JPH09139252A - コネクタ嵌合機構 - Google Patents

コネクタ嵌合機構

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JPH09139252A
JPH09139252A JP31070395A JP31070395A JPH09139252A JP H09139252 A JPH09139252 A JP H09139252A JP 31070395 A JP31070395 A JP 31070395A JP 31070395 A JP31070395 A JP 31070395A JP H09139252 A JPH09139252 A JP H09139252A
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JP
Japan
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connector
inclined surface
fitting
push
fitting mechanism
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31070395A
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English (en)
Inventor
Juzo Inaba
重三 稲葉
Naoki Omura
直己 大村
Etsuro Suzuki
悦郎 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの半嵌合を検知及び防止する。 【解決手段】 第一の機構は、押接突起14を有する一
方のコネクタ26と、当接突起を摺接させる傾斜面を有
して他方のコネクタ24に挿入されるスライド部材2と
を備え、傾斜面が、突起14に対向する押し出し傾斜面
11と、傾斜面11の頂点からコネクタ挿入方向に続く
押し込み傾斜面12とで成り、部材2が弾性部材3でス
ライド部材挿入方向に付勢されてコネクタ24にスライ
ド可能に装着されている。第二の機構は、押接突起を有
する一方のコネクタと、押接突起に対するガイドスリッ
トを有する他方のコネクタと、他方のコネクタに設けら
れる回動部材と、回動部材を付勢する弾性部材とを備
え、回動部材が弾性部材で閉止方向に付勢され、回動部
材に、押接突起に対する摺接用傾斜部と、傾斜部に続く
押し込み部を有する係合用切欠部とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ばね付勢されたス
ライド部材や回動部材によりコネクタの押し出し及び押
し込みを行わせてコネクタの半嵌合を検知ないし防止し
たコネクタ嵌合機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13〜14は実開平6−11275号
公報に記載された従来のコネクタ嵌合機構を示すもので
ある。このコネクタ嵌合機構は、図13の如く、水平方
向のガイド溝35を有する雌コネクタハウジング36
と、該ガイド溝35に係合可能な突起37と、斜め方向
のカム溝38とを有するスライド部材39と、該カム溝
38に係合可能な従動(押接)突起40を有する雄コネ
クタハウジング41とで構成される。
【0003】この機構で図14の如く、雌コネクタハウ
ジング36内にスライド部材39と雄コネクタハウジン
グ41とを初期嵌めして、カム溝38の入口側に従動突
起40を係合させる。この状態からスライド部材39を
矢印イ方向に押し込むことにより、従動突起40が序々
にカム溝38に沿って前進し、雄コネクタハウジング4
1が雌コネクタハウジング36に嵌合していく。最後に
スライド部材39のロックアーム42が雌コネクタハウ
ジング36の係合突部43に係合して、両コネクタハウ
ジング36,41の嵌合が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の機構にあっては、作業者がスライド部材39を手で
押し込む際に、ロックアーム42が係合突部43に係合
しない前に押し込み作業をやめてしまう場合があった。
その場合には、使用中に雄コネクタ(コネクタハウジン
