二次
電池。 (2)該負極構成層が少なくとも1種のカルボン酸およ
びカルボン酸塩を含有することを特徴とする項1に記載
の非水二次電池。 (3)該負極構成層に含まれるカルボン酸およびカルボ
ン酸塩が、酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸、グリオ
キシル酸、ピルビン酸、アセト酢酸、レブリン酸、フェ
ニル酢酸、ベンゾイルプロピオン酸、安息香酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マ
レイン酸、フタル酸、トリメリト酸、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸およびそのリチウム塩、ナトリウム塩
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする項
2に記載の非水二次電池。 (4)該負極構成層に含まれるカルボン酸およびカルボ
ン酸量が、負極材料に対して、0.001から5重量パ
ーセントであることを特徴とする項2に記載の非水二次
電池。 (5)該負極材料が主として周期表13,14,15,
2族原子から選ばれる三種以上の原子を含む、主として
非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化物から
なることを特徴とする項1から4のいずれか1項に記載
の非水二次電池。 (6)該負極材料の少なくとも一種が、一般式(1)で
示されることを特徴とする項5に記載の非水二次電池。 M1 2pM4qM6r 一般式(1) (式中、M1 、M2 は相異なりSi 、Ge 、Sn、P
b、P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種、
4 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
一種、M6 はO、S、Teから選ばれる少なくとも一
種、p,q は各々0.001〜10、r は1.00〜50
の数字を表す。) (7)該負極材料の少なくとも一種が、一般式(2)で
示されることを特徴とする項7に記載の非水二次電池。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) (式中、M3 はSi 、Ge 、Pb、P、B、Alから選
ばれる少なくとも一種、M5は、Mg,Ca,Sr,B
aから選ばれる少なくとも一種、M7 はO、Sから選ば
れる少なくとも一種、p,q は各々0.001〜10、r
は1.00〜50の数字を表す。 (8)該正極材料の少なくとも1種が、Lix Co
2 、Lix NiO2 、Li x MnO2 、Lix Coa
Ni1-a 2 、Lix Cob 1-b z 、Lix Co b
Fe1-b 2 、Lix Mn2 4 、Lix Mnc Co
2-c 4 、Lix MncNi2-c 4 、Lix Mnc
2-c 4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (式中、x=0.
02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜0.
98、c=1.6〜1.96、z=2.01から2.
3)であることをを特徴とする項1から7のいずれか1
項に記載の非水二次電池。
【0008】以下、本発明の非水二次電池を作るための
他の材料と、製造方法について詳述する。本発明の非水
二次電池に用いられる正・負極は、正極合剤あるいは負
極合剤を集電体上に塗設して作ることが出来る。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極活物質あるいは負極
材料のほか、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィ
ラー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこ
とができる。
【0009】本発明において、負極材料である主として
非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化物を主
体とする負極層に少なくとも1種の有機酸および有機酸
塩を含有せしめることにより非水二次電池の高容量を損
なうことなく充放電サイクル特性を向上させることがで
きる。用いることのできる有機酸、有機酸塩としては、
例えば、分子中に少なくとも1個のカルボン酸、スルフ
ォン酸,スルフィン酸、スルフェン酸、リン酸、ほう
酸、フェノールおよびその塩を含有している有機化合物
を挙げることができ、1分子中に同一または異なる酸官
能基を複数含有している有機化合物も含まれる。好まし
い酸官能基はカルボン酸、スルフォン酸およびその塩で
あり、特に好ましいものはモノカルボン酸、ジカルボン
酸、トリカルボン酸およびその塩である。塩としてリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩などを挙げるこ
とができ、特に好ましいのはリチウム塩である。本発明
の有機酸、有機酸塩の例を以下に示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。酢酸、プロピオン酸、ス
テアリン酸、グリオキシル酸、ピルビン酸、アセト酢
酸、レブリン酸、フェニル酢酸、ベンゾイルプロピオン
酸、安息香酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル酸、トリメリト
酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、メタンスルフ
ォン酸おろびそのリチウム塩、ナトリウム塩などを挙げ
ることができる。
【0010】負極層に添加される有機酸、有機酸塩の量
は、負極材料に対して、0.001から5重量パーセン
トが好ましく、さらに好ましいのは0.005から2重
量パーセントであり、最も好ましいのは0.01から1
重量パーセントである。有機酸、有機酸塩を添加するこ
とのできる負極構成層は、負極材料を含む合剤層でもよ
いし、保護層や、集電体上に形成される下塗り層であっ
てもよい。より好ましいのは、合剤層である。
【0011】本発明で用いられる負極材料は、電池組み
込み時に主として非晶質であることが好ましい。ここで
言う主として非晶質とはCuKα線を用いたX線回折法
で2θ値で20°から40°に頂点を有するブロードな
散乱帯を有する物であり、結晶性の回折線を有してもよ
い。好ましくは2θ値で40°以上70°以下に見られ
る結晶性の回折線の内最も強い強度が、2θ値で20°
以上40°以下に見られるブロードな散乱帯の頂点の回
折線強度の500倍以下であることが好ましく、さらに
好ましくは100倍以下であり、特に好ましくは5倍以
下であり、最も好ましくは結晶性の回折線を有さないこ
とである。
【0012】本発明で用いられる負極材料は下記一般式
(1)で表されることが好ましい。 M1 2pM4qM6r 一般式(1) 式中、M1 、M2 は相異なりSi 、Ge 、Sn、Pb 、
P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種であ
り、好ましくはSi 、Ge 、Sn、P、B、Alであ
り、特に好ましくはSi、Sn、P、B、Alである。
4 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
一種であり、好ましくはMg,Caで、特に好ましくは
Mgである。M6 はO、S、Teから選ばれる少なくと
も一種であり、好ましくはO、Sであり、特に好ましく
はOである。p,q は各々0.001〜10であり、好ま
しくは0.01〜5であり、特に好ましくは0.01〜
2である。r は1.00〜50であり、好ましくは1.
