JPH08510346A - ブリュースター窓バーコードスキャナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スキャナー内部からターゲットへの光を透過するためと、ターゲットからスキャナーへ光を受け取るための双方に最適である、窓（１８）を備えた光学的スキャナーユニット（１０）。窓はブリュースター角で傾き、スキャナー内からの光を、窓の内部からの光の「出射反射」なしにレーザースキャナーから出させる。また、窓は、スキャンされたターゲットから戻る光を、スキャナーに入れ、光検知器（６０）により検知される。この同じ窓が、光検知器への光のため、および、光源すなわちレーザーからの光のために使用できる。窓は、スキャンの中心で、スキャンするビームに対してブリュースター角で配置され、スキャンの全体にわたってブリュースター角に近い。

Description

【発明の詳細な説明】 ブリュースター窓バーコードスキャナー 明細書 発明の分野 本発明は、バーコードおよび他の光で識別可能なシンボルをスキャンし読み取 るシステムに関し、特に、たとえば手の後ろに装着できるようにしたバーコード スキャナー・読取器システムに関する。 本発明は、光沢のある表面または輝く表面をスキャンするときに起こるような 、望ましくない鏡面反射に対して影響を受けない、一体化された、手に持たなく てよい、バーコードスキャナーユニットを提供するのに特に適している。（この ことは、スキャナーが対象物検知モードにあるときなどの、引金を用いない操作 において特に有用である。）このユニットは、特に、窓を出るレーザービームの 望ましくない背面反射を最小にする出射窓と共に使用するのに適している。 発明の背景と特徴の概略 バーコード読取器システムを基にしたレーザースキャナーが、使用されてきて いる。典型的には、レーザースキャナーは、レーザーと関連する光学部品を有す るハウジングを備える。そのようなレーザーと関連する光学部品は、たとえば、 ジェイ・イーストマン（Jay Eastman）らの米国特許第５,２００,５９７号（１ ９９３年４月６日発行）に記載され、この引用により本明細書に組み込まれるが 、プリント基板からなる「スキャンエンジン」上に電子部品とともに一体化され る。ハウジングは、典型的には、閉じた構造であり、中でも、ターゲットをスキ ャンする光を発生するレーザーと、スキャンされたターゲットから戻る光を受け 取る光検知器とを支持する。また、典型的には、ハウジングは、少なくとも１個 の光学的窓を備える。レーザーからの光は、この窓から出るように光学的に指向 され、スキャンされたバーコードから戻る光は、この窓に入り、光検知器の方に 向かう。光検知器は、ターゲットから戻る光のみを受け取るべきである。すなわ ち、光検 知器は、レーザーからくる光を見るべきでない。なぜなら、レーザーからの光は 、バーコードから戻る光を「埋める」からである。 残念ながら、従来のバーコードスキャナーにおいては、レーザーからのレーザ ー光は、ターゲットに達せずに光検知器に達することがある。この煩わしい光の 主な源は、出射窓からの反射光である。「出射反射」による光、すなわち、この 出射で反射された光は、ハウジングの内部に逆に反射され、光検知器で周囲光の 雑音レベルを生じ、スキャナーの動作を妨げる。 「出射反射」の影響を少なくするため、従来の携帯バーコードスキャナーは、 多数の技法を試みている。最も普通なのは、窓から光検知器に達する反射光を阻 止するバッフルを使用することである。しかし、光検知器は窓を通る光を受け取 るように設計されるので、光検知器と窓との間に、開けた光路がなければならな い。このため、バッフルは、光検知器と窓との間の総ての光路を阻止することは できず、この問題に対する完全な解はない。 携帯バーコードスキャナーの出射反射の問題の他の解決法は、シェパード（Sh epard）らの米国特許第５,１３０,５２０号と同５,１０３,４９７号に記載され ている。これらの特許において、２つの窓を用いる解決法が提案されている。し かし、この２個の窓を用いる解決法は、装置の寸法を大きくし、また、設計と操 作の困難を増加する。 たとえばスーパーマーケットでみられるような、カウンターを搭載したスキャ ナーを用いる他の特許は、ボッバ（Bobba）の米国特許第４,９５５,６９３号で ある。ボッバが記載するように、窓のカウンターの下にある表面が曲げられ、出 て行く光をよりよく屈折し、これによりスキャナーの容積、すなわち、スキャナ ーの上方の、対象物を読むべき面領域を増大させる。