JPH09142972A - 動物性有機肥料の良質腐熟化法 - Google Patents

動物性有機肥料の良質腐熟化法

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JPH09142972A
JPH09142972A JP7299409A JP29940995A JPH09142972A JP H09142972 A JPH09142972 A JP H09142972A JP 7299409 A JP7299409 A JP 7299409A JP 29940995 A JP29940995 A JP 29940995A JP H09142972 A JPH09142972 A JP H09142972A
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YUUKISHITSU HIRYO SEIBUTSU KAS
YUUKISHITSU HIRYO SEIBUTSU KASSEI RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動物性有機肥料の良質腐熟化法の提供 【解決手段】 乾血などの動物性有機質肥料を、外部温
度25〜35℃及び含水率15〜35%で発酵させるこ
とによって、植物病害菌に対する抑制効果等において優
れた良質腐熟化有機肥料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物性有機質肥料
を原料とする良質腐熟化有機肥料の製造方法に関する。
更に詳細には、乾血などの動物性有機質肥料を特定の外
部温度及び特定の含水率の条件下で発酵する良質腐熟化
有機肥料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動物性有機質肥料を発酵させて得られる
腐熟化動物性有機質肥料は、連作障害の軽減、根の発育
促進、肥料焼けが起きない、味がよいなど未発酵の動物
性有機質肥料や化学肥料には見られない特徴がある。有
機肥料の発酵過程では発酵温度と水分調整が重要であ
る。しかし、有機肥料の発酵方法には、最適な発酵条件
として定まったものがなく、従来は農家の勘と経験を頼
りに、温度計を使った温度管理と、手触りによる水分調
整により発酵過程が管理されてきた。この方法では、手
法を標準化することができないために、場合によって
は、堆肥づくりに失敗したり、作成した肥料の品質にバ
ラツキが有ったり、人手がかかるなどの欠点があった。
また、このようなバラツキをなくすために人工的な高温
環境下で発酵させることが知られているが、この方法に
は高価な機器が必要であり、また電気が大量に必要なる
等、非常にコストが高い問題点があった。さらに、発酵
過程では、強い悪臭が発生するために、有機肥料の発酵
の普及を妨げてきた。悪臭を除去するために、オゾン脱
臭法、生物脱臭法、土壌脱臭法などが行われてきたが、
コスト、効果の持続性、広い土地の必要などの問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、高価な発酵装置がなくても、低温で発酵させること
によって植物病害の発生を抑制する効果を有する有機肥
料を得ることができる発酵方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、低温発酵では一般的に腐熟化速度
が遅いので、Bacillus subtilis属の
特定の細菌を用いて発酵を促進させることができる発酵
方法を提供することにある。更に本発明の目的は、発酵
過程での悪臭が従来問題になってきたが、これを解消し
た発酵方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成し得る方法を見出すことを目的として鋭意研究した
結果、乾血などの動物性有機質肥料を外部温度25〜3
5℃及び含水率15〜35%で発酵することによって、
高価な発酵装置を使用することなく通常の方法によっ
て、植物病害菌の抑制において極めて優れた腐熟化有機
肥料が得られることを見出した。更には、動物性有機質
肥料の発酵過程において分離されたBacillus
subtilis属の新たな細菌を添加することによっ
て発酵が促進されること、また発酵に先だって動物性有
機質肥料を予め造粒しその後に発酵することによって悪
臭の発生を抑制できることを見出した。本発明はこのよ
うな知見に基づいて完成されたものである。すなわち、
本発明は、動物性有機質肥料を、外部温度25〜35℃
