JPH09142502A - チャイルドプルーフ注出口栓 - Google Patents

チャイルドプルーフ注出口栓

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JPH09142502A
JPH09142502A JP7296429A JP29642995A JPH09142502A JP H09142502 A JPH09142502 A JP H09142502A JP 7296429 A JP7296429 A JP 7296429A JP 29642995 A JP29642995 A JP 29642995A JP H09142502 A JPH09142502 A JP H09142502A
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spout
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wall
shaped
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JP7296429A
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Atsuko Kawasaki
敦子 川▲さき▼
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬品類や潤滑油や液体洗剤などの非食用液体を
収容する、中,大型の紙積層材料製の液体用紙容器に取
付ける注出口栓であって、判断力が伴わない乳,幼児な
どが、面白半分に帽子状のキャップ(30)を開栓しようと
しても、簡単に帽子状のキャップ(30)を開栓して液体内
容物を注出できない、簡単な構造で誤飲するなどの重大
な事故を防止できるチャイルドプルーフ注出口栓を提供
する。 【解決手段】本発明は、円筒状の口栓体(20)と帽子状の
キャップ(30)とを備えた、液体用紙容器に取付けるプラ
スチック製の注出口栓において、円筒状の口栓体(20)の
下部外壁に、繋止突起(22)を設けて、帽子状のキャップ
(30)の下部又は下部内壁に、帽子状のキャップ(30)を回
転して完全に閉栓した時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌
合切欠き(32)又は嵌合突起(33)を設けたチャイルドプル
ーフ注出口栓である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の口栓体(2
0)と帽子状のキャップ(30)とを備えた、薬品類や潤滑油
や液体洗剤などの非食用液体を収容する、中,大型の紙
積層材料製の液体用紙容器に取付ける注出口栓の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、牛乳やジュースや酒類などの
食用液体を収容する、また最近は、薬品類や潤滑油や液
体洗剤などの非食用液体を収容する、図6(A)に示す上
面が切妻屋根形の(ゲーブルトップ形と通称する)、また
図6(B)に示す上面が平坦な(フラットトップ形と通称
する)、500〜2700ml入りの中,大型の紙積層材料
製の液体用紙容器(40)が、広く用いられているものであ
って、これら中,大型の紙積層材料製の液体用紙容器(4
0)の多くが、下端外壁に鍔状部(21)を有する円筒状の口
栓体(20)と、この円筒状の口栓体(20)の外壁に螺旋状に
嵌合して、回転して開栓,閉栓する帽子状のキャップ(3
0)とを備えた、プラスチック製の注出口栓を取付けて用
いられている。
【0003】また従来から、前述した円筒状の口栓体(2
0)と帽子状のキャップ(30)とを備えた、中,大型の紙積
層材料製の液体用紙容器に取付ける注出口栓において
は、円筒状の口栓体(20)の下部内壁に、図示しない引張
って開封するリング付の密封板を設けるなどして、また
口栓体(20)の鍔状部(21)の下面側に、図示しない破って
開封する密封フィルムを貼着するなどして、この液体用
紙容器を最初に開封する迄の、液体内容物の劣化,変質
や液漏れなどを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の、前述
した円筒状の口栓体(20)と帽子状のキャップ(30)とを備
えた注出口栓を、特に薬品類や潤滑油や液体洗剤などの
非食用液体を収容する、中,大型の紙積層材料製の液体
用紙容器に取付けた場合においては、この液体用紙容器
を最初に開封する時に、まず帽子状のキャップ(30)を螺
