JPH09181432A - 部品実装システムにおけるディスペンサ - Google Patents

部品実装システムにおけるディスペンサ

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JPH09181432A
JPH09181432A JP33869395A JP33869395A JPH09181432A JP H09181432 A JPH09181432 A JP H09181432A JP 33869395 A JP33869395 A JP 33869395A JP 33869395 A JP33869395 A JP 33869395A JP H09181432 A JPH09181432 A JP H09181432A
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syringe
air
dispenser
nozzle
coating agent
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JP33869395A
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Takafumi Fukuda
貴文 福田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンジの数に拘らず簡単な構成で塗布剤の
温度管理を適切に行う。 【解決手段】 切換バルブ11の切換えに応じて正圧発
生源14及び負圧発生源15からの正圧、負圧を空気供
給管10を介して塗布剤を貯留した各シリンジ3に供給
するようにした。各シリンジ3は容器4に収納するよう
にした。また、切換バルブ11にエアタンク17を接続
し、正圧発生源14からの正圧を圧縮収納するととも
に、切換バルブ11の切換えに応じてエアタンク17の
圧縮空気を圧縮空気導入管16を介して容器4内に送出
し、圧縮空気を容器4内で断熱膨張させることにより容
器4内の温度を下げるようにした。また、圧縮空気導入
管16に逃し弁18を介設し、これにより容器4に送出
する圧縮空気量を調整し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に部
品装着のための接着剤やクリームハンダ等の塗布剤を塗
布する部品実装システムにおけるディスペンサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンベアに沿ってプリント基
板(以下、基板と略す)を搬送し、接着剤等の塗布剤を
基板に塗布しながらIC等の小片状の部品を順次基板に
装着するようにした部品実装システムが知られている。
【0003】この種のシステムにおいて、基板への塗布
剤の塗布は、コンベアによる基板の搬送経路上に装備さ
れるディスペンサヘッドにより行われるようになってい
る。ディスペンサヘッドは、例えばX−Y移動機構によ
り移動可能となっているとともに、塗布剤を貯留したシ
リンジと、このシリンジから送られる塗布剤を塗布する
ためのノズルとを備えており、切換バルブを介してシリ
ンジへ供給する圧力により所定量の塗布剤をノズル先端
に供給して基板に塗布するように構成されている。
【0004】ところで、ディスペンサヘッドによるディ
スペンス動作においては、シリンジに一定圧力を加えて
も塗布剤の粘度が変わると上記ノズルからの吐出量(塗
布量)が変化するので、塗布量を安定させるには塗布剤
の粘度を一定に保つ必要があり、一般には、シリンジの
周囲にヒータを配置して塗布剤を加熱できるようにする
とともに、シリンジの温度を温度センサにより検出し、
これにより塗布剤の温度管理を通じて塗布剤の粘度を一
定に保つようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
塗布剤の温度管理の方法では、シリンジ毎にヒータと温
度センサを設ける必要があるため、例えば複数のシリン
ジを備えたディスペンサヘッドでは、各シリンジ毎にヒ
ータと温度センサを設けることになり、ディスペンサヘ
ッドの大型化や重量増大を招くといった問題がある。
