JPH09177053A - ブラシ清掃作業車 - Google Patents

ブラシ清掃作業車

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JPH09177053A
JPH09177053A JP34160695A JP34160695A JPH09177053A JP H09177053 A JPH09177053 A JP H09177053A JP 34160695 A JP34160695 A JP 34160695A JP 34160695 A JP34160695 A JP 34160695A JP H09177053 A JPH09177053 A JP H09177053A
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axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシ体の旋回動作によってブラシ体の重量及
び接地幅のバランスがくずれることがなく且つ作業性が
損なわれることがないブラシ清掃作業車の提供を目的と
している。 【解決手段】本発明は、走行車体2と、走行車体2に連
結手段8を介して取り付けられるブラシ装置3とを備
え、ブラシ装置3に設けられたブラシロール4によって
路面清掃を行なうブラシ清掃作業車1において、ブラシ
装置3が、ブラシロール4を支持するとともに連結手段
8に対して揺動軸18を中心に上下に揺動可能で且つ旋
回軸Oを中心に左右に旋回可能な装置本体3aと、装置
本体3aを両側で支持し且つ装置本体3aから走行車体
2側に延びる一対の支持体3b,3bとからなり、支持
体3b,3bが装置本体3aに対して旋回可能に取り付
けられ、且つ、旋回軸Oの中心が装置本体3aの重心に
一致しているものである。特に、各支持体は装置本体の
旋回軸からの距離が互いに同一であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や飛行場の滑
走路等の路面の清掃、特に除雪を行なうブラシ清掃作業
車に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、路面の清掃を行なう清掃作業車
は、回転駆動するロール状の清掃ブラシ(以下、ブラシ
ロールという。)を備えたブラシ装置を走行車体に装着
して成る。このような清掃作業車は、ブラシロールを路
面に接触させた状態で回転させながら車体を走行させる
ことにより路面清掃を行なう。
【0003】ブラシロールによる清掃性能は、ブラシロ
ールの掃き面幅、すなわち、ブラシロールの接地幅によ
って大きく左右される。つまり、ブラシロールが路面の
状態に応じた適正な接地幅で接地されていないと、十分
な清掃を行なうことができない場合がある。一般に、ブ
ラシロールの接地幅が小さすぎると清掃が不十分とな
り、また、接地幅が大きすぎるとブラシロールが過度に
摩耗する。さらに、ブラシロールが路面に対して平行に
接地されず、ブラシロールの両端で接地幅が異なる場合
には、均一な路面清掃を行なうことができず、掃き残し
ができるとともに、ブラシロールの摩耗も均一にならな
くなる。
【0004】こうしたことから、従来は、ブラシロール
の接地幅をある程度の範囲で変化させることができる調
整機構をブラシ装置に設け、この調整機構によってブラ
シロールの接地幅を適当な値に設定することにより、清
掃性能の向上を図っている。
【0005】図6および図7に清掃作業車の一例である
除雪車100が示されている。図6の(a)に示すよう
に、除雪車100には、車体88のシャーシの前端部に
連結体81を介して除雪ブラシ装置80が取り付けられ
ている。除雪ブラシ装置80は、ブラシ体80aと、こ
のブラシ体80aを両側で支持する支持体80bとによ
って構成されている。
【0006】ブラシ体80aは、車体88の幅方向に伸
びる長尺な本体120と、本体120と一体に形成され
且つ本体120の両側から車体88側に向けて延びるア
ーム92,92(図6の(b)および図7参照)と、本
体120に支持され且つ本体120に沿って延びるブラ
シロール83とからなる。この場合、ブラシロール83
