JPH0885916A - 斜材ケーブルの架設方法 - Google Patents

斜材ケーブルの架設方法

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JPH0885916A
JPH0885916A JP22138094A JP22138094A JPH0885916A JP H0885916 A JPH0885916 A JP H0885916A JP 22138094 A JP22138094 A JP 22138094A JP 22138094 A JP22138094 A JP 22138094A JP H0885916 A JPH0885916 A JP H0885916A
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Akiyoshi Suzuki
昭好 鈴木
Wataru Ohashi
渡 大橋
Hiroshi Kibe
洋 木部
Masamitsu Takei
雅光 武井
Shigeo Shoji
茂雄 庄司
Kimio Mine
公雄 峰
Toshikuni Sakayoshi
利邦 坂吉
Shigeki Nakamura
茂樹 中村
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S II KK
JFE Steel Corp
JFE Techno Wire Corp
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S II KK
Kawatetsu Wire Products Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、斜張橋や吊り橋等の構造物に使用
される斜材ケーブルの架設方法に関し、複数本のストラ
ンドの緊張量を同じにして、かつ、緊張作業が容易な斜
材ケーブルの架設方法を提供することを目的とする 【構成】 PC鋼線若しくはPC鋼より線からなる複数
のストランドの両端部を主桁側と主塔側の両定着部間に
架設して、各ストランドを引張り手段で所要の緊張力で
緊張させて定着する斜材ケーブルの架設方法において、
前記各ストランド1a,1b,…を所定の長さLに切り
揃えて前記両定着部間に架設し、当該各ストランドの両
端部における前記両定着部からの突出量の和k=L1+
L2が等しくなるように前記各ストランドを引張り手段
で緊張・定着させることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜張橋や吊り橋等の構
造物に使用される斜材ケーブルの架設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図2に示すような斜張橋
の斜材ケーブル1を、主塔2と主桁3の両定着部の間に
所要の緊張力で緊張・架設させるには、図3に示すよう
に、例えば、主塔側の定着部におけるアンカーヘッド2
aの貫通孔からストランド1aを送出し装置等でドラム
から供給して主桁側へと送り出す。
【0003】そして、主桁側の定着部においては、スト
ランド1aのPE被覆を剥がして露出させたストランド
を、アンカーヘッド3aの貫通孔へガイド棒等で接続し
てガイドさせながら挿通させ、二つ割りのクサビ4a,
4bを前記貫通孔に差し込んで定着させる。
【0004】一方、主塔側では、前記ストランド1aを
適宜な箇所において切断し、PE被覆を該切断面から所
要長さ分を剥がしてストランドを露出させ、クサビ4
a,4bをアンカーヘッド2aの貫通孔に差し込み、前
記ストランドを把持させてストランド1aを定着させ
る。
【0005】その後、センターホール型のジャッキ5を
定着部にセットし、各ストランド1aをそれぞれ緊張さ
せる。その緊張量は、ジャッキ5の伸長量によって決め
られて各ストランド1aの緊張量が揃えられる。その
後、アンカーヘッド2aを大型ジャッキで引っ張りその
移動した分だけ定着ナットを締め込むことで全ストラン
ド1aを纏めて所定量引っ張り、最終的な緊張・定着を
行う。
【0006】そして、全ストランド1aをクランプ等で
一本に束ねて、これに合成樹脂製等による防錆用外套保
護管を全長に亘って被覆し、主塔と主桁の定着部間に斜
材ケーブル1を架設するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
ストランド1aの緊張量は、主塔と主桁の両定着部間に
架設した時の張設状態が実際には各々異なっているの
で、例えば、19本のストランド1aを各々ジャッキで
引っ張りその後全体を引っ張っても、各ストランド1a
の緊張量が同じになることはなく、理想的な架設状態と
言えないものであった。また、ストランドの端部にマー
クなどを付けて、このマークを基準に定着させようとし
ても、実際に多数のストランドのマークを揃えて定着具
を定着するのは困難な作業で手間が掛かるものであっ
た。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、複数本のストランドの緊張量を同じにして、か
つ、緊張作業が容易な斜材ケーブルの架設方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、PC鋼線若しくは
PC鋼より線からなる複数のストランドの両端部を主桁
側と主塔側の両定着部間に架設して、各ストランドを引
張り手段で所要の緊張力で緊張させて定着する斜材ケー
ブルの架設方法において、前記各ストランドを所定の長
さに切り揃えて前記両定着部間に架設し、当該各ストラ
ンドの両端部における前記両定着部からの突出量の和が
等しくなるように前記各ストランドを引張り手段で緊張
・定着させることである。
【0010】
【作用】本発明に係る斜材ケーブルの架設方法によれ
ば、主塔と主桁の両定着部から突出した各ストランドの
長さの和が等しいことで、一カ所の斜材ケーブルにおけ
る複数(例えば、19本)のストランドに付与された緊
張力が等しくなる。
【0011】よって、一斜材ケーブルの各ストランドを
ジャッキで緊張させるときに、例えば、主桁側の定着部
からのストランドの突出量が各々のストランドで異なっ
ていても、主塔側の定着部でストランドの出量が総和で
等しくなるように各々調整することで、均一な緊張力を
付与することが出来るものである。このように、ストラ
ンドにマーク等を付けて緊張力を均一化するような手間
が掛からなく容易な緊張作業となるものである。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して詳細に説明する。なお、従来例に対応する部分
には同一符号を付けて説明する。
【0013】本発明に係る斜材ケーブルの架設方法にお
