JPH09162024A - チップ状電子部品の製造方法 - Google Patents

チップ状電子部品の製造方法

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JPH09162024A
JPH09162024A JP32529795A JP32529795A JPH09162024A JP H09162024 A JPH09162024 A JP H09162024A JP 32529795 A JP32529795 A JP 32529795A JP 32529795 A JP32529795 A JP 32529795A JP H09162024 A JPH09162024 A JP H09162024A
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shaped
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Shingo Okuyama
晋吾 奥山
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政利 有城
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ状電子部品に備えるチップ状の部品本
体の相対向する両端面上に、ドライめっきにより端子電
極を能率的に形成できるようにする。 【解決手段】 複数のチップ状電子部品のための部品本
体2を与える親基板20を、第1の分割線21に沿って
1次分割することによって、複数のスティック状構造物
23をまず得る。これらスティック状構造物23を、1
次分割によって現れた端面24,25が同じ方向に向い
て露出するように配列する。この状態で、端面24,2
5に向かってドライめっきする。その後、各スティック
状構造物23を、第2の分割線22に沿って分割するこ
とにより、個々の独立したチップ状電子部品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チップ状電子部
品の製造方法に関するもので、特に、チップ状電子部品
の部品本体上に端子電極を形成する方法の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、この発明にとって興味ある
チップ状電子部品の一例としてのチップコイル1が示さ
れている。チップコイル1は、チップ状の部品本体2、
および部品本体2の相対向する端面上にそれぞれ形成さ
れた端子電極3および4を備える。部品本体2は、通
常、複数の部品本体2を与える親基板が用意され、この
親基板を分割することによって得られたものである。
【0003】より詳細には、部品本体2には、コイル状
に延びるコイル導体5が形成され、コイル導体5の各端
部は、部品本体2の各端部に形成された引出し電極6お
よび7へとそれぞれ延びる。引出し電極7に接続される
コイル導体5の端部は、コイル導体5の他の部分と交差
するが、この交差する領域には、電気絶縁膜8が形成さ
れ、コイル導体5のこれら交差する部分間の電気的絶縁
が図られている。
【0004】端子電極3および4は、それぞれ、引出し
電極6および7と電気的に接続されている。図示のチッ
プコイル1では、端子電極3および4は、それぞれ、部
品本体2の各端面上だけでなく、各端面に隣接する両主
面の各一部上にまで延びていて、隣接面延長部3aおよ
び3bならびに4aおよび4bを形成している。なお、
これら隣接面延長部3aおよび3bならびに4aおよび
4bは、端子電極3および4の引出し電極6および7に
対する電気的接続の信頼性を高めるとともに、チップコ
イル1を回路基板上に半田付けするとき、半田フィレッ
トの形成をより容易にする。しかしながら、隣接面延長
部3aおよび3bのいずれか一方ならびに隣接面延長部
4aおよび4bのいずれか一方のみしか形成されない場
合も、さらには、これら隣接面延長部が全く形成されな
い、すなわち、端子電極3および4が部品本体2の各端
面上にしか形成されない場合もある。
【0005】上述した端子電極3および4は、たとえ
ば、スパッタリングまたは真空蒸着のようなドライめっ
きによって形成される。図11および図12には、端子
電極3および4を形成するため、部品本体2に対してド
ライめっき工程を実施している状態が示されている。こ
こで、図11は、部品本体2を縦断する断面図であり、
図12は、図11の線XII−XIIに沿う断面図である。
【0006】ドライめっきされるべき複数の部品本体2
を保持し、かつドライめっきすべき領域以外の領域をマ
スキングするため、たとえばステンレス鋼からなるホル
ダ9が用いられる。ホルダ9は、ホルダ本体10および
カバー11からなり、ホルダ本体10に設けられた複数
のキャビティ12内にそれぞれ部品本体2が挿入された
後、カバー11がホルダ本体10に装着される。部品本
体2の端子電極3および4を形成すべき領域を露出させ
るため、ホルダ本体10およびカバー11には、それぞ
れ、開口13および14が設けられている。また、ホル
