JPH08504434A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH08504434A
JPH08504434A JP6513949A JP51394994A JPH08504434A JP H08504434 A JPH08504434 A JP H08504434A JP 6513949 A JP6513949 A JP 6513949A JP 51394994 A JP51394994 A JP 51394994A JP H08504434 A JPH08504434 A JP H08504434A
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ムーディー,クリストファー・ジョン
オーサリヴァン,ノエリーン
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ブリティッシュ・テクノロジー・グループ・リミテッド
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    • C07D487/04Ortho-condensed systems
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Abstract

(57)【要約】 抗腫瘍剤として有効な新規マイトセン類は、式II: [式中、R1およびR2は、それらが結合する窒素とともに、環式または非環式第2級アミンを表し、R3は、水素またはアルキル基であり、R4およびR5は、各々独立に水素またはアルキル基てあり、Zは、脱離基である。]で表される化合物またはその塩である。

Description

【発明の詳細な説明】 抗腫瘍剤 本発明は、抗腫瘍剤として使用するに適当な新規シクロプロパピロロインドー ルキノン類に関する。 ある種のアジリジノピロロインドールキノン類は、マイトマイシンとして知ら れ、重要な抗腫瘍性抗生物質として知られて一定期間経つ。例としては、以下の 式I: [式中、Xは、−NH2(マイトマイシンC)または−OMe(マイトマイシ ンAである。] で表されるマイトマイシンCおよびマイトマイシンAがある。マイトマイシン類 は、それらがDNAと共有結合的に反応し、それらの細胞毒的作用を発揮する前 に、還元的な活性化を必要とすることがはるか以前より知られている。最近、こ の活性化プロセスの詳細が明らかになり始めている。活性化がアジリジン環の開 裂、および、ピロール環の2位を介してのDNA塩基との結合を含むことは、Mc Guinness et al.,J.Org.Chem.,(1991),56,4826-4829の研究より明らか である。活性化プロセスの機構を理解する上でのその他の研究としては、マイト マイシンAのシクロプロパン類縁体[すなわち、XがOMeであり、アジリジン 環がシクロプロパンで代替されている式I]の合成が挙げられる。この合成の意 図するところは、DNA活性化プロセスにおけるC−10の役割に注意を注ぐた めに、C−1における求電子性の少ない化合物を提供することであった[Jones et al,J.Chem.Soc.Chem.Commun.,(1989),186 to 187およびJ.Chem.S oc.Perkin Trans.l(1989),2449 to 2462参照]。 マイトマイシンAから誘導されるマイトセンおよびC−6においてメチルを欠 くその対応する化合物のこのシクロプロパン類縁体が、また、抗腫瘍活性を示す ことが見いだされた。この後者の化合物は、数個のヒト腫瘍細胞系に対する通常 のオキシ条件(oxic conditions)下で試験した時、マイトマイシンCよりも1 0〜20倍活性が低いと報告されており、他方、好気性および嫌気性条件下での チャイニーズハムスターV79細胞に対するこの化合物の生体外試験(in vitro tes t)は、マイトマイシンCに対する値2に比べて、ほぼ35倍も差のある細胞毒性 [IC50(空気):IC50(窒素)]を示した。 マイトマイシンのシクロプロパン類縁体が抗腫瘍活性を保持することが観測さ れることは、幾分予想外であったが、有意な利点は、明らかでなかった。一群の 新規シクロプロパピロロインドールキノン類縁体が、公知のマイトマイシン類お よび上記マイトマイシンAのシクロプロピル類縁体と比較した時、かなり高い抗 腫瘍活性を示すことが見いだされ、好気性および酸素欠乏条件下でこうした細胞 毒性を示すことはこうした背景である。 したがって、本発明は、式II: [式中、R1およびR2は、それらが結合した窒素とともに、環式または非環式 第2級アミンを表し、R3は、水素またはアルキル基であり、R4およびR5は、 各々独立に、水素またはアルキル基であり、Zは、脱離基である。] で表される化合物またはその塩を提供する。適当な塩類としては、1個または両 窒素原子の酸、例えば、塩化水素酸、メタンスルホン酸、酒石酸またはその他の 特に、生理学的に許容される酸との酸付加塩が挙げられる。 好ましくは、Zは、カルバメート、アミド、エステル、エーテルおよびハロゲ ン置換基より選択される。好ましくは、Zは、−CONH2である。 R1およびR2は、好ましくは、それらが結合した炭素原子とともに結合し、ヘ テロ環を形成する。ヘテロ環は、適宜、3員環〜6員環であってもよい。3員環 (アジリジン)が好ましく、これは、置換されていてもよい。R3は、好ましく は、水素である。R4およびR5は、各々独立に、アルキル基、例えば、メチルで あってもよいが、R4およびR5は、好ましくは、水素である。 式IIで表され る好ましい化合物は、R1およびR2が隣接窒素と合わさってアジリジン環を形成 し、R2、R3およびR4が水素であり、Zが−OCONH2である化合物である。 