JPH09148187A - パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 - Google Patents
パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法Info
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- JPH09148187A JPH09148187A JP30318595A JP30318595A JPH09148187A JP H09148187 A JPH09148187 A JP H09148187A JP 30318595 A JP30318595 A JP 30318595A JP 30318595 A JP30318595 A JP 30318595A JP H09148187 A JPH09148187 A JP H09148187A
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Abstract
3の陽極棒5を、陽極リード端子1に溶接にて固着する
場合に、コンデンサ素子が、陽極リード端子に対して上
下又は左右方向に傾いたり、左右方向にずれたりするこ
とに起因する不良品の発生を低減する。 【解決手段】 陽極リード端子の先端に、L字状の引起
片1bを一体的に設け、この引起片の内側に陽極棒5を
溶接に固着することにより、コンデンサ素子の左右方向
に位置決めを行うと共に、引起片1bを塑性変形するこ
とで、上下及び左右方向への傾きを修正する。
Description
コンデンサ又はアルミ固体電解コンデンサ等の固体電解
コンデンサのうち、そのコンデンサ素子の部分を合成樹
脂製にてパッケージして成るパッケージ型固体電解コン
デンサの構造と、その製造方法とに関するものである。
コンデンサは、例えば、特開平6−20891号公報等
に記載され、且つ、図9及び図10に示すように、金属
板製の陽極リード端子1と、同じく金属板製の陰極リー
ド端子2とを、略同一平面において相対向して配設し、
この両リード端子1,2の間に、コンデンサ素子3を、
当該コンデンサ素子3におけるチップ片4の一端面から
突出する陽極棒5を前記陽極リード端子1の先端に溶接
にて固着するように配設する一方、前記陰極リード2の
先端を前記チップ片4に接続するか、或いは、前記陰極
リード2の先端と前記チップ片4との間を温度及び過電
流のうちいずれか一方股と両方に対する安全ヒューズ線
を介して接続し、そして、これらの全体を、合成樹脂製
のモールド部6にてパッケージすると言う構成にしてい
る。
233号公報は、前記構造のパッケージ型固体電解コン
デンサの製造に際して、以下に述べるような製造方法を
提案している。すなわち、図11及び図12に示すよう
に、左右一対のサイドフレームから内向きに陽極リード
端子1と陰極リード端子2とを長手方向に適宜ピッチの
間隔で一体的に造形して成る金属板製のリードフレーム
7を使用し、このリードフレーム7をその長手方向に移
送する途次、先づ、第1のステージにおいて、各陽極リ
ード端子1と陰極リード端子2との間にコンデンサ素子
3を供給して、このコンデンサ素子3における陽極棒5
を、陽極リード端子5に対して、一対の電極8,9にて
挟み付けた状態で通電すると言うスポット溶接にて固着
し、次いで第2のステージにおいて、コンデンサ素子3
のチップ片4を陰極リード端子2に接続するか、或い
は、コンデンサ素子3のチップ片4と陰極リード端子2
との間を安全ヒューズ線にて接続し、そして、第3のス
テージにおいて、前記コンデンサ素子の部分をパッケー
ジする合成樹脂製のモールド部6を成形したのち、固体
電解コンデンサを前記リードフレーム7から切り離すよ
うにしている。
において、リードフレーム7における各陽極リード端子
1と陰極リード端子2との間にコンデンサ素子3を供給
したのち、このコンデンサ素子3における陽極棒5を陽
極リード端子1の表面に対して、一対の電極8,9の挟
み付けにてスポット溶接するに際して、コンデンサ素子
3における陽極棒5に曲がり変形が発生し、コンデンサ
素子3が、図12に二点鎖線で示すように、陽極リード
端子1に対して、側面視で上向きに跳ね上がるか、下向
きになるように傾くことになる。
陽極リード端子1に対してスポット溶接にて固着すると
きに、このコンデンサ素子3が、図10に一点鎖線又は
二点鎖線で示すように、平面視において、両リード端子
1,2の中心線に対して右又は左方向に傾いたり、或い
は、両リード端子1,2の中心線に対して右又は左方向
にずれたりすると言うような取付け誤差が必然的に存在
するものである。
端子1に対してスポット溶接にて固着した後において、
当該コンデンサ素子3の傾き及びずれを修正することは
実質的にできない(この傾き及びずれを修正するために
は、コンデンサ素子に対してその傾き方向と逆方向に曲
げるようなストレスを加えなければならず、コンデンサ
素子にストレスを加えると、コンデンサ素子のチップ片
における誘電膜に絶縁破壊が発生することになる)。
は、コンデンサ素子3が、当該コンデンサ素子3をパッ
ケージするモールド部6の外周面に露出したり、或い
は、コンデンサ素子3を覆うモールド部6の肉厚さがき
わめて薄くなったりして、不良品が発生することにな
る。そこで、前記した製造方法では、コンデンサ素子3
を、各陽極リード端子1に対して溶接等にて固着した後
において、当該コンデンサ素子3における傾き及びずれ