いては、図1に示すように、まず、一斜材ケーブルを構
成する19本のストランド1a,1b,…を用意し、こ
れらの長さを主塔側と主桁側の両定着部2a,3a間に
必要な所定の長さに切り揃える。
【0014】そして、切り揃えた各ストランド1a,1
b,…の合計19本をそれぞれドラムに巻装する。
【0015】前記ドラムを現場の主桁上に運び込み、こ
のドラムと送り出し装置から主塔の足場を介して主塔側
の定着部へとストランドを送り出す。
【0016】次に、主塔側の定着部のアンカーヘッド2
aから、ストランド1aを貫通孔に挿通させて主桁側の
定着部へと送り出す。主桁側では、送り出されてきたス
トランド1aにPE製被覆部があれば、この被覆部を所
要範囲において剥がす作業を行う。
【0017】そして、主桁側の定着部におけるアンカー
ヘッド3aの貫通孔にガイド防等を使用して挿通させ
て、クサビ4a,4bによってストランド1aの先端部
をアンカーヘッド3aに定着させる。この場合、定着部
からのストランド先端部の突出量L1は、一定の長さに
設定する必要がない。目視にておよその長さになってい
れば良く、ラフに設定することが出来るものである。
【0018】一方、主塔側の定着部においても、PE製
被覆部があればこの被覆部を所要範囲において剥がし、
クサビ4a,4bでアンカーヘッド2aにストランド1
aを定着させる。
【0019】そして、残りの各ストランド1b,1c,
…を、上記と同様にして主塔側と主桁側の両定着部間に
合計19本架設する。
【0020】次に、主塔側の定着部において、ジャッキ
により前記ストランドを順に緊張させるのであるが、主
桁側の定着部におけるストランド先端部の突出量L1は
各ストランドごとに異なっているので、主塔側の定着部
における突出量L2と前記突出量L1との合計値k=L1
+L2が一定になるような突出量L2にして、各ストラン
ドをジャッキで緊張させる。
【0021】前記19本の各ストランド1a,1b,1
c,…について、上記のように突出量の合計値kを一定
にすることで、ストランドの全体長さがLにて全部同じ
になっていることから、主塔側と主桁側の両定着部間の
各ストランドの長さL3が、L3=L−kであって結果的
に全部のストランドで等しい長さとなる。
【0022】よって、前記19本の各ストランドの前記
両定着部間の緊張力は等しくなり、その後、アンカーヘ
ッド2aを大型ジャッキで所定量引っ張って、定着ナッ
トで全ストランドを緊張・定着させる。
【0023】そして、前記19本のストランドを束ねて
外套保護管を全長に亘り被覆させ、該外套保護管内に防
錆材等をグラウトする。このようにして、一斜材ケーブ
ルの架設が完了するものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る斜材
ケーブルの架設方法は、PC鋼線若しくはPC鋼より線
からなる複数のストランドの両端部を主桁側と主塔側の
両定着部間に架設して、各ストランドを引張り手段で所
要の緊張力で緊張させて定着する斜材ケーブルの架設方
法において、前記各ストランドを所定の長さに切り揃え
て前記両定着部間に架設し、当該各ストランドの両端部
における前記両定着部からの突出量の和が等しくなるよ
うに前記各ストランドを引張り手段で緊張・定着させる
こととしたので、片方の定着部で各ストランドの突出量
を一定値に設定することなくラフに設定でき作業が容易
となり、工期の短縮になるとともに、各ストランドの緊
張力を均一に設定する際の確実性が確保されると言う優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架設方法の説明図である。
【図2】従来例に係る斜張橋の斜材ケーブルの架設方法
の説明図である。
【図3】同従来例に係る斜材ケーブルの架設方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 斜材ケーブル、 1a,1b,1c ストランド、 2 主塔、 2a 主塔側のアンカーヘッド、 3 主桁、 3a 主桁側のアンカーヘッド、 4a,4b クサビ、 L1,L2 定着部からのストランドの突出量、 L ストランドの全長。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭好 東京都千代田区二番町12番地 株式会社エ スイー内 (72)発明者 大橋 渡 東京都千代田区二番町12番地 株式会社エ スイー内 (72)発明者 木部 洋 東京都千代田区二番町12番地 株式会社エ スイー内 (72)発明者 武井 雅光 千葉県千葉市中央区新浜町1番地 川鉄テ クノワイヤ株式会社内 (72)発明者 庄司 茂雄 千葉県千葉市中央区新浜町1番地 川鉄テ クノワイヤ株式会社内 (72)発明者 峰 公雄 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 坂吉 利邦 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 中村 茂樹 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼線若しくはPC鋼より線からなる
    複数のストランドの両端部を主桁側と主塔側の両定着部
    間に架設して、各ストランドを引張り手段で所要の緊張
    力で緊張させて定着する斜材ケーブルの架設方法におい
    て、前記各ストランドを所定の長さに切り揃えて前記両
    定着部間に架設し、当該各ストランドの両端部における
    前記両定着部からの突出量の和が等しくなるように前記
    各ストランドを引張り手段で緊張・定着させることを特
    徴とする斜材ケーブルの架設方法。
JP22138094A 1994-09-16 1994-09-16 斜材ケーブルの架設方法 Expired - Lifetime JP2810853B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108625289A (zh) * 2018-04-24 2018-10-09 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 一种适用于悬索桥加劲梁的架设装置及架设方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108625289A (zh) * 2018-04-24 2018-10-09 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 一种适用于悬索桥加劲梁的架设装置及架设方法

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