は、ブラシ体80aの一側端に設置されたチェーンケー
ス94内のチェーンを油圧モータ93によって駆動させ
ることにより回転動作するようになっている。支持体8
0bは、ブラシ体80aのアーム92,92(図6の
(b)および図7参照)に昇降可能に取り付けられてお
り、路面に接地されるその支持タイヤ85が支点97
(図7参照)を中心として回転自在となっている。
【0007】また、ブラシ体80aは、旋回軸Oを中心
に左右に旋回可能であり、また、揺動軸105を中心に
上下に揺動自在となっており、旋回軸Oを中心としたブ
ラシ体80aの左右の旋回動作は、連結体81とブラシ
体80aとの間に架設された油圧シリンダ95の伸縮動
作によって行われるようになっている。
【0008】また、図6の(b)に示すように、ブラシ
装置80は、ブラシ体80aを昇降させてブラシロール
83と路面との接地幅を調整するための調整機構を備え
ている。この調整機構はアジャストスクリュー87を有
しており、アジャストスクリュー87を工具によって例
えば時計方向に回すと支持体80bが下降するとともに
ブラシ体80aが上昇し、また、アジャストスクリュー
87を反時計方向に回すと支持体80bが上昇するとと
もにブラシ体80aが下降するようになっている。この
ような機構により、ブラシ体80aの荷重を受けて路面
90に常時接地される支持タイヤ85に対してブラシ体
80aが上下し、これによって、ブラシ体80aのブラ
シロール83の路面90に対する接地幅B(図6の
(c)参照)が変化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の除雪車100では、ブラシロール83を回転動作さ
せるためにブラシ体80aの一側端に設置されたチェー
ンケース94の重量が比較的大きいため、図7に示すよ
うに、旋回軸Oに対して一方側(図ではチェーンケース
94が設けられた左側)に位置するブラシ体80aの部
位の長さL1 を旋回軸Oに対して他方側(図では右側)
に位置するブラシ体80aの部位の長さL2 よりも短く
設定して、旋回軸Oを中心とする左右の重量バランスを
ある程度とるようにしている。
【0010】しかし、除雪車100は、道路の片側に雪
を掃き出して除雪を行なう場合に、油圧シリンダ95に
よってブラシ体80aを左斜め方向または右斜め方向に
旋回保持させた状態で走行するため、旋回軸Oに対して
ブラシ体80aの一方側の長さが短いと、この短い方の
側のブラシ体80a部位のアーム92もしくはこれに取
り付けられた支持タイヤ85(チェーンケース94側の
支持タイヤ85)がブラシ体80aを旋回させた際に車
体88側のシャーシもしくは連結体81と干渉して作業
性が損なわれてしまう虞がある。これは、ブラシ体80
aが旋回されると、本体120とアーム92とが一体で
同一方向に旋回するためである。また、除雪車100の
場合、雪を車体88側の車輪102によって踏み固めて
しまわないように、車輪102をブラシ体80aの掃き
幅内に納める必要がある。
【0011】こうした事情から、従来の除雪車100
は、結果的に、ブラシ装置80の旋回軸Oがブラシ体8
0a(揺動軸105を中心に上下に揺動する部分全体)
の重心Gから外れており、且つ、旋回軸Oを通る連結体
81の中心軸110に対して車体88の中心軸112が
所定距離xだけオフセットされている。
【0012】このように旋回軸Oとブラシ体80aの重
心Gとが一致していなくても、例えば図8に実線で示す
ようにブラシ体80aが旋回をせずに真正面を向いた状
態で、旋回軸Oを中心とするブラシ体80aの左右の重
量バランスをとって、旋回中心Oと重心Gとを同一直線
110上に位置させた場合、特に、中心軸110と左右
の各支持タイヤ85,85の中心軸との間の距離S1
2 をS1 =S2 なる関係に設定して支持タイヤ85,
85に掛かる重量(支持タイヤ85,85の撓み量)も
左右で同一となるようにした場合には、ブラシ体80a
の前後方向の重量バランスが連結体81の支持力によっ
て維持されるため、路面に対してブラシ体80aをほぼ
平行に位置させて路面とブラシロール83との接地幅を
全長にわたってほぼ均一にすることができる。
【0013】しかし、旋回中心Oと重心Gとが同一直線
