JPH09123258A - 筒状部材付き樹脂製中空体およびその製造方法 - Google Patents

筒状部材付き樹脂製中空体およびその製造方法

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JPH09123258A
JPH09123258A JP30662695A JP30662695A JPH09123258A JP H09123258 A JPH09123258 A JP H09123258A JP 30662695 A JP30662695 A JP 30662695A JP 30662695 A JP30662695 A JP 30662695A JP H09123258 A JPH09123258 A JP H09123258A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製中空体の開口縁部に埋込まれて一体化
されたインサート部品である筒状部材の基端部の結合強
度が大であり、しかも筒状部材の本体部の外周面にバリ
が付着しないようにする。 【解決手段】 筒状部材付き樹脂製中空体1は、熱可塑
性樹脂よりブロー成形することで製造されたものであっ
て、樹脂製中空体2の開口縁部2aを構成する厚肉の樹
脂層中に、筒状部材3の本体部3aの一端から径方向外
方へ拡大するテーパー状の基端部3bが埋込まれてい
る。つまり、前記基端部3bの外面および内面を開口縁
部2aを構成する樹脂層が包み込んだ状態で埋込まれて
おり、開口縁部2aの肉厚は樹脂製中空体2の他の部分
に比べ厚肉である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製中空体の開
口縁部に筒状部材の基端部が埋込まれて一体化された筒
状部材付き樹脂製中空体およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、開口部にねじ部品等のインサート
部品を一体化したブロー成形品の製造方法としては、図
8に示すように、分割金型102a,102bを型開き
し、内周面にねじ部101aを有するとともに外周面に
突出部101bおよびフランジ部101cを有するイン
サート部品101を吹込管104に支持させて配置し、
ついで、押出機の押出ダイ103より熱可塑性樹脂から
なる溶融したパリスン105を押出してパリスン105
の下端部が前記インサート部品101を包囲するように
配置したのち、型閉じを行なってパリスン105の下端
部を押圧変形させることによりインサート部品101の
外周面に溶着させ、吹込管104を介して圧縮空気等の
加圧流体をパリスン105内へ導入して膨張させる方法
が知られている(特開昭60−264223号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、インサート部品の外周面のみにブロー成形品を
構成する樹脂層が溶着されているだけなので結合強度に
限界があり、ブロー成形品を高温の雰囲気中で使用する
とインサート部品と前記樹脂層との結合強度が劣化し、
両者の熱膨張係数に差がある場合にはインサート部品が
脱落するおそれがある。
【0004】また、型閉じすることでパリスンを押圧変
形させてインサート部品に溶着した際に発生したバリが
インサート部品の外周面に付着し、インサート部品の外
周面の形状精度が低下するという問題点があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、樹脂製中空体の開口縁
部に埋込まれて一体化されたインサート部品である筒状
部材の基端部の結合強度が大であり、しかも筒状部材の
本体部の外周面にバリが付着しない筒状部材付き樹脂製
中空体およびその製造方法を実現することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の筒状部材付き樹脂製中空体は、樹脂製中空
体が熱可塑性樹脂よりブロー成形されたものであって、
筒状部材が、その本体部の一端から径方向外方へ拡大す
るテーパー状の基端部を有し、前記基端部が樹脂製中空
体の開口縁部を構成する樹脂層中に埋込まれており、前
記本体部は前記開口縁部より外方へ突出していることを
特徴とするものである。
【0007】また、本発明の筒状部材付き樹脂製中空体
の製造方法は、型閉じすることにより、開口縁部の外周
面を含めた樹脂製中空体の外面を規制するキャビティ
と、前記キャビティの前記開口縁部の外周面を規制する
部位の開口部内周面に形成されたエッジ状ピンチオフ部
と、保持部材に保持された筒状部材を出し入れできる前
