JPH09117493A - 縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造 - Google Patents
縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造Info
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- JPH09117493A JPH09117493A JP7300808A JP30080895A JPH09117493A JP H09117493 A JPH09117493 A JP H09117493A JP 7300808 A JP7300808 A JP 7300808A JP 30080895 A JP30080895 A JP 30080895A JP H09117493 A JPH09117493 A JP H09117493A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 付着物を含んだ汚水を被滅菌物から確実に分
離して、汚水が付着していない状態で被滅菌物を廃棄す
ることができる縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構
造を提供すること。 【解決手段】 内部に被滅菌物を収容する被滅菌物収納
容器の下部に汚水通過孔を形成するとともに、該被滅菌
物収納容器の底部を覆うように防水性袋を設置し、上記
汚水通過孔から流出する液を上記袋で受け止めるように
している。
離して、汚水が付着していない状態で被滅菌物を廃棄す
ることができる縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構
造を提供すること。 【解決手段】 内部に被滅菌物を収容する被滅菌物収納
容器の下部に汚水通過孔を形成するとともに、該被滅菌
物収納容器の底部を覆うように防水性袋を設置し、上記
汚水通過孔から流出する液を上記袋で受け止めるように
している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型高圧蒸気滅菌
器における汚水捕集構造に関する。
器における汚水捕集構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】縦型高圧蒸気滅菌器７０は、図１０に示
したように、上方が開口したチャンバ７１を有してい
る。そして、籠状（網状）の被滅菌物収納容器７２に被
滅菌物Ａを収納し、その収納容器７２をチャンバ７１内
に装填し、チャンバ７１の開口を蓋７３によって閉じ、
該チャンバ７１内に高圧蒸気を発生させ、該高圧蒸気で
被滅菌物Ａの滅菌処理を行なうものである。
したように、上方が開口したチャンバ７１を有してい
る。そして、籠状（網状）の被滅菌物収納容器７２に被
滅菌物Ａを収納し、その収納容器７２をチャンバ７１内
に装填し、チャンバ７１の開口を蓋７３によって閉じ、
該チャンバ７１内に高圧蒸気を発生させ、該高圧蒸気で
被滅菌物Ａの滅菌処理を行なうものである。
【０００３】このような縦型高圧蒸気滅菌器７０におい
て、被滅菌物収納容器７２内に直接被滅菌物Ａを収容し
て滅菌作業を行なうと、被滅菌物Ａ、例えばシャーレ，
マイクロプレート，フラスコ，ピペットチップ，採血シ
リンジ等に付着した培養基，血液等が高圧の加熱蒸気に
より煮沸溶解され、被滅菌物収納容器７２の孔を通って
外部に流出し、チャンバ底面に設けられたドレン孔７４
あるいは側面に設けられた空気抜き孔、安全弁のための
孔等７５を塞ぐ虞があった。
て、被滅菌物収納容器７２内に直接被滅菌物Ａを収容し
て滅菌作業を行なうと、被滅菌物Ａ、例えばシャーレ，
マイクロプレート，フラスコ，ピペットチップ，採血シ
リンジ等に付着した培養基，血液等が高圧の加熱蒸気に
より煮沸溶解され、被滅菌物収納容器７２の孔を通って
外部に流出し、チャンバ底面に設けられたドレン孔７４
あるいは側面に設けられた空気抜き孔、安全弁のための
孔等７５を塞ぐ虞があった。
【０００４】そこで、従来では、それらの被滅菌物Ａを
図１０に示したように、袋７６に入れて滅菌処理を行な
