JPH09168427A - 歯刷子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】両方の掌を使って往復回転させて素早く簡単に
歯を磨くことができ、しかも喉の奥に不快な刺激を与え
ることがないようにし、また掌のつぼに健康によい刺激
を与えることができる新規な歯刷子を提供する。 【解決手段】筒状体１ｃ又は柱状体の円周方向に配列さ
れて放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛２が
植えられてなる刷子部１ａと、該刷子部１ａに連続して
形成され掌４で往復回転可能な断面形状と長さに形成さ
れかつ表面全体に掌４のつぼを刺激する多数の突部１ｅ
が形成された柄部１ｂとからなり、該柄部１ｂを掌４で
往復回転させて刷子部１ａを歯５及び歯肉６に押し当て
て毛２を往復回転させながら歯５を磨くと共に掌４のつ
ぼに刺激が与えられるようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、歯刷子に係り、特
に両方の掌を使って往復回転させて素早く簡単に歯を磨
くことができ、しかも喉の奥に不快な刺激を与えること
がないようにし、また掌のつぼに健康によい刺激を与え
ることができる新規な歯刷子に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、歯刷子には色々な工夫を凝らした
ものがあり、非常に多くの種類のものが実用化されてい
る。そして従来の歯刷子をそれを動かす動力により大別
すると、手動式のものと、電動式のものに分けられる。

【０００３】手動式のものでは、すべて刷子部は平板状
に形成され、その片面にのみ毛が植えられて該刷子部に
連続した柄部を片方の手で持って歯の長さ方向（上下方
向）又は歯と直角方向（水平方向）に往復動させて歯を
磨くようになっている。また電動式のものでは、毛が刷
子部の面内で細かく回転したり、歯刷子全体が細かく振
動したりして手を動かすことなく歯を磨くことができる
ようになっている。

【０００４】しかしながら、従来の上記歯刷子は、すべ
て刷子部の片面にのみ毛が植えられてなるものであった
ので、片方の手で歯を磨くことになり、歯を磨く時間が
長くかかり、また手動式のものでは手が疲れる等の欠点
があった。

【０００５】特に手動式の歯刷子を喉の奥に向けて往復
動させると、特に酔って歯を磨く場合には、どうしても
ある確率で歯刷子の先端が喉の奥にまで達して喉を刺激
し、吐き気を催すことがあるという欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、筒状体又は柱状体の円周方向に配
列されて放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛
が植えられてなる刷子部と、該刷子部に連続して形成さ
れ掌で往復回転可能な断面形状と長さに形成された柄部
とからなり、該柄部を掌で往復回転させて刷子部を歯及
び歯肉に押し当てて毛を往復回転させながら歯を磨くよ
うに構成することによって、非常に素早くかつ簡単に歯
を磨くことができるようにすると共に、歯刷子を喉の奥
に向けて往復動させる必要性をなくして喉の奥に歯刷子
の先端が当たらないようにして吐き気を催すようなこと
がないようにすることである。

【０００７】また他の目的は、歯刷子の毛の毛先に丸み
を付けることによって、素早く簡単に歯を磨くことがで
きるにもかかわらず、歯刷子の毛による歯の損傷を軽減
させることである。

【０００８】更に他の目的は、筒状体又は柱状体の円周
方向に配列されて放射状にかつ軸方向の一定の長さにわ
たって毛が植えられてなる刷子部と、該刷子部に連続し
て形成され掌で往復回転可能な断面形状と長さに形成さ
れかつ表面全体に掌のつぼを刺激する多数の突部が形成
された柄部とからなり、該柄部を掌で往復回転させて刷
子部を歯及び歯肉に押し当てて毛を往復回転させながら
歯を磨くと共に掌のつぼに刺激が与えられるように構成
することによって、歯を磨きながら掌の健康を増進させ
て身体の健康増進に寄与できる歯刷子を提供することで
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】要するに本発明（請求項
１）は、筒状体又は柱状体の円周方向に配列されて放射
状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛が植えられて
なる刷子部と、該刷子部に連続して形成され掌で往復回
転可能な断面形状と長さに形成された柄部とからなり、
該柄部を掌で往復回転させて前記刷子部を歯及び歯肉に
押し当てて前記毛を往復回転させながら歯を磨くように
構成したことを特徴とするものである。

【００１０】また本発明（請求項２）は、筒状体又は柱
状体の円周方向に配列されて放射状にかつ軸方向の一定
の長さにわたって毛が植えられてなる刷子部と、該刷子
部に連続して形成され掌で往復回転可能な断面形状と長
さに形成された柄部とからなり、該柄部を掌で往復回転
させて前記刷子部を歯及び歯肉に押し当てて前記毛を往
復回転させながら歯を磨くように構成し、かつ前記毛の
毛先に丸みを付けたことを特徴とするものである。