記エッジ状ピンチオフ部から金型外面へ貫通する挿入穴
を備えた分割形式の金型を用い、前記分割形式の金型を
型開きし、型開きされた前記金型間に熱可塑性樹脂より
なる溶融したパリスンをその開放端が前記挿入穴内に達
するように配置するとともに、前記パリスンの開放端よ
り前記保持部材に保持された前記筒状部材を挿入してそ
の本体部の一端から径方向外方へ拡大する基端部と前記
本体部との境界部が前記エッジ状ピンチオフ部に対向す
るように位置決めし、ついで型閉じを行なうことで、前
記エッジ状ピンチオフ部と前記筒状部材の外周面とで前
記パリスンを挟圧して前記基端部の外面側および内面側
へパリスンを流動させることによって前記基端部が埋込
まれた前記開口縁部を形成したのち、前記パリスン内に
加圧流体を導入して前記キャビティに沿って膨張させる
ことを特徴とするものである。
【0008】さらに、筒状部材の本体部の外周面をバリ
の付着を防止するためのカバー部材で囲んでパリスン内
に挿入すると効果的である。
【0009】
【作用】筒状部材の基端部が、熱可塑性樹脂よりブロー
成形された樹脂製中空体の開口縁部を構成する樹脂層中
に埋込まれているため、結合強度が大きくなる。また、
筒状部材の本体部は前記樹脂製中空体の開口縁部より外
方へ突出しているため、該本体部を他部材との結合部等
に利用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0011】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の
第1実施例について説明する。
【0012】図1に示すように、筒状部材付き樹脂製中
空体1は、熱可塑性樹脂よりブロー成形することで製造
されたものであって、円筒状の樹脂製中空体2の開口縁
部2aを構成する樹脂層中に、円筒状の筒状部材3の本
体部3aの一端から径方向外方へ拡大するテーパー状の
基端部3bが埋込まれている。つまり、前記基端部3b
の外面および内面を開口縁部2aを構成する樹脂層が包
み込んだ状態で埋込まれており、開口縁部2aの肉厚は
樹脂製中空体2の他の部分に比べて厚肉である。
【0013】本実施例では、筒状部材3がその本体部3
aの一端から径方向外方へ拡大するテーパー状の基端部
3bを有し、該基端部3bが樹脂製中空体2の開口縁部
2aを構成する樹脂層中に埋込まれているため、結合強
度が大である。また、筒状部材3のバリが付着していな
い本体部3aは樹脂製中空体2の開口縁部2aより外方
へ突出しているため、該本体部3aを他の部材との結合
部等として利用することができる。
【0014】次に、本発明に係る筒状部材付き樹脂製中
空体の製造方法の第1実施例について説明する。
【0015】先ず、使用する分割形式の金型およびマン
ドレルについて説明する。
【0016】図2ないし図4に示すように、分割形式の
金型は一方の金型11と他方の金型12からなる。一方
の金型11および他方の金型12は2分割されたもので
あって、型閉じすることにより、開口縁部2aの外周面
を含めた樹脂製中空体2の外面を規制するキャビティ1
1a,12aと、位置決めされた筒状部材3の外周面と
の間でパリスン15の開放端側を挟圧するためのエッジ
状ピンチオフ部11b,12bと、筒状部材3を保持し
た保持部材であるマンドレル13を出し入れできる挿入
穴11c,12cを備え、挿入穴11c,12cの内周
面にはエッジ状ピンチオフ部11b,12bから所定の
間隔をおいてマンドレル13の外周面に当接する当接部
11d,12dが突設されている。ここで、前記エッジ
状ピンチオフ部11b,12bは、前記キャビティ11
a,12aの前記開口縁部2aの外周面を規制する部位
の開口部内周面に形成されている。
【0017】なお、金型11,12はそれぞれ1個の部
材からなるものでもよいが、図3および図4に示すよう
に、硬度・耐摩耗性に優れた材料からなるエッジ状ピン
チオフ部11b,12b、挿入穴11c、12cおよび
当接部11d,12dを有する駒型11f,12fを一
体化した金型11,12を用いると、耐久性が向上す
る。
【0018】マンドレル13は、先端側(上端側)に筒
状部材3の本体部3aを着脱自在に嵌挿できる小径部1
3aおよび環状溝13dを隔てて小径部13aを囲むカ
バー部材13bを有し、図示しない流体圧シリンダ等か
らなる直線駆動手段により図2に示す矢印方向および反
矢印方向へ移動(上昇および下降)されるように構成さ
れている。
【0019】なお、マンドレル13の環状溝13dは筒
状部材3の本体部3aの一端から径方向外方へ拡大する
