JPH09102128A - 光学記録媒体 - Google Patents

光学記録媒体

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JPH09102128A
JPH09102128A JP7276704A JP27670495A JPH09102128A JP H09102128 A JPH09102128 A JP H09102128A JP 7276704 A JP7276704 A JP 7276704A JP 27670495 A JP27670495 A JP 27670495A JP H09102128 A JPH09102128 A JP H09102128A
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JP
Japan
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track
area
tracks
recording medium
optical recording
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Pending
Application number
JP7276704A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Amano
謙一 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to US08/714,974 priority patent/US5689496A/en
Publication of JPH09102128A publication Critical patent/JPH09102128A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G—PHYSICS
    • G11—INFORMATION STORAGE
    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2407—Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24073—Tracks
    • G11B7/24082—Meandering

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、同時進行するあるいは同時に選択対
象となる複数の情報に対してトラツクジヤンプで光ピツ
クアツプを素早くアクセスさせるようにする。 【解決手段】本発明は、複数のトラツクが多重に巻かれ
て第１の記録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、
第１の記録領域と隣接した第２の記録領域に形成された
同心円状トラツクとを設けることにより、同心円状トラ
ツクから多重螺旋状トラツクの各トラツクまでの距離が
近くなり、かくしてトラツクジヤンプにより所望のトラ
ツクへ光ピツクアツプを素早くアクセスさせ得る光学記
録媒体を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術（図５〜図７） 発明が解決しようとする課題（図８） 課題を解決するための手段 実施例 （１）第１実施例（図１及び図２） （２）第２実施例（図３） （３）第３実施例（図４） （４）他の実施例 発明の効果
【０００２】
【発明の属する技術分野】本発明は光学記録媒体に関
し、例えばコンパクトデイスク（ＣＤ）に適用して好適
なものである。
【０００３】
【従来の技術】従来、コンパクトデイスクにおいては、
コンパクトデイスクの片面に成形により形成されたピツ
トを螺旋状トラツクに沿つて配置するようにして構成さ
れている。この種のコンパクトデイスクでは、光ピツク
アツプによりピツトにレーザ光が照射され、その反射光
量の変化に基づいて信号が検出されて情報が読み出され
るようになされている。次に、このコンパクトデイスク
の構成を図５（Ａ）、（Ｂ）を用いて説明する。
【０００４】まず図５（Ａ）に示すように、コンパクト
デイスク１の情報トラツクは、１本の螺旋状トラツク２
でなる。またこの螺旋状トラツク２に記録されている情
報は、図５（Ｂ）に示すようにフレーム３ごとに管理さ
れ、このフレーム３が連続して螺旋状トラツク２を構成
するようになされている。このフレーム３は、同期信号
４、制御信号５、データ及び誤り訂正用データの記録さ
れたデータ部６から構成されている。
【０００５】ここで同期信号４は、ＣＬＶ（Constant L
inear Velocity）方式のサーボ回路により回転するコン
パクトデイスク１の線速度を一定にするための信号であ
り、また制御信号５はデータ部６に記録された複数のデ
ータを区別するためのトラツクナンバや連続再生のため
の時間情報等が記録された信号である。また、コンパク
トデイスク１の最内周部にはＴＯＣ（Table of Content
s ）エリアと呼ばれる領域が設けられ、コンパクトデイ
