JPH09113946A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH09113946A
JPH09113946A JP26740495A JP26740495A JPH09113946A JP H09113946 A JPH09113946 A JP H09113946A JP 26740495 A JP26740495 A JP 26740495A JP 26740495 A JP26740495 A JP 26740495A JP H09113946 A JPH09113946 A JP H09113946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens unit
photographing
screen frame
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26740495A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Tanaka
義一 田中
Shozo Miyazaki
正三 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP26740495A priority Critical patent/JPH09113946A/ja
Publication of JPH09113946A publication Critical patent/JPH09113946A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lens Barrels (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズのレンズ鏡銅周囲からフィルム面
に入射する不要光を完全に遮光する。 【解決手段】 カメラのハウジング30内の沈胴式撮影
レンズユニット2と撮影画面枠11との空間に撮影画面
枠11の開口部115を遮光する角錐台状のフード20
を設けた。フード20は撮影画面枠11の四辺に回動自
在に設けられた4枚の遮光板21〜24からなり、撮影
レンズユニット2の沈胴動作により撮影画面枠11の前
面に畳込可能になっている。撮影レンズユニット2が突
出すると、スプリング223,233,243のバネ力
により遮光板21〜24がレンズ側に開いてフード20
が構成され、沈胴すると、撮影レンズユニット2に押さ
れて遮光板21〜24が撮影画面枠11の前面に折畳ま
れる。撮影画面枠11の全周縁部をフード20で遮光す
ることによりレンズ鏡銅の隙間から入射する不要光を完
全に遮光するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズの有効
光路外から撮影画面枠内へ入射する不要光を遮光するカ
メラの遮光構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記カメラの遮光構造に関し、種
々提案されている。例えば実開平2−75614号公報
には、ズームレンズの内筒のフィルム面側の端面に凹部
を形成し、この内筒を支持するカム筒の外周面と上記凹
部とに断面コ字型のリング状の遮蔽部材を嵌装して上記
内筒とカム筒との隙間から入射する不要光を遮光する遮
光方法が示されている。
【0003】また、実開平6−273651号公報に
は、固定枠とこの固定枠に光軸方向に移動可能に支持さ
れた移動枠との段差部分にリング状の重合された2枚の
遮光膜からなる遮光部材を設け、この遮光部材の先端部
を移動枠の外周に圧接させて不要光の固定枠と移動枠と
の隙間への侵入を防止するようにした遮光方法が示され
ている。
【0004】また、ズームレンズを備えたコンパクトカ
メラにおいては、レンズユニットの鏡銅とこの鏡銅を摺
動可能に支持するハウジングとの隙間にウレタン樹脂等
からなる遮光部材を充填し、この隙間からの不要光を遮
光する遮光方法が採用されている。
【0005】更に、レンズユニットの光路内での反射に
よる有害光を遮光するとともに、上記レンズユニットの
