JPH0876686A

JPH0876686A - 表示ラベル

Info

Publication number: JPH0876686A
Application number: JP21362094A
Authority: JP
Inventors: Akikazu Kosugi; 昭和小杉
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 1994-09-07
Filing date: 1994-09-07
Publication date: 1996-03-22

Abstract

(57)【要約】【目的】容器の胴部外表面に接着固定される表示ラベ
ルで、その接着面積よりも充分に大きい表示面積を得る
ことを技術的課題とし、充分な量の表紙を読み取り易い
状態で記載すると共に、容器に表示を安定付帯させるこ
とにある。【構成】容器８の胴部９外表面に接着固定するベース
部２と、ベース部２の端縁の折り返し線４で折り返し
て、ベース部２上に剥離自在に折り重なる折り返し部３
とから成り、折り返し部３の折り起こしにより隠れてい
た表面部分を表示部として機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、容器、特に合成樹脂製
ブロー成形壜体とかチューブ容器等の、箱体とか袋体等
により外装しない容器に適用するのが有利な表示ラベル
の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】合成樹脂製壜体とかチューブ容器等の、
販売価格をできる限り低く抑えるために、箱体とか袋体
等の外装部品を付帯させない容器にあっては、製造会社
名、販売会社名、収納した内容物の使用方法、内容物の
効能、さらには注意書等を含めた表示を、容器の胴部外
表面に直接施した印刷とか、胴部外表面に接着固定した
表示ラベルの表面に記載表示している。

【０００３】従来の表示ラベルによる表示は、一枚の表
示ラベルを、その裏面全体で容器の胴部外表面に接着固
定しているので、この接着固定された表示ラベルの表面
に施されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、表示部分が、裏面全体を容器の
胴部外表面に接着固定した表示ラベルの表面だけである
ので、充分な表示面積を得ることができず、このため表
示できる表示量が少なくなり、使用法とか注意書等の説
明表示を充分に施すことができないと云う問題があっ
た。

【０００５】また、上記したように充分な表示面積を得
ることができないので、必要とされる量の表示を行う
と、どうしても表示文字が小さくなると共に、表示文字
の間隔が小さくなり、判読が困難となると云う問題があ
った。

【０００６】そして、表示ラベルの表面は、容器の表面
の一部を形成するので、容器が消費者の手元に届くまで
の間に、他の物品との接触による傷付きとか汚れの付着
等により、表示ラベル表面の表示が判読困難または判読
不可能となることがあると云う問題があった。

【０００７】さらに、表示ラベルとは別に使用法とか注
意書を記載したカードを、容器に巻き付け等の手段によ
り付帯させる場合もあるが、容器の商品としての外観体
裁が悪いと共に、容器が消費者の手元に届くまでの間
に、上記したカードが紛失することがしばしば発生する
と云う問題があった。

【０００８】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、容器の胴部
表面に接着固定される表示ラベルで、その接着面積より
も充分に大きい表示面積を得ることを技術的課題とし、
もって容器に接着固定される表示ラベルに充分な量の表
示を読み取り易い状態で記載すると共に、この表示を容
器に安定して一体的に付帯させることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の手段は、容器の胴部外表面に接着固定するベ
ース部を有すること、このベース部の端縁に直線状に形
成した折り返し線で折り返して、ベース部上に剥離自在
に折り重ねられる折り返し部を有すること、にある。

【００１０】折り返し線は、一本でも二本でも良く、ベ
ース部を直角四角形とした場合は、この直角四角形の各
辺に設けることも可能である。

【００１１】ベース部に連設した第一の折り返し部の端
縁に直線状に形成した折り目線で折り返して、第一の折
り返し部とベース部のいづれか一方に折り重ねられる第
二の折り返し部を設けるのが有利である。

【００１２】折り返し部のベース部もしくは他の折り返
し部に対する剥離自在な接合を、側端縁に沿った複数箇
所での接着力の弱い粘着剤によるピンポイント接着によ
り達成するのが良い。

