JPH09140075A - モータの積層板 - Google Patents
モータの積層板Info
- Publication number
- JPH09140075A JPH09140075A JP29805495A JP29805495A JPH09140075A JP H09140075 A JPH09140075 A JP H09140075A JP 29805495 A JP29805495 A JP 29805495A JP 29805495 A JP29805495 A JP 29805495A JP H09140075 A JPH09140075 A JP H09140075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated plate
- laminated
- eddy current
- plate
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 損失の少ない新たな鉄板構成による固定子を
採用しACサーボモータの性能を向上する。 【解決手段】 固定子を構成する積層板に0.1mm以下
の薄肉の磁性板素材を複数張り合わせたものを用いた。
渦電流損を1/5〜1/10に低減が可能となった。
採用しACサーボモータの性能を向上する。 【解決手段】 固定子を構成する積層板に0.1mm以下
の薄肉の磁性板素材を複数張り合わせたものを用いた。
渦電流損を1/5〜1/10に低減が可能となった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業機械分野に用い
られるモータの積層板に関する。
られるモータの積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】モータにおいて効率のアップによる特性
の改善の方法として、従来より積層板の厚みを薄くする
ことにより渦電流による損失を少なくする方法が取られ
てきた。
の改善の方法として、従来より積層板の厚みを薄くする
ことにより渦電流による損失を少なくする方法が取られ
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては次のような課題を有していた。すなわち、
理論的には(数1)のように板厚を無限小にすると渦電
流損は0になる。
術においては次のような課題を有していた。すなわち、
理論的には(数1)のように板厚を無限小にすると渦電
流損は0になる。
【0004】
【数1】
【0005】しかし、板厚を薄くし過ぎると機械的強度
が維持できなくなるため限界があり、通常その値は0.
2mm程度と考えられていた。
が維持できなくなるため限界があり、通常その値は0.
2mm程度と考えられていた。
【0006】本発明はかかる課題を解決できる方法を提
供するものである。
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、モータの積
層板に予め複数の0.1mm〜0.05mmの薄肉のシート
またはフイルム状の磁性材料を積層固着して用いるよう
にした。
層板に予め複数の0.1mm〜0.05mmの薄肉のシート
またはフイルム状の磁性材料を積層固着して用いるよう
にした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の積層板で構成された分割
方式の固定子の実施の形態を図1に示す。101は積層
板の弧片、102は巻線、103はインシュレータであ
る。
方式の固定子の実施の形態を図1に示す。101は積層
板の弧片、102は巻線、103はインシュレータであ
る。
【0009】図2は図1の積層板の弧片101の構造を
示す図で、101a,101b,101cが積層板を構
成する磁性板を示し、それぞれの磁性板は接着剤201
で固着されている。図2は実施の形態として3枚の例を
示しているが、二枚以上であれば何枚でも良い。tは磁
性板の板厚を示す。図4は従来の積層板の弧片を示す図
で一枚の磁性板で構成されており、t1 は板厚を示しt
1 ≫tの関係にある。
示す図で、101a,101b,101cが積層板を構
成する磁性板を示し、それぞれの磁性板は接着剤201
で固着されている。図2は実施の形態として3枚の例を
示しているが、二枚以上であれば何枚でも良い。tは磁
性板の板厚を示す。図4は従来の積層板の弧片を示す図
で一枚の磁性板で構成されており、t1 は板厚を示しt
1 ≫tの関係にある。
【0010】本発明の積層板の構成方法について図3を
用いて説明する。まず、シートまたはフイルム状の磁性
板の素材301a,301b,301cを接着剤201
で張り合わせ固着した素材300を作る。前記張り合わ
せ固着した素材300は一枚の板と見なせるから積層板
の弧片101に打ち抜くことができる。前記積層板の弧
片101は前記磁性板の素材301a,301b,30
1cに対応した積層板101a,101b,101cに
より構成される前記積層板の弧片101を積層溶接など
で固着し固定子として成形する。
用いて説明する。まず、シートまたはフイルム状の磁性
板の素材301a,301b,301cを接着剤201
で張り合わせ固着した素材300を作る。前記張り合わ
せ固着した素材300は一枚の板と見なせるから積層板
の弧片101に打ち抜くことができる。前記積層板の弧
片101は前記磁性板の素材301a,301b,30
1cに対応した積層板101a,101b,101cに
より構成される前記積層板の弧片101を積層溶接など
で固着し固定子として成形する。
【0011】ここで板厚を0.1mm〜0.05mmにした
のは上は本発明の実効果を発揮できる値で有り、下は占
積率を考慮してこれ以下では逆に効率の低下を招く恐れ
がある値である。磁性板の枚数は加工性や形状により自
由に選択できる。また、接着剤の厚みは使用する板厚に
