JPH09110167A - トレイの移送方法及び装置 - Google Patents

トレイの移送方法及び装置

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JPH09110167A
JPH09110167A JP27115695A JP27115695A JPH09110167A JP H09110167 A JPH09110167 A JP H09110167A JP 27115695 A JP27115695 A JP 27115695A JP 27115695 A JP27115695 A JP 27115695A JP H09110167 A JPH09110167 A JP H09110167A
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JP
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tray
stacking
work
trays
stacked
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Application number
JP27115695A
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English (en)
Inventor
Masaya Morita
昌也 守田
Kazumasa Harada
和正 原田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面積の縮小化を図る。 【解決手段】 垂直方向に沿って上方から順に供給位置
11、作業位置12、及び集積位置13が配置されてお
り、分離搬送手段17により供給位置11に供給された
段積みトレイ15のうち最下段のトレイ14aが分離さ
れて作業位置に向けて移送される。作業位置12では、
移載機20によりトレイ14aにワーク19が移載され
る。ワーク移載作業完了後のトレイ14aは、段積み移
送手段21により作業位置12から集積位置13に向け
て移送され、集積位置13で再び段積みされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のワークを収
納したトレイを移送する方法及び装置に関し、さらに詳
しくは、積み重ねた状態で供給されるトレイにワークを
移載する、又はトレイからワークを取り出す機構と組み
合わせて用いられるトレイの移送方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ファクトリー・オートメーションにおけ
る自動組立ラインには、各組立機に部品(以下、「ワー
ク」と称す。)を供給するワーク供給装置が必要であ
る。一般的にワークの供給は、ストック性や供給効率を
図るために、コンテナ等、側壁を持った容器(以下、
「トレイ」と称す)に多数収納した形態で行われる。し
かも、例えば側壁にスタッキングリブ等を設けたスタッ
キング形トレイを用いると、トレイを積み重ねた状態で
安全に供給することができるとともに、積み重ねること
でストックスペースを有効に利用することができる。
【0003】一方、トレイの移送装置としては、空トレ
イにワークを移載して実トレイを作製し、その後この実
トレイを積み重ねてストックし、所定量ストックした後
に積み重ねした状態のままで組立工程にトレイを供給す
る装置と、積み重ねた状態で供給される実トレイからワ
ークを取り出し、ワークの全部が取り出された空トレイ
を再び積み重ねてストックし、所定ストックした後に積
み重ねたままの状態でトレイを返却工程に供給する装置
等がある。これら両者の装置には、ワークの移載、又は
取り出しの際に高精度の位置決めが要求されるから、必
ず積み重ねた状態からトレイを1個だけ分離する機構が
設けられている。
【0004】このようなトレイの移送装置としては、特
開平1−115526号公報や特開平3−297733
号公報等に提供されており、両者とも占有面積が小さく
なるよう工夫が施されている。前者の装置では、積み重
