JPH09142785A - クレーンのブーム起伏装置 - Google Patents
クレーンのブーム起伏装置Info
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- JPH09142785A JPH09142785A JP30314095A JP30314095A JPH09142785A JP H09142785 A JPH09142785 A JP H09142785A JP 30314095 A JP30314095 A JP 30314095A JP 30314095 A JP30314095 A JP 30314095A JP H09142785 A JPH09142785 A JP H09142785A
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブーム起伏ロープの使用頻度並びにブーム起
伏ロープに掛かる負荷を減少し、ブーム起伏ロープの寿
命を長くして事故の発生を防止する。 【解決手段】 ブーム３の先端前方へビーム１０を水平
に突設するとともにブーム３の先端後方へリヤポスト１
２を突設し、ブーム３の先端Ｐ1 を回動支点としてビー
ム１０とリヤポスト１２とが一体に前後へ回動できるよ
うに形成する。リヤポスト１２の先端Ｐ2 にリヤポスト
ペンダント１５の一端を係止し、リヤポストペンダント
１５の他端Ｐ3 を機体２に連結する。また、ブーム３の
先端Ｐ1にブームペンダント１９を介してブーム起伏ロ
ープ７を連結する。フックの荷重Ｗはリヤポストペンダ
ント１５で受け、ブーム起伏ロープ７にはブーム３の自
重に対する負荷のみが掛かる。
伏ロープに掛かる負荷を減少し、ブーム起伏ロープの寿
命を長くして事故の発生を防止する。 【解決手段】 ブーム３の先端前方へビーム１０を水平
に突設するとともにブーム３の先端後方へリヤポスト１
２を突設し、ブーム３の先端Ｐ1 を回動支点としてビー
ム１０とリヤポスト１２とが一体に前後へ回動できるよ
うに形成する。リヤポスト１２の先端Ｐ2 にリヤポスト
ペンダント１５の一端を係止し、リヤポストペンダント
１５の他端Ｐ3 を機体２に連結する。また、ブーム３の
先端Ｐ1にブームペンダント１９を介してブーム起伏ロ
ープ７を連結する。フックの荷重Ｗはリヤポストペンダ
ント１５で受け、ブーム起伏ロープ７にはブーム３の自
重に対する負荷のみが掛かる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はクレーンのブーム起
伏装置に関するものであり、特に、ブーム起伏ロープの
疲労軽減を図ったクレーンのブーム起伏装置に関するも
のである。
伏装置に関するものであり、特に、ブーム起伏ロープの
疲労軽減を図ったクレーンのブーム起伏装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来のクレーン１を示し、機体２
の前部にブーム３を前後回動自在に装着し、ブーム３の
先端にフック４を吊り下げてある。そして、機体２に設
けられたウインチユニット５により、フックロープ６を
巻上げ下げしてフック４を上下動させるとともに、ブー
ム起伏ロープ７を巻上げ下げすることによりブーム３を
起伏させている。
の前部にブーム３を前後回動自在に装着し、ブーム３の
先端にフック４を吊り下げてある。そして、機体２に設
けられたウインチユニット５により、フックロープ６を
巻上げ下げしてフック４を上下動させるとともに、ブー
ム起伏ロープ７を巻上げ下げすることによりブーム３を
起伏させている。
【０００３】尚、前記ブーム３の後面下部はバックスト
ップ８により支承され、ブーム３が最大角度を超えない
ようにしている。
ップ８により支承され、ブーム３が最大角度を超えない
ようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のクレーン１は、
前述したように、ウインチユニット５によりブーム３の
起伏操作とフック４の巻上げ下げ操作とを行っている
が、一般に、フック４の巻上げ下げ操作よりもブーム３
の起伏操作の頻度が多くなっており、ブーム起伏ロープ
７が疲労して摩耗し易く、ロープの変形や素線切れ等を
起こす。
前述したように、ウインチユニット５によりブーム３の
起伏操作とフック４の巻上げ下げ操作とを行っている