グ41に端子を挿着したもの)が雌コネクタ(コネクタ
ハウジング36に端子を挿着したもの)から抜け出して
しまう危険性があった。本発明は上記した点に鑑み、雄
・雌コネクタの不完全嵌合を確実に検知ないし防止する
ことのできるコネクタ嵌合構造を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、押接突起を有する一方のコネクタと、該
一方のコネクタに対する嵌合室を有する他方のコネクタ
と、該押接突起を摺接させる傾斜面を有して該他方のコ
ネクタに挿入されるスライド部材とを備えるコネクタ嵌
合機構において、前記傾斜面が、前記押接突起に対向す
る押し出し傾斜面と、該押し出し傾斜面の頂点からコネ
クタ挿入方向に楔状に続く押し込み傾斜面とで構成さ
れ、前記スライド部材が弾性部材でスライド部材挿入方
向に付勢されて前記他方のコネクタにスライド可能に装
着されている第一の機構を採用する。該スライド部材
に、前記押接突起に対する係止面が前記押し込み傾斜面
に続いて形成された機構も有効である。また、押接突起
を有する一方のコネクタと、該押接突起に対するガイド
用スリットを有する他方のコネクタと、該他方のコネク
タに回動自在に設けられる回動部材と、該回動部材を回
動方向に付勢する弾性部材とで構成されるコネクタ嵌合
機構において、該回動部材が該弾性部材により閉止方向
に付勢され、該回動部材に、該押接突起に対する摺接用
の傾斜部と、該傾斜部に続く押し込み部を有する係合用
切欠部とが設けられた第二の機構を併せて採用する。該
係合用切欠部の入口側において押し込み部に傾斜部が形
成されていることや、弾性部材が、回動部材に一体に形
成された樹脂ばねであることも有効である。また、上記
各機構において、弾性部材の付勢力が一方のコネクタと
他方のコネクタとの摺動抵抗よりも大きいことが必須で
ある。
【0006】以下に上記構成による作用を説明する。第
一の機構において、一方のコネクタを他方のコネクタに
挿入し始めると、押接突起がスライド部材の押し出し傾
斜面に当接し、スライド部材を弾性部材の付勢力に抗し
て部材反挿入方向に押す。ここでコネクタの挿入を中止
すれば、一方のコネクタが弾性部材の付勢力で反挿入方
向に押し出される。コネクタをさらに押し込むと押接突
起が押し込み傾斜面に接し、スライド部材が弾性部材に
よりスライド部材挿入方向に移動し、コネクタが弾性部
材の付勢力でコネクタ嵌合方向に押し込まれて完全嵌合
する。押接突起は、押し込み傾斜面に続く係止面に当接
して抜け出しなくロックされる。
【0007】第二の機構において、一方のコネクタを他
方のコネクタに挿入し始めると、押接突起が回動部材の
傾斜部に摺接して回動部材を開き方向に回動させる。回
動部材は弾性部材で閉じ方向に付勢され、一方のコネク
タを押し出し方向に付勢する。従って、作業者が嵌合作
業を止めると、一方のコネクタが押し出される。付勢に
抗して一方のコネクタを挿入していくと、回動部材の押
し込み部が押接突起の後部に接し、弾性部材の付勢力で
回動部材が閉じるにつれて、押し込み部で押接突起がコ
ネクタ嵌合方向に引き込まれる。それによりコネクタが
完全嵌合される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜5は本発明に
係るコネクタ嵌合機構の第一実施例を示すものである。
このコネクタ嵌合機構は、図1の如く、合成樹脂製の雌
コネクタハウジング1と、該雌コネクタハウジング1内
に挿入される合成樹脂製のスライド部材(半嵌合検出兼
防止部材)2と、該スライド部材2を挿入方向に付勢す
る弾性部材であるコイルばね3と、該雌コネクタハウジ
ング1内に挿着され、該コイルばね3の後端を押さえる
合成樹脂製のばね押え板4と、雌コネクタハウジング1
の嵌合室5に嵌合され、該コイルばね3の付勢力でスラ
イド部材2によって嵌合前半において押し出し方向に付
勢され、嵌合後半において押し込み方向に付勢される合
成樹脂製の雄コネクタハウジング6とで構成される。
【0009】該雄コネクタハウジング6は上下(挿入直
交方向)の両側壁13に一対の押接突起14,14を有
している。また、該スライド部材2は上下一対のレール
7,7と、各レール7,7の内側面に突出形成された雄
