JPH09162811A - 半導体装置搭載モジュール、光トランスミッタ、レーザダイオードの特性情報作成方法及び光伝送装置 - Google Patents

半導体装置搭載モジュール、光トランスミッタ、レーザダイオードの特性情報作成方法及び光伝送装置

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JPH09162811A
JPH09162811A JP7344880A JP34488095A JPH09162811A JP H09162811 A JPH09162811 A JP H09162811A JP 7344880 A JP7344880 A JP 7344880A JP 34488095 A JP34488095 A JP 34488095A JP H09162811 A JPH09162811 A JP H09162811A
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洋明 塙
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザダイオードの温度特性とそれを駆動制
御する回路の温度特性の相違による消光不良や発光遅延
を解消する。 【解決手段】 レーザダイオード(200)の駆動電流
を温度と目標とする光出力とに応じて決定するための特
性情報を保持する不揮発性記憶手段(43)を備え、制
御手段(41)が温度と目標とする光出力とに応じた特
性情報を前記不揮発性記憶手段から選択し、それに基づ
いてドライバ回路(21)が供給する駆動電流を制御す
る。これにより、消光誤差や発光遅延無くレーザダイオ
ードを発光駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度特性等の特性
が相違される複数の半導体装置を搭載したモジュール、
例えばレーザダイオードを備えた光トランスミッタに係
り、特に、レーザダイオードの温度特性とそれを駆動制
御する回路の温度特性の相違による不都合を解消する技
術に関し、例えば、光伝送装置に適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダブルヘテロ接合などを有するレーザダ
イオード(以下単にLDとも称する)は、それに順方向
電流を流すと、それがある電流値以上になるとレーザ発
振を開始して、レーザ光を放出する。このレーザ発振開
始の電流をしきい値電流Ithと言う。レーザダイオー
ドに流すべき順方向電流Idの大きさは、必要な光出力
に応じて決定される。この順方向電流Idは、概略的
に、Ith+Imodと表すことができる。Imodを
変調電流と称し、必要な順方向電流のうち、変調電流を
LDに流したりカットオフしたりすること(変調電流の
オン/オフ制御と称する)によって、LDの光出力をオ
ン/オフせることができる。LDを用いた光通信ではそ
の光出力のオン/オフによって情報伝達を行う。光出力
のオン/オフの高速応答性を実現するためには、順方向
電流Idのうち、変調電流Imodをパルス状にオン/
オフすることが最も望ましい。
【0003】前記LDは、順方向電流に対する光出力に
温度依存性を有する。そこで、例えば図9に示されるよ
うに、LDの駆動電流経路に配置した電流源としてのト
ランジスタTr50のベース電圧を温度に応じて補正す
るために、当該電流源トランジスタTr50のバイアス
回路に、トランジスタTr51やダイオードDOのバン
ドギャップの温度依存性を利用したベースバイアス回路
を採用することができる。トランジスタTr52,Tr
53を相補的にスイッチ制御することによって、LDの
光出力をオン/オフ制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LDに
おける前記温度特性は、図10に例示されるように温度
によって大きく相違される。しかも、しきい値電流と変
調電流の特性も温度に応じてそれぞれ相違される。すな
わち、所定の光出力を得る場合に必要なLDの順方向電
流は温度によって相違され、このとき、前記順方向電流
に含まれるしきい値電流も温度に応じて独自に相違され
る。したがって、前記順方向電流としきい値電流との差
分である変調電流も温度に応じてそれぞれ変化される。
図10において所定の光出力Pmを得るために必要なし
きい値電流Ith(i),Ith(j),Ith(k)
と変調電流Imod(i),Imod(j),Imod
(k)とは、例示された温度T(i),T(j),T
(k)の夫々において大きく相違されている。したがっ
て、ある一定の光出力を得る場合に必要な順方向電流I
dは、図11に例示されるように、温度に対して非線形
的に変化される。同じく、しきい値電流と変調電流も非
線形的に夫々変化される。これに対して、トランジスタ
やダイオードのバンドギャップの温度依存性を利用した
回路の温度に対する電流特性は、線形的に変化されるに
過ぎない。この相違により、トランジスタやダイオード
のバンドギャップの温度依存性を利用したベースバイア
ス回路では、温度変化に対するLDの駆動電流を高精度
に補償することができない。
【0005】このとき、光通信等においてはLDから少
なくとも所要の発光出力を得なければらない。そこで、
LDに流す順方向電流をLDの温度特性に追従させるた
め、図9に例示されるように、LDの実際の発光出力を
フォトダイオード(PD)でモニタし、モニタされた発
光出力に応ずる電流が所要の発光出力に応ずる参照電位
Vrefよりも小さいか大きいかをコンパレータ(CM
P)で判定し、小さい場合にはトランジスタTr54を
介してLDに流すバイアス電流を増す。しかしながら、
そのようなフィードバック制御によってバイアス電流を
増やし、LDに流れる全体的な順方向電流の合計をLD
の温度特性に合わせるようなオートパワーコントロール
を行っても、光出力のオン/オフ制御のためにトランジ
スタTr53によってオン/オフ制御される電流は、L
Dのそのときの温度特性に適合していない。例えば、図
11において、温度T(j)でLDに所要の発光出力を
得るために必要な順方向電流をId(j)、このときL
Dの駆動回路によって供給可能にされる駆動電流をIC
(j)とすると、その差分の電流は前記オートパワーコ
ントロールによってLDのバイアス電流に加えられる。
この差分の電流は変調電流としてオン/オフ制御の対象
にされない。これにより、変調電流をオフ状態(トラン
ジスタTr53をオフ)にしたときの電流値がしきい値
電流よりも大きくなって消光不良を生じたり、変調電流
をオフ状態にしたときの電流値がしきい値電流よりも小
さくなって発光遅延を生じたりする不都合が生ずる。
【0006】例えば図10において、温度T(k)の雰
囲気中において、図9のトランジスタTr50に流せる
ところの変調電流が、トランジスタTr50等の温度特
性によってI1(I1<Imod(k))であるとする
と、発光出力Pmを得るために、図9のトランジスタT
r54にはバイアス電流I2(I2>Ith(k))が
流される。そうすると、LDをオフ状態にするために変
調電流I1がゼロにされたとき、LDに流れるバイアス
電流は、そのときの温度T(k)におけるLDのしきい