ダ本体10およびカバー11には、隣り合う部品本体2
間で延びる桟16および17が設けられている。
【0007】図11に矢印15で示すように、ドライめ
っきが実施されたとき、部品本体2の両端部に、図10
に示すように、端子電極3および4が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような端子電極3および4の形成のためのドライめっ
き工程に関して、以下のような問題がある。まず、ホル
ダ9によって保持された複数の部品本体2の隣り合うも
のの間で、ある程度の間隔を隔てておかないと、上述し
た桟16および17の部分が細くなりすぎ、ホルダ本体
10およびカバー11にとって必要な機械的強度を保つ
ことができない。そのため、1個のホルダ9によって保
持できる部品本体2の個数をそれほど多くすることがで
きず、また、端子電極3および4のための材料の使用効
率を向上させることが困難であり、これらのことが、コ
ストダウンを妨げる原因となっている。
【0009】また、部品本体2を1個ずつホルダ本体1
0のキャビティ12内に挿入する必要がある。このよう
な挿入を容易にするには、キャビティ12と部品本体2
との間のクリアランス18および19を大きくすればよ
いわけであるが、他方では、これらクリアランス18お
よび19をできるだけ小さくしておかないと、形成され
た端子電極3および4の端縁がぼやけたり、端子電極3
および4が所定の形成領域からはみ出した状態で形成さ
れたりすることがある。そのため、部品本体2のキャビ
ティ12への挿入には高い精度が要求され、この挿入作
業に多くの工程および時間を必要としている。このこと
も、コストダウンを妨げる原因となっている。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得る端子電極の形成を可能にする、チップ状電
子部品の製造方法を提供しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、親基板を用
意する工程と、この親基板を互いに平行な複数の第1の
分割線および第1の分割線に対して直交する互いに平行
な複数の第2の分割線にそれぞれ沿って分割して複数の
チップ状の部品本体を得る工程と、各部品本体の相対向
する端面であって第1の分割線に沿う分割によって現れ
た端面上にドライめっきによって端子電極を形成する工
程とを備える、チップ状電子部品の製造方法に向けられ
るものであって、上述した技術的課題を解決するため、
次のような構成を備えることを特徴としている。
【0012】すなわち、前記分割する工程は、親基板を
まず第1の分割線に沿って1次分割してスティック状構
造物を得る工程と、次いでこれらスティック状構造物を
第2の分割線に沿って2次分割してチップ状の部品本体
を得る工程とを備えている。そして、前記端子電極を形
成する工程は、上述のスティック状構造物の1次分割に
よって現れた端面上にドライめっきする工程を備えてい
る。
【0013】この発明において、好ましくは、前記端子
電極を形成する工程は、1次分割によって現れたそれぞ
れの端面を同じ方向に向けて露出させた状態で、複数の
スティック状構造物を配列する工程と、配列された複数
のスティック状構造物の1次分割によって現れた端面に
向かってドライめっきする工程とを備えている。この発
明において、さらに好ましくは、上述のように、複数の
スティック状構造物を配列するとき、スティック状構造
物の両主面の各一部であって1次分割によって現れた端
面に隣接する部分を露出させるように、複数の前記ステ
ィック状構造物の各間にスペーサを挿入することが行な
われる。
【0014】上述したスペーサを挿入する代わりに、複
数のスティック状構造物を配列するとき、スティック状
構造物の一方主面の各一部であって1次分割によって現
れた端面に隣接する部分を露出させるように、複数のス
ティック状構造物の各主面を配列方向に対して傾けた状
態としてもよい。また、この発明において、前記ドライ
めっき工程の後、複数のスティック状構造物を配列した
状態でドライめっきによって形成された端子電極上に電
気めっきを施す工程をさらに備えていてもよい。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、第1の分割線に沿う
1次分割および第2の分割線に沿う2次分割の双方を実
施することによって複数の部品本体を得ることができる
親基板に対して、第1の分割線に沿う1次分割のみがま
ず実施され、この段階で得られたスティック状構造物に
対して、端子電極を形成するためのドライめっき工程が
実施される。
【0016】したがって、このスティック状構造物は、
個々の部品本体に比べて、大きな寸法を有しているの
で、取り扱いやすく、たとえば、ドライめっきを施すに
際して用いられるホルダへの挿入作業において高い精度
が要求されず、また、挿入作業も容易になる。また、ホ
ルダの形状は、より簡単なもので足り、その種類も、多
数必要としない。これらの点において、コストダウンを
期待できる。
