JPH09170459A - バタフライバルブ装置 - Google Patents

バタフライバルブ装置

Info

Publication number
JPH09170459A
JPH09170459A JP762097A JP762097A JPH09170459A JP H09170459 A JPH09170459 A JP H09170459A JP 762097 A JP762097 A JP 762097A JP 762097 A JP762097 A JP 762097A JP H09170459 A JPH09170459 A JP H09170459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
hole
plate
stepped
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP762097A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Masui
俊之 増井
Kazunori Ishii
和徳 石井
Naoto Sarai
直人 皿井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP762097A priority Critical patent/JPH09170459A/ja
Publication of JPH09170459A publication Critical patent/JPH09170459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性及び組付性並びに耐久性等の向上を図
ると共に、流体洩れを低減あるいは防止する。 【解決手段】 流路22を形成するボデー21と、 ボ
デー21に回転可能に支持されかつ流路22を開閉する
バタフライバルブ25が取り付けられるバルブシャフト
24と、ボデー21に設けられ、バルブシャフト24の
一端部が挿通される外端面開口のシャフト孔23と、シ
ャフト孔23に形成されその外端面側を大径孔とする段
付孔30と、バルブシャフト24の一端部に形成された
取付溝27と、取付溝27に嵌められかつ段付孔30の
段付面に接面するプレート28と、段付孔30に圧入さ
れかつプレート28を段付面とで挟持するプラグ29と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジンに
おける吸気制御弁装置として使用されるバタフライバル
ブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバタフライバルブ装置としては、
実開昭62−110547号公報にて開示されたものが
ある。この従来装置について、その平面図を示した図
8、図8のIX−IX線断面図を示した図9、図9のX
−X線断面図を示した図10を参照して述べる。このバ
タフライバルブ装置は、流路2及び該流路2と直交する
軸孔3を備えた本体1、前記軸孔3に回転自在に挿入さ
れた軸4及び前記流路2内に配置されて前記軸4に固定
されたバルブプレート5を有するバタフライバルブ装置
において、前記軸4の端部に止め輪装着溝7を付される
とともに、前記本体1の前記止め輪装着溝7と対応する
位置に前記軸孔3と直交する止め輪挿入溝10を付さ
れ、前記止め輪装着溝7及び止め輪挿入溝10と係合す
る止め輪8が装着されている。なお、図中11は止めピ
ンである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のバ
タフライバルブ装置では、本体1に軸孔3の加工に加
え、その軸孔3に直交する方向から止め輪挿入用溝10
を加工しなければならないため、加工タクトが長くかか
り、また軸4への止め輪8の組付けに際して止め輪装着
溝7と止め輪挿入用溝10を一致させなければならな
い。従って、加工性及び組付性があまり良いとはいえな
い。また振動等による軸のスラスト方向のがたつきが止
め輪8の幅(板厚)、止め輪装着溝7の溝幅及び止め輪
挿入用溝10の溝幅の寸法の3要素によって決まる。こ
のため、がた抑え精度が低いものとなる。なおがた抑え
精度が低いと、軸4の周りにおいてバルブプレート5が
流路2壁面に当たってこじれることにより、バルブプレ
ートの回動が損なわれ、耐久性の低下を招くことにな
る。また流路2が軸受部及び止め輪挿入用溝10を通じ
て外部と連通しており、またその連通を塞ぐためのシー
ル機能をもたないため、流路2を流れる流体が少なから
ず洩れてしまうことが考えられる。この流体洩れは、例
えばエンジンにおける吸気制御弁装置として使用される
ような場合、エンジン回転数制御の精度に影響し、その
精度向上の妨げになる。
【0004】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は加工性及び組
