JPH0911134A - 研摩体 - Google Patents

研摩体

Info

Publication number
JPH0911134A
JPH0911134A JP7163502A JP16350295A JPH0911134A JP H0911134 A JPH0911134 A JP H0911134A JP 7163502 A JP7163502 A JP 7163502A JP 16350295 A JP16350295 A JP 16350295A JP H0911134 A JPH0911134 A JP H0911134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive
sus
fiber
stainless steel
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7163502A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kondo
正 近藤
Junichi Itami
純一 伊丹
Yuzo Kosaka
祐三 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOSAKA BOOLE SANGYO KK
Original Assignee
KOSAKA BOOLE SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOSAKA BOOLE SANGYO KK filed Critical KOSAKA BOOLE SANGYO KK
Priority to JP7163502A priority Critical patent/JPH0911134A/ja
Publication of JPH0911134A publication Critical patent/JPH0911134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B11/00Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing
    • D06B11/0093Treatments carried out during or after a regular application of treating materials, in order to get differentiated effects on the textile material
    • D06B11/0096Treatments carried out during or after a regular application of treating materials, in order to get differentiated effects on the textile material to get a faded look

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽石の代用となる研摩体において、粒状屑の
更なる低減と長寿命化とを目指し、かつ従来の軽石以上
の研摩力が得られるようにする。 【構成】 金属繊維若しくは同繊維からなるメッシュ織
物又は金属片からなる研摩材を表面から露出するように
ゴム又は合成樹脂で担持してなる研摩体で、研摩材と未
加硫のゴムシートとを重ねて巻き込み、研摩材を表面か
ら露出させた状態で一体に加硫成形したもの等がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽石の代用として、例
えば、インジコ染デニムに代表される染色木綿布地やそ
の縫製品(以下総称してデニム製品と呼ぶ)にストーン
ウオッシュ加工(以下ストーン加工と呼ぶ)する際に用
いる研摩体に関する。
【0002】
【従来の技術】デニム製品に施すストーン加工は、デニ
ム製品と研摩体である軽石とを混在させて洗浄する方法
が一般的であった。しかし、この方法で大量にストーン
加工を行おうとすれば、ワッシャ(ストーン加工用洗浄
装置)内を軽石が傷つける可能性が高く、軽石が削られ
て発生する粒状屑が配水管を詰まらせたり、処理に時間
が掛ったりといった問題が生じていた。
【0003】こうした問題と、大量の軽石が入手し難く
なった背景とを考え併せ、本発明者は、先に特開平7-10
9666号で軽石に代わるワッシャ用の研摩体を提案した。
これは、研摩材である無機粒子の結合体を、表面から露
出させるようにゴム又は樹脂で一体成形したもので、軽
石のようにワッシャを傷つける虞も少なく、粒状屑も発