旋状に左回転して開栓して、次に前述したリング付の密
封板や密封フィルムなどを、引張ったり破ったりして注
出口栓を開封する必要があるものの、この液体用紙容器
を一旦開封した後には、帽子状のキャップ(30)を螺旋状
に左回転して開栓するだけで、簡単に液体内容物を注出
できるものであって、判断力が伴わない乳,幼児など
が、面白半分に帽子状のキャップ(30)を開栓して、薬品
類や潤滑油や液体洗剤などを誤飲するなどの、重大な事
故に繋がる危険性があった。
【0005】ところで、本発明の目的は、薬品類や潤滑
油や液体洗剤などの非食用液体を収容する、中,大型の
紙積層材料製の液体用紙容器に取付ける注出口栓であっ
て、判断力が伴わない乳,幼児などが、面白半分に帽子
状のキャップ(30)を開栓しようとしても、簡単に帽子状
のキャップ(30)を開栓して液体内容物を注出できない、
簡単な構造で誤飲するなどの重大な事故を防止できるチ
ャイルドプルーフ注出口栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のチャイルドプル
ーフ注出口栓は、図1,図2,図3に示すように、下端外
壁に鍔状部(21)を有する円筒状の口栓体(20)と、この円
筒状の口栓体(20)の外壁に螺旋状に嵌合して、回転して
開栓,閉栓する帽子状のキャップ(30)とを備えた、液体
用紙容器に取付けるプラスチック製の注出口栓におい
て、円筒状の口栓体(20)の下部外壁に、繋止突起(22)を
設けて、帽子状のキャップ(30)の下部に、帽子状のキャ
ップ(30)を回転して完全に閉栓した時に繋止突起(22)と
嵌合する、嵌合切欠き(32)を設けたチャイルドプルーフ
注出口栓である。
【0007】また、本発明のチャイルドプルーフ注出口
栓は、図4,図5に示すように、前記の嵌合切欠き(32)
に替えて、帽子状のキャップ(30)の下部内壁に、帽子状
のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した時に繋止突起
(22)と嵌合する、嵌合突起(33)を設けたチャイルドプル
ーフ注出口栓である。
【0008】
【作用】本発明のチャイルドプルーフ注出口栓において
は、下端外壁に鍔状部(21)を有する円筒状の口栓体(20)
と、この円筒状の口栓体(20)の外壁に螺旋状に嵌合し
て、回転して開栓,閉栓する帽子状のキャップ(30)とを
備えた、薬品類や潤滑油や液体洗剤などの非食用液体を
収容する、中,大型の紙積層材料製の液体用紙容器に取
付ける、従来と同様のプラスチック製の注出口栓におい
て、図1,図2,図3に示すように、円筒状の口栓体(20)
の下部外壁に、繋止突起(22)を設けて、帽子状のキャッ
プ(30)の下部に、帽子状のキャップ(30)を回転して完全
に閉栓した時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌合切欠き(3
2)を設けたことによって、また図4,図5に示すよう
に、前記の嵌合切欠き(32)に替えて、帽子状のキャップ
(30)の下部内壁に、帽子状のキャップ(30)を回転して完
全に閉栓した時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌合突起(3
3)を設けたことによって、まず図1(A),図4(B)にそ
れぞれ矢印で示すように、帽子状のキャップ(30)の下部
外壁の、嵌合切欠き(32)又は嵌合突起(33)を設けていな
い対向する位置を、指で挟んで強く押えながら、次に帽
子状のキャップ(30)を螺旋状に左回転して開栓して、始
めて液体内容物を注出できるものであって、判断力が伴
わない乳,幼児などが、面白半分に帽子状のキャップ(3
0)を開栓しようとしても、簡単に帽子状のキャップ(30)
を開栓して液体内容物を注出できない、簡単な構造で誤
飲するなどの重大な事故を防止できるチャイルドプルー
フ注出口栓を提供できる。
【0009】すなわち、帽子状のキャップ(30)の下部外
壁の、嵌合切欠き(32)又は嵌合突起(33)を設けていない
対向する位置を、指で挟んで強く押えることによって、
帽子状のキャップ(30)の下部が楕円形状に変形して、嵌
合切欠き(32)又は嵌合突起(33)を設けた部分が膨らん
で、円筒状の口栓体(20)の繋止突起(22)と帽子状のキャ
ップ(30)の嵌合切欠き(32)又は嵌合突起(33)との嵌合を
解除できる。
【0010】従って、本発明のチャイルドプルーフ注出
口栓においては、帽子状のキャップ(30)を螺旋状に右回
転して完全に閉栓して、円筒状の口栓体(20)の繋止突起
(22)と帽子状のキャップ(30)の嵌合切欠き(32)又は嵌合