及び含水率15〜35%で発酵することによって良質腐
熟化することを特徴とする良質腐熟化有機肥料の製造方
法である。更に、本発明は、上記の製造方法において
acillus subtilis BS−2菌(寄託
番号 FERM P−15201)を添加することによ
って発酵を促進させる、良質腐熟化有機肥料の製造方法
である。更に、本発明は、上記の製造方法において、動
物性有機質肥料を予め造粒した後に発酵させる、良質腐
熟化有機肥料の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法において原料と
して用いられる動物性有機質肥料としては、通常知られ
ているいずれの動物性肥料でも良く、特に、乾血、肉骨
粉、魚カス、魚肥、肉カス粉末及び骨粉から選ばれる少
なくとも1種が好ましい。なかでも、乾血入り肉骨粉な
どの乾血を含む動物性有機質肥料が好ましい。これらの
動物性有機質肥料は、通常多くの微生物を含んでおり、
従ってそのまま発酵に付すことができる。勿論、通常肥
料を得るために用いられている発酵菌、例えばバチルス
属、クロストリジウム属に属する発酵菌を添加して発酵
に付しても良い。発酵方法は通常採用されている方法を
そのまま採用することができる。即ち、例えば動物性有
機質肥料をコンクリートブロック製の発酵槽中に堆積し
て、常温で好気発酵させる、いわゆる静置堆積法を採用
することができる。
【0006】本発明では、動物性有機質肥料を発酵させ
るに際し、外部温度25〜35℃及び含水率15〜35
%という特定の温度及び特定の含水率の条件下で発酵を
行う。ここで外部温度とは、動物性有機質肥料を発酵さ
せる際の環境温度を意味する。従って、冬季などの寒い
時期に発酵を行う場合には、温風などを吹き込んで発酵
を実施する方法などが採用される。また、含水率とは、
動物性有機質肥料の全重量に対する、該肥料中に含有す
る水の重量割合いを指す。含水率が15%未満の場合に
は、動物性有機質肥料に水を加え、また含水率が35%
を越える場合には乾燥して、含水率が15〜35%の範
囲内に調整した後に発酵を行うのが望ましい。本発明で
は、外部温度は、発酵期間の全期間にわたって、25〜
35℃の範囲内に設定するのが好ましいが、勿論、発酵
期間の途中において多少の期間、外部温度が25〜35
℃の範囲外であってもよい。また、含水率は、発酵を開
始する際の含水率である初期含水率を20〜35%の範
囲内に設定して発酵を開始するのが望ましい。発酵開始
後は、含水率を特に水分を添加して変化させる必要はな
く、そのままの状態で発酵を完了することができる。ま
た、発酵期間の全期間にわたって、含水率が15〜35
%の範囲内に設定して発酵を行うのが望ましいが、発酵
期間の少なくとも前半部分の期間にわたって、含水率が
20〜35%の範囲内に設定して発酵を実施するのが特
に好ましい。通常、発酵期間は5〜8週間程度であるの
で、発酵期間の少なくとも前半部分、すなわち少なくと
も2.5〜4週間にわたって含水率を20〜35%の範
囲内に設定するが特に好ましい。本発明では、特に外部
温度30℃及び初期含水率21.7〜27.7%の条件
下で発酵を行うのが好ましい。このように、特定の温度
範囲及び特定の初期含水率範囲で発酵を行うことによ
り、通常の静置堆積法による発酵によって植物病害の発
生を抑制する効果を有する有機肥料を得ることができ
る。
【0007】本発明では、後述する実施例において詳細
に説明されている、本発明者によって初めて分離された
Bacillus subtilis BS−2菌を、
発酵の際に動物性有機質肥料に添加することによって、
外部温度25〜35℃という比較的低温での本発明の発
酵工程を促進し、動物性有機質肥料を完熟肥料とするま
での発酵期間を短縮することができる。Bacillu
subtilis BS−2菌の添加量は、通常、
動物性有機質肥料100mlに対して、Bacillu
subtilis BS−2菌の培養液(1×10
9 cfu/ml)として1〜30ml、好ましくは20
〜30mlの範囲の割合いが適当である。
【0008】本発明においては、発酵させる前に、動物
性有機質肥料を予め造粒することもできる。このように
造粒後に発酵させる場合には発酵時の臭い発生を抑制す
ることができる。造粒する際の動物性有機質肥料の粒径
は、通常2〜20mm、好ましくは5〜10mmであ
る。造粒方法は、通常肥料の造粒に用いられる方法なら
いずれでもよく、例えば転動造粒、攪拌混合造粒、噴霧
乾燥造粒、流動層造粒、押し出し造粒などの方法を採用