付性並びに耐久性等の向上を図ると共に、流体洩れを低
減あるいは防止することのできるバタフライバルブ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のバタフライバルブ装置は、流路を形成するボデー
と、ボデーに回転可能に支持されかつ流路を開閉するバ
タフライバルブが取り付けられるバルブシャフトと、ボ
デーに設けられ、バルブシャフトの一端部が挿通される
外端面開口のシャフト孔と、シャフト孔に形成されその
外端面側を大径孔とする段付孔と、バルブシャフトの前
記一端部に形成された取付溝と、取付溝に嵌められかつ
前記段付孔の段付面に接面するプレートと、前記段付孔
に圧入されかつ前記プレートを段付面とで挟持するプラ
グと、を備えたものである。
【0006】前記手段によれば、ボデーに設けられる外
端面開口のシャフト孔に外端面側を大径孔とする段付孔
を設けることにより、段付孔の孔あけ加工をシャフト孔
の加工方向と同じ方向から行うことができる。また、シ
ャフト孔に通したバルブシャフトの取付溝にプレートを
取り付けた後、バルブシャフトを軸移動させてプレート
を段付孔の段付面に接面させ、その段付孔にプラグを圧
入してプラグと段付孔の段付面との間にプレートを挟持
することによって、ボデーに対するバルブシャフトの位
置合わせを要することなくプレートの取り付けが行える
とともに、プラグによるプレートの挟持をもってバルブ
シャフトの位置決めがなされる。またバルブシャフトの
スラスト方向のがたつきがプレートの板厚とシャフトの
取付溝の溝幅との寸法の2要素とによって決まることに
なる。また、シャフト孔の段付孔に圧入したプラグによ
り、段付孔の開口面がシールされる。
【0007】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の形態1を図面にしたが
って説明する。バタフライバルブ装置を断面図で示した
図1、その平面図を示した図5(イ)及びその斜視図を
示した図5(ロ)において、ボデー21には、略四角形
板状にして円形の流路22が形成されている。ボデー2
1には、流路22を横切るバルブシャフト24が回転可
能に支持されている。バルブシャフト24には、その回
転によって流路22を開閉するバタフライバルブ25が
スクリュ32によって取り付けられている。バルブシャ
フト24の一端部(図示左端部)には、バタフライバル
ブ開閉用連結レバー33が取り付けられている。
【0008】しかして、前記バルブシャフト24の両端
部は、ボデー21の一体形成されているボス部34,3
5aのシャフト孔23,23aにそれぞれ挿入されてい
る。なおボデー21の一側(図示左側)に取付用フラン
ジ35bが設けられており、このフランジ35bが被取
付部材(例えば、エンジンの吸気通路を形成する部材
等)の側面にボルト等により取り付けられる。
【0009】前記ボス部34において、バルブシャフト
24を軸方向に位置決めする構造について説明する。そ
の要部断面を示した図2、図2のIII−III線断面
を示した図3、及び分解斜視図を示した図4において、
前記ボス部34のシャフト孔23は、外端面開口となっ
ている。このシャフト孔23には、その外端面側を大径
孔とする段付孔30が形成されている。
【0010】またバルブシャフト24の端部には、その
周方向に環状の取付溝27が形成されている。取付溝2
7には、円板形外形をなしかつU字溝28aを備えたプ
レート28が半径方向に移動させることにより同一軸心
上に嵌められている。このプレート28は、前記段付孔
30の段付面30aに接面されている。
【0011】前記段付孔30には、有底円筒状をなすプ
ラグ29が圧入によって嵌め付けられている。このプラ
グ29の環状端面は、前記プレート28を段付孔30の
段付面30aに押圧し、プレート28をその段付面30
aとの間に挟持している。
【0012】前記したバタフライバルブ装置の組付け手
順について述べる。まずボデー21のボス部34,35
aのシャフト孔23,23aにバルブシャフト24が挿
通される。次に、バルブシャフト24の端部をボス部3
4から突出させた状態において、そのシャフト24の取
付溝27にプレート28が同一軸線上に嵌められる。
【0013】その後、バルブシャフト24を軸移動させ
てプレート28を段付孔30の段付面30aに接面さ
せ、さらに段付孔30にプラグ29を圧入させてプレー
ト28をプラグ29と段付面30aとの間に挟持する。
これで、バルブシャフト24の組付けが完了する。その
後、バルブシャフト24にバタフライバルブ25及び連
結レバー33等が取り付けられる。
【0014】前記バタフライバルブ装置によれば、ボデ
ー21に設けられる外端面開口のシャフト孔23に外端
面側を大径孔とする段付孔30を設けることにより、段
付孔30の孔あけ加工をシャフト孔23の加工方向と同
じ方向から行うことができる。このため、シャフト孔2