値電流Ith(k)を越え、これによってLDは完全に
消光されない。また、図10において、温度T(i)の
雰囲気中において、図9のトランジスタTr50に流せ
るところの変調電流が、トランジスタTr50等の温度
特性によってI3(I3>Ith(i))であるとする
と、発光出力Pmを得るために図9のトランジスタTr
54にはバイアス電流I4(I4<Ith(i))が流
される。この状態でLDをオフにするために変調電流I
3がゼロにされると、LDに流れるバイアス電流は、そ
のときの温度T(i)におけるLDのしきい値電流It
h(i)よりも小さくされ、これによって、次にLDを
点灯するときは、LDに流れようとする変調電流がその
しきい値電圧Ith(i)を越えるまでの遅延時間を待
って初めてLDが発光される。
【0007】本発明の目的は、レーザダイオードのよう
な第1の半導体装置の特性とそれを駆動するような第2
の半導体装置の特性とが相違する場合の不都合を解消す
ることにある。具体的な態様としては、レーザダイオー
ドの温度特性とそれを駆動制御する回路の温度特性の相
違による不都合を解消することにある。例えば、変調電
流をオフ状態にしたときの電流値がレーザダイオードの
しきい値電流よりも大きくなって消光不良を生じたり、
変調電流をオフ状態にしたときの電流値がレーザダイオ
ードのしきい値電流よりも小さくなって発光遅延を生じ
たりする不都合を解消することになる。更に、そのよう
な不都合を高い精度で解消できるようにすることにあ
る。本発明の別の目的は、内部状態をLDの温度特性に
適合させることを初めとして、光トランスミッタや光伝
送装置の内部状態の設定を容易に且つ柔軟性をもって行
うことができるようにすることにある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、相互に特性の異なる第1の半導
体装置(20)と第2の半導体装置(21)とを有する
半導体装置搭載モジュール(1)において、予め測定さ
れた、少なくとも前記第1の半導体装置又は第2の半導
体装置の特性情報に応じて、少なくとも第1又は第2の
半導体装置を制御するデータ処理装置(4)をそのモジ
ュールに搭載するものである。
【0011】具体的な態様として、前記半導体装置搭載
モジュールの一例である光トランスミッタ(2)は、光
通信用のレーザダイオード(200)と、前記レーザダ
イオードにその光出力を決定するための駆動電流を供給
するドライバ回路(21、Tr1,Tr2)と、前記レ
ーザダイオードの駆動電流を温度と目標とする光出力と
に応じて決定するための特性情報を保持する不揮発性記
憶手段(43)と、温度と目標とする光出力とに応じた
特性情報を前記不揮発性記憶手段から選択し、それに基
づいて前記ドライバ回路が供給する駆動電流を制御する
制御手段(41,49)とを含む。これにより、レーザ
ダイオードの温度特性とそれを駆動制御する回路の温度
特性の相違による不都合を解消することができる。例え
ば、そのときの使用雰囲気温度におけるレーザダイオー
ドのしきい値電流に対応する特性情報と、必要な光出力
をその温度下で得るために前記しきい値電流に加えられ
るべき変調電流に対応される特性情報とを選択すること
により、消光誤差や発光遅延無くレーザダイオードを発
光駆動することが可能になる。
【0012】更に、ドライバ回路の制御情報がセットさ
れるデータラッチ手段(LAT5,LAT6)を含むこ
とができる。前記特性情報は、レーザダイオードの駆動
電流を温度と目標とする光出力とに応じて前記データラ
ッチ手段に直接設定可能な情報とすることができる。
【0013】前記レーザダイオードの駆動電流を検出す
る駆動電流検出手段(A/D1,LAT1A/D2,L
AT2)を供えるとき、前記制御手段は当該駆動電流検
出手段が検出した情報をアクセス可能である。そして、
前記ドライバ回路の制御情報がセットされるデータラッ
チ手段(LAT5,LAT6)を含むとき、前記制御手
段は、前記駆動電流検出手段から得られる駆動電流が前
記不揮発性記憶手段から選択した特性情報に対応される
ように、前記データラッチ手段に制御情報をセットする
ようにできる。このときの特性情報は、温度と目標とす
る光出力とに応じてレーザダイオードに供給すべき駆動
電流情報とされ、データラッチ手段(LAT5,LAT
6)に直接設定可能なデータとは相違される。
【0014】前記レーザダイオードの光出力を検出する
光出力検出手段(201,A/D3,LAT3)を供え
るとき、前記制御手段は当該光出力検出手段が検出した
情報をアクセスすることができる。
【0015】前記不揮発性記憶手段は、電気的に書き込
み可能な不揮発性半導体記憶装置で構成することができ
る。
【0016】前記制御手段は、前記データラッチ手段
(LAT5,LAT6)への制御情報を漸次減少又は増
加させながら、前記データラッチ手段に設定した制御情
報によって発光されるレーザダイオードの光出力を前記
光出力検出手段(201,A/D3,LAT3)の検出
情報に基づいて判定し、目標光出力に対応される前記駆
動電流検出手段(A/D1,LAT1、A/D2,LA
T2)による検出情報とそれ以下の規定の光出力に対応
される前記駆動電流検出手段による検出情報を取得する
処理を、所要の雰囲気温度と光出力毎に行って、目標光
出力と雰囲気温度毎に前記レーザダイオードの駆動電流
に関する特性情報を作成可能である。このように、特性
情報を作成するために取得される情報は、個々の温度環
境下で光トランスミッタを実際に発光駆動させて取得し
ているので、バイポーラトランジスタ等の温度特性も実
質的に考慮されたことになり、信頼性の極めて高い制御
が実現される。したがって、レーザダイオードとそれを
駆動するための周辺回路がどんな温度特性を持っていて
も、高い信頼性をもってレーザダイオードの駆動電流な
ど制御することができる。
【0017】前記データラッチ手段、前記光出力検出手
段による検出情報、前記駆動電流検出手段による検出情
報及び前記不揮発性記憶手段を光トランスミッタの外部
からアクセス可能にするインタフェース手段を更に含む
ことができる。これにより、インタフェース手段に評価
用の外部装置を接続して、前記特性情報を作成すること
ができる。
【0018】前記制御手段は、それが選択した特性情報
が目標とする光出力と、前記光出力検出手段によって検
出される光出力とを比較し、その比較結果に基づいてレ
ーザダイオードの発光特性の劣化を検出することができ
る。前記制御手段は、それが選択した特性情報が目標と
する光出力と、前記光出力検出手段によって検出される
光出力とを比較し、その比較結果の相違を相殺する方向
に別の特性情報を選択して採用するもことができる。こ
れによってレーザダイオードの駆動電流制御の信頼性を
更に向上させることができる。
【0019】光トランスミッタは更に、雰囲気温度を検
出し、その検出情報を前記制御手段がアクセスすること
を可能にする温度検出手段(10,A/D4,LAT
4)を含むことが可能である。
【0020】光トランスミッタに含まれるレーザダイオ
ードの特性情報を作成するには、光トランスミッタの雰
囲気温度を所定に設定し、前記データラッチ手段への制
御情報を漸次減少又は増加させながら、前記データラッ
