JPH0854364A - 炭酸ガスセンサー素子 - Google Patents

炭酸ガスセンサー素子

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JPH0854364A
JPH0854364A JP19141194A JP19141194A JPH0854364A JP H0854364 A JPH0854364 A JP H0854364A JP 19141194 A JP19141194 A JP 19141194A JP 19141194 A JP19141194 A JP 19141194A JP H0854364 A JPH0854364 A JP H0854364A
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JP
Japan
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sensor element
carbon dioxide
dioxide sensor
cuo
batio
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Pending
Application number
JP19141194A
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English (en)
Inventor
Toshiiku Itou
俊郁 伊藤
Shoichi Shimizu
章一 志水
Shogo Matsubara
正吾 松原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、再現性、長期安定性に優れた炭酸
ガスセンサー素子を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のCO2 センサー素子1は、CO2
スの吸着、脱離による静電容量の変化を利用したCO2
センサー素子1であって、CO2 センサー素子1が少な
くともペロブスカイト型金属酸化物と非複合系金属酸化
物との配合物で形成され、かつ、CO2 センサー素子1
のインピーダンス位相角が−5°〜−35°である構成
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスセンサー素
子、特に金属酸化物のCO2 雰囲気下での静電容量の変
化特性を利用した炭酸ガスセンサー素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、金属酸化物のCO2 雰囲気下での
静電容量の変化特性を利用してCO2を検知する炭酸ガ
スセンサー素子が開発されている。
【0003】例えば、特開平4−24548号公報に
は、炭酸ガスセンサー素子として、ペロブスカイト型金
属酸化物と非複合系金属酸化物とを混合してディスク状
に圧縮形成後500℃で1時間焼成し、焼成後ディスク
の両面に銀ペーストを塗布して炭酸ガスセンサー素子を
形成し、作動温度456〜555℃において非複合系金
属酸化物とCO2 との可逆的な炭酸塩形成・分解反応に
より、静電容量を変化させ、この静電容量の変化からC
2 及びCO2 濃度を検知する炭酸ガスセンサー素子が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、素子の電気特性は、材料の不純物、粒径、
分散性あるいは焼成温度や雰囲気によって決定されると
いう問題点を有していた。また、センシング動作が可能
な温度は465〜555℃と極めて限定され汎用性に欠
けるという問題点があった。炭酸ガスセンサー素子は、
CO2 ガスの吸着、脱離現象に伴う静電容量の変化を利
用したものなので、その現象を左右する物理量でコント
ロールしなければならず、再現性や長期安定性に欠ける
という問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、再現性、長期安定性に優れた炭酸ガスセンサー素子
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の炭酸ガスセンサー素子は以下の構成を有して
いる。請求項1に記載の炭酸ガスセンサー素子は、CO
2 ガスの吸着、脱離による静電容量の変化を利用した炭
酸ガスセンサー素子であって、炭酸ガスセンサー素子の
インピーダンス位相角が−5°〜−35°である構成を
有している。
【0007】請求項2に記載の炭酸ガスセンサー素子
は、請求項1において、前記炭酸ガスセンサー素子が少
なくともペロブスカイト型金属酸化物と非複合系金属酸
化物との配合物で形成されている構成を有している。
【0008】請求項3に記載の炭酸ガスセンサー素子
は、請求項1又は2の内いずれか1において、前記ペロ
ブスカイト型金属酸化物がBaTiO3 及び/又は非複
合系金属酸化物がCuOからなる構成を有している。
【0009】請求項4に記載の炭酸ガスセンサー素子
は、請求項3において、前記BaTiO3 と前記CuO
の配合物の焼成温度が500〜1100℃である構成を
有している。
【0010】請求項5に記載の炭酸ガスセンサー素子
は、請求項3又は4の内いずれか1において、前記Ba