【0006】また、上記従来の塗布剤の温度管理は、ヒ
ータのオンオフ制御によって塗布剤の温度を管理するも
ので、積極的に塗布剤を冷却することは行われていな
い。しかし、センサの故障やヒータの誤動作等により塗
布剤が過熱されるような事態を考慮すれば、積極的に塗
布剤を冷却できるようにすることも必要である。そのた
め、そのような塗布剤冷却のための装置を設けることが
望まれるが、この場合にも、装置をシリンジ毎に設ける
と、ディスペンサヘッドが大型化等するという問題があ
る。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、シリンジの数に拘らず、簡単な構成で
塗布剤の温度管理を適切に行うことができる部品実装シ
ステムにおけるディスペンサを提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る部品実装
システムにおけるディスペンサは、塗布剤を貯留するシ
リンジと、塗布剤を塗布するためのノズルと、切換バル
ブを有し上記シリンジへ正圧及び負圧を供給する圧力供
給回路とを有し、上記切換バルブを介してシリンジへ供
給する圧力により塗布剤を上記ノズル先端に供給してプ
リント基板に塗布するようにしたディスペンサにおい
て、所定の空間を有して上記シリンジを包囲する箱体
と、少なくとも冷却用空気の発生源又は加熱用空気の発
生源のいずれかに接続されて上記発生源と上記箱体内と
を連通する一乃至複数の連通路とを備えてなるものであ
る。
【0009】この装置によれば、連通路を介して箱体内
に加熱用空気、あるいは冷却用空気が供給されることに
より、シリンジが加熱、あるいは冷却され、これにより
シリンジ内の塗布剤の温度が調整される。そのため、複
数のシリンジを具備するディスペンサヘッドにおいて
は、各シリンジが箱体によって一体に包囲されることに
よりシリンジ全体が一体に加熱、あるいは冷却される。
【0010】請求項2に係る部品実装システムにおける
ディスペンサは、請求項1記載のディスペンサにおい
て、上記冷却用空気の発生源としてエアタンクが設けら
れ、上記シリンジへの負圧供給時に正圧が上記エアタン
クに供給されてこのエアタンク内に圧縮空気が貯留され
る一方、上記シリンジへの正圧供給時に上記エアタンク
と上記箱体とが連通されるように上記圧力供給回路が構
成されてなるものである。
【0011】この装置によれば、エアタンク内の圧縮空
気が箱体内に供給されて箱体内で断熱膨張することによ
り箱体内の熱が奪われてシリンジが冷却され、これによ
ってシリンジ内の塗布剤が冷却される。
【0012】請求項3に係る部品実装システムにおける
ディスペンサは、請求項1又は2記載のディスペンサに
おいて、上記連通路に、空気を外部に放出する放出部
と、この放出部からの空気放出量を調整するバルブとが
設けられてなるものである。
【0013】この装置によれば、バルブにより冷却用空
気、あるいは加熱用空気の箱体への供給量を変化させる
ことが可能となり、これにより箱体内の温度調整が可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0015】図1は、本発明に係るディスペンサ全体の
構成を概略的に示している。この図において、ディスペ
ンサの基台A上には基板搬送用のコンベアBが配置さ
れ、図外のプリント基板(以下、基板と略す)が上記コ
ンベアB上を搬送され、所定の作業用位置で停止される
ようになっている。
【0016】上記基台Aの上方には、ディスペンサヘッ
ド1が装備され、このディスペンサヘッド1はX軸方向
(コンベアBの方向)及びY軸方向(水平面上でX軸と
直交する方向)に移動することができるようになってい
る。
【0017】すなわち、上記基台A上にはY軸方向に延
びる一対のレールCが配設されて、このレールC上にデ
ィスペンサヘッド支持部材DがY軸方向に移動可能に配
置されるとともに、このディスペンサヘッド支持部材D
にX軸方向に延びるガイド部Eが設けられ、このガイド
Eにディスペンサヘッド1がX軸方向に移動可能に保持
されている。そして、図外のY軸サーボモータ及びボー
ルねじ等からなるY軸駆動機構により上記ディスペンサ
ヘッド支持部材Dの移動が行われるとともに、図外のX
