JPH09111525A - リボンフラワーおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １枚のリボン片を用いて簡単かつ短時間でリ
ボンフラワー作ることできる。 【解決手段】 リボン片２を素材として多角形に折り曲
げ成形した本体部分３と、この本体部分３の全周縁に沿
ってぐし縫いにより縫着された糸状体４とを有し、糸状
体４を引っ張ることにより多角形をなす本体部分３の各
片が花びらを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リボン片を用いて
作られるリボンフラワーおよびその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、リボン片を素材としたリボンフ
ラワーは、リボン片を花びらに相当する長さに裁断し、
裁断したリボン片の一側に糸を縫い付け、この糸を引っ
張り、リボン片の一側を縮めることで花びら状片を作
り、花びら状片を複数枚まとめて縫い付けることで作ら
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記リボンフラワー
は、リボンフラワーに必要な枚数の花びら状片を作り、
花びら状片の形を整え、複数枚の花びら状片を縫い付け
ることで形成されるため、リボンフラワーの製作に相当
の時間と労力を必要とし、しかも、リボンフラワーは、
花びらの数だけ切り口があるので、ほつれやすく始末し
にくいという難点がある。

【０００４】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、１枚のリボン片を用いて簡単かつ短時間で作ること
のできるリボンフラワーおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のリボンフラワー
は、リボン片で多角形に折り曲げ成形した本体部分の全
周縁に沿って糸状体をぐし縫いにより縫着し、この糸状
体を引っ張ることにより多角形をなすリボン片の各片で
花びらを形成することで、簡単かつ短時間に作ることが
できる。

【０００６】本発明のリボンフラワーの製造方法は、リ
ボン片を多角形を形成するように折り曲げ成形し、多角
形をなすリボン片の全周縁に沿って糸状体をぐし縫いに
より縫着し、縫着した糸状体をリボン本体部分に対して
しぼることで、多角形をなすリボン片の各片が花びらを
形成するので、リボンフラワーを簡単かつ短時間に作る
ことができる。

【０００７】本発明のリボンフラワーの製造方法は、所
定長さおよび所定幅のリボン片と、一辺を少なくともリ
ボン片の幅に等しい長さとした多角形の型紙を用意し、
リボン片を多角形型紙の上にリボン片の側縁が多角形型
紙の一辺に平行でリボン片の一側部分が多角形型紙の一
辺に重なるように配置し、リボン片を折り返してつぎに
続く多角形型紙の一辺にリボン片の側縁が多角形型紙の
一辺に平行でリボン片の一側部分が多角形型紙の一辺に
重なるように配置し、順次リボン片を折り返してつぎに
続く多角形型紙の一辺にリボン片の側縁が多角形型紙の
一辺に平行でリボン片の一側部分が多角形型紙の一辺に
重なるように配置し、多角形に折り曲げ成形されるリボ
ン本体部分の全周縁に沿って糸状体をぐし縫いにより縫
着し、縫着した糸状体をリボン本体部分に対してしぼる
ことで、多角形をなすリボン片の各片で花びらが形成す
るので、リボン本体部分への糸状体の縫着操作が容易と
なりかつリボンフラワーを簡単かつ短時間に作ることが
できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
つき説明する。

【０００９】図１は本発明による３枚の花びらを有する
リボンフラワーの完成図を示す。このリボンフラワー１
は、図２に示すように、リボン片２を内側に３角形の空
間３ａを形成するように順次内側に折り曲げ成形した本
体部分３と、この本体部分３の全周縁に沿ってぐし縫い
により縫着された糸状体４とから形成されている。上記
糸状体４は、一端４ａを本体部分３に固定し他端４ｂを
本体部分３から外方に延び、引っ張り部を形成してい
る。本体部分３に設けた糸状体４の引っ張り部をを引っ
張ることで、本体部分３の全周縁がまとめられて、３角
形をなす本体部分３の各辺を構成するリボン片が花びら
２ａを形成する。また、本体部分３のしぼられた部分が
花弁状を呈する。この場合、花びらは、３角形の空間３
ａが大きければ大きいほど、より開いた感じになる。

【００１０】上記リボン片２は、幅を６ｍｍ〜１００ｍ
ｍ程度の通常のリボンテープを素材とするが、不織布、
織地、編地、フィルムを素材としてもよい。リボン片２
の幅は、３角形本体部分３の各辺が花びらを形成する上
で、３角形本体部分３の一辺の長さに等しいかそれより
小さい幅とすることが必要である。リボンフラワー１の
花びら２ａは、リボン片２を構成する素材の持つ特性に
応じて異なる外観を呈する。

【００１１】なお、リボンフラワーは、本体部分３をリ
ボン片２を順次内側に折り曲げ成形した場合と、本体部
分３を外側に折り曲げ成形した場合とでは、異なる外観
を呈する。

