JPH08821B2 - 置換オキソ―ピペラジニル―トリアジン類および紫外線安定剤 - Google Patents

置換オキソ―ピペラジニル―トリアジン類および紫外線安定剤

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JPH08821B2
JPH08821B2 JP61170964A JP17096486A JPH08821B2 JP H08821 B2 JPH08821 B2 JP H08821B2 JP 61170964 A JP61170964 A JP 61170964A JP 17096486 A JP17096486 A JP 17096486A JP H08821 B2 JPH08821 B2 JP H08821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−オキソ−ピペラジニル−トリアジン
(簡潔のために“PIP−T")化合物に関し、ここで多置
換ピペラジノン(“PSP")置換基は単一のN(窒素)原
子および少なくとも2つのC(炭素)原子を介してトリ
アジン環に結合されており、それゆえ「末端で置換され
ている」と呼ぶ。「多置換」という用語は、少なくとも
N4隣接C原子(3および5位置における)が各々のジア
ルキル置換されているか、あるいは3個または5個のC
原子の1つがスピラシクロアルキレン置換基により共有
されており、他のC原子がジアルキル置換されているピ
ペラジノン環を特に呼ぶ。
さらに詳しくは、本発明は、PSPが分枝鎖状の架橋を
もつトリアジンに結合しているPIP−T化合物に関し、
架橋は少なくとも3個の順次に結合した原子、すなわ
ち、最初の、トリアジン環に結合したN原子、次いで2
個のC原子を含むので、そのように呼ぶ。
ポリメチレン架橋(分枝鎖状ではない)を有する、そ
れらのビス化合物およびオリゴマーを包含するPIP−T
化合物は、本出願人の米国特許第4,480,092号(以後'09
2特許)に開示されており、有機材料中の紫外線(“U
V")安定剤として使用され、有機材料は、天然または合
成にかかわらず、その中にUV安定剤を混入することによ
りUVによる劣化に対して保護されるべきものである。
多くの部類の化合物が有用なUV安定剤であるとして知
られており、あるものは他のものよりも効果がある。UV
による劣化に抵抗性の安定化された組成物を提供すると
くに有効な2−ケト−ジアザシクロアルカンは、米国特
許第4,190,571号中に開示されている2−ケト−1,4−ジ
アザシクロアルカンおよび米国特許第4,207,228号中に
開示されている−2−ケト−1,5−ジアザシクロアルカ
ンを包含する。UV安定剤として有用な他の2−ケト−ジ
アザシクロアルカンは米国特許第3,919,234号、同第3,9
20,659号および同第3,928,330号中に開示されており、
これらの特許は置換ピペラジンジオンを教示している。
UV安定剤として有用なシクロアルカンは、ドイツ国公開
第2,315,042号、日本特許第7,453,571号および同第7,45
3,572号に開示されている。
本発明の化合物は、多環式トリアジン誘導体として知
られているUV安定剤のよく認識された化学的部類に属す
る。UV安定剤として開示されるほとんどのこのような誘
導体はかなりのレベルのUV安定化(“UV−S")活性を有
するが、各々は1または2以上の重大な欠点を有し、こ
れらの欠点のため、これらの誘導体は、それほど重大な
欠点をもたないものに比べて、実際的な利用の観点から
望ましさに劣る。この現実性から、多環式トリアジン誘
導体の狭い分野においてさえ、よりすぐれたUV−S活性
を有する化合物の探求が絶えず続けられており、そして
認められうるUV−S活性をまったくもたない多数の多環
式トリアジン誘導体が放棄されている。
UV−S活性をもつ先行技術の多環式トリアジン誘導体
は、また、なかでも、米国特許第4,086,204号、同第4,0
51,137号、同第4,108,829号、フランス国特許第2181059
号および日本特許第51−4247号中に開示されている。
とくに本出願人の'092特許に関すると、末端で結合し
たPSPは予期されないことにはそのUV−S活性について
ばかりでなく、かつまたその抗酸化(“AO")活性につ
いて、とくにある種のヒンダードフェノールと組み合わ
せたとき、1985年4月9日提出の本出願人の同時継続特
許出願第721,270号中に開示されているように、有効で
あることが発見された。
本出願人の'092特許中には、臨界的な末端で結合した
環について複数の原子の架橋を提供する方法が開示され
ている。そこでは特定の部類のアルキル化ポリアルキレ
ンポリアミン(“PAPA")、すなわちN−(アルキル)
−N′−(アミノアルキル/アリール/アラルキル/シ
クロアルキル)−1,p−アルカンジアミンを用いて出発
し、ここで“p"はメチレンC原子の数であり(以後、簡
潔のため“2AAD")、そして一方の第一アミン基は遊離
であり、そして他方は置換されかつ立体障害されてい
た。この方法は次のような工程からなる。すなわち、特
定の部類のPAPA、例えば、N′−(アミノアルキル/ア
リール/アラルキル/シクロアルキル)−1,p−アルカ
ンジアミン(以後、簡潔のため“2AD")をケトンで第VI
II族の金属の水素化触媒および反応成分の溶媒の存在下
で、還元的にアルキル化し、この反応を高い温度および
圧力の下に実施して2AAD化合物を生成し;クロロホルム
およびケトンを、好ましくは転相触媒の存在下に加え;
そして、この反応を実施してPSPを生成させ、これを回
収する。次いで、PSPを塩化シアヌル酸または他の反応
性トリアジン化合物と反応させる。この発明のとくに好
ましい実施態様において、PSPを2ADから反応成分として
ケトンを使用して2AADを生成させ、次いで、反応成分と
してケトンを再び使用して2AADを環化する。次いでPSP
をトリアジン環含有化合物と結合して、トリアジン環上
に少なくとも1つの末端で結合したPSP置換基を与え
る。
前述の転相触媒を使用する反応は、次の特許および文
献に詳しく記載されている“ケトフォーム反応(ketofo
rm reactions)”として知られている:米国特許第4,16
7,512号、“ヒンダードアミン類。1,3,3,5,5−ペンタ置
換2−ピペラジノン類の新規な合成(Hindered Amines.
Novel Synthesis of 1,3,3,5,5−Pentasubstituted2−P
iperadinones)”、ジョン(John)T.ライ(Lai)、ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.