スク１全体に亘つてトラツクナンバやインデツクスナン
バに関する情報がまとめて記録されている。
【０００６】さらに、コンパクトデイスク１の発展形と
してのコンパクトデイスク−インタラクテイブ（ＣＤ−
Ｉ）と呼ばれる方式では、扱われる情報に画像情報が含
まれて記録され、ＣＤ−ＲＯＭと呼ばれる方式では文字
情報や連続映像情報までもが含まれて記録されるように
なされている。このように、近年ではゲームソフトのプ
ログラム等がＣＤ−ＲＯＭに記録されることは一般的に
なつてきており、これらの記録媒体に記録された情報に
対するアクセス方法はどれも基本的に同一である。従つ
て、以下コンパクトデイスクには、ＣＤ−Ｉ、ＣＤ−Ｒ
ＯＭ等を含めたものとして説明する。
【０００７】一方、コンパクトデイスク１の再生装置で
は、まずＴＯＣエリアの情報を読み出して再生装置内の
メモリに記録し、記録されたトラツクナンバやインデツ
クスナンバに基づいてコンパクトデイスク１全体に記録
された複数の情報（プログラム）の任意の１つにアクセ
スし得るようになされている。
【０００８】また、再生装置側である光ピツクアツプの
半径方向への移動には、２軸アクチユエータによる微動
送り機構及び、トラツキングサーボ機構によるスレツド
送りと呼ばれる粗動送り機構が多く用いられている。図
６に示すように軸摺動型の２軸アクチユエータ１０は、
中心部に軸受（図示せず）を有し、中心から偏心させた
位置に対物レンズ１１が取り付けられ、周囲にはトラツ
キング用コイル１２とフオーカス用コイル１３とが巻き
付けられたコイルボビン１４、中央部に垂直に立てられ
た摺動軸１５を有する固定部１６、摺動軸１５を中心に
コイルボビン１４と対応して設けられたトラツキング用
磁石１７、１８及びフオーカス用磁石１９、２０から構
成されている。
【０００９】この２軸アクチユエータ１０は、トラツキ
ング用コイル１２及びフオーカス用コイル１３に駆動電
流を通電することにより、コイルボビン１４を矢印ａ方
向及び矢印ｂ方向に上下移動させることができると共
に、矢印ｃ方向及び矢印ｄ方向に摺動軸１５を中心とし
て回動させることができるようになされている。従つ
て、２軸アクチユエータ１０は、コイルボビン１４を固
定部２０から矢印ａ方向及び矢印ｂ方向に上下移動させ
ることによりフオーカス（焦点）方向に対物レンズ１１
を移動させ、またコイルボビン１４を矢印ｃ方向及び矢
印ｄ方向に回動させることによりトラツキング方向に対
物レンズ１１を移動させ得るようになされている。
【００１０】このときトラツキング方向への対物レンズ
１１の移動距離は、±0.3[mm] 程度であるので、光ピツ
クアツプが横断し得るトラツク数は両方向それぞれ約20
0 本である。この範囲内で１トラツクあるいは数トラツ
ク離れたトラツクへ光ピツクアツプを移動させるいわゆ
るトラツクジヤンプと呼ばれる技術も近年では日常的に
用いられている。このように、２軸アクチユエータ１０
では光ピツクアツプを対物レンズ１１の移動距離範囲内
で半径方向に素早く移動させ得るようになされている。
【００１１】またトラツキングサーボ機構は、コンパク
トデイスク１の最内周部（リードイン部）から最外周部
（リードアウト部）までの約35[mm]に亘つて上述した２
軸アクチユエータ１０及びレーザダイオード、光検出器
でなる光ピツクアツプを移動させる機構である。
【００１２】図７に示すようにトラツキングサーボ機構
３０では、スピンドルモータ３１により回転するコンパ
クトデイスク１に対してそれぞれ平行に配置されたガイ
ド軸３２及び送りネジ３３がシヤーシ（図示せず）に支
持されると共に、光ピツクアツプ３４がガイド軸３２及
び送りネジ３３に取り付けられている。また送りモータ
３５は、回転力を減速ギア３６を介して送りネジ３３に
伝達して回転させ、送りネジ３３に取り付けられた光ピ
ツクアツプ３４を半径方向全長に亘つて平行移動させ得
るようになされている。
【００１３】従つて再生装置は、上述の２軸アクチユエ
ータ１０による微動送り機構と、トラツキングサーボ機
構２０による粗動送り機構とを用いて光ピツクアツプ３
４を制御することにより、 100トラツク前後のトラツク
ジヤンプを数[msec]で、コンパクトデイスク１の半径方
向全長への移動を数百[msec]で完了し得るようになされ
ている。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】ところでコンパクトデ
イスク１に記録された各種の情報は、情報の構成単位で
あるトラツクナンバやインデツクスナンバで区別される
ので、例えば音楽情報であれば曲とトラツクナンバを対
応させ、楽章やフレーズにインデツクスナンバを対応さ
せることが広く行われている。この場合、音楽情報は時
間的に連続であるため、指定した曲あるいはフレーズへ
の光ピツクアツプ３４のアクセスは、指定した曲あるい
はフレーズに対するトラツクナンバやインデツクスナン
バの時間情報をＴＯＣエリアより求め、光ピツクアツプ
３４の現在位置における時間情報を求め、２つの時間情
報の時間差分だけ光ピツクアツプ３４を半径方向に移動
させて実行するようになされている。このようにアクセ