【００１１】また本発明（請求項３）は、筒状体又は柱
状体の円周方向に配列されて放射状にかつ軸方向の一定
の長さにわたって毛が植えられてなる刷子部と、該刷子
部に連続して形成され掌で往復回転可能な断面形状と長
さに形成されかつ表面全体に掌のつぼを刺激する多数の
突部が形成された柄部とからなり、該柄部を掌で往復回
転させて前記刷子部を歯及び歯肉に押し当てて前記毛を
往復回転させながら歯を磨くと共に掌のつぼに刺激が与
えられるように構成したことを特徴とするものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図１から図４において、本発明に係る
歯刷子１は、刷子部１ａと、柄部１ｂとからなる。刷子
部１ａは、筒状体１ｃ（柱状体でもよい）の円周方向に
配列され、適宜な一定の間隔をあけて放射状にかつ軸方
向の一定の長さにわたって毛２が植えられてなるもので
ある。図１に示す実施例では、筒状体１ｃの円周方向に
一定の間隔で８列の毛２が植えられており、この毛２の
長さは従来の歯刷子（図示せず）と同様でよく、また刷
子部１ａの材質は、従来から歯刷子に用いられている合
成樹脂でよく、また毛２の材質も従来用いられているナ
イロン等の合成樹脂や豚や狸等の動物の毛でよい。

【００１３】また刷子部１ａにおけるこの毛２の植え方
は、図３の（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）、（ｅ）に
示すように、毛２の長さ方向の中央部２ａをＵ字形に折
り曲げて刷子部１ａの長さ方向に列をなしてあけられた
複数の穴１ｄに圧入して植え込むものである。

【００１４】また刷子部１ａの断面形状及び毛２の植え
方は、図３の（ａ）に示すような面取りをした四角形の
ものに４列の毛２を植えたもの、（ｂ）に示すような五
角形のものに５列の毛２を植えたもの、（ｃ）に示すよ
うな円形のものに８列の毛２を植えたもの、（ｄ）に示
すような六角形のものに６列の毛２を植えたもの、
（ｅ）に示すような八角形のものに８列の毛２を植えた
もの、（ｆ）に示すような円形のものに交互に長短の毛
２を円周方向に配列して植えたもの、（ｇ）に示すよう
な円形のものにまんべんなく密に毛２を植えたものであ
ってもよい。毛２の先端には、すべて丸みが付けられて
おり、歯５及び歯肉６を傷めないように考慮されてい
る。また刷子部１ａの筒状体１ｃの端部には、蓋３が圧
入されてきれいに始末されている。

【００１５】柄部１ｂは、刷子部１ａに連続して形成さ
れており、掌４（図５、図６参照）で往復回転可能な断
面形状と長さに形成されており、柄部１ｂを掌４で往復
回転させて刷子部１ａを歯５及び歯肉６（図５及び図７
から図９参照）に押し当てて毛２を往復回転させながら
歯５を磨くように構成されている。柄部１ｂの断面形状
は、刷子部１ａと同様に、図４の（ａ）に示すような面
取りをした四角形のもの、（ｂ）に示すような五角形の
もの、（ｃ）に示すような円形のもの、（ｄ）に示すよ
うな六角形のもの、（ｅ）に示すような八角形のもので
あってもよい。要は掌４で往復回転させることができる
形状であればよい。

【００１６】また図１及び図２に示す実施例では、柄部
１ｂの表面全体に掌４のつぼを刺激する多数の突部１ｅ
が形成されており、該柄部１ｂを掌４で往復回転させて
刷子部１ａを歯５及び歯肉６に押し当てて毛２を往復回
転させながら歯５を磨くと共に突部１ｅにより掌４のつ
ぼに健康増進上良好な刺激が与えられるように構成され
ている。また刷子部１ａと柄部１ｂとの間には、一段細
い窪み部１ｆが形成され、ばね作用をなすようになって
いる。

【００１７】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図５から図９におい
て、歯刷子１の柄部１ｂを両方の掌４で挟んで、掌４を
図５において矢印Ａ，Ｂの如く往復させて、歯刷子１を
矢印Ｃ，Ｄの如く往復回転させ、毛２を歯５及び歯肉６
に軽く押し当てて磨くことにより、非常に素早くかつ簡
単に歯５を磨くことができる。また毛２の先端にはすべ
て丸みが付けられているので、歯２を磨く際に歯２や歯
肉６を傷めることがない。