00〜26であり、特に好ましくは1.02〜6であ
る。M1 、M2 の価数は特に限定されることはなく、単
独価数であっても、各価数の混合物であっても良い。ま
たM1 、M2 、M4 の比はM2 およびM4 がM1 に対し
て0.001〜10モル当量の範囲において連続的に変
化させることができ、それに応じM6 の量(一般式
(1)において、r の値)も連続的に変化する。
【0013】上記に挙げた化合物の中でも、本発明にお
いてはM1 がSnである場合が好ましく、一般式(2)
で表される。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) 式中、M3 はSi 、Ge 、Pb 、P、B、Alから選ば
れる少なくとも一種であり、好ましくはSi 、Ge 、
P、B、Alであり、特に好ましくはSi 、P、B、A
lである。M5 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる
少なくとも一種であり、好ましくはMg,Caで、特に
好ましくはMgである。M7 はO、Sから選ばれる少な
くとも一種であり、好ましくはOである。p 、qは各々
0.001〜10であり、好ましくは0.01〜5であ
り、さらに好ましくは0.01〜1.5であり、特に好
ましくは0.7〜1.5である。r は1.00〜50で
あり、好ましくは1.00〜26であり、特に好ましく
は1.02〜6である。
【0014】本発明の負極材料の例を以下に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。SnAl0.4
0.5 0.5 0.1 3.65、SnAl0.4 0.5 0.5
Na0.2 3.7 、SnAl0.4 0.3 0.5 Rb0.2
3.4 、SnAl0.4 0.5 0.5 Cs0.1 3.65、Sn
Al0.4 0.5 0.5 0.1 Ge0.053.85、SnAl
0.4 0.5 0.5 0.1 Mg0.1 Ge0.023.83、Sn
Al0.4 0.4 0.4 3.2 、SnAl0.3 0.5
0.2 2.7 、SnAl 0.3 0.5 0.2 2.7 、SnA
0.4 0.5 0.3 Ba0.08Mg0.083.26、SnAl
0.4 0.4 0.4 Ba0.083.28、SnAl0.4 0.5
0.5 3.6 、SnAl0.4 0.5 0.5 Mg0.1
3.7
【0015】SnAl0.5 0.4 0.5 Mg0.1 0.2
3.65、SnB0.5 0.5 Li0.1 Mg0.1 0.2
3.05、SnB0.5 0.5 0.1 Mg0.1 0.2 3.05
SnB0.5 0.5 0.05Mg0.050.1 3.03、SnB
0.5 0.5 0.05Mg0.1 0.2 3.03、SnAl0.4
0.5 0.5 Cs0.1 Mg0.1 0.2 3.65、SnB
0.5 0.5 Cs0.05Mg0.050.1 3.03、SnB0.5
0.5 Mg0.1 0.1 3.05、SnB0.5 0.5 Mg
0.1 0.2 3、SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.06
3.07、SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.143.03、SnP
Ba0.083.58、SnPK0.1 3.55、SnPK0.05
0.053.58、SnPCs0.1 3.55、SnPBa0.08
0.08 3.54、SnPK0.1 Mg0.1 0.2 3.55、S
nPK0.05Mg0.050.1 3.53、SnPCs0.1 Mg
0.1 0.2 3.55、SnPCs0.05Mg0.050.1
3.53
【0016】Sn1.1 Al0.4 0.2 0.6 Ba0.08
0.083.54、Sn1.1 Al0.4 0.2 0.6 Li0.1
0.1 Ba0.1 0.1 3.65、Sn1.1Al0.4 0.4
0.4 Ba0.083.34、Sn1.1 Al0.4 PCs0.05
4.23、Sn1.1 Al0.4 PK0.054.23、Sn1.2 Al
0.5 0.3 0.4 Cs0.2 3.5、Sn1.2 Al0.4
0.2 0.6 Ba0.083.68、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Ba0.080.083.64、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Mg0.04Ba0.043.68、Sn1.2 Al0.4 0.3
0.5 Ba0.083.58、Sn1.3 Al0.3 0.3 0.4
Na0.2 3.3 、Sn1.3 Al0.2 0.4 0.4 Ca
0.2 3.4 、Sn1.3 Al0.4 0.4 0.4 Ba0.2
3.6 、Sn1.4 Al0.4 PK0.2 4. 6 、Sn1.4 Al
0.2 Ba0.1 PK0.2 4.45、Sn1.4 Al0.2 Ba
0.2 PK0.24.6 、Sn1.4 Al0.4 Ba0.2 PK
0.2 Ba0.1 0.2 4.9 、Sn1.4 Al0.4 PK0.3
4.65、Sn1.5 Al0.2 PK0.2 4.4 、Sn1.5
0.4 PK0.1 4.65、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05
4.63、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05Mg0.1 0. 2
4.63
【0017】SnSi0.5 Al0.1 0.2 0.1 Ca
0.4 3.1 、SnSi0.4 Al0.2 0. 4 2.7 、Sn
Si0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1 2.8 、SnS
0.6 Al0.2 0. 2 2.8 、SnSi0.5 Al0.3
0.4 0.2 3.55、SnSi0.5 Al0.3 0.4 0.5
4.30、SnSi0.6 Al0.1 0.1 0.3 3.25、S
nSi0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ba0.2 2.95、Sn
Si0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ca0.2 2.95、SnS
0.6 Al0.4 0.2 Mg0.1 3.2 、SnSi0.6
0.1 0.3 0. 1 3.05、SnSi0.6 Al0.2 Mg
0.2 2.7 、SnSi0.6 Al0.2 Ca0. 2 2.7 、S
nSi0.6 Al0.2 0.2 3 、SnSi0.6 0.2
0.2 3 、SnSi0.8 Al0.2 2.9 、SnSi0.8
Al0.3 0.2 0.2 3.85、SnSi0.8 0.2
2.9 、SnSi0.8 Ba0.2 2.8 、SnSi0.8 Mg
0. 2 2.8 、SnSi0.8 Ca0.2 2.8 、SnSi
0.8 0.2 3.1
【0018】Sn0.9 Mn0.3 0.4 0.4 Ca0.1
0.1 2.95、Sn0.9 Fe0.3 0.4 0.4 Ca0.1
Rb0.1 2.95、Sn0.8 Pb0.2 Ca0.1 0.9
3.35、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.1 0.9 3. 35、Sn
0.9 Mn0.1 Mg0.1 0.9 3.35、Sn0.2 Mn0.8
Mg0.1 0.9 3. 35、Sn0.7 Pb0.3 Ca0.1
0.9 3.35、Sn0.2 Ge0.8 Ba0.1 0.9 3. 35
【0019】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0020】本発明の負極材料への軽金属挿入量は、そ
の軽金属の析出電位に近似するまででよいが、例えば、
負極材料当たり50〜700モル%が好ましいが、特
に、100〜600モル%が好ましい。その放出量は挿
入量に対して多いほど好ましい。軽金属の挿入方法は、
電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。電気化学的
方法は、正極活物質に含まれる軽金属を電気化学的に挿
入する方法や軽金属あるいはその合金から直接電気化学
的に挿入する方法が好ましい。化学的方法は、軽金属と
の混合、接触あるいは、有機金属、例えば、ブチルリチ
ウム等と反応させる方法がある。電気化学的方法、化学
的方法が好ましい。該軽金属はリチウムあるいはリチウ
ムイオンが特に好ましい。
【0021】本発明においては、以上示したような一般
式(1)(2)で示される化合物を主として負極材料と
して用いることにより、より充放電サイクル特性の優れ
た、かつ高い放電電圧、高容量で安全性が高く,高電流
特性が優れた非水二次電池を得ることができる。本発明
において、特に優れた効果を得ることができるのはSn
