JPH084858Y2 - 灌漑用水圧調節器具 - Google Patents

灌漑用水圧調節器具

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JPH084858Y2
JPH084858Y2 JP1989079618U JP7961889U JPH084858Y2 JP H084858 Y2 JPH084858 Y2 JP H084858Y2 JP 1989079618 U JP1989079618 U JP 1989079618U JP 7961889 U JP7961889 U JP 7961889U JP H084858 Y2 JPH084858 Y2 JP H084858Y2
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irrigation
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JP1989079618U
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赫文 近藤
昇 坂口
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Tosoh Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は植物の栽培における灌漑用水圧調節器具に関
するものである。
[従来の技術] 一般に植物の栽培において植物に灌水する方法として
は、灌水パイプ、灌水チューブ、灌水ホース等の灌水器
具を、畑土、砂培地、れき土、ピートモス培地、ロック
ウール培地又はこれらの混合等の培地の上において灌水
したり、培地の上の空中につり下げて灌水する方法等が
ある。そして、このとき使用される灌水器具の灌水液の
出方としては灌水液が糸状になって飛ぶ散水型、灌水液
が水滴状になる点滴型等がある。
ところが、植物に灌水する場合に、粘土質を大量に含
んだ培地以外の培地においては、一般的に灌水液の垂直
方向への浸透が灌水液の水平方向への浸透に比べて速い
ため、効率的に灌水液を水平方向へ広がらせることは難
しい。また、砂培地、れき土培地、ピートモス培地、ロ
ックウール培地又はこれらの混合培地を使用した隔離床
では、それら以外の培地を使用した場合と比べて灌水液
の垂直方向への浸透が灌水液の水平方向への浸透が更に
速いため効率的に灌水液を水平方向へ広がらせることは
更に難しい。さらに、隔離床を用いた養液栽培の場合に
は、灌水液の量が一般の土耕栽培の場合と異なり少ない
ので培地での灌水液の水平方向の広がりは更に難しい。
そのため、従来から灌水を効率よく行なうために、な
るべく培地での灌水液の水平方向の広がりを大きくする
ような工夫がされてきた。例えば、水圧を上げること
で、より多くの灌水液が出るようにしたり、灌水器具を
使用中に移動させるなどの工夫である。
[考案が解決しようとする課題] しかし、水圧を上げることで、より多くの水が出るよ
うにする場合は灌水器具に耐圧性が要求されるので、灌
水器具の価格が高くなる。また、多くの水が出るので植
物における適性な水量調整が難しくなる。さらに、培地
が、砂培地、れき土又はこれらの混合培地等である場合
には多くの水を与えると培地が締まるので植物の発育上
好ましくない。
一方、灌水器具を移動させながら使用する場合は灌水
器具を移動させるので手間がかかる。また、灌水器具を
移動させる装置により移動の操作を行おうとするとその
装置は高価になる。
そのため、これまでは容易にしかも効率的に培地で灌
水液を水平方向で広がらせることは困難であった。
本考案は、以上のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は植物に灌水する際に、従来より容易
にしかも効率よく培地で灌水液を水平方向へ広げられる
ような灌漑用水圧調節器具を提供するところにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を実現するためになされた本考案である
灌漑用水圧調節器具の特徴は、圧力調節弁が設けられて
いる本管及び該本管と2箇所において接続している補助
管とからなっており、該圧力調節弁は補助管と本管との
接続部の内側にあり、該補助管にはバイパス弁が設けら
れており、さらにバイパス弁の開閉を指示するための開
閉制御部とから構成されているところにある。
上記本管及び補助管は、灌水液を送液できるものであ
れば特に限定するものではない。そして、本管と補助管
は2箇所において接続しているものである。
本管に設けられている圧力調節弁は、水圧を調節でき
るものであれば、特に限定するものではないが、例え
ば、グローブバルブ、ゲートバルブ、ボールバルブ、減
圧弁等があげられる。
補助管に設けられているバイパス弁は、補助管へ繰り
返して灌水液を流したり、流すものを停止したりできる
ものなら、特に限定するものではないが、例えば、電気
制御による開閉弁、空気圧制御による開閉弁又は水圧制
御による開閉弁等があげられる。なお、実用の点から考