【００１２】図３は３枚の花びらを有するリボンフラワ
ーの変形例を示す。このリボンフラワー５は、図４に示
すように、リボン片２を内側に３角形の空間を形成しな
いように折り曲げ成形した本体部分６と、この本体部分
６の全周縁に沿ってぐし縫いにより縫着された糸状体７
とから形成されている。上記糸状体７は、前記糸状体４
と同様に、一端を本体部分６に固定し他端を本体部分６
から外方に延ばしている。本体部分６に設けた糸状体７
の端部を引っ張ると、本体部分６の全周縁がまとめられ
て、３角形をなすリボン片２の各片２ｂが花びらを形成
する。

【００１３】図５は４枚の花びらを有するリボンフラワ
ーの完成図を示す。このリボンフラワー８は、図６に示
すように、リボン片２を内側に４角形の空間８ａが形成
されるように折り曲げ成形した本体部分９と、この本体
部分９の全周縁に沿ってぐし縫いにより縫着された糸状
体１０とから形成されている。上記糸状体１０は、前記
糸状体４と同様に、一端を本体部分９に固定し他端を本
体部分９から外方に延ばしている。本体部分９に設けた
糸状体１０の端部を引っ張ると、本体部分９の全周縁が
まとめられて、４角形をなすリボン片２の各片２ｃが花
びらを形成する。

【００１４】なお、折り曲げ成形した本体部分９を内側
に４角形の空間が形成されないようにすると、完成図を
示さないが、４枚の花びらを有するリボンフラワーの外
観は、図１と図３の関係に似たものになる。

【００１５】図７は５枚の花びらを有するリボンフラワ
ーの完成図を示す。このリボンフラワー１１は、図８に
示すように、リボン片２を内側に５角形の空間１１ａを
形成するように折り曲げ成形した本体部分１２と、この
本体部分１２の全周縁に沿ってぐし縫いにより縫着され
た糸状体１３とから形成されている。上記糸状体１３
は、前記糸状体４と同様に、一端を本体部分１２に固定
し他端を本体部分１２から外方に延ばしている。本体部
分１２に設けた糸状体１３の端部を引っ張ると、本体部
分１２の全周縁がまとめられて、５角形をなすリボン片
２の各片２ｄが花びらを形成する。

【００１６】つぎに、図７に示す５枚の花びらを有する
リボンフラワーを型紙を用いて作る方法を説明する。

【００１７】まず、所定長さおよび所定幅のリボン片２
０と、一辺をリボン片２０の幅に等しいかそれより長く
した５角形の型紙２１（図１０）を用意する。この場
合、型紙２１に図１０に示すように、各辺の外縁２１ａ
から内側に等間隔を置いて２点鎖線で示す全体として５
角形をなす線２１ｂを描いておく。線２１ｂは、リボン
片２０を折り曲げる際に、リボン片２０の案内として作
用し、この線２１ｂにより描かれる５角形が、図８で示
す空間１１ａに相当する。

【００１８】つぎに、リボン片２０を、図９に示すよう
に、５角形型紙２１の上にリボン片２０の側縁２０ａが
５角形型紙２１の一辺に設けた線２１ｂに一致するよう
に配置し、リボン片２０をまち針２２ａ，２２ａにより
この辺の両端に位置する５角形型紙２１の頂角に固定す
る。

【００１９】つぎに、５角形型紙２１に固定されたリボ
ン片２０を、頂角で内側に折り返して、つぎに続く５角
形型紙の一辺にリボン片の側縁２０ａが５角形型紙２１
のつぎに続く辺に設けた線２１ｂに一致するように配置
し、まち針２２ｂを用いてリボン片２０を５角形型紙２
１の頂角に固定する。

【００２０】以下同様に、リボン片２０を頂角で、順次
内側に折り返してつぎに続く５角形型紙の一辺にリボン
片の側縁２０ａが５角形型紙２１のつぎに続く辺に設け
た線２１ｂに一致するように配置し、順次まち針２２
ｃ，２２ｄを用いてリボン片２０を５角形型紙２１の頂
角に固定する。これにより、図８に示すような５角形に
折り曲げ成形されたリボン本体部分２３が形成される。

【００２１】つぎに、５角形に折り曲げ成形されたリボ
ン本体部分２３に、図８に示すように、全周縁に沿って
糸状体１３がぐし縫いにより縫着される。そして、縫着
した糸状体１３をリボン本体部分２３に対してしぼりる
ことで、５角形をなすリボン片の各片が花びらを形成す
る。

【００２２】このように、５角形リボン本体部分２３を
５角形型紙２１を用いて成形することで、５角形リボン
本体部分２３の成形が簡単になり、また、５角形リボン
本体部分をまち針で保持することで、糸状体によるぐし
縫いが簡単になる。

