JPH086275Y2 - 静電容量式荷重センサ - Google Patents

静電容量式荷重センサ

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JPH086275Y2
JPH086275Y2 JP1987192020U JP19202087U JPH086275Y2 JP H086275 Y2 JPH086275 Y2 JP H086275Y2 JP 1987192020 U JP1987192020 U JP 1987192020U JP 19202087 U JP19202087 U JP 19202087U JP H086275 Y2 JPH086275 Y2 JP H086275Y2
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fixed
movable
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道夫 根本
憲太郎 堀内
光之 武田
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、重量を検出する静電容量式荷重センサに関
する。
[従来の技術] 第6図,第7図に従来の静電容量式荷重センサの1例
を示す。101,102は何れも絶縁性基板であり、101が固定
基板、102が荷重を受けて変形を起す可動基板であり、
両者の平面内には、電極部分103,103′が形成されて第
6図に示すごとく両電極が対向して配置され空気コンデ
ンサを形成している。104は上下両基板を封止する封止
部材であり基板101,102間の空隙を所定の値40〜50μ程
度に固定保持しており、同時に気密シールを行なってい
る。106,106′は上下の電極取り出し口であり端子部分1
07,107′と電極部103,103′を電気的に接続している。1
05は中空穴であり、空気コンデンサ内部の空気の通りぬ
け用としてもうけられている。
第6図に示す荷重センサに於て上下電極間の電気容量
CはC=ε×(S/d)で表わされる。ここでSは電極
部103,103′の面積であり、dは電極間距離、εは空
気の誘電率である。荷重F=0の初期状態ではd=d0
あり、荷重Fが加わると中空穴105を介して空気コンデ
ンサ内部の空気が吐出されて絶縁性可動基板102が変形
し、従ってd=d1となり、d1<d0のため電気容量が増加
する方向に変化し、この容量の変化ΔCを所定の検出回
路(C−Fコンバータ回路等)にて出力周波数の変化分
Δfとしてとり出している。
[考案が解決しようとする問題点] ここで従来の静電容量式荷重センサには下記欠点があ
り、これを以下に列記する。
(1)絶縁性可動基板102は通常アルミナ基板が用いら
れるがセラミックス材料であるため機械的な衝撃、熱的
な衝撃によりワレやすいという欠点がある。
(2)絶縁性可動基板102のヤング率の温度特性は通常
アルミナの場合−100ppm/℃前後であり、荷重センサの
温度特性に対して大きく影響していた。
(3)絶縁性可動基板102は、通常セラミックスのため
ヤング率が大であり荷重Fに対して、たわみ量が小さく
(通常1kg荷重に対して2μm程度の変位)単位荷重
(例えば1kg中心)での荷重Fに対する容量Cの変化分
が高々数%程度にとどまっており感度が悪いという欠点
があった。
本考案は、機械的な衝撃に強く、感度が高く、温度特
性の良好であり、信頼性が高く、かつ、固定電極と可動
電極との間の気密が確実である静電容量式荷重センサを
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案によれば、絶縁材よりなる固定基板上に形成さ
れた固定電極と、これに対向して所定の間隔を保って配
置された可動電極とを具備した静電容量式荷重センサに
おいて、前記固定電極の所定の位置から前記固定基板の
裏面までにスルーホールを貫通せしめ、このスルーホー
ルの側壁を導電体で被覆し、前記固定基板の裏面に前記
導電体に接続され前記固定基板の裏面の端部に延びてい
る電極取出部を形成し、前記可動電極は恒弾性合金より
なり、前記可動電極の前記固定電極と対向する部分には
凹部が形成され、この凹部の底面が前記可動電極から前
記所定の間隔だけ離れた状態で、かつ、前記凹部の側面
も前記可動電極から離れた状態に、前記可動電極が前記
固定基板上に配置され、前記可動電極の外側を所定の間
隔をおいて囲むように前記固定基板に凸部を形成し、か
つ、前記固定基板上における前記可動電極の外側周縁部
と前記凸部との間隙に気密シール用のグリースを充填し
てなることを特徴とする静電容量式荷重センサが得られ
る。
[作用] 固定電極と可動電極とによってコンデンサを形成し、