えると電気制御により開閉する電磁弁が好ましい。
補助管に設けられているバイパス弁の上流側又は下流
側にさらに水圧を調節するために圧力調節弁(以下、バ
イパス圧力調節弁という)を設けても良い。バイパス圧
力調節弁は特に限定するものではないが、例えばグロー
ブバルブ、ゲートバルブ、ボールバルブ、減圧弁等があ
げられる。
このように、圧力調節弁、バイパス弁及びバイパス圧
力調節弁により行なうとさらに水圧調節が容易となる。
なお、本考案の器具の下流に水圧計を取付けるとバイ
パス弁の開閉に伴う水圧変化の調節の確認のために便利
である。
開閉制御部は、バイパス弁の開閉の指示を与える。開
閉の指示を与える方法としては、タイマーを用いる方法
や容量により開閉の指示を与える方法等がある。タイマ
ーを用いる方法にあっては、開閉の指示をタイマーにあ
らかじめ定めておくことが好ましい。また、容量による
方法としては、本考案の器具の上流又は下流に流量計を
おき、容量計の信号を受け、開閉の指示を与える方法が
あげられる。
本考案の器具を使用する際に用いられる灌水器具は特
に限定するものではないが、灌水パイプ、灌水ホース、
灌水チューブ等があげられる。特に散水型の灌水器具、
点滴型の灌水器具に使用すると効果がある。
また、本考案の器具を使用する際に用いられる培地は
特に限定するものではないが、例えば、畑土、砂培地、
れき土、ピートモス培地、ロックウール培地又はこれら
の混合培地等があげられる。特に灌水液の垂直方向への
浸透が灌水液の水平方向への浸透に比べて格段に速い砂
培地、れき土、ピートモス培地、ロックウール培地又は
これらの混合培地等に効果がある。
[作用] 本考案の器具は前記の構成をなすことにより、先ずバ
イパス弁を閉じた状態で本管に設けられた圧力調節弁に
より一定の水圧となった灌水液が本器具の本管のみを通
って灌水器具に入り、その水圧に応じて培地の所定の場
所に落ちる。次いで、補助管に設けられたバイパス弁を
開くことにより灌水液は本管と補助管の両方を通り、そ
のため本考案の器具の本管のみを通っていたときの水圧
と異なる水圧になって灌水器具に入り、その水圧に応じ
て培地の所定の場所に落ちる。
このように、バイパス弁の開閉により補助管へ灌水液
を流したり、止めたりすることを繰り返すことで、培地
での灌水液の落ちる場所が異なるので、特定の水圧によ
り灌水器具を使用した場合の培地での水平方向での広が
りより、容易にしかも効率よく培地で灌水液が水平方向
に広がることになる。
[実施例] 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。
第1図は本考案よりなる灌漑用水圧調節器具の実施例
1の構成概要を示したものである。この図において、圧
力調節弁として減圧弁2が設けられている本管1と補助
管3が2箇所で接続しており、この補助管3にはバイパ
ス弁として電磁弁4が設けられており、さらに、水圧計
5が本管1の下流側に設けられ、電磁弁4に開閉の指示
を与える開閉制御部6が設けられている。
以上の構成の器具において電磁弁4が閉じた状態で灌
水液は本管1から減圧弁2次いで本管1を通じて送液さ
れ、その水圧が水圧計5で表示される。その後、開閉制
御部6の指示により電磁弁4が開いた状態になると、灌
水液は本管1から減圧弁2次いで本管1を通じて送液さ
れるとともに、その灌水液の一部は補助管3を通って本
管1に戻ることになり、その水圧は水圧計5で表示され
る。この場合、電磁弁4を閉じたときの水圧よりも電磁
弁4を開いたときの水圧のほうが高い値を示す。そし
て、開閉制御部6の指示により電磁弁4の開閉が繰り返
されることにより、一定の幅の水圧の灌水液が灌水器具
から繰り返して排出されることになり、特定の水圧で灌
水する場合よりもはるかに培地への灌水液の水平方向の
広がりを効率的に行うことができる。
第2図は圧力調節弁としてグローブバルブ7を用い、
さらに水圧計が設けられていない実施例2を示してお
り、その他の構成は実施例1と同様である。この実施例
においては、グローブバルブ7を操作することにより、
電磁弁4の開閉に伴う灌水器具の水圧を調節するもので
あり、これにより実施例1と同様の効果を得ることがで
きる。
第3図は圧力調節弁としてグローブバルブ7を用い、
さらに補助管に設けられているバイパス圧力調節弁とし
てグローブバルブ8を用いる実施例3を示しており、そ
の他の構成は実施例1と同様である。この実施例におい
ては、グローブバルブ7及び/又は8を操作することに
より電磁弁4の開閉に伴う灌水器具の水圧の調節を行な
うものであり、これにより実施例1と同様の効果を得る
ことができる。
次に本考案の器具の効果を確認するために上記第1図
の器具を使用して、以下の通りにして植物に灌水した。
すなわち、灌水器具として散水型の灌水チューブ10m
を畑土の上におき、この灌水チューブの一端に上記第1
図の器具(以下、本器具という)を設置し、さらに本器
具の上流部に灌水ポンプを連結して、本器具の開閉制御
部6の指示により灌水チューブに給液できるようにした
ものである。
灌水ポンプと本器具の間に元バルブとしてグローブバ
ルブを取り付け、電磁弁4を閉じた状態で水圧計5が0.