生させないため、大量のデニム製品をストーン加工する
場合に適していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のワッシャ用の研摩体においても、軽石に比べて非常
に少ないものの、研摩材である無機粒子の結合体が削ら
れて粒状屑を発生させ、同時にワッシャ用の研摩体の寿
命を幾分か短くすることが判明した。また、このワッシ
ャ用の研摩体は、研摩材である結合体の研摩力が弱く、
希望通りのストーン加工を実現しにくいこともあった。
【0005】そこで、上記問題を一般論として捉え、軽
石の代用物について考察を加え、粒状屑の更なる低減と
長寿命化とを目指し、かつ従来の軽石以上の研摩力が得
られる研摩体について検討を重ねることにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】その結果、開発したもの
が、金属繊維若しくは同繊維からなるメッシュ織物又は
金属片からなる研摩材を表面から露出するようにゴム又
は合成樹脂で担持してなる研摩体である。金属材料とし
ては、ステンレス鋼(以下、SUSと略する)が好ましく、S
US繊維を束ねたもの、SUS繊維で織成したメッシュ織物
を所定形状に裁断したもの、所定形状に成形したSUS片
等を研摩材とする。ゴムについては、天然ゴム又は合成
ゴムとしてのNBR,SBRが好ましい。また、合成樹脂につ
いては、熱可塑性のポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リスチレン等がよい。
【0007】具体的な構造例を挙げれば、ステンレス鋼
繊維若しくは同繊維からなるメッシュ織物又はステンレ
ス鋼片を研摩材として、研摩材と未加硫のゴムシートと
を重ねて巻き込み、研摩材を表面から露出させた状態で
一体に加硫成形したものや、研摩材と未加硫のゴムシー
トとを交互に積層し、研摩材を表面から露出させた状態
で一体に加硫成形してなるものや、研摩材と合成樹脂と
を混在させ、研摩材を表面から露出させた状態で一体に
成形してなるものや、研摩材を担持したゴム又は合成樹
脂をゴム又は合成樹脂からなる芯に被覆し、前記研摩材
を表面から露出させた状態で一体に成形してなるもの
や、研摩材と焼結性耐火粉末とを混練し、前記研摩材と
焼結性耐火粉末とを表面から露出させた状態で一体に焼
成してなるもの、等が挙げられる。焼結性耐火粉末とし
ては、炭化ケイ素やアルミナ等がある。また、研摩材と
焼結性耐火粉末との混練には、エポキシ系接着剤等を介
在させるとよい。
【0008】
【作用】金属繊維をSUS繊維、金属片をSUS片として本発
明の研摩体の作用を説明する。研摩材となるSUS繊維若
しくは同繊維からなるメッシュ織物又はSUS片は耐摩耗
性に優れ、軽石や無機粒子による研摩材に比べると粒状
屑の発生がほとんどないため、研摩体の寿命をも長くで
きる。また、ワッシャ用の研摩体としてみれば、研摩力
に優れているので布地の起毛を大きくして今まで以上に
デニム製品の布地を柔らかく仕上げたり、重量を重くし
て研摩体の衝突によるデニム製品の脱色能力をも向上さ
せることができる。SUS繊維やそのメッシュ織物及びSUS
片は防錆能力に優れ、長期間のストーン加工での利用に
も錆を発生させない。
【0009】SUS繊維若しくはメッシュ織物又はSUS片
は、所定形状に裁断又は成形して研摩材とするが、それ
ぞれの裁断面若しくはメッシュ織物面の研摩体表面から
の露出部分が研摩力を担う。研摩体本体を形成するゴム
又は合成樹脂は、加硫成形又は射出成形等により膨張又
は変形して硬化することで、SUS繊維若しくはそのメッ
シュ織物又はSUS片を担持し、研摩体構造を保持する。
同じく研摩体本体を形成する焼結性耐火粉末は、焼結す
ることで前記研摩材を担持し、研摩体構造を保持する。
【0010】なお、焼成による研摩体において、可燃性
繊維は、焼成によって研摩体表面に無数の孔又は窪み等
を成形して、研摩体の研摩力を向上させる働きを有す
る。
【実施例】
【0011】第1実施例 図1は、第1実施例の研摩体1の製造工程を、(a)幅40
mm、長さ400mm程度に裁断したSUSのメッシュ織物(以
下、SUSメッシュと略する)2と、ほぼ同形状の未加硫の
SBR製のゴムシート3との重ね合わせ、(b)巻き込み、
(c)球形状に加硫成形した各段階で表した斜視図であ
る。SUSメッシュ2はφ0.18mmのSUS線条をメッシュに織
成したものを使用している。ゴムシート3と重ね合わせ
たSUSメッシュ2の側縁が研摩体1表面から露出し、研
摩材として機能する。SUSメッシュ2とゴムシート3と
の結合は強いが、SUSメッシュ2の露出割合は低い。ま
た、研摩体1は中実となるため重く、研摩力、脱色能力
が高い。