110上に位置していても結果的に旋回軸Oとブラシ体
80aの重心Gとが一致していない場合には、ブラシ体
80aを図中実線で示す状態から一点鎖線で示す状態へ
と旋回させると、重心Gがブラシ体80aの支持軸であ
る中心軸110から図中G´で示す位置までずれてしま
う。その結果、ブラシ体80aは、揺動軸105を中心
に上下に揺動自在であることから、ブラシ体80aが持
ち上げられた状態においてのバランスもくずれ、支持軸
110に対する重心の偏り及び図8でのS1 ´<S2 ´
による支持タイヤ85,85の撓み量の極端なアンバラ
ンスによって路面との平行状態がくずれ、ブラシロール
83の両端で接地幅にずれが出てしまう。
【0014】無論、こうしたブラシロール83の接地幅
のずれは、前述した調整機構(図6の(b)参照)によ
って調整することができる。しかし、ブラシ体80a
(ブラシロール83)の路面に対する平行状態のくずれ
は、旋回軸Oと重心Gとがずれている限り旋回方向(除
雪方向)を変える度に生じるものであるから、特に除雪
方向を何度も切り換えて行なう除雪作業では、その切り
換えの度に接地幅の調整を行なわなくてはならず、その
作業は極めて繁雑である。
【0015】また、旋回軸Oを通る連結体81の中心軸
110と車体88の中心軸112とがずれていると、除
雪作業時に雪から受ける反力によって車体88に比較的
大きな回転モーメントが作用し、車体88の安定性が悪
くなる。
【0016】また、旋回軸Oを中心とする左右のブラシ
体80aの部位の長さが異なっていると、ブラシ体80
aに作用する雪からの反力によって生じる旋回軸Oを中
心とする回転モーメントの釣り合いがとれず、ブラシ体
80aの旋回方向を保持する油圧シリンダ等の支持部材
に過度の負担がかかって支持部材の耐久性を悪化させて
しまう。
【0017】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その主な目的は、ブラシ体の旋回動作によって
ブラシ体の重量及び接地幅のバランスがくずれることが
なく且つ作業性が損なわれることがないブラシ清掃作業
車を提供することである。また、他の目的は、ブラシ装
置を支持する支持部材の耐久性を悪化させることなく確
実な清掃作業を行うことができ、車体の安定性が良好な
ブラシ清掃作業車を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、走行車体と、この走行車体に連結手段を
介して取り付けられるブラシ装置とを備え、前記ブラシ
装置に設けられたブラシロールによって路面清掃を行な
うブラシ清掃作業車において、前記ブラシ装置が、ブラ
シロールを支持するとともに前記連結手段に対して揺動
軸を中心に上下に揺動可能で且つ旋回軸を中心に左右に
旋回可能な装置本体と、前記装置本体を両側で支持し且
つ装置本体から走行車体側に延びる一対の支持体とから
なり、前記支持体が前記装置本体に対して旋回可能に取
り付けられ、且つ、前記旋回軸の中心が前記装置本体の
重心に一致しているものである。特に、各支持体は装置
本体の旋回軸からの距離が互いに同一であることが望ま
しい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。図1には、ブラシ清掃作
業車の一例としての除雪車1が示されている。この除雪
車1は、作業用エンジンを搭載しエアノズル10等が装
着された走行車体2と、この走行車体2のシャーシの前
端部に連結体8を介して取り付けられた除雪ブラシ装置
3とから成る。
【0020】図1ないし図4に示すように、ブラシ装置
3は、連結体8に連結された装置本体としてのブラシ体
3aと、このブラシ体3aを両側で支持する支持体3
b,3bとによって構成されている。
【0021】ブラシ体3aは、旋回軸Oを中心に左右に
旋回可能で、且つ、揺動軸18を中心に上下に揺動自在
となっている。具体的には、ブラシ体3aは、車体2の
幅方向に延びる長尺な本体部14と、本体部14の中央
部と連結体8とを連結する支持部19と、本体部14に
支持され且つ本体部14の長手方向に沿って延在するブ
ラシロール4とから主に構成されている。支持部19