チ手段に設定した制御情報によって発光されるレーザダ
イオードの光出力を光出力検出手段の出力によって判定
し、目標光出力に対応される前記駆動電流検出手段によ
る検出情報とそれ以下の規定の光出力に対応される前記
駆動電流検出手段による検出情報を取得する第1の処理
と、光トランスミッタの雰囲気温度を所定の割合で変更
し、前記データラッチ手段への制御情報を漸次減少又は
増加させながら、前記データラッチ手段に設定した制御
情報によって発光されるレーザダイオードの光出力を光
出力検出手段の出力によって判定し、目標光出力に対応
される前記駆動電流検出手段による検出情報とそれ以下
の規定の光出力に対応される前記駆動電流検出手段によ
る検出情報を取得する第2の処理と、必要に応じて第2
の処理を繰り返す第3の処理と、前記目標光出力を変更
し前記第1乃至第3の処理を繰り返す第4の処理と、前
記第1乃至第4の処理によって得られた目標光出力と雰
囲気温度毎に得られた前記駆動電流検出手段による検出
情報に基づいて、目標光出力と雰囲気温度毎に、レーザ
ダイオードの駆動電流に関する特性情報を取得する第5
の処理とを含むことによって実現できる。この処理は、
前記制御手段が行っても、また、外部に接続したテスト
若しくは評価用のホスト装置によって行うことができ
る。
【0021】光伝送装置は、前記光トランスミッタと共
に光レシーバを含み、このとき、光レシーバは、前記制
御手段によってその動作態様が決定される回路モジュー
ルを含むことが可能である。例えば、光レシーバに含ま
れるプリアンプにおける受信信号のダイナミックレンジ
を前記制御手段でプログラマブルに設定することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】
《光伝送装置》 図1には本発明の一実施例に係る光伝
送装置のブロック図が示される。光伝送装置1は、光ト
ランスミッタ2と光レシーバ3を一つの回路基板上に備
えて成る。前記光トランスミッタ2は、それぞれ個別に
半導体装置又は半導体集積回路化されたLDモジュール
20、レーザドライバ21及びフリップフロップ回路2
2を備えて成る。第1の半導体装置の一例であるLDモ
ジュール20はLD200とモニタ用のフォトダイオー
ド(以下単にPDとも称する)201を有する。第2の
半導体装置の一例であるレーザドライバ21はLD20
0を駆動するECL回路を主体とする。前記フリップ回
路22は、クロック信号CLKinに同期して供給され
る入力データDATAinをリシェーピングしてレーザ
ドライバ21に供給する。レーザドライバ21は、供給
されたデータに従ってLD200の変調制御可能電流を
オン/オフ制御して、LD200の光出力のオン/オフ
によって光ケーブルOPToutに情報を伝送する。
【0023】前記光レシーバ3は、それぞれ半導体集積
回路化されたピンフォトダイオード30、プリアンプ3
1、メインアンプ32及び出力バッファ33から成る。
ピンフォトダイオード30は光ケーブルOPTinに伝
送されてくる光入力を電流に変換し、変換された電流は
プリアンプ31で検出され且つ増幅される。メインアン
プ32はプリアンプ31の出力をECLレベルに昇圧す
る。出力バッファ32はメインアンプ32の出力に基づ
いて出力データDATAoutと同期クロックCLKo
utを出力する。
【0024】前記光トランスミッタ2と光レシーバ3
は、その双方に共有される回路モジュールとして半導体
集積回路化されたマイクロコンピュータ4を有する。こ
のマイクロコンピュータ4は、光伝送装置1を全体的に
制御する回路モジュールとされ、例えば、LD200の
温度特性を検出可能にし、それに基づいて作成されたデ
ータテーブルを利用し、LDモジュール20が必要とす
る光出力や温度等に応じて、当該LD200の温度特性
に即して駆動電流を制御できるようにしたり、或いは、
プリアンプ31における受信信号のダイナミックレンジ
を制御したりする。即ち、このマイクロコンピュータ4
は、予め測定された半導体装置の特性情報に応じて半導
体装置を制御するデータ処理装置の一例とされる。そし
てこのマイクロコンピュータ4は、光伝送装置1の外部
ともインタフェース可能にされている。
【0025】《光伝送装置の適用例》 図2には図1の
光伝送装置1の適用例が示される。光通信用の幹線(T
runk 2.4Gb/s)5にはマルチプレクサ6が
配置され、マルチプレクサ6にはATM(Asyncronous
transfer mode)−LAN(Local area network)、F
TTC(Fiber to the home)、FTTH(Fiber to th
e curb)の光通信回線が集線され、例えばATM−LA
Nは、PBX(Privatebranch exchenge)7、ATMハ
ブ(HUB)8が代表的に接続され、ATMハブ8は、
光通信回線やイーサネットを介して複数のPCに接続さ
れている。例えばハブ8やPBX7はスイッチマトリク
スを備えたATM交換機を内蔵し、ATM交換機と光通
信回線とのインタフェース部分に前記光伝送装置1が回
線対応で配置されている。また、光通信回線に接続され
たPCカード9は当該光通信回線とのインタフェース部
分に前記光伝送装置1を有する。
【0026】《光トランスミッタ》 図3には前記光ト
ランスミッタ2の詳細な一例が示されている。前記LD
ドライバ21は、LD200に流すバイアス電流を決定
するトランジスタTr1と、LD200をオン/オフ制
御する対象電流としての変調電流を決定するトランジス
タTr2を、電流源用のトランジスタとして備える。ト
ランジスタTr3,Tr4は変調電流のオン/オフを制
御するスイッチング用のトランジスタである。前記トラ
ンジスタTr1〜Tr4はnpn型のバイポーラトラン
ジスタとされる。
【0027】前記トランジスタTr3,Tr4は並列接
続され、その共通エミッタが前記トランジスタTr2の
コレクタに接続され、当該トランジスタTr2のエミッ
タは抵抗R2を介して負の電源電圧Vee(例えば−
5.2V)に結合されている。前記トランジスタTr3
のコレクタにはLD200のカソードが結合され、当該
PD200のアノードと前記トランジスタTr4のコレ
クタが接地電位のような他方の電源電圧(例えば0V)
に共通接続されている。
【0028】前記トランジスタTr3,Tr4のスイッ
チング制御回路202は、図4にその詳細な一例が示さ
れるように、トランジスタTr5とTr6の直列回路
と、トランジスタTr7とTr8の直列回路とが一対の
電源電圧Vcc,Veeの間に配置されている。トラン
ジスタTr5〜Tr8はnpn型バイポーラトランジス
タとされる。トランジスタTr6,Tr8のベースは所
定の電圧でバイアスされ、トランジスタTr5,Tr7
の負荷抵抗として機能される。換言すれば、トランジス
タTr5とTr6の直列回路と、トランジスタTr7と
Tr8の直列回路は、それぞれエミッタフォロア回路を
構成し、トランジスタTr5のエミッタが前記トランジ
スタTr3のベースに、トランジスタTr7のエミッタ
が前記トランジスタTr4のベースに結合されている。
【0029】前記トランジスタTr5,Tr7のベース
は差動出力アンプ203の差動出力が供給され、その入
力が反転されると、トランジスタTr3とTr4のベー