【0012】第2実施例 図2は、第2実施例の研摩体4の製造工程を(a)底面が
約6cm四方の肉厚板形状に裁断したSUSメッシュ5と未
加硫のSBR製のゴムシート6とを三段に積層し、(b)こ
れを打ち抜いてSBR製のゴム棒材からなる芯7を差し込
んで、(c)球形状に加硫成形した各段階で表した斜視図
である。SUSメッシュ5は第1実施例と同じものを使用
している。ゴムシート6に挟まれたSUSメッシュ5の側
縁が研摩体表面から露出して、研摩材として機能する。
SUSメッシュ5とゴムシート6との結合は強く、SUSメッ
シュ5の全体に対する露出割合は第1実施例のものより
高い。しかし、研摩体4は中実となるため重く、第1実
施例同様に、研摩力、脱色能力は高い。
【0013】第3実施例 図3は、第3実施例の研摩体8の一部破断斜視図であ
る。この実施例は予め所定の大きさのドーナツ形状に裁
断しておいた未加硫のSBR製のゴムシート9で、外径が
このゴムシート9と同径の円盤状に裁断されたSUSメッ
シュ10を挾んで三段に重ね、円筒形状の型枠で加硫成形
したものである。SUSメッシュ10は第1実施例と同じも
のを使用している。第2実施例同様、ゴムシート9に挟
まれたSUSメッシュ10の側縁が研摩体8表面から露出
し、研摩材として機能する。SUSメッシュ10とゴムシー
ト9との結合は強く、SUSメッシュ10の露出割合は第1
実施例のものより高い。また、研摩体8は中空となり第
1又は第2実施例のものよりも軽いので、研摩力、脱色
能力を抑えたいストーン加工に適している。
【0014】第4実施例 図4は、第4実施例の研摩体11の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、予め所定の大きさの円盤形状に裁断
しておいた未加硫のNBR製のゴムシート12で同径の円板
形状に切断したSUS片13を挾んだものを三段に重ね、円
筒形状の型枠で加硫成形したものである。研摩材として
のSUS片13の周縁は波形に成形し、かつ円盤面上に多数
の孔14を開けている。SUS片13の周縁を波形に成形した
のは、周縁が直線的になることで鋭利な刃物となって、
デニム製品の布地を傷つけることを防止したものであ
る。また、SUS片13の面上に多数の孔14を開けたのは、
加硫したゴムシート12がSUS片13の上下面で連続して、S
US片13を担持しやすくするためである。SUS片13は、厚
さ0.2mmのものを使用している。SUS片13とゴムシート12
との接触面積が広いだけに結合は強いが、SUS片の露出
割合は低い。しかし、第1実施例から第3実施例に比べ
て、研摩材としてSUS片13は研摩力に優れ、研摩体11は
中実であるため、研摩力、脱色能力も高い。
【0015】第5実施例 図5は、第5実施例の研摩体15の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、予め所定の大きさの円盤形状に裁断
しておいた未加硫のNBR製のゴムシート16で、全てがほ
ぼ同長のSUS繊維17を中点で結束して平面的に放射状に
拡げて挾んだものを三段に重ね、円筒形状の型枠で加硫
成形したものである。SUS繊維17は第1実施例のSUSメッ
シュ2(図1参照)を構成するものを使用している。第1
実施例から第4実施例に比べ、SUS繊維17の露出割合は
低い。研摩体15の表面から突出するSUS繊維17の先端が
研摩材として機能し、ゴムシート16がSUS繊維17を包込
むので結合は強いが、研摩力は低い。脱色能力はゴム単
体の研摩体程度となる。
【0016】第6実施例 図6は、第6実施例の研摩体18の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、全てがほぼ同長のSUS繊維19を中点
で結合して立体的に放射状に拡げ、球形状の型枠に入れ
た後、ポリ塩化ビニル20を流し込んで成形したものであ
る。SUS繊維19は第1実施例のSUSメッシュ2を構成する
ものを使用している。第5実施例同様、研摩体18の表面
から突出するSUS繊維19の先端が研摩材として機能し、
ポリ塩化ビニル20がSUS繊維19を包込むようになるので
結合も強く、第5実施例以上に突出するSUS繊維19の数
が増えるので、研摩力は第5実施例のものよりは優れて
いる。研摩力、脱色能力は第5実施例程度である。
【0017】第7実施例 図7は、第7実施例の研摩体21の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、40mm程度に切り揃えたSUS繊維23を
厚さ約10mmに束ねて中点で縛り(縛る材料は針金でも木
綿糸でもよく、特定しない)、この状態で球形状の型枠
に入れた後、ポリ塩化ビニル22を流し込んで成形したも