い、流出した培養基，血液等を袋７６内に溜めて、それ
らがチャンバ７１内に流出するのを防止していた。
図１０に示したように、袋７６に入れて滅菌処理を行な
い、流出した培養基，血液等を袋７６内に溜めて、それ
らがチャンバ７１内に流出するのを防止していた。
【０００５】しかしながら、被滅菌物Ａに注射針等の鋭
利なものが含まれていた場合には、袋７６が破れて内部
の液状物（汚水）がチャンバ内に流れ出てしまう虞があ
り、さらには廃棄物集積所，廃棄物運搬車の処理物投入
口の周辺等を汚してしまう場合もある。
利なものが含まれていた場合には、袋７６が破れて内部
の液状物（汚水）がチャンバ内に流れ出てしまう虞があ
り、さらには廃棄物集積所，廃棄物運搬車の処理物投入
口の周辺等を汚してしまう場合もある。
【０００６】そこで、出願人は先に、下方部の側壁およ
び底壁を無孔にしてそこに汚水溜めを画成した被滅菌物
収納容器を提供した（実公平５─４３７９７）。この被
滅菌物収納容器によれば、煮沸溶解された被滅菌物の付
着物等を含む汚水が容器の底部に溜められるため、被滅
菌物の付着物がチャンバ内に流出することはない。
び底壁を無孔にしてそこに汚水溜めを画成した被滅菌物
収納容器を提供した（実公平５─４３７９７）。この被
滅菌物収納容器によれば、煮沸溶解された被滅菌物の付
着物等を含む汚水が容器の底部に溜められるため、被滅
菌物の付着物がチャンバ内に流出することはない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな被滅菌物収納容器では、チャンバ内への汚水流出は
防げるが、容器下部に収容されている被滅菌物は、汚水
に浸された状態にあるため、被滅菌物を容器から取り出
す際に、該滅菌物に付着した汚水によって、周辺を汚し
てしまう虞があった。
うな被滅菌物収納容器では、チャンバ内への汚水流出は
防げるが、容器下部に収容されている被滅菌物は、汚水
に浸された状態にあるため、被滅菌物を容器から取り出
す際に、該滅菌物に付着した汚水によって、周辺を汚し
てしまう虞があった。
【０００８】そこで、本発明の目的は、付着物を含んだ
汚水を被滅菌物から確実に分離して、汚水が付着してい
ない状態で被滅菌物を廃棄することができる縦型高圧蒸
気滅菌器における汚水捕集構造を提供することにある。
汚水を被滅菌物から確実に分離して、汚水が付着してい
ない状態で被滅菌物を廃棄することができる縦型高圧蒸
気滅菌器における汚水捕集構造を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の縦型高圧蒸気滅
菌器における汚水捕集構造では、内部に被滅菌物を収容
する被滅菌物収納容器の下部に汚水通過孔を形成すると
ともに、該被滅菌物収納容器の底部を覆うように防水性
袋を設置し、上記汚水通過孔から流出する液を上記袋で
受け止めるようにしている。
菌器における汚水捕集構造では、内部に被滅菌物を収容
する被滅菌物収納容器の下部に汚水通過孔を形成すると
ともに、該被滅菌物収納容器の底部を覆うように防水性
袋を設置し、上記汚水通過孔から流出する液を上記袋で
受け止めるようにしている。
【００１０】本発明によれば、高圧蒸気によって煮沸溶
解され、被滅菌物から流れ出た付着物を含んだ汚水は、
被滅菌物収納容器の汚水通過孔から袋内に落下し、該袋
に溜められる。したがって、被滅菌物は汚水から完全に
分離される。滅菌作業後、被滅菌物収納容器は滅菌器の
チャンバから取り出され、内部の被滅菌物は所定の場所
に廃棄される。同時またはその後にチャンバから袋が取
り出され、該袋内の汚水は、他の所定場所に廃棄され
る。
解され、被滅菌物から流れ出た付着物を含んだ汚水は、
被滅菌物収納容器の汚水通過孔から袋内に落下し、該袋
に溜められる。したがって、被滅菌物は汚水から完全に
分離される。滅菌作業後、被滅菌物収納容器は滅菌器の
チャンバから取り出され、内部の被滅菌物は所定の場所
に廃棄される。同時またはその後にチャンバから袋が取
り出され、該袋内の汚水は、他の所定場所に廃棄され
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１乃至図３は、本発明に係る縦