も左右されるが5μm〜6μmが望ましく、それ以上で
は占積率が下がり効果が阻害される。種類も耐熱性に優
れ、腐食性がなければ特に制限はないが、エポキシ系が
最も良い結果を示している。
のは上は本発明の実効果を発揮できる値で有り、下は占
積率を考慮してこれ以下では逆に効率の低下を招く恐れ
がある値である。磁性板の枚数は加工性や形状により自
由に選択できる。また、接着剤の厚みは使用する板厚に
も左右されるが5μm〜6μmが望ましく、それ以上で
は占積率が下がり効果が阻害される。種類も耐熱性に優
れ、腐食性がなければ特に制限はないが、エポキシ系が
最も良い結果を示している。
【0012】
【発明の効果】本発明は、モータの固定子や回転子の磁
路に用いる積層板の素材厚みが0.1mm〜0.05mmで
二枚以上の前記積層板の素材を固着し所定の厚みに成形
した積層板を用いることにより、従来比で渦電流損を1
/4〜1/8に抑えることが可能となった。副次効果と
して、従来使用が困難な薄肉材例えばアモルファスなど
の使用を可能にし更に効率アップもできる。
路に用いる積層板の素材厚みが0.1mm〜0.05mmで
二枚以上の前記積層板の素材を固着し所定の厚みに成形
した積層板を用いることにより、従来比で渦電流損を1
/4〜1/8に抑えることが可能となった。副次効果と
して、従来使用が困難な薄肉材例えばアモルファスなど
の使用を可能にし更に効率アップもできる。
【図1】本発明の一実施の形態を示す固定子の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態による積層板の素材の構
成を示す図
成を示す図
【図3】本発明の一実施の形態による積層板の素材の作
り方を示す図
り方を示す図
【図4】従来の積層板の素材の構成を示す図
101 積層板の弧片 101a,101b,101c 磁性板 102 巻線 103 インシュレータ 201 接着剤 300 積層板素材 301a,301b,301c 磁性板素材
Claims (2)
- 【請求項1】 モータの固定子や回転子の磁路に用いる
積層板において、前記積層板の厚みが0.1mm〜0.0
5mmであるモータの積層板。 - 【請求項2】 積層板はあらかじめ二枚以上の磁性板を
固着し所定の厚みに成形してなる請求項1記載のモータ
の積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29805495A JPH09140075A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | モータの積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29805495A JPH09140075A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | モータの積層板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140075A true JPH09140075A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17854540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29805495A Pending JPH09140075A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | モータの積層板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09140075A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007259609A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Hitachi Appliances Inc | モータ |
JP2008104340A (ja) * | 1999-12-23 | 2008-05-01 | Metglas Inc | 電動機用のバルク状非晶質金属磁性部材 |
JP2011193725A (ja) * | 1998-11-06 | 2011-09-29 | Metglas Inc | バルクアモルファス金属磁気構成要素を有する電動モータ |
JP2013039030A (ja) * | 1998-06-18 | 2013-02-21 | Metglas Inc | 放射状磁束電動機用アモルファス金属ステータ |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP29805495A patent/JPH09140075A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013039030A (ja) * | 1998-06-18 | 2013-02-21 | Metglas Inc | 放射状磁束電動機用アモルファス金属ステータ |
JP2011193725A (ja) * | 1998-11-06 | 2011-09-29 | Metglas Inc | バルクアモルファス金属磁気構成要素を有する電動モータ |
JP2008104340A (ja) * | 1999-12-23 | 2008-05-01 | Metglas Inc | 電動機用のバルク状非晶質金属磁性部材 |
JP2007259609A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Hitachi Appliances Inc | モータ |
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