は、本体部14の中央部との連結部位を旋回軸Oとして
本体部14を左右に旋回可能に支持するとともに、本体
部14が連結体8に対して揺動軸18を中心に上下に揺
動自在となるように本体部14を支持している。なお、
旋回軸Oを中心とする本体部14の左右の旋回動作は、
連結体8と本体部14との間に架設された油圧シリンダ
7の伸縮動作によって行われるようになっている。
【0022】また、旋回軸Oは、その中心が、連結体8
に対して揺動軸18を中心に上下に揺動するブラシ体3
aの重心位置に位置している。特に、本実施形態では、
旋回軸Oとブラシ体3aの重心とを一致させるために、
旋回軸Oの左右でブラシ体3aの長さを同一とし、且
つ、旋回軸Oを中心とするブラシ体3aの左右前後の重
量バランスをとるようにしている。また、図4に示すよ
うに、旋回軸Oは揺動軸18とともにその中心が車体2
の中心軸60上に位置している。つまり、連結体8の中
心軸と車体2の中心軸とが一致している。
【0023】なお、図示しないが、雪を車体2側の車輪
38によって踏み固めてしまわないように、車体2側の
車輪38は、ブラシ体3aを旋回させた状態でも、ブラ
シ体3aの掃き幅内に納まるように位置している。
【0024】図2に示すように、ブラシロール4は、長
尺な軸部材12の周囲に剛毛を植設してロール状に形成
したものであり、その軸部材12が連結部材44を介し
て本体部14に回転自在に取り付けられている。また、
ブラシロール4は、ブラシ体3aの本体部14の両側に
設置された油圧モータ25,25によって直接に回転駆
動されるようになっている。これらの油圧モータ25,
25はその重量が同一のものが使用され、油圧モータ2
5,25の設置によってブラシ体3aの重心が旋回軸O
からずれないようにしている。
【0025】また、本体部14には、ブラシロール4の
回転動作によって掃き出された雪が飛散することを防止
する飛散防止カバー5が取付けられている。この飛散防
止カバー5は、ブラシロール4と所定距離離間して位置
し、ブラシロール4の前方をその略全長にわたってカバ
ーしている。なお、図中、6は油圧モータ25,25に
圧油を供給する油圧管路である。
【0026】図2ないし図4に示すように、ブラシ体3
aを両側で支持する支持体3bは、ブラシ体3aの本体
部14に対して旋回軸20を中心に左右に旋回可能に取
り付けられ且つ本体部14から車体2側に向けて延びる
アーム部15と、このアーム部15に調整機構30を介
して取り付けられた支持タイヤ13とからなる。
【0027】調整機構30は、支持タイヤ13に対して
アーム部15を昇降させることにより、アーム部15に
よって支持されるブラシ体3aの本体部14を上下さ
せ、本体14に支持されたブラシロール4の路面90に
対する接地幅B(図6の(c)参照)を変化させる。
【0028】調整機構30等によるブラシ体3aの昇降
動作を可能にするために、連結体8には、図2に示すよ
うに平行リンク機構26a,26bが設けられている。
この平行リンク機構26a,26bは、ブラシ体3aが
調整機構30や油圧作動の昇降シリンダ29によって昇
降動作すると、連結体8を車体2のシャーシの前端部に
対し上下に揺動させる。
【0029】また、図4に示すように、各アーム部1
5,15の旋回軸20,20の中心と本体部14の旋回
軸Oの中心とは同一直線70上に位置している。また、
各アーム部15,15の旋回軸20,20は本体部14
の旋回軸Oの中心から互いに等距離に位置している。つ
まり、旋回軸20の中心と旋回軸Oの中心との間の距離
Lが左右で等しくなっている。
【0030】図3および図4に示すように、ブラシ体3
aは、油圧シリンダ7によって旋回する本体部14の旋
回動作にともなって支持体3bのアーム部15を旋回さ
せる平行リンク機構50を有している。この平行リンク
機構50は、支持体3bのアーム部15,15から旋回
軸20の前方に向けて突出するブラケット40,40
と、支持部19から旋回軸Oの前方に向けて突出し且つ
ブラケット40,40に対して平行なブラケット49
と、これらブラケット40,40,49のそれぞれに対
して旋回軸41,48を中心に旋回可能に取り付けられ
且つ旋回軸O,20,20を通る直線70と平行なリン