突起(33)とを、"カチッ"と嵌合させておけば、指で挟ん
で強く押える力と知恵とが足りない乳,幼児などが、こ
の嵌合を解除しながら帽子状のキャップ(30)を開栓する
ことが難しいために、判断力が伴わない乳,幼児など
が、面白半分に帽子状のキャップ(30)を開栓して、薬品
類や潤滑油や液体洗剤などを誤飲するなどの、重大な事
故に繋がる危険性を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のチャイルドプルーフ注出
口栓における、円筒状の口栓体(20)の下部外壁に設け
た、繋止突起(22)と、帽子状のキャップ(30)の下部に設
けた、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した
時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌合切欠き(32)とについ
ては、また前記の嵌合切欠き(32)に替えて、帽子状のキ
ャップ(30)の下部内壁に設けた、帽子状のキャップ(30)
を回転して完全に閉栓した時に繋止突起(22)と嵌合す
る、嵌合突起(33)については、前述した円筒状の口栓体
(20)と帽子状のキャップ(30)とを備えた、中,大型の紙
積層材料製の液体用紙容器に取付ける、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのプラスチック材料を用いた、従来
のプラスチック製の注出口栓の射出成形時に、射出成形
金型を修正して設けるものであって、図4に示す閉栓側
に有利な斜面(a,a,a,a)を設けるなどして、図1(A),図
2,図3,図5に示すように、帽子状のキャップ(30)を螺
旋状に右回転して完全に閉栓した時に、円筒状の口栓体
(20)の繋止突起(22)と帽子状のキャップ(30)の嵌合切欠
き(32)又は嵌合突起(33)とを、最後の1回転で"カチッ"
と嵌合するように設けるものである。
【0012】また、本発明のチャイルドプルーフ注出口
栓においては、前述した円筒状の口栓体(20)と帽子状の
キャップ(30)とを備えた、中,大型の紙積層材料製の液
体用紙容器に取付ける、従来のプラスチック製の注出口
栓と同様に、円筒状の口栓体(20)の下部内壁に、図示し
ない引張って開封するリング付の密封板を設けるなどし
て、また口栓体(20)の鍔状部(21)の下面側に、図示しな
い破って開封する密封フィルムを貼着するなどして、液
体用紙容器を最初に開封する迄の、液体内容物の劣化,
変質や液漏れなどを防止することができる。
【0013】
【実施例】
<実施例1>実施例1のチャイルドプルーフ注出口栓に
おける、図1(A)は、帽子状のキャップ(30)を回転して
完全に閉栓した状態を示す斜視図であって、図1(B)
は、帽子状のキャップ(30)を螺旋状に左回転して開栓し
た状態を示す斜視図である。また図2は、実施例1のチ
ャイルドプルーフ注出口栓における、帽子状のキャップ
(30)を回転して完全に閉栓した状態を示す、図1(A)の
X−Y面の断面図である。
【0014】すなわち、下端外壁に鍔状部(21)を有する
従来と同様の、円筒状の口栓体(20)の下部外壁の対向す
る位置に、高さが2mmの1対の繋止突起(22,22)を設け
た円筒状の口栓体(20)と、この円筒状の口栓体(20)の外
壁に螺旋状に嵌合して、回転して開栓,閉栓する従来と
同様の、帽子状のキャップ(30)の下部の対向する位置
に、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した時
に1対の繋止突起(22,22)と嵌合する、深さが2mmの1
対の嵌合切欠き(32,32)を設けた帽子状のキャップ(30)
とを、着色ポリエチレンを用いて、それぞれ通常の射出
成形方法で成形して、図1,図2に示す実施例1のチャ
イルドプルーフ注出口栓を作製した。
【0015】次に、図6(A)に示す上面が切妻屋根形
の、900ml入りの中型の紙積層材料製の液体用紙容器
(40)に、図2に示すように、液体用紙容器(40)の取付け
孔(41)の周辺外面と円筒状の口栓体(20)の鍔状部(21)の
下面とを熱融着して、実施例1のチャイルドプルーフ注
出口栓を強固に取付けた後に、家庭用の液体洗剤を収容
して、帽子状のキャップ(30)を螺旋状に右回転して完全
に閉栓して、円筒状の口栓体(20)の高さが2mmの1対の
繋止突起(22,22)と帽子状のキャップ(30)の深さが2mm
の1対の嵌合切欠き(32,32)とを、"カチッ"と嵌合させ
た。
【0016】続いて、本実施例のチャイルドプルーフ注
出口栓において、まず図1(A)に矢印で示すように、帽