型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造の第１実施例を
概念的に示している。
型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造の第１実施例を
概念的に示している。
【００１２】図２に示したように、縦型高圧蒸気滅菌器
は、機器本体１にチャンバ２を有しており、該チャンバ
２は、上方に開口３を有している。そして、チャンバ２
の底面にはドレン孔４が形成され、側面には空気抜き孔
５が形成されている。また、チャンバ２の底部には簀の
子６が配設され、該簀の子６の下方にはヒータ７が配置
されている。
は、機器本体１にチャンバ２を有しており、該チャンバ
２は、上方に開口３を有している。そして、チャンバ２
の底面にはドレン孔４が形成され、側面には空気抜き孔
５が形成されている。また、チャンバ２の底部には簀の
子６が配設され、該簀の子６の下方にはヒータ７が配置
されている。
【００１３】また、縦型高圧蒸気滅菌器は、機器本体１
の上部に開閉蓋８を備えている。そして、この開閉蓋８
は閉成状態で、チャンバ２の開口３を覆い、チャンバ２
内で発生させた蒸気の圧力を高圧に維持する。
の上部に開閉蓋８を備えている。そして、この開閉蓋８
は閉成状態で、チャンバ２の開口３を覆い、チャンバ２
内で発生させた蒸気の圧力を高圧に維持する。
【００１４】この実施例の縦型高圧蒸気滅菌器で採用さ
れている被滅菌物収納容器１０は、ステンレススチー
ル，アルミニウム，合成樹脂等の錆難い材質の網板また
はパンチングプレート等によって有底円筒状に形成され
ている。この被滅菌物収納容器１０の上端には、周囲複
数箇所に外方に向けて係止片１１が配設されている。さ
らに、この被滅菌物収納容器１０の上端には、取っ手１
２が配設されている。
れている被滅菌物収納容器１０は、ステンレススチー
ル，アルミニウム，合成樹脂等の錆難い材質の網板また
はパンチングプレート等によって有底円筒状に形成され
ている。この被滅菌物収納容器１０の上端には、周囲複
数箇所に外方に向けて係止片１１が配設されている。さ
らに、この被滅菌物収納容器１０の上端には、取っ手１
２が配設されている。
【００１５】また、この実施例の縦型高圧蒸気滅菌器で
は、上記被滅菌物収納容器１０を収容する有底円筒状の
アウタケース２０を備えている。このアウタケース２０
は、ステンレススチール，アルミニウム，合成樹脂等の
錆難い材質の網材によって形成され、上記被滅菌物収納
容器１０の深さに対して十分な深さを有している。この
アウタケース２０には、上端部に取っ手２１が配設され
ている。
は、上記被滅菌物収納容器１０を収容する有底円筒状の
アウタケース２０を備えている。このアウタケース２０
は、ステンレススチール，アルミニウム，合成樹脂等の
錆難い材質の網材によって形成され、上記被滅菌物収納
容器１０の深さに対して十分な深さを有している。この
アウタケース２０には、上端部に取っ手２１が配設され
ている。
【００１６】また、この実施例の縦型高圧蒸気滅菌器
は、耐熱性および防水性に富んだ袋３０を有している。
この袋３０は上記被滅菌物収納容器１０を収容するため
の十分な深さを有している。
は、耐熱性および防水性に富んだ袋３０を有している。
この袋３０は上記被滅菌物収納容器１０を収容するため
の十分な深さを有している。
【００１７】この高圧蒸気滅菌器では、チャンバ２内に
水が溜められる。一方、アウタケース２０内に袋３０が
装填され、外袋の開口縁がアウタケース２０の開口縁に
被せられる。そして、このアウタケース２０がチャンバ
２内に収容される。次いで、袋３０内に被滅菌物収納容
器１０が収納される。この状態において、袋３０は図３
に示したように、上端部３０ａがアウタケース２０の上
端２０ａと被滅菌物収納容器１０の係止片１１との間に
挟持される。上記被滅菌物収納容器１０には、該被滅菌
物収納容器１０がチャンバ２内に収納される以前または
以後に被滅菌物（実施例においては、シャーレ）Ａが収
納される。
水が溜められる。一方、アウタケース２０内に袋３０が
装填され、外袋の開口縁がアウタケース２０の開口縁に
被せられる。そして、このアウタケース２０がチャンバ
２内に収容される。次いで、袋３０内に被滅菌物収納容