コネクタ押動壁8,8と、各レール7の基端側をつなぐ
連結板9と、該連結板9の中央で内側(一対のレール
7,7の間)に突出したばね受け凹部10とで構成され
る。
【0010】該コネクタ押動壁8の先端部は略くさび形
状を呈し、一側(雄コネクタ挿入反対方向)にテーパ状
の押し出し傾斜面11、他側(雄コネクタ挿入方向)に
テーパ状の押し込み傾斜面12をそれぞれ有している。
押し出し傾斜面11は押接突起14に対向する。図2の
如く該押し出し傾斜面11の長さL1 は押し込み傾斜面
12の長さL2 よりも長く設定され、押し込み傾斜面1
2は、押接突起14に対する雌コネクタハウジング1の
ガイド溝15と直交する側面(係止面)16に続いてい
る。
【0011】また、前記雌コネクタハウジング1は外壁
17の一端寄りに、雄コネクタハウジング6を嵌合する
前記嵌合室5を有し、他端寄りに、前記ばね押え板4を
挿入する差込孔18を有している。該嵌合室5の内側壁
には、雄コネクタハウジング6の押接突起14,14を
コネクタ挿入方向に案内させる真直な一対の前記ガイド
溝15,15が形成されている。
【0012】さらに、ガイド溝15側の両外側壁19に
は、スライド部材2のレール7とコネクタ押動壁8とを
コネクタ挿入直交方向に案内させる一対のガイド溝2
0,20が形成されている。本例でコネクタ押動壁8の
幅S1 (図2)はレール7の幅S2 よりも狭く形成され
ており、それに合わせてガイド溝20も二段(20a,
20b)に形成されている。ガイド溝20の終端21寄
りには前記ガイド溝15がガイド溝20に直交して切欠
形成されており、押接突起14は底部側のガイド溝20
b(コネクタ押動壁8に対するガイド溝)内に突出して
位置する。
【0013】また、該一対のガイド溝20,20の間に
おいてガイド溝20と平行に、スライド部材2のばね受
け部10を挿入する係合孔22が形成されている。該係
合孔22はコネクタ嵌合室5の近傍まで続いている。前
記ばね押え板4に対する差込孔18は該係合孔22を貫
通して続いている。係合孔22の開口側には、スライド
部材2の連結板9を収容する収容溝23がガイド溝20
に続いて形成されている。
【0014】図2〜5は上記コネクタ嵌合機構の作用を
示すものであり、先ず図2(a)(b)の如くスライド部材2
を雌コネクタハウジング1にスライド装着させる。すな
わちレール7及びコネクタ押動壁8をガイド溝20に、
ばね受け部10を係合孔22にそれぞれ沿わせてスライ
ド係合させる。該ばね受け部10内にはコイルばね3を
自由伸長状態で、あるいはやや圧縮させた状態で収容
し、差込孔18に挿入したばね押え板4でばね3の後端
を停止させる。
【0015】コイルばね3の前端3aはばね受け部10
の内壁に当接し、ばね3はスライド部材2をスライド部
材挿入方向に付勢する。該コイルばね3の反発力は嵌合
室5における雄コネクタ26(図1において雄コネクタ
ハウジング6に電線付雌端子27を挿着したもの)と雌
コネクタ24(雌コネクタハウジング1に電線付雄端子
25を挿着したもの)との摺動抵抗よりも大きく設定さ
れている。雄コネクタハウジング6(雄コネクタ26)
は図2(b) の如く嵌合室5の入口側に初期挿入され、押
接突起14がコネクタ押動壁8の押し出し傾斜面11の
裾側に乗って位置する。
【0016】そして図3(a)(b)の如く雄コネクタハウジ
ング6(雄コネクタ26)を手で嵌合室5内に押し込む
に従って、押接突起14がコネクタ押動壁8の押し出し
傾斜面11に摺接してスライド部材2を押し出し方向
(挿入反対方向)に移動させる。これにより、コイルば
ね3が圧縮されて反発力を生じる。コネクタ嵌合途中で
コネクタ26が完全に嵌合したと誤解して作業者がコネ
クタ嵌合作業を中止した場合には、コネクタ24,26
の摺動抵抗よりも強いコイルばね3の反発力で雄コネク
タ26が外部(挿入反対方向)に押し出される。これに
より作業者が異常に気づき、コネクタ半嵌合が確実に防
止される。
【0017】図3(b) において雄コネクタハウジング6
(雄コネクタ26)をさらに押し込むと、押接突起14
がコネクタ押動壁8のクサビ形状部28の尖端(先端)
29を乗り越して、図4(b) の如く押し込み傾斜面12
に当接する。押接突起14がクサビ形状部28の尖端2