のである。SUS繊維23は第1実施例のSUSメッシュ2を構
成したものより太く、0.5mmφのものを使用している。S
USメッシュを裁断すると、短繊維が研摩体表面から突出
し、ストーン加工中にデニム製品の布地へ侵入する危険
性がある。本実施例のように、一定の長さのSUS繊維23
をそのまま束にして使用することで、前記不安は解消さ
れる。また、デニム製品は案外に生地が強く、細いSUS
繊維では十分な脱色作用が望めないこともあるので、本
実施例のように多少太いSUS繊維23を用いるとよい。第
5実施例同様、研摩体21の表面から突出するSUS繊維23
の先端が研摩材として機能し、合成樹脂22がSUS繊維23
を包込むので結合も強い。また、SUS繊維23は束になっ
て突出するので、研摩力は第5実施例のものよりは優
れ、当然に脱色能力も高くなっている。
【0018】第8実施例 図8は、第8実施例の研摩体24の製造工程を、(a)幅40
mm、長さ600mm程度に裁断したSUSメッシュ25を巻き込ん
でほぼ球形状にし、(b)これを球形状の型枠に入れ、
(c)メッシュ25が表面から露出するように、ポリエチレ
ン26を流し込んで成形した各段階で表した斜視図であ
る。SUSメッシュ25は第1実施例と同じものを使用して
いる。これまでの実施例中、SUSメッシュ25の露出割合
は高いが、SUSメッシュ25とポリエチレン26との結合は
強固である。研摩体24の表面から露出するSUSメッシュ2
5は、面の研摩材となるので、研摩力だけでなく脱色能
力をも併せ持つ。また、SUSメッシュ25の量があるので
研摩体24が重くなり、研摩力、脱色能力は高い。
【0019】第9実施例 図9は、第9実施例の研摩体27の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、5〜10mm程度の長さに切断した多数
のSUS繊維28を、エポキシ系接着剤に浸漬、固着させ
て、ポリスチレンの芯29に巻きつけ、球形状の型枠に入
れてポリスチレン30を流し込み、成形したものである。
SUS繊維28は、第5実施例のものを使用している。研摩
材となるSUS繊維28が研摩体27の表面に集中するから、S
US繊維28の全体に対する露出割合は、第5又は第6実施
例に比べて高くなるが、全部のSUS繊維28が研摩体27の
表面から露出して研摩材として機能する訳ではないの
で、研摩力は第5実施例程度となる。ポリスチレンの芯
29は、中空又は中実を選択できる(図9のものは中実)の
で、研摩体27の重量を加減して、研摩力、脱色能力を調
整しやすい。
【0020】第10実施例 図10は、第10実施例の研摩体31の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、5〜10mm程度の長さに切断した多数
のSUS繊維32を1本のSUS繊維33へパイル状に結んだもの
をポリ塩化ビニルの芯34の表面へSUS繊維32が起立状態
になるように巻きつけ、これを球形状の型枠に入れてポ
リ塩化ビニル35によって射出成形したものである。SUS
繊維32,33は、第9実施例と同様である。研摩材として
のSUS繊維32が研摩体31の表面への露出割合は、第9実
施例よりも多く、また各SUS繊維32がパイル状で1本のS
US繊維33に結んだ状態でポリ塩化ビニル35で包まれるた
め、第9実施例よりも結合体として強固である。SUS繊
維32の露出割合は低く、研摩力はSUS繊維32の露出具合
に左右される。ポリ塩化ビニルの芯34は中空又は中実を
選択でき(図10のものは中空)、第9実施例同様、研摩
力、脱色能力は調整しやすい。
【0021】第11実施例 図11は、第11実施例の研摩体36の製造工程を、(a)幅40
mm、長さ400mm程度に裁断したSUSメッシュ37をポリ塩化
ビニルの芯38に巻き込み、(b)球形状の型枠に入れ、
(c)メッシュ37が表面から露出するようにポリ塩化ビニ
ル39で包んで成形した各段階で表した斜視図である。SU
Sメッシュ37は、第1実施例と同じものを使用してい
る。この実施例は、芯38を中空又は中実のいずれか選択
する(図11のものは中空)ことで研摩体36の重量を加減
し、主に脱色能力の調整を行うことができる。また、研
摩材となるSUSメッシュ37を担持するポリ塩化ビニル39
が軽量であるため、この実施例の研摩体36の研摩力、脱
色能力は研摩材としてのSUSメッシュ37が研摩体36の表
面からの面として露出する割合に左右される。
【0022】第12実施例 図12は、第12実施例の研摩体40の製造工程を、(a)幅40
mm、長さ400mm程度に裁断したSUSメッシュ41、炭化ケイ
素粉末42、エポキシ系接着剤43及び木綿糸44を混練し、