ク部材43とを有している。このような構成の平行リン
ク機構50は、油圧シリンダ7によってブラシ体3aの
本体部14が旋回動作されると、旋回軸O,20,20
を通る直線70と平行に動作するリンク部材43の作用
により、ブラケット40,40と一体であるアーム部1
5,15を旋回させ、アーム部 15,15を車体2の
中心線60に対して平行に維持する。
【0031】なお、旋回軸41,41はブラケット4
0,40に設けられた円弧状のガイド溝42,42に沿
って若干量移動することが可能であり、支持タイヤ13
を接地した状態での車体2のステアリングに対して逃げ
られる構造となっている。
【0032】次に、上記構成のブラシ装置3の動作につ
いて説明する。ブラシ装置3を搭載した除雪車1によっ
て例えば滑走路の除雪を行なう場合には、まず、昇降シ
リンダ29によりブラシ装置3を路面から上方に離間保
持した状態で滑走路の所定位置まで除雪車1を搬送し、
除雪車1を除雪スタート位置に付かせる。そして、滑走
路に積もった雪の質(雪の密度)と積雪量とに応じてブ
ラシロール4の接地幅を決定し、続いて、昇降シリンダ
29によってブラシ装置3を降下させて支持タイヤ13
を路面に接地させる。この時、ブラシ体3aは、その重
心位置である旋回軸Oを中心に左右に旋回するようにな
っているため、どの方向に旋回されても旋回軸Oを中心
とする左右前後の重量バランスがとれた状態にある。す
なわち、ブラシロール4が路面に対して平行に保持され
た状態にある。したがって、例えば、ブラシ体3aを車
体2の走行方向に対して垂直(真正面)に向けて配置
し、この状態で左右の調整機構30によりブラシ体3a
を均等に降下させてブラシロール4を予め決定した接地
幅で路面に接地させれば、ブラシロール4の全長にわた
って接地幅が均一に設定される。
【0033】次に、風向き等により除雪方向を決定しそ
の方向にブラシ体3aを旋回軸Oを中心に旋回させる。
この時も、旋回軸Oがブラシ体3aの重心に一致してい
るため、ブラシ体3aの旋回動作による重心移動がな
く、且つ、中心線60と左右の各支持タイヤ13,13
の中心軸との間の距離L1 ,L2 がL1 =L2 なる関係
にあることから、左右の支持タイヤ13,13に掛かる
重量(支持タイヤ13,13の撓み量)が左右で同一と
なるため、路面に対するブラシロール4の平行状態は維
持され、したがって、ブラシロール4は初めに設定され
た接地幅がその全長にわたって均一に保持される。つま
り、一度接地幅を調整すればその後どのような方向にブ
ラシ体3aを旋回させても接地幅はブラシロールの全長
にわたって変化しないため、ブラシ体3aの旋回方向を
変える度に接地幅の調整を行なわなくて済む。
【0034】また、ブラシ体3aを旋回させると、その
旋回動作に伴って、支持体3bは、常に車体2の中心線
60と平行となるようにブラシ体3aの旋回方向と逆方
向に旋回される。したがって、ブラシ体3aを旋回させ
た際に車体2側のシャーシもしくは連結体8と支持体3
bとが干渉することはない。こうした支持体3bの旋回
動作は、前述したように、リンク機構50によって強制
的に行なわれる。無論、リンク機構50がなくても、支
持体3bがブラシ体3aに対して旋回可能であるため、
必要に応じて手動で支持体3bを車体2の中心線60と
平行に配置することができ、これにより、支持体3bと
車体2側との干渉を防止できる。
【0035】ブラシロール4を所定の接地幅で路面に接
地し且つブラシ体3aを所定の旋回方向に保持したら、
今度は、ブラシロール4を回転駆動させて車体2を走行
させ、除雪作業を開始する。この場合、車体2の中心軸
60上に旋回軸Oと揺動軸18とが位置し、ブラシ装置
3と車体2とを連結する連結体8の中心軸と車体2の中
心軸とが一致しているため、除雪作業時にブラシ装置3
に作用する雪からの反力に対して車体88の安定性が良
好となる。また、旋回軸Oの左右でブラシ体3aの長さ
が同一であるため、ブラシ体3aに作用する雪からの反
力によって生じる旋回軸Oを中心とする回転モーメント
の釣り合いがとれ、ブラシ体3aの旋回方向を保持する
油圧シリンダ7等の支持部材に過度の負担がかからな
い。
【0036】なお、この除雪作業中は、ブラシロール4