ねた実トレイの最上段にある実トレイを把持して所定高
さまで持ち上げて分離し、分離した実トレイからワーク
の取り出しを行った後に、実トレイ積み重ね位置から水
平方向に沿った隣位置に空トレイを置き、ここで再び空
トレイを積み重ねる。後者の装置では、積み重ねた実ト
レイの最上段にある実トレイを把持して所定高さまで持
ち上げて分離し、分離した実トレイを水平方向に沿って
移動させて搬送用コンベヤに供給し、その後搬送用コン
ベヤに空トレイが搬送されてきた際には空トレイを実ト
レイ積み重ね位置の上方位置まで垂直及び水平方向に搬
送し、ここで再び空トレイを積み重ねる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置では、トレイを水平方向に搬送するため、設置面
積としては少なくともトレイ2個分が必要であり、占有
スペースを有効に利用すには至っていないのが現状であ
る。
【0006】本発明では、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、設置面積を極力少なくしたトレイの移送方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトレイの移送方法及び装置では、分離移送
手段が、積み重ねた状態の段積みトレイが供給される供
給位置から垂直上方又は垂直下方の作業位置に、前記供
給位置に供給される段積みトレイのうち最上段、又は最
下段にある1個のトレイを分離して移送し、この位置で
ワークの移載、又はワークの取り出すワーク作業を行っ
た後に、段積み移送手段が作業位置で作業が完了した後
のトレイを前記作業位置から、さらに垂直上方又は垂直
下方に離れた集積位置に移送し、ここで再び積み重ねて
段積みトレイを形成する。これにより、トレイにワーク
の移載、又はトレイからワークの取り出しが、トレイを
垂直方向だけに移送しながら行えるようになり、装置自
体を約トレイ1枚分の面積に収めることができる。
【0008】請求項3記載の発明では、段積みトレイの
最下段のトレイだけを分離する機構を支持爪、段バラシ
リフタ、及び分離爪とで行うようにしたから、構成が簡
単となる。
【0009】
【発明の実施の形態】トレイの移送装置10には、図1
に示すように、上方から順に供給位置11、ワーク移載
位置12、及び集積位置13とが垂直方向に沿った三位
置に立体的に並べて配置されている。供給位置11に
は、空のトレイ14を複数個積み重ねた状態の段積みト
レイ15が人手あるいは水平搬送コンベヤ16等の手段
によって供給される。供給位置11に供給された段積み
トレイ15は、分離移送手段17によって最下段のトレ
イ14aだけがワーク移載位置12に向けて搬送され
る。
【0010】ワーク移載位置12に供給されたトレイ1
4aには、水平コンベヤ18で供給されるワーク19が
移載機20により順に移載される。ワーク19の移載が
完了したトレイ14aは、段積み移送手段21によって
ワーク移載位置12から集積位置13に向けて搬送さ
れ、ここで再び積み重ねてワーク入りの段積みトレイ1
5を形成する。所定量だけ積み重ねられた段積みトレイ
15は、段積み状態で人手あるいは水平コンベヤ23等
の手段によって水平方向に沿って搬送され、例えば組立
ライン等に供給される。
【0011】トレイ14は、図2に示すように、全周に
側壁24を持った矩形な容器であり、ワーク19を一定
の姿勢で多数収納できる。なお、矩形以外の容器でもよ
い。トレイ14の少なくとも対向する両側壁24a,2
4bには、輪郭から一段凹んでスタッキングリブ25,
26が突設されている。また、トレイ14の底面には、
図3に示すように、積み重ねた際にスタッキングリブ2
5,26が入り込む凹み部27,28が設けられてい
る。さらに、トレイ14の底面には、ワーク移載位置1
2で正しく位置決めするための位置決め用穴29,30
が対向する二角にそれぞれ形成されている。これらの位
置決め用穴29,30は、凹部31〜34を形成した側
面24a,24bに沿った水平方向に対して凹部31〜
34の外側寄りに形成されている。
【0012】トレイ14の前記両側壁24a,24bに