(b)球形状の型枠に入れ、(c)プレス成形した後に、90
0〜1000℃で焼成した各段階で表した斜視図である。SUS
メッシュ41は、第1実施例と同じものを使用している。
SUSメッシュ41の全体に対する露出割合は、炭化ケイ素
粉末等42,43,44との混練状態に依存する。SUSメッシュ4
1の研摩材としての研摩力は一様でないが、焼成時に可
燃性繊維の木綿糸44が消失してできる研摩体40の表面の
凹凸45が、この研摩力を補完する。SUSメッシュ41との
炭化ケイ素粉末42との結合は、焼成により強固である。
研摩体40は中実で、かつ重量割合に占めるSUSメッシュ4
1及び炭化ケイ素粉末42が比較的重量物なので、研摩体4
0は重くなり、研摩力、脱色能力は、第11実施例に比べ
て更に高い。
【0023】第13実施例 図13は第13実施例の研摩体46の一部破断斜視図である。
この実施例は幅5mm、長さ10mm程度に切断、断面を波形
に成形し、かつ、その面上に複数の孔47を明けたSUS片4
8、アルミナ粉末49、エポキシ系接着剤50及び木綿糸51
とを合わせて混練し、これを球形状の型枠に入れてプレ
ス成形後に、焼成したものである。SUS片47は、第4実
施例と同じものを使用し、SUS片47を波形に成形し、面
上に開孔した理由も、第4実施例と同様である。研摩材
としてのSUS片48の全体に対する露出割合は第12実施例
と同様で、研摩力は木綿糸51の消失により研摩体46の表
面上に形成される凹凸52で補完される。また、研摩体46
としての研摩力、脱色能力も第12実施例と同様に比較的
高いものとなる。
【0024】第14実施例 図14は、第14実施例の研摩体53の一部破断斜視図であ
る。この実施例は、予め所定の大きさの円盤形状に切断
したSUS片54を、無機研摩粒子としてアルミナ粒子を混
入したフェルト55で挾み、更に上下へ同形状のSUS片5
4、未加硫のSBR製のゴムシート56を重ね、円筒形状の型
枠で加硫成形したもので、研摩材としてSUS片54とフェ
ルト55とを併せて用いたものである。SUS片54及びフェ
ルト55とがゴムシート56に挟持される格好の研摩体53で
あり、研摩力の高いSUS片54と研摩力の比較的低いフェ
ルト55と併せて用いることで研摩力を調整できる特徴が
ある。また、一部フェルト55を用いたことで研摩体53と
しての重量が軽くなり、脱色の程度を低くしたいストー
ン加工に適した研摩体53とすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の研摩体は、粒状屑がほとんど発
生しないので軽石に比べて使い勝手がよく、大量生産が
可能なのでコストも抑えることができるから、従来の軽
石の代用物として幅広くかつ安価に提供できる。例え
ば、本発明の研摩体をストーン加工に用いれば、ワッシ
ャを傷つけることがなくなるから、装置を長持ちさせる
ことができ、同時に研摩体の寿命も長くなるので、研摩
体の低コスト化と維持費の低減とにより、ストーン加工
全体の経済性を向上させることができる。
【0026】研摩体自体についてみれば、研摩材となる
金属繊維又は金属片を研摩体内部に担持させる材料が豊
富で、その材料の違いや担持のさせ方の違い、表面に形
成する凹凸により、研摩力やストーン加工における脱色
能力を加減できるので、従来の軽石を使った場合に比べ
てストーン加工の仕上りを自在に変化させて、様々な風
合いのデニム製品を提供することができるようになる。
【0027】同時に、研摩材である金属繊維又は金属片
と異種の研摩材とを組合せて用いることにより、軽石と
は異なる研摩性、脱色性等を実現でき、先のストーン加
工で言えば、従来とは違った仕上がりをすることもでき
る。例えば、より柔らかく、より脱色するなどである。
これにより、これまで単調であったストーン加工に、豊
かなアレンジ性を加味できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例について、製造の各段階(a)(b)
(c)を表した斜視図である。
【図2】第2実施例について、製造の各段階(a)(b)
(c)を表した斜視図である。
【図3】第3実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図4】第4実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図5】第5実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図6】第6実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図7】第7実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図8】第8実施例について、製造の各段階(a)(b)