ス電位の状態が反転されるようになっている。アンプ2
03には前記フリップフロップ回路22の出力が供給さ
れる。
【0030】前記トランジスタTr3のベース電位が高
レベルにされるとトランジスタTr3は飽和状態に移行
され、トランジスタTr4のベースが高レベルにされる
とトランジスタTr4は飽和状態に移行される。トラン
ジスタTr3,Tr4の飽和状態への移行は相補的に行
われ、これにより、トランジスタTr3,Tr4が相補
的にスイッチング動作されることにより、電流源トラン
ジスタTr2を介してLD200にパルス状に変調電流
が供給されることになる。
【0031】図3に示されるように、前記トランジスタ
Tr1はそのコレクタが前記トランジスタTr3のコレ
クタに結合され、そのエミッタが抵抗R1を介して電源
電圧Veeに結合されている。このトランジスタTr1
はそれに印加されるベース電圧に従ってLD200にバ
イアス電流を流す。
【0032】前記PD201は抵抗R3に直列接続され
て一対の電源電圧Vcc,Veeの間に逆方向接続状態
で配置されている。PD201はLD200から出力さ
れる発光出力に応じた電流を流す。
【0033】前記マイクロコンピュータ4は、それぞれ
内部バス40に結合された中央処理装置(CPU)4
1、RAM(ランダムアクセスメモリ)42、ROM
(リードオンリメモリ)43,49及びタイマ(TM
R)48を有し、外部とのインタフェース手段として、
アナログ入力回路44、アナログ出力回路45及びその
他の入出力回路46が内部バスに接続され、更に、CP
U41の暴走等を検出するためのウオッチドッグタイマ
47が設けられて構成され、それら回路モジュールは単
一の半導体基板に形成されている。前記RAM42はC
PU40の作業領域又はデータの一時記憶領域とされ
る。前記ROM43は、制御用のテーブルなどのデータ
を格納するための電気的に書き込み可能な不揮発性半導
体記憶装置であり、例えば電気的に書き換え可能なフラ
ッシュメモリ又はEEPROM(エレクトリカリ・イレ
ーザブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・
メモリ)若しくは電気的に書き込み可能であって紫外線
消去可能なEPROM(エレクトリカリ・プログラマブ
ル・リード・オンリ・メモリ)を採用することができ
る。前記ROM43は、CPU41の動作プログラムの
格納用とされ、書換え可能なマスクROMによって構成
することも可能である。尚、プログラムとデータを単一
のROMに格納してもよい。その場合に本実施例の説明
に適合するには、当該ROMは、電気的に書込み可能な
ROMによって構成されることになる。
【0034】前記アナログ入力回路44は、特に制限さ
れないが、4個のアナログ/ディジタル変換器A/D1
〜A/D4と夫々のアナログ/ディジタル変換器A/D
1〜A/D4の出力をラッチして内部バス40に出力す
るラッチ回路LAT1〜LAT4を備える。特に制限さ
れないが、前記アナログ/ディジタル変換器A/D1〜
A/D4は、8ビットの変換精度を持っている。前記ア
ナログ出力回路45は、特に制限されないが、2個のデ
ィジタル/アナログ変換器D/A1,D/A2と、夫々
のディジタル/アナログ変換器D/A1,D/A2の入
力ディジタル信号を内部バス40から受け取るラッチ回
路LAT5,LAT6と、夫々のディジタル/アナログ
変換器D/A1,D/A2の出力アナログ信号の波形を
整形するバンドパスフィルタBPF1,BPF2を備え
る。特に制限されないが、前記ディジタル/アナログ変
換器D/A1,D/A2は、8ビットのディジタル信号
を256階調でアナログ信号に変換する。ラッチ回路L
AT1〜LAT6はCPU41のアドレス空間に配置さ
れ、CPU41によって任意にアクセス可能にされる。
また、マイクロコンピュータ4は、ラッチ回路LAT1
〜LAT6等の内部回路を外部入出力回路46を介して
外部から直接アクセス可能な動作モードを備えている。
【0035】前記トランジスタTr2は、そのベースが
前記バンドパスフィルタBPF2の出力に結合される。
したがって、トランジスタTr2は、バンドパスフィル
タBPF2の出力電圧によって、そのコンダクタンスが
決定される。即ち、CPU41によってラッチ回路LA
T6に設定されるディジタルデータが、光出力のオン/
オフ制御に従ってトランジスタTr3に流れる変調電流
を決定する。トランジスタTr2のコンダクタンス制御
を変調電流制御と称する。
【0036】前記トランジスタTr1は、そのベースが
前記バンドパスフィルタBPF1の出力に結合される。
したがって、トランジスタTr1は、バンドパスフィル
タBPF1の出力電圧によって、そのコンダクタンスが
決定される。即ち、CPU41によってラッチ回路LA
T5に設定されるディジタルデータが、LD200に流
れるバイアス電流を決定する。トランジスタTr1のコ
ンダクタンス制御をLDのバイアス電流制御と称する。
【0037】これにより、CPU41は、ラッチ回路L
AT5,LAT6に設定するディジタルデータに従っ
て、LD200に流すことができる変調電流とバイアス
電流を個々にそして任意に制御することができる。した
がって、光伝送装置1の使用条件に対してLD200等
の温度特性に即したデータをCPU41がラッチ回路L
AT5,LAT6に設定することにより、換言すれば、
そのときの使用雰囲気温度におけるLD200のしきい
値電流に対応するデータをラッチ回路LAT5に設定
し、必要な光出力をその温度下で得るために前記しきい
値電流に加えられるべき変調電流に対応されるデータを
ラッチ回路LAT6に設定することにより、消光誤差や
発光遅延無くLD200を発光駆動することが可能にな
る。これについては以下にその詳細が記述されている。
【0038】ここで、LD200は、図5に例示される
ように、その変調電流Imodと、しきい値電流Ith
は、それぞれ異なる温度特性を有し、その特性は温度に
対して非線形的とされている。また、図6に代表される
ように、LD200の温度特性は製造プロセスの誤差の
影響を受け、個体差を有している。また、図7に代表さ
れるように、トランジスタTr1,Tr2に流れる電流
は、温度に対して線形的な温度特性を有している。この
ように多岐に亘る温度特性を有するLD200やそのド
ライバに対して、最適なデータをラッチ回路LAT5,
LAT6に設定するために、各種条件の下で、必要な情
報を当該光伝送装置1それ自体から取得できることが望
ましい。前記アナログ入力回路44は、そのための利用
が考慮され、必要な情報を取得できるようにされてい
る。
【0039】すなわち、前記アナログ/ディジタル変換
器A/D1の入力は、図3に示されるように、前記トラ
ンジスタTr1のエミッタに結合され、CPU41は、
トランジスタTr1に流れるバイアス電流のアナログ/
ディジタル変換結果をラッチ回路LAT1を介して取り
込むことができる。同様に、前記アナログ/ディジタル
変換器A/D2の入力は前記トランジスタTr2のエミ
ッタに結合され、CPU41は、トランジスタTr2に
流れる電流のアナログ/ディジタル変換結果をラッチ回
路LAT2を介して取り込むことができる。前記アナロ