可動電極にかかる荷重により前記コンデンサの容量を変
化させこれを電気的に測定して荷重を測定する。可動電
極に凹部(段差部)を設け可動電極の周縁部と固定基板
との密着を良好にすると共に可動電極の弾性度を調整す
る。更に、可動電極の外側を所定の間隔をおいて囲むよ
うに固定基板に凸部を形成し、かつ、固定基板上におけ
る可動電極の外側周縁部と凸部との間隙に気密シール用
のグリースを充填することによって、静電容量式荷重セ
ンサの空気連絡口として必要なスルーホール以外の固定
電極と可動電極との間の気密を確実にする。
[実施例] 次に本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
まず、第3図及び第4図を参照して、本考案のより良
き理解のために、本考案の基となった静電容量式荷重セ
ンサを説明する。
第3図に本考案の基となった静電容量式荷重センサの
側面図を、第4図に第3図の分解斜視図を示す。
1は絶縁性固定基板であり、一方の面に円形の電極部
3が形成され、前記電極部の円周近傍に固定基板を貫通
するスルーホール部4がもうけられ、スルーホール部4
の円周部分に電極材が形成されており基板1の下側面に
形成された電極取出部31と電気的に接続されている。電
極取出部31は端子部32に接続している。
絶縁性固定基板1の上側には恒弾性合金よりなる可動
電極2が配置され、上記可動電極2の内側にはhの段差
を有する段差加工部分(即ち、凹部)21が加工されてお
り、上記可動電極2と電極部3との間にて空気コンデン
サを形成している。
ここで可動電極2に使用されている恒弾性合金は、F
e,Ni,Cr,Ti系のエリンバー材であり、段差高さhは通常
100μ乃至150μ程度に設定され、従来例第7図でのシー
ル部材104のスペーサーとしての作用を前記可動基板2
の円周部分22が兼ねる事となる。
可動電極2の円周部分22は、直接絶縁性固定基板1の
面上に密着されておりシール材5により周囲部分にて接
着、固定及び気密シールを行なっている。シール材とし
てはガラス、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等が用いられ
る。
ここで電極部3にスルーホール部4がもうけられて、
固定基板1の下側へ導体部分を貫通させているため、上
記電極部3の同一面上での外側部分には全く導体部分が
ないため、可動基板2の円周部分22と固定基板1の面と
を密着させても電気的な絶縁は確保されている。
可動電極2の段差部分(凹部)21の加工方法として
は、切削加工、放電加工、プレス加工等が用いられる。
第5図に可動電極2に用いられる恒弾性合金のヤング率
の温度特性の1例を示す。熱処理温度により、ヤング率
の温度係数を負の値から正の値へ移行させる事が可能で
あり、従って、ヤング率の温度係数をほぼ0ppm/℃とす
る事ができる(第5図中の例では610℃近辺)。従来の
例では絶縁性可動基板102のヤング率の温度係数はアル
ミナの場合、−100ppm/℃前後であり、従って第5図の
可動電極2の方が明らかにヤング率の温度特性は改善さ
れており、従って従来よりも温度特性のすぐれた荷重セ
ンサを提供することができる。
又、可動電極2は金属材料としたので、従来の絶縁性
可動基板102で問題となっていた機械的な衝撃、熱的衝
撃による破損の点に関しては、明らかに有利であり、又
板厚を薄くして、荷重による変位量を従来の絶縁性可動
基板よりも2〜3倍大とする事ができ、従って荷重に対
する感度を従来より大きくすることができる。
なお、絶縁性固定基板1のスルーホール部4について
は、円周部分に導電体を形成後中空穴41を残しており、
空気コンデンサを形成している内部の空気と外部の空気
との連結口(これは、第6図を参照して説明した中空穴
105の機能と同じく、静電容量式荷重センサの電極間距
離d(第6図)を荷重Fに応じて変化させるために必要
である)。
次に第1図及び第2図を参照して本考案による静電容
量式荷重センサの一実施例について説明する。
第1図に本考案による静電容量式荷重センサの一実施
例を、第2図にその斜視図を示す。第1図及び第2図に
示した本考案の一実施例は、以下の点以外は、第3図〜
第5図を用いて説明した本考案の基となった静電容量式
荷重センサと実質的に同じである。
絶縁性固定基板1aは先の第4図の1と同様に電極部3a
とスルホール部分4a及び電極取出口31aを有しており、
さらに、周囲部に凸部分7がもうけられている。この凸
部分は、その外径は恒弾性合金よりなる可動基板2aの外
径に対し所定の機械的なクリアランスΔxを加えた寸法
としており、材質はガラス等であり、スクリーン印刷に
より、電極部3aの形成と同一工程にて行なわれる。可動
基板2aは、凸部分内におさめられた形にて固定基板1aの
