JPH0861035A - ブローバイガス還流装置 - Google Patents

ブローバイガス還流装置

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JPH0861035A
JPH0861035A JP22094594A JP22094594A JPH0861035A JP H0861035 A JPH0861035 A JP H0861035A JP 22094594 A JP22094594 A JP 22094594A JP 22094594 A JP22094594 A JP 22094594A JP H0861035 A JPH0861035 A JP H0861035A
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JP
Japan
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blow
intake
chamber
gas
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP22094594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihisa Kato
公久 加藤
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Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ間の吸気圧の変動による影響を少く
し、ブローバイガスが各シリンダへ均等に分配されるよ
うにし、吸気弁の異常摩耗を防止する。 【構成】 機関のシリンダヘツド10の各吸気路2を仕
切る隔壁に、クランク軸と平行に延びかつ終端44bが
閉鎖された還流管44を軸方向摺動可能に支持する。還
流管44に各シリンダの吸気路2へ開口する分配孔44
cを備える。還流管44の始端44aをシリンダヘツド
10とシリンダ本体を貫通するブローバイガス通路を経
てクランク室へ連通する。還流管44の終端44bを、
ばね48を収容しかつ吸気路2に連通する作動室46へ
突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のクランク室の
ブローバイガスを吸気路へ還流させるブローバイガス還
流装置、特にシリンダヘツドに支持した還流管に各シリ
ンダの吸気口へ開口する分配孔を設け、該分配孔の開口
面積をクランク室のガス圧に応じて加減するようにした
ブローバイガス還流装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブローバイガスを吸気路へ還流させる目
的の1つは、ブローバイガスに含まれる潤滑油(オイル
ミスト)を吸気弁の弁座へ導き弁座を潤滑することにあ
る。吸気弁の弁座を潤滑するためには、各シリンダへブ
ローバイガスが均等に分配される必要がある。従来のブ
ローバイガスを吸気マニホルドの集合部へ還流するブロ
ーバイガス還流装置では、後述するように、吸気マニホ
ルドの形状や吸気圧の変動による影響から、ブローバイ
ガスが各シリンダへ均等に分配されないという傾向があ
る。そこで、吸気弁の弁座の摩耗を防止するために、シ
リンダヘツドの材質や形状の変更を余儀なくされてお
り、製造経費が嵩むという問題がある。
【0003】図7に示すように、従来のブローバイガス
還流装置では、ロツカアームブラケツト4の上面にパツ
キン16を介してヘツドカバー7が取り付けられ、ヘツ
ドカバー7の下面にパツキン嵌合溝を兼ねるブローバイ
ガス還流溝11が形成されている。ブローバイガス還流
溝11は入口端をヘツドカバー7の内部へ連通し、出口
端の吹出孔12を経て、ヘツドカバー7に形成した吸気
マニホルド2bへ開放される。
【0004】ロツカアームブラケツト4はシリンダヘツ
ド10の上面に載置され、ロツカアームブラケツト4の
上面にヘツドカバー7がボルト8により結合される。吸
気弁3は各シリンダごとに設けられた吸気路2の弁座1
8へ、ばね15の力により押し付けられ、プツシユロツ
ド9によりロツカアーム6の左端が押し上げられると、
ロツカアーム6がロツカ軸5を中心として揺動され、ロ
ツカアーム6の端部6aにより吸気弁3がばね15の力
に抗して押し下げられ、吸気路2を開くようになつてい
る。
【0005】上述したブローバイガス還流装置では、ブ
ローバイガス還流溝11の出口端の吹出孔12が、ヘツ
ドカバー7の入口円筒部2aに近い吸気マニホルド2b
へ開放されているため、各シリンダへ流れるブローバイ
ガスの還流量は吸気圧の変動による影響が大きい。各シ
リンダ間にブローバイガスの還流量のバラツキがある
と、ブローバイガスの還流量が少い吸気路2では、吸気
弁3と弁座18との間の潤滑が十分に行われず、摩耗が
著しく増大するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、シリンダ間の吸気圧の変動による影響を少
くし、ブローバイガスが各シリンダへ均等に分配される