Chem.)、45、754(1980)、および本出願人の'092特
許、それらの関連する部分を引用によってここに加え
る。
ケトフォーム反応は、また、米国特許第4,466,915号
(これをここに引用によって加える)中に開示されてい
るように、転相触媒を用いないで実施できる。
“2AAD"化合物、例えば、N−(2−ブチル)−N′
−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−1,2−エタン
ジアミン(以後1Aと表示する)は、置換基をN−位置に
導入することにより、ヒンダード第一アミン基を提供
し、これはアンヒンダード(Unhindered)第一アミン基
および中間の第二アミン基を結合することによって環を
閉じかつPSPを形成するために、引き続くケトフォーム
反応を使用できるようにするために必要であった場合と
正確にはいうことができる。
上のライ(Lai)の文献に記載されているように、ア
ンヒンダード第一アミン基および次の隣接第二アミン基
の環化を、このような区域選択特異性(regioselective
specificity)を用いて、効果的に可能としたのは、こ
のN−位置のブロッキング(blocking)であった。
こうして、所望の反応は、1つのアンヒンダード第一
アミン基を効果的に環化しようとする場合、それを2AAD
上に残すことだけを必要としたことが明らかになり、か
つそれが当時のわれわれの信念であった。2つのアンヒ
ンダード第一アミン基が2AAD上に存在する場合、各々が
互いに等しくかつ同じ程度に活性であり、そして、ケト
フォーム反応において、両者はクロロホルムと反応し、
トリクロロメチドイオンを発生し、次いで、このイオン
は多数の望ましくない化合物を生成し、これらのうちの
わずかは、環化してピペラジン環を形成していることが
あることは明らかであった。
本発明はその信念の誤まりを記載する。所望の反応は
アンヒンダードすなわち「遊離の」末端第一アミン基を
用いて進行することを、われわれは偶然に発見した。換
言すると、この第一アミン基を第二アミン基に転化する
ことによるN−位置のブロッキングは、N−位置に隣接
するC原子を二置換し、こうして両者の末端第一アミン
基を同等としかつ等しくアンヒンダードとすると、回避
できた。ケトフォーム反応後、PSPが形成した後、末端
第一アミノ基が残り、これは偶然の発見であり、この遊
離の第一アミンは残って反応性トリアジン化合物と直接
反応する。経済的観点から、これは高度に運のよいこと
である。
典型的には、PIP−T化合物は光安定剤(“PS")とし
てヒンダードフェノール抗酸化剤(“AO")と組み合わ
せて使用される。これはPIP−T化合物の特殊性である
と思われる。なぜなら、ポリマーの安定化のために組み
合わせて使用される多くのヒンダードアミンの光安定剤
(“HALS")とヒンダードフェノールAOとの間に、一般
に強い拮抗作用が存在することが発見されたからであ
る。〔次の文献を参照:N.S.アレン(Allen)、“ポリプ
ロピレンのフィルム中のヒンダード・ピペリジンの光安
定化の性能:抗酸化剤/光安定剤の作用(Photostabili
zing Performance of a Hindered Piperidine Compound
in Polypropylene Film:Antioxidant/Light Stabilize
r Effects)”ポリマー・ディグラディション・アンド
・スタビリティ(Polym.Degrad.Stabil.)、、129(1
980)およびN.S.アレン(Allen).“ヒンダードピペリ
ジン化合物によるフェトル抗酸化剤の接触熱酸化(Cata
lytic Thermal Oxidation of Phenolic Antioxidants b
y Hindered Piperidine Compounds)”、ポリマー・デ
ィグラディション・アンド・スタビリティ(Polym.Degr
ad.Stabil.)、、73(1980−81)。〕 また、特定のヒンダードフェノールAO、すなわち、ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート(1,3,5−トリス〔3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル〕−1,3,5−
トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオンとも呼ば
れる)(Good−rite 3114として商業的に入手可能)お
よびビス(ヒンダードピペリジン)PS(Tinuvin 770と
して商業的に入手可能)は、次の文献に記載されている
ように、予期されないほどに有益な相互作用を示すこと
は知られていた:N.S.アレン(Allen)ら、“ポリプロピ
レンの光安定化における抗酸化剤とヒンダードピペリジ
ン化合物との間の相互作用(Interaction Between Anti
oxidants and Hindered Piperidine Compounds in the
Photostabilization of Polypropylene):処理の経歴
の影響(Influence of Processing History)”、ポリ
マー・フォトケミストリー(Polym.Photochem.)、
11(1981)。
さらに、ビス−1−(ピペラジン−2−オン)は、米
国特許第4,190,571号中に開示されているように、きわ
めてすぐれた光安定性を有するばかりでなく、かつまた
米国特許第4,309,336号中に開示されているように、き
わめてくずれたAO性質を提供することが知られていた。
その上、ビス−1−(ピペラジン−2−オン)は、多く
の他のヒンダードピペラジン−2−オンPS化合物のよう
に、ヒンダードフェノールAOと組み合わせると、次の文
献に開示されているように、PSおよびAOとしてそれらの
個々の作用の合計よりもPSおよびAOとして大きい作用を
有した:J.T.ライ(Lai)ら、“UV安定剤および抗酸化剤
としてヒンダードジアザシクロアルカノン(Hindered D
iazacycloalkanones as UV Stabilizers and Antioxida
nts)”、ポリマー・プリプリンツ(Polym.Preprint
s)、25(1)、1984。
しかも、商業的に入手可能なチマソーブ(Chimassor
b)944は、BHT.グッド−ライト(Good−rite)3114およ
びイルガノックス(Irganox)1010と組み合わせて使用
すると、ウェザロメーターにより決定して、事実効果に
劣るという開示は、非常に驚くべきことである〔次の文
献を参照:“ポリプロピンのマルチフィラメントおよび
モノフィラメントの光安定化(Light Stabilization of
Polypropylene Multifilaments and Monofilament
s)”、チモサ(Chimosa)S.P.A.発行(1978)、第3
図〕。
一般ヒンダードフェノールAOと組み合わせた特定のHA
LSの前述の予測されえない挙動から明らかなように、前
述のHALSと構造的に非類似のHALSの効果はまったく予測
することはできない。確かに、結合したピペラジノンお
よびトリアジン環を含有する特定の部類のHALSからの化
合物は、特定のヒンダードフェノールの1種と組み合わ
せるとき、別々に使用したときの個々のHALSおよびヒン
ダードフェノールの活性の合計により得られるものより
も高い程度のPSおよびAO活性を示すであろうということ
を、期待する理由は存在しなかった。PIP−T化合物の
この独特の相乗的挙動は、2−オン基のため、結合した
トリアジンおよびピリジン、ピペリジン、またはピペラ
ジン環を含有する化合物よりも、ここでそれが塩基性に
劣ることに帰因する。
末端の遊離第一アミン基の中間に第二アミン基(すな
わち、いずれもヒンダードではない)を含む複数のアミ
ン基を有し、かつ各基の間に少なくとも2個のC原子を
有する特定の分枝鎖状ポリアルキレンポリアミン(“PA
PA")(それは「末端の遊離第一アミン」基を有するの
で、“TFPA"化合物とここでは呼ぶ)は、本出願人の'09
2特許中に開示されるケトフォーム反応を用いる同じ方
法で、ケトフォーム反応で選択的に環化して、非常に予
測されなかった特定の方向性をもつPSPを形成できるこ
とが、発見された。
したがって、本発明の一般的目的は、TFPA化合物を飽
和の環式または非環式のモノケトンまたはハロホルム
と、(i)有機溶媒、(ii)固体または水性のアルカ
リ、および必要に応じて、(iii)転相触媒の存在下
に、接触させることからなるTFPA化合物を環化する方法