Zがアミドまたはエステル基である式IIで表される化合物は、以下に記載す る反応スキームに従い製造することができる。Zが、アミドまたはエステル以外 の、例えば、ハライドである化合物は、熟練化学者に周知の方法を用いる所望さ れるスキームの変更、例えば、以下のスキーム、の最後から二番目の工程の変更 によって製造することができる。 上記反応スキームにおいて、R1〜R5は、式IIに対して上記定義された意昧 を有し、R6は、−COCH3または−CONH2である。R6が−COCH3であ る時、それは、ピリジン中でのアルコールの無水酢酸との反応によって導入する ことができる。R6が−CONH2である時、それは、アルコールのフェニルクロ ロホルメートとの反応および続くアンモニアとの反応によって導入することがで きる。TsNHNH2は、4−トルエンスルホニルヒドラジンであり、フレミー (Fremy)の塩は、カリウムニトロソジスルホネートである。 したがって、本発明は、式III: [式中、R3、R4、R5およびZは、上記定義された通りである。] で表される化合物の式R12NH[式中、R1およびR2は、上記定義された通り である。]で表される第2級アミンとの、適当な溶剤、例えば、ジメチルホルム アミドの存在中での反応を含む式IIで表される化合物の製造方法を含む。 好ましくは、式IIIで表される化合物中のZは、−CONH2であり、式I IIで表される化合物は、式IV: [式中、R3、R4およびR5は、上記定義された通りである。] で表される化合物のフェニルクロロホルメートおよび続くアンモニアとの反応に よって製造された。 式IIで表される化合物およびそれらの塩は、抗腫瘍剤としての用途を見いだ すことができる。したがって、本発明は、さらに、式IIで表される化合物の少 なくとも一つまたはその薬学的に許容される塩を薬学的に許容される担体ととも に含む薬学的な組成物を含む。適当な担体は、組成物が投与される方法に依存す る。例えば、式IIで表される化合物は、組成物、非経口投与に対しては、注射 可能な形態で使用することを意図し、したがって、無菌、かつ、発熱物質を含ま ない液体希釈剤を配合した、例えば、水性、油性または乳濁液組成物で使用する ことができる。これとは別に、組成物は、経口投与のためにも適当であり、この 場合、担体は、従来通りに、固形物質、例えば、澱粉、ラクトース、デキストリ ンまたはマグネシウムステアレートである。このような固形組成物は、便宜上、 錠剤またはカプセルに成形してもよい。その他の形態の投与、例えば、座薬また はペッサリーを用いることもできる。 使用される投与レベルは、配合の様式および使用目的に依存する。かくして、 例えば、組成物を静脈投与する場合、適当な投与量は、24時間〜数週間の間隔 で、活性成分0.001〜0.5mg/kgの範囲にある。 さて、本発明に従う化合物の製造を実施例によって説明する。実施例 1 7−(アジリジン−1−イル)−9−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒドロ−3 H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2a]インドール−5,8−ジオンカル バメート 表題化合物は、以下に記載するように、工程(a)〜(n)によって、o−バ ニリンから出発して製造した。 (a) 2−ベンジルオキシ−3−メトキシベンズアルデヒド 水酸化カリウムペレット(40.6g,724mmol)をo−バニリン(100 .0g,657mmol)のエタノール(99.7%,590cm3)の撹拌溶液に加え 、続いて、塩化ベンジル(83.45cm3,723mmol)を加えた。撹拌混合物 を12時間還流し、ついで、水(100cm3)を加え、混合物をエーテル(3× 750cm3)で抽出した。エーテル抽出物を水(3×200cm3)、水酸化カリウ ム溶液(2M,5×500cm3)、再び、水(2×150cm3)、ついで、塩水( 150cm3)で洗浄した。有機層を(MgSO4で)乾燥し、ついで、減圧で濃縮 すると、軽油で粉砕して無色の固体として、表題化合物(9.2g,62%)を 与えた。 (b) メチル2−アジド−3−(2−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニルプロペノエート ナトリウム金属(12.54g,545mmol)を乾燥メタノール(300cm3) に加えた。この溶液を−15℃に冷却し、メチルアジドアセテート(61.00 g,530mmol)と2−ベンジルオキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(33 .07g,137mmol)との乾燥メタノール(25cm3)溶液をシリンジにより滴 下した。混合物は、−10℃で3時間、ついで、+4℃で12時間撹拌した。水 (100cm3)を混合物に注意深く加え、ついで、これを酢酸エチル(3×50 0cm3)で抽出した。合わせた抽出物を水(3×500cm3)、塩水(300cm3 )で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した。溶剤を減圧で除去すると、淡黄色の残 渣を与え、これは、エーテルで粉砕すると、淡黄色の結晶として、表題化合物( 38.03g,82%)を与えた。 (c) メチル4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カルボキシ レート メチル2−アジド−3−(2−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロ ペノエート(2.208g,6.513mmol)の乾燥キシレン(48cm3)溶液を 、均圧滴下ロートにより、還流乾燥キシレン(200cm3)に導入した。