鏡銅とハウジングとの隙間から入射する不要光を遮光す
るため、上記レンズユニットのフィルム面側の端部に中
央に開口部を有する遮光板を設けたものが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平2−756
14号公報のものは、内筒のフィルム面側の端面にリン
グ状の遮光部材を嵌装するための凹溝を設けなければな
らないので、内筒の鏡銅径が大きくなり、全体にレンズ
ユニットの外径が大きくなる。このため、一眼レフカメ
ラの交換レンズのように比較的レンズ鏡銅の大きいレン
ズユニットには採用し得ても、カメラ本体のスペースや
レンズ径に一定の制限を受けるコンパクトカメラには採
用しがたい。
【0007】また、実開平6−273651号公報のも
のは、固定枠と移動枠との段差部分に固定されたリング
状の遮光膜の先端部を移動枠の外周面に圧接させてレン
ズユニットの鏡銅とハウジングとの隙間を遮蔽するよう
にしているので、上記隙間を完全に遮蔽することは困難
である。遮光を十分に行うため、円筒状のものでさえ少
なくとも2枚の遮光膜を重合させる必要があるのに、例
えば矩形状の鏡銅を有するズームレンズや沈胴式のレン
ズの場合は、遮光膜の形状を上記隙間に合わせることが
より困難となるから、更に多数の遮光膜が必要となる
が、厚みの薄い固定枠の段差部分には多数枚の遮光膜を
固定することにも一定の限界がある。
【0008】また、遮光膜は移動枠を相対的に摺動する
ようになっているので、遮光膜の摩耗による遮光効果の
劣化も問題である。
【0009】また、レンズユニットの鏡銅とハウジング
との隙間に遮光部材を充填するものも上記遮光膜と同様
の問題が考えられるが、とりわけ小型カメラに適用する
場合、レンズユニットをカメラ本体から繰り出したとき
のレンズユニットの鏡銅とハウジングとの重合部分が極
めて狭くなるので、上記遮光部材を充填し得るスペース
を確保することが困難となる。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、不要光を完全に遮光し、好適な写真撮影が可能
なカメラを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズユ
ニットから撮影画面枠に入射する光像の有効光路を囲繞
するように、上記撮影画面枠の周囲から撮影レンズユニ
ット側に突設された遮光部材を備えたものである(請求
項1)。
【0012】なお、上記遮光部材の表面に反射防止処理
をするとよい(請求項2)。特に、上記遮光部材の撮影
画面枠に対する外側の面には反射防止膜を形成し、上記
遮光部材の内側の面には反射防止部材を貼付するとよい
(請求項3)。
【0013】上記構成によれば、例えば撮影レンズユニ
ットの鏡銅とハウジング間から入射する被写体光像を構
成しない不要な光の撮影画面枠への侵入は、撮影画面枠
の周囲から撮影レンズ側に突設された遮光部材により阻
止され、上記不要光でフィルムが露光されることはな
い。
【0014】また、上記遮光部材に入射した不要光は反
射防止処理された表面で吸収若しくは乱反射され、その
反射が低減される。
【0015】また、撮影レンズユニットから入射され、
遮光部材の内側面に到達した不要光は、発砲ウレタン等
の反射防止部材で吸収もしくは乱反射され、その反射光
のフィルム面への入射量が低減される。また、遮光部材
の外側面は塗装等により反射防止膜を形成しているの
で、遮光部材の厚みを可及的薄くすることができる。
【0016】また、本発明は、上記撮影レンズユニット
は沈胴可能になされ、上記遮光部材は上記撮影レンズユ
ニットの沈胴動作に応じてこの撮影レンズユニットと上
記撮影画面枠との隙間に畳込可能になされているもので
ある(請求項4)。
【0017】なお、上記撮影画面枠は矩形をなし、上記
遮光部材は上記撮影画面枠の四辺にそれぞれ回動可能、
かつ、撮影画面枠の外側方向に付勢されてなる4枚の遮
光板からなり、上記撮影レンズユニットの沈胴動作によ
り各遮光板が撮影画面枠の内側方向に回動されて上記撮
影画面枠と撮影レンズユニットとの隙間に畳み込まれる
ようにするとよい(請求項5)。
