JPH09158965A - 一方向クラッチおよび一方向クラッチ付きの転がり軸受 - Google Patents

一方向クラッチおよび一方向クラッチ付きの転がり軸受

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JPH09158965A
JPH09158965A JP7320048A JP32004895A JPH09158965A JP H09158965 A JPH09158965 A JP H09158965A JP 7320048 A JP7320048 A JP 7320048A JP 32004895 A JP32004895 A JP 32004895A JP H09158965 A JPH09158965 A JP H09158965A
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JP
Japan
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sprag
way clutch
retainer
spring
peripheral surface
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Application number
JP7320048A
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English (en)
Inventor
Kazuo Iga
一生 伊賀
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/001Integrated brakes or clutches for stopping or coupling the relatively movable parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装着対象に対する組み込みが容易となる一方向
クラッチの提供。 【解決手段】複数のスプラグ7と、保持器8と、複数の
ばね9とを備える一方向クラッチ6であって、保持器8
は、円周数箇所に径方向内外に貫通するように設けられ
てスプラグ7が傾動可能に収納されるスプラグポケット
81と、周方向に隣り合うスプラグポケット81間の柱
部84に設けられてばね9がスプラグ7を起立姿勢に押
圧する状態に装着されるばね装着部82とを備え、か
つ、一方向クラッチ6の装着対象となる内輪部材(2)
と外輪部材(3)との間に軸方向に位置決めされて相対
回転しうる状態に介装されるものである。各構成要素が
非分離とされ、しかも装着対象に対して軸方向への抜け
出しを阻止しつつ、スプラグ7のロック・フリー動作に
伴う全体の微小回転を許容する状態に組み込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプラグ式の一方
向クラッチおよび一方向クラッチ付きの転がり軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のスプラグ式の一方向クラッチの一
例として、例えば特開昭63−106432号公報に示
すようなものが知られている。
【0003】図6および図7は、前記公報の一方向クラ
ッチを示しており、図6は、一方向クラッチの一部破断
の側面図、図7は、保持器周辺の平面展開図である。
【0004】前記公報の一方向クラッチは、内・外輪5
1,52、玉53および保持器54からなる深溝型玉軸
受50に一体的に組み込まれており、深溝型玉軸受50
の保持器54に取り付けられるスプラグ55とコイルバ
ネ56とからなる。
【0005】保持器54は、玉53を軸方向両側から挟
むようにして結合される二つの環体57,58からな
る。この二つの環体57,58の円周数箇所には、径方
向内外に貫通する貫通孔からなるスプラグポケット5
9,60が設けられており、このスプラグポケット5
9,60に対して各々三つのスプラグ55が周方向隣り
合わせに収納されている。また、各環体57,58にお
いて各スプラグポケット59,60の周方向一端側に
は、径方向外向きに開放するとともに、スプラグポケッ
ト59,60に向けて開放する凹状のコイルバネポケッ
ト61,62が設けられており、このコイルバネポケッ
ト61,62に各スプラグ55を起立姿勢に押圧するコ
イルバネ56が圧縮状態で収納されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
一方向クラッチは、その構成要素の個々が、深溝型玉軸
受50の保持器54の内部に直接組み込まれるものであ
