JPH09165762A - 安定化された盛土構造体の表面被覆要素 - Google Patents
安定化された盛土構造体の表面被覆要素Info
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Abstract
型され、窪み22内に設けた連結部材を備える。土止め
要素は可撓性の補強ストリップと組み合わせて使用する
ことが特に適切である。連結部材を単に成型したプラス
チック製円筒とすることができ、あるいはその代替とし
て、部分的又は全体的にコンクリートで成型し土止め要
素の残りの部分と一体的にすることができる。この成型
は、コンクリート内に設置されて連結部材及び窪みを形
成するプラスチック製シェルによって容易に行われる。
連結部材の強度を高めるために、鉄筋が該部材の中心を
通る。
Description
し、特に、補強土構造に用いられる保護面要素(即ち、
土止め要素又は擁壁要素)に関する。
埋め戻し材と結び付けて組合わせた構造である。安定化
要素は土止め要素からその背面の埋め戻し材の中へ延伸
する。こういった構造は一般に擁壁や橋台に用いられ
る。これらの構造は、例えば、GB−A−106936
1から知られる。
長さを有する金属帯板(メタルストリップ)のものが用
いられ、時にはそれよりも短いか、あるいは長く20メ
ートル程度までのものが用いられる。ストリップの幅は
一般的に4乃至6センチメートルであるが、10センチ
メートルあるいは20センチメートルまでの幅を有する
ストリップを使用することも知られている。
要素は、複数の土止め(擁壁)要素を有する構造体のそ
の土止め要素に通常は直接連結される。土止め要素は、
例えば、コンクリートのような硬化性の材料から成形さ
れ、あるいは、土止め要素は、例えば、スチール性の棒
又はワイヤをメッシュ状にしたものとすることもでき
る。
キスタイル又はジオシンセティック(geosynthetic)材
料の大きなシート状のものを使用することもまた知られ
ている。そういった構成はEP−A−0378961に
記載されており、ジオテキスタイルシートを剛性メッシ
ュと組み合わせて極めて大きな表面積を有する安定化要
素を構成している。
である。これは、細長の、幅の狭い、例えば、ジオテキ
スタイルである。このようなジオテキスタイルは、例え
ば、公報GB−A−2025495に示されるように上
述のメタルストリップと同様に用いられ、該公報におい
て、ストリップは土止め要素の後部に連結されたメタル
バー(金属棒)の回りに通されている。US−A−42
37476もまた、土止め要素の背面に埋め込まれたメ
タルバーの回りを通るように構成した可撓性ストリップ
を開示している。
に悩むものである。特に、ある状態、例えば、海水が補
強土構造に押し寄せる場合に、埋め戻し材はかなり侵食
される。そういった状態のとき、土止め要素と安定化ス
トリップとを連結するために露出した鉄筋を用いること
は明らかに好ましくない。US−A−4273476は
鉄筋をPVCでコーティングする(おそらく滴らすこと
によって)ことを提案しているが、こういった必要なコ
ーティングは薄く、埋め戻し材や安定化ストリップ自体
によって擦られて損傷しやすい。
に用いる土止め要素を提供し、この土止め要素の背面に
窪ませて連結部を設け、この連結部は成型された部分を
含み、この成型部分の回りに細長い可撓性の土安定化ス
トリップを通す。
薄くコーティングされた鉄筋を用いることなく耐蝕性に
優れた構造とすることが可能である。さらに、連結材の
形状を選択する際に、柔軟性を与える。例えば、連結材
を、それがただ鉄筋のみからなるときの大きさよりも大
きくすることができる。このことは安定化ストリップと
の接触面を大きくしてストリップと土止め要素の接触部
に作用する圧力を減少させる。また、前記成型された部
分を比較的大きな曲率を有する湾曲断面とすることで、
鋭角に折り曲げることができないストリップを収容する
ことができる。
みが可能であるが、好ましくは、窪ませて設ける連結部
は弧状の外壁を有するほぼC型の通路の内壁を形成す
る。これにより、安定化部材が成型された部分の回りを
通過しやすくなる。好ましくは、連結部材の直径は、外
壁C型通路の径の半分以上又は40mm以上である。
素の残りの部分と別に成形して後に、例えば、予め成形
された窪みにボルト止めすることによって、これらを連
結することが好ましい。しかしながら、これらの部分を
一体的に成形することが好ましく、そうすれば製造が簡