スしたい情報の位置と、光ピツクアツプ３４の現在位置
が離れていると、最悪の場合には、最内周部から最外周
部までの光ピツクアツプ３４の移動、あるいは逆に最外
周部から最内周部までの光ピツクアツプ３４の移動が必
要とされ、アクセス時間が非常に長くなるという問題が
あつた。
【００１５】また最近では、ゲームソフト用プログラム
の記録媒体としてコンパクトデイスク（ＣＤ−ＲＯＭ）
を用いたテレビゲーム機器が各種実用化されている中に
あつて、テレビゲームの多くはユーザの操作に応じて表
示画面や効果音を切り換えて対話的（インタラクテイ
ブ）に進行していく構成となつている。この場合にテレ
ビゲーム機器では、ユーザの操作、例えば操作ボタンの
押下に対して瞬時に反応して表示画面や効果音を切り換
えることができなければ、ユーザの興味を著しく減退さ
せると共に、ゲームあるいはテレビゲーム機器の商品性
を損なわせることにもなりかねない。
【００１６】一例として、ユーザがＡボタン、Ｂボタ
ン、Ｃボタンの３つのボタンの中からいずれかのボタン
を単独で押下したとき、それぞれのボタンに対応してス
トーリＡ、ストーリＢ、ストーリＣが動画としてそれぞ
れ展開していく場合を考える。これら３つのボタンの選
択を行う場面をゲームの全ストーリ中のどの部分に設定
するかは、ゲーム制作者の意図に任されている。このた
めゲーム制作者は、光ピツクアツプ３４を例えばストー
リＡのアクセスに対して好適な位置に準備しておけるよ
うに選択を行う場面を予め設定することもできる。また
ストーリＡ、ストーリＢ、ストーリＣをコンパクトデイ
スクのどの位置に記録するかは、コンパクトデイスク製
作者の意図に任されている。このためコンパクトデイス
ク製作者は、例えばストーリＡ、ストーリＢ、ストーリ
Ｃを近接した位置に記録することもできる。
【００１７】そこで図８（Ａ）、（Ｂ）に示すように、
コンパクトデイスク製作者は記録する位置を工夫してコ
ンパクトデイスク１の最内周部側からストーリＣ、スト
ーリＡ、ストーリＢの順番で記録し、光ピツクアツプ３
４のアクセス時間が短くなるようにする。ところが、光
ピツクアツプ３４がストーリＣとストーリＡとの間に位
置している場合、唯一ストーリＡに対する場合に限つて
瞬時にアクセスすることができるが、ストーリＡ及びス
トーリＣの情報分に対する光ピツクアツプ３４の移動は
避けられない。従つて光ピツクアツプ３４がストーリＢ
及びストーリＣへアクセスするには時間がかかり、操作
ボタンの押下に対して瞬時に反応して表示画面や効果音
を切り換えることができないという問題があつた。
【００１８】また図８（Ｃ）に示すようにストーリＡと
ストーリＣが同時進行している状態で、Ａボタンあるい
はＣボタンの押下によりそれぞれのストーリを選択して
表示させたい場合、光ピツクアツプ３４はＡ1 、Ｃ1 間
を移動するので、光ピツクアツプ３４の移動が完了する
までは選択したストーリの表示に切り換えることができ
ず、これもまた操作ボタンの押下に対して瞬時に反応し
て表示画面や効果音を切り換えることができないという
問題があつた。
【００１９】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、同時進行するあるいは同時に選択対象となる複数の
情報に対してトラツクジヤンプにより光ピツクアツプを
素早くアクセスさせるようにした光学記録媒体を提案し
ようとするものである。
【００２０】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数のトラツクが多重に巻かれて
第１の記録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、第
１の記録領域と隣接した第２の記録領域に形成された同
心円状トラツクとを設けるようにする。
【００２１】複数のトラツクが多重に巻かれて第１の記
録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、第１の記録
領域と隣接した第２の記録領域に形成された同心円状ト
ラツクとを設けることにより、同心円状トラツクから多
重螺旋状トラツクの各トラツクまでの距離が近くなり、
かくしてトラツクジヤンプにより光ピツクアツプを所望
のトラツクへ素早くアクセスさせることができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【００２３】（１）第１実施例 図１（Ａ）、（Ｂ）は、本発明の第１実施例によるコン
パクトデイスク４０の全体構成を示す。コンパクトデイ
スク４０は、最内周部側から最外周部側へ向かつて順に
リードインエリア（以下、ＬI エリアとする）、ＴＯＣ
エリア（以下、Ｔエリアとする）、シーンエリア（以
下、Ｓi エリアとする）、プログラムエリア（以下、Ｐ
i エリアとする）、エンドエリア（以下、Ｅエリアとす
る）、リードアウトエリア（以下、ＬO エリアとする）
から構成されている。
【００２４】ここでＬI エリアには、コンパクトデイス
ク４０に記録された各エリアの先頭のアドレス情報が記
録されている。またＴエリアには、コンパクトデイスク