を検出し、この傾き及びずれが許容範囲を越えている場
合には、これをリードフレーム7からリード端子1,2
の切断にて切り捨てるようにしている。
くなるから、製造コストの大幅なアップを招来すると言
う問題があった。本発明は、コンデンサ素子を陽極リー
ド端子に対して溶接にて固着ときに発生する傾き及びず
れを、当該コンデンサ素子にストレスを加えることな
く、修正し、もって、歩留り率を確実に低減できるよう
にすることを技術的課題とするものである。
るため本発明の「請求項1」は、「陽極リード端子と、
陰気リード端子との間に、コンデンサ素子を、当該コン
デンサ素子における陽極棒を前記陽極リード端子に溶接
にて固着し、コンデンサ素子におけるチップ片を前記陰
極リード端子に電気的に接続するように配設し、これら
の全体を、合成樹脂製のモールド部にてパッケージして
成る固体電解コンデンサにおいて、前記陽極リード端子
の先端に、内側に前記陽極棒が嵌まるようにL字状に形
成した引起片を一体的に設け、この引起片の内側に、前
記陽極棒を溶接にて固着する。」と言う構成にした。
は、「金属板製のリードフレームに、陽極リード端子
と、陰極リード端子とを相対向して一体的に造形し、前
記陽極リード端子の先端にL字状の引起片を一体的に設
け、前記両リード端子の間に、コンデンサ素子を、当該
コンデンサ素子におけるチップ片から突出する陽極棒を
前記引起片の内側に嵌まるように供給して、陽極棒を引
起片に溶接にて固着し、陰極リード端子をコンデンサ素
子におけるチップ片に電気的に接続したのち、前記コン
デンサ素子の部分を、合成樹脂製のモールド部にてパッ
ケージする。」ことを特徴とするものである。
端に、L字状の引起片を一体的に設け、この引起片の内
側に、コンデンサ素子における陽極棒を嵌めて溶接する
ことにより、コンデンサ素子が、陽極リード端子に対し
て、平面視において右又は左方向にずれることを大幅に
低減できるように、前記引起片にて確実に位置決めする
ことができる。
対して上下方向又は左右方向に傾いている場合には、前
記引起片を、前記の傾き方向と逆方向に塑性変形するこ
とにより、前記コンデンサ素子における陽極リード端子
に対する上下方向及び左右方向への傾きを、コンデンサ
素子に大きなストレスを加えることなく、その傾きが小
さくなるように修正することができるのである。
に固着したコンデンサ素子のうちリード端子に対する傾
きが大きいものとか、リード端子に対するずれが大きい
ものをリードフレームから切り捨てることを大幅に低減
できるから、製造に際しての歩留り率を確実に向上でき
て、製造コストを大幅に低減できる効果を有する。
1〜図8の図面について説明する。図3において符号7
は、金属板製のリードフレームを示し、このリードフレ
ーム7における左右一対のサイドフレーム7a,7bに
は、互いに相対向する陽極リード端子1と陰極リード端
子2とを長手方向に適宜ピッチの間隔で一体的に造形す
る。
1の先端には、L字状に形成した引起片1bを一体的に
設ける。なお、前記両リード端子1,2には、抜け防止
用の貫通孔1a,2aが穿設されている。そして、前記
リードフレーム7をその長手方向に移送する途中におけ
る第1のステージにおいて、図6に示すように、各陽極
リード端子1と各陰極リード端子2との間に、コンデン
サ素子3を、当該コンデンサ素子3における陽極棒5
が、陽極リード端子1におけるL字状の引起片1bの内
側に嵌まるようにして供給する。
端子2との間に、コンデンサ素子3を、当該コンデンサ
素子3における陽極棒5が陽極リード端子1におけるL
字状の引起片1bの内側に嵌まるようにして供給するに
際しては、コンデンサ素子3を、図4に示すように、横
方向にずらせ移動することによって行うのであるが、そ
の供給を容易にするためには、図5に示すように、前記
L字状の引起片1bを、その入口を奥よりも広がるよう
に形成すれば良いのである。
ード端子1に対して、平面視において、右又は左方向に
ずれることがないように、前記引起片1bにて位置決め
することができるから、この状態で、コンデンサ素子1
における陽極棒5を、陽極リード端子1における引起片
1bに対して、図7に示すように、一対の電極8,9に
て挟み付けたのち通電すると言うスポット溶接を行うこ
とにより固着する。
コンデンサ素子3における両リード端子1,2に対する
上下方向及び左右方向への傾きを検出する。なお、この
傾き方向及び傾き角度の検出は、コンデンサ素子3の部
分を、上面及び側面側からカメラ等の撮影手段にして撮
影し、この撮影画像を画像処理することによって行う。
出した傾きに応じて、前記引起片1bを、傾き方向と逆
の方向に塑性変形することにより、前記コンデンサ素子
3における陽極リード端子1に対する上下方向及び左右
方向への傾きを、コンデンサ素子3に大きなストレスを
加えることなく、その傾きが小さくなるように修正する
のである。
ド端子1に対して左右方向に傾いている場合には、前記
引起片1bを、図6に示すように、当該引起片1bに対
する垂直軸線10の回りに逆方向に捩じるように塑性変
形することにより、左右方向の傾きを小さくするように
修正することができ、また、コンデンサ素子3が、陽極
リード端子1に対して上下方向に傾いている場合には、
前記引起片1bを、図6に示すように、当該引起片1b
に対する水平軸線11の回りに逆方向に捩じるように塑
性変形することにより、上下方向の傾きを小さくするよ
うに修正することができのである。
を、その傾き所定の許容範囲内に入るように修正する