テーパー状の基端部3bがカバー部材13bの上端から
突出する深さを有し、小径部13aはその先端部が保持
された筒状部材3の基端部3bよりさらに上方へ突出す
るように構成されている。
【0020】 図2に示すように、上述した分割形式
の金型11,12を型開きするとともに、金型11,1
2の下方部位へ下降されているマンドレル13の小径部
13aとカバー部材13b間の環状溝13dに筒状部材
3の本体部3aを嵌挿することで保持させておき、型開
きした金型11,12間に、図示しない押出機の押出ヘ
ッド14より熱可塑性樹脂からなる溶融したパリスン1
5を押出してその開放端15aが挿入穴11c,12c
内に達するように配置する。
【0021】 上記ののち、マンドレル13ととも
に筒状部材3を上昇させてパリスン15の開放端15a
よりパリスン15内へ挿入し、筒状部材3の基端部3b
と本体部3aとの境界部がエッジ状ピンチオフ部11
b,12bに対向する位置に位置決めする(図3参
照)。この場合、パリスン15と筒状部材3との間に間
隙が生じるように両者の寸法を設定しておくことはいう
までもない。
【0022】 上記ののち、金型11,12の型閉
じを行ない、キャビティ11a,12aの図示上端側の
ピンチオフ部11e,12eによりパリスン15の図示
上端側をピンチオフするとともに、エッジ状ピンチオフ
部11b,12bとマンドレル13に支持された筒状部
材3の外周面との間でパリスン15を挟圧する。
【0023】この型閉じの進行にともなって、パリスン
15がエッジ状ピンチオフ部11b,12bによって押
圧変形されて基端部3bの開口縁部からその外面側およ
び内面側へまわり込むように流動し、基端部3bのほぼ
全体が埋込まれた肉厚の厚い開口縁部2aが形成されて
行く。そして型閉じ完了時においては、エッジ状ピンチ
オフ部11bが筒状部材3の外周面に当接して開口縁部
2aが形成されるとともに、マンドレル13と挿入穴1
1c,12cの間の空間部のバリ15bとに分離され
る。
【0024】この場合、エッジ状ピンチオフ部11bと
筒状部材3の当接部およびカバー部材13bの先端とエ
ッジ状ピンチオフ部11bの下面の当接部に非常に薄い
バリ(不図示)が残ることがあるが、これは後述する型
開きを行なったときにエッジ状ピンチオフ部11b,1
2bの部位で自動的に切断される。
【0025】 上記ののち、パリスン15内へマン
ドレル13に設けられた吹込孔13c等を介して加圧流
体を導入してキャビティ11a,12aに沿って膨張さ
せることにより、筒状部材付き樹脂製中空体1をブロー
成形する。
【0026】 上記ののち、金型中で冷却し、つい
で、型開きを行なって筒状部材付き樹脂製中空体1を取
り出し不要なバリを除去する。
【0027】続いて、本発明に係る筒状部材付き樹脂製
中空体の第2実施例について説明する。
【0028】図6に示すように、本実施例の筒状部材付
き樹脂製中空体21は、熱可塑性樹脂よりブロー成形す
ることで製造されたものであって、円筒状の樹脂製中空
体22の開口縁部22aを構成する樹脂層中に、円筒状
の本体部23aの一端側に径方向外方へ拡大するテーパ
ー状の基端部23bを有するとともに他端側にフランジ
部23cを有する筒状部材23の前記基端部23bが埋
込まれており、前記開口縁部22aの近傍には環状溝2
2bが形成されている。つまり、前記基端部23bの外
面および内面を開口縁部22aを構成する樹脂層が包み
込んだ状態で埋込まれており、開口縁部22aの肉厚は
樹脂製中空体22の他の部分に比べて厚肉に構成されて
いる。
【0029】本実施例も上述した筒状部材付き樹脂製中
空体の第1実施例と同様の効果に加えて、開口縁部22
aの近傍に環状溝22bが形成されているため、成形時
において筒状部材23の基端部23bの裏面側へまわり
込む樹脂量が多くなって開口縁部22aの肉厚が増大す
る。
【0030】次に、本発明に係る筒状部材付き樹脂製中
空体の製造方法の第2実施例について説明する。
【0031】先ず、使用する分割形式の金型およびマン
ドレルについて説明する。
【0032】図5および図7に示すように、分割形式の
金型は一方の金型31と他方の金型32からなる。一方
の金型31および他方の金型32は2分割されたもので
あって、型閉じすることにより、開口縁部22aの外周
面を含めた樹脂製中空体22の外面を規制するキャビテ
ィ31a,32aと、位置決めされた筒状部材23の外
周面との間でパリスン35の開放端側を挟圧するための
エッジ状ピンチオフ部31b,32bと、筒状部材23
を保持した保持部材であるマンドレル33を出し入れで
きる挿入穴31c,32cを備え、挿入穴31c,32