器１０が収納される。この状態において、袋３０は図３
に示したように、上端部３０ａがアウタケース２０の上
端２０ａと被滅菌物収納容器１０の係止片１１との間に
挟持される。上記被滅菌物収納容器１０には、該被滅菌
物収納容器１０がチャンバ２内に収納される以前または
以後に被滅菌物（実施例においては、シャーレ）Ａが収
納される。
【００１８】そして、開閉蓋８を閉じた後、ヒータ７が
加熱される。すると、チャンバ２内に高圧蒸気が発生
し、該蒸気は上昇して上部開口から被滅菌物収納容器１
０に浸入し、該被滅菌物収納容器１０内に充満される。
この飽和蒸気によって被滅菌物Ａが滅菌される。その
際、被滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が溶解し
て流れ出るが、それらは被滅菌物収納容器１０の下部側
壁または底壁の網目（汚水通過孔）から袋３０内に落下
する。
加熱される。すると、チャンバ２内に高圧蒸気が発生
し、該蒸気は上昇して上部開口から被滅菌物収納容器１
０に浸入し、該被滅菌物収納容器１０内に充満される。
この飽和蒸気によって被滅菌物Ａが滅菌される。その
際、被滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が溶解し
て流れ出るが、それらは被滅菌物収納容器１０の下部側
壁または底壁の網目（汚水通過孔）から袋３０内に落下
する。
【００１９】このようにして、滅菌作業が終了したなら
ば、開閉蓋８を開け、取っ手２１を持ってアウタケース
２０をチャンバ２から取り出す。そして、被滅菌物収納
容器１０をアウタケース２０から取り出し、該被滅菌物
Ａを廃棄物集積場，廃棄物運搬車の処理物投入口等へ廃
棄する。また、アウタケース２０から袋３０を取り出
し、該袋３０内に溜まった汚水を適宜な場所に廃棄す
る。
ば、開閉蓋８を開け、取っ手２１を持ってアウタケース
２０をチャンバ２から取り出す。そして、被滅菌物収納
容器１０をアウタケース２０から取り出し、該被滅菌物
Ａを廃棄物集積場，廃棄物運搬車の処理物投入口等へ廃
棄する。また、アウタケース２０から袋３０を取り出
し、該袋３０内に溜まった汚水を適宜な場所に廃棄す
る。
【００２０】図４乃至図６は、本発明に係る縦型高圧蒸
気滅菌器における汚水捕集構造の第２実施例を概念的に
示している。
気滅菌器における汚水捕集構造の第２実施例を概念的に
示している。
【００２１】この縦型高圧蒸気滅菌器で採用されている
被滅菌物収納容器４０は、ステンレススチール，アルミ
ニウム，合成樹脂等の錆難い材質の網板またはパンチン
グプレート等によって有底円筒状に形成されている。こ
の被滅菌物収納容器４０の上端には、周囲複数箇所に外
方に向けてクランプ４１が配設されている。クランプ４
１は、図６（ａ）に示したように、釣針状片４２の基部
がピン４３によって被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａ
の内面に支持されている。この釣針状片４２の腹部には
突出部４２ａが形成されており、図６（ｂ）に示したよ
うに、釣針状片４２を回動させると、該突出部４２ａが
被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａの内面に当接し、釣
針状片４２を被滅菌物収納容器４０の内方へ引き込む。
また、被滅菌物収納容器４０の下部には、被滅菌物収納
容器４０の底部４０ｂを簀の子６から適宜な距離に保つ
ために、脚４４が配設されている。さらに、この被滅菌
物収納容器４０の上端には、取っ手４５が配設されてい
る。
被滅菌物収納容器４０は、ステンレススチール，アルミ
ニウム，合成樹脂等の錆難い材質の網板またはパンチン
グプレート等によって有底円筒状に形成されている。こ
の被滅菌物収納容器４０の上端には、周囲複数箇所に外
方に向けてクランプ４１が配設されている。クランプ４
１は、図６（ａ）に示したように、釣針状片４２の基部
がピン４３によって被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａ
の内面に支持されている。この釣針状片４２の腹部には
突出部４２ａが形成されており、図６（ｂ）に示したよ
