JPH09155765A - 防爆型電動ドリル - Google Patents
防爆型電動ドリルInfo
- Publication number
- JPH09155765A JPH09155765A JP31399195A JP31399195A JPH09155765A JP H09155765 A JPH09155765 A JP H09155765A JP 31399195 A JP31399195 A JP 31399195A JP 31399195 A JP31399195 A JP 31399195A JP H09155765 A JPH09155765 A JP H09155765A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- valve
- housing
- space
- electric drill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】密閉型電動ドリルにおいて、気密ハウジング内
へのガスの浸入の完全な防止を図ると共に、密閉性能の
維持管理の厳密化を図る。 【解決手段】密閉型電動ドリルの気密ハウジング１内に
おいて、モータやスイッチ等の火花発生源を含む空間を
連通した密閉空間として構成すると共に、ハウジングに
は、バルブ１２を備えた加圧手段１３と圧力計１４を前
記密閉空間に連通させて設置したものである。この構成
において、バルブは、手動操作により開閉させるものや
チェックバルブを使用することができる。また圧力計に
は、圧力の低下を警報する警報手段を構成することがで
きる。
へのガスの浸入の完全な防止を図ると共に、密閉性能の
維持管理の厳密化を図る。 【解決手段】密閉型電動ドリルの気密ハウジング１内に
おいて、モータやスイッチ等の火花発生源を含む空間を
連通した密閉空間として構成すると共に、ハウジングに
は、バルブ１２を備えた加圧手段１３と圧力計１４を前
記密閉空間に連通させて設置したものである。この構成
において、バルブは、手動操作により開閉させるものや
チェックバルブを使用することができる。また圧力計に
は、圧力の低下を警報する警報手段を構成することがで
きる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は防爆型の電動ドリル
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ガス漏洩個所等でコンクリート穿孔作業
を行う際に使用するハンマードリル等の電動ドリルで
は、ドリル内部の火花発生源であるモーターやスイッチ
の個所に可燃性ガスが達しないようにするために気密ハ
ウジングを用いた密閉構造となっている。
を行う際に使用するハンマードリル等の電動ドリルで
は、ドリル内部の火花発生源であるモーターやスイッチ
の個所に可燃性ガスが達しないようにするために気密ハ
ウジングを用いた密閉構造となっている。
【０００３】このような密閉構造の電動ドリルでは、使
用前や使用後に密閉性能の確認を行う必要があるが、ガ
スに対する密閉性の確認を現場で行うことは困難である
ので、従来は、使用前や使用後に防水試験を行い、絶縁
抵抗の変化により密閉性能が維持できているか否かを調
べている。即ち、ガスの方が拡散性が大きいため、ガス
に対する密閉性能を厳密に評価するには、ガスを用いて
評価する方が望ましいのにもかかわらず、簡便な防水試
験で代用しているのが現状である。
用前や使用後に密閉性能の確認を行う必要があるが、ガ
スに対する密閉性の確認を現場で行うことは困難である
ので、従来は、使用前や使用後に防水試験を行い、絶縁
抵抗の変化により密閉性能が維持できているか否かを調
べている。即ち、ガスの方が拡散性が大きいため、ガス
に対する密閉性能を厳密に評価するには、ガスを用いて
評価する方が望ましいのにもかかわらず、簡便な防水試
験で代用しているのが現状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、水よ
りもガスの方が拡散性が大きく、気密ハウジング内の圧
力が大気圧と同程度か、または大気圧よりも低い場合に
は、ガスは僅かな漏れ個所を通ってハウジング内部に拡
散してしまうため、防水試験では検出できない微小の漏
れでもガスへの着火の危険性が生じる。
りもガスの方が拡散性が大きく、気密ハウジング内の圧
力が大気圧と同程度か、または大気圧よりも低い場合に
は、ガスは僅かな漏れ個所を通ってハウジング内部に拡
散してしまうため、防水試験では検出できない微小の漏
れでもガスへの着火の危険性が生じる。