が、一般に、フック４の巻上げ下げ操作よりもブーム３
の起伏操作の頻度が多くなっており、ブーム起伏ロープ
７が疲労して摩耗し易く、ロープの変形や素線切れ等を
起こす。
【０００５】また、ブーム起伏ロープ７にはブーム３の
自重だけでなくフック４に吊り下げる荷重の一部も掛か
っており、フックロープ６と比較してブーム起伏ロープ
７の寿命低下が早かった。ブーム起伏ロープ７の寿命低
下はロープ切断の原因となり、ブーム３の倒回事故を引
き起こすことになる。
自重だけでなくフック４に吊り下げる荷重の一部も掛か
っており、フックロープ６と比較してブーム起伏ロープ
７の寿命低下が早かった。ブーム起伏ロープ７の寿命低
下はロープ切断の原因となり、ブーム３の倒回事故を引
き起こすことになる。
【０００６】そこで、ブーム起伏ロープの使用頻度並び
にブーム起伏ロープに掛かる負荷を減少し、ブーム起伏
ロープの寿命を長くして事故の発生を防止するために解
決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこ
の課題を解決することを目的とする。
にブーム起伏ロープに掛かる負荷を減少し、ブーム起伏
ロープの寿命を長くして事故の発生を防止するために解
決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこ
の課題を解決することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、機体の前部にブーム
を前後回動自在に装着し、機体に設けられたウインチユ
ニットによりブーム起伏ロープを巻上げ下げして前記ブ
ームを起伏させるようにしたクレーンに於いて、ブーム
の先端前方へビームを水平に突設し、且つブームの先端
上方へフロントポストを突設するとともに、ブームの先
端後方へリヤポストを突設し、これらビーム、フロント
ポスト、リヤポストの夫々の先端をビームペンダント及
びフロントポストペンダントにて連結し、ブームの先端
を回動支点として前記ビームとフロントポストとリヤポ
ストとが一体に前後へ回動可能に形成し、更に、該リヤ
ポストの先端にリヤポストペンダントの一端を係止して
その他端を機体に連結することにより、前記ブームの先
端と、リヤポストの先端と、リヤポストペンダントの他
端と、ブームの回動基端とで平行四辺形のリンクを構成
し、一方、前記ビームにフックロープを介してフックを
前後移動自在に吊り下げ、このフックロープをウインチ
ユニットへ接続し、更に、ブームの先端後面にブームペ
ンダントを介してブーム起伏ロープ連結したクレーンの
ブーム起伏装置を提供するものである。
するために提案されたものであり、機体の前部にブーム
を前後回動自在に装着し、機体に設けられたウインチユ
ニットによりブーム起伏ロープを巻上げ下げして前記ブ
ームを起伏させるようにしたクレーンに於いて、ブーム
の先端前方へビームを水平に突設し、且つブームの先端
上方へフロントポストを突設するとともに、ブームの先
端後方へリヤポストを突設し、これらビーム、フロント
ポスト、リヤポストの夫々の先端をビームペンダント及
びフロントポストペンダントにて連結し、ブームの先端
を回動支点として前記ビームとフロントポストとリヤポ
ストとが一体に前後へ回動可能に形成し、更に、該リヤ
ポストの先端にリヤポストペンダントの一端を係止して
その他端を機体に連結することにより、前記ブームの先
端と、リヤポストの先端と、リヤポストペンダントの他
端と、ブームの回動基端とで平行四辺形のリンクを構成
し、一方、前記ビームにフックロープを介してフックを
前後移動自在に吊り下げ、このフックロープをウインチ
ユニットへ接続し、更に、ブームの先端後面にブームペ
ンダントを介してブーム起伏ロープ連結したクレーンの
ブーム起伏装置を提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【０００９】図１はクレーン１を示し、ブーム３の先端
前方へビーム１０を水平に突設するとともにブーム３の
先端上方へフロントポスト１１を突設し、更に、ブーム
３の先端後方へリヤポスト１２を突設する。また、ビー
ム１０，フロントポスト１１，リヤポスト１２の夫々の
先端をビームペンダント１３及びフロントポストペンダ
ント１４にて連結し、ブーム３の先端Ｐ1 を回動支点と
して前記ビーム１０とフロントポスト１１とリヤポスト