【0018】更に、上記4枚の遮光板のうち、畳込時に
撮影画面枠側に位置し、相対向する一対の遮光板は、上
記撮影レンズユニットの突出位置から沈胴位置への移動
時に、それぞれ隣接する遮光板よりも早く撮影レンズユ
ニットに当接するように設定するとよい(請求項6)。
【0019】上記構成によれば、撮影レンズユニットが
カメラ本体内の沈胴位置に移動すると、この移動により
遮光部材がこの撮影レンズユニットと上記撮影画面枠と
の隙間に畳み込まれる。
【0020】例えば横長長方形等の矩形の撮影画面枠に
おいては、撮影レンズの沈胴位置側への移動に従って4
枚の遮光板が撮影画面枠の内側方向に回動される。すな
わち、撮影レンズユニットが移動すると、まず、撮影レ
ンズユニットのフィルム面側の端部が一方の相対向する
一対の遮光板の先端に当接し、この一対の遮光板は撮影
レンズユニットに押されて他方の一対の遮光板と分離し
た状態で、撮影画面枠の内側方向に回動される。
【0021】続いて、上記一対の遮光板の先端位置が他
方の一対の遮光板の先端位置と略同一になると、撮影レ
ンズのフィルム面側の端部は他方の一対の遮光板の先端
に当接し、この一対の遮光板は撮影レンズユニットに押
されて撮影画面枠の内側方向に回動される。
【0022】一方の一対の遮光板は、他方の一対の遮光
板の回動動作とともに撮影画面枠の内側方向に回動し、
撮影レンズが上記沈胴位置に収納されると、一方の一対
の遮光板から他方の一対の遮光板の順に上記撮影レンズ
ユニットの端部と撮影画面枠との隙間にスムーズに畳み
込まれる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るカメラの外
観を示す正面図である。また、図2は、同カメラの内部
構成を示す概略図である。
【0024】カメラ1は名刺サイズと略同一のサイズを
有する小型のコンパクトカメラで、カメラ本体Bの正面
略中央に四角形の鏡銅27を有する沈胴可能な撮影レン
ズユニット2を備えている。
【0025】撮影レンズユニット2は、非撮影時にはカ
メラ本体B内の所定の沈胴位置に完全に収納され、撮影
時にはカメラ本体Bから突出した撮影位置に繰り出され
るようになっている(図4,図6参照)。
【0026】また、上記撮影レンズユニット2のフィル
ム面側の端面と撮影画面枠11とで挟まれる空間に遮光
部材が設けられ、上記撮影レンズユニット2とこの撮影
レンズユニット2を光軸方向に移動可能に支持するハウ
ジングとの隙間Sから入射する不要な光が遮断されるよ
うになっている。なお、この遮光構造の詳細は後述す
る。
【0027】カメラ本体Bの上記撮影レンズユニット2
の上部にはファインダ3及び測光窓4が設けられ、この
ファインダ3に隣接して測距窓5が設けられ、測光窓4
に隣接して自動焦点(AF)のための補助光発光部6が
設けられている。なお、上記測光窓4及び測距窓5の背
面にはそれぞれ測光素子41と測距素子51とが配設さ
れている。また、カメラ本体Bの正面、右側上部にフラ
ッシュ窓7及び赤目軽減/セルフタイマ表示用の発光窓
8が設けら、これら窓7,8の背面にはそれぞれフラッ
シュランプ71とランプ81とが配設されている。
【0028】また、カメラ本体Bの上面、左端部にはレ
リーズボタン9が設けられ、このレリーズボタン9の近
傍位置に、フラッシュ発光、セルフタイマ等の各種機能
を選択するための機能選択ダイヤル10が設けられてい
る。
【0029】また、カメラ本体Bの内部には上記撮影レ
ンズユニット2の後方位置に横長長方形の撮影画面枠1
1が設けられている。撮影レンズユニット2のユニット
断面のサイズは上記撮影画面枠11より小さく、撮影画
面枠11の周縁部は上記撮影レンズユニット2の周縁部
より外側になるようになっている。
【0030】カメラ本体Bの左端部にはフィルムのパト
ローネが収納されるパトローネ収納室12が設けられ、
右端部には中央に上記内蔵フラッシュ発光用のメインコ
ンデンサ13が設けられ、その下部にモータ14及びこ
のモータ14の駆動力を各駆動系に伝達するための歯車
機構からなる駆動部15が設けられている。また、カメ
ラ本体Bの下部には電源電池が収納される電池収納室1
6が設けられている。