を含有し且つSnの価数が2価で存在する化合物を負極
材料として用いることである。Snの価数は化学滴定操
作によって求めることができる。例えばPhysics and Ch
emistry of Glasses Vol.8 No.4 (1967)の165頁に記
載の方法で分析することができる。また、Snの固体核
磁気共鳴(NMR)測定によるナイトシフトから決定す
ることも可能である。例えば、幅広測定において金属S
n(0価のSn)はSn(CH3 4 に対して7000
ppm付近と極端に低磁場にピークが出現するのに対
し、SnO(=2価)では100ppm付近、SnO2
(=4価)では−600ppm付近に出現する。このよ
うに同じ配位子を有する場合ナイトシフトが中心金属で
あるSnの価数に大きく依存するので、 119Sn−NM
R測定で求められたピーク位置で価数の決定が可能とな
る。本発明の負極材料に各種化合物を含ませることがで
きる。例えば、1族元素(Li、Na、K、Rb、C
s)、遷移金属(Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、
Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、T
c、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、ランタノイド系金
属、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
Hg)や周期表17族元素(F、Cl)を含ませること
ができる。また電子伝導性をあげる各種化合物(例え
ば、Sb、In、Nbの化合物)のドーパントを含んで
もよい。添加する化合物の量は0〜20モル%が好まし
い。
【0022】本発明における一般式(1)(2)で示さ
れる酸化物を主体とする複合酸化物の合成法は焼成法、
溶液法いずれの方法も採用することができる。例えば焼
成法について詳細に説明するとM1 化合物、M2 化合物
とM4化合物(M1、M2は相異なりSi 、Ge 、Sn、
Pb 、P、B、Al、Sb、M4 はMg,Ca,Sr,
Ba)を混合し、焼成せしめればよい。Sn化合物とし
てはたとえばSn O、Sn O2 、Sn2O33 Sn34
Sn713・H2 O、Sn815、水酸化第一錫、オキシ水
酸化第二錫、亜錫酸、蓚酸第一錫、燐酸第一錫、オルト
錫酸、メタ錫酸、パラ錫酸、弗化第一錫、弗化第二錫、
塩化第一錫、塩化第二錫、ピロリン酸第一錫、リン化
錫、硫化第一錫、硫化第二錫、等を挙げることができ
る。Si化合物としてはたとえばSiO2、SiO、テ
トラメチルシラン、テトラエチルシラン等の有機珪素化
合物、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等
のアルコキシシラン化合物、トリクロロハイドロシラン
等のハイドロシラン化合物を挙げることができる。Ge
化合物としてはたとえばGeO2 、GeO、ゲルマニウ
ムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド等
のアルコキシゲルマニウム化合物等を挙げることができ
る。Pb化合物としてはたとえばPbO2 、PbO、P
2 3 、Pb3 4 、硝酸鉛、炭酸鉛、蟻酸鉛、酢酸
鉛、四酢酸鉛、酒石酸鉛、鉛ジエトキシド、鉛ジ(イソ
プロポキシド)等を挙げることができる。P化合物とし
てはたとえば五酸化リン、オキシ塩化リン、五塩化リ
ン、三塩化リン、三臭化リン、トリメチルリン酸、トリ
エチルリン酸、トリプロピルリン酸、ピロリン酸第一
錫、リン酸ホウ素等を挙げることができる。B化合物と
してはたとえば三二酸化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化
ホウ素、炭化ホウ素、ほう酸、ほう酸トリメチル、ほう
酸トリエチル、ほう酸トリプロピル、ほう酸トリブチ
ル、リン化ホウ素、リン酸ホウ素等を挙げることができ
る。Al化合物としてはたとえば酸化アルミニウム(α
−アルミナ、β−アルミナ)、ケイ酸アルミニウム、ア
ルミニウムトリ−iso−プロポキシド、亜テルル酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、ホウ化アルミニウム、
リン化アルミニウム、リン酸アルミニウム、乳酸アルミ
ニウム、ほう酸アルミニウム、硫化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、ホウ化アルミニウム等を挙げることがで
きる。Sb化合物としてはたとえば三酸化二アンチモ
ン、トリフェニルアンチモン等を挙げることができる。
【0023】Mg,Ca,Sr,Ba化合物としては、
各々の酸化塩、水酸化塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、
硝酸塩、アルミニウム化合物等を挙げることができる。
【0024】焼成条件としては、昇温速度として昇温速
度毎分4℃以上2000℃以下であることが好ましく、
さらに好ましくは6℃以上2000℃以下である。とく
に好ましくは10℃以上2000℃以下であり、かつ焼
成温度としては250℃以上1500℃以下であること
が好ましく、さらに好ましくは350℃以上1500℃
以下であり、とくに好ましくは500℃以上1500℃
以下であり、かつ焼成時間としては0.01時間以上1
00時間以下であることが好ましく、さらに好ましくは
0.5時間以上70時間以下であり、とくに好ましくは
1時間以上20時間以下であり、かつ降温速度としては
毎分2℃以上107 ℃以下であることが好ましく、さら
に好ましくは4℃以上107℃以下であり、とくに好ま
しくは6℃以上107℃以下であり、特に好ましくは1
0℃以上107 ℃以下である。本発明における昇温速度
とは「焼成温度(℃表示)の50%」から「焼成温度
(℃表示)の80%」に達するまでの温度上昇の平均速
度であり、本発明における降温速度とは「焼成温度(℃
表示)の80%」から「焼成温度(℃表示)の50%」
に達するまでの温度降下の平均速度である。降温は焼成
炉中で冷却してもよくまた焼成炉外に取り出して、例え
ば水中に投入して冷却してもよい。またセラミックスプ
ロセッシング(技報堂出版 1987)217頁記載の
gun法・Hammer−Anvil法・slap法・
ガスアトマイズ法・プラズマスプレー法・遠心急冷法・
melt drag法などの超急冷法を用いることもで
きる。またニューガラスハンドブック(丸善 199
1)172頁記載の単ローラー法、双ローラ法を用いて
冷却してもよい。焼成中に溶融する材料の場合には、焼
成中に原料を供給しつつ焼成物を連続的に取り出しても
よい。焼成中に溶融する材料の場合には融液を攪拌する
ことが好ましい。
【0025】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。
【0026】本発明で用いられる一般式(1)(2)で
示される化合物の平均粒子サイズは0.1〜60μm が
好ましく、1.0〜30μm が特に好ましく、2.0〜
20μm がさらに好ましい。所定の粒子サイズにするに
は、良く知られた粉砕機や分級機が用いられる。例え
ば、乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、
衛星ボールミル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェット
ミルや篩などが用いられる。粉砕時には水、あるいはメ
タノール等の有機溶媒を共存させた湿式粉砕も必要に応
じて行うことが出来る。所望の粒径とするためには分級
を行うことが好ましい。分級方法としては特に限定はな
く、篩、風力分級機などを必要に応じて用いることがで
きる。分級は乾式、湿式ともに用いることができる。
【0027】本発明で用いられるより好ましいリチウム
含有遷移金属酸化物正極材料としては、リチウム化合物
/遷移金属化合物(ここで遷移金属とは、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Wから選ばれる少
なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜2.2になる
ように混合して合成することが好ましい。本発明で用い
られるとくに好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極
材料としては、リチウム化合物/遷移金属化合物(ここ
で遷移金属とは、V、Cr、Mn、Fe、Co、Niか
ら選ばれる少なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜
2.2になるように混合して合成することが好ましい。
本発明で用いられるとくに好ましいリチウム含有遷移金
属酸化物正極材料とは、Lix QOy (ここでQは主と
して、その少なくとも一種がCo、Mn、Ni、V、F
eを含む遷移金属)、x=0.02〜1.2、y=1.
