JPH09182599A - HIV−1gag蛋白質p17抗原に対するモノクローナル抗体及びこれを用いるp17抗原の検出法 - Google Patents

HIV−1gag蛋白質p17抗原に対するモノクローナル抗体及びこれを用いるp17抗原の検出法

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JPH09182599A
JPH09182599A JP7301742A JP30174295A JPH09182599A JP H09182599 A JPH09182599 A JP H09182599A JP 7301742 A JP7301742 A JP 7301742A JP 30174295 A JP30174295 A JP 30174295A JP H09182599 A JPH09182599 A JP H09182599A
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amino acid
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Katsumi Taniguchi
克巳 谷口
Seiji Kageyama
誠二 景山
Takashi Kurimura
敬 栗村
Hideo Shinagawa
日出男 品川
Kaichiro Ishibashi
嘉一郎 石橋
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Eiken Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 HIV−1gag蛋白質p17中、9〜
18位の10アミノ酸残基に相当するアミノ酸配列のN
末端から始まる3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配列
を特異的に認識するモノクローナル抗体、該抗体を用い
るp17抗原の検出法、並びに該抗体を生産するための
ペプチド、免疫原及びハイブリドーマ。 【効果】 HIV−1gag蛋白質p17抗原を特異的
に検出又は測定することができる。p17ELISA法
により、p24抗原EIAで検出されないHIVをも検
出することもできるので、両者を組み合わせることによ
り、HIVの検出をより確実にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HIV−1gag
蛋白質p17抗原を特異的に認識するモノクローナル抗
体、該抗体を用いるp17抗原の検出法、並びに該抗体
を生産するためのペプチド、免疫原及びハイブリドーマ
に関する。
【0002】
【従来の技術】HIVの感染を診断するには、一般にH
IVの構造蛋白質に対する抗体を検出することによって
感染経験を確認する方法が用いられている。感染後に抗
体が産生されるまでのタイムラグの間には検出できない
というデメリットもあるが、容易に高い感度を達成でき
るのでスクリーニング技術として最も広く用いられてい
る。
【0003】しかし、抗体検出においては、ウイルス粒
子が高い濃度で血中に存在する時には検出すべき抗体が
このウイルス粒子に中和されてしまって検出することが
できなくなる場合がある。また、抗体は持っているもの
の感染の原因となる活性なウイルス粒子を持たないキャ
リア、あるいはワクチン等によって人為的に抗体陽性と
なった健常者と、実際の患者を区別することもできな
い。更に、HIVの場合には免疫システムそのものをウ
イルスが破壊するため、免疫不全症状が進んだ状態では
抗体を検出することが困難となる。
【0004】このような抗体検出の限界を乗り越えるた
めに、あるいはHIV抗体陽性等HIVの感染が疑われ
た時には、HIV感染の確定診断が行われる。確定診断
にはウイルスの分離やウイルス抗原の検出が必要であ
る。ウイルスの分離は、感染が疑われる患者リンパ球を
培養し、培養物中のHIV抗原を検出することによって
行われている。
【0005】特に、ウイルスの複製に必須とされている
gag蛋白質の検出は診断的な意義が大きいとされてい
る。これまでにもgag蛋白質の前駆体であるp55、
そのプロテアーゼ分解生成物であるp24やp17等に
ついて免疫学的な分析が試みられた(特表平5−507
409号公報、特表平4−503110号公報)。ま
た、p24については既にモノクローナル抗体を使った
抗原検出用キットが市販されている。
【0006】しかし、p17については、モノクローナ
ル抗体を使ったサンドイッチ法による高い感度を持った
検出系は未だに知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、p17をよ
り確実に検出することのできる新しいモノクローナル抗
体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (1)配列番号1で示されるアミノ酸配列のN末端から
始まる3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配列を特異的
に認識するモノクローナル抗体。 (2)配列番号1で示されるアミノ酸配列を特異的に認
識するモノクローナル抗体。 (3)HIV−1gag蛋白質p17由来の蛋白質又は
ペプチドで、かつ配列番号1で示されるアミノ酸配列の
N末端から始まる3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配
列を含む免疫原で免疫された哺乳動物の免疫細胞と哺乳
動物のミエローマ細胞とを融合して得られ、前記(1)
又は(2)に記載のモノクローナル抗体を生産するハイ
ブリドーマ。 (4)前記(3)に記載のハイブリドーマを培養し、前
記(1)又は(2)に記載のモノクローナル抗体を採取