１２とが一体に前後へ回動できるように形成する。
前方へビーム１０を水平に突設するとともにブーム３の
先端上方へフロントポスト１１を突設し、更に、ブーム
３の先端後方へリヤポスト１２を突設する。また、ビー
ム１０，フロントポスト１１，リヤポスト１２の夫々の
先端をビームペンダント１３及びフロントポストペンダ
ント１４にて連結し、ブーム３の先端Ｐ1 を回動支点と
して前記ビーム１０とフロントポスト１１とリヤポスト
１２とが一体に前後へ回動できるように形成する。
【００１０】そして、リヤポスト１２の先端Ｐ2 にリヤ
ポストペンダント１５の一端を係止し、リヤポストペン
ダント１５の他端Ｐ3 を機体２に連結することにより、
前記ブーム３の先端Ｐ1 と、リヤポスト１２の先端Ｐ2
と、リヤポストペンダント１５の他端Ｐ3 と、ブーム３
の回動基端Ｐ4 とで平行四辺形のリンクを構成する。
ポストペンダント１５の一端を係止し、リヤポストペン
ダント１５の他端Ｐ3 を機体２に連結することにより、
前記ブーム３の先端Ｐ1 と、リヤポスト１２の先端Ｐ2
と、リヤポストペンダント１５の他端Ｐ3 と、ブーム３
の回動基端Ｐ4 とで平行四辺形のリンクを構成する。
【００１１】ここで、機体２の後部にはハイマスト１６
が設けられている。該ハイマスト１６は前後回動自在に
枢着した門形のストラット１７と、このストラット１７
の先端を後方から支承する左右一対のステー１８とから
なり、ステー１８は油圧にて伸縮可能となっている。
が設けられている。該ハイマスト１６は前後回動自在に
枢着した門形のストラット１７と、このストラット１７
の先端を後方から支承する左右一対のステー１８とから
なり、ステー１８は油圧にて伸縮可能となっている。
【００１２】また、前記ブーム３の先端Ｐ1 にブームペ
ンダント１９の一端を係止し、このブームペンダント１
９の他端にブライドル２０を連結するとともに前記ハイ
マスト１６の先端にベイル２１を枢着し、ブライドル２
０とベイル２１との間にブーム起伏ロープ７を巻回して
その一端をウインチユニット５へ接続する。
ンダント１９の一端を係止し、このブームペンダント１
９の他端にブライドル２０を連結するとともに前記ハイ
マスト１６の先端にベイル２１を枢着し、ブライドル２
０とベイル２１との間にブーム起伏ロープ７を巻回して
その一端をウインチユニット５へ接続する。
【００１３】更に、前記ブーム３の後面にガイドシーブ
２２ａ，２２ｂ及びフック移動用ドラム２３を設け、こ
のフック移動用ドラム２３にフック移動ロープ２４を巻
回するとともに、前記フックロープ６の一端をウインチ
ユニット５へ接続する。
２２ａ，２２ｂ及びフック移動用ドラム２３を設け、こ
のフック移動用ドラム２３にフック移動ロープ２４を巻
回するとともに、前記フックロープ６の一端をウインチ
ユニット５へ接続する。
【００１４】図２及び図３はビーム１０に装着されたシ
ーブブロック２５を示し、フレーム２６の中央に左右方
向へ軸２７を設け、該軸２７に３連のシーブ２８ａ，２
８ｂ，２８ｃを枢着してフックロープ６を巻回する。
ーブブロック２５を示し、フレーム２６の中央に左右方
向へ軸２７を設け、該軸２７に３連のシーブ２８ａ，２
８ｂ，２８ｃを枢着してフックロープ６を巻回する。
【００１５】該軸２７の前後には、フレーム２６の左右
四隅にローラ２９，２９，２９，２９を枢着し、ビーム
１０の両側面に前後方向へ固設されているレール３０，
３０へ左右のローラ２９，２９，２９，２９を転動自在
に係合させて、シーブブロック２５をビーム１０の前後
へ移動可能に形成する。
四隅にローラ２９，２９，２９，２９を枢着し、ビーム
１０の両側面に前後方向へ固設されているレール３０，
３０へ左右のローラ２９，２９，２９，２９を転動自在
に係合させて、シーブブロック２５をビーム１０の前後
へ移動可能に形成する。
【００１６】また、フレーム２６の前面にブラケット３
１を固設してフック移動ロープ２４の一端を繋着すると
ともに、フレーム２６の後面にブラケット３２を固設し
てフック移動ロープ２４の他端を繋着する。
１を固設してフック移動ロープ２４の一端を繋着すると
ともに、フレーム２６の後面にブラケット３２を固設し
てフック移動ロープ２４の他端を繋着する。
【００１７】図４はフックロープ６及びフック移動ロー
プ２４のワイヤリングを示し、前記ビーム１０の前部に
シーブ３３を設けてバネ３４にて前方へ付勢し、ビーム