は、一対の凹部31〜34が所定間隔隔てて形成されて
いる。これらの凹部31〜34は、両側壁24a,24
bのうち水平方向に沿った外部に隣接する垂直面と段積
みされるトレイ14の底面を支持する上面とを凹まして
形成したものであり、詳しくは後述する支持爪が水平方
向から入り込んで段積みトレイ15のうち最下段のトレ
イ14aから2番目のトレイ14bの底面を支持し、最
下段のトレイ14aを段積みトレイ15から分離するた
めの作用をなす。なお、段積みした状態での1個分のト
レイ14の高さ(以下、「スタッキング高さ」と称
す。)は、図4に示したSHの長さとなる。
【0013】
【実施例】分離移送手段17は、図5に示すように、空
トレイ集積ストッカ36、及び段バラシリフタ37で構
成されている。空トレイ集積ストッカ36は、供給位置
11に固定されている。この空トレイ集積ストッカ36
には、トレイ14の凹部31〜34に入り込む突出位置
とこれから退避する退避位置との間で水平方向に出入り
自在な支持爪38a〜38dが設けられており、通常は
支持爪38a〜38dを突出位置に移動させ、これらの
支持爪38a〜38dで段積みトレイ15のうち最下段
のトレイ14aの底面を支持している。なお、空トレイ
集積ストッカ36には、段積みトレイ15が供給された
際に最下段に位置するトレイ14の有無を検出するため
の反射型フォトセンサー39が設けられている。このフ
ォトセンサー39から無しの信号が得られた場合には、
新たな段積みトレイ15が供給される。
【0014】段バラシリフタ37は、段積みトレイ15
から1個のトレイを分離保持して作業位置に送るもので
あり、形状が空トレイ集積ストッカ36よりも大きな矩
形枠とされ、モータ45の駆動により無限循環するチェ
ーン46に繋がれ、チェーン46に設けた遮蔽板47の
移動を上下に配置した透過型フォトセンサー48,49
で検出してモータ45の回転方向を制御することで供給
位置11とワーク移載位置12との間で昇降される。こ
の段バラシリフタ37には、前記支持爪38a〜38d
に対して水平方向の異なる位置でトレイ14の底面を支
持する突出位置とこれから退避する退避位置との間で水
平方向に出入り自在な分離爪41a〜41dが設けられ
ている。これらの分離爪41a〜41dは、水平方向に
おいて前記支持爪38a〜38dから内側にずらした位
置に配置されており、出入りは支持爪31〜34と同じ
方向とされている。
【0015】段バラシリフタ37を供給位置11で停止
させるセンサーは、上下のフォトセンサー48,49の
うちフォトセンサー49である。この位置で停止した際
には分離爪41a〜41dが前記支持爪38a〜38d
よりも少なくともスタッキング高さSH分以上高くな
る。段バラシリフタ37が供給位置11に到達した後に
は、前記支持爪38a〜38dが退避位置に移動され、
段積みトレイ15が分離爪41a〜41dに受け渡され
る。
【0016】前記フォトセンサー48,49の間で、且
つ下のフォトセンサー49寄りには、フォトセンサー5
0がさらに設けられている。このフォトセンサー50
は、段バラシリフタ37を分離位置で停止させるための
ものである。この分離位置に段バラシリフタ37が停止
すると、分離爪41a〜41dで受け持った段積みトレ
イ15の高さが最下段のトレイ14aの凹部31〜34
に前記支持爪38a〜38dが入り込む高さとなる。な
お、フォトセンサー48,50との間に設けられたフォ
トセンサー51は、段バラシリフタ37を待機位置で停
止させるためのものである。
【0017】ワーク移載位置12には、一対の支持板5
2,53が配置されている。一対の支持板52,53
は、前記側面24a,24bに沿った水平方向の両側か
らトレイ14の底面を支持する位置に入り込む支持位置
とこれから両側に退避する退避位置との間で各シリンダ
ー54,55の駆動により出入り自在とされている。こ
れらの支持板52,53は、支持位置の際に水平方向に
おいてトレイ14の凹部31〜34の内側には入り込む
ことはない。そして、これらの支持板52,53には、
トレイ14の位置決め用穴29,30に入り込む位置決