することを特徴とするモノクローナル抗体の製造法。 (5)前記(1)又は(2)に記載のモノクローナル抗
体を用いることを特徴とするHIV−1gag蛋白質p
17抗原の検出法。 (6)配列番号1で示されるアミノ酸配列のN末端から
始まる3以上のアミノ酸からなるペプチド。 (7)配列番号1で示されるペプチド。 (8)配列番号1で示されるアミノ酸配列のN末端から
始まる3以上のアミノ酸からなる免疫原。 (9)配列番号1で示されるペプチドからなる免疫原。
【0009】本発明のモノクローナル抗体は、HIV−
1gag蛋白質p17由来の蛋白質又はペプチドで、か
つ配列番号1で示されるアミノ酸配列のN末端から始ま
る3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配列を含む免疫原
で免疫した哺乳動物の免疫細胞と哺乳動物のミエローマ
細胞とを融合して得られるハイブリドーマを培養して該
モノクローナル抗体を産生せしめ、該モノクローナル抗
体を採取することにより得られる。
【0010】本発明のモノクローナル抗体は、配列番号
1で示されるアミノ酸配列のN末端から始まる3以上の
アミノ酸からなるアミノ酸配列を特異的に認識するもの
である。配列番号1で示されるアミノ酸配列は、配列番
号2で示されるHIV−1gag蛋白質p17中、9〜
18位の10アミノ酸残基に相当する。抗体は、3個の
アミノ酸からなるアミノ酸配列を認識できるといわれて
おり(F. Hudecz et al., J. Immunol. Methods, 147, 2
01-210(1992)) 、本発明のモノクローナル抗体も、配列
番号1で示されるアミノ酸配列のN末端から始まる3以
上のアミノ酸を含むアミノ酸配列であれば認識すること
ができる。
【0011】本発明のモノクローナル抗体を得るための
免疫原としては、HIV−1gag蛋白質p17由来の
蛋白質又はペプチドで、かつ配列番号1で示されるアミ
ノ酸配列のN末端から始まる3以上のアミノ酸からなる
アミノ酸配列を含むものであれば、特に制限はなく、実
施例に示した文献(Microbiol. Immunol., 39/7, 473-48
3,1995) に記載の方法の他にも公知の方法によって得る
ことができる。例えば、特開昭62−164696号公
報や特開平1−98490号公報にはHIVのgag遺
伝子を各種ベクターに組み込んで発現させ、p17を組
換え体として得る方法が開示されている。このような方
法によって得られたp17組換え体は、本発明のモノク
ローナル抗体を得るための免疫原として有用である。ま
た、組換え体に限らず、HIV感染細胞株の培養物から
精製したp17を免疫原としてもよい。このような細胞
株としては、特公平5−51600号公報や特公平5−
68232号公報に記載されたものを例示することがで
きる。
【0012】更に、これらの生物材料に由来するp17
のみならず、配列番号1で示されるアミノ酸配列のN末
端から始まる3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配列を
含むペプチドを化学的に合成し、これを免疫原としても
よい。前記ペプチドは、液相法及び固相法等のペプチド
合成の方法により合成することができ、またペプチド自
動合成装置を用いてもよく、日本生化学会編「生化学実
験講座1 タンパク質の化学IV」,東京化学同人,1
975年、泉屋ら「ペプチド合成の基礎と実験」,丸
善,1985年、日本生化学会編「続生化学実験講座2
タンパク質の化学 下」,東京化学同人,1987年
等に記載された方法に従い合成することができる。
【0013】そして、これらのペプチドは対応する配列
を持つDNAより組換えDNA技術を用いて調製しても
よく、日本生化学会編「続生化学実験講座1 遺伝子研
究法I」,東京化学同人,1986年、日本生化学会編
「続生化学実験講座1 遺伝子研究法II」,東京化学同
人,1986年、日本生化学会編「続生化学実験講座1
遺伝子研究法III 」,東京化学同人,1987年等を
参照して調製を行えばよい。
【0014】免疫原としてペプチドを用いる場合、該ペ
プチドそのものを抗体産生用免疫原として動物に免疫し
てもよいし、該ペプチドと担体(キャリア)を結合させ
たものを抗体産生用免疫原として動物に免疫してもよ
い。なお、免疫原が低分子物質の場合には、担体と結合
したものを免疫するのが一般的であるものの、アミノ酸
数5のペプチドを免疫原としてこれに対する特異抗体を
産生させたとの報告(木山ら「日本薬学会第112年会
講演要旨集3」,1992年、122頁)もあるので、
担体を使用することは必須ではない。
【0015】担体を使用する場合には、スカシガイのヘ
モシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BS
A)、ヒト血清アルブミン、ニワトリ血清アルブミン、
ポリ−L−リジン、ポリアラニルリジン、ジパルミチル
リジン、破傷風トキソイド又は多糖類等の担体として公
知なものを用いることができる。そして、前記ペプチド
と担体の結合法は、グルタルアルデヒド法、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
法、マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシサクシニミ
ドエステル法、N−サクシミジル−3−(2−ピリジル
ジチオ)プロピオン酸法、ビスジアゾ化ベンジジン法又
はジパルミチルリジン法等の公知の結合法を用いること
ができる。
【0016】また、ニトロセルロース粒子、ポリビニル
ピロリドン又はリポソーム等の担体に前記のペプチドを
吸着させたものを抗体産生用免疫原とすることもでき
る。モノクローナル抗体は、ケラーらの細胞融合法(G.