【００１３】ベース部に折り返し線を介して直接連設さ
れ、折り重ね姿勢で最も外側に位置する折り返し部の折
り返し線とは反対側の側端縁に、折り重ね姿勢でベース
部からはみ出して容器の胴部外表面に接着する接着部
を、切断線を介して連設するのが有効である。

【００１４】

【作用】商品である容器を購入した時点では、表示ラベ
ルは、裏面で容器の胴部外表面に接着固定したベース部
上に折り返し部が折り重なった状態にあり、表示ラベル
の表示部分は、最も外側に位置した折り返し部の外側に
位置した表面部分だけとなっている。

【００１５】この状態から、折り返し部をベース部また
は他の折り返し部から剥離させて、表示ラベルを展開す
ると、ベース部の表面および最も外側に位置していた折
り返し部の内側表面部分そして他の折り返し部の内外両
表面部分が目視可能状態となり、その全てが表示機能を
発揮する。

【００１６】それゆえ、ベース部に折り返し部を折り重
ねた状態に対し、折り返し部を折り起こした展開状態で
は、表示面積が少なくとも３倍となる。

【００１７】商品である容器が消費者の手元に届く以前
にあっては、表示ラベルは、ベース部上に折り重なった
折り返し部が、容器に強力に接着固定したベース部に浮
き上がることなく折り重ね保持されているので、折り返
し部が容器表面から浮き上がって、容器の取扱いの邪魔
となったり、他の物品との引っ掛かりにより破断紛失す
る不都合の発生がない。

【００１８】最も外側に位置した折り返し部の外側表面
以外の折り返し部表面およびベース部の表面である表示
面は、表示ラベルを展開する以前の状態においては、最
も外側の折り返し部により覆われた状態となっているの
で、この最も外側に位置した折り返し部が保護体となっ
て、容器が消費者の手元に届くまでの間に、他の物品と
の接触による擦り傷とか汚れの付着等により、その表示
が読み取り難い状態に劣化することがない。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図１、図２は、表示ラベル１の最も単純な
構造の実施例を示すもので、チューブ容器である容器８
の胴部９外表面に、二つ折りの表示ラベル１、すなわち
ベース部２に一本の折り返し線４を介して、このベース
部２と同じ大きさの一つの折り返し部３を連設した構成
の表示ラベル１を、折り返し線４を下側に位置させてベ
ース部２で接着固定したものである。

【００２０】この実施例にあっては、図１の容器８の購
入時の状態から、使用に先立って図２に示すように表示
ラベル１を展開して、隠れていた表示部分を見ることに
なるが、隠されていた表示部分は、ベース部２の表面と
折り返し部３の裏面となるので、表示部分の大きさは、
図１の状態の３倍となる。

【００２１】図３、図４は、実用上、最も有利であると
考えられる構造の表示ラベル１の実施例を示すもので、
壜体容器である容器８の胴部９外表面に、三つ折りの表
示ラベル１、すなわちベース部２の左右両側縁に設けた
折り返し線４を介して、このベース部２と同じ大きさの
折り返し部３をそれぞれ連設した構成の表示ラベル１
を、両折り返し部３を順にベース部２上に折り重ねた状
態で、ベース部２で接着固定したものである。

【００２２】この実施例にあっては、図３の容器８の購
入時の状態から、使用に先立って図４に示すように表示
ラベル１を展開するが、隠れていた表示部分は、ベース
部２の表面と、外側に位置した折り返し部３の裏面と、
そして内側に位置した折り返し部３の表裏両面となり、
表示部分の大きさは、図３の状態の５倍となる。

【００２３】図５は、表示ラベル１の他の実施例の展開
状態を示すもので、直角四角形をしたベース部２の各辺
に折り返し線４を介して、ベース部２と同じ大きさの折
り返し部３を連設した構成となっており、展開した状態
での表示部分の大きさは、折り畳み状態時の９倍とな
る。

【００２４】図６は、表示ラベル１のさらに他の実施例
の展開状態を示すもので、直角四角形をしたシート体を
９等分して中央部分をベース部２とし、残部を折り返し
部３とすべく、ベース部２の各辺に形成した各折り返し
線４をそのまま延長して折り目線５を形成して、ベース
部２の周囲に連続した構造で八つの折り返し部３を形成
している。