【００２３】つぎに６枚の花びらを有するリボンフラワ
ーを型紙を用いて作る方法を説明する。

【００２４】まず、図１２に示すように、所定長さおよ
び所定幅のリボン片３０と、一辺をリボン片３０の幅に
等しいかそれより長くした６角形の型紙３１を用意す
る。型紙３１には、各辺の外縁３１ａから内側に等間隔
を置いて全体として６角形をなす線３１ｂが描かれてい
る。

【００２５】つぎに、リボン片３０を６角形型紙３１の
上にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１の一辺
に設けた線３１ｂに一致するように配置し、リボン片３
０をまち針３２，３３によりこの辺の両端に位置する６
角形型紙２１の頂角に固定する。

【００２６】つぎに、６角形型紙３１に固定されたリボ
ン片３０を、まち針３３が位置する頂角で内側に折り返
してつぎに続く６角形型紙の一辺にリボン片３０の側縁
３０ａが６角形型紙３１に設けた線３１ｂに一致するよ
うに配置し、まち針３４を用いてリボン片３０を６角形
型紙３１の頂角に固定する。

【００２７】以下同様に、リボン片３０を頂角で順次内
側に折り返してつぎに続く６角形型紙の一辺にリボン片
３０の側縁３０ａが６角形型紙３１のつぎに続く辺に設
けた線３１ｂに一致するように配置し、まち針３５，３
６，３７を用いてリボン片３０を６角形型紙３１の頂角
に固定する。これにより、６角形に折り曲げ成形された
リボン本体部分３８が形成される。

【００２８】つぎに、６角形に折り曲げ成形されたリボ
ン本体部分３８の全周縁に沿って図示しない糸状体をぐ
し縫いにより縫着する。そして、縫着した糸状体をリボ
ン本体部分３８に対してしぼりることで、図１１に示す
ような６つの花びら３９を有するリボンフラワー４０が
形成される。

【００２９】図１３は６枚の花びらを有するリボンフラ
ワーを型紙を用いて作る他の方法を示すものであり、こ
の方法は、図１２の方法に比べて、リボン片３０と６角
形の型紙３１は同じであるが、リボン片３０の折り曲げ
方向が異なっている。

【００３０】すなわち、リボン片３０を６角形型紙３１
の上にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１の一
辺に設けた線３１ｂに一致するように配置し、リボン片
３０をまち針３２，３３によりこの辺の両端に位置する
６角形型紙２１の頂角に固定する。

【００３１】つぎに、リボン片３０を、まち針３３が位
置する頂角で外側に折り返してつぎに続く６角形型紙の
一辺にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１に設
けた線３１ｂに一致するように配置し、まち針３４を用
いてリボン片３０を６角形型紙３１の頂角に固定する。

【００３２】つぎに、リボン片３０を、まち針３４が位
置する頂角で内側に折り返してつぎに続く６角形型紙の
一辺にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１のつ
ぎに続く辺に設けた線３１ｂに一致するように配置し、
まち針３５を用いてリボン片３０を６角形型紙３１の頂
角に固定する。

【００３３】つぎに、リボン片３０を、まち針３５が位
置する頂角で外側に折り返してつぎに続く６角形型紙の
一辺にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１に設
けた線３１ｂに一致するように配置し、まち針３６を用
いてリボン片３０を６角形型紙３１の頂角に固定する。

【００３４】つぎに、リボン片３０を、まち針３６が位
置する頂角で内側に折り返してつぎに続く６角形型紙の
一辺にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１のつ
ぎに続く辺に設けた線３１ｂに一致するように配置し、
まち針３７を用いてリボン片３０を６角形型紙３１の頂
角に固定する。

【００３５】つぎに、リボン片３０を、まち針３７が位
置する頂角で外側に折り返してつぎに続く６角形型紙の
一辺にリボン片３０の側縁３０ａが６角形型紙３１に設
けた線３１ｂに一致しかつ最初のリボン片３０の下側に
位置するように配置し、前記まち針３２を用いてリボン
片３０を６角形型紙３１の頂角に固定する。

【００３６】これにより、６角形に折り曲げ成形された
リボン本体部分が形成される。

【００３７】つぎに、６角形に折り曲げ成形されたリボ
ン本体部分４１の全周縁に沿って図示しない糸状体をぐ
し縫いにより縫着する。そして、縫着した糸状体をリボ
ン本体部分４１に対してしぼりることで、図１１とは別
の形態をなすリボンフラワーが形成される。

【００３８】なお、上記実施の形態では、１本のリボン
片を用いて、３角形、四角形、５角計、６角形のリボン
フラワーを形成したが、これ以上の多角形のリボンフラ
ワーを形成することができる。