る。そのために、例えば保持器54を構成する二つの環
体57,58に一方向クラッチの構成要素を組み込んで
おいて、この両環体57,58を内・外輪51,52間
に軸方向両側から玉53を保持するように差し込んで、
それらを結合するというきわめて煩雑でかつ難しい作業
を強いられる。したがって、一方向クラッチを組み込ん
だ転がり軸受の全体として見れば、自動化がきわめて困
難で生産性に劣ると言える。
【0007】したがって、本発明は、装着対象に対する
組み込みが容易となる一方向クラッチの提供を目的とし
ている。また、本発明は、生産性に優れた一方向クラッ
チ付きの転がり軸受の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の一方向ク
ラッチは、複数のスプラグと、円筒形の保持器と、複数
のばねとを備えるもので、前記保持器は、円周数箇所に
径方向内外に貫通するように設けられて前記スプラグが
傾動可能に収納されるスプラグポケットと、周方向に隣
り合うスプラグポケット間の柱部に設けられてばねがス
プラグを起立姿勢に押圧する状態に装着されるばね装着
部とを備え、かつ、一方向クラッチ装着対象となる内輪
部材と外輪部材との間に軸方向に位置決めされて相対回
転しうる状態に介装されるものである。
【0009】本発明の第2の一方向クラッチは、複数の
スプラグと、円筒形の保持器と、複数のばねとを備える
もので、前記保持器は、円周数箇所に径方向内外に貫通
するように設けられて前記スプラグが傾動可能に収納さ
れるスプラグポケットと、周方向に隣り合うスプラグポ
ケット間の柱部に設けられてばねがスプラグを起立姿勢
に押圧する状態に装着されるばね装着部と、少なくとも
軸方向一端側の内周面または外周面のいずれか一方に径
方向内向きまたは径方向外向きに突設されかつ一方向ク
ラッチ装着対象となる内輪部材の外周面または外輪部材
の内周面のいずれか一方に対して軸方向に位置決めされ
て相対回転しうる状態に係合される凸部とを備えてい
る。
【0010】本発明の第1の一方向クラッチ付きの転が
り軸受は、内・外輪間において軸方向一側にスプラグ式
の一方向クラッチが組み込まれるもので、前記一方向ク
ラッチは、複数のスプラグと、円筒形の保持器と、複数
のばね片とを備え、前記保持器は、円周数箇所に径方向
内外に貫通するように設けられて前記スプラグが傾動可
能に収納されるスプラグポケットと、周方向に隣り合う
スプラグポケット間の柱部に設けられてばねがスプラグ
を起立姿勢に押圧する状態に装着されるばね装着部とを
備え、かつ、前記内・外輪間に軸方向に位置決めされて
相対回転しうる状態に介装されるものである。
【0011】本発明の第2の一方向クラッチ付きの転が
り軸受は、内・外輪間において軸方向一側にスプラグ式
の一方向クラッチが組み込まれるもので、前記一方向ク
ラッチは、複数のスプラグと、円筒形の保持器と、複数
のばね片とを備え、前記保持器は、円周数箇所に径方向
内外に貫通するように設けられて前記スプラグが傾動可
能に収納されるスプラグポケットと、周方向に隣り合う
スプラグポケット間の柱部に設けられてばねがスプラグ
を起立姿勢に押圧する状態に装着されるばね装着部と、
少なくとも軸方向一端側の内周面または外周面のいずれ
か一方に径方向内向きまたは径方向外向きに突設される
凸部とを備え、前記内輪の外周面または外輪の内周面の
いずれか一方には、保持器の凸部が係合されて該保持器
を軸方向に位置決めして相対回転しうる状態とする周溝
が設けられている。
【0012】要するに、本発明の一方向クラッチは、構
成要素を非分離に組み立てられる構造とし、しかも装着
対象に対して軸方向への抜け出しを阻止しつつ、スプラ
グのロック・フリー動作に伴う全体の微小回転を許容す
る状態に組み込めるようにしている。
【0013】また、本発明の一方向クラッチ付きの転が
り軸受は、一方向クラッチと転がり軸受とを別々に組み
立ててから、両者を結合するような構成にして、組み立
て作業を単純化している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1ないし
図5に示す実施例に基づいて説明する。ここでは、スプ
ラグ式の一方向クラッチ付きの深溝型玉軸受を例に挙げ
る。図1ないし図5は本発明の一実施例にかかり、図1
は、スプラグ式の一方向クラッチ付きの深溝型玉軸受の
縦断面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視
図、図3は、保持器にばねを装着していない状態を示す
斜視図、図4は、保持器にばねを装着した状態を示す斜
視図、図5は、保持器にばねを装着した状態で図4と反
対側から見た斜視図である。