3と直交する溝を加工する従来に比べ加工タクトが短く
て済み、その加工性が向上される。
【0015】また、シャフト孔23に通したバルブシャ
フト24の取付溝27にプレート28を取り付けた後、
バルブシャフト24を軸移動させてプレート28を段付
孔30の段付面30aに接面させ、その段付孔30にプ
ラグ29を圧入してプラグ29と段付面30aとの間に
プレート28を挟持することによって、ボデー21に対
するバルブシャフト24の位置合わせを要することなく
プレート28の取り付けが行えるとともに、プラグ29
によるプレート28の挟持をもってバルブシャフト24
の位置決めがなされる。このため、従来に比べて組付性
も向上される。
【0016】またバルブシャフト24のスラスト方向の
がたつきがプレート28の板厚とシャフトの取付溝27
の溝幅との寸法の2要素とによって決まることになる。
このため、従来の3要素の場合よりもがた抑え精度が高
められることにより、バタフライバルブ25のこじれを
低減あるいは防止することができ、耐久性が向上され
る。
【0017】また、シャフト孔23の段付孔30に圧入
したプラグ29により、段付孔30の開口面がシールさ
れる。このため、流路22を流れる流体の洩れが低減あ
るいは防止される。これにより、例えばエンジンにおけ
る吸気制御弁装置として使用されるような場合のエンジ
ン回転数制御の精度向上に有効である。
【0018】〔実施の形態2〕本発明の実施の形態2を
図面にしたがって説明する。なお本例は実施の形態1の
一部を変更したものであるから、異なる部位についての
み詳述し、同一部位については同一部号を付すことによ
ってその説明を省略する。本例は、プレート28を変更
したものである。すなわち、図3と同方向からみた断面
図を示した図6、及びプレートを斜視図で示した図7に
おいて、取付孔を有する円環状のプレートを半割りした
形状の2枚のプレート材28A,28Bとしたものであ
る。本例によっても、実施の形態1と同等の作用効果が
得られる。また本例によると、バルブシャフト24の取
付溝27の壁面及び溝底面に対するプレート28A,2
8Bの接触面積を大きくとることができる。
【0019】なお本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
変更が可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、シャフト孔の段付孔の
孔あけ加工がシャフト孔の加工方向と同じ方向から行え
るため、従来装置のシャフト孔と直交する溝を加工する
場合に比べ加工タクトが短くて済み、その加工性が向上
される。また、バルブシャフトにプレートを取り付けて
からプレートを段付孔の段付面に当て、段付孔にプラグ
を圧入させることでプレートが位置決めされるので、従
来装置に比べ組付性も向上される。 またシャフトのス
ラスト方向のがた付きの決定要素がプレートの板厚とシ
ャフトの取付溝の溝幅の寸法の2要素となるため、従来
装置よりも決定要素が少なく、よってがた抑え精度を高
めて、バタフライバルブのこじれを低減あるいは防止す
ることができ、耐久性が向上される。また段付孔の開口
面がプラグによってシールされるため、流体洩れを低減
あるいは防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1を示すバタフライ
バルブ装置の断面図である。
【図2】図2は要部拡大図である。
【図3】図3は図2のIII−III線断面図である。
【図4】図4は要部分解斜視図である。
【図5】図5はバタフライバルブ装置の説明図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態2を示すバタフライ
バルブ装置の断面図である。
【図7】図7は要部分解斜視図である。
【図8】図8は従来例を示すバタフライバルブ装置の断
面図である。
【図9】図9は図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図10は図9のX−X線断面図である。
【符号の説明】
21…ボデー 22…流路 23…シャフト孔 24…バルブシャフト 25…バタフライバルブ 27…取付溝 28…プレート 29…プラグ 30…段付孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 バタフライバルブ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジンに
おける吸気制御弁装置として使用されるバタフライバル
ブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバタフライバルブ装置としては、
実開昭62−110547号公報にて開示されたものが
ある。この従来装置について、その平面図を示した図
8、図8のIX−IX線断面図を示した図9、図9のX