を提供することである。転相触媒は、使用する場合、周
期表の第V A族および第VI A族から選択される元素の第
三級または第四級の化合物、およびポリエーテルから成
る群より選択される。
さらに、連続的に結合した1(1個)および2(2
個)C原子の少なくとも3個の原子の鎖を介してトリア
ジン環へPSPが末端的に結合し、そして鎖中のN−隣接
C原子が二置換されているとき、そのようにして形成し
た化合物はUVによる劣化にさらされる合成樹脂材料中の
安定剤として使用するために例外的によく適すること
が、発見された。
したがって、本発明の一般的目的は、(a)連続的に
結合したN(トリアジン環に隣接する)および少なくと
も2個のC原子(それらのNに隣接するものは二置換さ
れている)の鎖を介してトリアジン環に末端的に結合し
た少なくとも1つのPSPを有し、そして(b)水溶液と
同期間接触したときポリマーからの抽出に対する改良さ
れた抵抗を有することによって特徴づけられ、ポリオレ
フィンおよび他の光劣化性ポリマーのためのUV安定剤と
して有用な、新規な部類のヒンダードアミン−トリアジ
ン誘導体を提供することである。
本発明の他の一般的目的は、ポリマー、とくにポリオ
レフィンのPSおよびAO安定化のための安定剤の組み合わ
せを提供することであり、この組み合わせにおいて、2
種の化合物の各々の有効量を使用し、一方は結合したト
リアジンおよびピペラジン環を含有するPS化合物の部類
から選択され、そして他方はトリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート;2,6
−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、商業的に“BHT"
として入手可能;2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−ter
t−ブチルフェノール)、アイソノックス(Isonox)129
で商業的に入手可能;およびオクタデシル−3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾンプロピオネートか
ら成る群より選択されるヒンダードフェノールである。
本発明によれば、従って、少量であるが、ポリマー組
成物を酸素、熱および紫外線の悪い作用に対して安定化
するために十分な、有効安定化量の、 (a)分枝鎖状の架橋鎖を介してトリアジン核へ結合し
た多置換ピペラジノンの少なくとも1種、および (b)トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート;2,6−ジ−tert−ブチル−
p−クレゾール;2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−ter
t−ブチルフェノール);オクタデシル3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシベンゼンプロピオネート、商業
的にイルガノックス(Irganox)1076として入手可能;
およびトリス2−〔β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオノキシ〕エチルイソシ
アヌレート、商業的にグッド−ライト(Good−rite
3125、ザ・ビー・エフ・グッドリッチ・カンパニー(Th
e B.F.Goodrich Co.)の登録商標、から成る群より選択
されるヒンダードフェノールの少なくとも1種、 を含有するモノ−1−オレフィンのポリマーからなる安
定化されたポリマー組成物を得ることができる。
本発明によれば、また、(a)2〜10の反復単位を有
し、各単位が分枝鎖状架橋を介して少なくとも1つのピ
ペラジン環に末端的に結合したトリアジン環を含むオリ
ゴマー、前記ピペラジノン環はその環状に少なくとも4
つの低級アルキル置換基を有し、それらの2つはN4
子、またはスピロ置換基の各側に存在し、1つはN4原子
の各側に存在する、および(b)グッド−ライト(Good
−rite)3114:グッド−ライト3125;BHTおよびアイソノ
ックス(Isonox )129から成る群より選択される特定
のヒンダードフェノールの予測されないほどに有効な組
み合わせを得ることができ、各成分(a)および(b)
は0.1〜約1phrの量で存在し、前記組み合わせは、ポリ
エチレンまたはポリプロピレンのフィルムまたは繊維の
中に本質的に均質に分散されると、光による劣化および
熱および酸素に対する両者の抵抗(フィルムまたは繊
維)を増大させる。
ここに記載される合成により製造される安定剤化合物
の基本構造は、置換されたトリアジン環であり、その環
の少なくとも1個のC原子に、少なくとも3個の連続的
に結合した分枝鎖状架橋によってPSPが結合されてお
り、前記少なくとも3個の原子はH原子に結合した最初
のN原子、少なくとも2個のC原子であり、そして架橋
のN−隣接C原子は常に二置換すなわち分枝鎖状(それ
ゆえ「分枝鎖状架橋」)である。
C原子上の両者の有効結合が使用されている、すなわ
ち、N−隣接C原子上の両者のH原子が置換されている
ことを条件として、二置換の方法は狭く臨界的ではな
い。ジアルキル置換基は好ましく、そして1〜約6のC
原子を有する低級アルキル(“C1−C6アルキル”)は最
も好ましいが、二置換はまた5〜約6C原子を有する環化
されたポリメチレン基を用いて実施することができ、こ
れはスピロシクロアルキレン置換基を形成する。
二置換されたN−隣接C原子は環化されたPSPの形成
を否定すると従来考えられきたので、架橋のこのC原子
を二置換しないという理由が存在した。便利に入手可能
なPAPAからの分枝鎖状架橋のPIP−Tの形成の比較的容
易さ、およびより簡単なかつより効果的な方法の同時の
経済的利益は、反応が「実施可能」であると信じられて
いなかったので、決して考えられなかった。同じ理由
で、分枝鎖状架橋の化合物は、そうでなければ類似の非
分枝鎖状架橋の化合物よりも、すぐれた耐抽出性を有し
うるという考えは存在しなかった。
ケトフォーム反応において環化すると、分枝鎖状架橋
を提供する化合物、およびこのようなPAPAを製造する方
法は、クルーガー(Kluger)らへの米国特許第4,293,68
2号中に開示されており、そしてその開示をここに引用
によって加える。
本発明のPIP−T安定剤は、次の構造式、 式中、 nは1〜約10の範囲の整数であり、 nが1より大きいとき、前記化合物はH,OHおよびC1から
選択される官能性末端基を有し、 Xは次の式(II) を有する置換基であり、式中、 R2,R3,R4およびR5は、独立に、C1−C24アルキルおよび
4〜7個の炭素原子を有するポリメチレンを表わし、こ
れらの基は環化してピペラジノン環のC原子とスピロシ
クロアルキレン置換基を形成することができ、 R1は水素または酸素、C1−C24アルキル、C1−C12ヒドロ
キシアルキル、ベンジル、アリル、およびC1−C12ハロ
アルキルを表わし、R8およびR9は、独立に、C1−C14
ルキルおよび4〜7個の炭素原子を有するポリメチレン
を表わし、これらの基は環化することができ、R10はH,C
1−C6アルキルおよびフェニルを表わし、 YはXまたはMと同一であることができ、 MはZまたはZ′であることができ、ここで ZはCl,OH、 から成る群より選択され、 R6およびR7は2〜24個の炭素原子を有するアルキルおよ
びC4−C7シクロルキルを表わし、Arはアリールを表わ
し、 Z′は Me=メチル から成る群より選択される基を表わし、 pは2〜約20の範囲の整数であり、 xは1〜約50の整数であり、 mは2〜約4の整数であり、そして n=1であるとき、YおよびMはXと同一であることが
できる、で表わされる。
本発明の特定のモノマーのPIP−T化合物は、次の式
(III) 式中、Xは上に定義した通りである、 によって表わすことができる。
本発明の他のモノマーのPIP−T化合物は、次の式(I
V) 式中、XおよびZは上に定義した通りである、 により表わすことができる。
本発明の特定のPIP−T化合物は、次の式(V) 式中X,ZおよびZ′は上に定義した通りである、 で表わすことができる。
なお他のPIP−T化合物は、置換トリアジン環のオリ
ゴマーであり、そして次の式(VI) 式中、オリゴマーはH,OHおよびClから選択される官能性
末端基で末端が終っており、そして X,Z′およびnは上に定義した通りである、で表わすこ
とができる。
なお他のPIP−T化合物は、PAPAのN原子に結合した
側鎖のトリアジン核を有し、各トリアジン核がPSPに末
端的に結合したPAPAであり、次の構造式(VII) 式中P′は2〜8の範囲の整数であり、 n″は2〜12の範囲の整数であり、そしてYおよびMは