軸サーボモータ及びボールねじ等からなるX軸駆動機構
により上記ディスペンサヘッド支持部材Dに対するディ
スペンサヘッド1の移動が行われるようになっている。
【0018】図2は上記ディスペンサヘッド1の構成を
概略的に示している。ディスペンサヘッド1には、その
下端部にディスペンス用の複数のノズル、本実施形態で
は3本のノズル2が昇降自在に装備されるとともに、こ
れらのノズル2に対応して接着剤やクリームハンダ等の
塗布剤を貯留したシリンジ3が設けられている。シリン
ジ3は先端部が先細りに形成された円筒状のタンクで、
ディスペンサヘッド1に設けられた箱型の密閉容器4
(箱体)内に一列に並べて収納されている。
【0019】具体的には、上記容器4には、その内底部
に下方に開口する漏斗状の凹部4aが一列に形成される
とともに、蓋体に上記凹部4aに対応する開口部4bが
形成され、各シリンジ3が、上記開口部4bを介して容
器4内に挿入され、下端部が上記凹部4aに嵌め合わさ
れた状態で容器4に収納されている。そして、容器4と
各シリンジ3とに亘って図外の固定バンドが装着される
ことにより、各シリンジ3が容器4に固定されている。
なお、凹部4a及び開口部4bにおける各シリンジ3と
容器4との隙間がOリングによりシールされることによ
り容器4内が密封されている。
【0020】上記容器4には、その底部に各シリンジ3
に対応させてヒータ6が埋設されており、このヒータ6
により容器4を介して上記シリンジ3が加熱さるように
なっており、各シリンジ3には、シリンジ3の温度を検
出する温度センサ7がそれぞれ取付けられている。ま
た、容器4の底部には、ディスペンサヘッド外部の雰囲
気温度を検出する雰囲気温度センサ8が取付けられてい
る。
【0021】また、上記容器4には、その側壁にサイレ
ンサ5が空気排出用の開口部4cを介して接続されると
ともに、これに対向する側壁に、後記切換バルブ11に
接続される圧縮空気導入管16が空気流入用の開口部4
dを介して接続されている。
【0022】上記容器4に収納された各シリンジ3は、
同図に示すように上端部及び下端部が容器4の外部に導
出されており、各シリンジ3の下端部には、上記各ノズ
ル2に塗布剤を送出するための塗布剤供給管9がそれぞ
れ接続されている。
【0023】一方、各シリンジ3の上端部には、それぞ
れ空気供給管10の一端側が接続され、これらの空気供
給管10の他端側が切換バルブ11に接続されている。
そして、この切換バルブ11が正圧供給管12及び負圧
供給管13を介して正圧発生源14及び負圧発生源15
に接続されている。
【0024】上記切換バルブ11は、図3に示すよう
に、ポートP1〜P5を有し、ソレノイド11bのオン
オフによるバルブ11aの上下2位置間の変位に応じて
各ポートP1〜P5の連通状態を切換える、いわゆる5
ポート2位置切換えバルブであり、上記ポートP1,P
2に負圧供給管13及び正圧供給管12が、ポートP4
に上記空気供給管10がそれぞれ接続されている。ま
た、残りのポートP3,P5において、一方のポートP
3には、他端側が上記容器4に接続される圧縮空気導入
管16が接続され、他方のポートP5にはエアタンク1
7が接続されている。
【0025】そして、この切換バルブ11においては、
上記ソレノイド11bが消磁されたオフ状態で、同図に
示すようにスプリング11cの付勢力によりバルブ11
aを上昇位置に保持し、これによりポートP1とポート
P4およびポートP2とポートP5をそれぞれ連通する
一方、上記ソレノイド11bが励磁されたオン状態で、
図4に示すようにスプリング11cの付勢力に反してバ
ルブ11aを押し下げ、これによりポートP2とポート
P4およびポートP3とポートP5をそれぞれ連通する
ようになっている。
【0026】上記圧縮空気導入管16には、図2に示す
ように、その途中に逃し弁18及びサイレンサ19を有
する放出部が接続されており、逃し弁18の作動に応じ
て圧縮空気導入管16の内部が逃し弁18及びサイレン
サ19を介して外部に開放されるようになっている。な
お、この圧縮空気導入管16と容器4の上記開口部4d
は、その径がそれぞれ容器4の内部容積に対して充分に
小さく設定されている。