４０に記録されている全情報を構成する各エリア（Ｓi
エリア、Ｐi エリア、Ｅエリア）のアドレスや内容等が
記録されており、各Ｓi エリア（i ＝１、２、……ｎ）
にはＰi エリア（i ＝１、２、……ｎ）に関する情報、
例えば各プログラムの名称、位置、プログラム総数、各
Ｐi エリアから次にアクセスすべきＳi エリアの位置等
の情報が記録されている。これにより、コンパクトデイ
スク４０は、ＴＯＣエリアの領域を大きくすることなく
多数のプログラムに対応し得るようになされている。
【００２５】続いてＰi エリアには、同時進行するある
いは同時に選択の対象となる複数のプログラム又はスト
ーリが記録されている。さらにＥエリアには、Ｐn エリ
アの終了を示す情報が記録されている。最後にＬO エリ
アには、コンパクトデイスク４０に記録された各エリア
の末尾のアドレス情報が記録されている。
【００２６】この場合、ＬI エリア、Ｔエリア、Ｓi エ
リア、Ｅエリア、ＬO エリアは、それぞれの領域内でト
ラツクの巻き方向が等しく、独立した１条の螺旋状トラ
ツクで構成されている。また各Ｐi エリア（i ＝１、
２、……ｎ）は、それぞれのエリアごとに独立し、同時
進行するあるいは同時に選択の対象となる複数のプログ
ラムあるいはストーリの数に等しい条数でなり、トラツ
クの巻き方向がＬI エリアのトラツクの巻き方向に等し
い螺旋状の多重スパイラルトラツクで構成されている。
【００２７】次に、このコンパクトデイスク４０の螺旋
状トラツク及び螺旋状の多重スパイラルトラツクの状態
を理解し易くするために図２（Ａ）のコンパクトデイス
ク４０の全体構成図及び、図２（Ｂ）のトラツクの巻き
方向を示す簡略図を用いて説明する。図２（Ａ）、
（Ｂ）に示すように、このコンパクトデイスク４０で
は、Ｓ1 エリアはトラツクピツチ約1.6[μm]で旋回角 3
60[ °] 以上の螺旋状トラツクで構成され、Ｐ1 エリア
はトラツクピツチが約1.6[μm]の３条のトラツクＰ1A、
Ｐ1B、Ｐ1Cでなる３重スパイラルトラツクがピツチ約4.
8[μm]で旋回角 360[ °] 以上に巻かれて構成されてい
る。この３重スパイラルトラツクの各トラツクＰ1A、Ｐ
1B、Ｐ1Cには、内容の異なるプログラムがそれぞれ記録
されるようになされている。
【００２８】実際に、このコンパクトデイスク４０の各
Ｐi エリアに対する再生装置のアクセスの仕方は、例え
ばゲームプログラム全体のストーリ展開により、Ｐ1 エ
リアの各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cの選択が予定される
と、予め読み取られたＴエリアの情報に基づいてＳ1 エ
リアの位置が求められ、２軸アクチユエータ１０による
微動送り機構及び又はトラツキングサーボ機構３０によ
り光ピツクアツプ３４をＳ1 エリアにアクセスさせるよ
うになされている。
【００２９】次に光ピツクアツプ３４は、Ｓ1 エリアが
旋回角 360[ °] 以上の螺旋状トラツクで構成されてい
るために、Ｓ1 エリアの情報を読み終えた後はＳ1 エリ
アの最初の部分にトラツクジヤンプで戻つてユーザによ
るプログラムの選択が完了するまでの間、Ｓ1 エリアの
読み出しを繰り返しながらユーザによるプログラムの選
択を待ち受ける。
【００３０】そしてユーザによりプログラムＰ1A、
Ｐ1B、Ｐ1Cの中からＰ1A（Ｐ1B、Ｐ1C）の選択が完了す
ると、２軸アクチユエータ１０は光ピツクアツプ３４か
らの光束を選択されたトラツクＰ1A（Ｐ1B、Ｐ1C）の先
頭部分へそれぞれ約１トラツク（約２トラツク、約３ト
ラツク）分トラツクジヤンプさせてアクセスさせ得るよ
うになされている。
【００３１】従つて、再生装置はＰ1 エリアの各トラツ
クＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cに記録されたプログラムの選択が予
定された時点で、まず光ピツクアツプ３４をトラツキン
グサーボ機構によりＳ1 エリアにアクセスさせる。この
とき、各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cが３重スパイラルに
構成されていることにより、Ｓ1 エリアから各トラツク
Ｐ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cまでの距離が近くなつているので、再
生装置はＰ1 エリア領域の大きさが２軸アクチユエータ
１０によるトラツクジヤンプ可能な範囲内であるか否か
に係わらず、常に短時間で選択されたプログラムが記録
されているトラツクの先頭部分へ光ピツクアツプ３４を
アクセスさせ得るようになされている。
【００３２】また選択されたプログラムのトラツクと選
択されなかつたプログラムのトラツクとは、３重スパイ
ラルトラツク上で常に近接した位置に平行に設けられて
いる。従つて、各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cに同時進行
するプログラムが記録されている場合、選択されたプロ
グラムのトラツクから選択されなかつたプログラムのト
ラツクへの切り換えは２軸アクチユエータ１０による数