滴下が 完了した後(約30分)、溶液をさらに45分間還流した。溶剤を減圧で除去す ると、黄色の固体残渣を与え、これをエーテルから再結晶すると、無色の固体と して、表題化合物(1.323g,65%)を与えた。 (d) 4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−メタノール メチル4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カルボキシレート (6.975g,22.4mmol)の乾燥THF(200cm3)溶液をリチウムアル ミニウムハイドライド(1.709g,44.8mmol)の乾燥THF(85cm3) 撹拌懸濁液に、混合物が穏やかに還流するように滴下した。30分後、水(1. 7cm3)、15%水酸化ナトリウム(1.7cm3),再び、水(5.1cm3)を混 合物に加え、生成する沈殿を濾過(セライト床を介して)によって除去した。濾 液を(MgSO4で)乾燥し、ついで、減圧で農縮すると、無色の固体として、 表題化合物(5.816g,92%)を与えた。 (e) 4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カルボキシアルデ ヒド 4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−4−メチルインドール−2−メタノール (5.82g,20.56mmol)の乾燥ジクロロメタン(650cm3)撹拌溶液に 、二酸化マンガン(17.40g,200.00mmol)を小分けしつつ、加えた 。ついで、懸濁液を12時間還流した。混合物を濾過し、残渣を高温ジクロロメ タン(3×300cm3)で洗浄した。合わせた濾液と洗浄液とを蒸発させると、 油状物を与え、これを、カラムクロマトグラフィによって精製すると、淡黄色の 表題化合物(3.56g,62%)を与えた。 (f) 1−アリル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カル ボキシアルデヒド 水素化ナトリウム(80%,0.475g,15.84mmol)を入れたフラス コに、乾燥軽油(10cm3)を加えた。混合物を10分間撹拌し、前記軽油をシ リンジのより除去し、フラスコ内容物を減圧下で乾燥させた。DMF(260cm3 )中の4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カルボキシアルデ ヒド(3.562g,12.68mmol)を滴下し、混合物を室温で30分間撹拌 した。アリルブロマイド(1.907g,15.76mmol)を加え、混合物を室 温で撹拌した。1時間後、水(150cm3)を注意深く加え、混合物を酢酸エチ ル(4×250cm3)で抽出した。合わせた抽出物を水(8×200cm3)、塩水 (200cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥し、蒸発させると、褐色の固体と して、表題化合物(4.070g,99%)を与えた。 (g) 1−アリル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カル ボキシアルデヒドトシルヒドラゾン 4−トルエンスルホニルヒドラジン(2.334g,12.539mmol)のメ タノール(25cm3)撹拌溶液に、1−アリル−4−ベンジルオキシ−5−メト キシインドール−2−カルボキシアルデヒド(3.095g,9.642mmol) を加えた。40℃で1時間撹拌後、溶剤を減圧で除去し、残渣をクロマトグラフ ィにより精製し、エーテルで溶離することにより、淡黄色の固体として、表題化 合物(4.694g,99%)を与えた。 (h) 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2 −シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール 上記(g)のトシルヒドラゾン(2.602g,5.321mmol)の乾燥TH F(80cm3)撹拌溶液に水素化ナトリウム(80%,0.237g,7.907 mmol)を加えた。25分後、溶液を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を乾燥クロ ロベンゼン(800cm3)に溶解し、溶液を3時間還流させた。溶剤を蒸発さ せ、残渣をクロマトグラフィにより精製すると、無色の油状物として、表題化合 物(1.530g,94%)を与えた。 2d=2がオーバーラップダブレットであることに注意。 (i) 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2 −シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−9−カルボキシアルデヒド N−メチルホルムアニリド(1.222g,9.037mmol)とオキシ塩化リ ン(1.386g,9.037mmol)とを酸化カルシウム乾燥チューブ下20分 間撹拌した。得られた沈殿を0℃に冷却し、1,2−ジクロロエタン(34cm3 )を加えた。8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1 ,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール(2.297g,7.53 1mmol)を加え、混合物を1.25時間還流させた。