【００１８】図８において、刷子部１ａが矢印Ｃの如く
時計方向に回転するときには、毛２が歯５から歯肉６に
向かって動くので、歯５と歯肉６との間に詰まった食べ
物の粕等を掻き出し、また図９に示すように、刷子部１
ａが矢印Ｄの如く反時計方向に回転するときには、一旦
掻き出した粕等を歯５の外部に排出する作用をなし、こ
の両方の作用の相乗効果で、非常に素早くかつ簡単に歯
磨きを行うことができる。

【００１９】また本発明に係る歯刷子１を使用する歯磨
き中には、その長手方向にはほとんど往復動させる必要
がないので、従来のように歯刷子の先端が誤って喉の奥
まで届いて吐き気を催すといった欠点が解消され、酒に
酔って歯磨きをしたような場合でも、そのような不快な
思いをしなくて済むようになる。

【００２０】また柄部１ｂには、その表面全体に多数の
突部１ｅが形成されているので、歯磨きの際には、この
突部１ｅが掌４のつぼを適度に刺激し、健康増進にも役
立つ。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、上記のように筒状体又は柱状
体の円周方向に配列されて放射状にかつ軸方向の一定の
長さにわたって毛が植えられてなる刷子部と、該刷子部
に連続して形成され掌で往復回転可能な断面形状と長さ
に形成された柄部とからなり、該柄部を掌で往復回転さ
せて刷子部を歯及び歯肉に押し当てて毛を往復回転させ
ながら歯を磨くように構成したので、非常に素早くかつ
簡単に歯を磨くことができるという効果があり、また歯
刷子を喉の奥に向けて往復動させる必要性がなくなるた
め、喉の奥に歯刷子の先端が当たらなくなり、吐き気を
催すようなことがなくなるという効果がある。

【００２２】また歯刷子の毛の毛先に丸みを付けたの
で、素早く簡単に歯を磨くことができるにもかかわら
ず、歯刷子の毛による歯の損傷を軽減させることができ
る効果がある。

【００２３】更には、筒状体又は柱状体の円周方向に配
列されて放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛
が植えられてなる刷子部と、該刷子部に連続して形成さ
れ掌で往復回転可能な断面形状と長さに形成されかつ表
面全体に掌のつぼを刺激する多数の突部が形成された柄
部とからなり、該柄部を掌で往復回転させて刷子部を歯
及び歯肉に押し当てて毛を往復回転させながら歯を磨く
と共に掌のつぼに刺激が与えられるように構成したの
で、歯を磨きながら掌の健康を増進させて身体の健康増
進に寄与できる歯刷子を提供し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図面は本発明の実施例に係り、図１は歯刷子の
斜視図である。

【図２】歯刷子の縦断面図である。

【図３】刷子部の異なる断面形状の種類を示す縦断面図
である。

【図４】柄部の異なる断面形状の種類を示す縦断面図で
ある。

【図５】歯磨きをしている状態を示す側面図である。

【図６】掌の往復と柄部の往復回転との相互作用を示す
背面図である。

【図７】歯と歯肉に対する毛の接触状態を示す縦断面図
である。

【図８】毛が歯から歯肉に向かって時計方向に回転する
状態を示す縦断面図である。

【図９】毛が歯肉から歯に向かって反時計方向に回転す
る状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 歯刷子 １ａ 刷子部 １ｂ 柄部 １ｃ 筒状体 １ｅ 突部 ２ 毛 ４ 掌 ５ 歯 ６ 歯肉

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状体又は柱状体の円周方向に配列されて
   放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛が植えら
   れてなる刷子部と、該刷子部に連続して形成され掌で往
   復回転可能な断面形状と長さに形成された柄部とからな
   り、該柄部を掌で往復回転させて前記刷子部を歯及び歯
   肉に押し当てて前記毛を往復回転させながら歯を磨くよ
   うに構成したことを特徴とする歯刷子。
2. 【請求項２】筒状体又は柱状体の円周方向に配列されて
   放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛が植えら
   れてなる刷子部と、該刷子部に連続して形成され掌で往
   復回転可能な断面形状と長さに形成された柄部とからな
   り、該柄部を掌で往復回転させて前記刷子部を歯及び歯
   肉に押し当てて前記毛を往復回転させながら歯を磨くよ
   うに構成し、かつ前記毛の毛先に丸みを付けたことを特
   徴とする歯刷子。
3. 【請求項３】筒状体又は柱状体の円周方向に配列されて
   放射状にかつ軸方向の一定の長さにわたって毛が植えら
   れてなる刷子部と、該刷子部に連続して形成され掌で往
   復回転可能な断面形状と長さに形成されかつ表面全体に
   掌のつぼを刺激する多数の突部が形成された柄部とから
   なり、該柄部を掌で往復回転させて前記刷子部を歯及び
   歯肉に押し当てて前記毛を往復回転させながら歯を磨く
   と共に掌のつぼに刺激が与えられるように構成したこと
   を特徴とする歯刷子。