JPH08510927A - 人工靭帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 靭帯付加装置、自家移植片のための供給装置もしく補綴靭帯となる靭帯装置を製造するための方法は、生的に組み合わせ可能な材料でできた複数の糸（１１）を並べて平坦な細長いアレイ（１３）を形成するように、軽い編み（１２）で取着し、一端で糸を折り返してループとして糸が束ねられて囲んだアイ部（１４）を形成し、アイ部の回りの束ねられた糸の部分に留め部（１５）を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 人工靭帯 本発明は、治療しながら、損傷した靭帯を補強もしくは捕足するように使用さ れる、または、裂けた靭帯を再形成するための自家移植片と共に使用される、例 えば靭帯付加装置のような人工靭帯等の装置、または、人工靭帯自身、もしくは 人工靭帯の供給装置に関する。 本発明の目的は、牽引コードもしくはワイヤーの装着のための並びに／もしく は骨に取着されるアンカー部材の回りに装着するための、強い一体的なアイ部を 夫々有する人工靭帯を提供することである。 他の目的は、治療しながら、損傷した靭帯を補強もしくは補足するように使用 されるか、または、裂けた靭帯を再形成するための自家移植片と共に使用される 人工靭帯装置を提供することである。 本発明に係われば、生的に組み合わせ可能な材料でできた複数の糸を並べて平 坦な細長いアレイを形成するように取着し、一端で糸を折り返してループとして 糸が束ねられて囲んだアイ部を形成し、アイ部の回りの束ねられた糸の部分に留 め部を形成する人工靭帯装置の製造方法である。 アイ部の回りの糸を束ねることと、アイ部の回りの束ねられた糸に留め部を形 成することとの組み合わせにより、牽引コードもしくはワイヤーの装着のための 並びに／もしくは骨 に取着されるアンカー部材の回りに装着するための、強い一体的なアイ部を得る ことができる。 前記アイ部を形成するようにループをつくるときに、糸のアレイは１８０°も しくはこれの整数倍捻られてアイ部の回りの糸を一緒にするか、もしくは糸のア レイは縫製によりアイ部の回りで単に一緒に巻かれる。 前記アイ部は、糸のアレイの主平坦長さ部分と短平坦長さ部分との間で糸を束 ねることにより形成され得、短平坦長さ部分は、１８０°もしくはこれの整数倍 捻られてアイ部が形成された後に、主長さ部分に縫い付けられ得る。代わって、 前記アイ部は、糸の平坦なアレイの２つの同じような長さの部分間で、１８０° もしくはこれの整数倍捻られて、糸を束ねることにより形成され得、そして、こ れら２つの部分は、長さ方向に沿う少なくとも一部の互いに対面する縁で縫い合 わされて、糸の最初の平坦なアレイの２倍の幅を有する装置が形成され得る。 糸の最初の平坦なアレイの幅、もしくは縁で縫い合わされた最終のアレイ（前 述したような）の全幅は、自家移植片を囲めるように設定され得、そして、単一 のアレイもしくは組み合わされたアレイの対応する縁は、自家移植片もしくはそ の一部を囲むスリーブを形成するように縫合され得、人工靭帯装置は自家移植片 の供給装置として機能できる。 代わって、糸の最初の平坦なアレイ、もしくは縁相互が縫い合わされて、組み 合わされたアレイは互いに開くか閉じた２層形態となり得る。開いた形態で、全 幅は、自家移植片を 包み、単一のアレイもしくは組み合わされたアレイの両縁が縫合され自家移植片 を包むスリーブを形成し得る。巻かれた閉じた形態で、全体が自家移植片の全断 面領域内で自家移植片に囲まれ得る。アイ部から延びた２つの部分間に糸の別の アレイを縫い付けることにより、平坦で比較的広い組み合わされた幅を有するよ うに３層形態に製造され得る。 しかし、本発明の範囲に属する装置は、骨に取着されるアンカー部材の回りに アイ部を装着することにより靭帯付加装置として単に使用できる。この場合、他 端もしくは分岐された端部は、組織に縫合されるか骨へのアンカー部材もしくは スティプルにより、取着され得る。 