で除雪し且つその残雪をエアノズル10で側方に吹き飛
ばしながら走行路面の除雪を行ない、Uターンしたら必
要に応じてブラシロール4を反対側に旋回させる。無
論、この場合も、ブラシロール4の接地幅を再調整する
必要はない。
【0037】以上説明したように、本実施形態の除雪車
1は、ブラシ体3aに対して支持体3bを旋回可能に連
結して、ブラシ体3aの旋回動作に伴う支持体3bと連
結体8および車体2との干渉を防止するようにしたた
め、ブラシ体3aの旋回軸Oをブラシ体3aの重心に一
致させることができる。したがって、ブラシ体3aは、
その旋回動作による重心移動がなく、旋回方向にかかわ
らず路面に対するブラシロール4の平行状態が常に維持
されて、初めに設定されたブラシロール4の接地幅がそ
の全長にわたって均一に保持される。つまり、一度接地
幅を調整すればその後どのような方向にブラシ体3aを
旋回させても接地幅はブラシロール4の全長にわたって
変化せず、ブラシ体3aの旋回方向を変える度に接地幅
の調整を行なわなくて済む。
【0038】また、車体2の中心軸60上に旋回軸Oと
揺動軸18とが位置し、ブラシ装置3と車体2とを連結
する連結体8の中心軸と車体2の中心軸とが一致してい
るため、除雪作業時にブラシ装置3に作用する雪からの
反力に対して車体88の安定性が良好となる。
【0039】また、旋回軸Oの左右でブラシ体3aの長
さが同一であるため、ブラシ体3aに作用する雪からの
反力によって生じる旋回軸Oを中心とする回転モーメン
トの釣り合いがとれ、ブラシ体3aの旋回方向を保持す
る油圧シリンダ7等の支持部材に過度の負担がかからな
い。
【0040】なお、本実施形態では、旋回軸Oの左右で
ブラシ体3aの長さを同一とし、ブラシ体3aの両側に
同一の油圧モータ25,25を取り付けるなどして旋回
軸Oを中心とする左右の重量バランスを維持するように
しているが、旋回軸Oの左右でブラシ体3aの長さが同
一でなく、また、従来のようにブラシ体3aの片側にブ
ラシロール駆動用のチェーンケースを設置した場合で
も、旋回軸Oに対し前後左右のバランスウエイトを設置
し、ブラシ体3aに対して支持体3bを左右対称(旋回
軸Oから各支持体3bまでの距離が左右で等しい)かつ
旋回可能に連結してブラシ体3aの旋回動作に伴う支持
体3bと連結体8および車体2との干渉を防止するよう
にすれば、ブラシ体3aの旋回軸Oをブラシ体3aの重
心に容易に一致させることができ、また、なおかつ、車
輪102をブラシ体80aの掃き幅内に納めた状態で車
体2の中心軸60上に旋回軸Oと揺動軸18とを位置さ
せることもでき、結果として、ブラシ体3aを旋回させ
ても常に同じブラシロールの接地幅を得ることができ
る。
【0041】図5は、図7に示す従来の構成にバランス
ウェイト65を移動可能に設けた実施形態を示してい
る。したがって、図7と同一の構成部材については同一
符号を付してその説明を省略する。
【0042】本実施形態では、旋回軸Oの左右でブラシ
体80aの長さを極力等しく設定するとともに、ブラシ
体80aの両側にブラシロールを回転駆動させるための
油圧モータ68,68を設置している。また、旋回軸O
とブラシ体80aの重心とを極力近付け、さらに、旋回
軸Oを通る連結体81の中心軸110と車体88の中心
軸112とを一致させている。
【0043】バランスウェイト65は、油圧シリンダ6
9の伸縮動作によってブラシ体80aの本体120に沿
って移動される。油圧シリンダ69の伸縮動作を図示し
ない制御部によって制御することにより、ブラシ体80
aの旋回方向に応じてバランスウェイト65の位置を変
化させて、左右支持タイヤ85,85の撓み量が同一と
なるようにしている。
【0044】このような構成によれば、ブラシ体80a
の旋回によって旋回軸Oを中心とするブラシ体80aの
左右の重量及び左右の支持タイヤ85,85の左右方向
距離のバランスがくずれても、バランスウェイト65の
位置制御によって左右支持タイヤ85,85の撓み量を
補正してブラシロールの接地幅を全長にわたって均一に
することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブラシ清