−X線断面図を示した図10を参照して述べる。このバ
タフライバルブ装置は、流路2及び該流路2と直交する
軸孔3を備えた本体1、前記軸孔3に回転自在に挿入さ
れた軸4及び前記流路2内に配置されて前記軸4に固定
されたバルブプレート5を有するバタフライバルブ装置
において、前記軸4の端部に止め輪装着溝7を付される
とともに、前記本体1の前記止め輪装着溝7と対応する
位置に前記軸孔3と直交する止め輪挿入溝10を付さ
れ、前記止め輪装着溝7及び止め輪挿入溝10と係合す
る止め輪8が装着されている。なお、図中11は止めピ
ンである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のバ
タフライバルブ装置では、本体1に軸孔3の加工に加
え、その軸孔3に直交する方向から止め輪挿入10を
加工しなければならないため、加工タクトが長くかか
り、また軸4への止め輪8の組付けに際して止め輪装着
溝7と止め輪挿入10を一致させなければならない。
従って、加工性及び組付性があまり良いとはいえない。
また振動等による軸のスラスト方向のがたつきが止め輪
8の幅(板厚)、止め輪装着溝7の溝幅及び止め輪挿入
溝10の溝幅の寸法の3要素によって決まる。このた
め、がた抑え精度が低いものとなる。なおがた抑え精度
が低いと、軸4の周りにおいてバルブプレート5が流路
2壁面に当たってこじれることにより、バルブプレート
5の回動が損なわれ、耐久性の低下を招くことになる。
また流路2が軸受部及び止め輪挿入10の各すきま
通じて外部と連通しており、またその連通を塞ぐための
シール機能をもたないため、流路2を流れる流体が少な
からず洩れてしまうことが考えられる。この流体洩れ
は、例えばエンジンにおける吸気制御弁装置として使用
されるような場合、エンジン回転数制御の精度に影響
し、その精度向上の妨げになる。
【0004】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は加工性及び組
付性並びに耐久性等の向上を図ると共に、流体洩れを低
減あるいは防止することのできるバタフライバルブ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のバタフライバルブ装置は、流路を形成するボデー
と、ボデーに流路を横切る方向に形成された一対のシャ
フト孔と、ボデーの両シャフト孔に回転可能に支持され
かつ流路を開閉するバタフライバルブが取り付けられる
バルブシャフトと、ボデーの一方のシャフト孔の反バル
ブ側端部に段付面を介して形成されかつシャフト孔より
も大径をなす外端面開口の段付孔と、前記段付孔を有す
るシャフト孔に支持されるバルブシャフト端部に形成
された周方向に環状をなす取付溝と、取付溝に相対回転
可能に設けられかつ前記段付孔の段付面に接面する周縁
部を有する位置決めプレートと、前記段付孔に圧入され
ることによりその段付孔の開口面をシールしかつ前記
置決めプレートの周縁部を段付面に押圧し挟持する突出
部を有するプラグと、を備えたものである。
【0006】前記手段によれば、ボデーの一方のシャフ
ト孔の反バルブ側端部に段付面を介してシャフト孔より
も大径をなす外端面開口の段付孔を設けることにより、
段付孔の孔あけ加工を一方のシャフト孔の加工方向と同
じ方向から行うことができる。これにより、従来装置の
シャフト孔と直交する溝を加工する場合に比べ加工タク
トが短くて済むことから、その加工性が向上する。
バルブシャフトの取付溝に位置決めプレートを取り
付けた後、位置決めプレートの周縁部をシャフト孔の
付孔の段付面に接面させ、その段付孔にプラグを圧入
、そのプラグの突出部によって位置決めプレートの周
縁部を段付孔の段付面に押圧し挟持することによって、
ボデーに対するバルブシャフトの位置合わせを要するこ
となく位置決めプレートの位置決めが行えるとともに、
その位置決めプレートの位置決めをもってバルブシャフ
トの位置決めがなされる。これにより、従来装置に比べ
組付性が向上する。またバルブシャフトのスラスト方向
のがたつきが位置決めプレートの板厚とバルブシャフト
の取付溝の溝幅寸法の2要素よって決まることにな
る。これにより、従来装置よりもがたつきの決定要素が
少なく、よってがた抑え精度を高めて、バタフライバル
ブのこじれを低減あるいは防止できることから、耐久性
が向上する。また、シャフト孔の段付孔に圧入したプラ
グにより、段付孔の開口面がシールされる。これによ
り、流体洩れを低減あるいは防止することができる。ま
た、段付孔に圧入したプラグの突出部によって位置決め
プレートの周縁部を段付面に押圧し挟持することによ
り、段付孔に対するプラグの圧入量が位置決めプレート
のスラスト方向のがたつき量と比例するため位置決めプ
レートのがた抑え精度が高く、また段付孔に対するプラ
グのシール性がプラグの圧入量と関係しないことから高
いシール性を確保することができる。また、位置決めプ