表面に密着され、上記凸部分7と可動基板2aとの間隔に
グリース8が塗布されており、可動基板2aの固定基板1a
平面上への機械的なズレを可能とさせながら気密シール
を確保している。
このようにする事により、可動基板と固定基板との熱
膨張差によるストレスの影響を緩和することができる。
なお、第1図の可動基板2aの段差部分(凹部)21aの
加工方法は切削あるいは放電加工によるものである。
(段差部分と反対面は平坦となっている) [考案の効果] 本考案によれば可動電極とその周縁部(固定基板と接
する部分)とは厚い金属板より一体に構成されているの
で構造簡単で機械的な衝撃に強く且つ凹部(段差部)を
設けて可動部分の厚みを調整できるため荷重基準を任意
に調整できる利点がある。また、本考案では、静電容量
式荷重センサの空気連絡口として必要なスルーホール部
(第1図の4a)以外の固定電極と可動電極との間の気密
が確実となり、これにより信頼性の高い静電容量式荷重
センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による静電容量式荷重センサの一実施例
を示す側面図、第2図は第1図の斜視図、第3図は本考
案の基となった静電容量式荷重センサの側面図、第4図
は第3図の分解斜視図、第5図は第1図および第3図の
静電容量式荷重センサの可動電極として用いる恒弾性合
金の特性図、第6図は従来例を示す側面図、第7図は第
6図の分解斜視図である。 1,1a,101……絶縁性固定基板、2,2a……可動基板(恒弾
性合金)、102……絶縁性可動基板、3,3a,103,103′…
…電極部、31,31a,106,106′……電極取出部、32,107,1
07′……端子部、4,4a……スルーホール部、41……中空
穴、5,104……シール部材、105……中空穴、7……凸部
分、8……グリース、21,21a……段差部分(凹部)、2
2,22a……円周部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武田 光之 神奈川県川崎市高津区野川3623番地 東北 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−54331(JP,A) 特開 昭60−233863(JP,A) 特開 昭61−272623(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁材よりなる固定基板上に形成された固
    定電極と、これに対向して所定の間隔を保って配置され
    た可動電極とを具備した静電容量式荷重センサにおい
    て、前記固定電極の所定の位置から前記固定基板の裏面
    までにスルーホールを貫通せしめ、このスルーホールの
    側壁を導電体で被覆し、前記固定基板の裏面に前記導電
    体に接続され前記固定基板の裏面の端部に延びている電
    極取出部を形成し、前記可動電極は恒弾性合金よりな
    り、前記可動電極の前記固定電極と対向する部分には凹
    部が形成され、この凹部の底面が前記可動電極から前記
    所定の間隔だけ離れた状態で、かつ、前記凹部の側面も
    前記可動電極から離れた状態に、前記可動電極が前記固
    定基板上に配置され、前記可動電極の外側を所定の間隔
    をおいて囲むように前記固定基板に凸部を形成し、か
    つ、前記固定基板上における前記可動電極の外側周縁部
    と前記凸部との間隙に気密シール用のグリースを充填し
    てなることを特徴とする静電容量式荷重センサ。
JP1987192020U 1987-12-19 1987-12-19 静電容量式荷重センサ Expired - Lifetime JPH086275Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5525373B2 (ja) * 1972-02-04 1980-07-05
DE2938205A1 (de) * 1979-09-21 1981-04-09 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Kapazitiver druckgeber und auswerteeinrichtung hierfuer
JPS60233863A (ja) * 1984-05-04 1985-11-20 Fuji Electric Co Ltd 静電容量式圧力センサ
JPS61272623A (ja) * 1985-05-29 1986-12-02 Fuji Electric Co Ltd 静電容量式圧力センサ

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