１０の後部に軸３５を設けてシーブ３６ａ，３６ｂ，３
６ｃを独立して回転可能に枢着する。
プ２４のワイヤリングを示し、前記ビーム１０の前部に
シーブ３３を設けてバネ３４にて前方へ付勢し、ビーム
１０の後部に軸３５を設けてシーブ３６ａ，３６ｂ，３
６ｃを独立して回転可能に枢着する。
【００１８】ここで、ウインチユニット５のフック上下
動ドラム３７から繰り出されたフックロープ６は、まず
ビーム１０の後部のシーブ３６ｃを経てシーブブロック
２５に至り、シーブ２８ｃから下方に垂下して、フック
４の基部に設けられている２連シーブの一方のシーブ３
８ｂに巻回される。そして、一旦シーブブロック２５の
シーブ２８ｂに巻回された後に、２連シーブの他方のシ
ーブ３８ａに巻回され、更に、シーブブロック２５のシ
ーブ２８ａを経てビーム１０の前部に繋着される。
動ドラム３７から繰り出されたフックロープ６は、まず
ビーム１０の後部のシーブ３６ｃを経てシーブブロック
２５に至り、シーブ２８ｃから下方に垂下して、フック
４の基部に設けられている２連シーブの一方のシーブ３
８ｂに巻回される。そして、一旦シーブブロック２５の
シーブ２８ｂに巻回された後に、２連シーブの他方のシ
ーブ３８ａに巻回され、更に、シーブブロック２５のシ
ーブ２８ａを経てビーム１０の前部に繋着される。
【００１９】また、シーブブロック２５の前部のブラケ
ット３１に繋着されたフック移動ロープ２４は、先ずビ
ーム１０の前部のシーブ３３に巻回して後方へ折り返さ
れ、ビーム１０の後部のシーブ３６ｂから下方へ垂下さ
れる。そして、ガイドシーブ２２ｂを経てフック移動用
ドラム２３に巻回され、再び、ガイドシーブ２２ａ及び
ビーム１０の後部のシーブ３６ａを経て、シーブブロッ
ク２５の後部のブラケット３２に繋着される。尚、フッ
ク移動用ドラム２３の軸３９には減速機４０を介してモ
ータ４１が接続されている。
ット３１に繋着されたフック移動ロープ２４は、先ずビ
ーム１０の前部のシーブ３３に巻回して後方へ折り返さ
れ、ビーム１０の後部のシーブ３６ｂから下方へ垂下さ
れる。そして、ガイドシーブ２２ｂを経てフック移動用
ドラム２３に巻回され、再び、ガイドシーブ２２ａ及び
ビーム１０の後部のシーブ３６ａを経て、シーブブロッ
ク２５の後部のブラケット３２に繋着される。尚、フッ
ク移動用ドラム２３の軸３９には減速機４０を介してモ
ータ４１が接続されている。
【００２０】而して、モータ４１を駆動してフック移動
用ドラム２３を図中時計方向へ回転すれば、ガイドシー
ブ２２ｂ側のフック移動ロープ２４が巻取られるととも
に、ガイドシーブ２２ａ側へフック移動ロープ２４が繰
り出される。即ち、シーブ３６ｂ及び３３を介してブラ
ケット３１に繋着されたフック移動ロープ２４の一端が
前方へ引張され、シーブ３６ａを介してブラケット３２
に繋着されたフック移動ロープ２４の他端が弛緩する。
用ドラム２３を図中時計方向へ回転すれば、ガイドシー
ブ２２ｂ側のフック移動ロープ２４が巻取られるととも
に、ガイドシーブ２２ａ側へフック移動ロープ２４が繰
り出される。即ち、シーブ３６ｂ及び３３を介してブラ
ケット３１に繋着されたフック移動ロープ２４の一端が
前方へ引張され、シーブ３６ａを介してブラケット３２
に繋着されたフック移動ロープ２４の他端が弛緩する。
【００２１】従って、フレーム２６が前方へ押圧され、
前述したローラ２９がレール３０を転動しながら前記シ
ーブブロック２５が前方へスライドし、シーブブロック
２５から吊り下げられたフック４が前方へ移動する。
前述したローラ２９がレール３０を転動しながら前記シ
ーブブロック２５が前方へスライドし、シーブブロック
２５から吊り下げられたフック４が前方へ移動する。
【００２２】これに対して、フック移動用ドラム２３を
図中反時計方向へ回転すれば、上記とは逆に、ブラケッ
ト３２に繋着されたフック移動ロープ２４の他端が後方
へ引張されるとともに、ブラケット３１に繋着されたフ
ック移動ロープ２４の一端が弛緩し、前記シーブブロッ
ク２５が後方へスライドしてフック４が後方へ移動す
る。
図中反時計方向へ回転すれば、上記とは逆に、ブラケッ
ト３２に繋着されたフック移動ロープ２４の他端が後方
へ引張されるとともに、ブラケット３１に繋着されたフ
ック移動ロープ２４の一端が弛緩し、前記シーブブロッ
ク２５が後方へスライドしてフック４が後方へ移動す
る。
【００２３】このように、フック移動用ドラム２３を回