各糸は多数のポリエステル（もしくは同様の生的に組み合わせ可能、生的に吸 収可能な）フイラメントにより形成さ得、これら糸は平坦なアレイを構成するよ うに、軽い（ｌｉｇｈｔ）ひもにより一緒に取着されている。前記アレイ全体（ もしくは一部）は、生的に組み合わせ可能、生的に吸収可能もしくは薬学的に効 果のあるコーテングで処理され得る。 本発明は、また、自家移植片の回りでラップされて適当にシールされたパッケ イジで囲まれた装置を含む上記方法により製造された人工靭帯装置である。 本発明に係わる人工靭帯装置を製造する方法、この方法により製造された人工 靭帯装置、並びにこれらの使用が、以下の添付の図面を参照して例示的に以下に 説明される。 図１は、本発明に係わる好ましい方法で使用する糸のアレイの一部を実際の２ 倍のサイズで示す概略的側面図である。 図２は、図１の上部として糸のアレイを使用した好ましい方法での最初の工程 を示す側面図である。 図３は、好ましい方法での他の工程を示す図２とは類似した側面図である。 図４は、図２とは類似しているが、好ましい方法での変形例を示す側面図であ る。 図５は、本発明に係わる異なる製造方法並びに人工靭帯装置を示す、図３と類 似した側面図である。 図６は、以下の図面に適した、緩い編みからきつい編みに移る状態を概略的に 示し、図１とは対応しているが実際のサイズで示す図である。 図７は、本発明の好ましい方法により製造された靭帯付加装置を示す図である 。 図８は、本発明に係わる３層状態の装置を示す図で有る。 図９は、各端部にアイ部が設けられた、本発明に係わる装置を示す図である。 図１０は、自家移植片を取着するために使用される、図８並びに９に示すよう な装置を示す膝の概略的な図である。 図１に示すように、例えば、多数のポリエステルフイラメントのような生的に 組み合わせ可能な材料ででてきた３本の糸１１は、ゆる編み１２Ａもしくはきつ 編み１２Ｂ（図６，７参照）を軽く編むことにより、平坦な細長いアレイ１３と なるように並べて一緒に取着されている。 本発明に従って人工靭帯装置（図７ないし図１０）の一端にアイ部１４を形成 するために、糸は装置の一端でループ状にされる。このときには、糸はアイ部の 回りで束ねられ、図３に示すように糸１５が巻き付けられる。 アイ部１４を形成するようにループ状に糸が曲げられたときに、糸１１のアレ イ１３は図４に示すように１８０°捻られるか、これの整数倍に捻られる。 図２並びに図３、また図４，図７並びに図９に示すように、アイ部１４は、糸 の平坦なアレイ１３の２つの長さが同じ部分１３Ａ，１３Ｂ間で糸１１を束ねる ことにより形成される。また、同様の平坦な部分は、相互の長さに沿った少なく とも部分路でステッチ部１６により編まれる（特に、図７に示す）。この結果、 最初のアレイ１３の２倍の幅の装置が形成される。図３に示すように、結び部１ ７がアイ部１４の基部の周囲に形成されて、ステッチ部１６を損傷するようなス トレスがかかるのを軽減している。 図５に示すように、アイ部１４は、糸のアレイの主平坦長さ部１３Ｘと短い平 坦長さ部１３Ｙとの間で６本の糸１１を束ねることにより形成されている。この 短い長さ部は主長さ部にステッチされ、この短い長さ部は、アイ部が１８０°（ もしくはこれの整数倍の度）の捻りで形成された後に側部１９に沿いかつ短い長 さ部の端部１８を横切るようにして主長さ部に縫い付けられる。短い長さ部１３ Ｙは、主長さ部１３Ｘに沿う編みと同様に、糸１１を一緒に取着するように 緩く編まれて示されているが、きつい編みもアイ部の全周に渡って比較的剛性を 与えるように短い長さ部で効果的に使用され得る。 図７に示されている人工靭帯装置は、組織に縫合されるか骨へのアンカー部材 もしくはスティプルにより、取着され得る分離端部２０を有する。 図８に示す装置は、アイ部１４から延びた長さ部１３Ａ，１３Ｂ間に付加の糸 のアレイ１３Ｃを縫い付けることにより、平坦で比較的広い組み合わせ幅を有す るような３層形態で有る。 図９に示す装置は各端部にアイ部１４を有する。一方の端部のアイ部は、長さ 部１３Ａ，１３Ｂ間に形成されているが、他方の端部のアイ部は、長さ部１３Ａ と戻り部１３Ｄとの間に形成されている。