酢酸ナトリウム(1M;49c m3)を加え、混合物を酢酸エチル(2×200cm3)で抽出した。合わせた抽出 物を水(3×250cm3)、塩水(200cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥 し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィにより残渣を精製すると、表題化合物 (1.902g,76%)を与えた。 (j) 8−ヒドロキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2− クロプロパピロロ [1,2−a]インドール−9−カルボキシアルデヒド 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シク ロプロパピロロ[1,2−a]インドール−9−カルボキシアルデヒド(0.5 00g,1.501mmol)の酢酸エチル(250cm3)溶液に、カーボンに担持さ れた10%パラジウム触媒(0.100g)と希硫酸(8滴)とを加えた。混合 物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。この時間の後、懸濁液を濾過し、DCMで 洗浄した。濾液と洗浄液とを水(3×100cm3)、塩水(75cm3)で抽出し、 (MgSO4で)乾燥した。有機層を蒸発乾固すると、褐色の固体残渣を与えた 。残渣をカラムクロマトグラフィにより精製すると、無色の固体として、表題化 合物(0.288g,79%)を与えた。 (k) 9−ホルミル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シク ロプロパピロロ [1,2a]インドール−5,8−ジオン 水(70cm3)中のカリウムニトロソジスルホネート(1.407g,5.24 3mmol)を8−ヒドロキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2− シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−9−カルボキシアルデヒド(0 .579g,2.383mmol)のアセトン(232cm3)撹拌溶液に加えた。混合 物をリン酸二水素ナトリウム溶液(0.167M;70cm3)溶液で緩衝させた。 室温で12時間撹拌した後、混合物を減圧で濃縮し、濾過し、残渣をジクロロメ タン−軽油から再結晶させて、橙色の結晶として、表題化合物(0.581g, 95%)を与えた。 (l) 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1, 2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8−ジオン ナトリウムボロハイドライド(0.189g,4.996mmol)を9−ホルミ ル−7−メトキシ−1,2ジヒドロ−3H−1,2−シクロプロパピロロ[1, 2−a]インドール−5,8−ジオン(0.176g,0.685mmol)のメタ ノール(132cm3)撹拌溶液に加え、溶液を窒素で激しく脱気した。室温で4 時間撹拌後、溶液に迅速に空気を吹き込み、混合物を分液ロートに移し、ジクロ ロメタン(3×200cm3)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×200cm3) 、塩水(300cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した。溶剤を蒸発させ、残 渣をカラムクロマトグラフィによって精製すると、赤色の固体として、表題化合 物(0.159g,90%)を与えた。 (m) 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1, 2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8−ジオンカルバメー 上記(l)のアルコール(0.100g,0.386mmol)の乾燥ピリジン( 25cm3)の撹拌氷冷溶液に、フェニルクロロホルメート(0.08cm3,0.6 18mmol)を滴下した。混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、水(10cm3) を加えた。混合物をジクロロメタン(3×50cm3)で抽出し、合わせた抽出物 を水(3×50cm3)、塩水(100cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した 。溶剤を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィにより精製すると、橙色のガ ム状の固体を与えた。 このフェニルカルバメートの乾燥ジクロロメタン(55cm3)溶液を−78℃ に冷却した。この溶液にアンモニアガスをほぼ45分間バブルさせ(TLCによ って反応をモニターした)、その後、内容物を室温まで暖め、溶剤を減圧で除去 し た。残渣をジクロロメタン−軽油から再結晶すると、赤色の結晶固体として、表 題化合物(0.097g,83%)を与えた。 (n) 7−(アジリジン−1−イル)−9−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒ ドロ −3H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8−ジオンカルバメート 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シ クロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8−ジオンカルバメート(0 .015g,0.050mmol)の乾燥DMF(2.5cm3)溶液を過剰の蒸留アジ リジン(0.5cm3)で処理し、この混合物を窒素下室温で15時間撹拌した。 