グ/ディジタル変換器A/D3の入力は前記モニタ用の
PD201のアノードに結合され、CPU41は、PD
201に流れる電流のアナログ/ディジタル変換結果を
ラッチ回路LAT3を介して取り込むことができる。前
記アナログ/ディジタル変換器A/D4の入力は、光伝
送装置1に実装され又は外付けされた温度センサ10の
出力に結合され、CPU41は、温度センサ10の出力
に対するアナログ/ディジタル変換結果をラッチ回路L
AT4を介して取り込むことができる。
【0040】前記モニタPD201はオートパワーコン
トロールにも利用できるようになっている。すなわち、
LD200の実際の発光出力をPD201でモニタし、
モニタされた発光出力に応ずる電流が所要の発光出力に
応ずる参照電位Vrefよりも小さいか大きいかをコン
パレータ11で判定し、その判定結果に応じ、トランジ
スタTr1を介してLD200に流すバイアス電流を増
減するように構成されている。12は参照電位Vref
を形成するAPC(オートパワーコントロール)制御回
路であり、LD200の実際の発光出力をPD201で
モニタし、モニタされた発光出力に応ずる電流の平均値
とそのときのバッファ203(図4参照)の入力信号に
対する平均値(マーク率)とに基づいて参照電位Vre
fを初期設定する。オートパワーコントロールは、前記
ディジタル/アナログ変換器D/A1の出力に基づくバ
イアス電流制御に際しては必須ではない。何れか択一的
に利用することができる。或いは、ディジタル/アナロ
グ変換器D/A1の出力に基づいてバイアス電流制御を
行う場合に、所要の発光出力が得られない場合を想定し
て、前記オートパワーコントロールによるフィードバッ
ク制御を重ねて行うようにしてもよい。但し、その場合
には、オートパワーコントロールによるフィードバック
系における制御量(バイアス電流の増減量)を比較的小
さくしておくことが望ましい。
【0041】図3において13はLD200の発光異常
(発光出力の極度低下)を通知する制御信号である。C
PU41はアナログ/ディジタル変換器A/D3とラッ
チ回路LAT3を介してPD201の出力電流をモニタ
し、それによって得られるLD200の実際の光出力と
LD200の目標光出力とを比較し、実際の光出力が目
標光出力に対して所定よりも低下した状態を検出する。
14はトランジスタTr1,Tr2に流れるバイアス電
流,変調電流の異常を通知する制御信号である。CPU
41は、トランジスタTr1に実際に流れるバイアス電
流をアナログ/ディジタル変換器A/D1とラッチ回路
LAT1を介してモニタし、ラッチ回路LAT5とディ
ジタル/アナログ変換器D/A1を介してトランジスタ
Tr1に流そうとするバイアス電流と比較し、その相違
に基づいて、バイアス電流の異常を検出する。同様にC
PU41は、トランジスタTr2に実際に流れる変調電
流をアナログ/ディジタル変換器A/D2とラッチ回路
LAT2を介してモニタし、ラッチ回路LAT6とディ
ジタル/アナログ変換器D/A2を介してトランジスタ
Tr2に流そうとする変調電流と比較し、その相違に基
づいて、変調電流の異常を検出する。前記制御信号1
3,14は、例えば光伝送装置1の内部又はその外部に
設けられた表示手段15に与えられることにより、対応
する状態を目視可能に表示させることができる。
【0042】《温度特性データの作成》 LD200を
駆動するための変調電流制御とバイアス電流制御のため
の温度特性データを作成する手順の一例を図8をも参照
しながら説明する。温度特性データは、特に制限されな
いが、対象とされる光伝送装置1それ自体を図示しない
評価用のホスト装置に接続して恒温チャンバーに入れ、
以下詳述するように、所要の発光出力に対して種々の温
度毎に、その光出力を得るために必要な全体としての順
方向電流のデータと、そのときのしきい値電流に応ずる
データを取得する。このとき、変調電流に応ずるデータ
は、前記順方向電流に応ずるデータとしきい値電流に応
ずるデータとの差分として演算にて取得することができ
る。光伝送装置1とホスト装置との接続はマイクロコン
ピュータ4の入出力回路46を介して行われる。このと
き、マイクロコンピュータ4の内部は外部のホスト装置
から自由にアクセス可能な動作モードとされる。
【0043】先ず、光伝送装置1の使用温度Tの範囲T
min<T<Tmaxと、データを取得する時の温度増
加量del.Tをホスト装置に設定する(ステップS
1)。次にその使用温度範囲における温度の初期値T0
をホスト装置に設定する(ステップS2)。特に条件が
ない場合にはT0=Tminとする。更に、発光出力P
fの目的値L0をホスト装置に設定する(ステップS
3)。そして、LD200に流す電流Ifの初期値を例
えば0に設定し、更に段階的な電流増加量del.If
をホスト装置に設定する(ステップS4)。これによっ
てホスト装置は、電流値0を出発点として、LD200
の電流増加量をdel.Ifずつ増加させるデータをラ
ッチ回路LAT5に与える。これによってトランジスタ
Tr1に流れる順方向電流が徐々に増加する。このとき
ラッチ回路LAT6には、トランジスタTr2をカット
オフ状態にするデータを与えておく。また、ホスト装置
は、LD200に対する電流の増加と共に、LD200
の発光出力に応ずるPD201からのデータをアナログ
/ディジタル変換器A/D3とラッチ回路LAT3を介
してサンプリングする。そして、サンプリングした発光
出力PfがPf≧0.2L0であることを検出したとき
は(ステップS5)、そのときの電流値のデータIf
0.2(T)を前記アナログ/ディジタル変換器A/D
1とラッチ回路LAT1を介して取得し、図示しないワ
ークメモリなどに格納する(ステップS6)。更に同様
にして、トランジスタTr1に流れる順方向電流を徐々
に増加させながら、LD200の発光出力に応ずるデー
タをラッチ回路LAT3からサンプリングし、サンプリ
ングした発光出力PfがPf≧0.8L0であることを
検出したときは(ステップS7)、そのときの電流値の
データIf0.8(T)をラッチ回路LAT1を介して
取得し、図示しないワークメモリに格納する(ステップ
S8)。更に続けて、トランジスタTr1に流れる順方
向電流を徐々に増加させながら、LD200の発光出力
に応ずるデータをラッチ回路LAT3からサンプリング
し、サンプリングした発光出力PfがPf≧L0である
ことを検出したときは(ステップS9)、そのときの電
流値のデータIf(T)をラッチ回路LAT1から取得
し、図示しないワークメモリに格納する(ステップS1
0)。前記ステップS8で若しくは後の一連のデータを
取得してからまとめて、そのときの温度におけるしきい
値電流Ith(T)を演算して取得する。演算式は、特
に制限されないが、Ith(T)=If0.2(T)−
1/3×(If0.8(T)−If0.2(T))とさ
れる。この演算式で取得されるしきい値電流のデータI
th(T)と前記電流のデータIf(T)は、そのとき
のLDの温度特性に即した値とされる。上記処理は、デ
ータ検出時の設定温度Tが使用範囲の上限Tmaxに到
達するまで、温度をdel.Tづつ増加して繰り返され
る(ステップS11、ステップ12)。
【0044】尚、ステップS5などにおいて、LD20