子状のキャップ(30)の下部外壁の、1対の嵌合切欠き(3
2,32)を設けていない対向する位置を、指で挟んで強く
押えて、帽子状のキャップ(30)の下部を楕円形状に変形
させて、対向する位置に設けた1対の嵌合切欠き(32,3
2)の部分を膨らませて、円筒状の口栓体(20)の高さが2
mmの1対の繋止突起(22,22)と帽子状のキャップ(30)の
深さが2mmの1対の嵌合切欠き(32,32)との嵌合を解除
しながら、次に帽子状のキャップ(30)を螺旋状に左回転
して開栓して、収容した家庭用の液体洗剤を注出したと
ころ、指で挟んで強く押える力と知恵とが足りない乳,
幼児などが、この嵌合を解除しながら帽子状のキャップ
(30)を開栓することが難しいチャイルドプルーフ注出口
栓であって、判断力が伴わない乳,幼児などが、面白半
分に帽子状のキャップ(30)を開栓しようとしても、簡単
に帽子状のキャップ(30)を開栓して液体内容物を注出で
きない、簡単な構造で誤飲するなどの重大な事故を防止
できるチャイルドプルーフ注出口栓が得られた。
【0017】なお、本実施例のチャイルドプルーフ注出
口栓においては、円筒状の口栓体(20)の下部外壁と帽子
状のキャップ(30)の下部との対向する位置に、それぞれ
1対(2個)の繋止突起(22,22)と嵌合切欠き(32,32)とを
設けたが、後述する実施例2に示すように、それぞれ1
個の繋止突起(22)と嵌合切欠き(32)とを、帽子状のキャ
ップ(30)を回転して完全に閉栓した時に、"カチッ"と嵌
合するように設けるだけでも良い。
【0018】<実施例2>図3は、実施例2のチャイル
ドプルーフ注出口栓における、帽子状のキャップ(30)を
回転して完全に閉栓した状態を示す部分断面図である。
また、実施例2のチャイルドプルーフ注出口栓は、図
1,図2に示す実施例1のチャイルドプルーフ注出口栓
と、基本的には同じ構造である。
【0019】すなわち、下端外壁に鍔状部(21)を有する
従来と同様の、円筒状の口栓体(20)の下部外壁に、1個
の繋止突起(22)を設けた円筒状の口栓体(20)と、この円
筒状の口栓体(20)の外壁に頂部内壁に設けた内筒(34)が
螺旋状に嵌合して、回転して開栓,閉栓する従来と同様
の、頂部内壁にインナーリング(31)を有する二重円筒式
の帽子状のキャップ(30)の下部に、帽子状のキャップ(3
0)を回転して完全に閉栓した時に1個の繋止突起(22)と
嵌合する、1個の嵌合切欠き(32)を設けた帽子状のキャ
ップ(30)と、から成るチャイルドプルーフ注出口栓であ
る。
【0020】本実施例のチャイルドプルーフ注出口栓
は、図3に示すように、液体用紙容器(40)の取付け孔(4
1)に円筒状の口栓体(20)を下方から差込んで、液体用紙
容器(40)の取付け孔(41)の周辺内面と円筒状の口栓体(2
0)の鍔状部(21)の上面とを熱融着して強固に取付けた後
に、液体内容物を収容して、実施例1と同様に帽子状の
キャップ(30)を螺旋状に右回転して完全に閉栓して、円
筒状の口栓体(20)の繋止突起(22)と帽子状のキャップ(3
0)の嵌合切欠き(32)とを、"カチッ"と嵌合させたチャイ
ルドプルーフ注出口栓である。
【0021】続いて、本実施例のチャイルドプルーフ注
出口栓において、まず実施例1の図1(A)に矢印で示す
ように、帽子状のキャップ(30)の下部外壁の、嵌合切欠
き(32)を設けていない対向する位置を、指で挟んで強く
押えて、二重円筒式の帽子状のキャップ(30)の下部を楕
円形状に変形させて、嵌合切欠き(32)を設けた部分を膨
らませて、円筒状の口栓体(20)の繋止突起(22)と帽子状
のキャップ(30)の嵌合切欠き(32)との嵌合を解除しなが
ら、次に帽子状のキャップ(30)を螺旋状に左回転して開
栓したところ、指で挟んで強く押える力と知恵とが足り
ない乳,幼児などが、この嵌合を解除しながら帽子状の
キャップ(30)を開栓することが難しいチャイルドプルー
フ注出口栓が得られた。
【0022】なお、本実施例のチャイルドプルーフ注出
口栓においては、二重円筒式の帽子状のキャップ(30)
の、円筒状の口栓体(20)の外壁に螺旋状に嵌合した内筒
(34)と、円筒状の口栓体(20)の繋止突起(22)と嵌合する
嵌合切欠き(32)を設けた下部との間に、図3に示す空間
が存在しているために、図1(A)に矢印で示す帽子状の
キャップ(30)の下部外壁の、嵌合切欠き(32)を設けてい
ない対向する位置を、指で挟んで強く押えた時に、二重
円筒式の帽子状のキャップ(30)の下部を、容易に楕円形
状に変形させて、円筒状の口栓体(20)の繋止突起(22)と