4〜3)であることが好ましい。Qとしては遷移金属以
外にAl、Ga、In、Ge、Sn、Pb、Sb、B
i、Si、P、Bなどを混合してもよい。混合量は遷移
金属に対して0〜30モル%が好ましい。
【0028】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極材料としては、Lix CoO2
Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni
1-a 2 、Lix Cob 1-b z 、Lix Cob Fe
1-b 2 、Lix Mn2 4 、Lix Mnc Co2-c
4 、Lix Mnc Ni2-c 4 、Lix Mnc 2-c
4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (ここでx=0.02〜
1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、
c=1.6〜1.96、z=2.01〜2.3)があげ
られる。本発明で用いられる最も好ましいリチウム含有
遷移金属酸化物正極材料としては、Lix CoO2 、L
x NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni1-a
2 、Lix Mn2 4 、Lix Cob 1-b z (こ
こでx=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=
0.9〜0.98、z=2.01〜2.3)があげられ
る。ここで、上記のx値は、充放電開始前の値であり、
充放電により増減する。
【0029】本発明の非水二次電池に用いられる正・負
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設、あ
るいはペレット状に成形して作ることができる。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極材料あるいは負極材
料の他、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィラ
ー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこと
ができる。
【0030】本発明の導電剤は、構成された電池におい
て、化学変化を起こさない電子伝導性材料であれば何で
もよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状
黒鉛など)、人工黒鉛、カ−ボンブラック、アセチレン
ブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属(銅、
ニッケル、アルミニウム、銀など)粉、金属繊維あるい
はポリフェニレン誘導体などの導電性材料を1種または
これらの混合物として含ませることができる。黒鉛とア
セチレンブラックの併用がとくに好ましい。導電剤の表
面層への添加量は、負極材料または正極材料に対し6〜
50重量%であることが好ましく、特に6〜30重量%
であることが好ましい。カーボンや黒鉛では、6〜20
重量%であることがが特に好ましい。
【0031】本発明で使用できる正極及び負極中の結着
剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、澱粉、ジアセチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルクロリド、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、SBR,EPDM、スルホン化EPDM、フッ素ゴ
ム、ポリブタジエン、ポリエチレンオキシドであり、特
にポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンが好ま
しい。
【0032】本発明で使用できる正極及び負極の支持体
即ち集電体は、材質として、正極にはアルミニウム、ス
テンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金で
あり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、
またはこれらの合金であり、形態としては、箔、エキス
パンドメタル、パンチングメタル、金網である。特に、
正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好ましい。本
発明で使用できるセパレータは、イオン透過度が大き
く、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜であれば良
く、材質として、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリ
マー、セルロース系ポリマー、ポリイミド、ナイロン、
ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、形態として、不
織布、織布、微孔性フィルムが用いられる。特に、材質
として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンとポリエチレンの混合体、ポリプロピレンとテフロン
の混合体、ポリエチレンとテフロンの混合体が好まし
く、形態として微孔性フィルムであるものが好ましい。
特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが5〜50μmの
微孔性フィルムが好ましい。
【0033】本発明で使用できる電解液は、有機溶媒と
してプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスフォキシド、ジオキソラン、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ニトロメタン、アセトニトリル、蟻酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、燐酸トリエステル、
トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラ
ン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカ
ーボネート誘導体、テトラヒドロ誘導体、ジエチルエー
テル、1,3−プロパンサルトンの少なくとも1種以上
を混合したもの、また電解質として、LiClO4 、L
iBF4 、LiPF6 、LiCF3 SO3 、LiCF3
CO2 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiB10
10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl
4 、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウ
ム、四フェニルホウ酸リチウムの1種以上の塩を溶解し
たものが好ましい。特にプロピレンカーボネートあるい
はエチレンカーボネートと1、2−ジメトキシエタン及
び/あるいはジエチルカーボネートとの混合溶媒にLi
CF3 SO3 、LiClO4 、LiBF4 、及び/ある
いはLiPF6 を溶解したものが好ましく、特に、少な
くともエチレンカーボネートとLiPF6 を含むことが
好ましい。
【0034】電池の形状はボタン、コイン、シート、シ
リンダー、角などのいずれにも適用できる。ボタン、コ
インでは、合剤をペレット状にプレス成形して用い、シ
ート、角、シリンダーでは合剤を集電体上に塗設、乾
燥、脱水、プレスして用いる。電池は、ペレット、シー
ト状あるいはセパレーターと共に巻回した電極を電池缶
に挿入し、缶と電極を電気的に接続し、電解液を注入し
封口して形成する。この時、安全弁を封口板として用い
ることができる。更に電池の安全性を保証するためにP
TC素子を用いるのが好ましい。
【0035】本発明で使用できる有底電池外装缶は材質
としてニッケルメッキを施した鉄鋼板、ステンレス鋼板
(SUS304、SUS304L,SUS304N、S
US316、SUS316L、SUS430、SUS4
44等)、ニッケルメッキを施したステンレス鋼板(同
上)、アルミニウムまたはその合金、ニッケル、チタ
ン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒状、
正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負極端
子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルメッキを
施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ねる場
合は、ステンレス鋼板、アルミニウムまたはその合金が
好ましい。
【0036】本発明で使用できるガスケットは、材質と