(c)を表した斜視図である。
【図9】第9実施例について、研摩体を表した一部破断
斜視図である。
【図10】第10実施例について、研摩体を表した一部破
断斜視図である。
【図11】第11実施例について、製造の各段階(a)(b)
(c)を表した斜視図である。
【図12】第12実施例について、製造の各段階(a)(b)
(c)を表した斜視図である。
【図13】第13実施例について、研摩体を表した一部破
断斜視図である。
【図14】第14実施例について、研摩体を表した一部破
断斜視図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の研摩体 4 第2実施例の研摩体 8 第3実施例の研摩体 11 第4実施例の研摩体 15 第5実施例の研摩体 18 第6実施例の研摩体 21 第7実施例の研摩体 24 第8実施例の研摩体 27 第9実施例の研摩体 31 第10実施例の研摩体 36 第11実施例の研摩体 40 第12実施例の研摩体 46 第13実施例の研摩体 53 第14実施例の研摩体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 29/00 D06C 29/00 Z D06P 5/00 123 D06P 5/00 123 5/02 5/02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属繊維若しくは同繊維からなるメッシ
    ュ織物又は金属片からなる研摩材を表面から露出するよ
    うゴム又は合成樹脂で担持してなる研摩体。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼繊維若しくは同繊維からな
    るメッシュ織物又はステンレス鋼片である研摩材と未加
    硫のゴムシートとを重ねて巻き込み、前記研摩材を表面
    から露出させた状態で一体に加硫成形してなる研摩体。
  3. 【請求項3】 ステンレス鋼繊維若しくは同繊維からな
    るメッシュ織物又はステンレス鋼片である研摩材と未加
    硫のゴムシートとを交互に積層し、前記研摩材を表面か
    ら露出させた状態で一体に加硫成形してなる研摩体。
  4. 【請求項4】 ステンレス鋼繊維若しくは同繊維からな
    るメッシュ織物又はステンレス鋼片である研摩材と合成
    樹脂とを混在させ、前記研摩材を表面から露出させた状
    態で一体に成形してなる研摩体。
  5. 【請求項5】 ステンレス鋼繊維若しくは同繊維からな
    るメッシュ織物又はステンレス鋼片である研摩材を担持
    したゴム又は合成樹脂をゴム又は合成樹脂からなる芯に
    被覆し、前記研摩材を表面から露出させた状態で一体に
    成形してなる研摩体。
  6. 【請求項6】 ステンレス鋼繊維若しくは同繊維からな
    るメッシュ織物又はステンレス鋼片である研摩材と焼結
    性耐火粉末とを混練し、前記研摩材と焼結性耐火粉末と
    を表面から露出させた状態で一体に焼成してなる研摩
    体。
JP7163502A 1995-06-29 1995-06-29 研摩体 Pending JPH0911134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7163502A JPH0911134A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 研摩体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7163502A JPH0911134A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 研摩体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0911134A true JPH0911134A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15775087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7163502A Pending JPH0911134A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 研摩体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0911134A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104440598A (zh) * 2014-11-10 2015-03-25 汕头大学 一种复合结合剂金刚石磨轮及其制作方法