トラツク以内のトラツクジヤンプで実行可能であり、な
おかつ元のトラツクへ戻すことも容易に実行し得るよう
になされている。
【００３３】さらに、選択されたプログラムのトラツク
を読み出している最中に新たな選択が要求された場合、
再生装置はＴエリアの情報に基づいて要求に応じたＰi
エリアの情報が記録されたＳi エリアへ光ピツクアツプ
３４を移動させるようになされている。また、選択され
たプログラムのトラツクの読み出しが完了するまでに次
の選択が要求されなかつた場合、再生装置は現在のＳi
エリアの次のＳi エリアへ光ピツクアツプ３４を移動さ
せて次の選択に備えるようになされている。そして最後
のＳn エリアから最後のＰn エリアのプログラムの読み
出しが完了した場合、再生装置は光ピツクアツプ３４を
Ｅエリアに移動させて次の選択に備えさせるようになさ
れている。
【００３４】以上の構成において、コンパクトデイスク
４０の各Ｐi エリアは、それぞれのエリアごとに独立
し、同時進行するあるいは同時に選択の対象となる複数
のプログラムあるいはストーリの数に等しい条数でな
り、トラツクの巻き方向がＬI エリアのトラツクの巻き
方向に等しい螺旋状の多重スパイラルトラツクで構成さ
れるようにした。従つて、Ｓ1 エリアからＰ1 エリアの
各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cまでの距離が近くなり、２
軸アクチユエータ１０が光ピツクアツプ３４からの光束
をトラツクジヤンプさせて各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C
に素早くアクセスさせることができ、かくして再生装置
は、選択した操作ボタンの押下に対して瞬時に反応して
表示画面や効果音を切り換えることができる。
【００３５】以上の構成によれば、コンパクトデイスク
４０の各Ｐi エリア（i ＝１、２、……ｎ）が、同時進
行するあるいは同時に選択の対象となる複数のプログラ
ムあるいはストーリの数に等しい条数でなる螺旋状の多
重スパイラルトラツクで構成されるようにしたことによ
り、Ｓi エリアからＰi エリアの各多重スパイラルトラ
ツクまでの距離が近くなり、かくして２軸アクチユエー
タ１０によるトラツクジヤンプで光ピツクアツプ３４を
素早くアクセスさせることができる。
【００３６】（２）第２実施例 図２（Ａ）、（Ｂ）との対応部分に同一符号を付して示
す図３（Ａ）、（Ｂ）には、本発明の第２実施例による
コンパクトデイスク５０の構成を示す。このコンパクト
デイスク５０は、第１実施例のコンパクトデイスク４０
と同様にＬＩエリア、Ｔエリア、Ｓｉエリア（ｉ＝１、
２、……ｎ）、Ｐｉエリア（ｉ＝１、２、……ｎ）、Ｅ
エリア及びＬｏエリアから構成されている。ここで、Ｐ
1 エリアは、６つのプログラムに対応した螺旋状の３重
スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cと、螺旋状の３重
スパイラルトラツクＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1FとがＳ1 エリアと
隣合うエリアにそれぞれ分かれて形成されている。
【００３７】またＳ1 エリアは、３重スパイラルトラツ
クＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cと、３重スパイラルトラツクＰ1D、
Ｐ1E、Ｐ1Fとの共通情報を有しており、光ピツクアツプ
３４がこのＳ1 エリアの情報をトラツクジヤンプにより
繰り返し読み出しながらユーザの選択を待ち受けるよう
になされている。
【００３８】また３重スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、
Ｐ1Cは、Ｓ1 エリアのトラツクと巻き方向が等しく反時
計回りに外周方向へ向けられている。ところが、３重ス
パイラルトラツクＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fは、Ｓ1 エリアのト
ラツクと巻き方向は反時計回りで等しいが、Ｓ1 エリア
からコンパクトデイスク５０の中心方向へ向けられてい
る。これにより、光ピツクアツプ３４の光束は３重スパ
イラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cを再生するときには内
側から外側へ、３重スパイラルトラツクＰ1D、Ｐ1E、Ｐ
1Fを再生するときには外側から内側へ向かうようになさ
れている。
【００３９】かくして光ピツクアツプ３４は、Ｓ1 エリ
アから３重スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C及び３
重スパイラルトラツクＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fのどちらへも３
トラツクのトラツクジヤンプ範囲内で容易にアクセスし
得るようになされている。
【００４０】以上の構成において、コンパクトデイスク