うに、釣針状片４２を回動させると、該突出部４２ａが
被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａの内面に当接し、釣
針状片４２を被滅菌物収納容器４０の内方へ引き込む。
また、被滅菌物収納容器４０の下部には、被滅菌物収納
容器４０の底部４０ｂを簀の子６から適宜な距離に保つ
ために、脚４４が配設されている。さらに、この被滅菌
物収納容器４０の上端には、取っ手４５が配設されてい
る。
【００２２】この実施例の縦型高圧蒸気滅菌器で採用さ
れている袋３０は、上記実施例のものと同じである。
れている袋３０は、上記実施例のものと同じである。
【００２３】この実施例の縦型高圧蒸気滅菌器では、袋
３０内に被滅菌物収納容器４０が収容され、該袋３０の
上端３０ａが図６（ｂ）に示したように、釣針状片４２
の先端部４２ｂと被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａの
外面との間に挟持される。そして、図５に示したよう
に、被滅菌物収納容器４０は、袋３０とともにチャンバ
２内に収容される。上記被滅菌物収納容器４０には、該
被滅菌物収納容器４０がチャンバ２内に収納される以前
または以後に被滅菌物（実施例においては、シャーレ）
Ａが収納される。
３０内に被滅菌物収納容器４０が収容され、該袋３０の
上端３０ａが図６（ｂ）に示したように、釣針状片４２
の先端部４２ｂと被滅菌物収納容器４０の上縁４０ａの
外面との間に挟持される。そして、図５に示したよう
に、被滅菌物収納容器４０は、袋３０とともにチャンバ
２内に収容される。上記被滅菌物収納容器４０には、該
被滅菌物収納容器４０がチャンバ２内に収納される以前
または以後に被滅菌物（実施例においては、シャーレ）
Ａが収納される。
【００２４】この高圧蒸気滅菌器では、上記第１実施例
で説明したと同様に、滅菌のための高圧蒸気によて、被
滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が煮沸溶解され
て、被滅菌物収納容器４０の下部及び底部４０ｂの網目
（汚水通過孔）から袋３０内に落下する。
で説明したと同様に、滅菌のための高圧蒸気によて、被
滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が煮沸溶解され
て、被滅菌物収納容器４０の下部及び底部４０ｂの網目
（汚水通過孔）から袋３０内に落下する。
【００２５】このようにして、滅菌作業が終了したなら
ば、開閉蓋８を開け、取っ手４５を持って袋３０と共に
被滅菌物収納容器４０をチャンバ２から取り出す。そし
て、クランプ４１を開放して、袋３０を被滅菌物収納容
器４０から取り外す。そして、袋３０内に溜まった汚水
を適宜な場所に廃棄し、また被滅菌物収納容器４０を処
理場等に運び被滅菌物Ａをそこに廃棄する。
ば、開閉蓋８を開け、取っ手４５を持って袋３０と共に
被滅菌物収納容器４０をチャンバ２から取り出す。そし
て、クランプ４１を開放して、袋３０を被滅菌物収納容
器４０から取り外す。そして、袋３０内に溜まった汚水
を適宜な場所に廃棄し、また被滅菌物収納容器４０を処
理場等に運び被滅菌物Ａをそこに廃棄する。
【００２６】図７乃至図９は、本発明に係る縦型高圧蒸
気滅菌器における汚水捕集構造の第３実施例を示してい
る。
気滅菌器における汚水捕集構造の第３実施例を示してい
る。
【００２７】この縦型高圧蒸気滅菌器では、被滅菌物収
納容器５０の開口縁に段部５１が形成されている。ま
た、この縦型高圧蒸気滅菌器は、上記段部５１に嵌着す
るリング状スプリング５２を備えている。
納容器５０の開口縁に段部５１が形成されている。ま
た、この縦型高圧蒸気滅菌器は、上記段部５１に嵌着す
るリング状スプリング５２を備えている。
【００２８】この高圧蒸気滅菌器で使用される被滅菌物
収納容器５０は、上記各実施例のものと同様に、ステン
レススチール，アルミニウム，合成樹脂等の錆難い材質
の網板またはパンチングプレート等によって有底円筒状
に形成されている。そして、被滅菌物収納容器５０の下
部には、被滅菌物収納容器５０の底部５０ａを簀の子６
から適宜な距離に保つために、脚５３が配設されてい