めピン56,57がそれぞれ突設されている。なお、ワ
ーク移載位置12には、トレイ14の有無を検出するた
めの反射型フォトセンサー58が固定して設けられてい
る。
【0018】段積み移送手段21は、段積みリフタ5
9、及び実トレイ集積ストッカ60で構成されている。
段積みリフタ59は、作業位置にある移載作業済みのト
レイを保持し、集積位置まで搬送してここで再び段積み
トレイを形成するものであり、形状が実トレイ集積スト
ッカ60よりも大きな矩形枠とされ、モータ61の駆動
により無限循環するチェーン62に繋がれ、チェーン6
2に設けた遮蔽板63の移動を上下に配置した透過型フ
ォトセンサー64,65で検出してモータ61の回転方
向を制御することでワーク移載位置12と集積位置13
との間で昇降される。この段積みリフタ59には、トレ
イ14の底面を支持する突出位置とこれから退避する退
避位置との間で水平方向に出入り自在な爪66a〜66
dが設けられている。これらの爪66a〜66dは、ト
レイ14の凹部31〜34に入り込む位置にそれぞれ配
置されている。
【0019】実トレイ集積ストッカ60は、集積位置1
3に配置されており、トレイ14の四隅をガイドするリ
ブ70〜73がそれぞれ設けられている。
【0020】段積みリフタ59をワーク移載位置12で
停止させるセンサーは、上下のフォトセンサー64,6
5のうちフォトセンサー65である。この位置で停止し
た際には爪66a〜66dが前記支持板52,53より
も位置決めピン56,57の高さ分以上高くなる。段積
みリフタ59がワーク移載位置12に到達した後には、
前記支持板52,53が退避位置に移動され、ワーク1
9の移載が完了した後のトレイ14を爪66a〜66d
が受け持つ。
【0021】前記段積みリフタ59には、実トレイ集積
ストッカ60に段積みされたトレイ14のうち最上段の
トレイ14の位置を検出する反射型のフォトセンサー7
4が設けられている。段積みリフタ59は、このフォト
センサー74で段積みトレイ14の最上段のトレイ14
の位置を検出した際にはここで下降が停止され、その後
爪66a〜66dを退避位置に退避させる。これによ
り、実トレイ集積ストッカ60には、実トレイ14が順
番に上積みされる。また、集積位置13には、実トレイ
集積ストッカ60に段積みされるトレイ14の満杯を検
出する反射型のフォトセンサー75が設けられている。
このフォトセンサー75から満杯の信号が得られた場合
には、水平コンベヤ23を作動させ、実トレイ集積スト
ッカ60を集積位置13から、例えば組立工程等に供給
し、その後の、新たに空の実トレイ集積ストッカ60が
集積位置13に供給される。なお、フォトセンサー6
4,65との間に設けられたフォトセンサー76は、段
積みリフタ59を待機位置で停止させるためのものであ
る。
【0022】前述した分離移送手段17と段積み移送手
段21とは、制御部80により統括的に制御される。す
なわち、図6に示すように、制御部80は、フォトセン
サー39,48,49,50,51,58,64,6
5,74,75,76から得られる信号に応じて、RO
M81に予め記録されたシーケンスに従って、前述した
モータ45,46、シリンダー54,55、支持爪38
a〜38dを出入りさせるアクチュエーター38e〜3
8h、分離爪41a〜41dを出入りさせるアクチュエ
ーター41e〜41h、及び爪66a〜66dを出入り
させるアクチュエーター66e〜66h等を、各ドライ
バー82〜88を介して作動させ、必要に応じてコンベ
ヤ16,23を作動させる。また、移載機20との間で
ワーク移載完了信号とワーク移載準備完了信号との授受
を行うことで、移載機20と分離移送手段17、及び段
積み移送手段21との連係を図っている。
【0023】上記構成の作用を説明する。分離移送手段
17の初期状態は、図7に示すように、空トレイ集積ス
トッカ36の支持爪38a〜38dが突出位置の状態と
されている。これらの支持爪38a〜38dの上には、
凹部31〜34の垂直方向に沿った位置で段積みトレイ
15のうち最下段のトレイ14aの底面が支持される。
段バラシリフタ37は、突出位置とした分離爪41a〜
