JPH0915275A - 高調波検出回路 - Google Patents
高調波検出回路Info
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- JPH0915275A JPH0915275A JP18470295A JP18470295A JPH0915275A JP H0915275 A JPH0915275 A JP H0915275A JP 18470295 A JP18470295 A JP 18470295A JP 18470295 A JP18470295 A JP 18470295A JP H0915275 A JPH0915275 A JP H0915275A
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- phase
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Measuring Phase Differences (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】回路構成が複雑でなく、演算を行うのに短時間
ですみ、また応答性のよい高調波検出回路を提供するも
のである。 【構成】電源系統ラインの高調波検出回路であって、２
相正弦波電圧と検出対象信号とから簡単な演算によって
高調波信号を得る事ができる。また、従来の検出回路に
おいては高速フーリエ変換回路を使用していたため、検
出対象信号を電源周波数の１周期分入力してから演算し
ていたが、高調波に関しては過去の値を利用する事なく
高調波信号を演算しているので、応答性よく瞬時値的な
高調波信号を得る事ができるよう構成したものである。
ですみ、また応答性のよい高調波検出回路を提供するも
のである。 【構成】電源系統ラインの高調波検出回路であって、２
相正弦波電圧と検出対象信号とから簡単な演算によって
高調波信号を得る事ができる。また、従来の検出回路に
おいては高速フーリエ変換回路を使用していたため、検
出対象信号を電源周波数の１周期分入力してから演算し
ていたが、高調波に関しては過去の値を利用する事なく
高調波信号を演算しているので、応答性よく瞬時値的な
高調波信号を得る事ができるよう構成したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、系統ラインに存在する
電流または電圧の高調波を検出する高調波検出回路に関
するものである。
電流または電圧の高調波を検出する高調波検出回路に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、高調波検出は図３に示すような高
速フーリエ変換回路によって行われていた。すなわち、
系統ラインに存在する電流または電圧を検出対象信号ｖ
とすると、高速フーリエ変換回路11は、検出対象信号ｖ
を入力し、検出対象信号ｖから検出対象信号基本波分ｖ
１を出力し、減算回路12が検出対象信号ｖから検出対象
信号基本波分ｖ１を差し引いて高調波信号ｖｈを出力し
ていた。
速フーリエ変換回路によって行われていた。すなわち、
系統ラインに存在する電流または電圧を検出対象信号ｖ
とすると、高速フーリエ変換回路11は、検出対象信号ｖ
を入力し、検出対象信号ｖから検出対象信号基本波分ｖ
１を出力し、減算回路12が検出対象信号ｖから検出対象
信号基本波分ｖ１を差し引いて高調波信号ｖｈを出力し
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような高速フーリエ変換回路は回路構成が複雑な上、
電源周期の１周波分を計算に使うため、演算するのに長
い時間を要する事、及び過去の値を使って演算するため
応答性が悪いという問題があった。本発明は上述した点
に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、
これらの欠点を解決する高調波検出回路を提供するもの
である。
たような高速フーリエ変換回路は回路構成が複雑な上、
電源周期の１周波分を計算に使うため、演算するのに長
い時間を要する事、及び過去の値を使って演算するため
応答性が悪いという問題があった。本発明は上述した点
に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、
これらの欠点を解決する高調波検出回路を提供するもの
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、電源系統ラインの高調波検出回路で
あって、第１及び第２の正弦波電圧を発生する２相電圧
発生回路と、系統ラインの検出対象信号を入力し異なる