することができる。造粒の際に結合剤を添加してもよ
く、結合剤としてはカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ゼラチン、セルロースアセテートフタレートなどを
用いることができる。本発明においては、発酵を促進さ
せるために、通常使用されているシュークロース、グル
コース、マルトースなどの栄養源を動物性有機質肥料に
添加してもよい。また、必要に応じて、稲ワラ、牧草な
どの有機質資材、あるいはゼオライトなどの無機質資材
を添加してもよい。本発明の方法により動物性有機質肥
料を発酵させて良質腐熟化有機肥料を得るためには、通
常、前記した通り、5〜10週間程度の発酵期間で十分
である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1発酵条件の検討 (1)動物性有機質肥料の腐熟化 動物性有機質肥料として乾血入り肉骨粉(含水率6.1
%、窒素含量9.4%、組成:乾血20%、肉骨粉70
%及び硫酸カリウム10%)を用いて、これに水を水分
添加率として20%、30%及び40%の割合いで添加
し、初期含水率がそれぞれ21.7%、27.7%及び
32.9%となるように調整した。これらの動物性有機
質肥料を発酵容器ステンレスバット(16×16×11
cm)に入れ、それぞれ、発酵外部温度30℃、40℃
及び50℃の条件で8週間発酵させ、以下に示す各種試
験を実施した。尚、発酵2、4、6及び8週間後の肥料
の含水率は、以下の表1の通りであった。
【0010】
【表1】 表1:発酵期間における含水率変化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発酵外部温度(℃) 含水率(%) 初期含水率 2週間 4週間 6週間 8週間 30 21.7 21.0 19.9 19.2 18.9 27.7 24.1 22.8 22.1 21.0 32.9 26.9 25.2 24.9 23.9 ──────────────────────────────────── 40 21.7 20.8 19.2 18.8 17.9 27.7 23.4 22.1 21.6 20.8 32.9 26.7 24.9 23.8 23.2 ──────────────────────────────────── 50 21.7 20.3 19.0 18.2 17.4 27.7 22.9 21.8 19.9 18.6 32.9 24.1 23.2 21.3 20.5 ────────────────────────────────────
【0011】(2)微生物相の調査 発酵過程の有機肥料から分離される微生物の菌数を、発
酵開始後、20日毎に調査した。微生物の分離は希釈平
板法(土壌微生物研究会.1992.“土壌微生物実験
法、”pp.15−16.養賢堂、東京.)で行った。
なお、分離条件は以下の表2の通りである。
【0012】
【表2】 * B−3培地(イーストエキス20g,NaCl 70
g,亜硫酸ソーダ1.2g,寒天15g,蒸留水1リッ
トル, pH5.7;Bacillus属菌の選択培
地)
【0013】以上の条件下で調査した、発酵過程の有機
肥料中に存在する微生物数は、表3に示した通りであ
る。
【0014】
【表3】
【0015】表3に示した結果から明らかなように、発
酵初期には高温性の細菌および放線菌が多く、発酵後期
になると中温性の細菌および放線菌が多くなった。細菌
および放線菌菌数は、初期含水率21.7%および2
7.7%の場合の方が初期含水率32.9%の場合より
も多かった。糸状菌については、発酵20日目、40日
目では、いずれの場合も検出されなかったが、60日目
には発酵外部温度が30℃、40℃の場合に限り少量検
出された。 (3)キュウリ発芽試験 発酵開始後8週目の有機肥料を、窒素施用量が27kg
/10aになるように、元肥として使用した。直径15
cmの素焼鉢に砂壌土(pH6.1、C/N11.5〜
12.3、CEC 27.8me/100g)を入れ、
1ポットにキュウリ(品種:青長四葉)種子を10粒播
種し、発芽率を経時的に調査した。なお、対照区として
未発酵肥料区を設定した。実験は5反復行った。得られ
た結果は表4に示した通りである。
【0016】
【表4】
【0017】表4の結果から明らかなように、キュウリ
発芽試験では、30℃で発酵した肥料がキュウリの種子
発芽に害を与えなかった。 (4)キュウリつる割れ病発病および土壌微生物に及ぼ
す影響 振とう培養したキュウリつる割れ病菌(Fusariu