易化され、また、構造が強くなる。
め要素のコンクリート体と一体的に形成された型打込み
コンクリートである。従って、要素全体は、その連結部
材を含み、1工程で製造でき、別の構成要素を必要とし
ない。しかしながら、連結部材に連結される安定化部材
に大きな引張力が生じるような場合には、成型部分に補
強材を設けることが好ましい。従って、連結部材は好ま
しくは、成型部分によって包囲されるコアを含む。例え
ば、コンクリートパネルは、スチール、又はポリマー若
しくはファイバグラスのような非腐蝕材料からなるコア
を備える連結材を含むことができる。そういったコア
は、連結部材を形成するコンクリートに標準的な鉄筋を
配筋することによって得られる。パネルが標準的な鉄筋
グリッドで補強されるならば、代替的に、グリッドの一
部がコアを形成するように連結部材は位置決めされる。
め要素の残りの部分とは別に、例えば、プラスチック成
型することである。こういった成型品は、安定化ストリ
ップを掛け回すただ1つの単純な部材(例えば、成型円
筒)を含むが、好ましくは、土止め要素の本体に堅結さ
れるインサートを含む。インサートは、連結部材全体を
形成する手段を含むことができ、また補強コアを含むこ
とができる。特に好ましい形態として、外側シェルは中
央部材回りに通路を形成し、そこに安定化ストリップを
通す。安定化ストリップに土止め要素に堅結するするた
めの1又は2以上の突起を設けることとしてもよい。仕
上げを施した土止め要素において該要素の背面とほぼ面
一になる複数の舌を前記成形品に設けることとしてもよ
い。これらの舌は土止め要素の位置決めを容易にし、ま
た、水の進入を防止するシールを与える。
においても利用できることが理解される。先に述べた成
型品を鉄筋の回りに形成することとしてもよく、あるい
は、成型品に内腔を形成してその中に鉄筋を挿入するこ
ととしてもよい。内腔は鉄筋の回りにレジン又はグラウ
トを入れるためのスペースを与えるように鉄筋よりも大
きくすることができる。
テキスタイル材料から形成されるものは、コンクリート
に擦られて、あるいはコンクリートのアルカリに起因す
る化学的作用によって損傷を受けるおそれがある。それ
ゆえ、コンクリート製の連結部材を用いるときは、コン
クリートと安定化部材の縁を切ることが望ましい。これ
は、例えば、コンクリート製連結部材を囲むプラスチッ
ク製のインサートによって達成される。このようなイン
サートは、連結部材上に置かれる側面に開口を有する弾
性的に復元可能なチューブ(筒)とすることができる
が、好ましくは、インサートはプラスチックシェルを含
んでなる。インサートを土止め要素の本体部分に打込む
ことが好ましい。これによりインサートの紛失の可能性
をなくすことができる。
型する際にインサートは成型される部分の型として働い
て土止め要素成型を容易にするように構成される。そう
いったシェルは、土止め要素を成型する型内に配設され
る。コンクリートは型に流し込まれ、インサートの特定
の部分の回り及び特定の部分内に流れ込み、安定化スト
リップが回りを通ることのできる部分が形成される。こ
の構成は、最初に説明した成型品とは異なる。なぜな
ら、この場合、連結部材の強度はコンクリートによって
与えられ、シェルは型として作用し、かつ、コンクリー
トと安定化ストリップとの縁を切るように作用するから
である。
が発明性を有し、このように、第2の形態では補強土構
造に用いる土止め要素を供給し、この土止め要素の背面
は、連結部材を備えるインサートを有し、その連結部材
の回りを安定化部材が通る。インサートは、連結部材と
ともに安定化部材の通路を形成する外側部分を有する。
ト自体が窪みを形成する。好ましくは、安定化ストリッ
プが回りを通る部分を形成するインサートの部分は、先
に説明したように連結部材を補強する鉄筋を位置決めす
る手段を含む。この手段によって、鉄筋は連結部材の中
央に保持され、コンクリートが鉄筋の回りを流れて鉄筋
の全ての回りを覆うことになる。このため鉄筋のいずれ
の部分も露出されることなく腐蝕されない。
助けるために、土止め要素本体と係合する1つ又は複数
の突起をインサートに設けてもよい。土止め要素の背面
をシールするため、さらにインサートにリップを設ける
こともできる。このようなリップを土止め要素の背面に
当接させるか、又は、特にインサートの周辺において該
平面と面一にしてもよい。
発明の第3の形態である。この方法は、窪みを形成する
ためにコンクリート内にツールを配設し、コンクリート