TiO3 と前記CuOの配合組成(mol%)がBaT
iO3:CuO=4:6〜6:4である構成を有してい
る。
【0011】請求項6に記載の炭酸ガスセンサー素子
は、請求項3乃至5の内いずれか1において、前記Cu
Oの平均粒径が0.2〜7μmである構成を有してい
る。
【0012】ここで、インピーダンス位相角(θ)と
は、tanθ=(1/wc)/Rで定義される。尚、
(1/wc)=(Z−R)/iで表される。但し、i:
電流 Z:インピーダンス R:抵抗成分である。
【0013】θの範囲は、θ>−35°の場合には、C
2 雰囲気下においても静電容量の変化がほとんど認め
られずCO2 センサーとしての機能を有せず、一方θ<
−5°の場合には、電気的に導通状態となり素子回路の
破壊が発生するおそれがあるので、いずれも好ましくな
い。
【0014】炭酸ガスセンサー素子の材料としては、特
にペロブスカイト型金属酸化物と非複合系金属酸化物と
の混合物が好ましいがこれに限定されるものではなく、
例えばCa,Mg等の炭酸塩、Ba,Ca等の水酸化物
等と非複合金属酸化物でもθが規定内であれば対応でき
る。
【0015】具体的には、ペロブスカイト型金属酸化物
としては、CaTiO3 ,BaTiO3 ,LaFeO
3 ,NaNbO3 ,KlO3 ,SrTiO3 ,BaZr
3 ,KMgF3 ,CsCdCl3 等が用いられる。ま
た、非複合型金属酸化物としては、CuやCa,Sr,
Ba,Ra,Cr,Fe,Co,Ni,Y,Zr,P
b,Bi,原子番号57〜72のランタノイド系元素の
酸化物等が用いられる。
【0016】θの制御方法としては、素子材料の組成
比、粒径、焼成温度、充填密度、比表面積等が有効であ
り、特にBaTiO3 /CuO系の混合材料において
は、BaTiO3 /CuOの組成比、CuOの粒径、焼
成温度が最も効果的である。
【0017】さらにこの材料系においては、焼成温度を
高くコントロールすることにより、安定性、再現性を向
上させるとともに、機械的な強度も向上させることがで
きる。
【0018】
【作用】この構成によって、炭酸ガスセンサー素子材料
が化学的に変化してもインピーダンス位相角(θ)によ
り素子の電気特性をコントロールできるので、再現性や
長期安定性を向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1(a)は本発明の一実施
例における炭酸ガスセンサー素子の平面図であり、図1
(b)は本発明の一実施例における炭酸ガスセンサー素
子の側面図である。1はペロブスカイト型酸化物とCu
Oの配合物を円盤状に圧縮形成したCO2センサー素
子、2はCO2センサー素子1の両面に積層形成された
銀製の電極である。
【0021】原料として和光純薬製のBaCO3 及びT
iO2 (商品名:P25、日本アエロジル社製)を等モ
ル組成秤量し、石川式撹拌らいかい機22号を用いて混
合粉砕した。次に、この混合物を1200℃で12時間
焼成してBaTiO3 を得た。次に、このBaTiO3
と和光純薬製のCuOとを等モル組成秤量し、同じく石
川式撹拌らいかい機22号を用いて混合した。次に、こ
の混合物を成型プレス機(油圧式25トン)を用いて3
ton/cm2 の成型圧で直径12mm,厚さ0.5mmの円
盤状に成形し、これを500℃,700℃,900℃,
1100℃で5時間焼成してCO2 センサー素子1(実
験例1〜4)を得る。次いで、焼成されたCO2 センサ
ー素子1の両面に銀ペースト(商品名:SP−51、田
中貴金属社製)を塗布し、100℃で2時間乾燥させて
銀製の電極2を積層形成し、この電極2上に白金のリー
ド線(図示せず)を付加して図1に示すCO2 センサー
素子1を得た。
【0022】以上のようにして得られたCO2 センサー
素子1を用い、CO2 に対する感度特性試験を行った。
【0023】試験方法は、CO2 を含有しない空気から
2%のCO2 を含有する空気に切り換えた時のCO2
ンサー素子1の静電容量の変化、及びθをインピーダン
スアナライザ(商品名:4192A、YHP社製)を用
いて周波数50KHzの条件下で感度測定を行った。こ
こで、CO2 センサー素子1の感度はCO2 を含有しな
い空気中の静電容量に対するCO2 を含有する空気中で
の静電容量の比(Cco2 /Cair)とした。その結
果を(表1)に示した。
【0024】
【表1】
【0025】この(表1)の実験No.1〜4から明ら
かなように、インピーダンス位相角が−7°〜−30°
でいずれも感度が2以上の数値を示し、特に実験No.
4では作動温度が680℃と高温であることがわかる。
【0026】(実施例2)BaTiO3 原料として、フ
ジチタン社製BaTiO3 (BTSA)(実験No.
5),フジチタン社製BaTiO3 (BTHT)(実験
No.6)を用いた以外は実施例1と同条件で測定を行
った(実験No.5,6)。その結果を(表1)に示し
た。
【0027】この(表1)の実験No.5,6から明ら
かなように、いずれの場合も静電容量の変化が認めら
れ、その時のθの値は−5°〜−35°の範囲内であっ
た。
【0028】(実施例3)BaTiO3 とCuOのモル
比組成をBaTiO3 :CuO=4:6(実験No.
7,8),BaTiO3 :CuO=6:4(実験No.