帽子状のキャップ(30)の嵌合切欠き(32)との嵌合を、確
実に解除することができる。
【0023】<実施例3>実施例3のチャイルドプルー
フ注出口栓における、図4(A)は、円筒状の口栓体(20)
の上面図であって、図4(B)は、帽子状のキャップ(30)
の下面図である。また図5は、実施例3のチャイルドプ
ルーフ注出口栓における、帽子状のキャップ(30)を回転
して完全に閉栓した状態を示す、図4(A),(B)のY−
Z面の断面図である。
【0024】すなわち、下端外壁に鍔状部(21)を有する
従来と同様の、円筒状の口栓体(20)の下部外壁の対向す
る位置に、閉栓側(右回転)に有利な斜面(a)を有する出
っ張りが4mmの1対の繋止突起(22,22)を設けた円筒状
の口栓体(20)と、この円筒状の口栓体(20)の外壁に頂部
内壁に設けた内筒(34)が螺旋状に嵌合して、回転して開
栓,閉栓する従来と同様の、頂部内壁にインナーリング
(31)を有する二重円筒式の帽子状のキャップ(30)の下部
内壁の対向する位置に、帽子状のキャップ(30)を回転し
て完全に閉栓した時に1対の繋止突起(22,22)と嵌合す
る、閉栓側(右回転、但し図4(B)は下面図につき左回
転)に有利な斜面(a)を有する嵌合長さが1mmの1対の嵌
合突起(33,33)を設けた帽子状のキャップ(30)とを、実
施例1と同様に着色ポリエチレンを用いて、それぞれ通
常の射出成形方法で成形して、図4,図5に示す実施例
3のチャイルドプルーフ注出口栓を作製した。
【0025】次に、図6(B)に示す上面が平坦な、18
00ml入りの大型の紙積層材料製の液体用紙容器(40)
に、図5に示すように、液体用紙容器(40)の取付け孔(4
1)に円筒状の口栓体(20)を下方から差込んで、液体用紙
容器(40)の取付け孔(41)の周辺内面と円筒状の口栓体(2
0)の鍔状部(21)の上面とを熱融着して、実施例3のチャ
イルドプルーフ注出口栓を強固に取付けた後に、業務用
の現像用薬液を収容して、実施例1と同様に帽子状のキ
ャップ(30)を螺旋状に右回転して完全に閉栓して、円筒
状の口栓体(20)の出っ張りが4mmの1対の繋止突起(22,
22)と帽子状のキャップ(30)の嵌合長さが1mmの1対の
嵌合突起(33,33)とを、"カチッ"と嵌合させた。
【0026】続いて、本実施例のチャイルドプルーフ注
出口栓において、まず図4(B)に矢印で示すように、帽
子状のキャップ(30)の下部外壁の、1対の嵌合突起(33,
33)を設けていない対向する位置を、実施例1と同様に
指で挟んで強く押えて、二重円筒式の帽子状のキャップ
(30)の下部を楕円形状に変形させて、対向する位置に設
けた1対の嵌合突起(33,33)の部分を膨らませて、円筒
状の口栓体(20)の出っ張りが4mmの1対の繋止突起(22,
22)と帽子状のキャップ(30)の嵌合長さが1mmの1対の
嵌合突起(33,33)との嵌合を解除しながら、次に帽子状
のキャップ(30)を螺旋状に左回転して開栓して、収容し
た業務用の現像用薬液を注出したところ、実施例1と同
様に、指で挟んで強く押える力と知恵とが足りない乳,
幼児などが、この嵌合を解除しながら帽子状のキャップ
(30)を開栓することが難しいチャイルドプルーフ注出口
栓であって、判断力が伴わない乳,幼児などが、面白半
分に帽子状のキャップ(30)を開栓しようとしても、簡単
に帽子状のキャップ(30)を開栓して液体内容物を注出で
きない、簡単な構造で誤飲するなどの重大な事故を防止
できるチャイルドプルーフ注出口栓が得られた。
【0027】なお、本実施例のチャイルドプルーフ注出
口栓においては、注出口栓のデザインや体裁などを考慮
して、帽子状のキャップ(30)の下部内壁の対向する位置
に、外面側から目視できない1対の嵌合突起(33,33)を
設けたものであって、この1対の嵌合突起(33,33)が外
面側から目視できないために、帽子状のキャップ(30)の
下部外壁の、図4(B)に矢印で示す1対の嵌合突起(33,
33)を設けていない対向する位置に、図4(B)に示す複
数の縦縞状のローレット(b,b)を設けて、指で挟んで強
く押える位置を示している。
【0028】
【発明の効果】以上、作用及び実施例に示すとおり、本
発明のチャイルドプルーフ注出口栓においては、円筒状
の口栓体(20)と帽子状のキャップ(30)とを備えた、薬品
類や潤滑油や液体洗剤などの非食用液体を収容する、
中,大型の紙積層材料製の液体用紙容器に取付ける注出
口栓において、円筒状の口栓体(20)の下部外壁に、繋止
突起(22)を設けて、帽子状のキャップ(30)の下部に、嵌
合切欠き(32)を設けたことによって、また帽子状のキャ