上に定義した通りである、 により表わされる。
モノマーのPIP−T化合物において、ZおよびZ′の
各々はH、低級C1−C6アルキルおよびC1−C5低級ヒドロ
キシアルキルから選択される末端官能基である。
これらの比較的高い分子量の化合物はPSPをトリアジ
ン部分へ末端的に結合する分枝鎖状架橋を含有し、そし
て各々、すなわち、PSP、トリアジンおよび架橋は独立
に種々の置換基で置換されて、望ましいUV安定性のみな
らず、かつまた熱および酸化に対する安定性を有し、さ
らに適当な溶解性および分散性をもつ安定剤を生成する
ことが、ことに意味がある。
置換されたPIP−T化合物は一般に油または固体であ
り、そしてアセトン、ジエチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、四塩化炭素、クロロホルム、1〜
約5C炭素原子の低級第一アルコール、例えば、メタノー
ル、エタノールおよびプロパノール、芳香族炭化水素、
例えば、ベンゼンおよびトルエン中に可溶性または部分
的に可溶性であるが、脂肪族炭化水素、例えば、ヘキサ
ン中の溶解度は非常に低い。適当なPIP−T化合物は水
中に一般に不容性である。それらは、純粋であるとき、
白色ないし黄色である。
安定剤の使用量は、安定化すべき特定の材料およびま
た使用する置換された分枝鎖状架橋のPIP−Tとともに
変化するであろう。しかしながら、一般に、有機材料の
有効なUV安定化のためには、PIPI−Tの使用量は有機材
料の重量に基づいて約0.001〜約10重量%の範囲であ
る。典型的な安定化された組成物において、分枝鎖状架
橋のPIP−Tの使用量は約0.01〜約5重量%の範囲であ
る。
本発明の組成物は、変色および/または脆化により通
常示されるような、紫外線、熱または酸化の劣化の悪影
響を防除するために安定化された合成樹脂材料である。
これらの組成物は、追加の二次安定剤を含有させて、化
学線、熱および酸素の組み合わせに対する、さらにいっ
そうすぐれた安定性を達成することによって利益を得
る。したがって、本発明の安定剤と組み合わせて、組成
物は熱および/または酸素による劣化に対する安定剤を
含むことができ、前記二次安定剤は有機連続相の100重
量部当り約0.1〜約10重量部、好ましくは約0.2〜約5重
量部の範囲で存在することができる。いく種類の既知の
UV二次安定剤、例えば、なかでも次の米国特許に記載さ
れているものを使用できる:米国特許第3,325,448号、
同第3,769,259号、同第3,920,659号、同第3,962,255
号、同第3,966,711号および同第3,971,757号。
UV、熱および酸化の劣化に対して安定化できる有機材
料は、次のものを包含する:ブタジエンとアクリル酸、
アルキルアクリレートまたはメタクリレートとのコポリ
マー、ポリイソプレン、ポリクロロプレンなど;ポリウ
レタン;PVC樹脂として知られるビニルポリマー、例え
ば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと塩化ビニリデンとの
コポリマー、ハロゲン化ビニルとブタジエン、ステレ
ン、ビニルエステルなどとのコポリマー;ポリアミド、
例えば、ヘキサメチレンとアジピン酸またはセバシン酸
との反応から誘導されたもの;エポキシ樹脂、例えば、
エピクロロヒドリンとビスフェノールとの縮合から得ら
れたものなど;ABS樹脂、ポリスチレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ワニ
ス、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエポキシ
ド、ポリエステル、およびポリオレフィンのホモポリマ
ーおよびコポリマー、例えば、ポリエチレンポリプロピ
レン、エチレン−プロピレンポリマー、エチレン−プロ
ピレンジエンポリマー、エチレン−酢酸ビニルポリマー
など。置換PIP−T化合物は、また、ポリマー材料の混
合物およびブレンド、例えば、ABS樹脂のブレンド、お
よびポリオレフィンのホモポリマーおよびコポリマーの
ブレンド、例えば、EPDMポリマー中のポリプロピレンの
ブレンドを安定化するために使用できる。
さらに詳しくは、トリアジン環に末端的に結合した3,
3,5,5−テトラアルキルピペラジノンの少なくとも1つ
を有し、最も好ましくはトリアジン環上の残りの置換可
能な位置の一方または双方に追加置換基をもつ、本発明
の分枝鎖状架橋のPIP−T化合物は、少なくとも可視光
に透過性の合成樹脂材料、とくにそれに対して透明であ
るもの、例えば、ポリビニル芳香族およびポリオレフィ
ンのためのUV安定剤としてことに有用である。
多くの既知の配合成分を、組成物中に置換PIP−T安
定剤と一緒に使用できる。このような成分は、次のもの
を包含する:金属酸化物、例えば、亜鉛、カルシウムお
よびマグネシウムの酸化物、脂肪酸、例えば、ステアリ
ン酸およびラウリン酸、およびそれらの塩類、例えば、
カルシウム、亜鉛およびナトリウムのステアリン酸塩お
よびオレイン酸鉛;充填剤、例えば、カルシウムおよび
マグネシウムの炭酸塩、カルシウムおよびバリウムの硫
酸塩、アルミニウムのケイ酸塩、アスベストなど;可塑
剤および増量剤、例えば、ジアルキルおよびジアリール
有機酸、例えば、ジイソブチル、ジイソオクチル、ジイ
ソデシル、およびジベンジルオレエート、ステアレー
ト、セバケート、アゼレート、フタレートなど;ASTM型
2石油、パラフィン油、ヒマシ油、タル油、グリセリン
など。
とくに望ましい二次安定剤は、材料の100重量部当り
約0.1〜約20重量部、好ましくは0.2〜約5重量部の範囲
で使用する1種または2種以上の抗酸化剤である。使用
すべき抗酸化剤の1つのタイプは、亜リン酸塩、リン酸
塩、硫化物およびフェノール系酸化防止剤であり、最後
のものが好ましい。最も好ましいものは上に特定したフ
ェノール系AOであるが、次のような他のものも有用であ
る:2,6−ジ−t−ブチル−パラクレゾール;2,2′−メチ
レン−ビス(6−t−ブチル−フェノール);2,2′−チ
オビス(4−メチル−6−t−ブチル−フェノール);
2,2′−メチレン−ビス−(6−t−ブチル−4−エチ
ルフェノール);4,4′−ブチリデン−ビス(6−t−ブ
チル−m−クレゾール);2−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ブチルアニリノ)−4,6−ビス−(オクチルチ
オ)−1,3,5−トリアジン;ベンゼンプロパン酸、3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−(2,
4,6−トリオキソ−1,3,5−トリアジン−1,3,5(2H,4H,6
H)−トリチル)トリ−2,1−エタンジイルエステル(Go
od−rite 3125);テトラキス〔メチレン3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕メタン;および特に商業的に入手可能な
もの、例えば、イルガノックス(Irganox)1010,1035,1
076および1093。他の成分、例えば、顔料、粘着剤、難
燃剤、殺菌剤などを加えることもできる。
分枝鎖状架橋のPIP−T安定剤、および、使用する場
合、他の配合成分を、有機材料と、既知の技術および装
置、例えば、内部混合びん、バンバリーミキサー、ヘン
シェルミキサー、二本ロールミル、押出ミキサーまたは
他の標準の装置を用いて混合して組成物を形成し、次い
でこれを押出し、圧縮またはブロー成形してフィルム、
繊維または造形品などにすることができる。通常の混合
時間および温度を用いることができ、これらは特定の組
成物についてわずかの手探り法で決定できる。この目的
は成分の緊密かつ均質な混合を得ることである。有機材
料に置換PIP−Tを加えるとき用いる好適な混合手順
は、化合物を液体、例えば塩化メチレン中に溶解または
懸濁させ後、それを加えること、あるいはPIP−Tが粉
末または油の形態であるとき、ポリマー有機材料にPIP
−Tを直接加えること、あるいはPIP−Tおよびポリマ
ー材料を押出機で混合して生成物を形成することであ
る。
ポリマー材料および分岐鎖状架橋のPIP−Tを含有す
る特定の組成物のUV安定性は、組成物の調製試料をウェ
ザロメーター内でキセノンまたは炭素アークに約63℃
(145゜F)の操作温度で約50%の相対湿度で暴露する
ことによって評価できる(ASTM D2569−79)。試料の劣
化は、暴露後の引張強さの周期的測定、およびIR分光計
を用いる3460cm-1における過酸化物の吸収帯および1720
cm-1におけるカルボニル吸収帯によって追跡する。カル