9,10)とした以外は実施例1と同条件で測定を行っ
た。その結果を(表1)に示した。
【0029】この(表1)の実験No.7〜10から明
らかなように、いずれの場合も静電容量の変化が認めら
れ、その時のθの値は−5°〜−35°の範囲内であ
り、かつ作動温度も極めて高いことがわかった。
【0030】(実施例4)CuOの平均粒径を0.2μ
m(実験No.11,12),7μm(実験No.1
3,14)とした以外は実施例1と同条件で測定を行っ
た。その結果を(表1)に示した。
【0031】この(表1)の実験No.11〜14から
明らかなように、いずれの場合も静電容量の変化が認め
られ、その時のθの値は−5°〜−35°の範囲内であ
った。
【0032】(実施例5)BaTiO3 の代わりに和光
純薬製BaCO3 (実験No.15)を用いた以外は実
施例1と同条件で測定を行った。その結果を(表1)に
示した。
【0033】この(表1)の実験No.15から明らか
なように、静電容量の変化が認められ、その時のθの値
は−5°〜−35°の範囲内であった。
【0034】(比較例1)焼成温度を1150℃(実験
No.16),450℃(実験No.17)とした以外
は実施例1と同条件で測定を行った。その結果を(表
1)に示した。
【0035】この(表1)の実験No.16,17から
明らかなように、静電容量の変化はほとんど認められ
ず、その時のθの値は−5°〜−35°の範囲ではなか
った。
【0036】(比較例2)BaTiO3 とCuOのモル
比組成をBaTiO3 :CuO=3.5:6.5(実験
No.18),BaTiO3 :CuO=6.5:3.5
(実験No.19)とした以外は実施例1と同条件で測
定を行った。その結果を(表1)に示した。
【0037】この(表1)の実験No.18,19から
明らかなように、いずれの場合にも静電容量の変化はほ
とんど認められず、その時のθの値は−5°〜−35°
の範囲内ではなかった。
【0038】(比較例3)センサー素子材としてBaT
iO3 単体(実験No.20),CuO単体(実験N
o.21)とした以外は実施例1と同条件で測定を行っ
た。その結果を(表1)に示した。
【0039】この(表1)の実験No.20,21から
明らかなように、いずれの場合も静電容量の変化はほと
んど認められず、その時のθの値は−5°〜−35°の
範囲内ではなかった。
【0040】(実施例6)実験No.2,7,9,1
1,13の炭酸ガスセンサー素子を用い感度の経時的変
化を測定した。その結果を(表2)に示した。
【0041】
【表2】
【0042】この(表2)から明らかなように、実施例
の炭酸ガスセンサー素子は動作時間が1000時間で
も、いずれの場合も感度の変化はほとんどみられず安定
した特性を示すことがわかった。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、インピーダンス
位相角が−5°〜−35°からなる構成を有し、BaT
iO3 等のペロブスカイト型酸化物とCuO等の非複合
系金属酸化物の配合物からなる等の構成を有しているの
で、560℃以上の高温域で作動させることができると
ともに、センサー特性として十分良好な感度と応答性、
再現性を得ることができ、更に長期間に亘って安定性を
有し、信頼性に優れた炭酸ガスセンサー素子を実現でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例における炭酸ガスセン
サー素子の平面図 (b)本発明の一実施例における炭酸ガスセンサー素子
の側面図
【符号の説明】
1 CO2 センサー素子 2 電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CO2 ガスの吸着、脱離による静電容量の
    変化を利用した炭酸ガスセンサー素子であって、炭酸ガ
    スセンサー素子のインピーダンス位相角が−5°〜−3
    5°であることを特徴とする炭酸ガスセンサー素子。
  2. 【請求項2】前記炭酸ガスセンサー素子が少なくともペ
    ロブスカイト型金属酸化物と非複合系金属酸化物との配
    合物で形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の炭酸ガスセンサー素子。
  3. 【請求項3】前記ペロブスカイト型金属酸化物がBaT
    iO3 及び/又は非複合系金属酸化物がCuOからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2の内いずれか1に記載
    の炭酸ガスセンサー素子。
  4. 【請求項4】前記BaTiO3 と前記CuOの配合物の
    焼成温度が500〜1100℃であることを特徴とする
    請求項3に記載の炭酸ガスセンサー素子。
  5. 【請求項5】前記BaTiO3 と前記CuOの配合組成
    (mol%)がBaTiO3 :CuO=4:6〜6:4
    であることを特徴とする請求項3又は4の内いずれか1
    に記載の炭酸ガスセンサー素子。
  6. 【請求項6】前記CuOの平均粒径が0.2〜7μmで
    あることを特徴とする請求項3乃至5の内いずれか1に
    記載の炭酸ガスセンサー素子。
JP19141194A 1994-08-15 1994-08-15 炭酸ガスセンサー素子 Pending JPH0854364A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8313726B2 (en) 2009-05-15 2012-11-20 Fujitsu Limited Gas generator and gas generation method

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