を硬化させてその後にツールを取り除く工程を含む。こ
ういったツールは、窪みを形成するための領域にコンク
リートを到達させずに、窪みの中央部ーここは連結部材
を形成するーにはコンクリートを到達させる。ツールは
コンクリートを打設する前に型に取り付けることとして
もよく、型内に打設したコンクリートに押し込むことと
してもよい。
つの型アーム(型として作用するアーム)を有するツー
ルとすることが特に便利である。2つの型アームが合う
「C」の中央部分はコンクリート内に深く埋設され、型
アームの両端はコンクリートから突出する。連結部材
は、「C」の中心において形成されるコンクリートによ
って与えられる。コンクリートが一旦硬化すると、ツー
ルの2つのアームは連結部材の対向する両側部から引抜
かれる。最も効果的な構成として、2つの型アームを1
つの軸に連結して、この軸回りに2つの型アームが独立
して回動可能に設ける。型アームをコンクリートから取
り外すのを容易にするためレバーの役目を果たすハンド
ルを設けることもできる。
態の方法に用いるツールであって、ほぼC型の窪みを形
成しかつ該窪みの中にコンクリート部分を形成するため
互いに合う2つの型アームを含んでなり、かつ、コンク
リートが硬化した後取り除くことが可能なツールを提供
する。
れるとき、安定化部材を単に前記窪み及び連結部材の回
りに通すことによって安定化部材に連結される。これを
行なう効果的な方法は、連結部材の回りにおいて2つ折
にされた2倍の長さの安定化部材を使用することであ
る。2つ折にされた安定化部材を互いに重ねて埋め戻し
材の中に埋めこむこととしてもよいが、好ましくは、2
つ折にされた部分を平面的に見てV字型になるように互
いにずらす。
土止め要素から突出させることとしてもよい。この場
合、安定化部材が引っ張られて土止め要素から脱落しな
いようにしなければならない。これは、安定化部材の一
端に丸く膨らんだ部分を設けることによって、または、
安定化部材を連結部材回りに通して堅結することによっ
て達成される。しかしながら、安定化部材の一端を連結
部材の回りに通し、次にPVC又はHDPEのようなプ
ラスチック又はポリマーの棒に通し、その次に安定化部
材の回りに戻すように通すことによって安定化部材の一
端を連結部材に連結することが好ましい。安定化部材の
長いほうの端を引っ張ると、棒は土止め要素の方へ引っ
張られて安定化部材を土止め要素に堅結する。好ましく
は、棒はそれが連結部材の上又は下の窪みに係合して安
定化部材を同時に土止め要素(本体)及び連結部に堅結
するように構成される。このように、安定化部材のみが
土止め要素背面から突出するだけであり、連結部全体は
後退している。このことは、埋め戻し材の締固めを容易
にする。
トリップが窪みを容易に通ることができるようにすると
ともに、連結部材と土止め要素の最大強度を保持するた
めに、窪みの幅を使用される安定化ストリップの幅より
も若干広くするべきである。このように、好ましくは、
窪みの幅は、安定化部材の好ましい幅に対する以前に与
えられた幅と同様である。窪みの典型的な幅は、例え
ば、140mmである。
連結部が存する位置において部分的に正面側又は背面側
に膨らんだ部分又はリブを設けて厚くしてもよい。リブ
を設けるならば、好ましくはリブを土止め要素を横切る
ように横方向に延伸させる。これにより、連結部材を囲
む部分の強度は増す。しかしながら、それ以外の場合、
土止め要素の背面は実質的に平らな方が良い。なぜな
ら、土止め要素の搬送、取扱い及び貯蔵を容易にするか
らである。
いて成型されるときには、また、土止め要素の背面がま
た概して平坦なほうが利点を有する。その平らな背面を
上部が開放した型の上面に形成することができるからで
あり、リブを設けるならば、そのために別の部材を型上
部に設ける必要があるからである。
安定化部材を組立てた構造にも及ぶ。即ち、本発明の第
5の形態は、ここで説明される安定化要素−これはここ
で説明される複数の土止め要素を含む土止め壁に連結さ
れる−によって安定化された土を含む補強土構造であ
る。
添付図面を参照して説明する。
す。要素20は概して長方形のコンクリートパネル21
であり、このパネルに窪み22と連結部材23とが設け
られる。実際には、土止め要素はその側縁において、補
強土構造の土止め壁を構成するために他の土止め要素と
直線上に係合することを容易にするため、おそらく突起
あるいはこれと同様なものを付設される。こういった構