m oxysporum Schlechtendah
l f.sp.cucumerinum Owen F
−22)200mlを、砂壌土5リットルに接種し病土
を作成した。発酵60日目の有機肥料を用い、窒素施用
量が27kg/10aになるように、元肥で全部使用し
た。15cmの素焼鉢にキュウリ(品種:青長四葉)種
子を10粒播種した。また、発酵有機肥料から微生物を
除いた肥料の影響を調べるために、同肥料をオートクレ
ーブで121℃,20分殺菌後、同様に試験した。播種
20日後にキュウリつる割れ病菌菌数およびその他の微
生物の菌数を調べた。また、キュウリ萎凋枯死個体数を
経時的に調べて発病率とした。実験は5反復行った。得
られた結果は図1に示した通りである。キュウリつる割
れ病発病および土壌微生物に及ぼす図1に示した結果よ
り、30℃で発酵した肥料を施用した土壌中の糸状菌お
よびフザリウム菌が最も少なかった。また、オートクレ
ーブ処理をした発酵肥料が無処理肥料よりもフザリウム
菌を減少させる傾向を示した。以上に示した(2)〜
(4)の結果より、発酵外部温度は30℃が最も適して
いると考えられた。水分添加後の含水率は21.7〜2
7.7%が適当であると考えられたので、これについて
さらに詳細に以下の実験を行った。 実施例2発酵条件詳細の決定 (1)動物性有機質肥料の腐熟化 動物性有機質肥料として乾血入り肉骨粉(含水率6.1
%、窒素含量9.4%、組成:乾血20%、肉骨粉70
%及び硫酸カリウム10%)を用いて、これに水を水分
添加率として25%、30%及び35%の割合いで添加
し、初期含水率がそれぞれ24.8%、27.7%及び
30.4%となるように調整した。これらの動物性有機
質肥料を発泡スチロール容器(43×27×20cm)
に入れ、それぞれ、発酵外部温度30℃の条件で8週間
発酵させ、以下に示す各種試験を実施した。尚、発酵
2、4、6及び8週間後の肥料の含水率は、以下の表5
の通りであった。
【0018】
【表5】 表5:発酵期間における含水率変化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発酵外部温度(℃) 含水率(%) 初期含水率 2週間 4週間 6週間 8週間 30 24.8 22.1 20.8 20.2 19.0 27.7 25.0 23.4 23.0 22.1 30.4 28.0 25.9 24.8 24.0 ────────────────────────────────────
【0019】(2)各種試験 実施例1と同様にして、キュウリの発芽試験を実施し
た。得られる結果は表6に示した通りである。
【0020】
【表6】
【0021】表6に示した結果から明らかなように、キ
ュウリの発芽試験において、水分添加後の含水率が2
4.8、27.7、30.4%で発酵させた肥料を用い
た場合、キュウリ発芽率はそれぞれ、96.7、90.
0、83.3であり、含水率が少ないほど発芽率が高か
った。また、水分添加後の含水率が24.8%の場合
に、発酵時の悪臭が少なかった。更に、実施例1の
(2)と同様にして、発酵後の微生物相の調査を実施し
た。得られる結果は、表7に示した通りである。
【0022】
【表7】
【0023】表7の結果から明らかなように、中温菌、
高温菌、Bacillus属菌、B.subtilis
菌のいずれの菌数も、水分添加後の含水率が24.8%
のものが最も多かった。以上より、発酵時の水分添加後
の含水率としては24.8%が適当であり、発酵時の水
分管理が、発酵過程において非常に重要であることが明
らかになった。 実施例3B.subtilis菌を利用した発酵促進試験 (1)B.subtilis BS−2菌の分離 動物性有機質肥料として乾血入り肉骨粉(含水率6.1
%、窒素含量9.4%、組成:乾血20%、肉骨粉70
%及び硫酸カリウム10%)を用いて、これに水を水分
添加率として25%の割合いで添加し、初期含水率が2
4.8%となるように調整した。これらの動物性有機質
肥料を発泡スチロール容器(43×27×20cm)に
入れ、発酵外部温度30℃の条件で4週間発酵させた。
発酵後の有機肥料から希釈平板法で微生物の分離を行っ
た。なお、分離培地はB−3培地(イーストエキス20
g,NaCl 70g,亜硫酸ソーダ 1.2g,寒天
15g,蒸留水1リットル,pH5.7;Bacill
us属菌の選択培地)を用い、50℃で2日間培養後、
27℃で2日間培養した。その結果、種々の菌が分離さ
れ、種々の菌について、表8にまとめて示した。