る。さらに、この被滅菌物収納容器５０の上縁には、取
っ手５４が配設されている。
収納容器５０は、上記各実施例のものと同様に、ステン
レススチール，アルミニウム，合成樹脂等の錆難い材質
の網板またはパンチングプレート等によって有底円筒状
に形成されている。そして、被滅菌物収納容器５０の下
部には、被滅菌物収納容器５０の底部５０ａを簀の子６
から適宜な距離に保つために、脚５３が配設されてい
る。さらに、この被滅菌物収納容器５０の上縁には、取
っ手５４が配設されている。
【００２９】この高圧蒸気滅菌器では、被滅菌物収納容
器５０を袋３０内に収容し、袋３０の上縁３０ａを被滅
菌物収納容器５０内に臨ませた状態で、リング状スプリ
ング５１をその両端を摘んで窄めて袋３０の上縁３０ａ
内側に挿入させ、そこで広げて該リング状スプリング５
１を図８に示したように被滅菌物収納容器５０の段部５
１嵌着させる。したがって、袋３０はその上縁３０ａが
リング状スプリング５２によって、被滅菌物収納容器５
０に保持される。
器５０を袋３０内に収容し、袋３０の上縁３０ａを被滅
菌物収納容器５０内に臨ませた状態で、リング状スプリ
ング５１をその両端を摘んで窄めて袋３０の上縁３０ａ
内側に挿入させ、そこで広げて該リング状スプリング５
１を図８に示したように被滅菌物収納容器５０の段部５
１嵌着させる。したがって、袋３０はその上縁３０ａが
リング状スプリング５２によって、被滅菌物収納容器５
０に保持される。
【００３０】このような状態においては、被滅菌物収納
容器５０の脚５３が袋３０の底部３０ｂを押し下げて該
底部３０ｂを簀の子６上に着座させる。
容器５０の脚５３が袋３０の底部３０ｂを押し下げて該
底部３０ｂを簀の子６上に着座させる。
【００３１】この実施例の高圧蒸気滅菌器でも、上記実
施例と同様に、該被滅菌物収納容器５０がチャンバ２内
に収納される以前または以後に被滅菌物（実施例におい
ては、シャーレ）Ａが収納される。
施例と同様に、該被滅菌物収納容器５０がチャンバ２内
に収納される以前または以後に被滅菌物（実施例におい
ては、シャーレ）Ａが収納される。
【００３２】この実施例の高圧蒸気滅菌器でも、上記実
施例と同様に、チャンバ２内に水が溜められ、開閉蓋８
を閉じた後、ヒータ７が加熱される。すると、チャンバ
２内に高圧蒸気が発生し、該蒸気は上昇して上部開口か
ら被滅菌物収納容器５０内に浸入する。そして、この飽
和蒸気の対流によって、被滅菌物Ａが滅菌される。その
際、被滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が煮沸溶
解されて流れ出るが、それらは被滅菌物収納容器５０の
底部５０ａから袋３０内に落下する。
施例と同様に、チャンバ２内に水が溜められ、開閉蓋８
を閉じた後、ヒータ７が加熱される。すると、チャンバ
２内に高圧蒸気が発生し、該蒸気は上昇して上部開口か
ら被滅菌物収納容器５０内に浸入する。そして、この飽
和蒸気の対流によって、被滅菌物Ａが滅菌される。その
際、被滅菌物Ａに付着している培養基，血液等が煮沸溶
解されて流れ出るが、それらは被滅菌物収納容器５０の
底部５０ａから袋３０内に落下する。
【００３３】このようにして、滅菌作業が終了したなら
ば、開閉蓋８を開け、取っ手５４を持って被滅菌物収納
容器５０をチャンバ２から取り出す。そして、リング状
スプリング５２を窄めて、該スプリング５２を被滅菌物
収納容器５０から取り外し、袋３０の上縁部３０ａを被
滅菌物収納容器５０から開放させる。そこで、被滅菌物
収納容器５０を袋３０から取り出し、被滅菌物収納容器
５０を処理場へ運び、内部の被滅菌物Ａをそこに廃棄す
る。また、袋３０を適宜な場所に運び、内部の汚水をそ
こに廃棄する。
ば、開閉蓋８を開け、取っ手５４を持って被滅菌物収納
容器５０をチャンバ２から取り出す。そして、リング状
スプリング５２を窄めて、該スプリング５２を被滅菌物
収納容器５０から取り外し、袋３０の上縁部３０ａを被
滅菌物収納容器５０から開放させる。そこで、被滅菌物
収納容器５０を袋３０から取り出し、被滅菌物収納容器
５０を処理場へ運び、内部の被滅菌物Ａをそこに廃棄す
る。また、袋３０を適宜な場所に運び、内部の汚水をそ
こに廃棄する。