【0015】図中、1は深溝型玉軸受の全体を示してい
る。この深溝型玉軸受1は、内輪2と、外輪3と、複数
の玉4と、冠形の保持器5とを備え、一方向クラッチ6
が一体的に取り付けられている。内・外輪2,3間にお
いて、軸方向一方のほぼ半分領域に玉4および保持器5
が配置され、軸方向他方の残りほぼ半分領域に、一方向
クラッチ6が配置されている。
【0016】一方向クラッチ6は、複数のスプラグ7
と、円筒形の保持器8と、複数のばね9とを備えてお
り、保持器8に対してスプラグ7およびばね9を保持さ
せてユニット化している。なお、スプラグ7は、例えば
JIS規格SUJ2などの金属により、保持器8は、例
えば強化ポリアミドなどの合成樹脂により、ばね9は、
例えばJIS規格SUS301などの金属によりそれぞ
れ形成されている。
【0017】スプラグ7は、長方体の上面、下面が湾曲
したカム面とされているとともに、前面に部分円弧状の
凸状カム部が設けられている。
【0018】保持器8は、円周数箇所に径方向内外に貫
通するように設けられてスプラグ7が傾動可能に収納さ
れるスプラグポケット81と、周方向に隣り合うスプラ
グポケット81間の柱部84に設けられてばね9がスプ
ラグ7を起立姿勢に押圧する状態に装着されるばね装着
部82と、軸方向一側の環状部85aの外周面において
円周数箇所に径方向外向きに突設される凸部83とを備
えている。なお、軸方向他側の環状部85bの外径は、
軸方向一側の環状部85aの外径よりも大径に設定され
ており、外輪3の内周面肩部に形成してある段部32と
の間でラビリンス効果を有する非接触密封部を形成する
ようになっている。
【0019】ばね9は、ほぼU字形に湾曲された板ばね
からなり、保持器8のばね装着部82に対して位置決め
装着される本体91と、圧縮に伴う復元力によりスプラ
グ7を弾発付勢する舌片92とを有する。なお、このば
ね9を保持器8に組み込んだ状態において舌片92は、
スプラグ7を保持器8に組み込んでいない状態のときに
非圧縮の自然状態となるが、スプラグ7を保持器8に組
み込んだ状態のときに圧縮された状態となり、スプラグ
7を起立姿勢に押圧するようになり、保持器8、スプラ
グ7、ばね9を非分離とする。
【0020】さらに、保持器8のばね装着部82は、ス
プラグポケット81と連なるように外径側に開放される
側面視ほぼ逆L字形の切欠きからなり、この切欠き部分
に設けられる二種類の計四つの突起86,86,87,
87によりばね9の舌片92をスプラグポケット81へ
突出させた状態でばね9の本体91を位置決めするよう
になっている。また、保持器8の柱部84においてスプ
ラグポケット81側内壁面の軸方向二カ所には、径方向
に伸びる隆起部88が突設されており、この隆起部88
には、スプラグ7の傾動動作を案内する凹状の案内面8
9が設けられている。なお、二つの隆起部88の間や、
二つの隆起部88と保持器8の軸方向両側の環状部85
a,85bとの間の空間は、グリースなどの潤滑剤を貯
溜するために利用される。
【0021】そして、前述の外輪3の内周面の軸方向ほ
ぼ中央位置には、周方向に連続する周溝31が設けら
れ、この周溝31に対して一方向クラッチ6の保持器8
の凸部83が摺動可能に係合されることにより、一方向
クラッチ6の保持器8が内・外輪2,3間に軸方向に位
置決めされて相対回転しうる状態とされる。
【0022】次に、上記深溝型玉軸受1における一方向
クラッチ6の動作を説明する。例えば内輪2を主動側と
し、外輪3を従動側とする場合を例に挙げる。
【0023】図2の矢印A方向つまりばね9の舌片92
による押圧方向と逆向きに内輪2を回転させると、スプ
ラグ7が起立姿勢にさせられるようになり、それに伴
い、舌片92の押圧力が加担されるので、スプラグ7が
ロック状態となる。このため、内輪2と外輪3とが一体
化されるので、内輪2と外輪3とが同期して回転するよ
うになる。
【0024】一方、図2の矢印B方向つまりばね9の舌
片92による押圧方向と同じ向きに内輪2を回転させる
と、スプラグ7が舌片92の押圧力に抗して傾倒する姿
勢にさせられるようになるので、スプラグ1がフリー状
態となる。このため、内輪2から外輪3へ回転力が伝達
されないので、内輪2が空回りするだけで外輪3は回転
しない。
【0025】ところで、スプラグ7のロック・フリー動
作が繰り返されると、一方向クラッチ6の全体が僅かで
はあるが、一方向例えば図2の矢印A方向に小刻みに回
転することになるが、外輪3の周溝31内で保持器8の
凸部83が摺動案内されて前記回転を許容する。ちなみ
に、外輪3に対して一方向クラッチ6を回転不可能な状
態に位置決めして組み込んでいると、前述したスプラグ
7のロック・フリー動作の繰り返しにより、微小振動を