41dで最下段のトレイ14aの底面を支持する位置が
初期状態とされている。支持板52,53は、支持位置
の状態で待機している。
【0024】作動の開始を指示すると、制御部80は、
図8に示すように、最初に初期状態のチェックを行う。
このチェック動作は、分離移送手段17のうちいずれか
が前述した初期状態になっていない場合、これを制御し
て初期状態に戻す制御を行う。初期状態が確認される
と、フォトセンサー39から得られる信号を監視して空
トレイ集積ストッカ36にトレイ14があるか否かを確
認する。このとき、トレイ14が無い場合には、コンベ
ヤ16を作動させて供給位置11に段積みトレイ15を
供給する。
【0025】空トレイ集積ストッカ36にトレイ14が
有ると確認すると、次に段バラシリフタ37を待機位置
から供給位置11に上昇させる。この制御は、モータ4
5を、例えば正転方向に駆動させた後にフォトセンサー
49から得られる信号を監視し、遮蔽板47がフォトセ
ンサー49を遮光することで得られる到達信号を受ける
ことでモータ45の駆動を停止する。これにより、段バ
ラシリフタ37が図9に示すように供給位置11の高さ
に到達し、分離爪41a〜41dが同図に示す矢印Aの
高さとなる。この高さは、支持爪38a〜38dよりも
同図に示すBの高さだけ高いから、段積みトレイ15は
分離爪41a〜41dで持ち上げられた状態となる。
【0026】供給位置11に段バラシリフタ37が到達
したことをフォトセンサー49で確認すると、ドライバ
ー86を介してアクチュエーター38e〜38hを制御
して、支持爪38a〜38dを退避位置に移動させる。
これにより、段積みトレイ15とともに段バラシリフタ
37の下降が許容される。その後に段バラシリフタ37
を分離位置に下降する。この制御は、モータ45を、例
えば逆転方向に駆動させた後にフォトセンサー50から
得られる信号を監視し、遮蔽板47がフォトセンサー5
0を遮光することで得られる到達信号を受けることでモ
ータ45の駆動を停止する。これにより、段バラシリフ
タ37が分離位置の高さに到達し、図10に示すよう
に、分離爪41a〜41dで支持された段積みトレイ1
5のうち最下段のトレイ14aの凹部31〜34の高さ
に、空トレイ集積ストッカ36の支持爪38a〜38d
が一致した状態となる。
【0027】段バラシリフタ37が分離位置に到達した
後には、ドライバー86を介してアクチュエーター38
e〜38hを制御し、支持爪38a〜38dを突出位置
に移動させる。これにより、支持爪38a〜38dが段
積みトレイ15のうち最下段のトレイ14aの凹部31
〜34に入り込む。その後、モータ45を、例えば逆転
駆動させて段バラシリフタ37を下降させることで、図
11に示すように、段積みトレイ15のうち最下段から
2番目のトレイ14bの底面を支持爪38a〜38dが
支持しているから、分離爪41a〜41dの上に乗った
トレイ14aだけが段バラシリフタ37とともに下降さ
れる。これにより、段積みトレイ15から1個のトレイ
14aだけを分離することができる。
【0028】段バラシトレイ37をワーク移載位置12
まで下降させる直前には、フォトセンサー58から得ら
れる信号を監視してワーク移載位置12にトレイ14が
無いかを確認するとともに、支持板52,53が支持位
置の状態であるかを確認する。これらのいずれか一方の
確認がとれない場合には、段バラシリフタ37を待機位
置まで下降させ、ここで待機させる。そして、両方の確
認がとれた場合だけ、段バラシリフタ37をワーク移載
位置12に下降させる。これにより、ワーク移載位置1
2で移載機20やワーク19を移載中のトレイ14等に
衝突する等の事故を防止することができる。
【0029】段バラシリフタ37がワーク移載位置12
に到達すると、分離爪41a〜41dの高さが支持板5
2,53の上面と同じか、又は僅かに低い位置となる。
これにより、トレイ14aは、分離爪41a〜41dで
支持が解除され、支持板52,53の上に乗った状態と
なる。このとき、段バラシリフタ37の下降を利用し
て、トレイ14aの位置決め用穴29,30に支持板5
2,53の位置決めピン56,57を入り込ませるた