転することにより、シーブブロック２５が前後へスライ
ドするが、このときシーブブロック２５の３連のシーブ
２８ａ，２８ｂ，２８ｃと、フック４の２連シーブ３８
ａ，３８ｂは同一方向へ回転し、且つ各シーブを通過す
るフックロープ６の移動量が等しいため、シーブブロッ
ク２５とフック４との間隔は変化しない。即ち、フック
移動用ドラム２３を回転したときは、フックロープ６を
巻上げ下げ操作することなしに、フック４を水平に前後
移動させることができる。
転することにより、シーブブロック２５が前後へスライ
ドするが、このときシーブブロック２５の３連のシーブ
２８ａ，２８ｂ，２８ｃと、フック４の２連シーブ３８
ａ，３８ｂは同一方向へ回転し、且つ各シーブを通過す
るフックロープ６の移動量が等しいため、シーブブロッ
ク２５とフック４との間隔は変化しない。即ち、フック
移動用ドラム２３を回転したときは、フックロープ６を
巻上げ下げ操作することなしに、フック４を水平に前後
移動させることができる。
【００２４】而して、ブーム３を水平状態から引き起こ
すときは、図５に示すようにハイマスト１６を固定し、
ウインチユニット５を駆動してブーム起伏ロープ７を巻
上げる。従って、ブライドル２０とベイル２１との間隔
が短縮し、ブームペンダント１９を介してブーム３の先
端Ｐ1 が後方へ引張され、同図の二点鎖線で示すよう
に、ブーム３が回動基端Ｐ4 を中心に後方へ回動しなが
ら引き起こされる。
すときは、図５に示すようにハイマスト１６を固定し、
ウインチユニット５を駆動してブーム起伏ロープ７を巻
上げる。従って、ブライドル２０とベイル２１との間隔
が短縮し、ブームペンダント１９を介してブーム３の先
端Ｐ1 が後方へ引張され、同図の二点鎖線で示すよう
に、ブーム３が回動基端Ｐ4 を中心に後方へ回動しなが
ら引き起こされる。
【００２５】このとき、前記ブーム３の先端Ｐ1 と、リ
ヤポスト１２の先端Ｐ2 と、リヤポストペンダント１５
の他端Ｐ3 と、ブーム３の回動基端Ｐ4 とで平行四辺形
のリンクを構成しているので、線分Ｐ1 Ｐ2 は線分Ｐ3
Ｐ4 と平行を保ち、ブーム３の起伏角度の変化に拘わら
ず、リヤポスト１２の対地角度は常に一定となる。
ヤポスト１２の先端Ｐ2 と、リヤポストペンダント１５
の他端Ｐ3 と、ブーム３の回動基端Ｐ4 とで平行四辺形
のリンクを構成しているので、線分Ｐ1 Ｐ2 は線分Ｐ3
Ｐ4 と平行を保ち、ブーム３の起伏角度の変化に拘わら
ず、リヤポスト１２の対地角度は常に一定となる。
【００２６】前述したように、ブーム３の先端Ｐ1 を回
動支点として前記ビーム１０とフロントポスト１１とリ
ヤポスト１２とが一体に前後へ回動するように形成され
ているので、リヤポスト１２と同様にフロントポスト１
１とビーム１０も対地角度が常に一定となる。即ち、ブ
ーム３の起伏角度の変化に拘わらず、ビーム１０は常に
水平状態を保持する。
動支点として前記ビーム１０とフロントポスト１１とリ
ヤポスト１２とが一体に前後へ回動するように形成され
ているので、リヤポスト１２と同様にフロントポスト１
１とビーム１０も対地角度が常に一定となる。即ち、ブ
ーム３の起伏角度の変化に拘わらず、ビーム１０は常に
水平状態を保持する。
【００２７】そして、図６に示すように、ブーム３が作
業姿勢の角度になった後にフック４にて吊り上げる荷重
の作業半径を調整する場合は、従来と同様に、ブーム起
伏ロープ７を巻上げ下げしてブーム３の角度を変更する
方法と、前記フック移動用ドラム２３を回転してシーブ
ブロック２５を前後動させる方法とがある。
業姿勢の角度になった後にフック４にて吊り上げる荷重
の作業半径を調整する場合は、従来と同様に、ブーム起
伏ロープ７を巻上げ下げしてブーム３の角度を変更する
方法と、前記フック移動用ドラム２３を回転してシーブ
ブロック２５を前後動させる方法とがある。
【００２８】前者の方法では、実線で示したブーム３の
最小角度から二点鎖線で示したブーム３の最大角度まで
の作業範囲内で、フック４は距離Ｄ1 だけ作業半径を調
整できる。一方、後者の方法では、シーブブロック２５
がビーム１０内を前後動できる距離Ｄ2 だけ作業半径を
調整できる。
最小角度から二点鎖線で示したブーム３の最大角度まで
の作業範囲内で、フック４は距離Ｄ1 だけ作業半径を調
整できる。一方、後者の方法では、シーブブロック２５
がビーム１０内を前後動できる距離Ｄ2 だけ作業半径を