0の発光出力に応ずるPD201からのデータをアナロ
グ/ディジタル変換器A/D3とラッチ回路LAT3を
介してサンプリングして、そのときの発光出力Pfを検
出するが、PD201の温度特性はLD200の温度特
性に対してその変動量は3桁程度小さいので、PD20
1の温度特性を無視して発光出力Pfを検出しても、実
質的に問題はない。仮にPDの温度特性を問題視しなけ
ればならないときは、校正された標準フォトダイオード
を用いればよい。その場合には、PD201に代えて、
LD200の発光出力を受ける標準フォトダイオードを
搭載した測定治具を用いれば、PD201それ自体を標
準フォトダイオードとする必要はない。
【0045】これにより、所定の光出力を得るために必
要な順方向電流に対応されるIf(T)と、そのときの
しきい値電流(Ith)に対応されるIth(T)が、
使用温度範囲Tmin<T<Tmaxにおいて、温度増
加量del.Tの刻みで得ることができる。このときの
各温度における変調電流(Imod)に対応される情報
は、If(T)−Ith(T)によって得ることができ
る。発光出力の設定を順次変えて同様の処理を行うこと
により、種々の発光出力に対して上記データを取得する
ことができる。そのようにして取得されたデータは、L
Dの温度特性に関するデータとされる。したがって、上
記データに従ってLDを駆動する場合には、CPU41
がラッチ回路LAT1,LAT2の値をサンプリング
し、ラッチ回路LAT1の出力がIth(T)になるよ
うにラッチ回路LAT5にデータを設定し、ラッチ回路
LAT2の出力がIf(T)−Ith(T)になるよう
にラッチ回路LAT6にデータを設定することになる。
このとき、ラッチ回路LAT5,LAT6へのそのよう
な設定データを、前記図8のステップ完了後に、予め取
得して、種々の発光出力における各温度毎のIth
(T)とIf(T)の情報に関連つけておくことができ
る。
【0046】以上のようにして取得されたデータは、ホ
スト装置がマイクロコンピュータ4のROM43の所定
領域にテーブル(温度特性データテーブル)として書き
込む。書き込まれたデータがレーザダイオードの特性情
報とされる。前記テーブルの構造については特に図示は
しないが、第1の構造は、目標とする光出力にそれぞれ
対応させて、温度毎に、前記If(T)とIth(T)
の情報を持つ。この場合に、実際にLDを駆動すると
き、CPU41は、目標とする光出力と温度に応じたI
f(T)とIth(T)を選択し、If(T)−Ith
(T)を演算し、その後で、ラッチ回路LAT1,LA
T2の値をサンプリングして、ラッチ回路LAT1の出
力がIth(T)になるようにラッチ回路LAT5にデ
ータを設定し、ラッチ回路LAT2の出力がIf(T)
−Ith(T)になるようにラッチ回路LAT6にデー
タを設定することになる。
【0047】第2のテーブル構造は、目標とする光出力
にそれぞれ対応させて、温度毎に、予めIf(T)−I
th(T)を演算しておき、If(T)−Ith(T)
とIf(T)の情報を持つ。この場合には、実際にLD
を駆動するとき、CPU41は、目標とする光出力と温
度に応じたIf(T)−Ith(T)とIth(T)を
選択し、ラッチ回路LAT1,LAT2の値をサンプリ
ングして、ラッチ回路LAT1の出力がIth(T)に
なるようにラッチ回路LAT5にデータを設定し、ラッ
チ回路LAT2の出力がIf(T)−Ith(T)にな
るようにラッチ回路LAT6にデータを設定することに
なる。尚、第2のテーブル構造はIf(T)の情報を併
せて持ってもよい。
【0048】第3のテーブル構造は、予め、目標とする
光出力にそれぞれ対応させて、温度毎に、If(T)−
Ith(T)を演算し、ラッチ回路LAT1の出力をI
th(T)にするのに必要なラッチ回路LAT5の設定
データと、ラッチ回路LAT2の出力をIf(T)−I
th(T)にするのに必要なラッチ回路LAT6の設定
データとを取得しておき、目標とする光出力にそれぞれ
対応させて、温度毎に、上記ラッチ回路LAT5,LA
T6に設定すべき情報を持つ。この場合、実際にLDを
駆動するとき、CPU41は、目標とする光出力と温度
に応じて選択した特性情報を直接ラッチ回路LAT5,
LAT6に設定すればよい。尚、第3のテーブル構造
は、前記第1又は第2ののテーブル構造と同じ情報を併
せて持つことができる。
【0049】上記処理はホスト装置が主体になって行う
場合に限定されず、ホスト装置がステップS1〜S4ま
での初期設定をマイクロコンピュータ4の内部に対して
行い、その後、ホスト装置がマイクロコンピュータ4に
対して所定のコマンドを発行することにより、上記処理
をマイクロコンピュータ4が行ってもよい。このとき、
ROM43がEPROMの場合にはテーブルの作成はE
PROMライタを使用しなければならない。ROM43
が電気的に書換可能なEEPROM又はフラッシュメモ
リで構成されている場合には、書換プログラムをROM
49が保有する場合には、前記テーブルの作成を含めて
上記処理をマイクロコンピュータ41で行うことができ
る。
【0050】《温度特性データテーブルの使用》 RO
M43に温度特性データテーブルが形成された光伝送装
置1をシステム上で利用する場合には、CPU1は、当
該光伝送装置1が置かれている環境下での雰囲気温度を
温度センサ10からアナログ/ディジタル変換器A/D
4とラッチ回路LAT4を介して取得する。また、光伝
送装置1が出力すべき発光出力は、それが置かれている
通信環境に従って物理的に決定さる性質のものであり、
例えば、CPU41の動作プログラム、又は外部からの
指示、或いはディップスイッチのような回路からの信号
によってCPU41に通知される。これによってCPU
41は、必要な発光出力と、検出した使用環境温度に対
応されるところの情報をROM43の温度特性データテ
ーブルから選択する。例えば温度特性データテーブルの
構造が前記第1の構造である場合には、CPU41は、
目標とする光出力と温度に応じたIf(T)とIth
(T)を選択し、If(T)−Ith(T)を演算し、
その後で、ラッチ回路LAT1,LAT2の値をサンプ
リングして、ラッチ回路LAT1の出力がIth(T)
になるようにラッチ回路LAT5にデータを設定し、ラ
ッチ回路LAT2の出力がIf(T)−Ith(T)に
なるようにラッチ回路LAT6にデータを設定する。こ
れにより、LD200の実際の温度特性に即したしきい
値電流と変調電流がLD200に与えられ、消光誤差や
発光遅延無くLD200を発光駆動することができる。
とくに、温度特性データテーブルの作成のために取得さ
れる情報は、個々の温度環境下で光伝送装置1を実際に
発光駆動させて取得しているので、バイポーラトランジ
スタ等の温度特性も実質的に考慮されたことになり、信
頼性の極めて高い制御が実現される。したがって、LD
とそれを駆動するための周辺回路がどんな温度特性を持
っていても、高い信頼性をもって制御することができ
る。これにより、製造過程に置いては温度特性の調整が
不要であり、製造コストも著しく低減することができ
る。
【0051】上記雰囲気温度の検出とそれに応じた制御
情報の設定は、タイマ48を利用して一定間隔で行うよ