【0024】
【表8】
【0025】コロニー形状から判断して多数を占めると
考えられた、コロニーが大きく、表面がしわの10菌株
を単離した。これらの菌株をそれぞれBS−a〜j菌と
して次の実験に用いた。前記と同様の乾血入り肉骨粉を
用い、発酵開始時に、水の代わりに発酵過程で分離した
B.subtilis菌BS−a〜j菌の培養液を添加
することにより、発酵が促進されるかを調査した。発酵
条件は以下の通りである。 ・発酵外部温度 30℃ ・水分または培養液添加後の含水率 24.8% ・発酵容器 発泡スチロール容器(43×
27×20cm) ・試験区 1区.BS−a株培養液(1×109 cfu/ml) 2区.BS−b株培養液(1×109 cfu/ml) 3区.BS−c株培養液(1×109 cfu/ml) 4区.BS−d株培養液(1×109 cfu/ml) 5区.BS−e株培養液(1×109 cfu/ml) 6区.BS−f株培養液(1×109 cfu/ml) 7区.BS−g株培養液(1×109 cfu/ml) 8区.BS−h株培養液(1×109 cfu/ml) 9区.BS−i株培養液(1×109 cfu/ml) 10区.BS−j株培養液(1×109 cfu/ml) 11区.水のみ(対照区)
【0026】各試験区において、発酵後の肥料の内部温
度を調べた。その結果は図2に示した通りである。図2
に示した結果から明らかなように、水を添加して発酵さ
せた11区(対照区)では、発酵7日目から初期の内部
温度上昇が始まった。一方、BS−a〜j菌の培養液を
添加して発酵させた1〜10区では、発酵内部温度の上
昇が発酵開始2〜4日目に認められた。特に、BS−a
菌を添加した場合は、発酵開始2日目に発酵温度が上昇
した。従って、発酵促進に優れた効果を奏する菌として
BS−a菌を選択し、BS−a菌をBS−2株と改名
し、以後の実験に用いた。かくして分離されたBaci
llus subtilis BS−2菌は、以下の培
養条件下で培養できる。 培 地:麦芽エキス・酵母エキス・ペプトン培地 培地のpH:6.8 培地の殺菌条件:121℃、20分 培養温度:30℃ 培養期間:24時間 酸素要求性:好気性Bacillus subtilis BS−2菌(以
下BS−2菌と略す)は、平成7年9月26日付で工業
技術院生命工学工業技術研究所に受託され、受託番号と
してFERM P−15201が付与されている。 (2)BS−2菌がキュウリつる割れ病菌菌数に及ぼす
影響 上記の発酵実験の発酵過程で分離したBS−2菌、およ
び微生物遺伝資源配布目録MAFF031702である
B.subtilis菌(以後、BS−1菌とする)
を、キュウリつる割れ病病土に導入した場合に、土壌中
Fusarium属菌菌数が受ける影響を調査した。
BS−1菌およびBS−2菌を24時間振とう培養した
培養液(1×109 cfu/ml)40mlを上述のキ
ュウリつる割れ病病土500mlに混合した。混合前と
混合後5日目のFusarium属菌菌数およびBac
illus属菌の菌数を、それぞれローズベンガル寒天
培地およびB−3培地を用いる希釈平板法で調査した。
結果は、表9に示した通りである。
【0027】
【表9】
【0028】表9の結果から明らかなように、BS−1
菌およびBS−2菌の培養液を添加した土壌では、キュ
ウリつる割れ病菌を含むFusarium菌菌数を減少
させる効果があった。特にBS−2株添加区ではFus
arium菌が検出限界以下にまで減少していた。 (3)BS−2菌の添加による発酵肥料の温度変化 i)前記と同様の乾血入り肉骨粉を用い、以下の条件で
発酵させた。 ・発酵外部温度 30℃ ・水分または培養液添加後の含水率 24.8% 1区.水のみ(対照区) 2区.BS−1株培養液(1×109 cfu/ml) 3区.BS−2株培養液(1×109 cfu/ml) ・発酵容器 発泡スチロール容器(43×2
7×20cm) ii)実施例1の(4)と同様にして、キュウリつる割
れ病菌菌数に及ぼす効果について調べた。また、発酵後
の肥料の内部温度も調べた。結果は図3に示した通りで
ある。図3に示した結果から明らかなように、水を添加
して発酵させた1区(対照)では、発酵7日目から初期
の内部温度上昇が始まった。一方、BS−1菌およびB
S−2菌の培養液を添加して発酵させた2,3区では、
発酵2日目から内部温度が上昇し始めた。特に、BS−
2菌を添加した場合は、初期発酵温度促進効果が大きか
った。
【0029】実施例4 (1)悪臭緩和発酵 悪臭を緩和する発酵方法を模索するため、前記と同様の