レートをバルブシャフトの取付溝に相対回転可能に設け
たことにより、段付孔へのプラグの圧入による位置決め
プレートの位置決めをもって、バルブシャフトを軸方向
に関し簡単に位置決めすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】 〔実施の形態1〕本発明の実施の形態1を図面にしたが
って説明する。図1にバタフライバルブ装置の断面図が
示され、図5中(イ)に同平面図が示され、図5中
(ロ)に同斜視図が示されている。図1及び図5の各図
において、ボデー21には、略四角形板状にして円形の
流路22が形成されている。ボデー21には、流路22
を横切るバルブシャフト24が回転可能に支持されてい
る。バルブシャフト24には、その回転によって流路2
2を開閉するバタフライバルブ25がスクリュ32によ
って取り付けられている。バルブシャフト24のレバー
取付側の端部(図示左端部)には、バタフライバルブ開
閉用連結レバー33が取り付けられている。
【0008】しかして、前記バルブシャフト24の両端
部は、ボデー21一体形成されている一対のボス部3
4,35aのシャフト孔23,23aにそれぞれ挿入さ
れている。なおボデー21の一側(図示左側)に取付用
フランジ35bが設けられており、このフランジ35b
が被取付部材(例えば、エンジンの吸気通路を形成する
部材等)の側面にボルト等により取り付けられる。
【0009】前記ボス部34において、バルブシャフト
24を軸方向に位置決めする構造について説明する。そ
の要部断面を示した図2、図2のIII−III線断面
を示した図3、及び分解斜視図を示した図4において、
前記ボス部34のシャフト孔23の反バルブ側端部に
は、段付面30aを介してシャフト孔23よりも大径を
なす段付孔30が形成されている。
【0010】また前記ボス部34に対応するバルブシャ
フト24の端部(符号、24aを付す。)には、その周
方向に環状の取付溝27が形成されている。取付溝27
には、円板形外形をなしかつU字溝28aを備えた位置
決めプレート(単にプレートともいう)28が半径方向
嵌めることにより同一軸心上にて相対回転可能に設け
られている。このプレート28の周縁部(符号、28b
を付す。)は、前記段付孔30の段付面30aに接面さ
れている。
【0011】前記段付孔30には、有底円筒状をなすプ
ラグ29が圧入によって嵌め付けられている。このプラ
グ29の環状の突出部29aは、前記プレート28の周
縁部28bを段付孔30の段付面30aに押圧し、プレ
ート28をその段付面30aとの間に挟持している。
【0012】前記したバタフライバルブ装置の組付け手
順について述べる。まずボデー21のボス部34,35
aのシャフト孔23,23aにバルブシャフト24単体
が挿通される。次に、バルブシャフト24の一端部24
をボス部34から突出させた状態において、そのシャ
フト24の取付溝27にプレート28のU字溝28aが
嵌められることで、バルブシャフト24にプレート28
同一軸線上に相対回転可能に設けられる。
【0013】その後、バルブシャフト24を軸移動させ
てプレート28の周縁部28bを段付孔30の段付面3
0aに接面させ、さらに段付孔30にプラグ29を圧入
させ、その圧入したプラグ29の突出部29aによって
プレート28を段付孔30の段付面30aに押圧し挟持
する。これで、バルブシャフト24の組付けが完了す
る。その後、バルブシャフト24にバタフライバルブ2
5及び連結レバー33等が取り付けられる。
【0014】前記バタフライバルブ装置によれば、ボデ
ー21の一方のシャフト孔23の反バルブ側端部に段付
面30aを介してシャフト孔23よりも大径をなす段付
孔30を設けることにより、段付孔30の孔あけ加工を
シャフト孔23の加工方向と同じ方向から行うことがで
きる。このため、シャフト孔23と直交する溝を加工す
る従来に比べ加工タクトが短くて済み、その加工性が向
上される。
【0015】またバルブシャフト24の取付溝27に
位置決めプレート28を取り付けた後、前記プレート2
の周縁部28aシャフト孔23の段付孔30の段付
面30aに接面させ、その段付孔30にプラグ29を圧
入してプラグ29の突出部29aによって位置決めプレ
ート28の周縁部28aを段付孔30の段付面30a
押圧し挟持することによって、ボデー21に対するバル
ブシャフト24の位置合わせを要することなくプレート
28の位置決めが行えるとともに、その位置決めプレー
ト28位置決めをもってバルブシャフト24の位置決
めがなされる。このため、従来に比べて組付性も向上さ
れる。
【0016】またバルブシャフト24のスラスト方向の
がたつきがプレート28の板厚とバルブシャフト24
取付溝27の溝幅寸法の2要素よって決まることに
なる。このため、従来の3要素の場合よりもがたつきの
決定要素が少なく、がた抑え精度が高められることによ
り、バタフライバルブ25のこじれを低減あるいは防止