め、ワーク移載位置12でトレイ14aを位置決めする
機構を別途に設ける必要がなくローコスト化を図ること
ができる。しかも位置決め機構を別個に設けた場合に
は、トレイ14を支持板52,53に載置してから位置
決め作業を行うことが必要となり、これと比較して位置
決め時間の短縮を図ることができる。
【0030】段バラシリフタ37をワーク移載位置12
に下降させた後には、分離爪41a〜41dを退避位置
に移動させ、段バラシリフタ37だけを待機位置に上昇
させる。段バラシリフタ37が待機位置に戻ると、制御
部80が移載機20にワーク移載準備完了信号を送出
し、ワークの移載を開始させる。また、段バラシリフタ
37が待機位置に戻った後には、分離爪41a〜41d
を突出位置に移動させて初期状態に戻され、再び前述し
たとおりの順番で分離移送手段17を作動させる。
【0031】移載機20は、ワーク移載準備完了信号を
受けると移載作業を開始する。そして、移載作業が完了
した後には、制御部80にワーク移載完了信号を送出す
る。ワーク移載完了信号を受けた制御部80は、段積み
移送手段21を作動させる。段積み移送手段21の初期
状態は、図7に示したように、段積みリフタ59が、ワ
ーク移載位置12と集積位置13の間の待機位置で待機
した状態とされており、爪66a〜66dが突出位置の
状態とされている。
【0032】段積み移送手段21の作動は、図13に示
すように、最初に初期状態のチェックを行う。このチェ
ック動作は、段積みリフト59が初期状態になっていな
い場合、これを制御して初期状態に戻す制御を行う。初
期状態が確認されると、段積みリフタ59をワーク移載
位置12に上昇させる。この制御は、モータ61を、例
えば正転方向に駆動させた後にフォトセンサー65から
得られる信号を監視し、遮蔽板63がフォトセンサー6
5を遮光することで得られる到達信号を受けると、モー
タ61の駆動を停止する。これにより、段積みリフタ5
9が図14に示すようにワーク移載位置12の高さに到
達する。このときの爪66a〜66dの高さは、支持板
52,53よりも高い位置となるため、トレイ14aが
爪66a〜66dにより支持板52,53から持ち上げ
られるとともに、この持ち上げ高さが位置決めピン5
6,57の高さより僅かに高いから、位置決め用穴2
9,30から位置決めピン56,57が抜けた状態とな
る。
【0033】段積みリフタ59がワーク移載位置12に
到達した後には、ドライバー84,85を介してシリン
ダー54,55を作動させ、支持板52,53を退避位
置に移動させる。これにより、トレイ14aを爪61a
〜61dの上に乗っけた状態で段積みリフタ59の下降
が許容されるから、その後は、段積みリフタ59を集積
位置13に向けて下降させる。この下降させる直前に
は、フォトセンサー75から得られる信号を監視して実
トレイ集積ストッカ60にトレイ14が満杯でないか確
認し、満杯の場合にはコンベヤ23を作動させて空の実
トレイ集積ストッカ60を新たに供給する。なお、フォ
トセンサー75の監視は、段積みリフタ59を下降させ
た後に行ってもよい。そして、実トレイ集積ストッカ6
0にトレイ14が満杯の場合には、段積みリフタ59を
待機位置で待機させておくと効率の面で好適である。ま
た、段積みリフタ59を下降させてから所定時間経過後
に支持板52,53を支持位置に移動させる。これによ
り、前述した段バラシリフタ37の動作が許容される。
【0034】段積みリフタ59の下降は、フォトセンサ
ー74,64とから得られる信号を監視しながら行われ
る。したがって、実トレイ集積ストッカ60が空の場合
には、フォトセンサー64から信号が得られるため、段
積みリフタ59が集積位置13まで下降した後に停止す
る。実トレイ集積ストッカ60には、底60aに爪66
a〜66dを逃がすための切り欠き部60b〜60eが
設けられており、段積みリフタ59が集積位置13に到
達した際には、ガイド70〜73に四隅がガイドされな
がらトレイ14aが下降され、図15に示すように、爪
66a〜66dが切り欠き部60b〜60eに入り込
み、トレイ14aが底面60aに載置される。その後
は、爪66a〜66dを退避位置に移動させた後に、段