Koehler et al., Nature,256, 495-497(1975)) による
ハイブリドーマ、又はエプスタン−バーウイルス等のウ
イルスによる腫瘍化細胞等の抗体産生細胞により得るこ
とができる。
【0017】細胞融合法によるモノクローナル抗体の調
製は、以下の操作により行うことができる。まず、前記
抗体産生用免疫原を哺乳動物(マウス、ヌードマウス、
ラット等、例えば近交系マウスのBALB/c)又は鳥
類(ニワトリ等)に免疫する。抗体産生用免疫原の免疫
量は、免疫動物の種類、免疫注射部位等により適宜決め
られるものであるが、例えば、マウスの場合には一匹当
たり一回につき0.1μg〜5mgの前記抗体産生用免
疫原を免疫注射するのが好ましい。
【0018】なお、抗体産生用免疫原はアジュバントを
添加混合して免疫注射をすることが好ましい。アジュバ
ントとしては、完全フロイントアジュバント、不完全フ
ロイントアジュバント、水酸化アルミニウムアジュバン
ト又は百日咳菌アジュバント等の公知なものを用いるこ
とができる。免疫注射は、皮下、静脈内、腹腔内又は背
部等の部位に行えばよい。
【0019】初回免疫後、1〜3週間間隔で皮下、静脈
内、腹腔内又は背部等の部位に抗体産生用免疫原を追加
免疫注射する。この追加免疫注射の回数としては2〜6
回が一般的である。この場合も抗体産生用免疫原はアジ
ュバントを添加混合して追加免疫注射をすることが好ま
しい。初回免疫の後、免疫動物の血清中の抗体価の測定
をELISA法等により繰り返し行い、抗体価がプラト
ーに達したら、抗体産生用免疫原を生理食塩水(0.9
%塩化ナトリウム水溶液)に溶解したものを静脈内又は
腹腔内に注射し、最終免疫とする。この最終免疫の3〜
5日後に、免疫動物の脾細胞、リンパ節細胞又は末梢リ
ンパ球等の抗体産生能を有する細胞を取得する。
【0020】この免疫動物より得られた抗体産生能を有
する細胞と哺乳動物(マウス、ヌードマウス、ラット
等)のミエローマ細胞とを細胞融合させるが、ミエロー
マ細胞としてはヒポキサンチン・グアニン・ホスホリボ
シル・トランスフェラーゼ(HGPRT)又はチミジン
キナーゼ(TK)等の酵素を欠損した細胞株のものが好
ましく、例えば、BALB/cマウス由来のHGPRT
欠損細胞株である、P3−X63−Ag8株(ATCC
TIB9)、P3−X63−Ag8−U1株(癌研究
リサーチソースバンク(JCRB)9085)、P3・
NS−1/1・Ag4.1株(JCRB 0009)、
P3−X63−Ag8・653株(JCRB 002
8)又はSP2/O−Ag−14株(JCRB 002
9)などを用いることができる。
【0021】細胞融合は、各種分子量のポリエチレング
リコール(PEG)、リポソーム又はセンダイウイルス
(HVJ)等の融合促進剤を用いて行うか、又は電気融
合法により行うことができる。ミエローマ細胞がHGP
RT欠損株又はTK欠損株のものである場合には、ヒポ
キサンチン・アミノプテリン・チミジンを含む選別用培
地(HAT培地)を用いることにより、抗体産生能を有
する細胞とミエローマ細胞のハイブリドーマのみを選択
的に培養し、増殖させることができる。
【0022】このようにして得られたハイブリドーマの
培養上清をELISA法やウエスタンブロット法等の免
疫学的測定法により測定することにより、配列番号1で
示されるアミノ酸配列のN末端から始まる3以上のアミ
ノ酸からなるアミノ酸配列を特異的に認識する抗体を産
生するハイブリドーマを選択することができ、この方法
と限界希釈法等の公知のクローニングの方法を組み合わ
せて行うことにより、本発明のモノクローナル抗体を生
産する細胞株を単離して得ることができる。
【0023】この細胞株を適当な培地で培養して、その
培養上清から本発明のモノクローナル抗体を得ることが
できるが、培地としては無血清培地又は低濃度血清培地
等を用いてもよく、この場合は抗体の精製が容易となる
点で好ましく、DMEM培地、RPMI1640培地又
はASF培地103等の培地を用いることができる。ま
た、モノクローナル抗体産生細胞株を、これに適合性が
ありプリスタン等であらかじめ刺激した哺乳動物の腹腔
内に注入し、一定期間の後、腹腔にたまった腹水より本