【０００５】また防水試験による密閉性能の確認方法
は、密閉性能が使用中に突然悪化した場合には全く適用
できない。本発明は以上の点に鑑み、気密ハウジング内
へのガスの浸入の完全な防止を図ると共に、密閉性能の
維持管理の厳密化を図ることにより、上述した課題を解
決することを目的とするものである。
は、密閉性能が使用中に突然悪化した場合には全く適用
できない。本発明は以上の点に鑑み、気密ハウジング内
へのガスの浸入の完全な防止を図ると共に、密閉性能の
維持管理の厳密化を図ることにより、上述した課題を解
決することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、密閉型電動ドリルの気密ハウジン
グ内において、火花発生源を含む空間を連通した密閉空
間として構成すると共に、ハウジングには、バルブを備
えた加圧手段と圧力計を前記密閉空間に連通させて設置
することを提案する。
ために、本発明では、密閉型電動ドリルの気密ハウジン
グ内において、火花発生源を含む空間を連通した密閉空
間として構成すると共に、ハウジングには、バルブを備
えた加圧手段と圧力計を前記密閉空間に連通させて設置
することを提案する。
【０００７】本発明では、以上の構成において、バルブ
は手動操作により開閉させる構成としたり、チェックバ
ルブとして構成することができる。
は手動操作により開閉させる構成としたり、チェックバ
ルブとして構成することができる。
【０００８】また本発明では、以上の構成において、圧
力計に、圧力の低下を警報する警報手段を構成すること
ができる。
力計に、圧力の低下を警報する警報手段を構成すること
ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図
面を参照して説明する。図１は本発明を適用した電動ド
リルの一形態を示すもので、符号１は気密ハウジングで
あり、この気密ハウジング１内にモータ２、スイッチ３
や歯車４等の要素を収納している。これらの要素のう
ち、モータ２とスイッチ３が火花発生源となる。符号５
はモータ２を収納するモータ収納空間、６はスイッチ３
を収納するスイッチ収納空間であり、これらの収納空間
５，６は連通部７により連通した密閉空間として構成し
ている。一方、符号８は歯車４を収納する歯車収納空間
であり、この歯車収納空間８とモータ収納空間５とは、
モータの駆動軸９を通す連通部１０を構成しているが、
この連通部１０には正圧及び負圧の両方向に対して気密
性を有する双方向オイルシール等のシール部１１を設け
ており、従って歯車収納空間８とモータ収納空間５とは
密閉の点からは連通させていない。
面を参照して説明する。図１は本発明を適用した電動ド
リルの一形態を示すもので、符号１は気密ハウジングで
あり、この気密ハウジング１内にモータ２、スイッチ３
や歯車４等の要素を収納している。これらの要素のう
ち、モータ２とスイッチ３が火花発生源となる。符号５
はモータ２を収納するモータ収納空間、６はスイッチ３
を収納するスイッチ収納空間であり、これらの収納空間
５，６は連通部７により連通した密閉空間として構成し
ている。一方、符号８は歯車４を収納する歯車収納空間
であり、この歯車収納空間８とモータ収納空間５とは、
モータの駆動軸９を通す連通部１０を構成しているが、
この連通部１０には正圧及び負圧の両方向に対して気密
性を有する双方向オイルシール等のシール部１１を設け
ており、従って歯車収納空間８とモータ収納空間５とは
密閉の点からは連通させていない。
【００１０】気密ハウジング１には、バルブ１２を備え
た加圧手段１３と圧力計１４を前記密閉空間、この場合
にはモータ収納空間５に連通するように設置している。
この実施の形態では、バルブ１２は、操作部１５を回転
操作して開閉を行う構成としており、このバルブ１２か
ら導圧ホース１６を介して加圧手段１３としてのゴム球
を接続している。上述したとおりバルブ１２は、この
他、自動車のタイヤに用いられているようなチェックバ
ルブ機構を利用することもでき、また加圧手段１３も、
ゴム球を導圧ホース１６により接続する構成の他、例え
ば、蛇腹機構を利用したものをバルブと一体に構成して
直接に気密ハウジング１に設置するような構成を採用す
ることもできる。更に、バルブ１２、加圧手段１３及び
圧力計１４は、図示の位置の他、気密ハウジング１の適
所に設置することができる。
た加圧手段１３と圧力計１４を前記密閉空間、この場合
にはモータ収納空間５に連通するように設置している。
この実施の形態では、バルブ１２は、操作部１５を回転
操作して開閉を行う構成としており、このバルブ１２か