積みリフタ59を待機位置に上昇させ、その後に爪66
a〜66dを突出位置に移動させて初期状態に戻す。
【0035】次回の段積みでは、実トレイ集積ストッカ
60にトレイ14aが積まれているので、段積みリフタ
59に設けたフォトセンサー74がトレイ14aを検出
し、この検出信号を得ることで段積みリフタ59の下降
を停止する。このとき、爪66a〜66dは、実トレイ
集積ストッカ60に積まれたトレイ14aの凹部31〜
34に入り込んだ状態となる。したがって、段積みリフ
タ50の下降を利用してワーク19を移載したトレイ1
4を実集積ストッカ60の内部に順に重ねて積むことが
可能となる。その後は、下降停止後に爪66a〜66d
を退避位置に移動させ、前述したように段積みトレイ5
9を初期状態に戻す。
【0036】上記実施例では、ワーク移載位置12とし
ているが、本発明ではこれに限らず、ワーク取り出し位
置としてもよい。この場合には、ワークを移載したトレ
イを複数積み重ねた段積みトレイを供給位置11に供給
し、集積位置13では空のトレイを段積みする。
【0037】上記実施例では、トレイを上方から下方へ
に向けて供給しているが、本発明ではこれに限らず、ト
レイを下方から上方に向けて供給してもよい。この場
合、前述した機構をそのまま用い、シーケンスを変更す
れば簡単に行える。例えば、前述した名称をそのまま用
いて説明すると、下方の集積位置13に段積みトレイを
供給した後に、段積みリフタ59を下降させ、トレイの
凹部31〜34を利用して段積みトレイの最上段のトレ
イの底面に段積みリフタ59の爪66a〜66dを入り
込ませ、最上段のトレイだけを把持して段積みリフタ5
9を上昇させる。これによりトレイを簡単に分離してワ
ーク移載位置12に供給することができる。
【0038】一方、ワーク移載位置12で作業が完了し
たトレイの底面を段バラシリフタ37の分離爪41a〜
41dで把持し、支持板52,53を退避位置に移動さ
せた後に段バラシリフタ37を分離位置に向けて上昇さ
せる。その後、支持爪38a〜38dを退避位置に移動
させることで、空トレイ集積ストッカ36に積まれたト
レイのうち最下段のトレイが、段バラシリフタ59で供
給されたトレイの上に乗ることになる。そして、段バラ
シリフタ59を供給位置11に上昇させた後に、支持爪
38a〜38dを突出位置に移動させると、空トレイ集
積ストッカ36にトレイを下方から順に段積みしていく
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明では、トレイを垂
直方向だけに移送しながら、トレイにワークの移載、又
はトレイからワークの取り出し作業を行うから、装置自
体が約トレイ1枚分の面積に収めることができ、設置面
積が大幅に削減できる。また、請求項2記載の発明で
は、段積みトレイの最下段のトレイだけを分離する機構
を支持爪、段バラシリフタ、及び分離爪とで行うように
したから、構成が簡単となりローコスト化の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイの移送装置の概略を示す説明図である。
【図2】トレイの外観を示す斜視図である。
【図3】トレイの水平断面図である。
【図4】トレイの凹部を拡大して示した断面図である。
【図5】トレイの移送装置の構成を概略的に示した分解
斜視図である。
【図6】トレイの移送装置の電気的構成の概略を示した
ブロック図である。
【図7】トレイの移送装置の初期状態を示す説明図であ
る。
【図8】分離移送手段の動作を示すフローチャート図で
ある。
【図9】段バラシリフタを供給位置に上昇させた状態を
示す説明図である。
【図10】段バラシリフタを分離位置に下降させた状態
を示す要部拡大断面図である。
【図11】段バラシリフタを分離位置から下降させて、
段積みトレイから最下段のトレイだけを分離した状態を
示す説明図である。
【図12】段バラシリフタをワーク移載位置に下降させ
た状態を示す説明図である。
【図13】搬送分離手段の動作を示すフローチャート図
である。
【図14】段積みリフタをワーク移載位置に上昇させた
状態を示す説明図である。