しかし、ボッバは、内部で の反射の問題を扱わず、ブリュースター角を本発明とは反対の文脈で述べるのみ である。すなわち、ボッバは、ブリュースター角を、（光がブリュースター角で （ブリュースター角より大きいまたは小さい角度で）入射するときの）反射の１ 原因として、避けるべきものとして述べ、窓を通る透過を助けるものとしては、 述べていない。 本発明の主な目的は、望ましくない「出射反射」を防止し、広いバッフルを必 要とせずに、また、追加の別の窓を必要とせずに、防止できることである。本発 明は、本質的に「出射反射」を除くように、スキャンビームの光軸（レーザーか ら、スキャン経路上の１点すなわちスキャンの中心にあるバーコードへの軸）に 対してブリュースター角で配置される出射窓を使用する。 本発明の他の特徴は、鏡面反射が光検知器を見えなくする／過剰に入力するこ とを防止するために、光路に、すなわち、光検知器と窓との間に、偏光フィルタ ーを使用することである。 簡単に説明すると、本発明は、スキャナーの内部からターゲット（すなわちバ ーコード）へ光を通すことと、ターゲットからスキャナーへ光を受け取ることの 両方に適した窓を備えた光スキャナーユニットを提供する。この窓は、ブリュー スター角で傾いていて、スキャナーの内部からの光が、窓の内部からの光の「出 射反射」なしに、レーザースキャナーを出ることを可能にする。また、窓は、ス キャンされたターゲットから戻る光がスキャナーに入りその内部の光検知器によ って検知されることを可能にする。この同じ窓が、光検知器へ達する光と光源す なわちレーザーからの光のために使用できる。この窓は、スキャンの中心でスキ ャンビームに対してブリュースター角で配置され、全体にスキャンにおいてブリ ュースター角に近い。 本発明に関連して使用される光源は、好ましくは、縦偏光すなわちｐ直線偏光 などの好ましい偏光を有するように選択される。このレーザーダイオードは、出 射窓に指向しスキャナーの全面から出射窓を出る縦偏光ビームを発生する。この 出射窓は、スキャンの中心でスキャンビームに対してブリュースター角にあるよ うに注意深く配置され、これにより、光ビームは、全体に窓を（実質的に強度を 減少することなく）通る。 ビームは、ターゲット（すなわちバーコード）を横切ってスキャンされ、バー コードのバーとスペースからの散乱光と鏡面反射光の両方におけるバーコード情 報を表す。散乱光と鏡面反射光とは、出射窓を通りスキャナーに戻され、ともに 、光検知器の方に指向される。 本発明によれば、偏光フィルターは、光検知器の前に置かれ、（透過される光 と同じ偏光方向を備える）縦偏光器として方位を有する。このフィルターは、縦 方向に偏光される光を減衰する。バーコードから鏡面反射をされる光は、多く、 縦偏光をされるので、偏光フィルターは、光検知器に入る前に、この光を減衰す る。同時に、偏光フィルターは、縦偏光をされない光、すなわち、バーコードか ら散乱により戻される光、を実質的に減衰しない。この散乱された光は、光検知 器に入り、光検知器において検知される。こうして、偏光子（偏光フィルター） は、光検知器への信号レベルを低下するけれども、信号雑音比とコントラストと を向上し、したがって、バーコードスキャナーの性能を改善する。偏光フィルタ ーは、いつも、特に、レーザーがパルス／対象物検知モードすなわち引き金なし モードにあるときに、光学的表面、スキャンエンジンハウジング、および、部品 から反射された光が光検知器に入るのを防止するのに、また、反射表面（たとえ ばソフトドリンクの缶などの金属）上でのバーコードの読み取りにおいて起こる ような検知システムの飽和を防止するのに、特に適している。 また、このフィルターは、ターゲットに到達しない他のレーザー光、たとえば 、ユニットの中の光学素子から散乱される光、または、スキャナー内部で表面か ら反射される光を光検知器から阻止する。 本発明によるハウジングは、作成と操作において多数の長所を有する。このハ ウジングは、組み立てと分解を助けるスナップはめ合わせ構造を有する。また、 この構造は、本装置にモジュールとしてすぐに適用できるので、他の装置ととも に一体化できる。 このように、本発明は、改良した光学的スキャナーシステムを提供する。