【0017】この発明において、前述したように、1次
分割によって現れたそれぞれの端面を同じ方向に向けて
露出させた状態で、複数のスティック状構造物を配列し
ながら、これらのスティック状構造物の1次分割によっ
て現れた端面に向かってドライめっきするようにすれ
ば、ドライめっきすべき領域を密度高く分布させること
ができるので、端子電極となる材料の使用効率を向上さ
せることができる。
【0018】上述したように、複数のスティック状構造
物を配列するとき、スティック状構造物の両主面の各一
部であって1次分割によって現れた端面に隣接する部分
を露出させるように、複数の前記スティック状構造物の
各間にスペーサを挿入すると、得られた部品本体の両端
面上だけでなく、これら端面に隣接する部分上にも、端
子電極を形成することができる。このように、端子電極
が隣接面延長部を有していると、当該チップ状電子部品
を回路基板上に半田付けするとき、半田フィレットが容
易に形成されるようになり、半田付けの信頼性が高めら
れる。
【0019】前述したように、スペーサを挿入する代わ
りに、複数のスティック状構造物を配列するとき、ステ
ィック状構造物の一方主面の各一部であって1次分割に
よって現れた端面に隣接する部分を露出させるように、
複数のスティック状構造物の各主面を配列方向に対して
傾けた状態としても、端子電極に隣接面延長部を形成す
ることができる。このような隣接面延長部を部品本体の
両主面に形成したい場合には、配列されたスティック状
構造物の傾きの方向を逆にして、再度、ドライめっきを
実施するようにすればよい。
【0020】また、この発明において、ドライめっき工
程の後、複数のスティック状構造物を配列した状態でド
ライめっきによって形成された端子電極上に電気めっき
を施すようにすれば、この電気めっきも、ドライめっき
と同様、能率的に行なうことができる。たとえば、電気
めっき工程を、第2の分割線に沿う2次分割を実施した
後の個々のチップ状電子部品の状態で実施するとすれ
ば、導電性メディアを使用しなければならないが、この
発明によれば、メディアを必要とせず、スティック状構
造物のドライめっき膜をそのまま陰極とするように電気
的接続を行ない、電気めっきを実施することができる。
したがって、電気めっきの時間の短縮を図ることができ
る。また、スティック状構造物を配列した状態で電気め
っき処理すれば、方向性を維持しながらの取扱いが可能
であるので、特にチップコイルのような方向性のあるチ
ップ状電子部品にとって有利である。
【0021】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の第
1の実施形態によるチップ状電子部品の製造方法を説明
するためのものである。この実施形態によって製造され
るチップ状電子部品としては、図10に示したようなチ
ップコイル1を意図している。図1に示すように、ま
ず、親基板20が用意される。親基板20は、互いに平
行な複数の第1の分割線21および第1の分割線21に
対して直交する互いに平行な複数の第2の分割線22に
それぞれ沿って分割することによって、複数のチップコ
イル1のための部品本体2を与えるものである。そのた
め、親基板20上の各部品本体2となる領域には、省略
的に図示するように、コイル導体5ならびに引出し電極
6および7等が形成されている。
【0022】上述した親基板20は、まず、第1の分割
線21に沿って1次分割される。これによって、複数の
スティック状構造物23が得られる。次に、図2に示す
ように、複数のスティック状構造物23は、上述の1次
分割によって現れたそれぞれの端面24および25を同
じ方向に向けて露出させた状態で配列される。これらス
ティック状構造物23は、矢印26および27で示した
方向から押さえられ、1個のブロックとして、ホルダ
(図示せず。)等によって保持される。この状態で、矢
印28および29で示すように、スティック状構造物2
3の1次分割によって現れた端面24および25に向か
って、スパッタリングまたは真空蒸着のようなドライめ
っきが実施される。
【0023】このドライめっきによって、図10に示し
たような端子電極3および4が形成される。なお、この
実施形態では、これら端子電極3および4は、それぞ
れ、端面24および25上にのみ形成されるにすぎず、
図10に示した隣接面延長部3aおよび3bならびに4
aおよび4bを有していない。次に、スティック状構造
物23がホルダから外された後、各スティック状構造物
23について、第2の分割線22に沿う分割が実施され
る。これによって、個々に独立した複数のチップコイル
1が得られる。
【0024】図3は、この発明の第2の実施形態による
チップ状電子部品の製造方法を説明するためのもので、
図1および図2に示したスティック状構造物23が断面
図で示されている。この実施形態は、複数のスティック
状構造物23を配列するとき、スティック状構造物23
の両主面の各一部であって1次分割によって現れた端面
24および25(図3では、一方の端面24のみが図示
されている。)に隣接する部分を露出させるように、ス
ペーサ30が複数のスティック状構造物23の各間に挿