と、前記各コンデンサ素子3におけるチップ片4に、陰
極リード端子2を接続するか、或いは、前記各コンデン
サ素子3におけるチップ片4と、各陰極リード端子2の
先端との間を、半田ワイヤ等の安全ヒューズ線にて電気
的に接続し、次いで、各コンデンサ素子3の部分の全体
をを、合成樹脂製のモールド部6を成形することによっ
てパッケージしたのち、リードフレーム7から切り離す
ことにより、図1及び図2に示すような固体電解コンデ
ンサを製造することができるのである。
斜視図である。
態の斜視図である。
である。
斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】陽極リード端子と、陰気リード端子との間
に、コンデンサ素子を、当該コンデンサ素子における陽
極棒を前記陽極リード端子に溶接にて固着し、コンデン
サ素子におけるチップ片を前記陰極リード端子に電気的
に接続するように配設し、これらの全体を、合成樹脂製
のモールド部にてパッケージして成る固体電解コンデン
サにおいて、前記陽極リード端子の先端に、内側に前記
陽極棒が嵌まるようにL字状に形成した引起片を一体的
に設け、この引起片の内側に、前記陽極棒を溶接にて固
着したことを特徴とするパッケージ型固体電解コンデン
サの構造。 - 【請求項2】金属板製のリードフレームに、陽極リード
端子と、陰極リード端子とを相対向して一体的に造形
し、前記陽極リード端子の先端にL字状の引起片を一体
的に設け、前記両リード端子の間に、コンデンサ素子
を、当該コンデンサ素子におけるチップ片から突出する
陽極棒を前記引起片の内側に嵌まるように供給して、陽
極棒を引起片に溶接にて固着し、陰極リード端子をコン
デンサ素子におけるチップ片に電気的に接続したのち、
前記コンデンサ素子の部分を、合成樹脂製のモールド部
にてパッケージすることを特徴とするパッケージ型固体
電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP30318595A JP3766460B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 |
US08/754,309 US5781401A (en) | 1995-11-21 | 1996-11-21 | Encapsulated solid electrolytic capacitors and method of producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30318595A JP3766460B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 |
Publications (2)
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JPH09148187A true JPH09148187A (ja) | 1997-06-06 |
JP3766460B2 JP3766460B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=17917909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30318595A Expired - Fee Related JP3766460B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8848343B2 (en) | 2012-10-12 | 2014-09-30 | Kemet Electronics Corporation | Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing the same |
CN109300689A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-02-01 | 北京元六鸿远电子科技股份有限公司 | 带有防滑槽的模压表贴瓷介电容器及制备方法 |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP30318595A patent/JP3766460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8848343B2 (en) | 2012-10-12 | 2014-09-30 | Kemet Electronics Corporation | Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing the same |
CN104854670A (zh) * | 2012-10-12 | 2015-08-19 | 凯米特电子公司 | 固态电解电容器及其制造方法 |
CN109300689A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-02-01 | 北京元六鸿远电子科技股份有限公司 | 带有防滑槽的模压表贴瓷介电容器及制备方法 |
CN109300689B (zh) * | 2018-11-02 | 2024-05-10 | 北京元六鸿远电子科技股份有限公司 | 带有防滑槽的模压表贴瓷介电容器及制备方法 |
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