その後、水(5cm3)を加え、ジクロロメタン(3×25cm3)で抽出した。ジク ロロメタン抽出物を水(6×25cm3)、塩水(30cm3)で洗浄し、(MgSO4 で)乾燥した。減圧で溶剤を除去すると、赤色の残渣を与え、これをジクロロ メタン−軽油から再結晶すると、赤色の固体として、表題化合物(0.013g ,84%)を与えた。 実施例 2 9−ヒドロキシメチル−7−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロ −3H−1,2−ジクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−5 ,8−ジオンカルバメート 実施例1の工程(a)〜(m)に記載したようにして製造した9−ヒドロキシ メチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シクロプロパピロロ [1,2−a]インドール−5,8−ジオンカルバメート(0.010g,0. 033mmol)の乾燥DMF(1.5cm3)溶液を過剰の2−メチルアジリジン( 最初0.25cm3+24時間後、0.25cm3)で処理し、この混合物を窒素下室 温で48時間撹拌した。その後、水(5cm3)を加え、ジクロロメタン(3×2 5cm3)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水(5×25cm3)、塩水(30cm3 )で洗浄し、(MgSO4で)乾燥させた。溶剤を減圧で除去すると、赤色の残 渣を与え、これをカラムクロマトグラフィ(酢酸エチルで溶離)によって精製す ると、赤色の固体を与えた。赤色の残渣をジクロロメタン−軽油から再結晶する と、赤色の固体として、表題化合物(0.0075g,68%)を与えた。 実施例 3 9−ヒドロキシメチル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3 H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−5,8−ジオン カルバメート 実施例1の工程(a)〜(m)に記載したようにして製造した9−ヒドロキシ メチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シクロプロパピロロ [1,2−a]インドール−5,8−ジオンカルバメート(0.010g,0. 033mmol)の乾燥DMF(1.5cm3)溶液を蒸留ピロリジン(0.008cm3 ,0.099mmol)で処理し、この混合物を窒素下室温で15時間撹拌した。そ の後、水(5cm3)を加え、ジクロロメタン(3×25cm3)で抽出した。ジクロ ロメタン抽出物を水(5×25cm3)、塩水(30cm3)で洗浄し、(MgSO4 で)乾燥させた。溶剤を減圧で除去すると、紫色の残渣を与え、これをジクロロ メタン−軽油から再結晶すると、紫色の固体として、表題化合物(0.008g ,73%)を与えた。 [★この化合物をCDCl3中で45℃に加熱した。3.64ppmにおけるピークは、 この温度でブロードなピークからシャープなマルチプレットになった。]実施例 4 2−(アジリジン−1−イル)−9−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒドロ−1 a,1a−ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インド ール−5,8−ジオンカルバメート o−バニリンから出発し、実施例1の工程(a)〜(e)を繰り返し、さらに 以下の工程(f)〜(n)を続けることによって表題化合物を製造した。 (f) 4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−1−(2−メチル−2−ブテニルインドール−2−カルボキシアルデヒド 水素化ナトリウム(80%,0.300g,10.000mmol)を入れたフラ スコに、乾燥軽油(5cm3)を加えた。混合物を10分間撹拌し、シリンジによ って軽油を除去し、フラスコ内容物を減圧下で乾燥させた。DMF(170cm3 )中、4−ベンジルオキシ−5−メトキシインドール−2−カルボキシアルデヒ ド[実施例1の工程(a)〜(e)に記載したようにして製造した](2.34 0g,8.327mmol)を滴下し、混合物を室温で45分間撹拌した。4−ブロ モ−2−メチルブテン(1.15cm3,10.000mmol)を加え、混合物を室 温で撹拌した。15時間後、水(20cm3)を注意深く加え、混合物を酢酸エチ ル(3×150cm3)で抽出した。合わせた抽出物を水(8×150cm3)、塩水 (150cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣をカ ラムクロマトグラフィ(50%エーテル−50%軽油で溶離する)により精製す ると、淡黄色の固体として、表題化合物(1.894g,65%)を与えた。 (g) 4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−1−(2−メチル−2−ブテニルインドール−2−カルボキシアルデヒドトシルヒドラゾン 4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−1−(2−メチル−2−ブテニル)イン ドール−2−カルボキシアルデヒド(1.894g,5.427mmol)の乾燥メ タノール(30cm3)撹拌溶液に、乾燥メタノール(20cm3)中の4−トルエン スルホニルヒドラジン(97%,1.516g,8.141mmol)を加えた。