入されることを特徴としている。スペーサ30は、最も
端に位置するスティック状構造物23の外側に向く主面
にも接するように配置される。
【0025】この実施形態によれば、矢印31で示すよ
うに、ドライめっきが実施されたとき、端子電極3およ
び4(図3では、一方の端子電極3のみが図示されてい
る。)に隣接面延長部3aおよび3bならびに4aおよ
び4bを形成することができる。したがって、図10に
示した引出し電極6および7との電気的接続の信頼性が
高められるとともに、チップコイル1を回路基板上に半
田付けしたとき、半田フィレットが形成されやすく、半
田付けの信頼性も高められる。
【0026】図4ないし図6は、この発明の第3の実施
形態によるチップ状電子部品の製造方法を説明するため
のもので、これらの図面には、前述した図1および図2
に示したスティック状構造物23が示されている。ここ
で、図4は、図5の線IV−IVに沿う断面図であり、図5
は、複数のスティック状構造物23をホルダ32によっ
て保持した状態を示す平面図であり、図6は、図4に示
した工程の後に実施される工程を示す、図4に相当の断
面図である。
【0027】この実施形態において用いられるホルダ3
2は、全体として矩形の枠状であり、この矩形の3辺を
与えるホルダ本体33と、残りの1辺を与えかつホルダ
本体33に対して着脱可能に結合される押さえ部材34
とを備える。ホルダ本体33の対向する2辺には、複数
のスティック状構造物23の各端部を受け入れる溝35
および36が設けられている。また、ホルダ本体33お
よび押さえ部材34には、それぞれ、互いに対向しかつ
平行に延びる傾斜面37および38が形成されている。
【0028】このようなホルダ32によって複数のステ
ィック状構造物23を保持した状態とするため、ホルダ
本体33の溝35および36に沿って、複数のスティッ
ク状構造物23が挿入された後、押さえ部材34がホル
ダ本体33に結合される。このとき、スティック状構造
物23の姿勢は、傾斜面37および38との接触によっ
て規制される。
【0029】この実施形態においても、上述したホルダ
32によって保持された複数のスティック状構造物23
は、1次分割によって現れたそれぞれの端面24および
25を同じ方向に向けて露出させた状態で配列される。
しかしながら、ホルダ32は、その傾斜面37および3
8の作用により、これらスティック状構造物23の一方
主面の各一部であって1次分割によって現れた端面24
および25に隣接する部分を露出させるように、複数の
スティック状構造物23の各主面を配列方向に対して傾
けた状態としている。
【0030】上述の状態において、図4に矢印39で示
すように、配列された複数のスティック状構造物23の
1次分割によって現れた一方の端面24に向かって、ド
ライめっきが実施される。これによって、図10に示し
たような一方の端子電極3が形成される。この端子電極
3には、一方の隣接面延長部、たとえば隣接面延長部3
bが形成されている。これに代えて、他方の隣接面延長
部3aが形成されるようにしてもよい。
【0031】なお、図4における最も左のスティック状
構造物23の端子電極3の形成領域に注目すると、その
隣接面延長部3bの端縁は、傾斜面37によって規定さ
れている。すなわち、傾斜面37は、ドライめっき時の
マスキング作用も果たしている。他方の傾斜面38も、
同様のマスキング作用を果たし得るような寸法に選ばれ
ている。
【0032】上述したようなドライめっきは、図6に示
した状態で繰り返される。すなわち、スティック状構造
物23は、反対方向に傾くように配列された状態で、ホ
ルダ32によって保持される。そして、図4に示した矢
印39とは反対方向に相当する矢印40で示すように、
配列された複数のスティック状構造物23の1次分割に
よって現れた他方の端面25に向かって、再びドライめ
っきが実施される。これによって、図10に示したよう
な他方の端子電極4が形成される。この端子電極4に
は、隣接面延長部4bが形成されている。これに代え
て、他方の隣接面延長部4aが形成されるようにしても
よい。
【0033】この実施形態によれば、端子電極3および
4にそれぞれ隣接面延長部3bおよび4bを形成するこ
とができる。したがって、図10に示したチップコイル
1を回路基板上に半田付けしたとき、半田フィレットが
形成されやすく、半田付けの信頼性も高められる。この
実施形態において、必要なら、ホルダ32によって保持
された複数のスティック状構造物23の傾きを変更する
ことにより、隣接面延長部3bおよび4bの寸法を調整
することができる。
【0034】また、図4に示した段階および図6に示し
た段階において、ホルダ32の図による上下両方向から
ドライめっきを実施するようにすれば、端子電極3およ
び4において、各一方の隣接面延長部3bおよび4bだ
けでなく、各他方の隣接面延長部3aおよび4aも同時
に形成することができる。図7は、この発明の第4の実
施形態を説明するための図4に相当の図である。図7に
おいて、図4に示した要素に相当の要素には、同様の参