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特にプロピレン主体のポリマーが好まし
い。さらに、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
【0037】本発明の電池は必要に応じて外装材で被覆
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良
い。本発明の電池は必要に応じて複数本を直列及び/ま
たは並列に組み電池パックに収納される。電池パックに
は正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及び/ま
たは電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路(各電池
及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等をモニタ
ーし、必要なら電流を遮断する機能を有す回路)を設け
ても良い。また電池パックには、組電池全体の正極及び
負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電池全
体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検出端
子等を外部端子として設けることもできる。また電池パ
ックには、電圧変換回路(DC−DCコンバータ等)を
内蔵しても良い。また各電池の接続は、リード板を溶接
することで固定しても良いし、ソケット等で容易に着脱
できるように固定しても良い。さらには、電池パックに
電池残存容量、充電の有無、使用回数等の表示機能を設
けても良い。
【0038】本発明の電池は様々な機器に使用される。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッ
キ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、
一眼レフカメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフィル
ム、ノート型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、
携帯電話、コードレス電話、ヒゲソリ、電動工具、電動
ミキサー、自動車等に使用されることが好ましい。
【0039】
【実施例】以下に具体例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0040】合成例−1(負極活物質の合成:1) 一酸化錫6.7g、ピロリン酸錫10.3g、三酸化二
硼素1.7g、炭酸カリウム0.7g、酸化マグネシウ
ム0.4g、二酸化ゲルマニウム1.0gを乾式混合
し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下15℃
/分で1000℃まで昇温した。1100℃で12時間
焼成した後、10℃/分で室温にまで降温し焼成炉より
取り出して、SnGe0.1 0.5 0.58Mg0.1 0.1
3.35を得た。これをジェットミルで粉砕し、平均粒径
4.5μmの粉末を得た(化合物1−1)。これはCu
Kα線を用いたX線回折法において2θ値で28°付近
に頂点を有するブロードなピークを有する物であり、2
θ値で40°以上70°以下には結晶性の回折線は見ら
れなかった。
【0041】合成例−2(負極活物質の合成:2) 同様にそれぞれ化学量論量の原料を混合、焼成、粉砕
し、下記の化合物を得た。 SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 3.65 (2−1) SnAl0.4 0.4 0.4 Ba0.083.28 (2−2) SnAl0.5 0.4 0.5 Mg0.1 0.2 3.65 (2−3) SnSi0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1 2.8 (2−4) SnSi0.5 Al0.3 0.4 0.2 3.55 (2−5) SnAl0.4 0.5 0.5 Cs0.1 3.65 (2−6) SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 Ge0.1 3.85 (2−7) SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 Mg0.1 Ge0.1 3.95(2−8) SnAl0.3 0.5 0.2 2.7 (2−9)
【0042】合成例−3(正極活物質の合成:1) 炭酸リチウム(純度99.1%)46.3gと四酸化三
コバルト(含量73.5%)100gを混合しアルミナ
るつぼにいれた。空気中、毎分2℃で750℃に昇温し
4時間仮焼した後、さらに毎分2℃の速度で900℃に
昇温しその温度で8時間焼成しLiCoO2 (化合物3
―1)を得た。得られた焼成物を解砕し水で洗浄した。
平均粒径5.5μm(負極材料と同じ測定法)であり、
洗浄品50gを100mlの水に分散した時の分散液の
電導度は0.6mS/m(東亜電波(株)製 CM−2
Aで測定)、pHは10.1であり、窒素吸着法による
比表面積は0.42m2 /gであった(共に負極材料と
同じ測定法)。
【0043】電解液調整例−1(電解液E―1) アルゴン雰囲気で、200ccの細口のポリプロピレン
容器に炭酸ジエチル65.3gをいれ、これに液温が3
0℃を越えないように注意しながら、22.2gの炭酸
エチレンを少量ずつ溶解した。次に、0.4gのLiB
4 および12.1gのLiPF6 を液温が30℃を越
えないように注意しながら、それぞれ順番に、上記ポリ
プロピレン容器に少量ずつ溶解した。得られた電解液は
比重1.135で無色透明の液体であった。水分は18
ppm(京都電子製 商品名MKC−210型カールフ
ィシャー水分測定装置で測定)、遊離酸分は24ppm
(ブロムチモールブルーを指示薬とし、0.1規定Na
OH水溶液を用いて中和滴定して測定)であった。
【0044】実施例−1 (負極塗布液の調製)負極塗布液の調製は25℃に保温
して実施した。ポリフッ化ビニリデン203gとカルボ
キシメチルセルロースCMC−1170(ダイセル製)
の2重量%の水溶液2039gを2mm径のジルコニア
ビーズを用いたメディア分散機で1200rpmで分散
した(A−I液) 上記A−I液に酢酸リチウム52g、化合物1−1を4
181g、蓚酸を0.5重量%含む水2608gを添加
し同じメディア分散機で500rpmで分散した(A−
II液)。該A−II液9083gに導電剤人造黒鉛を91
7g添加しディスク分散機で分散し負極塗布液(AL−
1)を調製した。この液の粘度は190cp(剪断速度
100s-1 、温度25℃、ハーケ社製VT550)、
比重は1.54、pHは6.96であった。
【0045】(正極塗布液の調製)正極塗布液の調製は
25℃に保温して実施した。アセチレンブラック294
gとカルボキシメチルセルロースCMC−2280(ダ
イセル製)の1.2重量%の水溶液1630gを2mm
径のジルコニアビーズを用いたメディア分散機で250
0rpmで分散した(C−I液)。化合物C−1555
6g、カルボキシメチルセルロースCMC−2280
(ダイセル製)の1.2重量%の水溶液1090g、水
1250gを同じメディア分散機で750rpmで分散
した(C−II液)。上記C−I液7891gにC−II液
1923gを添加しディスク分散機で分散しそれに、ポ
リマーラテックス水溶液(日本ゼオン製 LX820
55%)1800gを加えさらに分散を続け正極塗布液
(CL−1)を調製した。この液の粘度は600cp、
比重は1.86、pHは9.92であった。
【0046】(保護層塗布液の調整)ポリフッ化ビニリ
デン390gとカルボキシメチルセルロースCMC−1
170(ダイセル製)の2重量%の水溶液3900gを
2mm径のジルコニアビーズを用いたメディア分散機で
1200rpmで120分間分散した。この液にアルミ
ナUA5025(昭和電工製商品名、平均粒径1μm)
7760gと導電性人造黒鉛240gおよび水14.5
7Lを加えさらに10分間分散し保護層塗布液(PL−
1)を得た。
【0047】(電極シートの塗布)銅箔集電体(厚さ1
8μm)上にエクストルージョンダイを用いてAL−1
液を集電体の表、裏共に192g/m2 塗布し、50℃
で乾燥した。乾燥後同じエクストルージョンダイを用い
PL−1液を表裏共に47.6g/m2 塗布し、30℃
で乾燥して負極シート(AT−1)を得た。さらに、ア
ルミニウム集電体(厚さ20μm)上にエクストルージ
ョンダイを用いてCL−1液を集電体の表、裏共に70
1g/m2 塗布し、40〜50℃で乾燥して正極シート
(CT−1)を得た。
【0048】(電極シートのプレス、脱水、裁断)負極
シートAT−1をロール径500mmのショアー硬度7
8度のメタルロールを上下に配置したローラープレス機
を用い0.78t/cmの荷重で1回通過させプレス
し、厚さを108μmにした。負極合剤の嵩密度は2.