4 0℃で15時間撹拌後、溶剤を減圧で除去し、残渣をクロマトグラフィ(70% エーテル−30%軽油)によって精製すると、クリーム状の発泡体を与えた。こ の発泡体をジクロロメタン−軽油から再結晶すると、無色の固体として、表題化 合物(1.681g,60%)を与えた。 (h) 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1,a,1a −ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール 上記(g)のトシルヒドラゾン(0.369g,0.711mmol)の乾燥TH F(11cm3)撹拌溶液に水素化ナトリウム(80%,0.032g,1.066 mmol)を加えた。20分後、溶液を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を乾燥クロ ロベンゼン(105cm3)に溶解し、溶液を3.5時間還流させた。溶剤を蒸発 させ、残渣をクロマトグラフィ(勾配溶離−100%軽油で開始し、5%間隔で 、60%軽油−40%エーテルと下降))により精製することによって、褐色の 油状物として、表題化合物(10143g,60%)を与えた。 (i) 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメチル −3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−9 −カルボキシアルデヒド N−メチルホルムアニリド(0.5cm3)とオキシ塩化リン(0.38cm3)と を酸化カルシウムチューブ下、10分間撹拌した。得られた沈殿を0℃に冷却し た。この黄色の沈殿(0.150g,N−メチルホルムアニリド0.070g,0 .515mmol)とオキシ塩化リン(0.080g 0.0515mmol)とを、1, 2−ジクロロエタン(2cm3)中の8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2 −ジヒドロ−1,a,1a−ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[ 1,2−a]インドール(0.143g,0.430mmol)に加えた。混合物を 1.25時間還流した。酢酸ナトリウム(1M,9cm3)を加え、混合物を酢酸エ チル(3×50cm3)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×50cm3)、塩水( 50 cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥し、蒸発させた。残渣のカラムクロマトグ ラフィによる精製(エーテルで溶離する)は、黄色の油状物として、表題化合物 (0.118g,76%)を与えた。 (j) 8−ヒドロキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメ チル −3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−9− ルボキシアルデヒド 8−ベンジルオキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメチ ル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−9−カル ボキシアルデヒド(0.300g,0.831mmol)の酢酸エチル(160cm3) 溶液に、カーボン上に10%パラジウム担持触媒(0.065g)、希硫酸(1 0滴)を加え、混合物を水素雰囲気下で撹拌した。2.5時間後、懸濁液を濾過 し、ジクロロメタン(約150cm3)で洗浄した。有機層を水(3×50cm3)、 塩水(50cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥し、蒸発させた。残渣のカラム クロマトグラフィ(勾配溶離液:50%軽油:50%エーテル−100%エーテ ル、10%間隔で)により、無色の固体として、表題化合物(0.123g,5 5%)を与えた。 (k) 9−ホルミル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメチ −3H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8− オン 8−ヒドロキシ−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメチル− 3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−9−カルボキ シアルデヒド(0.123g,0.454mmol)のアセトン(44cm3)撹拌溶 液に、水(13cm3)中のカリウムニトロソジスルホネート(0.268g,0. 998mmol)を滴下した。混合物をリン酸二水素ナトリウム溶液(0.167M ,13cm3)溶液で緩衝した。室温で12時間撹拌した後、混合物を減圧で濃縮 し、濾過し、残渣をジクロロメタン−軽油から再結晶して、橙色の結晶として、 表題化合物(0.111g,86%)を与えた。 (l) 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a −ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール− 5,8−ジオン 9−ホルミル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメチル−3 H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インドール−5,8−ジオン( 0.078g,0.274mmol)のメタノール(53cm3)撹拌溶液に、ナトリウ ムボロハイドライド(0.071g,0.1861mmol)を加え、溶液を窒素で 激しく脱気した。窒素下室温で4時間撹拌後、溶液に空気を激しく5分間吹き込 む。混合物を分液ロートに移し、ジクロロメタン(3×100cm3)で抽出し、 塩水(100cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥し、蒸発させた。残渣のカラ ムクロマ トグラフィ(勾配溶離:50%酢酸エチル;50%軽油で開始し、100%酢酸 エチルで溶離する)による精製は、赤色固体として、表題化合物(0.054g ,69%)を与えた。 (m) 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a −ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール− 5,8−ジオンカルバメート 上記工程(l)のアルコール(0.050g,0.17mmol)の蒸留ピリジン (11cm3)撹拌氷冷溶液に、フェニルクロロホルメート(0.04cm3,0.2 8mmol)を滴下した。混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、水(5cm3)を加 えた。混合物をジクロロメタン(3×50cm3)で抽出し、合わせた抽出物を水 (3×50cm3)、塩水(100cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した。溶 剤を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィ(エーテルで溶離する)によって 精製すると、橙色のガム状の固体を与えた。 このフェニルカーボネートの乾燥ジクロロメタン(30cm3)溶液を−78℃ に冷却した。この溶液にアンモニアガスを30分間(約100cm3)をバブルし 、その後、内容物を室温まで暖め、溶剤を蒸発させた。残渣をジクロロメタン− 軽油から再結晶すると、橙色の結晶固体として、表題化合物(0.040g,1 0%)を与えた。 (n) 7−(アジリジン−1−イル)−9−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒ ドロ −1a,1a−ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a ]インドール−ジオンカルバメート 9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1a,1a−ジメ チル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a]インドール−5,8 −ジオンカルバメート(0.010g,0.030mmol)の蒸留DMF(1.5c m3)溶液を蒸留アジリジン(0.004g,0.091mmol)で処理し、混合物 を窒素下室温で48時間撹拌した。その後、水(5cm3)を加え、混合物をジク ロロメタン(3×25cm3)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水(8×25c m3)、塩水(30cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した。溶剤を減圧で除去 すると、赤色の残渣を与え、これをジクロロメタン−軽油から再結晶すると、赤 色の固体として、表題化合物(0.0075g,75%)を与えた。 実施例 5 9−ヒドロキシメチル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロ−1 a,1a−ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ[1,2−a]インド ール−5,8−ジオンカルバメート 実施例1の工程(a)〜(e)および実施例2の工程(f)〜(m)に記載し たようにして製造した9−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ −1a,1a−ジメチル−3H−1,2−シクロプロパピロロ−[1,2−a] インドール−5,8−ジオンカルバメート(0.010g,0.030mmol)の 蒸留DMF(1.5cm3)溶液をピロリジン(0.008cm3,0.091mmol) で処理し、混合物を窒素下室温で15時間撹拌した。その後、水(5cm3)を加 え、ジクロロメタン(3×25cm3)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水( 8×25cm3)、塩水(30cm3)で洗浄し、(MgSO4で)乾燥した。溶剤を 減圧で除去すると、紫色の残渣を与え、これをカラムクロマトグラフィ(勾配溶 離:50%酢酸エチル:50%軽油から酢酸エチル100%まで)によって精製 すると、紫色の残渣を与えた。紫色の残渣をジクロロメタン−軽油から再結晶す ると、紫色の固体として、表題化合物(0.008g,73%)を与えた。 注−★1HNMR(250MHz,CDCl3+TMS)。第2の実験において、表題化合物をCD Cl3+TMS中で45℃に加熱した。