発明のモノクローナル抗体を得ることもできる。
【0024】このようにして得られたモノクローナル抗
体は、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム等による塩析
法、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過法、又は
アフィニティークロマトグラフィー等の方法、あるいは
これらの方法を組み合わせることにより、精製された本
発明のモノクローナル抗体を得ることができる。本発明
のモノクローナル抗体を用いることにより、HIV−1
gag蛋白質p17抗原を特異的に検出又は測定するこ
とができる。
【0025】本発明の検出法は、抗体を用いる測定法、
即ち免疫学的測定法であれば、いずれの方法においても
その測定法で使用される抗体として、前記の抗体を用い
ることにより、所期の効果を奏するものであって、例え
ば、酵素免疫測定法(ELISA、EIA)、蛍光免疫
測定法、放射免疫測定法(RIA)、発光免疫測定法、
酵素抗体法、蛍光抗体法、免疫比濁法、ラテックス凝集
反応、ラテックス比濁法、赤血球凝集反応、粒子凝集反
応又はウエスタンブロット法等により本検出法は実施さ
れる。
【0026】本検出法における試料としては、血液、血
清、血漿、リンパ球培養上清、尿、髄液、唾液、汗、腹
水、羊水、又は細胞あるいは臓器の抽出液等、HIV又
はその構成部分が含まれる可能性のある生体試料であれ
ば対象となる。本検出法を酵素免疫測定法、蛍光免疫測
定法、放射免疫測定法又は発光免疫測定法等の標識抗体
を用いた免疫測定法により実施する場合には、サンドイ
ッチ法又は競合法により行うこともでき、サンドイッチ
法の場合には固相化抗体及び標識抗体のうち少なくとも
1種が本発明のモノクローナル抗体であればよい。
【0027】固相担体としては、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリビニルトルエン、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリメタクリ
レート、ラテックス、ゼラチン、アガロース、セルロー
ス、セファロース、ガラス、金属、セラミックス、又は
磁性体等の材質よりなるビーズ、マイクロプレート、試
験管、スティック、又は試験片等の形状の固相担体を用
いることができる。
【0028】固相化抗体は、固相担体と抗体を物理的吸
着法、化学的結合法又はこれらの併用等の公知の方法に
従って結合させることにより調製することができる。標
識物質としては、酵素免疫測定法の場合には、パーオキ
シダーゼ(POD)、アルカリホスファターゼ、β−ガ
ラクトシダーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グルコース
オキシダーゼ、乳酸脱水素酵素又はアミラーゼ等を、蛍
光免疫測定法の場合には、フルオレセインイソチオシア
ネート、テトラメチルローダミンイソチオシアネート、
置換ローダミンイソチオシアネート又はジクロロトリア
ジンイソチオシアネート等を、そして放射免疫測定法の
場合には、トリチウム、ヨウ素125又はヨウ素131
等を用いることができる。また、発光免疫測定法は、N
ADH−FMNH2 −ルシフェラーゼ系、ルミノール−
過酸化水素−POD系、アクリジニウムエステル系又は
ジオキセタン化合物系等を用いることができる。
【0029】標識物質と抗体との結合法は、グルタルア
ルデヒド法、マレイミド法、ピリジルジスルフィド法又
は過ヨウ素酸法等の公知の方法を用いることができる。
測定の操作法は公知の方法(日本臨床病理学会編「臨床
病理臨時増刊特集第53号 臨床検査のためのイムノア
ッセイ−技術と応用−」,臨床病理刊行会,1983
年,石川榮治ら編「酵素免疫測定法」,第3版,医学書
院,1987年,北川常廣ら編「蛋白質核酸酵素別冊N
o.31 酵素免疫測定法」,共立出版,1987年)
により行うことができる。
【0030】例えば、固相化抗体と試料を反応させ、同
時に標識抗体を反応させるか、又は洗浄の後に標識抗体
を反応させて、固相化抗体−p17抗原−標識抗体の複