9を乗り越すと同時に、図4(a) の如く最圧縮されたコ
イルばね3が伸長動作に転じ、スライド部材2に挿入方
向の慣性力を生じさせる。ばね3の伸長方向の付勢力に
よって押動壁8の押し込み傾斜面12が押接突起14を
コネクタ挿入方向に押し込んでいく。ここで前記慣性力
が押し込み力をさらに強いものとする。
【0018】そして図5(a)(b)の如くコイルばね3の反
発力で雄コネクタハウジング6(雄コネクタ26)が雌
コネクタハウジング1(雌コネクタ24)の嵌合室5内
に完全に挿入される。従って、作業者が嵌合途中で手を
放しても雄コネクタハウジング6は自動的に完全挿入さ
れ、コネクタ半嵌合が確実に防止される。作業者が最後
まで雄コネクタ26を押し込むにしても、あるいは雄コ
ネクタ26の嵌合完了直前の挿入力がばね3の反発力よ
りも高い場合であっても、作業者の押し込み力が少なく
て済み、作業が極めて楽である。
【0019】また、コネクタ26の完全嵌合と同時にス
ライド部材2が雌コネクタハウジング1内に完全に挿入
され、押し込み傾斜面12に続く押動壁8の平坦な係止
面(側面)16が押接突起14に当接する。これにより
押接突起14が係止面16でロックされ、雄コネクタ2
6の抜け出しが防止される。この機構によれば従来のロ
ック手段が不要となって構造が簡素化する。
【0020】図6は本発明に係るコネクタ嵌合機構の第
二実施例を示すものである。該コネクタ嵌合機構は、両
側壁46に一対の押接突起47を設けた合成樹脂製の雄
コネクタハウジング48と、該押接突起47に対する水
平方向のガイド用スリット49と、軸部50とを有する
合成樹脂製の雌コネクタハウジング51と、該軸部50
に中心孔52を係合させるコイル捩じりばね(弾性部
材)56と、該軸部50に係合して回動自在に設けら
れ、該押接突起47に対する摺接用の傾斜部57と、該
傾斜部57に続く係合用切欠部58とを有する合成樹脂
製のレバー(半嵌合検出兼防止用の回動部材)59とで
構成される。
【0021】該雄コネクタハウジング48内には電線付
雌端子60が収容されて雄コネクタ61を構成し、雌コ
ネクタハウジング51内には電線付雄端子62が収容さ
れて雌コネクタ63を構成する。前記押接突起47は前
端に上向きの傾斜面64、後端に垂直面(係止面)65
を有する。前方の傾斜面64はレバー前端の傾斜部57
に摺接可能である。該押接突起47はレバー59の切欠
部58に係合可能である。該切欠部58は、傾斜部57
に続く押し込み部66を有し、押接突起47の後方の垂
直面65は該押し込み部66に対する当接係止面として
作用する。なお、各コネクタハウジング48,51にお
いて嵌合側を前側、電線導出側を後側と定義する。
【0022】該押接突起47をスライド係合可能な雌コ
ネクタハウジング51のガイド用スリット49は、嵌合
室67を有するハウジング前半部の両側壁68の中央に
形成されている。該雌コネクタハウジング51の後半部
の側壁69にガイド用スリット49の後方において前記
軸部50が突設されている。また、該側壁69には、該
軸部50の斜め後部上方にばね係止突起70が設けられ
ている。
【0023】コイル捩じりばね56は、中心孔52を有
する巻き部53と、該巻き部53からV字状に突出した
杆部54,55とで成り、中心孔52を軸部53に係合
させた状態で、後方の杆部55がばね係止突起70の内
側に当接し、前方の杆部54がレバー59のばね係止突
起71の内側に当接して、レバー59を閉止方向に付勢
する。該コイル捩じりばね56は雌コネクタハウジング
51の両側に設けてもよく、その場合は、ばね56によ
るコネクタ半嵌合検出兼防止機能が倍加する。
【0024】該レバー(回動部材)59は垂直な両側壁
72と、両側壁72を結ぶ連結壁(操作壁)73とで成
り、該両側壁72の後端寄りに、軸部50に対する係合
孔74が形成され、両側壁72の前端にテーパ状の前記
傾斜部57が形成されている。該傾斜部57は二段階に
傾斜角度が設定され、レバー閉止状態(レバー59が水
平に寝た状態)において前半の傾斜部57aよりも後半
の傾斜部57bの方が傾斜角度がきつくなっている。こ
れはレバー59の回動時に押接突起47の傾斜面64と
各傾斜部57a,57bとを漸次一定の角度で良好に接
触させるためである。