【００３４】以上に示した実施例では、袋３０を被滅菌
物収納容器４０，５０または被滅菌物収納容器１０とア
ウタケース２０との間に係止させているが、袋３０を機
器本体１のチャンバ２内に係止させることもできる。こ
の場合には、発生した高圧蒸気が袋３０の上部開口から
袋３０内に浸入できるように、袋３０の上部またはチャ
ンバ２の上縁部に蒸気通路を形成する必要がある。ま
た、この場合には、袋３０がチャンバ２内に開口してい
る空気抜き孔５等を塞ぐ虞がある。したがって、機器本
体１は、図８に示したようにチャンバ２の内周面に沿っ
て空気孔５等を覆うように網板９等を配設したものを使
用することが好ましい。
物収納容器４０，５０または被滅菌物収納容器１０とア
ウタケース２０との間に係止させているが、袋３０を機
器本体１のチャンバ２内に係止させることもできる。こ
の場合には、発生した高圧蒸気が袋３０の上部開口から
袋３０内に浸入できるように、袋３０の上部またはチャ
ンバ２の上縁部に蒸気通路を形成する必要がある。ま
た、この場合には、袋３０がチャンバ２内に開口してい
る空気抜き孔５等を塞ぐ虞がある。したがって、機器本
体１は、図８に示したようにチャンバ２の内周面に沿っ
て空気孔５等を覆うように網板９等を配設したものを使
用することが好ましい。
【００３５】なお、上記実施例では、袋３０を被滅菌物
収容容器１０，４０，５０の上端に保持させているが、
本発明の縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造で
は、袋３０の保持位置は上記実施例に限定されるもので
なく、例えば被滅菌物収容容器の下部のみを覆うように
袋３０を配置させてもよい。
収容容器１０，４０，５０の上端に保持させているが、
本発明の縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造で
は、袋３０の保持位置は上記実施例に限定されるもので
なく、例えば被滅菌物収容容器の下部のみを覆うように
袋３０を配置させてもよい。
【００３６】また、上記各実施例では、被滅菌物収納容
器１０，４０，５０を網板によって形成しているが無孔
の板によて形成してもよい。但し、この場合は被滅菌物
収納容器の底壁に、汚水通過孔が必要である。
器１０，４０，５０を網板によって形成しているが無孔
の板によて形成してもよい。但し、この場合は被滅菌物
収納容器の底壁に、汚水通過孔が必要である。
【００３７】
【発明の効果】本発明の縦型高圧蒸気滅菌器における汚
水捕集構造によれば、被滅菌物を収納する容器と汚水を
溜める袋とが、それぞれ分離独立している。したがっ
て、被滅菌物と汚水とを所望とする場所に容易に分別廃
棄することができる。
水捕集構造によれば、被滅菌物を収納する容器と汚水を
溜める袋とが、それぞれ分離独立している。したがっ
て、被滅菌物と汚水とを所望とする場所に容易に分別廃
棄することができる。
【図１】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第１実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
捕集構造の第１実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
【図２】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第１実施例を概念的に示した断面図である。
捕集構造の第１実施例を概念的に示した断面図である。
【図３】図２に示した汚水捕集構造における袋係止状態
を示した拡大部分断面図である。
を示した拡大部分断面図である。
【図４】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第２実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
捕集構造の第２実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
【図５】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第２実施例を概念的に示した断面図である。