合体を形成させる。そして未結合の標識抗体を洗浄分離
して、結合標識抗体量又は未結合標識抗体量より試料中
のp17抗原量を測定することができる。具体的には、
酵素免疫測定法の場合は標識酵素にその至適条件下で基
質を反応させ、その反応生成物の量を光学的方法等によ
り測定する。蛍光免疫測定法の場合には蛍光物質標識に
よる蛍光強度を、放射免疫測定法の場合には放射性物質
標識による放射線量を測定する。発光免疫測定法の場合
は発光反応系による発光量を測定する。
【0031】本検出法を免疫比濁法、ラテックス凝集反
応、ラテックス比濁法、赤血球凝集反応又は粒子凝集反
応等の免疫複合体凝集物の生成を、その透過光や散乱光
を光学的方法により測るか、目視的に測る測定法により
実施する場合には、溶媒としてリン酸緩衝液、グリシン
緩衝液、トリス緩衝液又はグッド緩衝液等を用いること
ができ、更にポリエチレングリコール等の反応促進剤や
非特異的反応抑制剤を含ませてもよい。
【0032】抗体を固相担体に感作させて用いる場合に
は、固相担体としては、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル類ポリマ
ー、ラテックス、ゼラチン、リポソーム、マイクロカプ
セル、赤血球、シリカ、アルミナ、カーボンブラック、
金属化合物、金属、セラミックス又は磁性体等の材質よ
りなる粒子を使用することができる。
【0033】この感作の方法としては、物理的吸着法、
化学的結合法又はこれらの方法の併用等の公知の方法を
使うことができる。測定の操作法は公知の方法により行
うことができるが、例えば、光学的方法により測定する
場合には、試料と抗体、又は試料と固相担体に感作させ
た抗体を反応させ、エンドポイント法又はレート法によ
り、透過光や散乱光を測定する。
【0034】また、目視的に測定する場合には、プレー
トやマイクロタイタープレート等の容器中で、試料と固
相担体に感作させた抗体を反応させ、凝集の状態を目視
的に判定する。なお、目視的に測定する代わりにマイク
ロプレートリーダー等の機器を用いて測定を行ってもよ
い。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態の好ま
しい一例を示す。配列番号1で示されるペプチド又は大
腸菌組換えリコンビナントp17抗原を完全フロイント
アジュバントと混合してエマルジョンとして、マウスの
皮下、静脈内、腹腔内又は背部等に注射する。初回免疫
後、3週間間隔で皮下、静脈内、腹腔内又は背部等に前
記免疫原を追加免疫注射する。初回免疫の後、免疫動物
の血清中の抗体価の測定をELISA法等により繰り返
し行い、抗体価がプラトーに達したら、前記免疫原を生
理食塩水に溶解したものを静脈内に注射し、最終免疫と
する。この最終免疫の3〜5日後に脾細胞を取得する。
この脾細胞とマウスミエローマ細胞とを電気融合装置に
より細胞融合させ、培養する。抗原、例えば配列番号1
で示されるペプチド又は大腸菌組換えリコンビナントp
17抗原をマイクロプレートに固相化し、培養上清を反
応させた後、パーオキシターゼ(POD)標識抗マウス
IgG抗体によるELISA法でスクリーニングを行
う。限界希釈を2回行ってELISA法で陽性の細胞を
クローニングし、前記p17抗原を特異的に認識する抗
体を産生するハイブリドーマを選択した。
【0036】このハイブリドーマを適当な培地で培養し
て、その培養上清から本発明のモノクローナル抗体を得
ることができる。本発明のモノクローナル抗体を用いる
ことにより、HIV−1gag蛋白質p17抗原を特異
的に検出又は測定することができ、HIV感染症の診断
をより確実に行うことができる。
【0037】
【実施例】以下、調製例及び実施例により、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではない。 (調製例1)リコンビナントp17抗原の調製 (1)p17発現ベクターpTG172の構築 T7RNAポリメラーゼで転写を開始するT7ファージ
プロモーターを持つベクターpT7−7をもとに、HI
Vのp17を発現するベクターを構築した(Microbiol.