成は従来技術として公知であるので、ここではこれ以上
言及しない。
材23が土止め要素の背面の中央部に設けられている
が、土止め要素が大きい場合には、複数の連結部材を用
いることとしてもよい。
り、Dの字の縦線部分が土止め要素の背面と面一にな
る。C型の窪み22は安定化ストリップを連結部材23
の回りに通過自在とする。
た土止め要素の断面を示し、この変更例においては、断
面をさらに円形にして窪み表面をなだらかにして安定化
ストリップがそれに接して擦れることを防止している。
この図はまた、連結部材23の強度を増すためにその中
央にスチール製の鉄筋24を使用することを示す。鉄筋
24はコンクリートによって完全に被覆されているので
環境にさらされることはない。鉄筋は図3では想像線で
示されている。
リップは好ましくはコンクリートと接触することが許さ
れない。コンクリートとの接触を避けるため、プラスチ
ックシェル30(図4参照)を用いることができる。こ
のシェルは、窪み22に相当する第1部分31と、連結
部材23に相当する第2部分32とを形成する。こうい
ったシェルを窪み22に配設するならば、安定化部材は
プラスチックシェル30の第1部分を通り、土止め要素
20を構成するコンクリートに接触しない。プラスチッ
クシェルはまた端部(端面)33を有し、この端部は安
定化ストリップが土止め要素に接触することを防止す
る。
め要素が製造される際にそれに打込まれるように設計さ
れている。実際に、このシェルは土止め要素の成形を容
易にする。なぜなら、コンクリートが第1部分31には
流れ込まず、第2部部分32内に流れ込むようにされて
おれば、シェルは連結部材23と窪み22とを成型する
型として作用するからである。例えば、シェルは開口を
備えることができ、この開口を型(この型内に後にコン
クリートが充填される)の底部に位置させる。型の底部
はコンクリートが第1部分31へ流入することを防止す
るが、連結部を形成するため第2部分32へ流入するこ
とを許容する。代替的に、型の底部が土止め要素の正面
(前面)を形成するように使用されるならば、プラスチ
ックシェル30は型の上部に位置され、コンクリートは
型に打込まれる。
5に示す。このシェルはシェル30とほぼ同様な形状で
あるが、意味のある変更が成されている。土止め要素の
連結部材を囲む壁に湾曲した縁41を設けることにより
(図8に示すような)ほぼ円柱形状の連結部材を与える
ことを可能にしている。さらに、連結部材の中央に鉄筋
を保持するために一対のラグ42(1つだけ図示する)
を備え、一方、土止め要素の成型を可能にしている。こ
れにより、鉄筋が連結部材23の中央に位置することと
なり、鉄筋のいずれの部分も環境にさらされることがな
い。最後に、突起43はシェルの各コーナーから突出す
る。これらの突起は、土止め要素の使用の際に、成型品
に押し当てられると、土止め要素の背面に当接してシェ
ルの位置決めを容易にする。一般的に複数の半球スペー
サ44を各突起に設け、これらの突起は完成された土止
め要素の背面から突出する。突起の機能は、土止め要素
が積重ねられたときに、要素間に僅かな隙間を与えて要
素の擦れあいによる損傷を防止し、また、積重ねた要素
を上から順に持ち上げ易くするためである。
定化ストリップを通すことにより、今説明したタイプの
土止め要素に可撓性の安定化ストリップを取り付けるこ
とができる。図6及び7は図2に相当する断面図であ
り、安定化ストリップを取り付ける2通りの方法を示
す。最も簡単な方法は、図7に示すとおり、長い安定化
ストリップ50の一端を埋め戻し材から延伸させ連結部
材23に到達させその回りに通して第2部分52として
埋め戻し材の中まで延伸させている。このようにして、
1つの安定化ストリップ片は公知の2つの金属安定化ス
トリップの機能を与える。
ストリップを持つように希望するならば、図6に示す構
成を用いることができる。ここでは、ストリップ54の
片側において短い部分を折り曲げて二重部分を形成し、
この部分を連結材23の後部回りに通す。安定化ストリ
ップ54の折曲げた部分を窪みに通して外側へ引き出す
ときに、PVC棒55を折曲げ部分に差し込む。安定化
ストリップは次に図6に示す位置(ここではPVC棒5
5は窪み22内に存する)へ引き出され、安定化ストリ
ップを窪みの壁に押し付けて保持する。土止め要素20
の背面側に出ている安定化ストリップ54を引っ張る
と、PVC棒はさらに窪みの中へ引き込まれる傾向があ
り、ストリップ保持効果を増大させる。この効果をさら