cの内周面にはエッジ状ピンチオフ部31b,32bか
ら所定の間隔をおいてマンドレル33の外周面に当接す
る当接部31d,32dが突設されている。ここで、前
記エッジ状ピンチオフ部31b,32bは、前記キャビ
ティ31a,32aの前記開口縁部22aの外周面を規
制する部位の開口部内周面に形成されている。
【0033】マンドレル33は、先端側(上端側)に筒
状部材23のフランジ部23c側を着脱自在に嵌挿でき
る小径部33aおよび環状溝33dを隔てて小径部33
aを囲むカバー部材33bを有し、カバー部材33bの
下方部位には前記当接部31d,32dの下面に当接す
る大径部33eが設けられている。
【0034】なお、マンドレル33の環状溝33dは筒
状部材23の基端部23bおよび本体部23aの一部が
カバー部材33bの上端から突出する深さを有し、小径
部33aはその先端部が保持された筒状部材23の基端
部23bよりさらに上方へ突出する長さに構成されてい
る。
【0035】 図5に示すように、上述した分割形式
の金型31,32を型開きし、型開きした金型31,3
2間に、図示しない押出機の押出ヘッド34より熱可塑
性樹脂からなる溶融したパリスン35を押出して開放端
35aがエッジ状ピンチオフ部31b,32bと当接部
31d,32dとの間に達するように配置する。一方、
金型31,32の下方部位へ下降されているマンドレル
33の小径部33aとカバー部材33b間の環状溝33
dに筒状部材33のフランジ部23c側を嵌挿すること
で保持させておく。この場合、マンドレル33のカバー
部材33bの先端より筒状部材23の本体部23aの一
部が上方へ突出した状態になる。
【0036】 上記ののち、マンドレル33ととも
に筒状部材23を上昇させてパリスン35の開放端35
aよりパリスン35内へ挿入し、筒状部材23の基端部
23bと本体部23aの境界部がピンチオフ部31b,
32bに対向する位置に位置決めする(図7参照)。
【0037】 上記ののち、金型31,32の型閉
じを行ない、ピンチオフ部31e,32eによりパリス
ン35の図示上端側をピンチオフするとともに、エッジ
状ピンチオフ部31b,32bと筒状部材23の外周面
との間でパリスン35を挟圧する。
【0038】この型閉じの進行にともなって、パリスン
35が順次エッジ状ピンチオフ部31b,32bと溝形
成用突出部31f,32fとにより押圧変形されて基端
部23bの開口縁部からその外面側および内面側へまわ
り込むように流動し、基端部23bのほぼ全体が埋込ま
れた厚肉の開口縁部22aが形成されるとともに、環状
溝22bが形成されて行く。そして、型閉じ完了時にお
いては、エッジ状ピンチオフ部31b,32bが筒状部
材23の外周面に当接して開口縁部22aが形成される
とともに環状溝22bが形成され、同時にマンドレル3
3と挿入穴31c,32cの間の空間部のバリ35bと
に分離される。
【0039】この場合、エッジ状ピンチオフ部31b,
32bと筒状部材23の当接部に非常に薄いバリ(不図
示)が残ることがあるが、これは後述する型開きを行な
ったときにエッジ状ピンチオフ部31b,32bの部位
で自動的に切断される。
【0040】 上記ののち、パリスン35内へマン
ドレル33に設けられた吹込孔33c等を介して加圧流
体を導入してキャビティ31a,32aに沿って膨張さ
せることにより、筒状部材付き樹脂製中空体21をブロ
ー成形する。
【0041】 上記ののち、金型中で冷却し、つい
で、型開きを行なって筒状部材付き樹脂製中空体21を
取り出し不要なバリを除去する。
【0042】本発明において使用される熱可塑性樹脂
は、耐熱性に勝れる非晶性樹脂やそのブレンド物、例え
ば、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボネー
ト、非晶性ポリアミド、ABS樹脂、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイ
ミドである。また、非晶性樹脂のブレンド物としてはA
BS樹脂とポリカーボネートとのブレンド物、ポリサル
フォンとABS樹脂のブレンド物等が好ましい。
【0043】また、筒状部材は、熱可塑性樹脂製、金属
製、熱硬化性樹脂製またはセラミック製とすることがで
きる。
【0044】さらに、筒状部材および樹脂製中空体は、
上記各実施例で示した円筒状に限らず、4角形等の多角
形とすることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0046】筒状部材の基端部が樹脂製中空体における