ボニルの急速な形成は、試料の不合格を示す。試験手順
はよく知られており、そして次の文献に発表されてい
る:ポリマーの光劣化、光酸化および光安定化(Photod
egradation Photo−oxidation and Photostabilization
of Polymers)、ランビイ(Ranby)およびラベック(R
abek)著、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John W
iley&Sons)、ニューヨーク州ニューヨーク(1975)、
129ページ以降および米国特許第3,909,493号。試料の不
合格は、また、試料を180゜で曲げたとき、割れ視的し
るしによって検査される。繊維の劣化は、ステレンス鋼
のホルダー上で約0.318cm(0.125インチ)の間隔で繊維
をつるし、そしてそれらが初期の引張り強さの50%を失
うまで、それらの3本の周期的に試験することによって
検査される(ASTM D2343−67)。
組成物の試料は、また、125℃の空気循環炉内で老化
後、試料の変色および/または脆化までの時間を測定す
ること(ASTM D1204−78)および他標準試験によって、
酸化および熱に対する安定性について検査する。これら
の試験は、水抽出、パークロロエチレン抽出、および
“ガスフェイド(gasfade)”に対する抵抗を包含し、
これらについて後に詳述する。
多置換ピペラジノン(“PSP")の製造: 典型的な製造において、転相触媒の存在下または不存
在下に、PSPをケトフォーム合成により製造する。この
合成は一般にTFPA基をもつ1,2−ジアミンを用いて実施
する。これらのジアミンを飽和または不飽和のモノケト
ンおよびある種の芳香族アルデヒド、例えば、ベンズア
ルデヒドと、ハロホルム反応成分と一緒に、反応成分の
有機溶媒中で、水性または固体のアルカリの存在下に反
応させる。転相触媒は反応を促進するが、カルボニル反
応成分がケトンでありかつそれが大量に存在するとき、
触媒を用いないで、この反応は非常に良好に進行するこ
とがわかった。大量とは、要求される理論量の2〜20倍
の範囲の量を意味する。ケトンとの反応は室温以下で進
行するが、存在する特定の他の反応成分に依存して、高
温において実施することもできる。好ましい温度範囲は
約−10℃〜約30℃である。
好ましいケトンは3〜約12個の炭素原子を有する脂肪
族モノケトン、および約5〜約8個の炭素原子を有する
環式モノケトンである。約12個までの炭素原子を有する
ものを包含する低級脂肪族ケトン、例えば、アセトンお
よび置換されていてもよいシクロ環式脂肪族ケトン、例
えば、シクロヘキサノンは、最も好ましい。
特定のPSPは、下に記載するように、N1−(2−アミ
ノ−2−メチルプロピル)−2−メチル−1,2プロパン
ジアミン(以後、簡潔のため“TFPA(1)”と表示す
る)から便利に合成される。形成されるPSPは、次の構
造式を有する1−(2−アミノ−2−メチルプロピル)
−3,3,5,5−テトラメチルピペラジノンである: 5容の三首フラスコに、1137.1g(19.6モル)のア
セトン、269.5g(2.26モル)のCHCl3、および267.8g
(1.5モル)の89%の純度のTFPA(1)を入れた。この
冷却しかつかきまぜた混合物に、間隔をおいて、NaOHの
アリコートを295.2g(7.38モル)が添加されるまで3時
間にわたって加え、その間フラスコ内の温度を−3℃〜
6℃に維持した。
−4℃で一夜反応させた後、生ずる白色スラリーを濾
過した。濾液および白色ケーキのアセトンの洗液をスト
リッピングして、383.3gの麦わら色の液体を得た(75.1
%の収率)。粗生成物をNaOHの存在下に直径10.16cm
(4インチ)の塔で蒸留した。所望生成物は110−2℃/
0.5mmHgで沸とうし、そして240.2gの純度96%のPSPが単
離された。
上の製造において使用するTFPA(1)は、下の構造式
に見られるように、末端の遊離第一アミン基、および各
端末の遊離第一アミン基に対して次の二置換(「分枝鎖
状」)C原子を有することに、注意することが重要であ
る: これは一般式 の1つの好ましい具体化例である。
'092特許において、反応性PAPAのための一般構造式は
末端の遊離第一アミン基を示したが、末端の遊離第一ア
ミン基に隣接する1つの非分枝鎖状C原子をもつこのよ
うなアミンは、方向性(directivity)をもつ所望の環
化生成物を生成しない。置換アミン基をもつアミンは、
次の構造式をもつN−(2−ブチル)−N′−(2−ア
ミノ−2−メチルプロピル)−1,2−エタンジアミンで
ある: 1−[2−[(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2
−イル)アミノ]−2−メチルプロピル]−3,3,5,5−
テトラメチルピペラジノン]:簡潔のため“PIP−T
(1)”とここで表示する。
3容の三首フラスコに、266.2g(1.40モル)の塩化
シアヌル酸および900mlのトルエンを入れた。この冷却
しかつかきまぜたスラリーに、150mlのトルエン中の33
8.6g(1.4モル)の純度94%のPSPを約1.5時間にわたり
加え、その間フラスコの温度を−3℃〜3℃の範囲に維
持した。次いでこれに246mlの水中の61.6gのNaOHを加え
る。この添加は1.25時間を要する。−1℃〜5℃におい
て2時間反応させた後、生ずるスラリーを濾過して灰色
の固体を単離する。ヘキサンで、次いで水で洗浄した
後、固体を乾燥すると、378.9gの灰色の固体が単離され
た(GC分析により99%の純度)。
黄色の濾液を水で2回(2×700ml)洗浄し、Na2SO4
で乾燥し、濾過し、そしてストリッピングすると、128.
8gの淡黄色固体が得られた。この粗生成物を300mlのヘ
キサンと70mlのトルエンとの混合物で洗浄し、そして乾
燥して単離すると、110.1gの灰色固体が得られた(GCに
より98%の純度)。合計した収穫物は489.0g(93%の収
率)であった、融点123−6℃。上の構造はフィールド
脱着(fielddesorption)(FD)、赤外(IR)および該
磁気共鳴(nmr)分光学により支持される。
1−[2−[[4−クロロ−6−(シクロヘキシルア
ミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]−2
−メチルプロピル]−3,3,5,5−テトラメチルピペラジ
ノン、ここでPIR−T(2)と表示する、の製造: 100ml容の三首フラスコに、前述のように調製した7.5
1g(0.020モル)のPIP−T(1)および70mlのトルエン
を入れた。上のかきまぜた溶液に、5mlのトルエン中の
1.98g(0.02モル)のシクロヘキシルアミンを約3分に
わたって滴々加えた。おだやかな発熱は、温度を23℃か
ら39℃に上昇させる。水浴で28℃に冷却した後、6mlの
水中の0.9gのNaOHを数分にわたって滴々加える。
薄い白ないし灰色のスラリーが形成し、その間フラス
コの温度は28℃から31℃に上昇した。約80分後、この反
応混合物を500mlの分液濾斗に入れ、そして100mlの水で
洗浄した。有機層を100mlの水で2回洗浄すると、白色
固体が得られた。この混合物を濾過して白色固体を単離
し、これを再び100mlの水で洗浄し、濾過し、乾燥する
と、6.94gのPIP−T(2)生成物(79.2%の収率)が得
られた、融点124−9℃。この構造はFD,IRおよびnmr分
光分析により確認された。
N′−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−2−メ
チル−1,2−プロパンジアミンおよび1−(2−アミノ
−2−メチルプロピル)−3,3,5,5−テトラメチルピペ
ラジノンからのPIP−T(2)のワンポット製造: 2容の三首フラスコに、377.5g(6.5モル)のアセ
トン、89.5g(0.75モル)のCHCl3、および80.4g(0.5モ
ル)のN′−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−2
−メチル−1,2−プロパンジアミンを入れた。この冷却
した混合物に、NaOHのアリコートを94.0gを添加される
まで約2時かけて加え、その間フラスコの温度を−4℃
〜−3℃に維持した。
−2℃〜90℃で3時間反応させた後、89.3g(0.47モ
ル)の塩化シアヌル酸をアリコートで上のスラリーに加
え、その間反応温度は約30分にわたって12℃に上昇し
た。次いで80mlの水中の20gのNaOHを加えた。この添加
は約20分を要した。
70分間反応させた後、100mlのアセトン中の37.2g(0.