54で、嵩密度と負極活物質の真密度から求めた空隙率
はそれぞれ21.7%であった。この負極シートを、刃
先角90°のゲーベル刃を使用し、上下の刃のかみ合い
深さを0.2mm〜0.3mmに設定した裁断機を使用
して、10m/分の速度で、幅55mmの帯状に裁断し
た。シート状となった負極シートは適切な長さに切断し
た後、露点−40℃以下の乾燥空気中で赤外線ヒータに
より230℃、30分間脱水乾燥した。正極シートCT
−1を荷重を1.4t/cmにし、3回通過させた以外
は負極と同様にプレスし厚さを270μmにした。正極
合剤の嵩密度は3.59で、嵩密度と正極活物質の真密
度から求めた空隙率はそれぞれ19.7%であった。プ
レスした厚み280μmの正極シートを、上下一対の回
転する切れ刃のかみ合い深さを0.1mm〜0.3mm
に設定した回転ロールを切れ刃とする裁断機を使用し
て、10m/分の速度で、幅53mmの帯状に裁断し
た。上下一対の回転する切れ刃は、それぞれ直角の刃先
と相対する面がゴムローラであり、裁断する電極端部を
刃先とゴムローラでニップしながら裁断した(ギャング
方式)。シート状となった正極シートは適切な長さに切
断した後、露点−40℃以下の乾燥空気中で赤外線ヒー
タにより230℃、30分間脱水乾燥した。
【0049】(電極シートへのリードタブ溶接)脱水乾
燥した正極シートの正極集電体の露出部にリードタブを
超音波で溶接した。リードタブの材質はアルミニウム
(幅3mm、厚み0.12mm、長さ75mm、H材)
である。リードタブを正極端子と接続する側で正極シー
トの長手方向の端面付近に対応するリードタブの場所に
幅12mmの絶縁テープを一周に渡って貼った。絶縁テ
ープは基材がポリイミドでシリコーン系粘着材を用いた
粘着テープを使用した。超音波溶接は表面に細かい凹凸
部を多数設けた鉄敷(アンビル)の上に、正極の集電体
の露出部分を位置決めし、短冊状のリードタブをその上
に重ねて置き、超音波溶接機(ブランソン製、20kH
z、2000W)の超音波ホーンで0.5MPaの圧力
で加圧しながら75msecの間、振幅22μmの超音
波振動を加えて溶接した。超音波ホーンの加圧面は2.
5mm×48mmの長方形状で0.4mmピッチで細か
い凹凸面が設けられている。さらに、半円柱状突起を有
する上金型と、対応する半円柱状くぼみを有する下金型
に集電体に溶接された正極リードタブを挟み加圧成形
し、リードタブの幅方向にR2mmの丸みを付けた。脱
水乾燥した負極シートの負極集電体の露出部にもリード
タブを超音波溶接した。リードタブの材質はニッケル
(幅4mm、厚み0.1mm、長さ69mm、O材)で
ある。超音波溶接機(ブランソン製、20kHz、20
00W)の超音波ホーンの加圧力は0.5MPaとし、
振幅26μmで溶接時間は105msecであった。超
音波ホーンの加圧面は3mm×48mmの長方形状で
0.6mmピッチで細かい凹凸面が設けられている。さ
らに、溶接されたリードタブの上から幅6mm、長さ5
4mmの絶縁テープを負極シートからはみ出さないよう
に貼った。絶縁テープは基材がポリイミドでシリコーン
系粘着材を用いた粘着テープを使用した。
【0050】(負極シートへの金属リチウム箔貼付)得
られた負極シートの合剤塗布部分に金属リチウム箔を貼
付する。金属リチウムは平均厚30μm で幅4mm長さ5
4.5mmの短冊状の箔に、流動パラフィンを薄く塗った
鉄製の鋏で裁断した。得られた短冊状リチウム箔を回転
ローラを金属リチウムに押しつけ、負極シートの両面に
2cm間隔でストライプ状(図1b)に表裏合計44枚
貼付した。短冊状リチウム箔貼付は露点−40℃以下の
乾燥空気−炭酸ガス(1%)雰囲気で実施した。
【0051】(電極シートの巻回)微細孔を有するセパ
レータはポリエチレン(宇部興産商品名:EF450
0、厚み25μm)であり、幅は59mmのものを使用
した。巻回には、直径4mmの巻軸を使用した。巻軸は
2つ割りの構造で2枚のセパレータの先端を巻軸の分割
された部分に挟み込んで、始めにセパレータだけを1周
巻軸に巻き付けた。そして、正極が2枚のセパレータに
挟まれる構成となるように正極の集電体の露出した先端
を巻軸に巻き付けた。正極リードタブの位置が巻回した
時に内側面に位置するように正極を供給した。さらに、
正極の最内周の内側面で、正極材料が塗り始められた部
分に先行した位置に負極材料が塗られた負極先端が巻き
込まれるように位置合わせして、2枚のセパレータを介
して正極と負極のシートを渦巻状に巻回した。さらに、
巻回の最外周を2枚のセパレータで覆い、セパレータの
終端の中央部を幅6mmの粘着テープで巻止めした。巻
止めテープの長さは、巻回した電極体の最外周の1/2
未満とした。また巻止めテープは基材がポリイミドでシ
リコン系粘着剤を用いた粘着テープを使用した。また、
正極シートの長手方向の両端面が、負極シートの長手方
向の両端面より飛び出さないように巻回した。さらに負
極シートの長手方向の端面が、セパレータの長手方向の
端面より飛び出さないように巻回した。また円筒状とな
った電極体(巻回群)の一方の端面のほぼ中央から正極
リードタブが、その反対面の外周側から負極リードタブ
が露出した形態となった。さらに、露出した正極リード
タブと負極リードタブの間に、直流500Vのパルス電
圧を印加した後、両極間の導通抵抗が2MΩ以上となる
ものを選別した。
【0052】(シリンダー電池の作製)巻回群の負極リ
ードタブが露出した面に、ポリプロピレン製の中央に小
穴を有する円板状の絶縁板を配置し、負極のリードタブ
を折り曲げて巻回群と負極リードタブの間に前記絶縁板
を挟み込んだ。さらに、電池の負極端子を兼ねたニッケ
ルメッキを施した鉄製の有底円筒型電池缶(高さ:6
6.8mm、外径:17.8mm、厚み:0.3mm)
に絶縁板付きの巻回群を収納した。ついで、電池缶の開
口部より、中央に貫通穴を有し周辺に複数の穴が空いた
円板状の絶縁板(ポリプロピレンシート)を正極リード
タブが中央の貫通孔を通過するように巻回群の上面に配
置した。
【0053】上下に絶縁板を取り付けた巻回群が挿入さ
れた電池缶の開口部付近に溝を入れた。溝入れは電池缶
を回転させ、同時に電池缶の上下方向から圧縮加重を加
え、さらに側面から円盤状ローラ(材質:超鋼合金G
6、表面処理:TiC処理)を押しつけ、電池缶の肉厚
に偏肉が発生しないように加工した。溝入れ部の断面形
状は、電池缶の内側において溝の側壁に平坦部を形成
し、具体的には電池缶の外側において溝の先端がR0.