定数との積により第１及び第２の演算対象信号を発生す
る２相信号演算回路と、前記２相電圧発生回路の出力と
前記２相信号演算回路の出力を入力し基本波除去用実及
び虚信号を発生する基本波除去用信号演算回路と、前記
基本波除去用信号演算回路の出力を入力し基本波除去用
実及び虚信号の交流分を検出する第１のハイパスフィル
タと、
するための手段は、電源系統ラインの高調波検出回路で
あって、第１及び第２の正弦波電圧を発生する２相電圧
発生回路と、系統ラインの検出対象信号を入力し異なる
定数との積により第１及び第２の演算対象信号を発生す
る２相信号演算回路と、前記２相電圧発生回路の出力と
前記２相信号演算回路の出力を入力し基本波除去用実及
び虚信号を発生する基本波除去用信号演算回路と、前記
基本波除去用信号演算回路の出力を入力し基本波除去用
実及び虚信号の交流分を検出する第１のハイパスフィル
タと、
【０００５】前記２相電圧発生回路の出力と前記第１の
ハイパスフィルタの出力を入力し第１及び第２の基本波
分除去信号を演算する２相基本波除去信号演算回路と、
前記２相電圧発生回路の出力と２相基本波除去信号演算
回路の出力を入力し逆相除去用実及び虚信号を演算する
逆相除去用信号演算回路と、前記逆相除去用信号演算回
路の出力を入力し逆相除去用実及び虚信号の交流分を検
出する第２のハイパスフィルタと、前記２相電圧発生回
路の出力と前記第２のハイパスフィルタの出力を入力し
第１及び第２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去
信号演算回路と、前記２相逆相除去信号演算回路の出力
を入力し高調波信号を演算する高調波信号演算回路とを
有するものである。
ハイパスフィルタの出力を入力し第１及び第２の基本波
分除去信号を演算する２相基本波除去信号演算回路と、
前記２相電圧発生回路の出力と２相基本波除去信号演算
回路の出力を入力し逆相除去用実及び虚信号を演算する
逆相除去用信号演算回路と、前記逆相除去用信号演算回
路の出力を入力し逆相除去用実及び虚信号の交流分を検
出する第２のハイパスフィルタと、前記２相電圧発生回
路の出力と前記第２のハイパスフィルタの出力を入力し
第１及び第２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去
信号演算回路と、前記２相逆相除去信号演算回路の出力
を入力し高調波信号を演算する高調波信号演算回路とを
有するものである。
【０００６】具体的な例として、電源系統周波数を有し
位相が９０゜異なる第１及び第２の正弦波電圧を発生す
る２相電圧発生回路と、前記電源系統ラインより検出対
象信号を入力し第１及び第２の演算対象信号を発生する
２相信号演算回路と、前記第１の演算対象信号と前記第
１の正弦波電圧との積と前記第２の演算対象信号と前記
第２の正弦波電圧との積との和を基本波除去用実信号と
し前記第２の演算対象信号と前記第１の正弦波電圧との
積から前記第１の演算対象信号と前記第２の正弦波電圧
との積を差し引いて基本波除去用虚信号として演算する
基本波除去用信号演算回路と、前記基本波除去用実信号
と前記基本波除去用虚信号の各々の交流分を検出する第
１のハイパスフィルタを設ける。
位相が９０゜異なる第１及び第２の正弦波電圧を発生す
る２相電圧発生回路と、前記電源系統ラインより検出対
象信号を入力し第１及び第２の演算対象信号を発生する
２相信号演算回路と、前記第１の演算対象信号と前記第
１の正弦波電圧との積と前記第２の演算対象信号と前記
第２の正弦波電圧との積との和を基本波除去用実信号と
し前記第２の演算対象信号と前記第１の正弦波電圧との
積から前記第１の演算対象信号と前記第２の正弦波電圧
との積を差し引いて基本波除去用虚信号として演算する
基本波除去用信号演算回路と、前記基本波除去用実信号
と前記基本波除去用虚信号の各々の交流分を検出する第
１のハイパスフィルタを設ける。
【０００７】更に、前記基本波除去用実信号の交流分と
前記第１の正弦波電圧との積と前記基本波除去用虚信号
の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より第１
の基本波分除去信号を演算し前記基本波除去用実信号の
交流分と前記第２の正弦波電圧との積と前記基本波除去
用虚信号の交流分と前記第１の正弦波電圧との積との和
より第２の基本波分除去信号を演算する２相基本波除去
信号演算回路と、前記第１の基本波分除去信号と前記第
１の正弦波電圧との積と前記第２の基本波分除去信号と
前記第２の正弦波電圧との積との差を逆相除去用実信号
とし前記第１の基本波分除去信号と前記第２の正弦波電
圧との積と前記第２の基本波分除去信号と前記第１の正
弦波電圧との積との和を逆相除去用虚信号として演算す