この システムは、バーコードのバーとスペースとの間のコントラストを増大し、透過 された光パワー出力を増大し、スキャナーを作動する、透過された光の望ましく ない反射を減少し、これにより、バーコード読取性能を向上する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の好ましい実施形態によるバーコードスキャナー・読取器シス テムの斜視図である。 図２は、図１の２−２線での断面図である。 図３は、図１の３−３線での断面図である。 図４は、図１の４−４線での断面図である。 図５は、図１のバーコードスキャナー・読取器システムの、光線を含む光路の 図である。 図６は、図１のバーコードスキャナー・読取器システムの、光線を含む光路の もう１つの図である。 図７は、図１〜図６のスキャナーとこの発明の１見地からの他のスキャナーの 回路図である。 詳細な説明 図１〜図４を参照して説明すると、これらの図は携帯バーコードスキャナー・ 読取器を示す。ハウジング１０は、本ユニットの電子部品と光学部品を含む。こ のハウジング１０は、前面部分１２と背面部分１４とからなる２部分シェル部で ある。両部分１２、１４は、相互に結合する分割面１６にそって共に組み立てら れる。この相互結合の頂部は、ねじヘッド状構造２０にある。このことは、ねじ 状構造２０が減衰器２２を所定位置に回転するために回転され、これによりビー ムを（阻止または反射することにより）内蔵するように、その下にあるビーム減 衰器２２を支持する。（また、減衰器２２は、ビームを内蔵するために使用され るとき、スキャンミラー（後で説明する）をある角度にまで物理的に押し、これ により、レーザー光はスキャンミラーによりスキャナーの窓からずれて指向され ることがない。） ハウジング１０は、その前面部分１２において、前端部分１８を有し、この前 端部分１８は、中に窓２４を配置するための開口部を有する。窓２４は、ガラス または透明プラスチックの板である。スキャンビーム２３は、この窓２４から、 読むべきコードの方へ投射される。また、前端部分１８は、ラベル（明瞭さのた めに図示されない）が置けるくぼみ２６を、窓２４の下側部分の外側または内側 のいずれかに有する。同様なくぼみまたは凹部は、２８と３０に（ユニットの右 側と左側）設けてもよい。（図には右側だけが示されるが、左側が対称的にある ことが理解される）ラベル（複数）３０は、１枚のラベルがロックテーブル（複 数）３２の上方に置かれることを可能にする。このことは、静電放電（ＥＳＤ） の防止を助ける。このことは、ハウジングの全体の密着性と共に、ＥＳＤがスキ ャナーの損傷を防止するために、共に作用する。ロックタブ（複数）３２は、そ の性質上、本質的に引っ掛かり部を付けられる。押すことにより、前面部と背面 部が分離できる。ラベル凹部３４は、同様に、ハウジング１０の上に設けられ、 ラベル（明瞭さのため図示しない）をそこに表示する。ケーブル３６は、図１に おいてユニットを出ていく。スキャナーの外観は、ラナナ（LaManna）の米国意 匠特許（１９９３年５月４日出願）の特徴であり、本出願の被譲渡人に譲渡され る。 図２は、ケーブル３６がハウジングの背面部１２に歪み軽減部３８で結合する ことを示す。歪み軽減部３８でケーブル３６に隣接して、雌ジャック４０があり 、プラグ４２が差し込まれる。雌ジャック４０は、トリガースイッチのプラグな どの、外部の制御／パワー装置への結合部を受け入れることができる。しかし、 そのような外部スイッチが結合されないとき、雌ジャックは、図示されるように 差し込まれる。この好ましい実施形態においては、このプラグ４２は、歪み軽減 部３８に結合されている。しかし、実際は、一体化されてもよい。 ケーブル３６はコネクタ４４と結合し、プリント基板（光学基板４６という） 上に位置され、光学基板４６上に、光学部品と電子部品が実装される。光学基板 ４６は、両面を有し、両面に実装した部品を有する。集光ミラー４８、偏向ミラ ー５０、スキャンミラー５２、モーター５４およびマイクロプロセッサ５６が図 ２に示される（基板の下側にあるものは破線で示す）。また、レーザー５８と光 検知器６０が示され、レーザー５８が、レーザービーム２３を生じ、光検知器６ ０は、ターゲットから戻る光を受け取る。偏光フィルター６１は、光検知器６０ の前面に固定される。 磁気検知スイッチ６２が図２に示される。これは、外部ジャック４０に差し込 まれた任意のスイッチと共に、または、その代わりに機能する。理想的には、磁 気スイッチ６２は、本出願人に譲渡された係属中の米国特許出願（１９９３年４ 月２日出願、「バーコードレーザースキャナーのための非接触作動トリガー装置 」）に開示された種類のものである。 