【００２５】この実施例の場合、各折り返し部３の折り
畳み形態は種々考えられるが、上側三つの折り返し部３
と下側三つの折り返し部３を折り重ねた後、左右の重な
った状態の折り返し部３を折り重ねる形態とする場合に
は、図６において、横に伸びた折り目線５を谷折りと
し、縦に伸びた折り目線５を山折りとする。

【００２６】この実施例においては、展開した状態での
表示部分の大きさは、折り畳み状態時の１６倍となる。

【００２７】図７は、表示ラベル１のさらに他の実施例
の展開状態を示すもので、折り返し線４を介してベース
部２の一側に連設された第一の折り返し部３の折り起こ
し端縁、すなわち折り返し線４とは反対側の側端縁に、
折り目線５を介して第二の折り返し部３を連設した構造
となっていて、折り返し部３の折り畳み形態は、袋折り
状もしくは蛇腹折り状とすれば良く、展開した状態での
表示部分の大きさは、図３および図４図示実施例の場合
と同じく、折り畳み状態時の５倍となる。

【００２８】図１ないし図７に示した実施例にあって
は、折り返し部３のベース部２もしくは他の折り返し部
３に対する剥離自在な接合は、側端縁に沿った複数箇所
での接着力の弱い粘着剤によるピンポイント接着により
達成している。

【００２９】図８および図９は、表示ラベル１の折り畳
み状態保持手段の他の実施例を示すもので、折り返し線
４を介してベース部２に直接連設された一つの折り返し
部３の折り返し側端縁、すなわち折り返し線４とは反対
側の側端縁に、折り畳み状態でベース部２からはみ出す
接着部６を切断線７を介して連設して構成する。

【００３０】この実施例における折り畳みは、図９に示
すように、接着部６を設けた折り返し部３を最も外側に
位置させ、はみ出した接着部６を直接胴部９表面に接着
固定して折り畳み姿勢を強固に安定して維持し、表示ラ
ベル１を展開は、切断線７を切断することにより達成す
る。

【００３１】表示ラベル１は、ベース部２に折り返し部
３を折り重ねて容器８の胴部９外表面に接着固定される
ものであるので、折り重ねられた折り返し部３の数だけ
厚みが増大することになるため、表示ラベル１として普
通の厚みのラベルを利用する場合には、ベース部２上に
折り重ねられる折り返し部３の数は、図４または図７に
示した実施例の場合のような、二つまでが良好な折り重
ね外観を得ることのできる限界と思われ、折り返し部３
を三つ以上折り重ねる場合には、表示ラベル１のラベル
材料としては、できる限り薄いものを利用する必要があ
る。

【００３２】また、表示ラベル１を構成するラベル材料
にもよるが、表示ラベル１の折り畳み姿勢を維持する手
段としての粘着剤によるピンポイント接着手段は、表示
ラベル１の展開操作が容易であるが、接着強度が必ずし
も充分ではないことから、折り重ねられる折り返し部３
の数の少ない場合に有効であり、反対に折り返し部３に
切断線７を介して一体設された接着部６による手段は、
表示ラベル１の展開操作が切断線７の切断操作を要する
面倒さはあるものの、表示ラベル１に対する折り畳み姿
勢保持力が大きいので、折り重ねられる折り返し部３の
数が大きい場合に有効である。

【００３３】容器８の胴部９外表面に対する表示ラベル
１の接着固定は、通常のラベルと同様に、成形品である
容器８の胴部９外表面に、ベース部２の裏面に塗布され
た接着剤により接着固定しても良いが、折り畳み姿勢の
厚みが大きくなる場合には、この折り畳み姿勢の表示ラ
ベル１をインサート材として容器８を成形し、この容器
８の成形と同時に表示ラベル１の胴部９外表面への接着
固定を達成するのが有効である。