ら導圧ホース１６を介して加圧手段１３としてのゴム球
を接続している。上述したとおりバルブ１２は、この
他、自動車のタイヤに用いられているようなチェックバ
ルブ機構を利用することもでき、また加圧手段１３も、
ゴム球を導圧ホース１６により接続する構成の他、例え
ば、蛇腹機構を利用したものをバルブと一体に構成して
直接に気密ハウジング１に設置するような構成を採用す
ることもできる。更に、バルブ１２、加圧手段１３及び
圧力計１４は、図示の位置の他、気密ハウジング１の適
所に設置することができる。
【００１１】以上の構成において、電動ドリルを使用す
る場合には、使用に先立って圧力計１４によりモータ収
納空間５内、従って密閉空間内の圧力を読み取り、大気
圧よりも所定圧力、例えば５mmH2O以上高いか否かを確
認する。確認の結果、所定圧力以下の場合には、バルブ
１２を開いて加圧手段１３を操作して密閉空間内を所定
圧力以上とした後、バルブ１２を閉として使用を開始
し、上記確認の結果、所定圧力以上の場合には、そのま
ま使用を開始する。
る場合には、使用に先立って圧力計１４によりモータ収
納空間５内、従って密閉空間内の圧力を読み取り、大気
圧よりも所定圧力、例えば５mmH2O以上高いか否かを確
認する。確認の結果、所定圧力以下の場合には、バルブ
１２を開いて加圧手段１３を操作して密閉空間内を所定
圧力以上とした後、バルブ１２を閉として使用を開始
し、上記確認の結果、所定圧力以上の場合には、そのま
ま使用を開始する。
【００１２】以上のようにして、気密ハウジング１内に
おいて火花発生源であるモータ２とスイッチ３を収納し
た密閉空間内が大気圧よりも所定圧力以上高く保持され
ることにより、外部の可燃性ガスが密閉空間内に浸入す
ることを完全に防止することができる。
おいて火花発生源であるモータ２とスイッチ３を収納し
た密閉空間内が大気圧よりも所定圧力以上高く保持され
ることにより、外部の可燃性ガスが密閉空間内に浸入す
ることを完全に防止することができる。
【００１３】気密ハウジング１の密閉性能は、圧力計１
４で密閉空間内の圧力を監視することにより監視するこ
とができる。即ち、密閉性能が突然に劣化して漏れが生
じた際には、圧力計１４に表れる密閉空間内の圧力の低
下により検出することができ、この場合には電動ドリル
の使用を一時停止することにより、密閉空間内へのガス
の浸入を防止することができる。
４で密閉空間内の圧力を監視することにより監視するこ
とができる。即ち、密閉性能が突然に劣化して漏れが生
じた際には、圧力計１４に表れる密閉空間内の圧力の低
下により検出することができ、この場合には電動ドリル
の使用を一時停止することにより、密閉空間内へのガス
の浸入を防止することができる。
【００１４】漏れが微小で、密閉空間内の圧力の低下割
合が小さい場合には、使用の途中で、随時、加圧手段１
３を動作させて圧力を上昇させることにより、密閉空間
内の圧力を常に上記所定圧力以上に維持することが可能
であり、従ってこの場合には電動ドリルの継続的な使用
ができる。
合が小さい場合には、使用の途中で、随時、加圧手段１
３を動作させて圧力を上昇させることにより、密閉空間
内の圧力を常に上記所定圧力以上に維持することが可能
であり、従ってこの場合には電動ドリルの継続的な使用
ができる。
【００１５】密閉空間内の圧力の低下は圧力計１４の値
を視認して監視することができるが、この他、例えば設
定圧力以下に低下した場合に警報ランプを点灯させる等
の警報手段を圧力計１４に構成することもでき、この場
合には電動ドリルの使用中に、一々圧力計１４を視認す
る必要がなくなる。
を視認して監視することができるが、この他、例えば設
定圧力以下に低下した場合に警報ランプを点灯させる等
の警報手段を圧力計１４に構成することもでき、この場
合には電動ドリルの使用中に、一々圧力計１４を視認す
る必要がなくなる。
【００１６】また電動ドリルの使用中ではなく、日常点
検において、加圧手段１３により密閉空間内を所定圧力
以上に加圧した後、バルブ１２を閉とした状態において
単位時間当たりの圧力降下を測定することにより密閉性
能を測定することができ、従ってガスに対する密閉性能
の維持管理を厳密に行うことができる。
検において、加圧手段１３により密閉空間内を所定圧力
以上に加圧した後、バルブ１２を閉とした状態において
単位時間当たりの圧力降下を測定することにより密閉性
能を測定することができ、従ってガスに対する密閉性能
の維持管理を厳密に行うことができる。
【００１７】
【発明の効果】本発明の防爆型電動ドリルは以上のとお