ようにし、吸気弁の異常摩耗を防止する、ブローバイガ
ス還流装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は機関のシリンダヘツドの各吸気路を
仕切る隔壁に、クランク軸と平行に延びかつ終端が閉鎖
された還流管を支持し、該還流管に各シリンダの吸気路
へ開口する分配孔を備え、還流管の始端をシリンダヘツ
ドとシリンダ本体を貫通するブローバイガス通路を経て
クランク室へ連通したものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、還流管をシリンダヘツドの吸
気弁にできるだけ近い部分に配設し、還流管に各シリン
ダの吸気路へ開口する分配孔を設ける。還流管の始端か
ら還流管の内部へブローバイガスを導入し、還流管の閉
鎖された終端内面へガス圧を作用させる一方、還流管の
終端外面へ吸気路の吸気圧とばねの力とを作用させ、ガ
ス圧の脈動を緩和する。還流管が軸方向へ移動すると、
各分配孔の開口面積が還流管を支持するシリンダヘツド
の隔壁により加減され、これによりブローバイガスが各
シリンダの吸気路へ均等に流れるようにする。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係るブローバイガス還流装置
を備えた機関の上半部を示す正面断面図、図2は同機関
のシリンダヘツドの概略構成を示す平面図である。図2
に示すように、シリンダヘツド10の上端部は側壁2
1,23と端壁22,24により囲まれ、長手方向すな
わちクランク軸方向に延びる隔壁25の左側に動弁機構
(図示せず)を支持する動弁機構室31が区画され、隔
壁25の右側に隔壁33により各シリンダに連通する吸
気路2が区画される。シリンダヘツド10の端壁24に
は、横方向の隔壁26,27により室28が区画され
る。
【0010】図1に示すように、シリンダヘツド10の
上にロツカアームブラケツト4とヘツドカバー7が順に
重ね合され、かつボルト8により結合される。シリンダ
ヘツド10の隔壁25は隔壁4a、隔壁7aに順に接続
し、吸気マニホルド2c,2bを区画する。各吸気路2
はロツカアームブラケツト4とヘツドカバー7により区
画された吸気マニホルド2c,2bに連通され、ヘツド
カバー7の吸気マニホルド2bは側壁7bに入口円筒部
2aを一体に形成され、入口円筒部2aは吸気管30を
接続するフランジを形成される。
【0011】本発明によれば、クランク室のブローバイ
ガスを吸気路2へ還流させるために、隔壁26,25は
還流溝25aを設けられ、隔壁33は軸孔33aを設け
られる。還流溝25aの始端は、隔壁26とシリンダヘ
ツド10とシリンダ本体に設けたブローバイガス通路を
経てクランク室へ連通される。詳しくは、隔壁26の還
流溝25aに還流管42が固定支持され、還流管42の
始端は下方へ湾曲され、前述したブローバイガス通路の
通路孔41へ嵌合される。隔壁25の還流溝25aには
真直ぐな還流管44が軸方向摺動可能に支持される。還
流管44の始端44aは隔壁27の近くの軸孔33aに
連通し、還流管44の終端44bは閉鎖される。
【0012】図3に示すように、還流管44の終端44
bはシリンダヘツド10の端壁22に形成した作動室4
6へ突出される。作動室46は通路47を経て吸気路2
へ連通される。作動室46の端壁と還流管44との間に
ばね48が介装される。還流管44は各シリンダの吸気
路2へ連通する分配孔44cを設けられる。
【0013】したがつて、ブローバイガスは還流管4
2、隔壁33の軸孔33aを経て還流管44の内部へ入
り、還流管44の終端44bの内面にガス圧を及ぼし、
還流管44を矢印x方向へ押すとともに、分配孔44c
から各吸気路2へ吹き出し、新たな吸気と一緒に各シリ
ンダへ供給される。クランク室からのブローバイガスの
ガス圧の変動はばね48により緩和される。また、吸気
路2の吸気圧は通路47を経て作動室46から還流管4
4の終端44bの外面へ作用し、クランク室からのガス
圧の変動を抑えるように働く。
【0014】図4に示す実施例では、作動室46は内径
を拡大され、かつダイヤフラム51により吸気圧室52
と大気室53とを区画される。還流管44がダイヤフラ
ム51に結合され、ダイヤフラム51と作動室46の端
壁との間にばね48が介装される。吸気圧室52は通路
47を経て吸気路2に連通され、大気室53は動弁機構
室31へ連通される。
【0015】上述の構成によれば、還流管44の終端4
4bの内面にブローバイガスのガス圧が作用する一方、
還流管44の終端44bの外面にばね48の力と吸気圧
がダイヤフラム51を介して作用し、クランク室のガス
圧の変動を抑えるように働く。吸気圧が低くなると、還
流管44が矢印x方向へ移動し、分配孔44cが隔壁3
3の軸孔33aへ引込み、分配孔44cの開口面積が減
じ、ブローバイガスの還流量が減少する。逆に、吸気圧
が大気圧に近くなると、還流管44はばね48の力によ
り押し戻され、分配孔44cが全開し、ブローバイガス
の還流量が増加する。
【0016】図5に示す実施例では、還流管44のガス
圧が異常に高くなると、還流管44のブローバイガスが