うにされる。これにより、使用温度条件が時間と共に変
化する場合にも、その変化に対応して、LD200を適
切なバイアス電流と変調電流で発光駆動することができ
る。タイマ48の設定はCPU41が行うことができ
る。
【0052】そして、光通信の休止タイミング、又はタ
イマによって設定された一定時間毎に、CPU41は、
ラッチ回路LAT2を介して実際の変調電流を検出し、
ラッチ回路LAT1を介して実際のバイアス電流を検出
し、さらに、ラッチ回路LAT3を介してLD200の
実際の光出力を検出する。CPU41は、それら検出値
を、目標値と比較し、大きく相違する場合、例えば20
%以上の相違があるときは、例外処理を実行する。例え
ば、LD200の発光異常(発光出力の極度低下)を検
出すると、CPU41は制御信号13にてそれを外部に
通知する。これを受ける通信用のコントローラはエラー
ステータスを通信回線に乗せたり、或いは通信そのもの
を停止させたりすることができる。また、トランジスタ
Tr1に流れるバイアス電流が異常に低下した場合に
は、CPU41は前記制御信号14によってその旨を外
部に通知することができる。また、CPU41は、発光
出力が所定の値(例えば目標値の20%減)よりも低下
した状態を一定期間検出したときは、LD200の特性
劣化と判定し、指定されている光出力に対して、設定す
べき光出力を数段階増すように、ラッチ回路LAT5,
LAT6にデータを設定するような処理を採用すること
ができる。或いはそれに従って、温度特性データテーブ
ルを更新することも可能である。この場合にはROM4
3はCPU41によって電気的に書き換え可能な不揮発
性半導体記憶装置によって構成されていなければなら
い。
【0053】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0054】例えば、温度特性データの取得において図
8に基づく説明では、トランジスタTr1に流れる電流
をモニタしてLD200に流れる電流を観測したが、そ
れとは逆に、トランジスタTr2に電流を流してLD2
00に流れる電流を観測してもよい。また、低しきい値
電流のレーザダイオードを採用する場合には、しきい値
電流分の温度特性を無視する事も可能である。即ち、デ
ータテーブルにおける温度と光出力にに応じたデータは
変調電流に関してとし、しきい値電流に関しては一定、
又は、制御幅を狭くすることが可能である。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0056】すなわち、半導体装置搭載モジュールは、
それに搭載された半導体装置につき予め測定された特性
情報に基づいてデータ処理装置がその半導体装置を制御
するから、搭載された複数の半導体装置間における特性
の相違に基づく不都合を解消することができる。
【0057】半導体搭載モジュールの一例である光トラ
ンスミッタは、温度と目標とする光出力とに応じた特性
情報を不揮発性記憶手段から選択し、それに基づいて前
記ドライバ回路がレーザダイオードに供給する駆動電流
を制御するから、レーザダイオードの温度特性とそれを
駆動制御する回路の温度特性の相違による不都合を解消
することができる。例えば、そのときの使用雰囲気温度
におけるレーザダイオードのしきい値電流に対応する特
性情報と、必要な光出力をその温度下で得るために前記
しきい値電流に加えられるべき変調電流に対応される特
性情報とを選択することにより、消光誤差や発光遅延無
くレーザダイオードを発光駆動することができる。
【0058】個々の温度環境下で光トランスミッタを実
際に発光駆動させて、前記特性情報を作成することによ
り、駆動回路に含まれるバイポーラトランジスタ等の温
度特性も実質的に考慮されたことになり、信頼性の極め
て高い制御が実現される。したがって、レーザダイオー
ドとそれを駆動するための周辺回路がどんな温度特性を
持っていても、高い信頼性をもってレーザダイオードの
駆動電流を制御することができる。その上、製造過程に
置いては温度特性の調整が不要であり、製造コストも著
しく低減することができる。
【0059】不揮発性記憶手段に格納された特性情報を
利用することにより、レーザダイオードの経年的な特性
劣化やによる光出力の変動や、駆動電流の変動に対し
て、異常と検出することができるので、この点において
も、レーザダイオードの駆動電流制御の信頼性を向上さ
せることができる。
【0060】前記光トランスミッタと共に光レシーバを
含んで光伝送装置を構成するとき、前記制御手段によっ
てその光レシーバの動作態様も制御することにより、内
部状態をレーザダイオードの温度特性に適合させること
を初めとして、光トランスミッタや光伝送装置の内部状
態の設定を容易に且つ柔軟性をもって行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光伝送装置のブロック
図である。
【図2】図1の光伝送装置を適用したネットワークのブ
ロック図である。
【図3】光トランスミッタの一実施例を示す説明図であ
る。
【図4】レーザダイオードの変調電流をオン/オフ制御
するトランジスタのスイッチング制御回路の一例回路図
である。
【図5】レーザダイオードにおける変調電流Imod
と、しきい値電流Ithがそれぞれ異なる温度特性を有
することを示す一例説明図である。
【図6】レーザダイオードの温度特性は製造プロセスの
誤差の影響を受けて個体差を有することを示す一例説明
図である。
【図7】レーザダイオードに駆動電流を流すためのバイ
ポーラトランジスタの線形的な温度特性の一例を示す説
明図である。
【図8】レーザダイオードを駆動するための変調電流制
御とバイアス電流制御のための温度特性データを作成す
る手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明者の検討に係るレーザダイオード駆動回
路の一例説明図である。
【図10】レーザダイオードの光出力とそれに必要な順
方向電流との関係を数種類の温度をパラメータとして示
したものにおいて消光不良と発光遅延を生ずる原因につ
いて説明した一例説明図である。
【図11】レーザダイオードで所定の光出力を得るため
の順方向電流と温度との関係の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 光伝送装置 2 光トランスミッタ 20 LDモジュール 200 LD(レーザダイオード) 201 PD(モニタ用のフォトダイオード) Tr1 バイアス電流用の電流源トランジスタ Tr2 変調電流用の電流源トランジスタ Tr3,Tr4 変調制御用のスイッチングトランジス
タ 21 レーザドライバ 3 光レシーバ 30 ピンフォトダイオード 31 プリアンプ 4 マイクロコンピュータ 41 CPU(中央処理装置) 42 RAM 43 ROM 44 アナログ入力回路 45 アナログ出力回路 46 外部入出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/00 3/096 3/133 H04B 10/08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体装置と、 前記第1の半導体装置と特性が異なる第2の半導体装置