【0031】なお、上記モータ14の駆動力は、例えば
フィルムの巻き上げを行うスプロケット17の駆動軸1
8や上記パトローネ収納室12の下部に設けられた巻戻
しリール19に伝達され、モータ駆動によりフィルムの
巻上げ/巻戻しが行われる。また、モータ14の駆動力
は、図略の撮影レンズユニット2の駆動部にも伝達さ
れ、モータ駆動によりカメラ本体Bに対する撮影レンズ
ユニット2の出没動作が行われる。
【0032】図3は、上記遮光部材の概略構成を示す分
解斜視図である。また、図4、図5は、それぞれ撮影レ
ンズユニットの突出状態における遮光部材の状態を示す
要部横断面図と要部縦断面図、図6、図7は、それぞれ
撮影レンズユニットの沈胴状態における遮光部材の状態
を示す要部横断面図と要部縦断面図とである。
【0033】なお、図面内容の煩雑さを避けるため、図
4、図6では下側の遮光板を省略し、図5、図7では右
側の遮光板を省略している。
【0034】遮光部材は4枚の台形状の遮光板21,2
2,23,24からなり、撮影レンズユニット2が突出
した状態(撮影待機若しくは撮影状態)においては、撮
影画面枠11の周縁部から撮影レンズユニット2側に先
窄まりの角錐台状のフード20を構成するようになって
いる。そして、撮影レンズユニット2がカメラ本体B内
に沈胴した状態(非撮影状態)においては、4枚の遮光
板21〜24は、撮影レンズユニット2の沈胴動作によ
り撮影画面枠11の開口部側に畳み込まれるようになっ
ている。
【0035】撮影レンズユニット2は、5枚構成の広角
単焦点レンズと図略のレンズシャッタ及び絞り機構を備
えている。5枚の構成レンズ202,203,204,
205,206は相互に所定の位置関係を保持して鏡銅
27に固定され、この鏡銅27を移動させて(レンズ全
体の繰出しにより)焦点調節が行われるようになってい
る(図5,図7参照)。
【0036】撮影レンズユニット2は、ハウジング30
の支持枠32に光軸方向に移動可能に支持され、非撮影
時にはカメラ本体B内の所定の沈胴位置に収納され(図
6,図7参照)、撮影準備及び撮影の時には先端部がカ
メラ本体Bから突出する所定の撮影位置にセットされる
ようになっている(図4,図5参照)。すなわち、図略
の電源のメインスイッチをOFFにすると、撮影レンズ
ユニット2はカメラ本体B内の沈胴位置に収納され、上
記メインスイッチをONにすると、撮影レンズユニット
2は上記沈胴位置から所定の撮影位置に繰り出される。
【0037】なお、撮影レンズユニット2が沈胴位置に
収納されると、図略のレンズ蓋が撮影レンズユニット2
の前面にスライド移動して撮影レンズユニット2の前面
が遮蔽される。
【0038】また、撮影レンズユニット2のフィルム面
側の端部に当り部201が設けられている。この当り部
201は、撮影レンズユニット2が上記沈胴位置に移動
すると、左右両側及び下側の遮光板22〜24の先端に
当接し、撮影レンズユニット2の移動力を上記遮光板2
2〜24に伝達して遮光板21〜24の畳み込みを行う
ものである。
【0039】上記遮光板21〜24は剛板からなり、図
3に示すように、長辺側の側縁にはそれぞれ円筒状の支
持部211,221,231,241が形成され、この
支持部211〜241にそれぞれ回動軸212〜242
が回動可能に取り付けられている。また、遮光板21の
内側面(撮影画面枠11側の面)には、図8に示すよう
に、発砲ウレタン樹脂や植毛布等の反射防止部材251
が貼付され、遮光板21の外側面(撮影レンズユニット
2側の面)は艶消し塗料等の反射防止膜26で被覆され
ている。なお、遮光板22〜24についても遮光板21
と同様の反射防止処理がなされている。
【0040】遮光板21〜24の両面に反射防止処理を
施しているのは、撮影レンズユニット2と上記支持枠3
2との隙間Sから入射した不要光(図4参照)と遮光板
21〜24での反射により生じる有害光とを可及的減衰
させるためである。
【0041】また、遮光板21〜24の外側面に反射防
止膜26を形成しているのは、各遮光板21〜24の厚
みをできるだけ薄くし、4枚の遮光板21〜24を畳み
込んだ際の厚みをできるだけ薄くして小型化を可能にす