【図15】段積みリフタを集積位置に下降させた状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 トレイの移送装置 11 供給位置 12 ワーク移載位置 13 集積位置 14 トレイ 15 段積みトレイ 16,18,23 コンベヤ 17 分離移送手段 19 ワーク 20 移載機 21 段積み移送手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク収納用のトレイを複数段積み重ね
    た供給位置からトレイを順次に一個ずつ分離して前記供
    給位置の垂直上方又は垂直下方の作業位置に移送し、こ
    の作業位置でトレイにワークを供給し、あるいはトレイ
    からワークを取り出すワーク移載作業を行った後に、こ
    の作業済みのトレイを前記供給位置に対して作業位置よ
    りもさらに垂直上方又は垂直下方に離れた集積位置に移
    送して順次に一個ずつ積み重ねるようにしたことを特徴
    とするトレイの移送方法。
  2. 【請求項2】 ワーク収納用のトレイを複数段積み重ね
    た供給位置からトレイを順次に一個ずつ分離して作業位
    置に移送し、この作業位置でワークの移載が行われた後
    のトレイをさらに集積位置に移送して順次に一個ずつ積
    み重ねるトレイの移送装置において、 前記供給位置の垂直上方又は垂直下方に前記作業位置と
    集積位置とが順次に設定されるとともに、前記供給位置
    と作業位置との間で昇降自在であり、供給位置における
    最上段又は最下段のトレイを分離保持して作業位置に送
    る分離移送手段と、この分離移送手段によって送られた
    トレイを受けて作業位置に位置決め保持する保持手段
    と、作業位置と集積位置との間で昇降自在であり、前記
    保持手段で保持された移載作業済みのトレイを保持し、
    集積位置で積み重ねられた段積みトレイの最上段又は最
    下段までトレイを搬送する段積み移送手段とを有するこ
    とを特徴とするトレイの移送装置。
  3. 【請求項3】 前記供給位置、作業位置、及び集積位置
    が上方から順に配置された請求項2記載のトレイの移送
    装置であって、 前記トレイの少なくとも対向する両側壁には、トレイを
    積み重ねた状態で上段側に積まれたトレイの底面を支持
    して下段側のトレイを分離するための凹部が少なくとも
    一対形成されており、 前記分離移送手段は、供給位置に設けられ、トレイの凹
    部に入り込む突出位置とこれから退避する退避位置との
    間で出入り自在な支持爪と、供給位置と作業位置との間
    で昇降自在な段バラシリフタと、この段バラシリフタに
    設けられ、前記支持爪に対して水平方向の異なる位置で
    トレイの底面を支持する分離爪とから構成されており、 供給位置で突出位置となった前記支持爪が段積みトレイ
    の最下段のトレイの底面を支持した状態の際に、前記分
    離爪が段バラシリフタの上昇移動を利用して段積みトレ
    イを下方から持ち上げ、その後に前記支持爪を退避位置
    に移動させた後に前記支持爪が段積みトレイの最下段の
    トレイの凹部に入り込む位置まで段バラシリフタを下降
    させ、その後、前記支持爪を突出位置に移動させて支持
    爪で段積みトレイの最下段から2番目のトレイの底面を
    支持させた後に、前記段バラシリフタの下降移動を利用
    して段積みトレイの最下段のトレイだけを段積みトレイ
    から分離して作業位置まで移送することを特徴とするト
    レイの移送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104590898A (zh) * 2014-12-25 2015-05-06 王爱彬 一种落扳机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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