５０は、例えばＳ1 エリアと隣合う両方向のエリアに分
かれて、巻き方向を等しく、光ピツクアツプ３４の移動
方向が互いに逆向きになるような螺旋状の３重スパイラ
ルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C及びＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fに同
時進行する或いは同時に選択の対象となる６つのプログ
ラムが記録されるようにした。これにより、Ｓ1 エリア
から３重スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C及び
Ｐ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fまでの距離が近くなり、２軸アクチユ
エータ１０が光ピツクアツプ３４の光束をトラツクジヤ
ンプにより各トラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C及びＰ1D、
Ｐ1E、Ｐ1Fに素早くアクセスさせることができ、かくし
て再生装置は、選択した操作ボタンの押下に対して瞬時
に反応して表示画面や効果音を切り換えることができ
る。
【００４１】また、このコンパクトデイスク５０では、
Ｓ1 エリアと隣接した２つのエリアに分かれて巻き方向
を等しく、光ピツクアツプ３４の移動方向が互いに逆向
きになるような３重スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ
1C及びＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fに６つのプログラムが記録され
ていることにより、２軸アクチユエータ１０によるトラ
ツクジヤンプ量が、第１実施例のようなＳ1 エリアの隣
接した片側のエリアにのみプログラムが記録される場合
に比して半分で済み、光ピツクアツプ３４をさらに素早
くアクセスさせることができる。
【００４２】以上の構成によれば、コンパクトデイスク
５０は、Ｐ1 エリアが同時進行するあるいは同時に選択
の対象となる複数のプログラムあるいはストーリの数に
等しい条数でなる螺旋状の多重スパイラルトラツクを、
Ｓ1 エリアの隣接した２つのエリアに分かれて、トラツ
クの巻き方向を内側から外側、外側から内側へ互いに逆
にして設けるようにしたことにより、Ｓ1 エリアからＰ
1 エリアの３重スパイラルトラツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1C及
びＰ1D、Ｐ1E、Ｐ1Fまでの距離が近くなり、かくして２
軸アクチユエータ１０によるトラツクジヤンプで光ピツ
クアツプ３４を素早くアクセスさせることができる。
【００４３】（３）第３実施例 図２（Ａ）との対応部分に同一符号を付して示す図４に
は、本発明の第３実施例によるコンパクトデイスク６０
の構成を示す。このコンパクトデイスク６０は、第１実
施例のコンパクトデイスク４０と同様にＬI エリア、Ｔ
エリア、Ｓｉエリア（ｉ＝１、２、……ｎ）、Ｐｉエリ
ア（ｉ＝１、２、……ｎ）、Ｅエリア及びＬO エリアか
ら構成されている。
【００４４】ここでＳ1 エリアは、３重スパイラルトラ
ツクＰ1A、Ｐ1B、Ｐ1Cの共通情報を有しており、螺旋状
でない２本の同心円状トラツクで構成されている。また
Ｅエリアも同様に、螺旋状でない２本の同心円状トラツ
クで構成されている。これによりＳ1 エリア及びＥエリ
アでは、光ピツクアツプ３４は螺旋状トラツクで実行し
ていたトラツクジヤンプをする必要がなく、光ピツクア
ツプ３４がＳ1 エリアの読み出しを繰り返しながらユー
ザからのプログラムの選択を待ち受けられるようになさ
れている。
【００４５】以上の構成において、コンパクトデイスク
６０はＳ1 エリア及びＥエリアを螺旋状でない２本の同
心円状トラツクで構成されることにより、螺旋状トラツ
クにおいて必要とされたトラツクジヤンプをする必要が
なく、Ｓ1 エリア及びＥエリアの情報を読み出すことが
できる。
【００４６】またこのコンパクトデイスク６０では、Ｓ
1 エリア及びＥエリアのトラツク数を２本としたことに
より、２軸アクチユエータ１０がＴエリアの情報に基づ
いてＳ1 エリア及びＥエリアへアクセスする場合、２本
の同心円状トラツクのいずれかにアクセスすれば良い。
これにより、２軸アクチユエータ１０は所望のトラツク
ではない間違つたトラツクにトラツクジヤンプする誤動
作を減少させ得ると共に、誤動作後の再試行の回数が減
少するので光ピツクアツプ３４をＳ1 エリア及びＥエリ
アより早くアクセスさせることができる。
【００４７】以上の構成によれば、コンパクトデイスク
６０のＳ1 エリア及びＥエリアに螺旋状でない２本の同
心円状トラツクを設けるようにしたことにより、Ｓ1 エ
リア及びＥエリアへのアクセスが容易になり、かくして
Ｓ1 エリア及びＥエリアに２軸アクチユエータ１０によ
るトラツクジヤンプで光ピツクアツプ３４を素早くアク
セスさせることができる。
【００４８】（４）他の実施例 なお上述の第１、第２及び第３実施例においては、軸摺