【0027】以上のように構成された上記ディスペンサ
ヘッド1によるディスペンス動作では、先ず、所定の作
業位置に搬送されて位置決めされている基板の上方にお
いてディスペンサヘッド1がX軸方向及びY軸方向に移
動され、これにより基板の所定の部品装着位置上方にノ
ズル2が配置される。
【0028】このとき、各切換バルブ11はオフ状態、
つまりポートP1とポートP4およびポートP2とポー
トP5がそれぞれ連通する状態にあり、そのため負圧発
生源15で発生された負圧が空気供給管10を介してシ
リンジ3に供給され、これによりシリンジ3からノズル
2への塗布剤の送出が抑えられるとともに、正圧発生源
14で発生された空気が正圧供給管12を介してエアタ
ンク17に供給され、これによりエアタンク17内に圧
縮空気が貯留される。
【0029】基板の所定の部品装着位置上方にノズル2
が配置されると、次いで、ノズル2が昇降させられる。
そして、下降時にノズル先端が基板の所定の高さ位置に
達すると、そのタイミングで切換バルブ11が一時的に
オン状態に切換えられ、これにより接着剤がノズル先端
から基板上に塗布される。具体的には、切換バルブ11
がオン状態に切換えられることによりポートP2とポー
トP4が連通され、正圧発生源14で発生された正圧が
空気供給管10を介してシリンジ3に供給される。これ
によりシリンジ3からノズル2に塗布剤が送出されてノ
ズル先端に玉状の塗布剤が形成され、ノズル2が下降端
位置に達することにより基板に塗布剤が塗布される。
【0030】また、このように切換バルブ11がオン状
態に切換えられるとポートP3とポートP5も同時に連
通され、これにより上記エアタンク17に蓄えられてい
た圧縮空気が圧縮空気導入管16に送出される。但し、
シリンジ3の温度が過度に上昇していない正常時には、
上記逃し弁18が開状態とされることにより、圧縮空気
導入管16に送出された圧縮空気は、逃し弁18及びサ
イレンサ19を介して外部に放出される。
【0031】そして、このようなディスペンサヘッド1
の移動、ノズル2の昇降及び切換バルブ11のオンオフ
切換えが繰り返し行われることにより基板の全ての部品
装着位置に対して塗布剤が塗布されることになる。
【0032】このようなディスペンス動作においては、
上述のように温度センサ7によってシリンジ3の温度が
検出されるとともに、この検出温度に応じて上記ヒータ
6がオンオフ制御されることによりシリンジ3内の塗布
剤がほぼ一定の温度に保持されており、これによって塗
布剤の粘度が一定に保たれている。
【0033】しかし、誤動作等によりシリンジ3の温度
が一定値以上となると、上記ヒータ6がオフされるとと
もに、圧縮空気導入管16の上記逃し弁18が閉状態に
切換えられ、これにより切換バルブ11の切換えに応じ
てエアタンク17内の圧縮空気が容器4に送出されてシ
リンジ3の冷却が行われるようになっている。
【0034】すなわち、エアタンク17内の圧縮空気が
容器4内に送出されると、容器4内で圧縮空気が断熱膨
張されて開口部4c及びサイレンサ5を介して外部に放
出されるため、このような圧縮空気の断熱膨張により容
器4内の熱が奪われて外部に放出されることにより容器
4内が冷されることになる。つまり、こうすることでシ
リンジ3が冷却されて塗布剤の異常過熱が防止される。
なお、上記ディスペンサヘッド1では、上述のように圧
縮空気導入管16及び容器4の上記開口部4dの径がそ
れぞれ容器4の内部容積に対して充分に小さく設定され
ているために容器4内での圧縮空気の断熱膨張が効果的
に行われ、これによりシリンジ3の冷却が効果的に行わ
れる。
【0035】以上説明したように、上記第1実施形態の
ディスペンサヘッド1では、密閉容器4にシリンジ3を
収納し、容器4に埋設したヒータ6によりシリンジ3を
加熱する一方、シリンジ3が過熱されるような状況下で
は、圧縮空気を容器4内に送り込んでシリンジ3を冷却
するようにしているので、ヒータのオンオフ制御のみで
塗布剤の温度管理を行っていた従来のこの種のディスペ
ンサと比べると、塗布剤の温度管理をより適切に行うこ
とができる。
【0036】しかも、塗布剤を冷却するための構成は、
上述のように容器4を設けてこれにシリンジ3を収納