375モル)のシクロヘキシルアミンを約15分にわたって
滴下した。次いで100gの20%の水性NaOH溶液を10分以内
に滴下した。これらの添加の間、最高フラスコ温度は12
℃であった。
この反応を一夜室温で進行させた。生ずる淡黄色固体
(47.0g)を濾過により単離し、洗浄し、乾燥した。そ
れはGC分析により100%の純度であることが確認され、
そして融点124−9℃を有した。
もとの濾液から1.2の水の添加およびかきまぜによ
り、追加の生成物が得られた。淡い麦わら色の固体が得
られ、これを一夜乾燥し、そして粉砕すると、109.5gが
得られ、これをトルエン−ヘキサンから再結晶化させ
て、67.6gの固体(GCにより99%の純度)が得られた。
上の濾液を濃縮すると、40mlのスラリーが得られ、こ
れを濾過した。固体をヘキサン中で粉砕し、濾過し、そ
して乾燥すると、31.5gの淡黄かっ色の固体が得られ
た。この固体をヘキサン−アセトンから再結晶化して2
0.6gのPIP−T(2)が得られ、これはGC分析により98.
5%の純度であることがわかった。得られた生成物の合
計量は135.2g(61.7%の収率)であった。
単一のトリアジン構造を有する特定のモノマーのPIP
−Tは、次の構造式を有する化合物によって例示され
る: ここで(PSP)は次の構造式を有する: そしてYおよびMは次の構造式を有する: トリアジン環がPSPで一置換、二置換あるいは三置換
されるかは、'092特許中に記載されるものに類似する条
件下で塩化シアヌル酸と反応したPSPに依存する。
アミン架橋によって相互に結合された2つのトリアジ
ン核を有する特定のビス−トリアジンPIP−Tは、次の
構造式を有する化合物によって例示される: ここでPSP,YおよびZ′は下記の意味を有する。
本発明の他のPSPは、次式により表わされる: 「主鎖のPAPA」がPAAPの主鎖中のすべてのN原子上にPI
P−T置換基をもつ「側鎖のPIP−T」の製造(分枝鎖状
PAPAとの混同を避けるためにそのように呼ぶ): PAPA鎖中に3〜6N原子および鎖中の各N原子の中間に
2〜C原子を有する側鎖のPIP−Tは、適当なTFPAを反
応性リーディング基(leading group)を有するPIP−T
との反応によって製造することができ、このリーディン
グ基はPAPA鎖中のアミンN原子に結合した1個のH原子
を置換するように反応するであろう。この結果、PAPAの
各N原子上にPIP−T置換基を有する側鎖のPIP−Tが得
られる。側鎖のPIP−Tを形成するために使用するPAPA
の一般構造式は、次の通りである: NHR11−〔(CH2P′−NH〕n″−R11 (X) 式中、R11は、H、C1−C24アルキル、C4−C7シクロア
ルキル、またはC1−C12ヒドロキシアルキルであり、
P′は2または3であり、そしてn″は2〜約12の範囲
の整数である。形成する側鎖のPIP−Tの一般構造的
は、次の通りである: 置換基がPIP−T(2)であり、そしてPAPAがN′−
(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミンである特
定の側鎖のPIP−Tは、“P〔PIP−T(2)〕”と表示
し、そして次のように表わされる: ここで[PIP−T(2)]はPIP−T(2)の残基であ
る。P[PIP−T(2)、より詳しく表示すると1,1′−
[[[4−(シクロヘキシルアミノ)−6−[[1,1−
ジメチル−2−(3,3,5,5−テトラメチル−2−オキソ
−1−ピペラジニル)エチル]アミノ]−1,3,5−トリ
アジン−2−イル]イミノ]ビス[2,1−エチレンジイ
ルイミノ[6−(シクロヘキシルアミノ)−1,3,5−ト
リアジン−4,2−ジイル]イミノ(2,2−ジメチル−2,1
−エタンジイル]]ビス[3,3,5,5−テトラメチルピペ
ラジノン]の構造式は次の通りである: 845ml容の反応器に、13.14g(0.03モル)のPIP−T
(2)、1.03g(0.01モル)のN′−(2−アミノエチ
ル)−1,2−エタンジアミン、5.8mlの水中の1.44gのNaO
Hおよび400mlのキシレンを入れた。210℃にで18時間こ
の混合物を反応させた後、この反応の塊を冷却し、そし
て水で2回(2×350ml)洗浄した。有機層を分離し、N
a2SO4で乾燥し、濾過し、そしてストリッピングする
と、約50mlの黄色油が得られた。約220mlのヘキサンを
この油にかきまぜながら加えると、スラリーが得られ、
これから9.99g(76.5%の収率)の灰色固体が単離され
た、融点120−5℃。上の構造は質量スペクトル分析に
より確認された。
上のP[PIP−T(2)]において、PSPの意味は前と
同じであり、そしてY′は次の構造式を表わす: すぐ上に記載したものに類似する方法で、下のP[PI
P−T]が適当なPAPAから出発して製造された。構造式
は、次の通りである: 容易に確認されるように、単一のトリアジン核をもつ
モノマーのPIP−T化合物の分子量は、それらの構造式
から計算できる。このようなモノマーのPIP−Tの分子
量は、ピペラジノン環上の置換基、ならびに分枝鎖状架
橋の置換可能な原子上の置換基変化させることによって
増加させることができる。
P[PIP−T]の製造に使用する商業的に入手可能なP
APAは、一般に、3〜約6アミン基を有する鎖の混合物
として入手でき、そして末端基は第一アミンまたは第二
アミンである。6N原子程度に多くまで、各N原子はPIP
−Tで置換されるが、PAPA中のアミン基がこれより多い
と、すべてのN基は置換されない。こうして600〜約10
0,000の範囲の分子量を有する商業的に入手可能なポリ
エチレンイミンは、類似の反応条件下であるが、かなり
大きい困難を伴って、PIP−Tで置換することができ
る。明らかなように、P[PIP−T]の分子量はその構
造式から計算することができ、そしてこの構造を変更さ
せて所望の分子量を得ることができる。また、P[PTP
−T]の分子量は、数平均分子量(▲▼)を与える
蒸気圧浸透圧計を用いて決定できる。分子量は、また、
質量スペクトル分析により得ることができ、そして分子
量が約4000より大きい場合、ゲル透過クロマトグラフィ
ーを用いることができる。
非分枝鎖状または分枝鎖状の構造をもつ、いくつかの
PSPおよびPIP−T化合物を製造し、そして試験した。'0
92特許の先行技術の非分枝鎖状架橋のPSP化合物2Aおよ
びPIP−T化合物8Aを、対応する分枝鎖状架橋の化合物
と比較した。製造した化合物のいくつかの構造式を、下
に記載する: P[PIP−T]はPIP−T(5)を用いて形成せず、そ
してYがPIP−T(4)においてClであるとき、形成す
るP[PIP−T]は二PSP置換されているトリアジン環を
有することが、認識されるであろう。PIP−T(3)を
使用して形成するP[PIP−T]は、YまたはMがClで
あることを必要とする。こうして、主鎖のPAPAを変更す
ることができるばかりでなく、かつまたトリアジン環お
よびPSPの両者上の置換基を独立に選択してP[PIP−
T]に、あるものが他のものより望ましい、広い範囲の
性質を与えることができる、多数のP[PIP−T]を製
造できる。
トリアジン環が1つのPSP置換基を有し、そしてMま
たはYの一方が保持される種々のPIP−T(3)化合物
を用いて、特定のP[PIP−T]を形成する。P[PIP−
T]を形成するためにPIP−T(3)反応成分を使用す
るとき、Mが保持されると、他方はClであり、これは反
応のとき排除される。PIP−T(3)を用いて形成され
るP[PIP−T]は、 で表わされる。
トリアジン環が2つのPSP置換基を有し、そしてY
(これは反応前にClで置換されている)が反応のときに
排除される、種々のPIP−T(4)を用いて特定のP[P
IP−T]を形成する。形成するP[PIP−T]は、前述
のものに類似する構造をもち、そして 式中[PIP−T(4)]中のトリアジン環は所望のPSPで
二置換されている、 によって表わされる。
前述のものに類似する方法で主鎖のPAPAとしてトリエ
チレン−テトラアミンから製造した特定のP[PIP−
T]は、次の構造式で表わされる: 3,3′−イミノビスプロピルアミンから誘導した特定
のP[PIP−T]は、次の構造式を有する: 前述のP[PIP−T]は、製造された種々の化合物の
単なる例示である。広い範囲の類似化合物を同様な方法
で製造し、そして試験して、どの特定の化合物が最も望
ましい性質を有するかを決定できる。前述の化合物に加
えて、上の一般式(VII)を有する他の化合物を製造す