捕集構造の第２実施例を概念的に示した断面図である。
【図６】図５に示した汚水捕集構造における袋の係止状
態を示した拡大部分断面図である。
態を示した拡大部分断面図である。
【図７】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第３実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
捕集構造の第３実施例で採用される用具を示した分解斜
視図である。
【図８】本発明に係る縦型高圧蒸気滅菌器における汚水
捕集構造の第３実施例を概念的に示した断面図である。
捕集構造の第３実施例を概念的に示した断面図である。
【図９】図８に示した汚水捕集構造における袋の係止状
態を示した拡大部分断面図である。
態を示した拡大部分断面図である。
【図１０】従来の縦型高圧蒸気滅菌器を示した断面図で
ある。
ある。
１ 機器本体 ２ チャンバ ３ 上方開口 １０ 被滅菌物収納容器 １１ 係止片 １２ 取っ手 ２０ アウタケース ２０ａ 上縁 ２１ 取っ手 ３０ 袋 ３０ａ 上縁 ３０ｂ 底部 ３１ａ 側壁 ３１ｂ 底壁 ４０ 被滅菌物収納容器 ４０ａ 上縁 ４１ クランプ ４２ 釣針状片 ４２ａ 突出部 ４３ ピン ５０ 被滅菌物収納容器 ５１ 段部 ５２ リング状スプリング ５３ 脚 ５４ 取っ手 Ａ 被滅菌物
Claims (1)
- 【請求項１】 被滅菌物を被滅菌物収納容器内に収納
し、該被滅菌物収納容器を機器本体に形成したチャンバ
の上方開口からチャンバ内に装填し、上記チャンバ内に
高圧蒸気を充満させて、上記被滅菌物の滅菌処理を行な
う縦型高圧蒸気滅菌における汚水捕集構造において、上
記被滅菌物収納容器の下部に汚水通過孔を形成するとと
もに、該被滅菌物収納容器の底部を覆うように防水性袋
を設置し、上記汚水通過孔から流出する液を上記袋で受
け止めるようにしたことを特徴とする縦型高圧蒸気滅菌
器における汚水捕集構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07300808A JP3083746B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07300808A JP3083746B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09117493A true JPH09117493A (ja) | 1997-05-06 |
| JP3083746B2 JP3083746B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=17889358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07300808A Expired - Fee Related JP3083746B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 縦型高圧蒸気滅菌器における汚水捕集構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3083746B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008110095A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP07300808A patent/JP3083746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008110095A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3083746B2 (ja) | 2000-09-04 |
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Legal Events
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