乾血入り肉骨粉を用い、以下の方法で発酵させた。 ・発酵外部温度 30℃ ・水分添加後の含水率 24.8% ・発酵容器 発泡スチロール容器(43×27×
20cm) ・発酵条件(試験区) 発酵時の悪臭を緩和するために、有機肥料を予め粒径7
mmから10mmに造粒した後に発酵させる区(造粒
区)と造粒させずに発酵させる区(非造粒区)を設定し
た。造粒は高速混練混合機(新東工業 MDS−5)を
用いた。発酵肥料について、以下の試験を実施した。 (2)発酵時のアンモニア臭気発生量 発酵そう中のアンモニアガス濃度を(株)ガステックの
ガス検知管を用いて測定した。結果は図4に示した。図
4に示した結果から明らかなように、有機肥料を造粒後
発酵させた場合(造粒区)は、内部温度が高い発酵15
日および25日目の時点では、非造粒区よりアンモニア
の発生量が少なく、半量以下であった。したがって、有
機肥料を予め造粒して発酵することにより、悪臭を緩和
する事ができた。また、発酵日数に関わらず、造粒の有
無は発酵内部温度にほとんど影響を与えなかった。
【0030】(3)コマツナ発芽試験 8週間発酵させた有機肥料に、10倍量の蒸留水を加え
て30分煮沸して熱水抽出した。抽出液をろ過したろ液
10mlをろ紙に染み込ませ、シャーレ(内径9cm)
に入れた。ろ紙の上にガーゼを引き、コマツナ種子50
粒を播種し18℃の恒温器内で4日間静置して、経時的
に発芽率を調査した。実験は5反復行った。結果は図5
に示した通りである。図5に示した結果から明らかなよ
うに、コマツナ発芽試験においては、未発酵肥料は発酵
肥料に比べて初期発芽の遅延が認められた。なお、造粒
の有無による発芽遅延の差はほとんどなかった。 (4)キャベツ生育試験 8週間発酵させた有機肥料を、窒素の施用量が27kg
/10aになるように土壌に混合した。キャベツを各区
50粒播種し、播種後30日目のキャベツ茎長、地上部
新鮮重および乾燥重を調査した。なお、対照として、未
発酵肥料区を設定した。実験は2反復行った。結果は表
10に示した通りである。
【0031】
【表10】
【0032】表10に示した結果から明らかなように、
キャベツ生育試験では、発酵肥料が未発酵肥料よりも若
干生育状態が良かった。なお、造粒の有無によるキャベ
ツ生育の差はほとんどなかった。 (5)キュウリつる割れ病発病に及ぼす影響 実施例1の(4)と同様にして、キュウリつる割れ病発
病に及ぼす影響を調べた。結果は図6に示した通りであ
る。図6の結果から明らかなように、発酵肥料を用いる
と、未発酵肥料を用いる場合より、キュウリつる割れ病
の発病が抑制された。なお、造粒の有無による発病率の
差はほとんどなかった。以上の(2)〜(5)の試験結
果をまとめると、次の通りである。 1.動物性有機肥料を予め造粒して発酵することによ
り、アンモニア臭気発生量を軽減する事ができた。 2.造粒後発酵させた肥料と未造粒で発酵させた肥料は
発酵内部温度、コマツナ発芽率、キャベツ生育
量、キュウリつる割れ病発病率においてほぼ同等であ
った。
【0033】実施例5有機肥料の圃場試験 (1)仕込みと発酵 乾血入り肉骨粉300kg(乾血20%、肉骨粉70
%、硫酸カリウム10%)を水分添加後の含水率が2
4.8%となるように水を添加しながらミキサーで混合
し、高速混練混合機(新東工業MDS−5)を用いて粒
径7mmから10mmとなるよう造粒後、コンクリート
ブロック製の発酵槽(間口110cm×奥行き100c
m)中に堆積し発酵させた。肥料の水分、温度を観察し
ながら適宜切り返しを行い、2ヵ月間発酵させた。2ヶ
月の発酵期間にわたって、外部温度は、ほぼ25℃〜3
5℃の範囲内であった。また含水率、pH及び電気伝導
度(EC)の変化は、表11に示した通りであった。
【0034】
【表11】 表11:発酵期間における含水率等の変化 ─────────────────────────────────── 発酵期間(週) pH EC(μS) 含水率(%) ─────────────────────────────────── 2 7.8 6700 22 4 7.5 6900 21 6 7.1 5800 20 8 7.2 6200 18 ────────────────────────────────────
【0035】表11の結果から明らかなように、発酵が
進むにしたがってpHが低下し、含水率が減少した。E
C(電気伝導度)は変化しなかった。 (2)発酵肥料に対する試験 実施例1の(2)と同様にして、微生物相の調査を行っ
た。結果は表12に示した通りである。
【0036】