3kgf/cm2を示すように元バルブ及び減圧弁2により水圧
を調節した。次に電磁弁4を開閉制御部6の指示により
開いたとき水圧計5が0.5kgf/cm2を示すように元バルブ
及び減圧弁2により水圧を調節した。さらに、この操作
を繰り返すことにより元バルブ及び減圧弁2により水圧
を再調節することなく電磁弁4を開いた状態では0.5kgf
/cm2、電磁弁4を閉じた状態では0.3kgf/cm2の水圧を示
すように設定した。
以上の設定が終わった後、電磁弁4を2分間開いた
後、2分間閉じた状態にさせるような指示を電磁弁4に
与えるように開閉制御部6を設定して、30分間運転し
た。
その結果、水圧0.3kgf/cm2では灌水液が灌水チューブ
の吐水口から約3cmの距離に落下しその地点で畑土に浸
透し、水圧0.5kgf/cm2では灌水液が灌水チューブの吐水
口から約10cmの距離に落下しその地点で畑土に浸透し
た。
30分間の運転中では、灌水液は灌水チューブの吐水口
から約3cmと約10cm離れた畑土の間を連続して、かつ繰
り返し糸状に落下して、畑土に浸透した。
30分間の灌水後の灌水液の畑土表面での水平方向への
広がりは、最大長さ約15cm、最小長さ約6cmのほぼ卵形
をしており、その面積は約30cm2であった。
これに対し、同じ灌水チューブを用いて30分間で一定
の水圧0.3kgf/cm2、0.5kgf/cm2でそれぞれ灌水した場合
には、30分間の灌水後の灌水液の畑土表面での水平方向
への広がりは、それぞれほぼ円形になり、その面積はそ
れぞれ約12cm2、約24cm2であった。
このことから、本器具を使用した場合には、灌水液の
畑土表面での水平方向への広がりが格段に良いことがわ
かる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案よりなる灌漑
用水圧調節器具によれば、灌水器具へ送液する灌水液の
水圧を、バイパス弁の開閉を行なうことにより変化させ
ることができ、しかもこれを連続的に繰り返すことによ
って、容易に効率的に培地での灌水液の水平方向への広
がりを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案よりなる灌漑用水圧調節器具の実施例1
の構成概要例を示した射視図、第2図は同実施例2の構
成概要例を示した射視図、第3図は同実施例3の構成概
要例を示した射視図である。 図において番号は共通のものであり、その番号は以下の
ものを示す。 1…本管、2…減圧弁、3…補助管、4…電磁弁、5…
水圧計、6…開閉制御部、7…グローブバルブ、8…グ
ローブバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物に灌水する際の灌水液の水圧を変化さ
    せる灌漑用水圧調節器具であって、上記灌漑用水圧調節
    器具は圧力調節弁が設けられている本管及び該本管と2
    箇所において接続している補助管とからなっており、該
    圧力調節弁は補助管と本管との接続部の内側にあり、該
    補助管にはバイパス弁及び圧力調節弁が設けられてお
    り、さらに該バイパス弁の開閉を指示するための開閉制
    御部からなる灌漑用水圧調節器具。
JP1989079618U 1989-07-07 1989-07-07 灌漑用水圧調節器具 Expired - Lifetime JPH084858Y2 (ja)

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JP1989079618U JPH084858Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 灌漑用水圧調節器具

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JP1989079618U JPH084858Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 灌漑用水圧調節器具

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JPH0318741U JPH0318741U (ja) 1991-02-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610195Y2 (ja) * 1987-03-20 1994-03-16 リズム自動車部品製造株式会社 ボ−ルジヨイントのボ−ルシ−ト
JP2005341839A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Mkv Platech Co Ltd 散水幅自動可変制御装置およびそれを用いた散水システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0657100B2 (ja) * 1985-12-16 1994-08-03 住友電気工業株式会社 潅水制御方法

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