開口縁部内に埋込まれているため、両者の結合強度が大
きくなるとともに、高温の雰囲気中で使用しても筒状部
材が脱落することがない。また、筒状部材の本体部のほ
ぼ全体が前記開口縁部より外方へ突出しているため、ブ
ロー成形時におけるパーティングラインが発生したり、
バリが付着することがなく、予め筒状部材の本体部の寸
法精度を高精度に仕上げておくことにより、筒状部材の
高精度な本体部を他部材との接続部として利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の第1
実施例の主要部を示し、(a)は部分斜視図、(b)は
部分断面図である。
【図2】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の製造
方法の第1実施例における一工程を示す説明図である。
【図3】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の製造
方法の第1実施例における一工程を示す金型主要部の断
面図である。
【図4】筒状部材付き樹脂製中空体の製造方法の第1実
施例における、ブロー成形完了時の金型主要部の断面図
である。
【図5】筒状部材付き樹脂製中空体の製造方法の第2実
施例における一工程を示す説明図である。
【図6】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の第2
実施例の主要部を示す部分断面図である。
【図7】本発明に係る筒状部材付き樹脂製中空体の製造
方法の第2実施例におけるブロー成形完了時の金型主要
部の断面図である。
【図8】従来の口部にねじ部品をインサートしたブロー
成形品の製造方法における一工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1,21 筒状部材付き樹脂製中空体 2,22 樹脂製中空体 2a,22a 開口縁部 3,23 筒状部材 3a,23a 本体部 3b,23b 基端部 11,31 一方の金型 11a,12a,31a,32a キャビティ 11b,12b,31b,32b エッジ状ピンチオ
フ部 11c,12c,31c,32c 挿入穴 11d,12d,31d,32d 当接部 11e,12e,31e,32e ピンチオフ部 11f,12f 駒型 13d,33d 環状溝 31f,32f 溝形成用突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製中空体が熱可塑性樹脂よりブロー
    成形されたものであって、筒状部材が、その本体部の一
    端から径方向外方へ拡大するテーパー状の基端部を有
    し、前記基端部が樹脂製中空体の開口縁部を構成する樹
    脂層中に埋込まれており、前記本体部は前記開口縁部よ
    り外方へ突出していることを特徴とする筒状部材付き樹
    脂製中空体。
  2. 【請求項2】 型閉じすることにより、開口縁部の外周
    面を含めた樹脂製中空体の外面を規制するキャビティ
    と、前記キャビティの前記開口縁部の外周面を規制する
    部位の開口部内周面に形成されたエッジ状ピンチオフ部
    と、保持部材に保持された筒状部材を出し入れできる前
    記エッジ状ピンチオフ部から金型外面へ貫通する挿入穴
    を備えた分割形式の金型を用い、 前記分割形式の金型を型開きし、型開きされた前記金型
    間に熱可塑性樹脂よりなる溶融したパリスンをその開放
    端が前記挿入穴内に達するように配置するとともに、前
    記パリスンの開放端より前記保持部材に保持された前記
    筒状部材を挿入してその本体部の一端から径方向外方へ
    拡大する基端部と前記本体部との境界部が前記エッジ状
    ピンチオフ部に対向するように位置決めし、ついで型閉
    じを行なうことで、前記エッジ状ピンチオフ部と前記筒
    状部材の外周面とで前記パリスンを挟圧して前記基端部
    の外面側および内面側へパリスンを流動させることによ
    って前記基端部が埋込まれた前記開口縁部を形成したの
    ち、前記パリスン内に加圧流体を導入して前記キャビテ
    ィに沿って膨張させることを特徴とする筒状部材付き樹
    脂製中空体の製造方法。
  3. 【請求項3】 筒状部材の本体部の外周面をバリの付着
    を防止するためのカバー部材で囲んでパリスン内に挿入
    することを特徴とする請求項2記載の筒状部材付き樹脂
    製中空体の製造方法。
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