照符号を付し、重複する説明を省略する。
【0035】この実施形態では、図7と図4とを比較す
ればわかるように、図4に示したように、配列された複
数のスティック状構造物23を保持したホルダ32が2
個用いられ、スティック状構造物23が互いに逆方向に
向くように、2個のホルダ32が背中合わせで配置さ
れ、矢印41および42で示すように、両方のホルダ3
2に保持されたスティック状構造物23に対して同時に
ドライめっきが実施される。
【0036】この実施形態によれば、ドライめっき装置
におけるドライめっきされるべきワークの充填効率をさ
らに上げることができ、したがって、ドライめっき工程
のさらなる能率化およびさらなるコストダウンに寄与す
ることができる。上述した各実施形態によって形成され
た端子電極3および4は、ドライめっきされたままの状
態とされることもあるが、たとえばNi系またはTiか
らなる下地層をドライめっきにより形成した後、たとえ
ばSnまたは半田からなる最外層を電気めっきにより形
成する場合もある。この後者の場合には、2次分割を行
なって個々の独立したチップ状電子部品の段階より、2
次分割を行なう前のスティック状構造物の段階で、上述
したSnまたは半田等からなる最外層の形成のための電
気めっきを施すことがより能率的である。また、2次分
割を行なう前のスティック状構造物の段階で電気めっき
を実施するとすれば、ドライめっきを行なったときと同
様、これら複数のスティック状構造物を配列した状態で
電気めっきを実施することが、さらに能率的である。
【0037】上述した好ましい電気めっき方法の一例に
ついて、図8および図9を参照して説明する。図8およ
び図9には、上述した各実施形態に従って端子電極3お
よび4が形成されたスティック状構造物23が示されて
いる。ここで、図8は、複数のスティック状構造物23
を保持したホルダ43を示す平面図であり、図9は、図
8の線IX−IXに沿う拡大断面図である。
【0038】ホルダ43は、ホルダ32と同様、全体と
して矩形の枠状であり、この矩形の3辺を与えるホルダ
本体44と、残りの1辺を与えかつホルダ本体44に対
して着脱可能に結合される押さえ部材45とを備える。
ホルダ本体44の対向する2辺には、複数のスティック
状構造物23の各端部を受け入れる溝46および47が
設けられている。ホルダ本体44は、導電性であり、図
9によく示されているように、ドライめっきにより形成
された端子電極3および4に接触するようにされる。
【0039】このようなホルダ43によって複数のステ
ィック状構造物23を保持した状態とするため、ホルダ
32の場合と同様、ホルダ本体44の溝46および47
に沿って、複数のスティック状構造物23が挿入された
後、押さえ部材45がホルダ本体44に結合される。こ
のとき、スティック状構造物23は、端子電極3および
4が形成された面が露出するようにされる。端子電極3
および4が隣接面延長部3aおよび3bならびに4aお
よび4bを有しているときは、隣り合うスティック状構
造物23間に適当なスペーサ(図示せず。)を介在させ
ておくことが好ましい。
【0040】上述のようにスティック状構造物23を保
持したホルダ43は、陰極に接続された状態で、めっき
浴内に浸漬される。これによって、端子電極3および4
上に、たとえばSnまたは半田からなる最外層が電気め
っきにより形成される。その後、スティック状構造物2
3がホルダ43から外された後、各スティック状構造物
23について、第2の分割線22に沿う分割が実施され
る。これによって、個々に独立した複数のチップコイル
1が得られる。
【0041】この実施形態のように、電気めっきのため
のホルダ43が、前述したドライめっきのためのホルダ
32と同様または類似の形状を有していると、ホルダ3
2からホルダ43へのスティック状構造物23の移し替
えが容易になるという利点を有する。以上、この発明を
図示した各実施形態に関連して説明したが、この発明の
範囲を逸脱することなく、その他種々の実施形態が可能
である。
【0042】たとえば、図示の各実施形態は、図10に
示したようなチップコイル1の製造方法に向けられた
が、これに限らず、チップ状の部品本体およびこの部品
本体の相対向する少なくとも端面上にドライめっきによ
り形成される端子電極を備えるものであれば、どのよう
なチップ状電子部品に対しても、この発明に係る製造方
法を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるチップ状電子
部品の製造方法を説明するためのもので、チップ状電子
部品の一例としてのチップコイルを製造するために用意
される親基板20を示す斜視図である。
【図2】図1に示した親基板20を第1の分割線21に
沿って1次分割して得られた複数のスティック状構造物
23を配列して、1次分割によって現れた端面24およ
び25に向かってドライめっきする工程を示す斜視図で
ある。
【図3】この発明の第2の実施形態によるチップ状電子
部品の製造方法を説明するためのもので、配列された複
数のスティック状構造物23の間にスペーサ30を挿入