    と、 予め測定された、少なくとも前記第1の半導体装置の特
    性情報又は前記第2の半導体装置の特性情報に応じて、
    少なくとも前記第1の半導体装置又は前記第2の半導体
    装置を制御するデータ処理装置とを備えて成るものであ
    ることを特徴とする半導体装置搭載モジュール。
  2. 【請求項2】 光通信用のレーザダイオードと、 前記レーザダイオードにその光出力を決定するための駆
    動電流を供給するドライバ回路と、 前記レーザダイオードの駆動電流を温度と目標とする光
    出力とに応じて決定するための特性情報を保持する不揮
    発性記憶手段と、 温度と目標とする光出力とに応じた特性情報を前記不揮
    発性記憶手段から選択し、それに基づいて前記ドライバ
    回路が供給する駆動電流を制御する制御手段と、を含ん
    で成るものであることを特徴とする光トランスミッタ。
  3. 【請求項3】 ドライバ回路の制御情報がセットされる
    データラッチ手段を含み、前記特性情報は、レーザダイ
    オードの駆動電流を温度と目標とする光出力とに応じて
    前記データラッチ手段に直接設定可能な情報を含むもの
    であることを特徴とする請求項2記載の光トランスミッ
    タ。
  4. 【請求項4】 前記レーザダイオードの駆動電流を検出
    する駆動電流検出手段を供え、前記制御手段は当該駆動
    電流検出手段が検出した情報をアクセス可能であること
    を特徴とする請求項2記載の光トランスミッタ。
  5. 【請求項5】 前記ドライバ回路の制御情報がセットさ
    れるデータラッチ手段を含み、前記制御手段は、前記駆
    動電流検出手段から得られる駆動電流が前記不揮発性記
    憶手段から選択した特性情報に対応されるように、前記
    データラッチ手段に制御情報をセットするものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の光トランスミッタ。
  6. 【請求項6】 前記レーザダイオードの光出力を検出す
    る光出力検出手段を供え、前記制御手段は当該光出力検
    出手段が検出した情報をアクセス可能であることを特徴
    とする請求項5記載の光トランスミッタ。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性記憶手段は、電気的に書き
    込み可能な不揮発性半導体記憶装置であることを特徴と
    する請求項6記載の光トランスミッタ。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記データラッチ手段
    への制御情報を漸次減少又は増加させながら、前記デー
    タラッチ手段に設定した制御情報によって発光されるレ
    ーザダイオードの光出力を前記光出力検出手段の検出情
    報に基づいて判定し、目標光出力に対応される前記駆動
    電流検出手段による検出情報とそれ以下の規定の光出力
    に対応される前記駆動電流検出手段による検出情報を取
    得する処理を、所要の雰囲気温度と光出力毎に行って、
    目標光出力と雰囲気温度毎に前記レーザダイオードの駆
    動電流に関する特性情報を作成可能であることを特徴と
    する請求項7記載の光トランスミッタ。
  9. 【請求項9】 前記データラッチ手段、前記光出力検出
    手段による検出情報、前記駆動電流検出手段による検出
    情報及び前記不揮発性記憶手段を光トランスミッタの外
    部からアクセス可能にするインタフェース手段を更に含
    んで成るものであることを特徴とする請求項7又は8記
    載の光トランスミッタ。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、それが選択した特性
    情報が目標とする光出力と、前記光出力検出手段によっ
    て検出される光出力とを比較し、その比較結果に基づい
    てレーザダイオードの発光特性の劣化を検出することを
    特徴とする請求項6乃至9の何れか1項項記載の光トラ
    ンスミッタ。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、それが選択した特性
    情報が目標とする光出力と、前記光出力検出手段によっ
    て検出される光出力とを比較し、その比較結果の相違を
    相殺する方向に別の特性情報を選択して採用するもので
    あることことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項
    項記載の光トランスミッタ。
  12. 【請求項12】 雰囲気温度を検出し、その検出情報を
    前記制御手段がアクセスすることを可能にする温度検出
    手段を更に備えて成るものであることを特徴とする請求
    項2乃至11の何れか1項記載の光トランスミッタ。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載の光トランスミッタに
    含まれるレーザダイオードの特性情報を作成する方法で
    あって、 光トランスミッタの雰囲気温度を所定に設定し、前記デ
    ータラッチ手段への制御情報を漸次減少又は増加させな
    がら、前記データラッチ手段に設定した制御情報によっ
    て発光されるレーザダイオードの光出力を光出力検出手
    段の出力によって判定し、目標光出力に対応される前記
    駆動電流検出手段による検出情報とそれ以下の規定の光
    出力に対応される前記駆動電流検出手段による検出情報
    を取得する第1の処理と、 光トランスミッタの雰囲気温度を所定の割合で変更し、
    前記データラッチ手段への制御情報を漸次減少又は増加
    させながら、前記データラッチ手段に設定した制御情報
    によって発光されるレーザダイオードの光出力を光出力
    検出手段の出力によって判定し、目標光出力に対応され
    る前記駆動電流検出手段による検出情報とそれ以下の規
    定の光出力に対応される前記駆動電流検出手段による検
    出情報を取得する第2の処理と、 必要に応じて第2の処理を繰り返す第3の処理と、 前記目標光出力を変更し前記第1乃至第3の処理を繰り
    返す第4の処理と、 前記第1乃至第4の処理によって得られた目標光出力と
    雰囲気温度毎に得られた前記駆動電流検出手段による検
    出情報に基づいて、目標光出力と雰囲気温度毎に、レー
    ザダイオードの駆動電流に関する特性情報を取得する第
    5の処理とを含むことを特徴とするレーザダイオードの
    特性情報作成方法。
  14. 【請求項14】 請求項2乃至12の何れか1項記載の
    光トランスミッタと光レシーバとを含む光伝送装置であ
    って、光レシーバは、前記制御手段によってその動作態
    様が決定される回路モジュールを含んで成るものである
    ことを特徴とする光伝送装置。
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