WO2020030246A1 (en) * 2018-08-06 2020-02-13 Tolkar Makine Sanayi Ve Ticaret A.S. A method for textile processing
WO2020147247A1 (zh) * 2019-01-18 2020-07-23 麦国冰 一种复合环保洗水石材料及其制备方法
IT201900009159A1 (it) * 2019-06-17 2020-12-17 Nexia S R L Elemento abrasivo per il trattamento superficiale di capi di abbigliamento e relativo apparato

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104440598A (zh) * 2014-11-10 2015-03-25 汕头大学 一种复合结合剂金刚石磨轮及其制作方法
WO2020030246A1 (en) * 2018-08-06 2020-02-13 Tolkar Makine Sanayi Ve Ticaret A.S. A method for textile processing
WO2020147247A1 (zh) * 2019-01-18 2020-07-23 麦国冰 一种复合环保洗水石材料及其制备方法
IT201900009159A1 (it) * 2019-06-17 2020-12-17 Nexia S R L Elemento abrasivo per il trattamento superficiale di capi di abbigliamento e relativo apparato

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930010336B1 (ko) 폴리올레핀 섬유롤 및 그 제조방법
KR890000579B1 (ko) 다수의 연마집괴들을 포함하는 연마재 및 그 제조방법
KR100372592B1 (ko) 코팅된연마용물품,이의제조방법및사용방법
US3137893A (en) Apparatus and process for making apertured non-woven fabrics
US5094905A (en) Structural articles made of recycled rubber fragments from tires
US5938515A (en) Foam buffing pad of string-like construction
US6352567B1 (en) Nonwoven abrasive articles and methods
US3699727A (en) Abrasive article and method of fabrication
JP2019217774A (ja) その場水和のための不織セメント系複合材料
US2804733A (en) Abrasive article
AU702066B2 (en) Tool for mechanical surface treatment
US3284963A (en) Cleansing aid
JPS58120850A (ja) 浮揚性繊維製品とその製造方法
US3016294A (en) Abrasive product
RU97106798A (ru) Инструмент для механической обработки поверхности
JPH0911134A (ja) 研摩体
CA2145393C (en) Laminated fabric useful as a concrete form liner
US3104998A (en) Non-woven fabrics
US3581439A (en) Buff apparatus and method of manufacturing buffs
GB1144347A (en) Method of joining sheets
US2121496A (en) Fiber bodies and method of producing same
JPH0227118B2 (ja)
JP2582242B2 (ja) 所定配向の基質を包含する繊維及びその製造方法
JPH0679076A (ja) ロールの製造方法
KR102623305B1 (ko) 인조피혁을 이용한 재생피혁의 제조방법