【0025】後半の傾斜部57bは前記切欠部58に続
いている。該切欠部58と傾斜部57とで囲まれた部位
はデルタ状の爪部75を構成している。該切欠部58は
レバー閉止状態で垂直となる真直な押し込み部(押し込
み面)66を有している。該押し込み部66はレバー5
9の回動により漸次テーパ状に傾斜する。該押し込み面
66とその対向面76との間隔は雄コネクタハウジング
48の押接突起47の前後幅よりも余裕を持って広く設
定され、該対向面76は押接突起47に対する逃がしア
ール77を有している。
【0026】図7〜10は上記コネクタ嵌合機構の作用
を示すものである。図7は雄コネクタハウジング48と
雌コネクタハウジング51との前端部を初期嵌合させた
状態である。レバー59は雌コネクタハウジング51に
組み付けられた状態でコイル捩じりばね56で下向きに
付勢されて閉止状態になっている。雄コネクタハウジン
グ48の押接突起47の傾斜面64はガイド用スリット
49の入口49aに進入してレバー59の前半の傾斜部
57aに当接している。
【0027】図8の如く両コネクタハウジング48,5
1を嵌合させていくに従って、押接突起47がレバー5
9の傾斜部57に摺接しつつ前方に移動し、それにより
レバー59はコイル捩じりばね56の付勢力に抗して開
方向(矢印イ方向)に回動する。すなわちレバー59は
傾斜部57で押接突起47を押し出し方向に付勢してお
り、作業者がコネクタハウジングの嵌合作業を止めると
自動的に雄コネクタハウジング48が押し出される仕組
みとなっている。これにより、コネクタ不完全嵌合の場
合は両コネクタハウジング48,51が完全に離間し、
異常(嵌合不良)が容易に検知される。なお、押し出し
力が雄・雌コネクタ61,63の摺動抵抗よりも大きく
なるように、コイル捩じりばね56のばね力が設定され
ている。
【0028】図9の如く雄コネクタハウジング48を押
し込み続けてレバー59が上死点に達し、傾斜部57の
終端(爪部の先端)78が押接突起47の上端79を乗
り越えると、切欠部58の押し込み面66が押接突起4
7の後端65に押接し、ばね56の復元力によるレバー
59の閉止方向の付勢力で押接突起47が前方(コネク
タ嵌合方向)に引き込まれる。これにより図10の如く
雄コネクタハウジング48が自動的に雌コネクタハウジ
ング51に完全嵌合する。これによりコネクタ不完全嵌
合が確実に防止される。
【0029】例えばね56の力が弱いものであっても手
での嵌合力が補助されて両コネクタハウジング48,5
1をスムーズに完全嵌合させることができる。レバー5
9の押し込み面66は押接突起47の係止面65に当接
し、雄コネクタハウジング48の抜け出しが阻止され
る。コネクタハウジング48,51の嵌合を解除するに
は、レバー59を引き上げて押接突起47と切欠部58
とのロックを解除させ、雄コネクタハウジング48を引
き出し方向に引っ張ることで行われる。
【0030】図11はレバー59の押し込み部66の先
端方に押し込みテーパ面66aを形成した例を示すもの
である。該押し込みテーパ面66aにより切欠部58内
に前記押接突起47がスムーズに案内され、より確実な
コネクタの自動嵌合作用が得られる。
【0031】図12は前記コイル捩じりばね56に代え
て合成樹脂製のレバー59′に樹脂ばね部80を一体的
に形成した例を示すものである。該樹脂ばね部80は切
欠部58′に続くレバー59′の下端部においてある程
度の長さで真直に突出形成されている。雌コネクタハウ
ジング51′には、該樹脂ばね部80の先端に当接する
ばね係止突起81が設けられている。レバー59′が開
き方向に回動すると、樹脂ばね部80が撓んでばね力を
発揮し、レバー59′を閉じ方向に付勢する。この樹脂
ばね部80は、極数が少なく挿入力の小さなコネクタに
適用可能であり、コイル捩じりばね56が不要でコスト
低減が図られる。
【0032】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、コネク
タの嵌合が不完全である場合に、一方のコネクタが外部
に押し出され、作業者によりコネクタ嵌合不良が容易に
検知される。また、コネクタがある程度まで嵌合すれ
ば、一方のコネクタが嵌合方向に付勢されて自動的に完