る逆相除去用信号演算回路と、前記逆相除去用実信号と
前記逆相除去用虚信号の各々の交流分を検出する第２の
ハイパスフィルタを設ける。
前記第１の正弦波電圧との積と前記基本波除去用虚信号
の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より第１
の基本波分除去信号を演算し前記基本波除去用実信号の
交流分と前記第２の正弦波電圧との積と前記基本波除去
用虚信号の交流分と前記第１の正弦波電圧との積との和
より第２の基本波分除去信号を演算する２相基本波除去
信号演算回路と、前記第１の基本波分除去信号と前記第
１の正弦波電圧との積と前記第２の基本波分除去信号と
前記第２の正弦波電圧との積との差を逆相除去用実信号
とし前記第１の基本波分除去信号と前記第２の正弦波電
圧との積と前記第２の基本波分除去信号と前記第１の正
弦波電圧との積との和を逆相除去用虚信号として演算す
る逆相除去用信号演算回路と、前記逆相除去用実信号と
前記逆相除去用虚信号の各々の交流分を検出する第２の
ハイパスフィルタを設ける。
【０００８】更にまた、前記逆相除去用実信号の交流分
と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用虚信号
の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との和より第１
の逆相分除去信号を演算し前記逆相除去用虚信号の交流
分と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用実信
号の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より第
２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去信号演算回
路と、前記第１の逆相分除去信号と前記第２の逆相分除
去信号より高調波信号を演算する高調波信号演算回路を
設けたものである。
と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用虚信号
の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との和より第１
の逆相分除去信号を演算し前記逆相除去用虚信号の交流
分と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用実信
号の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より第
２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去信号演算回
路と、前記第１の逆相分除去信号と前記第２の逆相分除
去信号より高調波信号を演算する高調波信号演算回路を
設けたものである。
【０００９】
【作用】その作用は、図２に示す波形図のごとく、基本
波除去用実信号ｐと基本波除去用虚信号ｑ及び逆相除去
用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓなる概念を導入したも
のである。電源系統周波数ｆを有し、位相が90゜異なる
２相の正弦波電圧、すなわち第１及び第２の正弦波電圧
をそれぞれｅａ、ｅｂとすると、ｅａ、ｅｂは（１）式
で表される。
波除去用実信号ｐと基本波除去用虚信号ｑ及び逆相除去
用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓなる概念を導入したも
のである。電源系統周波数ｆを有し、位相が90゜異なる
２相の正弦波電圧、すなわち第１及び第２の正弦波電圧
をそれぞれｅａ、ｅｂとすると、ｅａ、ｅｂは（１）式
で表される。
【００１０】
【数１】
【００１１】ここで、検出対象信号ｖから式（２）にあ
るように検出対象信号行列［Ｖ］を作成し、（３）式の
３相２相変換行列［Ｃ］を使用し、（４）式にあるよう
に第１及び第２の演算対象信号ｖａ、ｖｂを導出する。
るように検出対象信号行列［Ｖ］を作成し、（３）式の
３相２相変換行列［Ｃ］を使用し、（４）式にあるよう
に第１及び第２の演算対象信号ｖａ、ｖｂを導出する。
【００１２】
【数２】
【００１３】更に、（５）式により基本波除去用実信号
ｐ及び基本波除去用虚信号ｑを導出する。
ｐ及び基本波除去用虚信号ｑを導出する。
【００１４】
【数３】
【００１５】これら基本波除去用実信号ｐ及び基本波除
去用虚信号ｑは（６）、（７）式のようにそれぞれ直流
分ｐｄｃ、ｑｄｃと交流分ｐａｃ、ｑａｃとに分解され
る。
去用虚信号ｑは（６）、（７）式のようにそれぞれ直流
分ｐｄｃ、ｑｄｃと交流分ｐａｃ、ｑａｃとに分解され