し、エアタンク17に圧縮空気を蓄えて容器4に供給す
るだけの構成であり、また、圧縮空気の生成については
ディスペンス動作に用いる正圧を利用するようにしてい
るので、既存の設備を有効に利用した簡単な構成でシリ
ンジ3を冷却することができる。
【0037】その上、塗布剤を冷却する上記の構成で
は、3つのシリンジ3を一体に冷却することができるの
で、スペース効率や重量増大の抑制の上でも有利であ
る。すなわち、シリンジ内の塗布剤を冷却する方法とし
て、例えば各シリンジ毎に冷却の設備、例えば冷媒等を
循環させて熱交換を行う装置を設けることも考えられる
が、この場合には冷媒を循環させる回路等をシリンジ毎
に設けることが要求されるため、シリンジの数が多くな
るとディスペンサヘッドの大型化や重量増大を招くこと
になる。しかし、上記実施形態の場合には、そのような
シリンジ毎の冷却設備が必要でないため、著しい重量増
大等を招くようなことがない。
【0038】なお、上記実施形態のディスペンサヘッド
1では、通常動作時には逃し弁18を開状態にして圧縮
空気を外部に放出し、シリンジ3内の塗布剤が過熱され
る状況、すなわち温度センサ7による検出温度が一定値
を越えた場合にのみ逃し弁18を閉状態に切換えて圧縮
空気を容器4に送出してシリンジ3を冷却するようにし
ているが、勿論、通常動作時に逃し弁18の開度を変化
させて容器4への圧縮空気の送出量を調整し、これによ
りヒータ6による加熱と上記圧縮空気による冷却との兼
ね合いで塗布剤の温度を精密に管理するようにしてもよ
い。
【0039】ところで、上記のようにシリンジ3とノズ
ル2が分離配置され、塗布剤が塗布剤供給管9を介して
ノズル2に供給されるディスペンサヘッド1では、ノズ
ル2を保持するホルダーにヒータ及び温度センサを設置
して塗布直前の塗布剤の温度管理を行う場合がある。こ
のような装置では、上記シリンジ3の場合と同様に、誤
動作等によるノズル2での塗布剤の過熱を防止する必要
があり、この場合には、例えば、上記ディスペンサヘッ
ド1を図5に示すように構成することもできる。
【0040】すなわち、ノズルホルダー2aを上部開口
を有した中空状に形成してノズル2とノズルホルダー2
aの側壁との間に上方に抜ける環状の空間を形成すると
ともに、上記圧縮空気導入管16から分岐する分岐管1
6aを設け、その分岐管16aを各ノズル2のノズルホ
ルダー2aに接続するように構成することができる。こ
のような構成によれば、圧縮空気が上記環状の空間に供
給されることによりノズル2が冷却されるとともに、ノ
ズルホルダー2aから上方に抜ける圧縮空気により塗布
剤供給管9が冷却されることになる。そのため過熱され
たノズル2自体のみならず、その影響を受ける塗布剤供
給管9をも合わせて冷却することができ、これにより塗
布直前の塗布剤の過熱を効果的に防止することができ
る。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0042】図6は、第2実施形態にかかるディスペン
サヘッドの構成を概略的に示している。この図に示すデ
ィスペンサヘッド1aの基本的な構成は上記第1実施形
態のディスペンサヘッド1と共通しており、従って、同
一機能を果たすもについては同一符号を付し、以下、相
違点について説明する。
【0043】第2の実施形態のディスペンサヘッド1a
には、第1実施形態のディスペンサヘッド1のようにシ
リンジ3内の塗布剤を冷却する構成は有しておらず、そ
のため各切換バルブ11のポートP5には埋め栓が、ポ
ートP3にはサイレンサ20がそれぞれ装着されてい
る。
【0044】しかも、シリンジ3内の塗布剤を加熱する
構成として上記ディスペンサヘッド1のヒータ6は設け
られておらず、これに代え、同図に示すように、正圧発
生源14からの空気を正圧供給管22により加熱器21
を介して容器4内に導入し、これによりシリンジ3を加
熱する構成が採用されている。
【0045】すなわち、上記加熱器21には、例えば電
熱ヒータ等の加熱手段が設けられており、正圧発生源1
4で発生された空気がこの加熱器21を介して容器4内
に送出されることによって、容器4内の温度が上昇させ
られ、これよりシリンジ3が加熱されるようになってい