することができ、耐久性が向上される。
【0017】また、シャフト23の段付孔30に圧入し
たプラグ29により、段付孔30の開口面がシールされ
る。このため、流路22を流れる流体の洩れが低減ある
いは防止される。これにより、例えばエンジンにおける
吸気制御弁装置として使用されるような場合のエンジン
回転数制御の精度向上に有効である。また、段付孔30
に圧入したプラグ29の突出部29aによって位置決め
レート28の周縁部28aを押圧し挟持することによ
り、段付孔30に対するプラグ29の圧入量が位置決め
プレート28のスラスト方向のがたつき量と比例するた
めプレート28のがた抑え精度が高く、また段付孔30
に対するプラグ29のシール性がプラグ29の圧入量と
関係しないことから高いシール性を確保することができ
る。また、位置決めプレート28をバルブシャフト24
の取付溝27に相対回転可能に設けたことにより、段付
孔30へのプラグ29の圧入による位置決めプレート2
8の位置決めをもって、バルブシャフト24を軸方向に
関し簡単に位置決めすることができる。
【0018】〔実施の形態2〕本発明の実施の形態2を
図面にしたがって説明する。なお本例は実施の形態1の
一部を変更したものであるから、異なる部位についての
み詳述し、同一部位については同一号を付すことによ
ってその説明を省略する。本形態は、位置決めプレート
28を変更したものである。すなわち、図3と同方向か
らみた断面図を示した図6、及び位置決めプレート28
を斜視図で示した図7において、位置決めプレート28
は、バルブシャフト24の取付溝27に嵌まる取付孔を
有する円環状のプレートを半割りした形状の2枚の円弧
状のプレート材28A,28Bから構成したものであ
る。本例によっても、実施の形態1と同等の作用効果が
得られる。また本例によると、バルブシャフト24の取
付溝27の壁面及び溝底面に対するプレート28A,2
8Bの接触面積を大きくとることができる。従ってバル
ブシャフト24の回転摺動によるプレート28の偏り当
たりが少なく、安定したスラスト方向のがた防止が可能
になる。
【0019】なお本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
変更が可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、加工性及び組付性並び
に耐久性等の向上を図ると共に、流体洩れを低減あるい
は防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1を示すバタフライ
バルブ装置の断面図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は図2のIII−III線断面図である。
【図4】図4は要部分解斜視図である。
【図5】図5はバタフライバルブ装置の説明図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態2を示断面図であ
る。
【図7】図7は位置決めプレートの斜視図である。
【図8】図8は従来例を示すバタフライバルブ装置の
面図である。
【図9】図9は図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図10は図9のX−X線断面図である。
【符号の説明】 21…ボデー 22…流路 23…シャフト孔23a…シャフト孔 24…バルブシャフト24a…端部 25…バタフライバルブ 27…取付溝 28…位置決めプレート28b…周縁部 29…プラグ29a…突出部 30…段付孔30a…段付面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路を形成するボデーと、 ボデーに回転可能に支持されかつ流路を開閉するバタフ
    ライバルブが取り付けられるバルブシャフトと、 ボデーに設けられ、バルブシャフトの一端部が挿通され
    る外端面開口のシャフト孔と、 シャフト孔に形成されその外端面側を大径孔とする段付
    孔と、 バルブシャフトの前記一端部に形成された取付溝と、 取付溝に嵌められかつ前記段付孔の段付面に接面するプ
    レートと、 前記段付孔に圧入されかつ前記プレートを段付面とで挟
    持するプラグと、を備えたバタフライバルブ装置。
JP762097A 1997-01-20 1997-01-20 バタフライバルブ装置 Pending JPH09170459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP762097A JPH09170459A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 バタフライバルブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP762097A JPH09170459A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 バタフライバルブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09170459A true JPH09170459A (ja) 1997-06-30