3.59ppmにおけるピークが、これより高温で は、ブロードなバンドから鋭いマルチプレットに変化した。実施例 6−生物学的試験 (A) 実施例1の化合物の好気毒性は、V79細胞中で示し、マイトマイシン C[比較化合物(a)(“Com a")]によって示されるものと、9−ヒドロキシ メチル−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−1,2−シクロプロパピロロ [1,2−a]−インドール−5,8−ジオンカルバメート[実施例1の工程( a)〜(m)に記載したようにして製造した−比較化合(b)(“Com b")]に よって示されるものと比較した。 毒性は、空気中、37℃で、3時間、細胞に暴露し、その後、Stratford et a lによりInt.J.Radiat.Oncol.Biol.Phys.(1989),16,973に記載された MTT分析法によって決定した。 結果は、図面の図1によって示される通りである。 (B) 実施例1の化合物および比較化合物(b)への低酸素暴露中に酵素抑制 剤ジクマロール(dicoumarol)を細胞に添加する効果は、以下のように測定し、 その結果は、図2および図3に示すが、これは、実質的な保護が観測されること を示し、空気中での実施例1の化合物の活性化に関して、DT−ジアホラーゼ( DT-diaphorase)が重要であることを意昧する。これは、この化合物が高レベル のDTジアホラーゼを有する細胞タイプを処理するのに用途を見いだすことがで きることを示唆する。 (C) 比較化合物(b)と比較した実施例1の化合物の好気性および低酸素性 細胞の両者を殺す効果は、以下のように測定し、その結果は、図4および図5に 示し、これは、これら2つの化合物の間の挙動の著しい違いを示す。 (D) 実施例1の化合物の毒性を、それらの異なる修復能力に対して選択され た細胞系の範囲について、比較化合物(a)(マイトマイシンC)のそれと比較 した。 結果は、以下、表1に示す。 表1から理解できるように、実施例1の化合物は、IRS−1およびUV41 細胞の両者において、マイトマイシンCに対する相並んだ感度を示し、これらの 薬剤によって生ずる分子の損傷性が同等であることを示す。実施例1の化合物が 常により有効であり、MMCR細胞を殺す効率は、最低であるが、抵抗(MMCR 対CHO−Kl)の度合いは、マイトマイシンCに対して観測されるよりもはる かに低く、恐らく、活性化に対して、P45Oリダクターゼへの依存性が低いこ とを示す。 (E) 実施例1の化合物およびマイトマイシンCのネズミの骨髄細胞に対する 生体外毒性を調べ、その結果を以下の表2に示す。 結果は、ネズミ骨髄毒性がマイトマイシンCの使用に限定する投与であること を示す。しかし、生体外において、実施例1の化合物とマイトマイシンCとの間 の毒性の差は、わずかにファクタ3のみであり、これは、表1におけるその他の 細胞タイプに対して認められる効能の差よりもはるかに少ない。これは、実施例 1の化合物に有利な明白な利点である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式II: [式中、R1およびR2は、それらが結合した窒素とともに、環式または非環式 第2級アミンを表し、R3は、水素またはアルキル基であり、R4およびR5は、 各々独立に、水素またはアルキル基であり、Zは、脱離基である。] で表される化合物またはその塩。 2. Zが、カルバメート、アミド、エステルおよびハロゲン置換基から選択さ れる、請求項1に記載の化合物。 3. Zが、−OCONH2である、請求項2に記載の化合物。 4. R1およびR2が、それらが結合した炭素原子とともに結合して、ヘテロ環 を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。 5. R1およびR2が、それらが結合した炭素原子とともにアジリジン環を形成 する、請求項4に記載の化合物。 6. R3が、水素である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。 7. R4およびR5が、水素である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合 物。 8. 式III: [式中、R3、R4、R5およびZは、請求項1〜7のいずれか1項に定義され た通りである。] で表される化合物を、式R12NH[式中、R1およびR2は、請求項1〜7のい ずれか1項で定義された通りである。]で表される第2級アミンと、適当な溶剤 の存在中で、反応させることを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載された 式IIの化合物の製造方法。 9. 式IIの化合物中のZが、−CONH2であり、式IIIの化合物が、式 IV: [式中、R3、R4およびR5は、請求項1〜7のいずれか1項に定義された通 りである。] で表される化合物をフェニルクロロホルメートと反応させ、続いて、アンモニア で換言することによって製造された、請求項8に記載の方法。 10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載された式IIで表される化合物また はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物 。 11. 請求項1〜7のいずれか1項に記載された式IIで表される化合物また はその薬学的に許容される塩の抗腫瘍剤としての使用。
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