Immunol., 39/7, 473-483, 1995)。HIV−1プロウイ
ルスクローンpNL4−3(J. Virol. 59:284-291, 19
86、GenBank データファイル HIVNL43、NIHより入手
可能)のBglII/HindIII 断片(1.03kb) を切り出した。
この断片をBamHI とHindIII で開裂したM13mp19
に挿入してGag19(Bg−H)とした。
【0038】Gag19(Bg−H)におけるgag遺
伝子のイニシエーションコドンであるATG上流の配列
GAGをin vitroミュータジェネシスによってCATと
し、787ヌクレオチドの位置にNdeIサイトを持つGa
g19(Nde)を得た。Gag19(Nde)のNdeI
/PstI 断片(787−1415、0.63kb) を切り出
し、pT7−7のNdeI/PstI サイトに挿入してpTG5
41とした。更に、p24をコードするcDNAを含む
pTG922(Microbiol. Immunol. 36:823-831,1992)
からPstIとBalIで切り出した断片(1415−261
9、1.2kb) を、このpTG541のPstIサイトに挿入
してpTG592とした。pTG592のT7RNAプ
ロモーターの支配下には、gag遺伝子のイニシエーシ
ョンコドンから、pol遺伝子のプロテアーゼ領域まで
を完全に含むDNA断片が連結されていることになる。
【0039】得られたpTG592をSphI/ApaI で消化
後、平滑末端処理して閉環させpTG172を得た。p
TG172は、gag領域のp17に加えp24の一部
とpol領域のPRをコードする配列を含んでいる。こ
のベクターを発現させると、pol領域の発現によって
生じるウイルスプロテアーゼの作用によってp17とp
24の間が切断され、p17を発現生成物として回収す
ることができる。
【0040】(2)pTG172によるp17の発現と
生成 pTG172で常法によって形質転換した大腸菌(Esch
erichia coli) BL21を50μg/mlアンピシリン加
LB培地に接種した。細胞密度が上がったところで1mM
のイソプロピルβ−D−チオガラクトピラノシドを添加
してgag蛋白質の発現を誘導し、更に5時間培養を続
けた。
【0041】培養後の細胞を回収し、15mMのリン酸緩
衝液(pH6.7、以下単に「リン酸緩衝液」とい
う。)に懸濁させて超音波処理で細胞を破壊した。処理
後の遠心上清から40〜80%硫安で沈殿画分を回収
し、リン酸緩衝液に対して透析した。透析後の画分をS
セファロース(ファルマシア製)にロードし、0〜80
0mMのNaClでリニアグラディエントに溶出した。p
17の溶出ピークは300〜450mMにあるのでこの画
分を集め、リン酸緩衝液で2倍に希釈してモノSカラム
(ファルマシア製)にロードした。同じ条件でリニアグ
ラディエントに溶出するとp17は350〜400mMで
溶出される。この画分を集め、10mMのメルカプトエタ
ノールを含むリン酸緩衝液で4倍に希釈してヒドロキシ
ルアパタイトカラム(高研製)にロードした。15〜7
00mMのリン酸でリニアグラディエントに溶出して、3
50〜420mMで溶出される画分を集めて濃縮し、p1
7を純粋な蛋白質として得た。
【0042】(実施例1)ペプチドの合成 市販の合成ペプチド合成キット<通称 Geysen らの方法
>(カイロンマルチピンペプチド合成キット)を用い
て、GenBank データファイル HIVNL43のHIVのp17
抗原のアミノ酸配列に基づき各種ペプチドを合成した。
N末端から10個ずつピン上に合成し、更にN末端から
2個ずつずらしたオリゴペプチドライブラリー計62個
を合成した(図1)。
【0043】本発明のモノクローナル抗体は、配列番号
2で示されるHIV−1gag蛋白質p17中、9〜1
8位の10アミノ酸残基に相当するペプチド、即ち、配
列番号1で示されるペプチドを特異的に認識し、このペ
プチドは本発明のモノクローナル抗体を製造するための
免疫原として利用できる。配列番号1で示されるペプチ
ドを6N塩酸中、110℃、22時間の条件下で加水分
解し、アミノ酸分析した結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】(実施例2)抗p17モノクローナル抗体
の調製 (1)抗p17モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ
の作製 大腸菌組換えリコンビナントp17抗原10μg を生理
食塩水0.5mlで希釈し、これを完全フロイントアジ
ュバントと等量ずつ混合してエマルジョンとしてBAL
B/cマウス(日本チャールズリバー社)の腹部皮下に
3週間おきに3回免疫後、更に1カ月おいて前記p17
抗原10μg を生理食塩水0.3mlで希釈して静脈内
に注射した。3日後に免疫したマウスから脾臓を取り出
し、脾細胞を分離した。この脾細胞とマウスミエローマ
細胞株(P3・NS−1/1・Ag4.1株)を電気融
合装置により細胞融合させ、ミエローマ細胞換算で1×
104 /wellずつ96穴マイクロプレート10枚にまい
て培養した。前記p17抗原を別の96穴マイクロプレ