る。
【００１６】
【数４】
【００１７】ここで、検出対象信号ｖの第１及び第２の
演算対象信号ｖａ、ｖｂの基本波正相分は直流分ｐｄ
ｃ、ｑｄｃに、高調波成分及び基本波逆相分は交流分ｐ
ａｃ、ｑａｃに変換され、これら直流分と交流分とは一
般にハイパスフィルタによって分離する事ができる。基
本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚信号ｑの交流分
ｐａｃ、ｑａｃより、（８）式に基づいて第１及び第２
の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄを得る。
演算対象信号ｖａ、ｖｂの基本波正相分は直流分ｐｄ
ｃ、ｑｄｃに、高調波成分及び基本波逆相分は交流分ｐ
ａｃ、ｑａｃに変換され、これら直流分と交流分とは一
般にハイパスフィルタによって分離する事ができる。基
本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚信号ｑの交流分
ｐａｃ、ｑａｃより、（８）式に基づいて第１及び第２
の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄを得る。
【００１８】
【数５】
【００１９】ここで、基本波除去用実信号ｐ及び基本波
除去用虚信号ｑの交流分ｐａｃ、ｑａｃに含まれている
基本波逆相分による基本波の２倍の周波数成分のため、
前記第１及び第２の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄには基
本波逆相分が含まれる。この基本波逆相分を消去するた
め以下の計算を行う。 第１及び第２の正弦波電圧ｅ
ａ、ｅｂと前記第１及び第２の基本波分除去信号ｖｃ、
ｖｄから、（９）式に基づいて逆相除去用実信号ｒ及び
逆相除去用虚信号ｓを導出する。
除去用虚信号ｑの交流分ｐａｃ、ｑａｃに含まれている
基本波逆相分による基本波の２倍の周波数成分のため、
前記第１及び第２の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄには基
本波逆相分が含まれる。この基本波逆相分を消去するた
め以下の計算を行う。 第１及び第２の正弦波電圧ｅ
ａ、ｅｂと前記第１及び第２の基本波分除去信号ｖｃ、
ｖｄから、（９）式に基づいて逆相除去用実信号ｒ及び
逆相除去用虚信号ｓを導出する。
【００２０】
【数６】
【００２１】これら逆相除去用実信号ｒ及び逆相除去用
虚信号ｓは、（１０）、（１１）式の様に直流分ｒｄ
ｃ、ｓｄｃと交流分ｒａｃ、ｓａｃとに分解される。
虚信号ｓは、（１０）、（１１）式の様に直流分ｒｄ
ｃ、ｓｄｃと交流分ｒａｃ、ｓａｃとに分解される。
【００２２】
【数７】
【００２３】ここで、検出対象信号ｖの第１及び第２の
演算対象信号ｖａ、ｖｂの基本波逆相分は直流分ｒｄ
ｃ、ｓｄｃに変換されるので、交流分ｒａｃ、ｓａｃに
は基本波逆相分は含まれない。これら交流分は一般にハ
イパスフィルタによって検出する事ができる。逆相除去
用実信号ｒ及び逆相除去用虚信号ｓの交流分ｒａｃ、ｓ
ａｃより、（１２）式に基づいて第１及び第２の逆相分
除去信号ｖｅ、ｖｆを得る。
演算対象信号ｖａ、ｖｂの基本波逆相分は直流分ｒｄ
ｃ、ｓｄｃに変換されるので、交流分ｒａｃ、ｓａｃに
は基本波逆相分は含まれない。これら交流分は一般にハ
イパスフィルタによって検出する事ができる。逆相除去
用実信号ｒ及び逆相除去用虚信号ｓの交流分ｒａｃ、ｓ
ａｃより、（１２）式に基づいて第１及び第２の逆相分
除去信号ｖｅ、ｖｆを得る。
【００２４】
【数８】
【００２５】さらに、第１及び第２の逆相分除去信号ｖ
ｅ、ｖｆと（３）式の３相２相変換行列［Ｃ］の逆行列
を使い、（１３）式に基づいて基本波逆相分を含まない
高調波信号ｖｈを得る事ができる。
ｅ、ｖｆと（３）式の３相２相変換行列［Ｃ］の逆行列
を使い、（１３）式に基づいて基本波逆相分を含まない
高調波信号ｖｈを得る事ができる。
【００２６】
【数９】
【００２７】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳述する。
詳述する。
【００２８】
【実施例】図１は本発明が適用された高調波検出回路の
一実施例のブロック図であり、図２は図１に示した検出
回路の動作を説明する波形図である。図１において、１
は２相電圧発生回路、２は２相信号演算回路、３は基本
波除去用信号演算回路、４はハイパスフィルタ、５は２
相基本波除去信号演算回路、６は逆相除去用信号演算回
路、７はハイパスフィルタ、８は２相逆相除去信号演算
回路、９は高調波信号演算回路を示す。２相電圧発生回
路１は、電源電圧ｅを入力し、（１）式及び図２に示す