動型２軸アクチユエータ１０を用いるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、所望のトラツ
クへトラツクジヤンプさせることができれば、軸摺動型
以外の種々のアクチユエータを用いるようにしても良
い。この場合にも上述の実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【００４９】また上述の第１実施例においては、３つの
プログラムに対応させて３重スパイラルトラツクを用い
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、プログラム数の増加に応じてトラツクの条数を増
加させられることは言うまでもない。
【００５０】さらに上述の第３実施例においては、Ｓ1
エリア及びＥエリアのトラツクを２本の同心円状トラツ
クとするようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、さらに多くの本数でなる同心円状トラツク
としても良い。これにより２軸アクチユエータ１０は、
所望のトラツク以外の間違つたトラツクにトラツクジヤ
ンプする誤動作をさらに減少させることができる。
【００５１】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数のト
ラツクが多重に巻かれて第１の記録領域に形成された多
重螺旋状トラツクと、第１の記録領域と隣接した第２の
記録領域に形成された同心円状トラツクとを設けること
により、同心円状トラツクから多重螺旋状トラツクの各
トラツクまでの距離が近くなり、かくしてトラツクジヤ
ンプにより光ピツクアツプを所望のトラツクへ素早くア
クセスさせ得る光学記録媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例のコンパクトデイスクの構成を示す
略線図である。
【図２】第１実施例のコンパクトデイスクの３重スパイ
ラルトラツクの構成を示す略線図である。
【図３】第２実施例のコンパクトデイスクの構成を示す
略線図である。
【図４】第３実施例のコンパクトデイスクの構成を示す
略線図である。
【図５】従来のコンパクトデイスクの構成を示す略線図
である。
【図６】２軸アクチユエータの構成を示す略線図であ
る。
【図７】トラツキングサーボ機構の構成を示す略線図で
ある。
【図８】従来のコンパクトデイスクにおける光ピツクア
ツプの移動量を示す略線図である。
【符号の説明】
１、４０、５０、６０……コンパクトデイスク、２……
螺旋状トラツク、３……フレーム、４……同期信号、５
……制御信号、６……データ部、１０……２軸アクチユ
エータ、１１……対物レンズ、１２……トラツキング用
コイル、１３……フオーカス用コイル、１４……コイル
ボビン、１５……摺動軸、１６……固定部、１７、１８
……トラツキング用磁石、１９、２０……フオーカス用
磁石、３０……トラツキングサーボ機構、３１……スピ
ンドルモータ、３２……ガイド軸、３３……送りネジ、
３４……光ピツクアツプ、３５……送りモータ、３６…
…減速ギア。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】複数のトラツクが多重に巻かれて第１の記
    録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、 上記第１の記録領域と隣接した第２の記録領域に形成さ
    れた同心円状トラツクとを具えることを特徴とする光学
    記録媒体。
  2. 【請求項２】上記同心円状トラツクは、複数のトラツク
    でなることを特徴とする請求項１に記載の光学記録媒
    体。
  3. 【請求項３】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する又は同時に選択の対象となる複数の情
    報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項１に記
    載の光学記録媒体。
  4. 【請求項４】上記同心円状トラツクには、上記多重螺旋
    状トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報に
    対する共通情報が記録されることを特徴とする請求項３
    に記載の光学記録媒体。
  5. 【請求項５】複数のトラツクが多重に巻かれて第１の記
    録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、 上記第１の記録領域と隣接した第２の記録領域に３６０
    度以上の旋回角を有して形成された螺旋状トラツクとを
    具えることを特徴とする光学記録媒体。
  6. 【請求項６】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する又は同時に選択の対象となる複数の情
    報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項５に記