る。
【0046】なお、図示を省略しているが、正圧供給管
22の正圧発生源14と加熱器21の間には逃し弁及び
サイレンサが介設されており、逃し弁の開閉に応じて正
圧供給管22の内部が逃し弁及びサイレンサを介して外
部に開放されるようになっている。つまり、逃し弁の開
度が調整されることにより容器4への上記のような加熱
された空気の送出量が調整されて容器4内の温度調整が
行われるようになっている。
【0047】以上のようにな第2実施形態のディスペン
サヘッド1aによれば、正圧発生源14で発生され、加
熱器21で加熱された空気が容器4内に送出されること
によって3つのシリンジ3が加熱されるので、上記ディ
スペンサヘッド1のように各シリンジ3に対応してヒー
タ6を設けることをしなくても、3つのシリンジ3を適
切に加熱することができるという利点がある。
【0048】なお、第2実施形態のディスペンサヘッド
1aでは、上記のように容器4内に加熱空気を供給して
シリンジ3を加熱するだけの構成となっているが、例え
ば、このような構成に上記第1実施形態の塗布剤を冷却
するための構成を組み入れたディスペンサヘッドを構成
したり、あるいは加熱器21に代えて加熱及び冷却の双
方の機能を兼ね備えた機器を組み入れたディスペンサヘ
ッドを構成するようにしてもよい。このようなディスペ
ンサヘッドによれば、シリンジ毎に加熱や冷却の設備を
設けることなく3つのシリンジ3を一体に加熱、あるい
は冷却することができるので、ディスペンサヘッドの大
型化や重量増大を効果的に抑えながら塗布剤の温度を適
切に保つことができる。
【0049】ところで、上記第1及び第2実施形態のデ
ィスペンサヘッド1,1aは、いずれもシリンジ3とノ
ズル2が分割配置されてノズル2のみが昇降するタイプ
のディスペンサヘッドであるが、本願発明は、各ノズル
2とこれに対応するシリンジ3が接合されてこれらが一
体に昇降するタイプのディスペンサヘッドにも適用可能
である。この場合には、例えばディスペンサヘッドの可
動部分を図6に示すように構成することができる。な
お、この図において上記ディスペンサヘッド1,1aと
同一機能を果たすものについては同一符号を付してあ
る。
【0050】すなわち、ディスペンサヘッドの本体に対
して昇降する可動フレーム25に上部が開口する中空の
ホルダー部26を形成してその底部にノズル2を装着す
るとともに、上記ホルダー部26の上部に筒状容器28
を固定し、これにより筒状のシリンジ収納部を構成す
る。可動フレーム25及び筒状容器28にはそれぞれ外
部とシリンジ収納部とを連通する開口部27,29を形
成し、開口部29を介して上記圧縮空気導入通路16
(あるいは、正圧供給管22)を筒状容器28に接続す
るようにする。そして、筒状容器28の上部からシリン
ジ3を挿入してその下端部を上記ノズル2に結合させ、
筒状容器28の上部開口とシリンジ3の隙間をシールす
るようにする。
【0051】この構成によれば、可動フレーム25の昇
降に応じてシリンジ3とノズル2を一体に昇降させるこ
とができる一方、第1及び第2実施形態のディスペンサ
ヘッド1,1aと同様に、圧縮空気導入通路16を介し
てシリンジ収納部内に圧縮空気を供給して断熱膨張させ
た後開口部27から外部放出することにより上記シリン
ジ3を冷却することができる(あるいは、正圧供給管2
2から加熱した空気を供給することによりシリンジ3を
加熱することができる)。
【0052】なお、図6に示す構成の変形例として、図
7に示すような構成を採用するようにしてもよい。すな
わち、可動フレーム25の開口部27を介して上記圧縮
空気導入通路16(あるいは、正圧供給管22)を可動
フレーム25に接続し、筒状容器28の上部開口とシリ
ンジ3の隙間を開放するようにしてもよい。このような
構成によっても上記図6の構成と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の部品実装
システムにおけるディスペンサは、シリンジへの圧力供
給に応じてシリンジ内に貯留された塗布剤をノズルを介
して基板に塗布するように構成されたディスペンサにお
いて、所定の空間を有してシリンジを包囲する箱体を設