図３と図４は、異なった断面を示すが、ともに、光学電子基板４６に部品（マ イクロプロセッサや前に説明した他の多くの部品）を示す。これらの図は、また 、溝６４の内側のばね指部材を示す。 この好ましい実施形態の動作は、図５から明らかである。図５は、回路での種 々の点での光の偏光状態をさらに詳細に示す。 レーザービーム２３は、レーザーの選択された動作により、図５の上方向と下 方向の矢印で表すように、縦に偏光される。この光は、ミラー５２に振動運動に よりターゲット６４を横切ってスキャンされる。ターゲット６４に入射する出射 光２３のうち、あるものは吸収され、残りはターゲット６４から戻る。戻される 光について２つの主な機構、すなわち、鏡面反射と散乱、がある。鏡面で反射さ れた光は、図５において、入射光線６６として示される。この光線は、出射光線 ２３の光軸にそって戻される。戻された光は、鏡面反射された光と散乱された光 とに分割される。後で示すように、鏡面反射光と散乱光とは、異なった偏光特性 を有する。光線は、スキャンの中心に向かっていて、スキャン位置の中心にある ときビームの光軸にそっている。 鏡面反射光は、周知のように、その鏡面反射により縦方向に偏光される。これ は、戻る鏡面反射光にそって示される上下の矢印６３により示される。 散乱光６８は、ランダムな方向に偏光され、したがって、縦偏光成分と水平偏 光成分とを有する。関心のある成分が水平偏光成分であるので、これは、円の中 の点、すなわち、矢じり６７、で示される。図６に示されるように、窓を通って の戻りにおいて、水平偏光の２０％が阻止される。しかし、これは、無視できる 影響である。 鏡面反射光と散乱光とは、スキャンされる特定のコードのパターンにしたがっ て変調される強度を有し、また、双方または一方だけが理論的に符号化できるが 、実際には、鏡面反射光は、光検知器には明るすぎて、輝く（特に金属の）表面 に 印刷したバーコードの場合に、光検知器を「見えなくする」ことがあり、鏡面反 射光の強度は、散乱光を押し流してしまうことがあり、これにより、信号が全く 得られないか、または、少ししか得られない。しかし、この問題は、本発明によ り解決される。 留意されるように、上述の米国特許第５,２００,５９７号に開示されたのと同 様に、光線は光検知器の方へのある光路をとる。しかし、光検知器に達すると、 光は、偏光フィルター６１にぶつかる。この偏光器（ときに「偏光子」とよばれ るものとして動作する）は、鏡面反射がされたビームを減衰し、コードからの偏 光されない散乱光が通過するのを許す。こうして、光検知器は、鏡面反射光によ り「見えなくなる」ことはなく、散乱光の強度変調を検知でき、これから、バー コードを表す信号が得られる。 図１〜図７のスキャナーや、たとえば上述の米国特許第５,２１０,５９７号に 示された他のスキャナーにおいて有用なバーコードスキャナーの他の見地を説明 する。信号は、公知の方法（たとえば係属中の１９９２年２月１０日出願の米国 特許出願第０７／８３２,９７８号（この出願は、１９９０年５月３日に出願さ れた米国特許出願第０７／５１８,６０８号（放棄）の継続出願であり、すでに 特許され、１９９３年５月１１日に発行されたイーストマン（Ｅａｓｔｍａｎ） らの米国特許第５,２１０,３９７号である）に開示されたような）を用いて光検 知器から得られる。米国特許出願第０７／８３２,９７８号は、その全体が、こ の参照によりここに組み込まれる。 こうして、強度変調は、光検知器によりアナログ電気信号に変換される。信号 の微分がとられ、次にバーコード信号にデジタル化される。このバーコード信号 は、バーとスペースのバーコード信号を高レベル（複数）と低レベル（複数）で 表す。残念ながら、実際の動作では、この信号は、デジタル化された雑音に対応 する高レベルと低レベルも含む。この雑音は、誤ったバーコード復号を生じ、典 型的には、低強度の遷移スパイクであり、この遷移スパイクは、実際のバーコー ド信号ではないけれども、バーコード信号として解釈され、にせのバーコード信 号としてデジタル化される。このにせのバーコード信号は、光検知器に与えられ 、 追加の回路より防止されなければ、誤った復号を生じる。この問題を正すことが 本発明のこの特徴の目的である。 簡単には、本発明のこの見地は、アナログ信号またはその微分を表すコードを 入力として受け取るピーク検出器と、スキャナー雑音フィルター回路からなる回 路を提供する。