ることができ、ここでYおよびMは同一であるかあるい
は異なることができ、そして X(PSP),−NHC12H25;−N−(C2H52;−N−(C
4H92; PIP−TおよびP[PIT−T]はポリマー中に普通の方法
で、例えば、ホットメルティングにより、安定剤がポリ
マー中に均質に分散させるようにしして、混入され、次
いでこのポリマーを押出、射出成、圧縮成形またはブロ
ー成形などにより、任意の所望の形状の製品、ことに繊
維またはフィルムにされる。ポリマーが、例えば、スチ
レンの場合におけるように、液状のモノマーから製造さ
れるとき、安定剤をモノマー中に分散または溶解させた
後、重合または硬化を実施できる。
前述の熱的AOを包含する二次安定剤に加えて、安定化
されたポリマーは他の添加剤、例えば、可塑剤、顔料、
充填剤、染料、ガラスまたは他の繊維などを含有でき
る。多くの用途において、ポリマーは顔料添加または染
色され、それゆえ化学線および熱の劣化をとくに受けや
すいので、十分な熱的AOおよびPSを加えてポリマーを使
用寿命の間保護することが普通に行われおり、そしてAO
およびPSの各々は約0.01〜約3重量%の範囲の量で使用
される。
商業的に入手可能なテトラエチレンペンタミン(TEP
A)の主鎖PAPAからのP[PIP−T]の例示的製造は、P
[PIP−T]の混合物を提供する。この製造は、次の通
りである: 22.12g(0.0505モル)のPIP−T(2)および1.89g
(0.01モル)のTEPAを160mlのトルエン中に溶解し、そ
して9.6mlの水中の2.4gのNaOHを300ml容のオートクレー
ブに加え、そしてこの反応を220℃で10時間実施する。
この反応混合物を冷却し、水で3回(各回150ml)洗浄
する。トルエン層をストリッピングし、そして固体の粗
生成物が得られる。塊を仕上げると、約80%はTEPA主鎖
で形成されたP[PIP−T]であり、10%はトリエチレ
ンテトラミンの主鎖で形成され、そして10%はペンタエ
チレンテトラミンの主鎖で形成される。TEPA成分から形
成されるP[PIP−T]の構造式は上に記載した通りで
あり、そしてその融点160℃である。
上の化合物を、種々のポリマー中に0.2phrの安定剤の
混入により、抗酸化剤および光安定剤としての活性につ
いて試験する。後述する試験はポリプロピレンを用いて
実施する。光安定性はキセノンのウェザロメーター内で
ASTM D2565−83に従い試験する;炉内の老化は修正した
ASTM D1204−78の手順で実施する;厚さ0.508mm(20モ
ル)の圧縮成形したプラックまたはダンベルの引張り試
験はASTM D882−83(方法A)に従い実施する;そして
繊維の引張り試験はASTM D3822−79に従って実施する。
熱水による抽出に対する抵抗は、0.2phrの安定剤をポ
リプロピレン中に混入し、これを0.00508mm(0.2ミル)
の厚さのテープに押出すことによって試験する。このテ
ープの片を沸とう水中に24時間つり下げ、この溶から取
り出し、そしてウェザロメーター内に試験のために入れ
る。結果を、ウェザロメーター内の試験前に抽出にかけ
なかったテープの他の片(同一の安定剤を含む、0.2ph
r)についての結果と比較する。
PIP−T部分を含有するオリゴマーの製造: 下に記載する構造式を有するオリゴマーは、下に例示
するようにPIP−T(1)と適当なジアミンとの反応に
よって便利に製造される: このオリゴマーは、ポリ[[6−[[1,1−ジメチル
−2−(3,3,5,5−テトラメチル−2−オキソ−1−ピ
ペラジニル)エチル]アミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル]イミノ−1,2−エタンジイル−1,4−ピペ
ラジンジイル]と表示される。
上の反応は400mlのキシレン中の15.01gのPIP−T
(1)および5.30gの1−(2−アミノエチル)ピペラ
ジン(等モル量)を用いて実施し、これに16mlの水中の
4gのNaOHを加え、これらの全部を845ml容のオートクレ
ーブに入れる。この反応を170℃で約10時間実施し、そ
の後反応混合物を冷却し、そして濾過すると、淡かっ色
の固体が得られる。この固体を仕上げ、そして灰色固体
として回収され、その構造はnmrおよびIR分析により確
証され、前記のものであることがわかった。
上のコードで表示する代表的化合物を、さらにいっそ
う簡潔とするために、以後構造式および適切な表示で例
示する。
例えばPIP−T(4)2は、構造式 を有し、そして1,1′−[(6−シクロヘキシルアミノ
−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ビス[イミノ(2,
2−ジメチル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,3,5,5
−テトラメチルピペラジノン]と表示される。
関連する化合物PIP−T(4)3は、構造式 を有し、そして1,1′−[6−(2−エチルヘキシル)
アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]ビス[イミ
ノ(2,2−ジメチル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,
3,5,5−テトラメチルピペラジノン]と表示される。
単一のPSP置換基をもつPIP−T、例えば、PIP−T
(3)3は、構造式 で表わされ、そして1−[2[[4,6−ジ(シクロヘキ
シルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミ
ノ]−2−メチルプロピル]−3,3,5,5−テトラメチル
ピペラジンノンと表示される。
化合物PIP−T(7)1は、構造式 で表わされ、そして1,1′,1″,1−[1,4−ピペラジン
ジイルビス[1,3,5−トリアジン−6,2,4−トリイルビス
[イミノ(2,2−ジメチル−2,1−エタンジイル)]]]
テトラキス[3,3,5,5−テトラメチルピペラジンオン]
と表示される。
関連する化合物PIP−T(7)2は、1,1′,1″,1−
[1,6−ヘキサンジイルビス[イミノ−1,3,5−トリアジ
ン−6,2,4−トリイルビス[イミノ(2,2−ジメチル−2,
1−エタンジイル)]]]テトラキス〔3,3,5,5−テトラ
メチルピペラジノン〕と表示される。
下表Iは、糸を用いて実施した炉内の老化および光安
定化の試験において得られたデータを記載する。この糸
は、合計400〜500デニール/糸について40本のフィラメ
ント(ほぼ10デニール)から成っている、プロファック
ス(Profax)6301ポリプレンから作られていた。ブラン
クを含めて糸(または‘繊維’)の各片は、樹脂100部
につき(phr)0.1部のCaステアレートおよび0.2phrの表
示するPSを含有する。
炉内の老化は125℃において慣用法で実施し、ただし
試料は毎日手で回転させる。この炉の老化試験におい
て、糸のループを炉内につり下げ、この炉はASTM D3012
−79の要件を実質的に満足する。ループを炉から数日毎
に取り出し、そして引張り強さについて試験する。
光安定化はキセノンのウェザロメーターの試験により
測定し、この試験は各々がステンレス綱のホルダー上に
わずかの間隔を置いて30〜40回巻いたフィラメントから
成る試料を用いて実施する。長さ5.08cm(2インチ)の
フィラメント(3回の反復実験)を300時間毎に取り出
し、そして引張り強さについて試験した。引張り強さが
もとの強さの1/2であるとき、試料は破壊したと見な
す。
チマソープ(Chimassorb)944は、米国特許第4,086,2
04号に開示されている、ピペリジン置換基を有する商業
式に入手可能なポリトリアジンである。非分枝鎖状の架
橋をもつPIP−Tを、米国特許第4,480,092号中の開示に
従いつくり、そして比較の目的で試験する。
本発明の化合物についての最も好ましい実用性は、商
業的に重要な樹脂のフィルム、繊維および他の形状の製
品においてであり、それらの多くは普通の比較的淡い
色、とくにパステルカラーで顔料添加または染色されて
いる。本発明の化合物の多くは、顔料または染料によっ
て付された色を妨害せず、しかも高度に市場向きの特性
である、所望の安定化を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピョン ナエ ソン アメリカ合衆国,オハイオ 44313,アク ロン,エアズ アベニュ 2106