調整できる。
【００２９】即ち、前記双方の方法を併用することによ
り、作業半径を従来より広くすることができる。また、
ブーム３の角度を変化させなくとも距離Ｄ2 だけ作業半
径を調整でき、ブーム起伏ロープ７の巻上げ下げの回数
が減少してロープの疲労が軽減され、ブーム起伏ロープ
７の寿命が長くなる。
り、作業半径を従来より広くすることができる。また、
ブーム３の角度を変化させなくとも距離Ｄ2 だけ作業半
径を調整でき、ブーム起伏ロープ７の巻上げ下げの回数
が減少してロープの疲労が軽減され、ブーム起伏ロープ
７の寿命が長くなる。
【００３０】ここで、図１に示すように、フック４に荷
重Ｗを吊り下げたとき、ブーム３の先端Ｐ1 から荷重Ｗ
の作用線までの距離をＬ1 すれば、ブーム３の先端Ｐ1
を中心に図中反時計方向へＷ×Ｌ1 の回転モーメントが
生じる。この回転モーメントに釣り合うべく、ブーム３
の先端Ｐ1 から距離Ｌ2 のリヤポストペンダント１５に
はＷ×Ｌ1 ／Ｌ2 の張力Ｔが発生し、ブーム３には単純
圧縮荷重が作用する。
重Ｗを吊り下げたとき、ブーム３の先端Ｐ1 から荷重Ｗ
の作用線までの距離をＬ1 すれば、ブーム３の先端Ｐ1
を中心に図中反時計方向へＷ×Ｌ1 の回転モーメントが
生じる。この回転モーメントに釣り合うべく、ブーム３
の先端Ｐ1 から距離Ｌ2 のリヤポストペンダント１５に
はＷ×Ｌ1 ／Ｌ2 の張力Ｔが発生し、ブーム３には単純
圧縮荷重が作用する。
【００３１】従って、ブームペンダント１９にはフック
４の荷重Ｗは作用せず、ブーム３の自重に対する負荷の
みが掛かる。依って、フック４の荷重Ｗが変化した場合
であってもブーム起伏ロープ７の負荷変動が少なくな
り、ブーム起伏ロープ７の寿命が長くなる。
４の荷重Ｗは作用せず、ブーム３の自重に対する負荷の
みが掛かる。依って、フック４の荷重Ｗが変化した場合
であってもブーム起伏ロープ７の負荷変動が少なくな
り、ブーム起伏ロープ７の寿命が長くなる。
【００３２】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではフック
の荷重をリヤポストペンダントで受けるため、ブーム起
伏ロープにはブームの自重に対する負荷のみが掛かる。
従って、ブーム起伏ロープの負荷変動が少なくなり、ロ
ープの疲労が軽減される。
の荷重をリヤポストペンダントで受けるため、ブーム起
伏ロープにはブームの自重に対する負荷のみが掛かる。
従って、ブーム起伏ロープの負荷変動が少なくなり、ロ
ープの疲労が軽減される。
【００３４】また、ビームに沿ってフックを前後動する
ことにより、ブーム角度を変化させなくても作業半径を
変更することができ、ブーム起伏ロープの巻上げ下げの
回数が減少して、ブーム起伏ロープの使用頻度を低下す
ることができる。
ことにより、ブーム角度を変化させなくても作業半径を
変更することができ、ブーム起伏ロープの巻上げ下げの
回数が減少して、ブーム起伏ロープの使用頻度を低下す
ることができる。
【００３５】斯くして、ブーム起伏ロープの寿命が長く
なって安全性が向上するとともに、作業性も良好となる
等正に諸種の効果を奏する発明である。
なって安全性が向上するとともに、作業性も良好となる
等正に諸種の効果を奏する発明である。
【図１】本発明の実施の形態を示し、作業姿勢状態のク
レーンの側面図。
レーンの側面図。
【図２】ビームに装着されたシーブブロックの側面図。
【図３】ビームに装着されたシーブブロックの背面図。
【図４】フックロープ及びフック移動ロープのワイヤリ
ングを示した解説図。
ングを示した解説図。
【図５】ブームを水平状態から引き起こす際のクレーン
の側面図。
の側面図。
【図６】フックの作業半径を調整する方法を示すクレー
ンの側面図。
ンの側面図。
【図７】従来のクレーンの側面図。
１ クレーン ２ 機体 ３ ブーム ４ フック ５ ウインチユニット ６ フックロープ ７ ブーム起伏ロープ １０ ビーム １２ リヤポスト １５ リヤポストペンダント １９ ブームペンダント Ｐ1 ブームの先端 Ｐ2 リヤポストの先端 Ｐ3 リヤポストペンダントの他端 Ｐ4 ブームの回動基端
Claims (1)
- 【請求項１】 機体の前部にブームを前後回動自在に装
着し、機体に設けられたウインチユニットによりブーム
起伏ロープを巻上げ下げして前記ブームを起伏させるよ
うにしたクレーンに於いて、ブームの先端前方へビーム