け、冷却用空気の発生源又は加熱用空気の発生源で生成
された空気を連通路を介して箱体内に供給し、これによ
りシリンジを加熱、あるいは冷却して塗布剤の温度を調
整するようにしたので、複数のシリンジを備えたディス
ペンサでも、各シリンジ毎に加熱、あるいは冷却の設備
を設けることなく、全てのシリンジを適切に加熱、ある
いは冷却して塗布剤の温度管理を適切に行うことができ
る。
【0054】特に、正圧発生源から供給される空気をエ
アタンク内に収納して圧縮空気を生成し、切換えバルブ
の切換えに応じてこの圧縮空気を上記箱体内に供給して
箱体内で断熱膨張させるようにすれば、ディスペンス動
作に用いる正圧を利用した簡単な構成でシリンジを冷却
することができる。
【0055】また、上記連通路に、空気を外部に放出す
る放出部と、この放出部からの空気放出量を調整するバ
ルブとを設けるようにすれば、このバルブにより冷却用
空気、あるいは加熱用空気の箱体への供給量を変化させ
て箱体内の温度調整を適切に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディスペンサ全体の構成を示す
概略図である。
【図2】本発明にかかるディスペンサに適用されるディ
スペンサヘッドの第1実施形態の構成を示す概略図であ
る。
【図3】切換バルブの構成を示す断面略図(オフ状態)
である。
【図4】切換バルブの構成を示す断面略図(オン状態)
である。
【図5】第1実施形態にかかるディスペンサヘッドの変
形例を示す図2に対応する図である。
【図6】本発明にかかるディスペンサに適用されるディ
スペンサヘッドの第2実施形態の構成を示す概略図であ
る。
【図7】本発明にかかるディスペンサに適用されるディ
スペンサヘッドの他の例を示す要部断面図である。
【図8】本発明にかかるディスペンサに適用されるディ
スペンサヘッドの他の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサヘッド 2 ノズル 3 シリンジ 4 密閉容器 5,19 サイレンサ 6 ヒータ 7 温度センサ 8 雰囲気温度センサ 9 接着材供給管 10 空気供給管 11 切換バルブ 11a バルブ 11b ソレノイド 11 スプリング 12 正圧供給管 13 負圧供給管 14 正圧発生源 15 負圧発生源 16 圧縮空気導入管 17 エアタンク 18 逃し弁 P1〜P5 ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布剤を貯留するシリンジと、塗布剤を
    塗布するためのノズルと、切換バルブを有し上記シリン
    ジへ正圧及び負圧を供給する圧力供給回路とを有し、上
    記切換バルブを介してシリンジへ供給する圧力により塗
    布剤を上記ノズル先端に供給してプリント基板に塗布す
    るようにしたディスペンサにおいて、所定の空間を有し
    て上記シリンジを包囲する箱体と、少なくとも冷却用空
    気の発生源又は加熱用空気の発生源のいずれかに接続さ
    れて上記発生源と上記箱体内とを連通する一乃至複数の
    連通路とを備えてなることを特徴とする部品実装システ
    ムにおけるディスペンサ。
  2. 【請求項2】 上記冷却用空気の発生源としてエアタン
    クが設けられ、上記シリンジへの負圧供給時に正圧が上
    記エアタンクに供給されてこのエアタンク内に圧縮空気
    が貯留される一方、上記シリンジへの正圧供給時に上記
    エアタンクと上記箱体とが連通されるように上記圧力供
    給回路が構成されてなることを特徴とする部品実装シス
    テムにおけるディスペンサ。
  3. 【請求項3】 上記連通路に、空気を外部に放出する放
    出部と、この放出部からの空気放出量を調整するバルブ
    とが設けられてなることを特徴とする請求項1又は2記
    載の部品実装システムにおけるディスペンサ。
JP33869395A 1995-12-26 1995-12-26 部品実装システムにおけるディスペンサ Pending JPH09181432A (ja)

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