【００３９】また、直径の異なる複数のリボンフラワー
を中心を一致して重ねることで、コサージュとして利用
することもできる。この場合、各リボンフラワーのリボ
ン片の素材を異なるようにすれば、変化に富んだ形態と
なる。

【００４０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、１枚
のリボン片を用いて簡単かつ短時間でリボンフラワー作
ることできる。

【００４１】また、型紙およびまち針を利用すること
で、リボン片による多角形状の保持および縫い付けが容
易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による３枚の花びらを有するリボンフラ
ワーの斜視図。

【図２】図１のリボンフラワーの完成前の状態を示す
図。

【図３】本発明による３枚の花びらを有するリボンフラ
ワーの変形例の斜視図。

【図４】図３のリボンフラワーの完成前の状態を示す
図。

【図５】本発明による４枚の花びらを有するリボンフラ
ワーの斜視図。

【図６】図５のリボンフラワーの完成前の状態を示す
図。

【図７】本発明による５枚の花びらを有するリボンフラ
ワーの斜視図。

【図８】図７のリボンフラワーの完成前の状態を示す
図。

【図９】本発明による５枚の花びらを有するリボンフラ
ワーを型紙を用いて製作する状態を示す図。

【図１０】図９の型紙を示す図。

【図１１】本発明による６枚の花びらを有するリボンフ
ラワーの斜視図。

【図１２】本発明による６枚の花びらを有するリボンフ
ラワーを型紙を用いて製作する状態を示す図。

【図１３】本発明による６枚の花びらを有するリボンフ
ラワーの型紙を用いて製作する他の実施の形態を示す
図。

【符号の説明】

１ リボンフラワー ２ リボン片 ２ａ 花びら ３ 本体部分 ３ａ 空間 ４ 糸状体 ２０ リボン片 ２１ 型紙 ２３ 本体部分

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】リボン片を素材として多角形に折り曲げ成
   形した本体部分と、この本体部分の全周縁に沿ってぐし
   縫いにより縫着された糸状体とを有し、多角形本体部分
   が糸状体を引っ張ることで花びらを形成することを特徴
   とするリボンフラワー。
2. 【請求項２】リボン片の幅を多角形本体部分の一辺の長
   さと同じにしたことを特徴とする請求項１に記載のリボ
   ンフラワー。
3. 【請求項３】リボン片の幅を多角形本体部分の一辺の長
   さより小としたことを特徴とする請求項１に記載のリボ
   ンフラワー。
4. 【請求項４】リボン片を多角形を形成するように折り曲
   げ成形し、多角形をなすリボン片の全周縁に沿って糸状
   体をぐし縫いにより縫着し、縫着した糸状体をリボン本
   体部分に対してしぼり、多角形をなすリボン片で花びら
   を形成することを特徴とするリボンフラワーの製造方
   法。
5. 【請求項５】リボン片の折り返し方向が半径方向内側で
   あることを特徴とする請求項４に記載のリボンフラワー
   の製造方法。
6. 【請求項６】リボン片の折り返し方向が半径方向外側で
   あることを特徴とする請求項４に記載のリボンフラワー
   の製造方法。
7. 【請求項７】所定長さおよび所定幅のリボン片と、一辺
   を少なくともリボン片の幅に等しい長さとした多角形の
   型紙を用意し、リボン片を多角形型紙の上にリボン片の
   側縁が多角形型紙の一辺に平行でリボン片の一側部分が
   多角形型紙の一辺に重なるように配置し、リボン片を折
   り返してつぎに続く多角形型紙の一辺にリボン片の側縁
   が多角形型紙の一辺に平行でリボン片の一側部分が多角
   形型紙の一辺に重なるように配置し、順次リボン片を折
   り返してつぎに続く多角形型紙の一辺にリボン片の側縁
   が多角形型紙の一辺に平行でリボン片の一側部分が多角
   形型紙の一辺に重なるように配置し、多角形に折り曲げ
   成形されるリボン本体部分を形成し、このリボン本体部
   分の全周縁に沿って糸状体をぐし縫いにより縫着し、縫
   着した糸状体をリボン本体部分に対してしぼり、多角形
   をなすリボン片の各片で花びらを形成することを特徴と
   するリボンフラワーの製造方法。
8. 【請求項８】型紙が正多角形であることを特徴とする請
   求項７に記載のリボンフラワーの製造方法。
9. 【請求項９】リボン片の折り返し方向が半径方向内側で
   あることを特徴とする請求項７に記載のリボンフラワー
   の製造方法。
10. 【請求項１０】リボン片の折り返し方向が半径方向外側
    であることを特徴とする請求項７に記載のリボンフラワ
    ーの製造方法。