【表12】
【0037】表12の結果から明らかなように、発酵肥
料中の微生物相は、中温菌、高温菌とも発酵が進むに
従って増加し、Bacillus属菌数、B.sub
tilis菌数は発酵開始後6週目から8週目にかけて
増加した。 (3)圃場試験 つくば市のビニールハウスで2年間にわたり圃場実験を
行った。各試験区あたり、キュウリ(品種:四葉)を1
0本定植した。中規模(300kg)で発酵させた有機
肥料、未発酵有機肥料、化成肥料を、それぞれ30kg
窒素/10a元肥で施肥した。なお、化成肥料は、窒素
10%、リン酸20%、カリ14%(商品名:エーコー
プ硝加燐安(苦土、マンガン、ホウ素、尿素入り)を用
いた。 試験区の設定 1区.病土・連作区・化成肥料施肥 2区.病土・連作区・未発酵有機肥料施肥 3区.病土・連作区・発酵有機肥料施肥 4区.健全土・輪作区・化成肥料施肥 5区.健全土・輪作区・未発酵有機肥料施肥 6区.健全土・輪作区・発酵有機肥料施肥 キュウリつる割れ病菌汚染病土の作成 キュウリつる割れ病菌を、キノコ培養瓶につめた培地
(米ぬか31バーミキュライト121グルコース100
g蒸留水21を混合)に植菌後1ヵ月培養した。これを
良く攪拌し、1m2 あたり1リットル接種した。
【0038】調査項目 i)発生病害の種類と発生株率 キュウリに発生した病害の種類と、キュウリ枯死株数を
調査した。 ii)キュウリ伸長量、収穫本数および収量 定植約1ヶ月後にキュウリ伸長量を測定した。また、毎
朝20cm以上になった実を収穫し、各区毎の収穫本数
および収量を測定した。 iii)土壌中の微生物(細菌、放線菌、糸状菌、Fu
sarium属菌)の菌数、施肥前および施肥後2週間
〜1ヶ月毎に、各試験区土壌中の細菌、放線菌、糸状
菌、Fusarium属菌菌数を調査した。分離は希釈
平板法で行い、細菌数、放線菌数の測定にはアルブミン
寒天培地、糸状菌数の測定にはローズベンガル寒天培地
を用いた。 iv)土壌化学性 肥料の土壌中での残存・窒素の無機化状況を調査するた
めに、施肥前および施肥後2週間〜1ヶ月毎に、土壌中
の全窒素、アンモニア態窒素、硝酸態窒素量を測定し
た。
【0039】(4)圃場試験の結果 発生病害の種類と発生株率 平成6年度の試験では、定植後6日目に健全土・化成肥
料施肥区(4区)の50%の苗が疫病(Phytoph
thora)により枯死した。しかし、発酵肥料施肥区
(3区、6区)では、枯死株はなかった。平成7年度の
試験では、定植後約1ヶ月経過した時点で、病土・連作
圃場・化成肥料施用区(1区)で、2株(20%)がつ
る割れ病により枯死した。しかし、発酵肥料施肥区(3
区、6区)では、枯死株はなかった。 キュウリの伸長量、収穫本数および収量 キュウリの伸長量、収穫本数および収量の結果は表13
に示した通りである。
【0040】
【表13】
【0041】表13の結果から明らかなように、キュウ
リ収穫本数および収量はともに、両年度ともほぼ同様の
傾向であり、健全土・輪作圃場(4,5,6区)で多
く、病土・連作圃場(1,2,3区)で少なかった。施
用した肥料による収穫本数、収量の差はあまり認められ
なかった。定植約36日目の各区のキュウリ伸長量は病
土・連作圃場・化成肥料施用区(7区)で低かったが、
他区ではいずれの区間にも顕著な差は認められなかっ
た。 土壌中の微生物(細菌、放線菌、糸状菌、Fusar
ium属菌)の菌数 土壌中の細菌数は105 〜107 cfu/g乾土、放線
菌数は104 〜106cfu/g乾土、糸状菌数は10
3 〜106 cfu/g乾土であり、無肥料区との大きな
差異は認められなかった。一方、Fusarium属菌
菌数は、差が認められたので、無施肥土壌から分離され
た菌数と比較し、対数グラフとして図7に示した。健全
土・輪作圃場(4,5,6区)のFusarium属菌
菌数は、無肥料区とほぼ同等であった。病土・連作圃場
(1,2,3区)では、施肥直後は無肥料区より10
1.5 倍多かった。病土・連作区に発酵肥料を施肥した3
区では、直ちにFusarium属菌菌数が減少して無
肥料区と同レベルになった。しかし、病土・連作区に化
成肥区を施肥した1区では、8週経過してもFusar
ium属菌菌数は初期状態からほとんど減少しなかっ
た。未発酵肥料施肥区(2区)では菌数は減少したが発
酵肥料区ほど顕著でなかった。したがって、発酵肥料は
キュウリつる割れ病菌などの重要な土壌病害を引き起こ
Fusarium属菌の菌数を減少させる効果があっ
た。
【0042】土壌化学性 全窒素量(%)は、無肥料区以外の施肥土壌では、0.