るためである。また、遮光板21〜24の内側面に、よ
り反射防止効果の大きい反射防止部材251〜254を
貼付しているのは、これらの面がフィルム面に面してい
るからである。
【0042】遮光板21〜24は、図3に示すように、
一体成形されたカメラ本体Bのハウジング30の背面側
の側壁31と撮影画面枠11間でそれぞれ上記支持部2
11〜241及び回動軸212〜242が回動可能に挾
持されて撮影画面枠11の周縁部111,112,11
3,114に取り付けられている。この場合、遮光板の
畳込動作を容易かつ確実にするため、左右の遮光板2
2,24は、図9に示すように、上下の遮光板21,2
3より内側(撮影画面枠側)となるように取り付けられ
ている。
【0043】なお、この取付状態において、撮影レンズ
ユニット2t側に位置する遮光板21,23の形状は台
形状に限らず、矩形状でもよい。
【0044】また、左右の遮光板22,24の回動軸2
22,242にはそれぞれ遮光板22,24を撮影画面
枠11から撮影レンズユニット2側に回動させる回転力
を与えるためのスプリング223,243が嵌装されて
いる。スプリング223の両端には所定の角度に開かれ
た固定部223a,223bが形成され、遮光板22に
固定される固定部223aは結合力を大きくするためL
字状になっている。同様にスプリング243の両端にも
所定の角度に開かれた固定部243a,243bが形成
されている。
【0045】L字状の固定部223a,243aはそれ
ぞれ遮光板22,24の外側面に固定され、他方の固定
部223b,243bは、遮光板22,24が撮影画面
枠11の開口面に対して所定の角度、例えば50°程度
に開いた状態となるように、それぞれハウジング30の
適所に固定されている。この開き角は、図4に示すよう
に、撮影レンズユニット2から撮影画面枠11の開口部
115に入射される被写体光像を構成する光の有効光路
の周囲(図4において、光路L1,L2で挟まれる範
囲)を囲み得る角度で、上記遮光板22,24が有効光
路の遮光壁を構成する角度である。
【0046】一方、下側の遮光板23の支持部231の
略中央には遮光板23に対して反対方向に当接片234
が突設されている。この当接片234はハウジング30
の撮影画面枠11の下部適所に垂直方向に設けられたス
プリング233に対する当接部で、このスプリング23
3の垂直方向の伸長力が上記当接片234に作用して上
記下側の遮光板23に下方向の回転力が作用するように
なっている。
【0047】そして、スプリング233の伸長力により
下方向に回動した下側の遮光板23は、図5に示すよう
に、ハウジング30の電池収納室16を構成する側壁3
3に当接し、撮影面枠11の開口面に対して所定の角
度、例えば55°程度に開いた位置で停止するようにな
っている。
【0048】上側の遮光板21には遮光板22〜24の
ような付勢手段は設けられておらず、左右の遮光板2
2,24の撮影画面枠11に対する開閉動作に従動して
上下方向に回動するようになっている。すなわち、左右
の遮光板22,24が左右方向で外側に回動すると、遮
光板22,24の斜辺22a,24aの上側の遮光板2
1との当接位置が上方に移動し、これにより上側の遮光
板21は上方向に押し上げられて上側に回動する。そし
て、遮光板21は、支持枠32の内壁適所に設けられた
当り部311(図5参照)に当接して上側の回動が規制
され、下側の遮光板23と同様に、略55°程度に開い
た状態で固定される。なお、上側の遮光板21にもスプ
リング等の付勢手段を設けてもよい。
【0049】一方、左右の遮光板22,24が内側に回
動すると、上記当接位置が下方に移動し、上側の遮光板
21は自重で下降して下側に回動する。
【0050】なお、上記上下の遮光板21,23の開き
角も撮影レンズユニット2から撮影画面枠11の開口部
115に入射される被写体光像を構成する光の有効光路
Lの周囲(図5において、光路L3,L4で挟まれる範
囲)を囲み得る角度で、上記遮光板21,23が有効光
路の遮光壁を構成する角度となっている。
【0051】上記4枚の遮光板21〜24は、撮影レン