して、ドライめっき工程を実施している状態を示す拡大
断面図である。
【図4】この発明の第3の実施形態によるチップ状電子
部品の製造方法を説明するためのもので、配列された複
数のスティック状構造物23をホルダ32によって保持
して、ドライめっき工程を実施している状態を示す、図
5の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】図4に示した複数のスティック状構造物23を
保持したホルダ32を示す平面図である。
【図6】図4に示したドライめっき工程の後に繰り返さ
れるドライめっき工程を実施している状態を示す、図4
に相当の図である。
【図7】この発明の第4の実施形態によるチップ状電子
部品の製造方法を説明するためのもので、図4に相当の
図である。
【図8】この発明の好ましい実施形態において、ホルダ
43によって複数のスティック状構造物23を保持し
て、ドライめっきにより形成された端子電極3および4
上にさらに電気めっきを施す工程を実施している状態を
示す平面図である。
【図9】図8の線IX−IXに沿う拡大断面図である。
【図10】この発明にとって興味あるチップ状電子部品
の一例としてのチップコイル1を示す斜視図である。
【図11】図10に示したチップコイル1の部品本体2
の両端部に端子電極3および4をドライめっきにより形
成する従来の工程を実施している状態を示す縦断面図で
ある。
【図12】図11の線XII−XIIに沿う断面図である。
【符号の説明】
1 チップコイル 2 部品本体 3,4 端子電極 3a,3b,4a,4b 隣接面延長部 20 親基板 21 第1の分割線 22 第2の分割線 23 スティック状構造物 24,25 1次分割によって現れた端面 28,29,31,39,40,41,42 ドライめ
っきを示す矢印 30 スペーサ 32,43 ホルダ 37,38 傾斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親基板を用意する工程と、前記親基板を
    互いに平行な複数の第1の分割線および前記第1の分割
    線に対して直交する互いに平行な複数の第2の分割線に
    それぞれ沿って分割して複数のチップ状の部品本体を得
    る工程と、各前記部品本体の相対向する端面であって前
    記第1の分割線に沿う分割によって現れた端面上にドラ
    イめっきによって端子電極を形成する工程とを備える、
    チップ状電子部品の製造方法において、 前記分割する工程は、前記親基板をまず前記第1の分割
    線に沿って1次分割してスティック状構造物を得る工程
    と、次いで前記スティック状構造物を前記第2の分割線
    に沿って2次分割してチップ状の部品本体を得る工程と
    を備え、 前記端子電極を形成する工程は、前記スティック状構造
    物の前記1次分割によって現れた端面上にドライめっき
    する工程を備えることを特徴とする、チップ状電子部品
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記端子電極を形成する工程は、前記1
    次分割によって現れたそれぞれの端面を同じ方向に向け
    て露出させた状態で、複数の前記スティック状構造物を
    配列する工程と、配列された複数の前記スティック状構
    造物の前記1次分割によって現れた端面に向かってドラ
    イめっきする工程とを備える、請求項1に記載のチップ
    状電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記スティック状構造物を配列す
    る工程は、前記スティック状構造物の両主面の各一部で
    あって前記1次分割によって現れた端面に隣接する部分
    を露出させるように、複数の前記スティック状構造物の
    各間にスペーサを挿入する工程を備える、請求項2に記
    載のチップ状電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の前記スティック状構造物を配列す
    る工程は、前記スティック状構造物の一方主面の各一部
    であって前記1次分割によって現れた端面に隣接する部
    分を露出させるように、複数の前記スティック状構造物
    の各主面を配列方向に対して傾けた状態とする工程を備
    える、請求項2に記載のチップ状電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ドライめっき工程の後、複数の前記
    スティック状構造物を配列した状態でドライめっきによ
    って形成された前記端子電極上に電気めっきを施す工程
    をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の
    チップ状電子部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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