発生することになり、保持器8の柱部84の付け根の亀
裂や千切れを誘発しやすくなる他、内・外輪2,3の軌
道面の損傷など深溝型玉軸受1に対して悪影響を及ぼす
ことになる。本実施例では、このような不具合の発生を
未然に回避できる。
【0026】以上説明した一方向クラッチ6付きの深溝
型玉軸受1の組み立ては、まず、深溝型玉軸受1と一方
向クラッチ6とを別々に組み立ててから、両者を結合す
るようになっている。具体的に、深溝型玉軸受1の組み
立ては周知であるのでここでの説明を省略する。一方向
クラッチ6の組み立ては、保持器8のばね装着部82に
対してばね9を外径側からスナップフィットの要領で装
着してから、保持器8のスプラグポケット81に対して
スプラグ7を入れる。このスプラグ7の挿入時には、そ
れ以前に装着してあるばね9の舌片92が圧縮方向に弾
性変形され、この舌片92の復元力によりスプラグ7が
脱落しないように起立姿勢で保持される。そして、一方
向クラッチ6を深溝型玉軸受1に組み込む手順を説明す
る。まず、深溝型玉軸受1の内・外輪2,3間に軸方向
一側からはめ入れるのであるが、保持器8の一方の環状
部85aの径方向長さが内・外輪2,3間の離間間隔よ
りも若干大きくなっているとともに、スプラグ7が起立
姿勢になっているために、そのままでは内・外輪2,3
間にはめ入れられない。そこで、第1段階として、保持
器8の一方の環状部85aを内・外輪2,3間に無理嵌
めすることにより環状部85aの凸部83を僅かではあ
るが弾性変形させて押し込む。このとき、押し込みやす
くするために、凸部83の端縁には、テーパ状の面取り
が施されている。第2段階として、スプラグ7の側面を
内・外輪2,3の端面に当接させた状態にしておいて、
内・外輪2,3のいずれか一方を図2の矢印B方向に回
転させる。この回転の摩擦力により、スプラグ7がフリ
ー状態に傾倒することになるので、このときに保持器8
を内・外輪2,3の奥へと押し込めば、はめ入れること
ができる。しかも、押し込み量は、保持器8の凸部83
が外輪3の周溝31に係合するまでとする。この係合に
より、凸部83の弾性変形が解除されて、自然状態に復
帰する。そして、この状態において、保持器8の一方の
環状部85bの外径部分が外輪3の内周面肩部の段部3
2に位置することになり、ここで非接触密封部を形成す
る。
【0027】以上説明したように、一方向クラッチの構
成要素を非分離としてユニット化して、この一方向クラ
ッチをその装着対象となる深溝型玉軸受1に対して軸方
向一側から組み込めるようにしているから、組み立て作
業が従来例に比べてはるかに単純化され、簡単に行える
ようになる。しかも、深溝型玉軸受1に対して一方向ク
ラッチ6の取付状態は、軸方向への抜け出しを阻止しつ
つ、スプラグ7のロック・フリー動作に伴う全体の微小
回転を許容するものとなっている。その状態を得るため
に、外輪3の周溝31と保持器8の凸部83との係合で
実現するようにしているから、構成が簡単で済む。
【0028】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0029】(1) 保持器8の凸部83は、外周側に
設けられているが、内周側に設けるようにしてもよい。
【0030】(2) 上記実施例では、深溝型玉軸受1
などの転がり軸受に一方向クラッチ6を組み込んだ例を
挙げているが、一方向クラッチ6を、図示しないが、回
転軸などの内輪部材と、歯車などの外輪部材との間に組
み込むこともでき、その場合には、内輪部材または外輪
部材のいずれか一方に周溝(31)を設ければよい。
【0031】(3) 深溝型玉軸受1の内・外輪2,3
間において玉4および保持器5の側には、必要に応じて
適宜のオイルシールを装着してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の一方向クラッチは、その各構成
要素が非分離とされ、しかも装着対象に対して軸方向へ
の抜け出しを阻止しつつ、スプラグのロック・フリー動
作に伴い全体の微小回転を許容する状態に組み込めるよ
うにしている。そのため、装着対象に対する組み込みが
容易となるとともに、スプラグの動作に伴う振動発生を
阻止できて構成要素の破損を未然に回避できるようにな
る。
【0033】本発明の一方向クラッチ付きの転がり軸受
では、一方向クラッチと転がり軸受とを別々に組み立て
てから、両者を結合できるようになるので、組み立て作
業を単純化できるようになる。したがって、組み立てを
自動化できるようになるなど、生産性の向上および価格
低減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一方向クラッチ付きの深溝