この戻り部は、長さ部１３Ｂの近接し た一端と戻された部分のと間を縫うことにより形成されている。 図１０に示すように、自家移植片２２は、自身の所に折り返えされ、本発明に 従って装置２３中に包まれたこの２つの端部は、スリーブを形成するように、図 ８に示す装置と同様な適当な幅を有する。このスリーブの一致した縁部相互は符 号２４に示す所で図示のように縫われている。また、この装置２３は、自家移植 片に縫われている。この装置２３のアイ部１４は、けい骨２７の孔２６中に装着 された、英国特許２ ０８４ ４６８Ｂに開示されているようなアンカー部材２ ５の回りに装着されている。自家移植片２２は、けい骨中のトンネル２８中を延 出し、大腿骨３０の顆状のノッチ２９ を横切っている。この大腿骨には、移植片のループ３１が糸３２により取着され ている。そして、図９の装置により形成されるように、移植片のループを通して 二重にされ、大腿骨の孔３４中に取着された（前記アンカー部材２５と同様の） 他のアンカー部材３３の回りで装着されたアイ部１４を有する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．生的に組み合わせ可能な材料でできた複数の糸を並べて平坦な細長いアレ イを形成するように取着し、一端で糸を折り返してループとして糸が束ねられて 囲んだアイ部を形成し、アイ部の回りの束ねられた糸の部分に留め部を形成する 人工靭帯装置の製造方法。 ２．前記アイ部を形成するようにループをつくるときに、糸のアレイは１８０ °もしくはこれの整数倍捻られてアイ部の回りの糸を一緒にする請求項１の方法 。 ３．前記糸のアレイは、留め部を形成する工程として、アイ部の回りで一緒に 巻かれる請求項１の方法。 ４．前記アイ部は、糸のアレイの主平坦長さ部分と短平坦長さ部分との間で糸 を束ねることにより形成され、短平坦長さ部分は、１８０°もしくはこれの整数 倍捻られてアイ部が形成された後に、主長さ部分に縫い付けられる請求項１ない し３のいずれか１の方法。 ５．前記アイ部は、糸の平坦なアレイの２つの同じような長さの部分間で糸を 束ねることにより形成され、そして、これら２つの部分は、長さ方向に沿う少な くとも一部の互いに対面する縁で縫い合わされており、この結果、糸の最初の平 坦なアレイの２倍の幅を有する装置を形成する請求項１ないし３のいずれか１の 方法。 ６．糸の最初の平坦なアレイの幅、もしくは縁で縫い合わされた最終のアレイ の全幅は、自家移植片を囲めるように設 定されており、そして、単一のアレイもしくは組み合わされたアレイは、自家移 植片もしくはその一部を囲むスリーブを形成するように縁が縫合され、この結果 、人工靭帯装置は自家移植片の供給装置として機能する請求項１ないし５のいず れか１の方法。 ７．糸の最初の平坦なアレイ、もしくは縁相互が縫い合わされて、組み合わさ れたアレイは互いに開くか閉じた２層形態となっている請求項１ないし５のいず れか１の方法。 ８．開いた形態で、全幅は、自家移植片を包み、単一のアレイもしくは組み合 わされたアレイの両縁が縫合され自家移植片を包むスリーブを形成している請求 項７の方法。 ９．３層形態に、アイ部から延びた２つの部分間に糸の別のアレイを縫い付け ることによりなされている請求項５の方法。 １０．巻かれた閉じた形態で、全体が自家移植片の全断面領域内で自家移植片 に囲まれている請求項７の方法。 １１．各糸は多数のポリエステルフイラメントにより形成され、これら糸は平 坦なアレイを構成するように、軽いひもにより一緒に取着されている請求項１な いし１０のいずれか１の方法。 １２．前記アレイ全体もしくは一部は、生的に組み合わせ可能、生的に吸収可 能もしくは薬学的に効果のあるコーテングで処理される請求項１ないし１１のい ずれか１の方法。 １３．請求項１ないし１２のいずれか１の方法により製造された人工靭帯装置 。 １４．添付図面を参照して説明した人工靭帯装置を製造する方法。 １５．図２並びに３、図４並びに３、図５もしくは図７ないし９のいずれか１ を損傷して説明した人工靭帯装置。