6mmの半円径で深さ1.5mmである。さらに、巻回
群の負極リードタブと負極端子となる電池缶(2)の底
を抵抗溶接(スポット溶接)した。溶接の準備工程とし
て、先端が尖った加熱棒を巻回群中心穴に挿入し巻回群
を回転させ、巻回群の中心穴を横断する位置にあるセパ
レータを巻回群中心穴の側面に接近する位置まで移動さ
せた。加熱棒の先端は蓮切り形状に加工され、また最先
端部は丸みが付けられている。抵抗溶接の電極の材質は
クローム銅で、巻回群に挿入する電極(溶接棒)は外径
3mmで先端の平坦部の径が1.5mmのものを使用し
た。また電池缶底は外径2mmの電極で受けた。溶接時
の加圧力は0.3MPaでありインバータ方式の溶接機
(ミヤチテクノス製 商品名:IS−217A、IT−
512A)を使用し、溶接条件は電流2.1KA、溶接
時間4msecであった。また、溶接時のピーク電圧と
電流をモニターし、負極リードタブが電池缶底と正常に
スポット溶接された事を確認した。
【0054】負極リードタブがスポット溶接された電池
缶を回転させながら、チューブをしごいて液体を送液す
るチュービングポンプを使用し、溝入れ済み電池缶の開
口部付近内側にシール剤を塗布した。シール剤はアスフ
ァルト、コールタールのピッチとモンモリロン石群鉱物
などの粘土鉱物との混合物をトルエンに溶解させた約1
5%濃度の液体である。さらに、シール済み電池缶を乾
燥させ、シール剤の有機溶媒を除去した。
【0055】シール剤が乾燥した後、電解液(前記電解
液E−1)5.3ccを4回に分けて電池缶に注入し
た。電解液を注入する前に、電池缶内の空気を抜き、減
圧下で電解液を注入し、注入後に常圧状態に戻し電解液
の液面を下降させた。さらに減圧と常圧を繰り返し、巻
回群へ電解液の浸透を促進させた。電解液の送液はプラ
ンジャポンプ(HIBAR社 商品名:HBD−1B
型)を使用した。また、電解液の注入前後に重量を測定
し、電解液が目標量注入された事を確認し場合によって
は液量の補正を加えた。電解液の液面が充分に下降した
電池缶の開口部にガスケット1を挿入した。ガスケット
は、材質がプロピレンとエチレンのブロック共重合ポリ
マー(三井東圧商品名:三井ノーブルBJ5H−MN)
で肉厚が0.4mm以上の射出成形品である。電池缶開
口部付近の内側に塗布したものと同様のシール剤を予め
ガスケットの内周面に塗布し乾燥させたものを使用し
た。
【0056】以下図3に従って説明する。図3は防爆弁
体と電流遮断部を中心に記載し、他の部分は省略してあ
る。ガスケット1が挿入された電池缶の状態で、正極リ
ードタブ2の先端と防爆弁体10を超音波溶接により接
続した。防爆弁体は、電池内圧の上昇に伴って巻回群と
は反対側に変形し、最終的には防爆弁体自身が破断して
電池内部のガスが放出される構造のものである。防爆弁
体の形状は外周部に巻回群側へ突出する段差部を有し内
周部の平坦部に溝状の肉薄部13を有するアルミニウム
製皿状のものである。また前記防爆弁体の内周平坦部の
中央に巻回群とは反対方向に小さな突起部を有する。さ
らに前記突起部の先端表面に絶縁性塗料(関西ペイント
社商品名:アクアグロス)が予め塗布されたものを使用
した。防爆弁体の材質はアルミニウム(外径16mm、
厚み0.3mm、肉薄部厚み0.1mm、材質A105
0−H24)である。超音波溶接は防爆弁体の皿状突起
の内側で、防爆弁体を吸引保持する鉄敷(アンビル)に
防爆弁体を位置決めし、正極リードタブの先端を防爆弁
体の中心付近の溶接箇所に重ねて保持し、超音波溶接機
(ブランソン製、40kHz、700W)の超音波ホー
ンで0.5Mpaの圧力で加圧しながら振幅9μmで7
5msecの間、超音波振動を加えて溶接した。超音波
ホーンの加圧面は1mm×2mmの長方形状で0.4m
mピッチで細かい凹凸面が設けられている。溶接終了
後、防爆弁体を巻回群と反対側に0.05MPaの力で
引っ張り、溶接部が破断しないことを確認した。さらに
防爆弁体側と巻回群側の2ヶ所で正極リードタブが折り
曲がるように位置規正しながら防爆弁体を電池缶のガス
ケット内に挿入した。
【0057】さらに、電流遮断スイッチ7、正温度係数
抵抗体(PTC素子)9、排気孔付き正極キャップ8を
防爆弁体の上に積層組み付けした。電池缶内の内圧が極
端に上昇した時に正極キャップと防爆弁体の間の充電電
流の経路を機械的に開放する電流遮断スイッチは、防爆
弁体側に配置される第一導通体7aと中間絶縁体11と
第二導通体7bの積層構造体である。第一導通体と第二
導通体との電気的接触は、第一導通体中央部の突起が第
二導通体の中央の小孔に挿入され、第一導通体の中央部
突起と第二導通体小孔周辺部とを機械的にかしめる事に
より保たれている。第一導通体中央部の突起は前記防爆
弁体の中央部突起で押されて第一導通体自身から破断分
離する構造のもので、第一導通体中央部突起の周囲は溝
状の肉薄部が形成されている。第二導通体はバネ性を有
する燐青銅板にニッケルメッキをしたものであり、中央
部が第一導通体と反対側に屈曲成形されたものを、中間
絶縁体を介して第一導通体側に付勢し、第一導通体とか
しめ結合されている。第一導通体の材質はアルミニウム
である。また中間絶縁板はポリエチレンのシートの打ち
抜き品である。第一導通体、中間絶縁板、及び第二導通
体はガス抜きの開口部を有するものである。さらに第一
導通体において、前記防爆弁体の中央突起が接触する部
分に、予め絶縁塗料(関西ペイント社商品名:アクアグ
ロス)を塗布した。PTC素子はレイケム社製で外径1
6mm、内径10.0mmである。正極キャップは、ニ
ッケルメッキを施した鉄製(厚み0.4mm)で正極キ
ャップ内周側において先端が平坦な突起形状をした皿状
のもので突起部の側面に全体で5.3mm2 のガス抜き
孔8aを有する。
【0058】電池缶開口部に電流遮断スイッチ、正温度
係数抵抗体(PTC素子)、排気孔付き正極キャップを
防爆弁体の上に積層し組み込まれた電池缶を、カシメ金
型で密閉封口した。カシメ工程は油圧プレスの工程であ
り、電池缶開口部先端を内側に断面形状でほぼ45度の
角度まで折り曲げる第一かしめ工程と電池缶を最終的に
密閉封口する第二かしめ工程で構成される。それぞれの
かしめ工程の下型は2分割されており、電池缶開口部付
近の溝入れ部分の全周に突起状の型が挿入され、電池缶
の溝の上部側壁でプレス時の圧力を受ける構造である。
前記ガスケットの底部が防爆弁体と電池缶の溝の側壁平
坦部に挟まれた部分と、ガスケット上部先端付近が正極
キャップと電池缶開口周縁部分に挟まれた部分におい
て、ガスケットのかしめ後の厚みが、かしめ前の厚みの
50%以下となるようにプレスした。電池缶がかしめら
れた後、正極キャップの外周付近に露出した環状ガスケ
ットの幅は0.1mm以上であった。正負の電極シート
を脱水処理してから、電池缶を完全密閉封口するまで露
点−40℃から−60℃の超低湿度環境下にて電池を組
立た。電解液を注入してから24時間5℃に保った冷媒
中に保存した後、室温に戻した。OCVとIRが正常な
電池について、充放電電流600mAで3.1Vと2.