21〜0.48(%)の間の値であった。無肥料区は
0.13〜0.20で推移した。各肥料施肥区とも、全
窒素量は緩やかに経時的に減少する傾向であった。アン
モニア態窒素量が全窒素量に占める割合を、図8に示し
た。健全土と病土の間および連作圃場と輪作圃場の間
で、本割合に差が認められなかったので、各肥料区の合
計を平均した値で示した。本割合は、化成肥料区では施
肥0,2週目で35〜40%もあったが、4週目以降は
10%以下に減少した。一方、発酵肥料区では、常に1
0%以下であった。未発酵肥料区では、施肥2週目時点
の割合が最も高くおよそ15%であった。これは、未発
酵肥料が土壌中で発酵しアンモニア態窒素になったため
であると考えられる。硝酸態窒素量が全窒素量に占める
割合は、いずれの肥料を施肥してもほぼ同等であった。
本割合は、施肥4週目に最も高く14〜19%であり、
その他の時期にはおよそ3〜13%であった(図9)。
以上の結果から、本発明の方法により発酵させた肥料
は、特に植物病害菌に対する抑制効果において優れてお
り、一方、有機肥料中の窒素成分の無機化速度は通常の
有機肥料と少なくとも同等の緩効性を有しており、また
キュウリ収量の点で化成肥料と同等であった。
【0043】
【発明の効果】動物性有機質肥料を、外部温度25〜3
5℃及び含水率15〜35%で発酵することによって、
通常の静置堆積法により、植物病害に対する抑制効果の
点で優れた良質腐熟化有機肥料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機肥料の発酵条件が土壌中の糸状菌数に及ぼ
す影響を示す。
【図2】発酵日数と肥料の内部温度との関係を示す。
【図3】Bacillus subtilis BS−
2菌の添加による発酵肥料の温度変化を示す。
【図4】肥料の発酵前の造粒処理がアンモニア発生量及
び肥料内部温度に及ぼす影響を示す。
【図5】発酵有機肥料および未発酵有機肥料がコマツナ
の発芽に及ぼす影響を示す。
【図6】発酵有機肥料および未発酵有機肥料によるキュ
ウリつる割れ病発病抑制効果を示す。
【図7】圃場試験における、発酵肥料、未発酵肥料およ
び化成肥料を施用した圃場土壌中のFusarium
菌数の割合いを示す。
【図8】圃場試験における、発酵肥料、未発酵肥料およ
び化成肥料施用土壌中のアンモニア態窒素量が全窒素量
に占める割合いを示す。
【図9】圃場試験における、各肥料施肥区での硝酸態窒
素量が全窒素量に占める割合いを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物性有機質肥料を、外部温度25〜3
    5℃及び含水率15〜35%で発酵することによって良
    質腐熟化することを特徴とする良質腐熟化有機肥料の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 発酵期間の少なくとも前半部分の期間に
    わたって、含水率20〜35%で発酵する請求項1の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 動物性有機質肥料が、乾血、肉骨粉、魚
    カス、魚肥、肉カス粉末及び骨粉から選ばれる少なくと
    も1種である請求項1または2の製造方法。
  4. 【請求項4】 外部温度30℃及び初期含水率21.7
    〜27.7%で発酵する請求項1から3のいずれかの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 Bacillus subtilis
    BS−2菌(寄託番号 FERM P−15201)を
    添加することによって発酵を促進させる請求項1から4
    のいずれかの製造方法。
  6. 【請求項6】 動物性有機質肥料を、予め造粒した後に
    発酵させる請求項1から5のいずれかの製造方法。
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WO2001006855A3 (en) * 1999-07-27 2001-08-02 Ecoval Inc Pre-emergence herbicide formed from animal protein
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