    載の光学記録媒体。
  7. 【請求項７】上記螺旋状トラツクには、上記多重螺旋状
    トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報に対
    する共通情報が記録されることを特徴とする請求項６に
    記載の光学記録媒体。
  8. 【請求項８】複数のトラツクが多重に巻かれて第１の記
    録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、 上記第１の記録領域を挟み込む内周側及び又は外周側の
    第２の記録領域に形成された２つの同心円状トラツクと
    を具えることを特徴とする光学記録媒体。
  9. 【請求項９】上記同心円状トラツクは、複数のトラツク
    でなることを特徴とする請求項８に記載の光学記録媒
    体。
  10. 【請求項１０】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する又は同時に選択の対象となる複数の情
    報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項８に記
    載の光学記録媒体。
  11. 【請求項１１】上記同心円状トラツクには、上記多重螺
    旋状トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報
    に対する共通情報が記録されることを特徴とする請求項
    １０に記載の光学記録媒体。
  12. 【請求項１２】複数のトラツクが多重に巻かれて第１の
    記録領域に形成された多重螺旋状トラツクと、 上記第１の記録領域を挟み込む内周側及び又は外周側の
    第２の記録領域に３６０度以上の旋回角を有して形成さ
    れた２つの螺旋状トラツクとを具えることを特徴とする
    光学記録媒体。
  13. 【請求項１３】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する又は同時に選択の対象となる複数の情
    報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項１２に
    記載の光学記録媒体。
  14. 【請求項１４】上記螺旋状トラツクには、上記多重螺旋
    状トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報に
    対する共通情報が記録されることを特徴とする請求項１
    ３に記載の光学記録媒体。
  15. 【請求項１５】複数のトラツクが中心側から外周側へ向
    かつて反時計回りに多重に巻かれて第１の記録領域に形
    成された第１の多重螺旋状トラツクと、 複数のトラツクが外周側から中心側へ向かつて反時計回
    りに多重に巻かれて第２の記録領域に形成された第２の
    多重螺旋状トラツクと、 上記第１及び第２の記録領域に挟まれた第３の記録領域
    に形成された同心円状トラツクとを具えることを特徴と
    する光学記録媒体。
  16. 【請求項１６】上記同心円状トラツクは、複数のトラツ
    クでなることを特徴とする請求項１５に記載の光学記録
    媒体。
  17. 【請求項１７】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する或いは同時に選択の対象となる複数の
    情報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項１５
    に記載の光学記録媒体。
  18. 【請求項１８】上記同心円状トラツクには、上記多重螺
    旋状トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報
    に対する共通情報が記録されることを特徴とする請求項
    １７に記載の光学記録媒体。
  19. 【請求項１９】複数のトラツクが中心側から外周側へ向
    かつて反時計回りに多重に巻かれて第１の記録領域に形
    成された第１の多重螺旋状トラツクと、 複数のトラツクが外周側から中心側へ向かつて反時計回
    りに多重に巻かれて第２の記録領域に形成された第２の
    多重螺旋状トラツクと、 上記第１及び第２の記録領域に挟まれた第３の記録領域
    に３６０度以上の旋回角を有して形成された螺旋状トラ
    ツクとを具えることを特徴とする光学記録媒体。
  20. 【請求項２０】上記多重螺旋状トラツクの各トラツクに
    は、同時進行する或いは同時に選択の対象となる複数の
    情報がそれぞれ記録されることを特徴とする請求項１９
    に記載の光学記録媒体。
  21. 【請求項２１】上記螺旋状トラツクには、上記多重螺旋
    状トラツクの各トラツクに記録されたそれぞれの情報に
    対する共通情報が記録されることを特徴とする請求項２
    ０に記載の光学記録媒体。
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