8Vの間で充放電を20回繰り返し放電状態で、50℃
で12日間エージングを行った。エージングが完了した
電池の回路解放電圧(OCV)と電池の内部インピーダ
ンス(IR)を測定して電気特性が正常の電池を選別し
た。充放電特性は、電流3mA/cm2 ,電圧範囲4.
1〜2.8Vで評価した。
【0059】実施例−2 実施例−1において、負極塗布液に添加する化合物をシ
ュウ酸からシュウ酸ジリチウムに変えた以外は同様にし
てシリンダー型電池を製作した。充放電特性は、電流3
mA/cm2 ,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0060】実施例−3 実施例−1において、負極塗布液に添加する有機酸をシ
ュウ酸からフタル酸に変えた以外は同様にしてシリンダ
ー型電池を製作した。充放電特性は、電流3mA/cm
2 ,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0061】実施例−4 実施例−1において、負極塗布液に添加する有機酸をシ
ュウ酸からポリアクリル酸に変えた以外は同様にしてシ
リンダー型電池を製作した。充放電特性は、電流3mA
/cm2 ,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0062】実施例−5 実施例−1において、負極材料1−1を2−1〜6に記
載の化合物に変えた以外は同様にしてシリンダー型電池
を製作した。充放電特性は、電流3mA/cm2 ,電圧
範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0063】比較例−1 実施例−1において、シュウ酸を負極塗布液に添加する
ことなしに負極塗布液を調整した以外は同様にしてシリ
ンダー型電池を製作し充放電特性を評価した。充放電特
性は、電流3mA/cm2,電圧範囲4.1〜2.8V
で評価した。
【0064】比較例−2 比較例−1において、合成例−1で合成した化合物1−
1を、合成例−2で合成した化合物2−1に変えた以外
は、比較例ー1と同様にシリンダー型電池を作成し、充
放電特性を評価した。充放電特性は、電流3mA/cm
2 ,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0065】略号の説明 a;負極材料、b;有機
酸、有機酸塩、c;充放電サイクル性(第1回目の容量
の75%になるサイクル数)、d;放電容量(Wh) a b c d No. 負極材料 有機酸、有機酸塩 充放電特性 容量 備考 1 1−1 シュウ酸 440回 5.57Wh 本発明 2 1−1 シュウ酸ジリチウム 446 5.62 〃 3 1−1 フタル酸 437 5.53 〃 4 1−1 ポリアクリル酸 411 5.67 〃 5 2−1 シュウ酸 403 5.20 〃 6 2−2 〃 424 4.97 〃 7 2−3 〃 378 5.38 〃 8 2−4 〃 388 5.41 〃 9 2−5 〃 402 5.32 〃 10 2−6 〃 453 5.53 〃 11 1−1 ― 338 5.48 比較例 12 2−1 ― 295 5.34 〃
【0066】本発明の有機酸および有機酸塩で処理され
た負極材料で構成されている負極層を用いたサンプルN
o.1〜10は、比較例のNo.11,12に較べ、容
量が同等で、充放電特性に優れ好ましい。
【0067】
【発明の効果】本発明のように、有機酸および有機酸塩
を含有している負極層で構成することにより、優れた充
放電特性を与える非水二次電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1a,1b,1dは夫々負極シート合剤塗布
部へのリチウム箔貼付の具体例を示す概念図、図1cは
図1bの側面図である。
【図2】図2は実施例に使用したシリンダー型電池の断
面図を示す。
【図3】図3はシリンダー型電池の別の態様も示すもの
で、特に安全弁として機能する部分を示し、他の部分は
省略してある。
【符号の説明】
a リチウムを主体とする金属箔 b 負極合剤が塗布された部分 F リチウム箔小片 1 ポリプロピレン製ガスケット 2 負極端子を兼ねる負極缶(電池缶) 3 負極シート 4 セパレーター 5 正極シート 6 非水電解液 7 電流遮断スイッチ(7a 第一導通体、7b 第二
導通体) 8 正極端子を兼ねる正極キャップ 8aガス抜き孔 9 PTC素子 10 防爆弁体 11 中間絶縁体 12 正極リードタブ 13 溝状肉薄部 14 上部絶縁板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な材料
    を含む正極及び負極、リチウム塩を含む非水電解質、セ
    パレーターから成る非水二次電池に於いて、該負極材料
    が主として非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質
    酸化物であって、該負極がその構成層中に少なくとも1
    種の有機酸および有機酸塩を含有することを特徴とする
    非水二次電池。
  2. 【請求項2】 該負極構成層が少なくとも1種のカルボ
    ン酸およびカルボン酸塩を含有することを特徴とする請
    求項1に記載の非水二次電池。
  3. 【請求項3】 該負極構成層に含まれるカルボン酸およ
    びカルボン酸塩が、酢酸、プロピオン酸、ステアリン
    酸、グリオキシル酸、ピルビン酸、アセト酢酸、レブリ
    ン酸、フェニル酢酸、ベンゾイルプロピオン酸、安息香
    酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
    ピン酸、マレイン酸、フタル酸、トリメリト酸、ポリア
    クリル酸、ポリメタクリル酸およびそのリチウム塩、ナ
    トリウム塩から選ばれる少なくとも1種であることを特
    徴とする請求項2に記載の非水二次電池。
  4. 【請求項4】 該負極構成層に含まれるカルボン酸およ
    びカルボン酸量が、負極材料に対して、0.001から
    5重量パーセントであることを特徴とする請求項2に記
    載の非水二次電池。
  5. 【請求項5】 該負極材料が主として周期表13,1
    4,15,2族原子から選ばれる三種以上の原子を含
    む、主として非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶
    質酸化物からなることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか1項に記載の非水二次電池。
  6. 【請求項6】 該負極材料の少なくとも一種が、一般式
    (1)で示されることを特徴とする請求項5に記載の非
    水二次電池。 M1 2pM4qM6r 一般式(1) (式中、M1 、M2 は相異なりSi 、Ge、Sn、Pb
    、P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種、
    4 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
    一種、M6 はO、S、Teから選ばれる少なくとも一
    種、p,q は各々0.001〜10、r は1.00〜50
    の数字を表す。)
  7. 【請求項7】 該負極材料の少なくとも一種が、一般式
    (2)で示されることを特徴とする請求項7に記載の非
    水二次電池。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) (式中、M3 はSi 、Ge 、Pb 、P、B、Alから選
    ばれる少なくとも一種、M5は、Mg,Ca,Sr,B
    aから選ばれる少なくとも一種、M7 はO、Sから選ば
    れる少なくとも一種、p,q は各々0.001〜10、r
    は1.00〜50の数字を表す。
  8. 【請求項8】 該正極材料の少なくとも1種が、Lix
    CoO2 、Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix
    a Ni1-a 2 、Lix Cob 1-b z、Lix
    b Fe1-b 2 、Lix Mn2 4 、Lix Mnc
    2-c 4 、Lix Mnc Ni2-c 4 、Lix Mnc
    2-c 4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (式中、x=
    0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜
    0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01から
    2.3)であることをを特徴とする請求項1から7のい
    ずれか1項に記載の非水二次電池。
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