掃作業車によれば、ブラシ体の旋回動作によってブラシ
体の重量及び接地幅のバランスがくずれることがなく且
つ作業性が損なわれることがない。
【0046】すなわち、本発明のブラシ清掃作業車は、
ブラシ装置本体を支持する支持体をブラシ装置本体に対
して旋回可能に連結して、ブラシ装置本体の旋回動作に
伴う支持体と連結手段および走行車体との干渉を防止す
るようにしたため、ブラシ装置本体の旋回軸Oをブラシ
装置本体の重心に一致させることができる。したがっ
て、ブラシ装置本体は、その旋回動作による重心移動が
なく、旋回方向にかかわらず路面に対するブラシロール
の平行状態が常に維持されて、初めに設定されたブラシ
ロールの接地幅がその全長にわたって均一に保持され
る。つまり、一度接地幅を調整すればその後どのような
方向にブラシ装置本体を旋回させても接地幅はブラシロ
ールの全長にわたって変化せず、ブラシ装置本体の旋回
方向を変える度に接地幅の調整を行なわなくて済む。
【0047】特に、装置本体の旋回軸の中心と、装置本
体に対する各支持体の旋回点とが同一直線上に位置し、
且つ、装置本体の旋回軸の中心から各支持体の旋回点ま
での距離が互いに同一であれば、前記支持体が支持タイ
ヤを有する場合に、その支持タイヤの撓み量が左右で同
一となり、本発明の効果の達成に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る除雪車の斜視図であ
る。
【図2】図1の除雪車の要部側面図である。
【図3】図1の除雪車のブラシ装置の斜視図である。
【図4】図1の除雪車のブラシ装置の平面図である。
【図5】ブラシ装置の他の構成を示す平面図である。
【図6】従来のブラシ装置の一例を示す斜視図である。
【図7】従来の除雪車のブラシ装置の平面図である。
【図8】ブラシ装置の旋回動作に伴う重心移動を説明す
るために図である。
【符号の説明】
1…除雪車(ブラシ清掃作業車)、2…車体、3…ブラ
シ装置、3a…ブラシ体(装置本体)、3b…支持体、
4…ブラシロール、8…連結体、18…揺動軸、O…旋
回軸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体と、この走行車体に連結手段を
    介して取り付けられるブラシ装置とを備え、前記ブラシ
    装置に設けられたブラシロールによって路面清掃を行な
    うブラシ清掃作業車において、 前記ブラシ装置は、ブラシロールを支持するとともに前
    記連結手段に対して揺動軸を中心に上下に揺動可能で且
    つ旋回軸を中心に左右に旋回可能な装置本体と、前記装
    置本体を両側で支持し且つ装置本体から走行車体側に延
    びる一対の支持体とからなり、 前記支持体が前記装置本体に対して旋回可能に取り付け
    られ、且つ、前記旋回軸の中心が前記装置本体の重心に
    略一致していることを特徴とするブラシ清掃作業車。
  2. 【請求項2】 前記装置本体の旋回軸の中心と、前記装
    置本体に対する各支持体の旋回点とが同一直線上に位置
    し、且つ、装置本体の旋回軸の中心から各支持体の旋回
    点までの距離が互いに同一であることを特徴とする請求
    項1に記載のブラシ清掃作業車。
  3. 【請求項3】 前記支持体が走行車体の長手方向の中心
    線に対して常に略平行となるように前記支持体を前記装
    置本体の旋回動作に伴って旋回させる手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシ清掃作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007297890A (ja) * 2006-04-07 2007-11-15 Kato Works Co Ltd ブラシ清掃作業車
KR101342295B1 (ko) * 2011-08-26 2014-01-02 임용태 착탈식 스윙 회전청소용브러시
CN108505482A (zh) * 2018-05-29 2018-09-07 郑州宇通重工有限公司 一种扫路车用中置滚扫机构
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