ズユニット2の突出状態において、左右の遮光板22,
24の先端の撮影画面枠11からの距離D1が上下の遮
光板12,24の先端の撮影画面枠11からの距離D
2,D3より長くなるように構成されている(図4,図
5参照)。すなわち、フード20の側面を構成する4枚
の遮光板21〜24のうち、内側にある左右の遮光板2
2,24の先端を撮影レンズユニット2の当り部201
に最も近接させ、外側にある上下の遮光板21,23の
先端はこの順に上記当り部201より遠くするようにし
ている(図5参照)。
【0052】これは、フード20を構成している遮光板
21〜24を撮影レンズユニット2の沈胴位置への収納
動作により撮影画面枠11の前面に畳み込む際、撮影レ
ンズユニット2により左右の遮光板22,24及び下側
の遮光板23をこの順に撮影画面枠11側に押し込み、
4枚の遮光板同士が互いに張り合ってロックすることな
くスムーズに畳み込みができるようにするためである。
【0053】上記のように構成しているので、撮影レン
ズユニット2が撮影位置から沈胴位置に移動すると、ま
ず、上記当り部201が左右の遮光板22,24の先端
に当接し、左右の遮光板22,24は撮影レンズユニッ
ト2に押されて撮影画面枠11側(図4の矢印方向)に
回動する。この後、少しタイミングが遅れて上記当り部
201は下側の遮光板23の先端に当接し、下側の遮光
板23が撮影レンズユニット2に押されて撮影画面枠1
1側(図5の矢印方向)への回動を開始する。
【0054】下側の遮光板23が撮影画面枠側11へ回
動すると、この遮光板23の内側面に上記左右の遮光板
22,24の下側の斜辺22b,24b(図3参照)が
当接しているので、左右の遮光板22,24は下側の遮
光板23に押されて撮影画面枠11側に回動するように
なる。また、上側の遮光板21は自重により左右の遮光
板22,24の回動動作に従って撮影画面枠11側に回
動する。
【0055】従って、4枚の遮光板21〜24は、左右
の遮光板22,24が先に撮影画面11側に回動された
後、僅かに遅れて上下の遮光板21,23が撮影画面1
1側に回動され、順番に撮影画面枠11と撮影レンズユ
ニット2との隙間に畳み込まれる(図6,図7参照)。
このため、畳込時に4枚の遮光板同士が互いに張り合っ
てロックすることはない。
【0056】なお、撮影画面枠11から遮光板21,2
4の先端までの距離を一定とし、左右の遮光板22,2
4に対する撮影レンズユニット2の当り部201に突部
を形成することで、沈胴時の各遮光板21〜24の畳み
込み動作のタイミングを変更するようにしてもよい。
【0057】なお、本実施の形態では、遮光板の畳み込
みをスムーズに行うためフード構成時に左右の遮光板2
2,24の高さD1が最も高くなるようにしているが、
フード構成時に上下の遮光板21,24を左右の遮光板
22,24より内側となるように配置し、上下の遮光板
21,23のフード構成時の高さD2,D3を最も高く
するようにしてもよい。
【0058】すなわち、撮影レンズユニット2が沈胴位
置側へ移動した際、フード20を構成する遮光板の内、
最も内側の遮光板からより外側の遮光板の順に撮影レン
ズユニット2の当り部201が各遮光板の先端に当接
し、この順に遮光板が撮影画面11側に回動される構成
にするとよい。
【0059】上記構成において、電源のメインスイッチ
をONにすると、モータ14が駆動され、この駆動力に
より撮影レンズユニット2が沈胴位置から所定の撮影準
備位置に繰り出される。
【0060】撮影レンズユニット2が繰り出されると、
スプリング233のバネ力(伸長力)により下側の遮光
板23が下方向に回動するとともに、スプリング22
3,243のバネ力(収縮力)により左右の遮光板2
2,24がそれぞれ左右方向で外側に回動する一方、こ
の遮光板22,24の回動動作により上側の遮光板21
が遮光板22,24の斜辺22a,24aで上方向に押
し上げられて上側に回動し、撮影画面枠11の開口部1
15に撮影レンズユニット2側に先窄まりの角錐台状の
フード20が形成される(図4,図5参照)。
【0061】上記フード20は、撮影レンズユニット2
から撮影画面枠11に入射される被写体光の有効光路