Family

ID=11670872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP762097A Pending JPH09170459A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 バタフライバルブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09170459A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092024A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Toshiyuki Kimori スロットルバルブとその製造方法
WO2017085179A1 (en) * 2015-11-19 2017-05-26 Continental Automotive Gmbh Electronic throttle

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS647957B2 (ja) * 1980-07-24 1989-02-10 Mitsubishi Electric Corp

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS647957B2 (ja) * 1980-07-24 1989-02-10 Mitsubishi Electric Corp

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092024A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Toshiyuki Kimori スロットルバルブとその製造方法
WO2017085179A1 (en) * 2015-11-19 2017-05-26 Continental Automotive Gmbh Electronic throttle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7895989B2 (en) Butterfly-type throttle valve
US9625040B2 (en) Ball valve with anti-rotational pressure plate
EP1186756B1 (en) Pressure sensible valve for exhaust muffler and method of assembling same
US4682758A (en) Disk/stem connection apparatus for butterfly valve
KR100468304B1 (ko) 볼세그먼트밸브
JPH09170459A (ja) バタフライバルブ装置
JP3570625B2 (ja) 栓装置
JP4628271B2 (ja) 可変吸気装置のシール構造
JP3342405B2 (ja) 軸シール性能を確保し、組立性を向上したバタフライ弁
US7441542B2 (en) Butterfly valves and intake air control devices for internal combustion engines
JPS60249773A (ja) バタフライ弁
JPH0531035B2 (ja)
JP3610174B2 (ja) 多気筒内燃機関のインテークエアーコントロールバルブ連動装置
JPH10266873A (ja) バルブ軸シール構造及び同シール方法
JP3754564B2 (ja) スロットル装置
JPH11304014A (ja) ボールコック
JP2528162Y2 (ja) ボールバルブ等の回転弁体を備えたバルブ
JPH11132061A (ja) 内燃機関のスロットルバルブ装置
JPH084906A (ja) バタフライバルブ装置
JPH083779Y2 (ja) バタフライバルブ
JP2008057431A (ja) バタフライバルブ及びバタフライバルブの組付方法及びスロットルボデーの製造方法
JPH061938U (ja) バタフライバルブ
JP2982343B2 (ja) 自動変速機
JPH11351415A (ja) 吸気装置の面シールバルブ構造とその面シールバルブの組 付方法
JP2004068869A (ja) メタルシートバタフライ弁