ートに固相化し、培養上清を反応させた後、ホースラデ
ィッシュパーオキシターゼ(POD)標識抗マウスIg
G抗体によるELISA法でスクリーニングを行った。
限界希釈(0.5個/well)を2回行ってELISA法
で陽性の細胞をクローニングし、前記p17抗原を特異
的に認識する抗体を産生するハイブリドーマA144
(Mouse-Mouse hybridoma A144)及びC415を得た。
【0046】ハイブリドーマA144及びC415が産
生する抗p17モノクローナル抗体をPBSで10μg
/mlに希釈し、反応後、POD標識抗マウスIgG抗体
によるELISA法によりエピトープ(実施例1で合成
したオリゴペプチドライブラリー計62個を使用)を解
析した。結果を図2及び3に示す。図2から、ハイブリ
ドーマA144が産生する抗p17モノクローナル抗体
は、配列番号2で示されるHIV−1gag蛋白質p1
7中、9〜18位の10アミノ酸残基に相当するペプチ
ド、即ち配列番号1で示されるペプチドを特異的に認識
することがわかる。
【0047】図3から、ハイブリドーマC415が産生
する抗p17モノクローナル抗体は、配列番号2で示さ
れるHIV−1gag蛋白質p17中、99〜108位
の10アミノ酸残基に相当するペプチド等を特異的に認
識することがわかる。ハイブリドーマA144(Mouse-
Mouse hybridoma A144)は、通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所にFERM P−15254として
平成7年10月26日付けにて寄託されている。
【0048】(2)モノクローナル抗体の産生 (腹水化)BALB/cマウス8週齢メスの腹腔内に
0.5mlのプリスタンを2週間前に接種した。マウス
ハイブリドーマを予め10%FCS添加RPMI培地で
培養し、マウス1匹につき1×106 細胞を腹腔内に接
種した。1〜2週後に腹水を採取し、1200rpm の遠
心分離により細胞を除去しモノクローナル抗体を得た。 (培養法)マウスハイブリドーマを10%FCS添加R
PMI培地で培養し、細胞数が5×105 細胞/mlに
達した後に、PM−1000培地(栄研化学社製)で1
200rpm の遠心分離にて細胞を1回洗浄した。洗浄後
フレッシュなPM−1000培地に細胞を5×105
胞/mlに懸濁し、スピナーフラスコで1週間培養を続
け、抗体培養液を作製した。
【0049】(3)モノクローナル抗体の精製 前記(2)の腹水については、プロテインAセファロー
ス(ファルマシア社製)、MAPSキット(バイオラッ
ド社製)によりアフィニティー精製した。前記(2)の
培養抗体については、陽イオン交換カラム及び陰イオン
交換カラムにより精製した。
【0050】(実施例3)ELISA法による測定 (1)ハイブリドーマA144が産生するモノクローナ
ル抗体を96穴マイクロプレートの固相抗体に、ハイブ
リドーマC415が産生するモノクローナル抗体をPO
D標識抗体とし、3,3’,5,5’−テトラメチルベ
ンジジンを基質とした2ステップサンドイッチELIS
A法を確立した。測定時間は、第一反応16〜20時
間、第二反応1時間、酵素反応30分で、反応温度は2
5℃に設定した。 (2)大腸菌組換えリコンビナントp17抗原及びウィ
ルス抗原により、測定系の基礎的検討を行った。その結
果、測定範囲は大腸菌組換えリコンビナントp17抗原
標準量で10〜640pg/mlであった(図4)。再
現性、希釈試験、添加回収試験ともに良好な結果が得ら
れた。交叉反応性ついて、HIVのgag蛋白質p2
4、env蛋白質gp41との交叉性は認められなかっ
た。 (3)日本人HIV感染者の末梢血単核細胞培養上清を
測定し、市販のアボットp24抗原EIAIIと比較した
結果、204例中193例で判定が一致し、一致率は9
4.6%であった。不一致例の11例は2例がp17
(+)、p24(−)、9例がp17(−)、p24
(+)の検体であった(図5)。 (4)日本人HIV感染者の血漿をp17ELISA法
で測定し、同時に市販のアボットp24抗原EIAIIと
比較した。その結果、p17ELISA法陽性、p24
EIAII陰性例が2例見つかり、p17ELISA法陰
性、p24EIAII陽性例が2例あった。この2例の検
体はそれぞれ異なる検体であった(表2)。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、配列番号1で示される
アミノ酸配列のN末端から始まる3以上のアミノ酸から
なるアミノ酸配列を特異的に認識するモノクローナル抗
体を提供することができ、該モノクローナル抗体を用い
ることにより、HIV−1gag蛋白質p17抗原を特
異的に検出又は測定することができる。また、p17E
LISA法により、p24抗原EIAで検出されないH
IVをも検出することもできるので、両者を組み合わせ
ることにより、HIVの検出をより確実にすることがで
きる。
【0053】
【配列表】
【0054】配列番号:1 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源:ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency
virus) 他の情報:gag蛋白質のp17中、9〜18位の10
アミノ酸残基
【0055】配列番号:2 配列の長さ:132 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源:ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency
virus) 他の情報:gag蛋白質のp17全配列 配列 Met Gly Ala Arg Ala Ser Val Leu Ser Gly Gly Glu Leu Asp Lys 1 5 10 15 Trp Glu Lys Ile Arg Leu Arg Pro Gly Gly Lys Lys Gln Tyr Lys 20 25 30 Leu Lys His Ile Val Trp Ala Ser Arg Glu Leu Glu Arg Phe Ala 35 40 45 Val Asn Pro Gly Leu Leu Glu Thr Ser Glu Gly Cys Arg Gln Ile 50 55 60 Leu Gly Gln Leu Gln Pro Ser Leu Gln Thr Gly Ser Glu Glu Leu 65 70 75 Arg Ser Leu Tyr Asn Thr Ile Ala Val Leu Tyr Cys Val His Gln 80 85 90 Arg Ile Asp Val Lys Asp Thr Lys Glu Ala Leu Asp Lys Ile Glu 95 100 105 Glu Glu Gln Asn Lys Ser Lys Lys Lys Ala Gln Gln Ala Ala Ala 110 115 120 Asp Thr Gly Asn Asn Ser Gln Val Ser Gln Asn Tyr 125 130
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成したペプチドとHIV−1ga
g蛋白質p17のアミノ酸配列との関係を示す図であ
る。
【図2】ハイブリドーマA144が産生する抗p17モ
ノクローナル抗体のエピトープの解析結果を示す図であ
る。
【図3】ハイブリドーマC415が産生する抗p17モ
ノクローナル抗体のエピトープの解析結果を示す図であ
る。
【図4】p17ELISA法の標準曲線を示す図であ
る。
【図5】p17ELISA法とp24抗原EIAIIとの
相関を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/569 G01N 33/577 B 33/577 C12N 5/00 B // C12N 15/02 9282−4B 15/00 C (C12P 21/08 C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (72)発明者 品川 日出男 大阪府吹田市佐竹台1丁目2番D17−201 号 (72)発明者 石橋 嘉一郎 栃木県大田原市下石上1381−3栄研化学株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1で示されるアミノ酸配列のN
    末端から始まる3以上のアミノ酸からなるアミノ酸配列
    を特異的に認識するモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 配列番号1で示されるアミノ酸配列を特
    異的に認識するモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 HIV−1gag蛋白質p17由来の蛋
    白質又はペプチドで、かつ配列番号1で示されるアミノ
    酸配列のN末端から始まる3以上のアミノ酸からなるア
    ミノ酸配列を含む免疫原で免疫された哺乳動物の免疫細
    胞と哺乳動物のミエローマ細胞とを融合して得られ、請
    求項1又は2記載のモノクローナル抗体を生産するハイ
    ブリドーマ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のハイブリドーマを培養
    し、請求項1又は2記載のモノクローナル抗体を採取す
    ることを特徴とするモノクローナル抗体の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のモノクローナル抗
    体を用いることを特徴とするHIV−1gag蛋白質p
    17抗原の検出法。
  6. 【請求項6】 配列番号1で示されるアミノ酸配列のN
    末端から始まる3以上のアミノ酸からなるペプチド。
  7. 【請求項7】 配列番号1で示されるペプチド。
  8. 【請求項8】 配列番号1で示されるアミノ酸配列のN
    末端から始まる3以上のアミノ酸からなる免疫原。
  9. 【請求項9】 配列番号1で示されるペプチドからなる
    免疫原。
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