(図4,図5で光路L1〜L4で囲まれる範囲)を囲繞
するように構成されるので、撮影レンズユニット2の鏡
銅とハウジング30の支持枠32との隙間Sから入射し
た不要光はこのフード20により有効光路内及びフィル
ム面への入射が確実に遮光される。また、遮光板21〜
24の外側面に入射した上記不要光は反射防止膜26に
より吸収若しくは乱反射されてその反射光のフィルム面
への入射が抑制される。
【0062】更に、撮影画面枠11に入射した被写体光
のうち、遮光板21〜24の内側面に入射した光は、反
射防止部材251〜254により吸収または乱反射され
て、その反射光のフィルム面への入射が有効に抑制され
る。
【0063】一方、メインスイッチがOFFになると、
モータ14の駆動力により撮影レンズユニット2が沈胴
位置に繰り込まれる。撮影レンズユニット2が繰り込ま
れると、撮影レンズユニット2の当り部201が順次、
上下の遮光板22,24と下側に遮光板23の先端に当
接し、4枚の遮光板21〜24を上下の遮光板22,2
4から上下の遮光板21,23の順に撮影画面枠11側
に押し込むことにより遮光板21〜24の畳み込みが行
われる。
【0064】撮影レンズユニット2が沈胴位置に収納さ
れると、遮光板21〜24が撮影画面枠11の前面に折
畳まれる(図6,図7参照)。非撮影時は撮影画面枠1
1の開口部115の周辺部が遮光板21〜24により完
全に遮蔽されるので、遮光板21〜24によりフィルム
装填時等に指などがレンズ表面に触れることを防止する
ことも可能となる。
【0065】なお、上記実施の形態では、沈胴式の撮影
レンズユニット2を備えたカメラについて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、ズームレンズ
等のレンズ鏡銅が光軸方向に移動可能な撮影レンズを備
えたカメラにも広く適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影レンズユニットから撮影画面枠に入射する光像の有
効光路を囲繞するように、上記撮影画面枠の周囲から撮
影レンズユニット側に遮光部材を突設したので、上記有
効光路外から入射する被写体光像を構成しない不要光の
フィルム面への入射を確実に遮光することができる。
【0067】また、上記遮光部材の表面に反射防止処理
を施したので、上記不要光や撮影レンズユニット内の反
射によって生じた有害光は遮光部材により効果的に減衰
され、上記遮光効果が向上する。更に遮光部材の外側面
は反射防止膜を形成しているので、遮光部材の厚みを可
及的薄くすることができる。
【0068】また、本発明は、上記撮影レンズユニット
は沈胴可能になされ、上記遮光部材は上記撮影レンズユ
ニットの沈胴動作に応じてこの撮影レンズユニットと上
記撮影画面枠との隙間に畳込可能にしているので、カメ
ラ本体の小型化が可能となる。
【0069】特に上記遮光部材を矩形状の撮影画面枠の
四辺にそれぞれ回動可能、かつ、撮影画面枠の外側方向
に付勢されてなる4枚の遮光板で構成し、上記撮影レン
ズユニットの沈胴動作により各遮光板が撮影画面枠の内
側方向に回動されて上記撮影画面枠と撮影レンズユニッ
トとの隙間に畳み込まれるようにしたので、簡単な畳込
機構で遮光部材の開閉動作を容易に行うことができる。
【0070】更に、上記4枚の遮光板のうち、畳込時に
撮影画面枠側に位置し、相対向する一対の遮光板は、上
記撮影レンズユニットの突出位置から沈胴位置への移動
時に、それぞれ隣接する遮光板よりも早く撮影レンズユ
ニットに当接するように設定しているので、撮影レンズ
ユニットの沈胴動作に応じて内側の遮光板から外側の遮
光板の順に順番に畳み込まれ、遮光部材の畳込動作を確
実かつスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの外観を示す正面図であ
る。
【図2】本発明に係るカメラの内部構成を示す概略図で
ある。
【図3】遮光部材の概略構成を示す分解斜視図である。
【図4】撮影レンズユニットの突出状態における遮光部
材の状態を示す要部横断面図である。
【図5】撮影レンズユニットの突出状態における遮光部