に高めるため、PVC棒が窪みの内面とよく係合するよ
うにPVC棒の断面を構成することができる。
施形態に関し、ここでは特別なツール(治具)61を用
いて窪みと連結部材を形成する。図8(この図ではツー
ルの半分だけを示す。ツールは対称形である。)からわ
かるように、ツールは一対の取付けアーム62を有し、
これらのアームは形成される窪みの形状を呈し、対のシ
ャフト63によって対のハンドル64に連結されてい
る。これらのハンドルとシャフトはともに1つの軸65
回りに可動である。図9は、これらの構成要素を軸65
に取り付ける方法を示す。対のアーム62はハンドル6
4によって軸65の回りに回動してペンチの顎のように
互いに接近離反する。
土止め要素60を構成するコンクリートにセットされ
る。コンクリートが十分に養生されたとき、対のハンド
ル64を押して対のアーム62を互いに離間させかつコ
ンクリートから引き離す。これにより窪み66が残る。
リップ保護シェルを与える必要のないときに特に適して
いる。但し、この場合にも後で窪みにプラスチック保護
シートを設けることは可能である。ツールは再利用でき
ることが理解される。図10は上記方法で形成した複数
(図では3個が示される)の窪みを有する土止め要素6
0の背面の概略図である。
土止め要素80は十字形であり、周囲に他の同様なパネ
ルと係合するための舌を有する。先に説明した実施態様
と対照的に鉄筋グリッド81によって補強されている。
グリッドは従来技術を用いてコンクリート製の土止め要
素に埋めこまれている。
同一の4つの連結部材82を備える。図12から理解さ
れるように、各連結部材はすべて土止め要素80の窪み
84に中央部83を含む。これは通路84’を形成し、
この通路に安定化ストリップを通すことができる。安定
化ストリップと土止め要素との連結を強化するために、
2本の鉄筋85をコンクリート内に入れる。図12から
理解されるように、施工を容易にするため、鉄筋85は
鉄筋グリッド81とは異なる平面内に配筋される。
つの平行なリブ86を形成し、この部分は厚みが厚くな
っている。
第4の実施形態を示す。変形部分は、鉄筋グリッド92
を形成する水平筋の或部分91が連結部材を補強するた
めに用いられることである。これは、図から留意される
ように、図12と比較して、鉄筋グリッドを後方に配置
しかつグリッドを形成する水平筋を連結部材と一直線上
にすることによって達成される。
第4実施形態の連結部材を形成するために用いられるプ
ラスチックシェルを示す。このシェルは図4のシェルに
極めて似ているが、土止め要素の製造を容易にするため
ある変形を含む。シェルは2つ割に形成され、図14の
中心線C−Cに沿って互いに連結されている。2つ割シ
ェルはエポキシレジンによって接着されるか、小突出部
102に設けた孔101を用いて互いに連結される。図
15から理解されるように、シェルは、先の実施形態に
おいて形成されたものと同様に、ほぼU字型の通路10
3を形成する。シェル上面の各コーナーに孔あきの4つ
の小突片104が設けられており、これは、以下に説明
するように、打ち込みの際にシェルを位置決めする。
用する今説明したシェルを示す。シェル100は4つの
スクリュー106と孔あき小突片104によって鋼板1
05に堅固に取り付けられる。鋼板はスチールボックス
部分107にボルト締めされ、スチールボックス部分1
07は別の鋼板108に堅固に取り付けられている。こ
の組立体は土止め要素の型の上部を形成する。図からわ
かるように、ボックス部分間の部分は1つのリブ86を
構成する。
相当する外径を有する鉄筋ホルダー109が設けられて
いる。このホルダーは通常の方法で標準的な鉄筋(図1
1の鉄筋82又は図13のグリッド部91に相当する)
を保持して、コンクリートの打込みが完了した際に、そ
れがコンクリート内に完全に埋めこまれるようにする。
クリートはリブ内及びシェルの回りに流れ込む。コンク
リートはまたシェルの中央部に流れ込み、そして鉄筋の
回りに流れ込み、1つの一体の打込み体が形成される。
るプラスチック成型品を用いる。そういった1つの成型
品120を図17と図18に示す。この成型品の外形は
今説明したシェルのものと同様であるが、中央部分12
1は、中央を貫通する円筒内孔122を除いて中実であ
る。内孔122は、グラウト又はエポキシレジン124
によってその正規位置に固定される鉄筋123を収容す
るのに十分に大きい。
た同様な方法でもって成型する際に土止め要素内に配設