を水平に突設し、且つブームの先端上方へフロントポス
トを突設するとともに、ブームの先端後方へリヤポスト
を突設し、これらビーム、フロントポスト、リヤポスト
の夫々の先端をビームペンダント及びフロントポストペ
ンダントにて連結し、ブームの先端を回動支点として前
記ビームとフロントポストとリヤポストとが一体に前後
へ回動可能に形成し、更に、該リヤポストの先端にリヤ
ポストペンダントの一端を係止してその他端を機体に連
結することにより、前記ブームの先端と、リヤポストの
先端と、リヤポストペンダントの他端と、ブームの回動
基端とで平行四辺形のリンクを構成し、一方、前記ビー
ムにフックロープを介してフックを前後移動自在に吊り
下げ、このフックロープをウインチユニットへ接続し、
更に、ブームの先端後面にブームペンダントを介してブ
ーム起伏ロープ連結したことを特徴とするクレーンのブ
ーム起伏装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30314095A JPH09142785A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | クレーンのブーム起伏装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30314095A JPH09142785A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | クレーンのブーム起伏装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09142785A true JPH09142785A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17917368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30314095A Pending JPH09142785A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | クレーンのブーム起伏装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09142785A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103287996A (zh) * | 2012-04-16 | 2013-09-11 | 上海振华重工(集团)股份有限公司 | 门座式起重机及其四连杆系统 |
| WO2016017512A1 (ja) * | 2014-07-29 | 2016-02-04 | コベルコクレーン株式会社 | クレーン |
| JP2018087086A (ja) * | 2018-02-15 | 2018-06-07 | コベルコ建機株式会社 | クレーン |
| JP2018096030A (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-21 | 株式会社青島工業 | 建設装置のトップシーブ |
| CN115075533A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-20 | 中国建筑第四工程局有限公司 | 一种可水平移动的施工吊篮装置 |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP30314095A patent/JPH09142785A/ja active Pending
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| CN115075533A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-09-20 | 中国建筑第四工程局有限公司 | 一种可水平移动的施工吊篮装置 |
| CN115075533B (zh) * | 2022-06-29 | 2024-04-16 | 中国建筑第四工程局有限公司 | 一种可水平移动的施工吊篮装置 |
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