りであるので、気密ハウジング内へのガスの浸入の完全
な防止と、密閉性能の維持管理の厳密化を図ることがで
きる。
りであるので、気密ハウジング内へのガスの浸入の完全
な防止と、密閉性能の維持管理の厳密化を図ることがで
きる。
【図１】 本発明の電動ドリルの一実施形態を示す一部
断面図である。
断面図である。
１ 気密ハウジング ２ モータ ３ スイッチ ４ 歯車 ５ モータ収納空間 ６ スイッチ収納空間 ７ 連通部 ８ 歯車収納空間 ９ 駆動軸 １０ 連通部 １１ シール部 １２ バルブ １３ 加圧手段 １４ 圧力計 １５ 操作部 １６ 導圧ホース
フロントページの続き (72)発明者 中村 隆一 大阪府大阪市中央区平野町４丁目１−２ 大阪瓦斯株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 密閉型電動ドリルの気密ハウジング内に
おいて、火花発生源を含む空間を連通した密閉空間とし
て構成すると共に、ハウジングには、バルブを備えた加
圧手段と圧力計を前記密閉空間に連通させて設置したこ
とを特徴とする防爆型電動ドリル - 【請求項２】 バルブは手動操作により開閉させる構成
としたことを特徴とする請求項１記載の防爆型電動ドリ
ル - 【請求項３】 バルブはチェックバルブとしたことを特
徴とする請求項１記載の防爆型電動ドリル - 【請求項４】 圧力計に、圧力の低下を警報する警報手
段を構成することを特徴とする請求項１記載の防爆型電
動ドリル
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31399195A JPH09155765A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防爆型電動ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31399195A JPH09155765A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防爆型電動ドリル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09155765A true JPH09155765A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18047916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31399195A Pending JPH09155765A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防爆型電動ドリル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09155765A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1281485A1 (de) * | 2001-07-30 | 2003-02-05 | HILTI Aktiengesellschaft | Schlagendes Elektrohandwerkzeuggerät |
| WO2009083304A1 (de) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Robert Bosch Gmbh | Handwerkzeugmaschine |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31399195A patent/JPH09155765A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1281485A1 (de) * | 2001-07-30 | 2003-02-05 | HILTI Aktiengesellschaft | Schlagendes Elektrohandwerkzeuggerät |
| WO2009083304A1 (de) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Robert Bosch Gmbh | Handwerkzeugmaschine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050316 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051026 |