型玉軸受の縦断面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】保持器にばねを装着していない状態を示す斜視
【図4】保持器にばねを装着した状態を示す斜視図
【図5】保持器にばねを装着した状態で図4と反対側か
ら見た斜視図
【図6】従来の一方向クラッチの一部破断の側面図
【図7】図6の保持器周辺の平面展開図
【符号の説明】
1 深溝型玉軸受 2 内輪 3 外輪 31 外輪の周溝 4 玉 5 保持器 6 一方向クラッチ 7 スプラグ 8 保持器 81 保持器のスプラグポケット 82 保持器のばね装着部 83 保持器の凸部 84 保持器の柱部 9 ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスプラグと、円筒形の保持器と、
    複数のばねとを備える一方向クラッチであって、 前記保持器は、円周数箇所に径方向内外に貫通するよう
    に設けられて前記スプラグが傾動可能に収納されるスプ
    ラグポケットと、周方向に隣り合うスプラグポケット間
    の柱部に設けられてばねがスプラグを起立姿勢に押圧す
    る状態に装着されるばね装着部とを備え、かつ、一方向
    クラッチ装着対象となる内輪部材と外輪部材との間に軸
    方向に位置決めされて相対回転しうる状態に介装される
    ものである、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】 複数のスプラグと、円筒形の保持器と、
    複数のばねとを備える一方向クラッチであって、 前記保持器は、円周数箇所に径方向内外に貫通するよう
    に設けられて前記スプラグが傾動可能に収納されるスプ
    ラグポケットと、周方向に隣り合うスプラグポケット間
    の柱部に設けられてばねがスプラグを起立姿勢に押圧す
    る状態に装着されるばね装着部と、少なくとも軸方向一
    端側の内周面または外周面のいずれか一方に径方向内向
    きまたは径方向外向きに突設されかつ一方向クラッチ装
    着対象となる内輪部材の外周面または外輪部材の内周面
    のいずれか一方に対して軸方向に位置決めされて相対回
    転しうる状態に係合される凸部とを備えている、ことを
    特徴とする一方向クラッチ。
  3. 【請求項3】 内・外輪間において軸方向一側にスプラ
    グ式の一方向クラッチが組み込まれる転がり軸受であっ
    て、 前記一方向クラッチは、複数のスプラグと、円筒形の保
    持器と、複数のばね片とを備え、 前記保持器は、円周数箇所に径方向内外に貫通するよう
    に設けられて前記スプラグが傾動可能に収納されるスプ
    ラグポケットと、周方向に隣り合うスプラグポケット間
    の柱部に設けられてばねがスプラグを起立姿勢に押圧す
    る状態に装着されるばね装着部とを備え、かつ、前記内
    ・外輪間に軸方向に位置決めされて相対回転しうる状態
    に介装されるものである、ことを特徴とする一方向クラ
    ッチ付きの転がり軸受。
  4. 【請求項4】 内・外輪間において軸方向一側にスプラ
    グ式の一方向クラッチが組み込まれる転がり軸受であっ
    て、 前記一方向クラッチは、複数のスプラグと、円筒形の保
    持器と、複数のばね片とを備え、 前記保持器は、円周数箇所に径方向内外に貫通するよう
    に設けられて前記スプラグが傾動可能に収納されるスプ
    ラグポケットと、周方向に隣り合うスプラグポケット間
    の柱部に設けられてばねがスプラグを起立姿勢に押圧す
    る状態に装着されるばね装着部と、少なくとも軸方向一
    端側の内周面または外周面のいずれか一方に径方向内向
    きまたは径方向外向きに突設される凸部とを備え、 前記内輪の外周面または外輪の内周面のいずれか一方に
    は、保持器の凸部が係合されて該保持器を軸方向に位置
    決めして相対回転しうる状態とする周溝が設けられてい
    る、ことを特徴とする一方向クラッチ付きの転がり軸
    受。
JP7320048A 1995-12-08 1995-12-08 一方向クラッチおよび一方向クラッチ付きの転がり軸受 Pending JPH09158965A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6279708B1 (en) 1997-11-17 2001-08-28 Nsk Ltd. One-way clutch containing rolling bearing

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