される。しかしながら、中央部分121にはコンクリー
トが流れ込まないことが理解される。しかし、鉄筋12
3は内部に埋めこまれて図11の鉄筋82と同じ様に土
止め要素内を横方向に延伸する。プラスチック連結部材
と、土止め要素の残りの部分との間の防水シール(止
水)を与えるために、中央部の上部(成型工程における
上部)に複数のリップ125を設けている。これらのリ
ップは、完成されたパネルの背面において、鉄筋がコン
クリートに入る点よりも向こう側へ横方向に延伸するこ
とが理解される。これにより、鉄筋123は腐蝕から防
護される。
斜視図。
って、図1のA−A矢視に相当する断面図。
斜視図。
リップを土止め要素へ連結した状態を示す。
断面図であり、連結部を造りだすツールを示す。
6のC−C矢視断面である。
る。
2に相当する端面図。
断面図。
Claims (16)
- 【請求項1】 補強土構造に用いる土止め要素であっ
て、前記土止め要素の背面に窪ませて設けた連結部材を
含み、前記連結部材は成型された部分を備え、前記成型
された部分の回りに土安定化部材を通すように設けた土
止め要素。 - 【請求項2】 請求項1の土止め要素であって、前記土
止め要素は成型され、前記成型された部分を前記成型さ
れる土止め要素と一体的に成型した土止め要素。 - 【請求項3】 請求項1又は2の土止め要素であって、
前記連結部材は前記成型された部分によって囲まれた補
強コアを有する土止め要素。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3の土止め要素であっ
て、前記連結部材は、前記土止め要素の本体に堅結され
たインサートをさらに含んでなる土止め要素。 - 【請求項5】 請求項4の土止め要素であって、請求項
2に従属する場合に、前記インサートは、前記成型され
た部分を形成するための型として作用する土止め要素。 - 【請求項6】 請求項4又は5の土止め要素であって、
前記インサートは、前記土止め要素の本体への堅結を助
ける1又は複数の突起を有する土止め要素。 - 【請求項7】 請求項4、5又は6の土止め要素であっ
て、前記土止め要素の背面にシールを形成するため前記
インサートにさらにリップ設けた土止め要素。 - 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれか1つの土止め
要素のであって、前記インサートはプラスチックからな
る土止め要素。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つの土止め
要素であって、前記窪ませて設けた連結部材は、弧状の
外壁を有するほぼC型の通路の内壁を形成する土止め要
素。 - 【請求項10】 請求項9の土止め要素であって、前記
連結部材はほぼ円筒形又は部分的にほぼ円筒形の面を有
し、この面の回りに土安定化部材を通過可能に設け、前
記面の直径を前記ほぼC型通路の前記弧状外壁の直径の
半分以上に設けた前記土止め要素。 - 【請求項11】 請求項9の土止め要素であって、前記
連結部材の直径を40mm以上とした土止め要素。 - 【請求項12】 補強土構造に用いる土止め要素であっ
て、前記土止め要素の背面にインサートを設け、前記イ
ンサートに連結部材を該連結部材の回りに安定化部材が
通過可能なように設け、前記インサートに外側部分であ
って、前記連結部材とともに前記安定化部材の通路を形
成する外側部分を設けた土止め要素。 - 【請求項13】 上記いずれか1つの請求項の土止め要
素であって、使用されるとき、前記連結部材と協働して
前記安定化部材を前記土止め要素に堅結するための分離
した棒を含んでなる土止め要素。 - 【請求項14】 コンクリート製土止め要素を製造する
方法であって、窪みを形成するためにコンクリート内に
ツールを配設し、コンクリートを硬化させた後に前記ツ
ールの取除きを可能とする方法。 - 【請求項15】 ほぼC型の窪みを形成し、前記窪みの
中央にコンクリート部分を形成するように型として作用
し、互いに向かい合う2つのアームを含む請求項14に
用いるツールであって、コンクリートが硬化した後、前
記土止め要素から取外し可能なツール。 - 【請求項16】 複数の土止め要素を含んでなる土止め
壁に連結される安定化要素によって安定化された土を含
んでなる補強土構造であって、上記請求項のいずれかに
記載したもの。
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