スキャナー雑音フィルター回路は、ピーク検出器により出力され るピークレベルを平均する低域フィルター回路、各瞬間的ピークをある強度の信 号と比較する比較器とからなる。この比較器の出力は、デジタル化されたバーコ ード信号の配達を制御する回路を駆動するために用いられる。この制御回路は、 デジタルバーコード信号を与えるデジタル化器とこの信号を復号する復号器の間 に結合される。比較器により駆動される上記の回路は、デジタルバーコード信号 における黒バー信号が復号器に進むのを許すか禁止する。 図７は、本発明を具体化する雑音フィルター回路を示す。この回路の入力は、 ピーク検出器１００からの信号である。ピーク検出器１００は、上述の米国特許 第５,２１０,５９７号に記載されるように、（微分器で得られる）微分回路から のアナログコード信号の負のピークを検出する。これらの負のピークは、バーコ ード信号の白から黒への遷移に対応し、コントラストの関数として強度を変化す る。微分ピーク検出器の出力は、線７４に達する。 ピーク値は、抵抗６９とコンデンサ７３により形成される低域フィルターによ り平均される。このフィルターに、モノリシック演算増幅器６８と非能動的部品 ６９〜７３が結合される。増幅器６８は、比較器を提供する。 この平均ピークは、増幅器６８において反転ピン６でのしきい値として使用さ れる。平均ピークは、ピーク検出器の出力７４、比較器６８のピン７での出力、 および、このフィルターをイネーブルにする「モード制御ライン７５」の重み付 けられた和と比較される。この重み付け和は、比較器６８のピン６と比較される 比較器６８のピン５に与えられる。ここで、モード制御ライン７５が透明状態（ 高インピーダンス状態すなわちトライステート状態）（この状態では雑音フィル ターはイネーブルである）にあるときモード制御ライン７５の値によりほとんど 影響されない。 比較器６８のピン５での信号が比較器６８のピン７の関数であるので、ヒステ リシスが与えられる。このヒステリシスは、抵抗器７１、７２の抵抗成分を変え ることにより設定可能である。瞬間的信号７４を上記の平均入力信号７４と比較 することにより、平均ピークと、比較器６８のピン７と抵抗器７０、７１、７２ とからなる抵抗ネットワークにより与えられるヒステリシスとの和より大きいピ ークが生じる。 モード制御信号７５は、バーコード雑音フィルターの動作のモードを次のよう に制御する。論理０（たとえば、活動状態で高レベルの論理での０ボルト）がラ イン７５に現れるとき、モノリシック演算増幅器のピン７は、論理「低レベル」 にされ、これは、バーコード信号が、バーコード雑音フィルターに影響されずに 、デュアルトランジスタパックを通って復号器に進むことを許す（これが、透明 モードでの動作である。）背景雑音が読まれるコードと同じコントラストである とき、このことは、バーコードラベルを読むとき、非常に重要である。前処理さ れたバーコード信号を読むことを試みた後で、バーコード雑音フィルターは、未 処理のバーコード信号を復号器、デュアルトランジスタパック９２に進ませよう とする不成功な試みの後で、それ以上に処理することなしにまたはそれに伴う遅 延なしに、ディスエーブルにできる。このことは、全雑音の中で全バーコード信 号を見いだすために復号器による追加の処理を必要とするけれども、バーコード は、追加の処理時間を要するが、検出でき読むことができる。 さらに２つのモードが関心がある。雑音フィルターをイネーブルにするため、 ピン７でのレベルは、透明モードに続いて、論理「高レベル」にとられねばなら ない。これは、比較器６６のピン７の出力を論理「高レベル」に設定し、瞬間的 なピーク信号７４の受信が平均ピーク信号と抵抗器７１、７２により決定される ヒステリシスとの和を越えるまで、この状態にラッチされたままである。 ３つのコードのなかの３番目は、モード制御ライン７５が高レベルであるとき である。これは、すべてのバーコードと雑音、すなわち、全信号を、復号器に達 することからディスエーブルにする。これは、復号器バッファが一杯であり、追 加のデータがデータのオーバーフローを生じるときに、有用である。 上述の回路、および、特に比較器６８のピン７は、さらに他の重要な機能を有 する。これは、スキャナーを制御するために使用されるマイクロプロセッサに割 込信号を与えるために使用される。この割込信号は、多数のサブルーチン、たと えば、モニターバーコード信号の種々の特性や属性、たとえば、バーやスペース の長さ、信号の期間、および、任意の関心のある特性や属性、を開始するために 利用できる。