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリアジン核へ末端で結合した多置換ピペ
    ラジノン(PIP−T)、または前記PIP−T化合物のビス
    化合物またはオリゴマーからなり、前記化合物は構造式 式中、 nは1〜10の範囲の整数であり、 nが1より大きいとき、前記化合物はH,OHおよびClから
    選択される官能性末端基を有し、Xは次の式(II) を有する置換基であり、式中、 R2,R3,R4およびR5は、独立にC1−C24アルキルまたは4
    〜7個の炭素原子を有するポリメチレンを表わし、これ
    らの基は環化してピペラジノン環のC原子とスピロシク
    ロアルキレン置換基を形成することができ、 R1は水素または酸素、C1−C24アルキル、C1−C12ヒドロ
    キシアルキル、ベンジル、アリル、またはC1−C12ハロ
    アルキルを表わし、R8およびR9は、独立に、C1−C14
    ルキルまたは4〜7個の炭素原子を有するポリメチレン
    を表わし、これらの基は環化することができ、R10はH,C
    1−C6アルキルまたはフェニルを表わし、 YはXまたはMと同一であることができ、MはZまたは
    Z′であることができ、 ここでZはCl,OH, から成る群より選択され、 R6およびR7は2〜24個の炭素原子を有するアルキルまた
    はC4−C7シクロアルキルを表わし、Arはアリールを表わ
    し、Z′は (Me=メチル) から成る群より選択される基を表わし、 pは2〜20の範囲の整数であり、 xは1〜50の整数であり、 mは2〜4の整数であり、そして n=1であるとき、YおよびMはXと同一であることが
    できる、で表わされることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】構造式 を有する特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】構造式 を有する特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】構造式 を有する特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】構造式 を有する特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】Xは多置換ピペラジノン(PSP)の残基で
    あり、前記PSP残基は から成る群より選択され、そしてMおよびYは、独立
    に、OH,NHC12H25,N(C4H92,N−[CH2CH(Et)C
    4H92,N−(CH2−CH=CH22, NH[CH2CH(Et)C4H9]、N−(C3H7および から成る群より選択される特許請求の範囲第1項記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】1,1′−[(6−シクロヘキシルアミノ−
    1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ビス[イミノ(2,2
    −ジメチル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,3,5,5−
    テトラメチルピペラジノン]、 1,1′−[6−(2−エチルヘキシル)アミノ−1,3,5−
    トリアジン−2,4−ジイル]ビス[イミノ(2,2−ジメチ
    ル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,3,5,5−テトラメ
    チルピペラジノン]、および 1−[2−[[4,6−ジ(シクロヘキシルアミノ)−1,
    3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]−2−メチルプ
    ロピル]−3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン から成る群より選択される特許請求の範囲第6項記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】ポリ[[6−[[1,1−ジメチル−2−
    (3,3,5,5−テトラメチル−2−オキソ−1−ピペラジ
    ニル)エチル]アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
    イル]イミノ−1,2−エタンジイル−1,4−ピペラジンジ
    イル]である特許請求の範囲第4項記載の化合物。
  9. 【請求項9】構造式 式中、 nは1〜10の範囲の整数であり、 nが1より大きいとき、前記化合物はH,OHおよびClから
    選択される官能性末端基を有し、Xは次の式(II) を有する置換基であり、式中、 R2,R3,R4およびR5は、独立に、C1−C24アルキルまたは
    4〜7個の炭素原子を有するポリメチレンを表わし、こ
    れらの基は環化してピペラジノン環のC原子とスピロシ
    クロアルキレン置換基を形成することができ、 R1は水素または酸素、C1−C24アルキル、C1−C12ヒドロ
    キシアルキル、ベンジル、アリル、またはC1−C12ハロ
    アルキルを表わし、R8およびR9は、独立に、C1−C14
    ルキルまたは4〜7個の炭素原子を有するポリメチレン
    を表わし、これらの基は環化することができ、R10はH,C
    1−C6アルキルまたはフェニルを表わし、 YはXまたはMと同一であることができ、MはZまたは
    Z′であることができ、ここでZはCl,OH, から成る群より選択され、 R6およびR7は2〜24個の炭素原子を有するアルキルまた
    はC4−C7シクロアルキルを表わし、Arはアリールを表わ
    し、Z′は (Me=メチル) から成る群より選択される基を表わし、 pは2〜20の範囲の整数であり、 xは1〜50の整数であり、 mは2〜4の整数であり、そして n=1であるとき、YおよびMはXと同一であることが
    できる、で表わされる安定化化合物からなるポリプロピ
    レン用の紫外線安定剤。
  10. 【請求項10】前記安定化化合物が、 の構造式を有する化合物から成る群より選択される特許
    請求の範囲第9項記載の安定剤。
  11. 【請求項11】Xが多置換ピペラジノン(PSP)残基で
    あり、前記PSP残基は から成る群より選択される特許請求の範囲第9項記載の
    安定剤。
  12. 【請求項12】1,1′−[(6−シクロヘキシルアミノ
    −1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ビス[イミノ(2,
    2−ジメチル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,3,5,5
    −テトラメチルピペラジノン]、 1,1′−[6−(2−エチルヘキシル)アミノ−1,3,5−
    トリアジン−2,4−ジイル]ビス[イミノ(2,2−ジメチ
    ル−2,1−エタンジイル)]]ビス[3,3,5,5−テトラメ
    チルピペラジノン]、 1−[2−[[4,6−ジ(シクロヘキシルアミノ)−1,
    3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]−2−メチルプ
    ロピル]−3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン、およ
    び ポリ[[6−[[1,1−ジメチル−2−(3,3,5,5−テト
    ラメチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)エチル]ア
    ミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]イミノ−1,
    2−エタンジイル−1,4−ピペラジンジイル] から成る群より選択される化合物からなる特許請求の範
    囲第9項記載の安定剤。
JP61170964A 1985-07-22 1986-07-22 置換オキソ―ピペラジニル―トリアジン類および紫外線安定剤 Expired - Lifetime JPH08821B2 (ja)

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