分配孔44c、隔壁33の軸孔33aに設けた還流溝5
5、逃し通路56を経て、動弁機構室31へ噴出するよ
うに構成される。
【0017】図6に示す実施例では、還流管44の途中
にリード弁58を設け、還流管44のガス圧が所定値を
超えるとリード弁58が開き、ブローバイガスがリード
弁58を経て動弁機構室31へ逃げるように構成され
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述のように、機関のシリンダ
ヘツドの各吸気路を仕切る隔壁に、クランク軸と平行に
延びかつ終端が閉鎖された還流管を軸方向摺動可能に支
持し、該還流管に各シリンダの吸気路へ開口する分配孔
を備え、還流管の始端をシリンダヘツドとシリンダ本体
を貫通するブローバイガス通路を経てクランク室へ連通
し、還流管の終端を、ばねを収容しかつ吸気路に連通す
る作動室へ突出してなるから、還流管がガス圧と吸気圧
とばね力との平衡する位置へ移動し、クランク室のガス
圧の脈動が抑えられる。つまり、ガス圧が高くなると、
還流管の分配孔の開口面積が広くなり、逆にガス圧が低
くなると、還流管の分配孔の開口面積が狭くなるので、
クランク室のガス圧が調整され、吸気路へのブローバイ
ガスの還流量が常に一定に保たれる。したがつて、潤滑
油(オイルミスト)を含むブローバイガスが過不足な
く、各シリンダの吸気路へほぼ均等に分配されるので、
吸気弁と弁座との衝合部が潤滑され、該衝合部の異常摩
耗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブローバイガス還流装置を備えた
内燃機関の上半部を示す正面断面図である。
【図2】同機関のシリンダヘツドの概略構成を示す平面
図である。
【図3】還流管の構成を示す平面断面図である。
【図4】本発明の変更実施例に係る還流管の構成を示す
平面断面図である。
【図5】本発明の他の変更実施例に係る還流管の構成を
示す平面断面図である。
【図6】本発明の他の変更実施例に係る還流管の構成を
示す平面断面図である。
【図7】従来のブローバイガス還流装置を備えた内燃機
関の上半部を示す正面断面図である。
【符号の説明】
2:吸気路 2b,2c:吸気マニホルド 3:吸気弁
4:ロツカアームブラケツト 4a,7a:隔壁 4
b,7b:側壁 5:ロツカ軸 6:ロツカアーム
7:ヘツドカバー 10:シリンダヘツド 18:弁座
20:吸気マニホルド 21,23:側壁 22,2
4:端壁 25,26,27:隔壁 25a:還流溝
30:吸気管 31:動弁機構室 33:隔壁 33
a:軸孔 42,44:還流管 44a:始端 44
b:終端 44c:分配孔 46:作動室 47:通路 48:ばね 51:ダイヤフラム 52:
吸気圧室 53:大気室 55:環状溝 56:逃し通
路 58:リード弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関のシリンダヘツドの各吸気路を仕切る
    隔壁に、クランク軸と平行に延びかつ終端が閉鎖された
    還流管を支持し、該還流管に各シリンダの吸気路へ開口
    する分配孔を備え、還流管の始端をシリンダヘツドとシ
    リンダ本体を貫通するブローバイガス通路を経てクラン
    ク室へ連通したことを特徴とする、ブローバイガス還流
    装置。
  2. 【請求項2】前記還流管の分配孔を各吸気路を仕切る隔
    壁に隣接して配設し、還流管の終端をシリンダヘツドの
    端壁に設けた作動室へ突出し、還流管の終端と作動室の
    端壁との間にばねを介装し、作動室を吸気マニホルドへ
    連通し、ブローバイガスの圧力増加に比例して前記分配
    孔を隔壁の内部へ押し込んで通路面積を減じるようにし
    た、請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
  3. 【請求項3】前記作動室にダイヤフラムを支持して大気
    室と吸気圧室とに区画し、還流管の終端を大気室にてダ
    イヤフラムに結合し、ダイヤフラムと吸気圧室の端壁と
    の間にばねを介装した、請求項2に記載のブローバイガ
    ス還流装置。
JP22094594A 1994-08-23 1994-08-23 ブローバイガス還流装置 Pending JPH0861035A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248815A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toyota Motor Corp ブローバイガスの還流量を調整するバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008248815A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toyota Motor Corp ブローバイガスの還流量を調整するバルブ

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