ような第１及び第２の正弦波電圧ｅａ、ｅｂを出力す
る。２相信号演算回路２は、例えば図２に示したような
検出対象信号ｖを入力し、（４）式に示したような第１
及び第２の演算対象信号ｖａ、ｖｂを出力する。
一実施例のブロック図であり、図２は図１に示した検出
回路の動作を説明する波形図である。図１において、１
は２相電圧発生回路、２は２相信号演算回路、３は基本
波除去用信号演算回路、４はハイパスフィルタ、５は２
相基本波除去信号演算回路、６は逆相除去用信号演算回
路、７はハイパスフィルタ、８は２相逆相除去信号演算
回路、９は高調波信号演算回路を示す。２相電圧発生回
路１は、電源電圧ｅを入力し、（１）式及び図２に示す
ような第１及び第２の正弦波電圧ｅａ、ｅｂを出力す
る。２相信号演算回路２は、例えば図２に示したような
検出対象信号ｖを入力し、（４）式に示したような第１
及び第２の演算対象信号ｖａ、ｖｂを出力する。
【００２９】基本波除去用信号演算回路３は第１及び第
２の演算対象信号ｖａ、ｖｂと第１及び第２の正弦波電
圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（５）式に基づいて図２に示
したような基本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚信
号ｑを出力する。ハイパスフィルタ４は基本波除去用実
信号ｐ及び基本波除去用虚信号ｑを入力し、それらの交
流分ｐａｃ、ｑａｃを出力する。２相基本波除去信号演
算回路５は、基本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚
信号ｑの交流分ｐａｃ、ｑａｃと第１及び第２の正弦波
電圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（８）式に基づいて第１及
び第２の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄを出力する。
２の演算対象信号ｖａ、ｖｂと第１及び第２の正弦波電
圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（５）式に基づいて図２に示
したような基本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚信
号ｑを出力する。ハイパスフィルタ４は基本波除去用実
信号ｐ及び基本波除去用虚信号ｑを入力し、それらの交
流分ｐａｃ、ｑａｃを出力する。２相基本波除去信号演
算回路５は、基本波除去用実信号ｐ及び基本波除去用虚
信号ｑの交流分ｐａｃ、ｑａｃと第１及び第２の正弦波
電圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（８）式に基づいて第１及
び第２の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄを出力する。
【００３０】逆相除去用信号演算回路６は第１及び第２
の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄと第１及び第２の正弦波
電圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（９）式に基づいて図２に
示したような逆相除去用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓ
を出力する。ハイパスフィルタ７は逆相除去用実信号ｒ
と逆相除去用虚信号ｓとを入力し、それらの交流分ｒａ
ｃ、ｓａｃを出力する。２相逆相除去信号演算回路８は
逆相除去用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓとの交流分ｒ
ａｃ、ｓａｃと、第１及び第２の正弦波電圧ｅａ、ｅｂ
とを入力し、（１２）式に基づいて第１及び第２の逆相
分除去信号ｖｅ、ｖｆを出力する。高調波信号演算回路
９は第１及び第２の逆相分除去信号ｖｅ、ｖｆを入力
し、（１３）式に基づいて図２に示すような高調波信号
ｖｈを出力する。ここで、図２の検出対象信号ｖと高調
波信号ｖｈの符号を反転させたものとを加算すると、図
２のｖ１に示したような正弦波状の波形が得られ、高調
波信号ｖｈが検出対象信号ｖの高調波分を表している事
がわかる。また、検出対象信号行列［Ｖ］は（２）式に
限られるものではなく、（１４）〜（１８）式のどれを
使っても良い。
の基本波分除去信号ｖｃ、ｖｄと第１及び第２の正弦波
電圧ｅａ、ｅｂとを入力し、（９）式に基づいて図２に
示したような逆相除去用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓ
を出力する。ハイパスフィルタ７は逆相除去用実信号ｒ
と逆相除去用虚信号ｓとを入力し、それらの交流分ｒａ
ｃ、ｓａｃを出力する。２相逆相除去信号演算回路８は
逆相除去用実信号ｒと逆相除去用虚信号ｓとの交流分ｒ
ａｃ、ｓａｃと、第１及び第２の正弦波電圧ｅａ、ｅｂ
とを入力し、（１２）式に基づいて第１及び第２の逆相
分除去信号ｖｅ、ｖｆを出力する。高調波信号演算回路
９は第１及び第２の逆相分除去信号ｖｅ、ｖｆを入力
し、（１３）式に基づいて図２に示すような高調波信号
ｖｈを出力する。ここで、図２の検出対象信号ｖと高調
波信号ｖｈの符号を反転させたものとを加算すると、図
２のｖ１に示したような正弦波状の波形が得られ、高調
波信号ｖｈが検出対象信号ｖの高調波分を表している事
がわかる。また、検出対象信号行列［Ｖ］は（２）式に
限られるものではなく、（１４）〜（１８）式のどれを
使っても良い。
【００３１】
【数１０】
【００３２】但し、検出対象信号行列［Ｖ］に（２）式
もしくは（１４）式を使用したときは検出対象信号ｖの
高調波分は（１３）式のｖｈに得られ、検出対象信号行
列［Ｖ］に（１５）式もしくは（１６）式を使用したと
きは検出対象信号ｖの高調波分は（１３）式のｖｉに得
られ、検出対象信号行列［Ｖ］に（１７）式もしくは
（１８）式を使用したときは検出対象信号ｖの高調波分
は（１３）式のｖｊに得ることができる。また、この検
出対象信号ｖとは系統ラインの電圧または電流の事であ
り、この高調波検出回路は特に単相のアクティブフィル
タに対して有用である。
もしくは（１４）式を使用したときは検出対象信号ｖの
高調波分は（１３）式のｖｈに得られ、検出対象信号行
列［Ｖ］に（１５）式もしくは（１６）式を使用したと
きは検出対象信号ｖの高調波分は（１３）式のｖｉに得
られ、検出対象信号行列［Ｖ］に（１７）式もしくは
（１８）式を使用したときは検出対象信号ｖの高調波分
は（１３）式のｖｊに得ることができる。また、この検
出対象信号ｖとは系統ラインの電圧または電流の事であ
り、この高調波検出回路は特に単相のアクティブフィル
タに対して有用である。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる高調
波検出回路によれば、２相正弦波電圧と検出対象信号と
から簡単な演算によって高調波信号を得る事ができる。
また、従来の検出回路においては高速フーリエ変換回路
を使用していたため、検出対象信号ｖを電源周波数の１
周期分入力してから演算していたが、本発明にかかる高
調波検出回路における演算においては、高調波に関して
は過去の値を利用する事なく高調波信号を演算している
ので、応答性よく瞬時値的な高調波信号を得る事ができ
る。
波検出回路によれば、２相正弦波電圧と検出対象信号と
から簡単な演算によって高調波信号を得る事ができる。
また、従来の検出回路においては高速フーリエ変換回路
を使用していたため、検出対象信号ｖを電源周波数の１
周期分入力してから演算していたが、本発明にかかる高
調波検出回路における演算においては、高調波に関して
は過去の値を利用する事なく高調波信号を演算している
ので、応答性よく瞬時値的な高調波信号を得る事ができ
る。
【図１】本発明の一実施例をしめす高調波検出回路のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２】本発明の高調波検出回路の動作を説明するため
の波形図である。
の波形図である。
【図３】従来の高調波検出回路のブロック図である。
１ ２相電圧発生回路 ２ ２相信号演算回路 ３ 基本波除去用信号演算回路 ４ 第１のハイパスフィルタ ５ ２相基本波除去信号演算回路 ６ 逆相除去用信号演算回路 ７ 第２のハイパスフィルタ ８ ２相逆相除去信号演算回路 ９ 高調波信号演算回路 １１ 高速フーリエ変換回路 １２ 減算回路
Claims (2)
- 【請求項１】 電源系統ラインの高調波検出回路であっ
て、第１及び第２の正弦波電圧を発生する２相電圧発生
回路と、系統ラインの検出対象信号を入力し異なる定数
との積により第１及び第２の演算対象信号を発生する２
相信号演算回路と、前記２相電圧発生回路の出力と前記
２相信号演算回路の出力を入力し基本波除去用実及び虚
信号を発生する基本波除去用信号演算回路と、前記基本
波除去用信号演算回路の出力を入力し基本波除去用実及
び虚信号の交流分を検出する第１のハイパスフィルタ
と、前記２相電圧発生回路の出力と前記第１のハイパス
フィルタの出力を入力し第１及び第２の基本波分除去信
号を演算する２相基本波除去信号演算回路と、前記２相
電圧発生回路の出力と２相基本波除去信号演算回路の出
力を入力し逆相除去用実及び虚信号を演算する逆相除去
用信号演算回路と、前記逆相除去用信号演算回路の出力