同様な、または、異なったサブルーチンが、データの種々の比測定 （ratiometric）解析を行うために使用でき、試験が、適格（quality）または失 格（disquality）のバーコードデータストリームに適用できる。そのような解析 やデータへの同様な演算の結果は、スキャナーおよび特にここに詳細に説明した フィルターと関連する回路の動作を修正するために、リアルタイムで使用できる 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ， ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ (72)発明者 ベントレー、ダニエル アメリカ合衆国 14606 ニューヨーク、 ロチェスター、ロックビュー・テラス 107番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 光ビームを発生する光源と、 中心で光軸に対し横の経路に沿って、この経路上の１点を通って光ビームをス キャンする手段と、 この光ビームをコードシンボルからおよびコードシンボルへ通すための上記の 光軸に対してブリュースター角で取り付けられる窓と からなる携帯用光学的コードシンボルスキャナー。 ２． 光ビームをシンボルを通ってスキャンする携帯用の手に取り付けられるス キャナーユニットであって、このユニットに戻る光に応答してシンボルにより表 わされるデータを読み取るスキャナーユニットであって、 光ビームを発生する偏光光源と、シンボルを通る経路にそって光ビームをスキ ャンする手段とを含む光学的アッセンブリ手段と、 上記の戻り光により照射される光検知器と、この光検知器の前にある偏光子と を含む手段と、 実質的に上記の光源から上記の経路に沿った１点を通ってスキャンされる光ビ ームである光軸から測定してブリュースター角で配置される窓であって、この光 ビームは、窓で実質的に強度を減少せずに実質的にすべて透過して、出て行く光 ビームが窓から実質的にすべて透過する窓と からなるスキャナーユニット。 ３． 請求項１に記載されたシステムにおいて、さらに、上記の窓を前面に備え るハウジングと、上記のハウジング内の溝手段に摺動可能に光学的アッセンブリ プリント基板を保持するばね指手段と、上記のハウジング上に背部に外部に取り 付けられ、上記のユニットを持つことができガンとして作動できるようにこのユ ニットのための取っ手を備え取り外し可能な背部に結合可能なトリガージャック とワイヤジャックとを備えるシステム。 ４． 請求項３に記載されたシステムにおいて、上記のハウジングは、複数の部 分とこれらの部分を共に保持する引っ掛かりタブを備えるシェルであるシステム 。 ５． ラベルが上記のタブを覆って、偶然のタブの押下を妨げる、請求項３に記 載されたシステム。 ６． 請求項２に記載されたシステムにおいて、上記の光学的アッセンブリは、 さらに、上記の光ビームを含む経路の中へ移動可能なビーム減衰器を備え、この ビーム減衰器は、上記の光ビームを含むとき、少なくとも１個の光学素子と係合 して配置されるシステム。 ７． 請求項２に記載されたシステムにおいて、さらに、上記のユニットを電気 的および光学的に制御するマイクロプロセッサ手段を上記のユニットの中に含む システム。 ８． 請求項７に記載されたシステム。 ９． 上記の光源がレーザーダイオードである請求項２に記載されたシステム。 １０． 請求項２に記載されたシステムにおいて、上記のハウジングと上記のユ ニットの寸法が、成人のオペレータ７の手の後ろより広くない面に取り付けられ この面を覆うことができる小ささであり、上記のマイクロプロセッサは、上記の 光検知器により受け取られる光を調べるために使用され、上記のマイクロプロセ ッサは、分極の程度、レーザーの強度、および／または、信号増幅器の利得のよ うな光電性質を調節できるシステム。 １１． バーコード信号データの微分に対応する第１出力信号を出力するピーク 検知器手段と、上記の第１出力信号に応答して、比較器への第３と第４の入力信 号を作成し、上記の第１信号の平均電圧に対応する上記の第３入力信号を出力と して有し、上記の平均電圧（複数）と上記の比較器の出力との重み付け和に対応 する上記の第４入力信号を出力として有し、上記の出力は、上記のデジタル化器 からのバーコード信号の複号をイネーブルにし禁止するデジタル化された信号で ある信号手段とを備える、デジタル化器からのバーコードデータを表す信号のノ イズフィルタ。