全嵌合する。これによりコネクタ半嵌合が確実に防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ嵌合機構の第一実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】雄コネクタの初期嵌合状態を示し、(a) は平面
図、(b) は側面図である。
【図3】雄コネクタの半嵌合状態を示し、(a) は平面
図、(b) は側面図である。
【図4】雄コネクタがほぼ嵌合した状態を示し、(a) は
平面図、(b) は側面図である。
【図5】完全嵌合状態を示し、(a) は平面図、(b) は側
面図である。
【図6】コネクタ嵌合機構の第二実施例を示す分解斜視
図である。
【図7】同じくコネクタの初期嵌合状態を示す側面図で
ある。
【図8】コネクタの半嵌合状態を示す側面図である。
【図9】コネクタが半ば嵌合した状態を示す側面図であ
る。
【図10】完全嵌合状態を示す側面図である。
【図11】コネクタ嵌合機構の第一変形例を示す側面図
である。
【図12】コネクタ嵌合機構の第二変形例を示す側面図
である。
【図13】従来例を示す分解側面図である。
【図14】同じくコネクタ嵌合途中の状態を示す側面図
である。
【符号の説明】
1,51 雌コネクタハウジング 2 スライド部材 3 コイルばね 14,47 押接突起 5 嵌合室 6,48 雄コネクタハウジング 11 押し出し傾斜面 12 押し込み傾斜面 16 係止面 24,63 雌コネクタ 26,61 雄コネクタ 49 ガイド用スリット 56 コイル捩じりばね、 57 傾斜部 58 係合用切欠部 59 レバー(回動部材) 66 押し込み部 66a 傾斜部 80 樹脂ばね部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押接突起を有する一方のコネクタと、該
    一方のコネクタに対する嵌合室を有する他方のコネクタ
    と、該押接突起を摺接させる傾斜面を有して該他方のコ
    ネクタに挿入されるスライド部材とを備えるコネクタ嵌
    合機構において、前記傾斜面が、前記押接突起に対向す
    る押し出し傾斜面と、該押し出し傾斜面の頂点からコネ
    クタ挿入方向に楔状に続く押し込み傾斜面とで構成さ
    れ、前記スライド部材が弾性部材でスライド部材挿入方
    向に付勢されて前記他方のコネクタにスライド可能に装
    着されていることを特徴とするコネクタ嵌合機構。
  2. 【請求項2】 前記スライド部材に、前記押接突起に対
    する係止面が前記押し込み傾斜面に続いて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のコネクタ嵌合機構。
  3. 【請求項3】 押接突起を有する一方のコネクタと、該
    押接突起に対するガイド用スリットを有する他方のコネ
    クタと、該他方のコネクタに回動自在に設けられる回動
    部材と、該回動部材を回動方向に付勢する弾性部材とで
    構成されるコネクタ嵌合機構において、該回動部材が該
    弾性部材により閉止方向に付勢され、該回動部材に、該
    押接突起に対する摺接用の傾斜部と、該傾斜部に続く押
    し込み部を有する係合用切欠部とが設けられていること
    を特徴とするコネクタ嵌合機構。
  4. 【請求項4】 前記係合用切欠部の入口側において前記
    押し込み部に傾斜部が形成されていることを特徴とする
    請求項3記載のコネクタ嵌合機構。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材が、前記回動部材に一体に
    形成された樹脂ばねであることを特徴とする請求項3又
    は4記載のコネクタ嵌合機構。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材の付勢力が前記一方のコネ
    クタと他方のコネクタとの摺動抵抗よりも大きいことを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコネクタ嵌合
    機構。
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