ップ(30)の下部内壁に、嵌合突起(33)を設けたことによ
って、まず帽子状のキャップ(30)の下部外壁の、嵌合切
欠き(32)又は嵌合突起(33)を設けていない対向する位置
を、指で挟んで強く押えながら、次に帽子状のキャップ
(30)を螺旋状に左回転して開栓して、始めて液体内容物
を注出できるものであって、判断力が伴わない乳,幼児
などが、面白半分に帽子状のキャップ(30)を開栓しよう
としても、簡単に帽子状のキャップ(30)を開栓して液体
内容物を注出できない、簡単な構造で誤飲するなどの重
大な事故を防止できるチャイルドプルーフ注出口栓が得
られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のチャイルドプルーフ注出口栓におけ
る、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した状
態(A)と、帽子状のキャップ(30)を螺旋状に左回転して
開栓した状態(B)とを示す斜視図である。
【図2】実施例1のチャイルドプルーフ注出口栓におけ
る、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した状
態を示す、図1(A)のX−Y面の断面図である。
【図3】実施例2のチャイルドプルーフ注出口栓におけ
る、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した状
態を示す部分断面図である。
【図4】実施例3のチャイルドプルーフ注出口栓におけ
る、円筒状の口栓体(20)の上面図(A)と、帽子状のキャ
ップ(30)の下面図(B)とである。
【図5】実施例3のチャイルドプルーフ注出口栓におけ
る、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した状
態を示す、図4(A),(B)のY−Z面の断面図である。
【図6】従来のプラスチック製の注出口栓を、中,大型
の紙積層材料製の液体用紙容器(40)に取付けた状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
20 …口栓体 21 …鍔状部 22 …繋止突起 30 …キャップ 31 …インナーリング 32 …嵌合切欠き 33 …嵌合突起 34 …内筒 40 …液体用紙容器 41 …取付け孔 a …斜面 b …ローレット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端外壁に鍔状部(21)を有する円筒状の口
    栓体(20)と、この円筒状の口栓体(20)の外壁に螺旋状に
    嵌合して、回転して開栓,閉栓する帽子状のキャップ(3
    0)とを備えた、液体用紙容器に取付けるプラスチック製
    の注出口栓において、円筒状の口栓体(20)の下部外壁
    に、繋止突起(22)を設けて、帽子状のキャップ(30)の下
    部に、帽子状のキャップ(30)を回転して完全に閉栓した
    時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌合切欠き(32)を設けた
    ことを特徴とするチャイルドプルーフ注出口栓。
  2. 【請求項2】前記の嵌合切欠き(32)に替えて、帽子状の
    キャップ(30)の下部内壁に、帽子状のキャップ(30)を回
    転して完全に閉栓した時に繋止突起(22)と嵌合する、嵌
    合突起(33)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載
    のチャイルドプルーフ注出口栓。
JP7296429A 1995-11-15 1995-11-15 チャイルドプルーフ注出口栓 Pending JPH09142502A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7285329B2 (en) 2004-02-18 2007-10-23 Hitachi Metals, Ltd. Fine composite metal particles and their production method, micro-bodies, and magnetic beads
JP2008030801A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Key Tranding Co Ltd キャップ付き容器

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