【００３４】表示ラベル１をインサート材とした場合、
表示ラベル１は胴部９外表面に埋没した状態で位置する
ので、表示ラベル１が胴部９外表面に大きく出っ張ると
云うことがなく、表示ラベル１による商品としての容器
８の外観体裁の劣化がなく、また折り返し部３に接着部
６を設けた場合には、胴部９に対するベース部２の接着
固定と同時に接着部６の接着固定を、表示ラベル１を強
力に押し潰した状態で達成できるので、胴部９外表面に
対する表示ラベル１の接着組付き形態が好ましいものと
なる。

【００３５】

【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。表示ラベルを容器に接着
固定する接着面積に比べてはるかに大きい表示面積を得
ることができるので、充分な量の表示を施すことがで
き、もって細部にわたってのきめの細かい表示を実施す
ることができる。

【００３６】充分な表示面積を得ることができるので、
表示を比較的大きな文字で、かつ判読し易い文字間隔で
表示することができ、もって読み取り易く理解し易い表
示を施すことができる。

【００３７】重要な表示部分を、最も外側に位置する折
り返し部の外側以外の部分に表示することにより、商品
である容器が消費者の手元に届くまでの間、この重要な
表示部分を外側の折り返し部で覆って保護することがで
き、もって他の物品との接触による傷付きとか汚れの付
着等により表示が判読困難となることがなく、良好な表
示状態を確実にかつ安全に保持することができる。

【００３８】表示部分は、容器に接着固定された状態の
ままであるので、商品としての容器が消費者の手元に届
くまでに、この表示部分が容器から不正に離反すると云
うことがなく、もって必要な表示を容器に対して安定し
た状態で一体化させて、紛失等の不都合の発生を皆無と
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す、容器に接着固定した
状態の全体外観斜視図。

【図２】図１に示した実施例の展開状態を示す全体外観
斜視図。

【図３】本発明の他の実施例を示す、容器に接着固定し
た状態の全体外観斜視図。

【図４】図３に示した実施例の展開状態を示す全体外観
斜視図。

【図５】本発明のさらに他の実施例を示す、展開図。

【図６】本発明のさらに他の実施例を示す、展開図。

【図７】本発明のさらに他の実施例を示す、展開図。

【図８】本発明のさらに他の実施例を示す、展開図。

【図９】図８に示した実施例の折り畳状態時における、
拡大平断面図。

【符号の説明】

１；表示ラベル２；ベース部３；折り返し部４；折り返し線５；折り目線６；接着部７；切断線８；容器９；胴部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】容器(8) の胴部(9) 外表面に接着固定す
るベース部(2) と、該ベース部(2) の端縁に直線状に形
成した折り返し線(4) で折り返して、前記ベース部(2)
上に剥離自在に折り重ねられる折り返し部(3) と、から
成る表示ラベル。
【請求項２】ベース部(2) の端縁に一本の折り返し線
(4) を設けた請求項１に記載の表示ラベル。
【請求項３】ベース部(2) の端縁に二本の折り返し線
(4) を設けた請求項１に記載の表示ラベル。
【請求項４】ベース部(2) を直角四角形に成形し、該
直角四角形の各辺に折り返し線(4) を設けた請求項１に
記載の表示ラベル。
【請求項５】ベース部(2) に連設した第一の折り返し
部(3) の端縁に直線状に形成した折り目線(5) で折り返
して、前記折り返し部(3) とベース部(2) のいづれか一
方に折り重ねられる第二の折り返し部(3) を設けた請求
項１または２または３または４に記載の表示ラベル。
【請求項６】折り返し部(3) のベース部(2) もしくは
他の折り返し部(3)に対する剥離自在な接合を、側端縁
に沿った複数箇所での接着力の弱い粘着剤によるピンポ
イント接着により達成した請求項１または２または３ま
たは４または５に記載の表示ラベル。
【請求項７】ベース部(2) に折り返し線(4) を介して
直接連設され、折り重ね姿勢で最も外側に位置する折り
返し部(3) の前記折り返し線(4) とは反対側の側端縁
に、折り重ね姿勢で前記ベース部(2) からはみ出して胴
部(9) 外表面に接着する接着部(6) を、切断線(7) を介
して連設した請求項１または２または３または４または
５に記載の表示ラベル。