を入力し逆相除去用実及び虚信号の交流分を検出する第
２のハイパスフィルタと、前記２相電圧発生回路の出力
と前記第２のハイパスフィルタの出力を入力し第１及び
第２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去信号演算
回路と、前記２相逆相除去信号演算回路の出力を入力し
高調波信号を演算する高調波信号演算回路とを有する事
を特徴とする高調波検出回路。 - 【請求項２】 電源系統周波数を有し位相が９０゜異な
る第１及び第２の正弦波電圧を発生する２相電圧発生回
路と、前記第１の演算対象信号と前記第１の正弦波電圧
との積と前記第２の演算対象信号と前記第２の正弦波電
圧との積との和を基本波除去用実信号とし前記第２の演
算対象信号と前記第１の正弦波電圧との積から前記第１
の演算対象信号と前記第２の正弦波電圧との積を差し引
いて基本波除去用虚信号として演算する基本波除去用信
号演算回路と、前記基本波除去用実信号の交流分と前記
第１の正弦波電圧との積と前記基本波除去用虚信号の交
流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より第１の基
本波分除去信号を演算し前記基本波除去用実信号の交流
分と前記第２の正弦波電圧との積と前記基本波除去用虚
信号の交流分と前記第１の正弦波電圧との積との和より
第２の基本波分除去信号を演算する２相基本波除去信号
演算回路と、前記第１の基本波分除去信号と前記第１の
正弦波電圧との積と前記第２の基本波分除去信号と前記
第２の正弦波電圧との積との差を逆相除去用実信号とし
前記第１の基本波分除去信号と前記第２の正弦波電圧と
の積と前記第２の基本波分除去信号と前記第１の正弦波
電圧との積との和を逆相除去用虚信号として演算する逆
相除去用信号演算回路と、前記逆相除去用実信号の交流
分と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用虚信
号の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との和より第
１の逆相分除去信号を演算し前記逆相除去用虚信号の交
流分と前記第１の正弦波電圧との積と前記逆相除去用実
信号の交流分と前記第２の正弦波電圧との積との差より
第２の逆相分除去信号を演算する２相逆相除去信号演算
回路とを有する請求項１記載の高調波検出回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18470295A JPH0915275A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 高調波検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18470295A JPH0915275A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 高調波検出回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0915275A true JPH0915275A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16157886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18470295A Pending JPH0915275A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 高調波検出回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0915275A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101042169B1 (ko) * | 2008-12-24 | 2011-06-16 | 충북대학교 산학협력단 | 전력신호의 시변고조파 검출 및 추적 장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18470295A patent/JPH0915275A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101042169B1 (ko) * | 2008-12-24 | 2011-06-16 | 충북대학교 산학협력단 | 전력신호의 시변고조파 검출 및 추적 장치 및 방법 |
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