材の状態を示す要部縦断面図である。
【図6】撮影レンズユニットの沈胴状態における遮光部
材の状態を示す要部横断面図である。
【図7】撮影レンズユニットの沈胴状態における遮光部
材の状態を示す要部縦断面図である。
【図8】遮光板の反射防止構造を示す断面図である。
【図9】レンズユニットが突出した状態において撮影画
面枠からレンズユニット側を見た図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影レンズユニット 201 当り部 202〜206 レンズ 3 ファインダ 4 測光窓 41 測光素子 5 測距窓 51 測距素子 6 補助光発光部 7 フラッシュ窓 71 フラッシュランプ 8 赤目軽減/セルフタイマ用窓 81 ランプ 9 レリーズボタン 10 機能選択ダイヤル 11 撮影画面枠 12 パトローネ収納室 13 メインコンデンサ 14 モータ 15 駆動部 16 電池収納室 17 スプロケット 18 駆動軸 19 リール 20 フード 21〜24 遮光板(遮光部材) 211〜241 支持部 212〜242 回動軸 223,233,243 スプリング(付勢手段) 223a,223b,243a,243b 固定部 234 当接片 251〜254 反射防止部材 26 反射防止膜 27 鏡銅 30 ハウジング 31,33 側壁 32 支持枠 B カメラ本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズユニットから撮影画面枠に入
    射する光像の有効光路を囲繞するように、上記撮影画面
    枠の周囲から撮影レンズユニット側に突設された遮光部
    材を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記遮光部材の表面は反射防止処理がな
    されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記遮光部材の撮影画面枠に対する外側
    の面は反射防止膜が形成され、上記遮光部材の内側の面
    は反射防止部材が貼付されていることを特徴とする請求
    項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 上記撮影レンズユニットは沈胴可能にな
    され、上記遮光部材は上記撮影レンズユニットの沈胴動
    作に応じてこの撮影レンズユニットと上記撮影画面枠と
    の隙間に畳込可能になされていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 上記撮影画面枠は矩形をなし、上記遮光
    部材は上記撮影画面枠の四辺にそれぞれ回動可能、か
    つ、撮影画面枠の外側方向に付勢されてなる4枚の遮光
    板からなり、上記撮影レンズユニットの沈胴動作により
    各遮光板が撮影画面枠の内側方向に回動されて上記撮影
    画面枠と撮影レンズユニットとの隙間に畳み込まれるこ
    とを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 上記4枚の遮光板のうち、畳込時に撮影
    画面枠側に位置し、相対向する一対の遮光板は、上記撮
    影レンズユニットの突出位置から沈胴位置への移動時
    に、それぞれ隣接する遮光板よりも早く撮影レンズユニ
    ットに当接するように設定されていることを特徴とする
    請求項5記載のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007264017A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nikon Corp 交換レンズ及びカメラシステム
JP2017015815A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 富士フイルム株式会社 遮光部材及びその製造方法

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