JPH0846295A - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

光半導体装置及びその製造方法

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JPH0846295A
JPH0846295A JP17462394A JP17462394A JPH0846295A JP H0846295 A JPH0846295 A JP H0846295A JP 17462394 A JP17462394 A JP 17462394A JP 17462394 A JP17462394 A JP 17462394A JP H0846295 A JPH0846295 A JP H0846295A
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JP
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region
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gain region
semiconductor device
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JP17462394A
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Haruhisa Soda
晴久 雙田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モード変換器付の光半導体装置に関し、低閾電
流で発振し、導波路での光吸収を少なくし、製造を容易
にすること。 【構成】第1の電極層の上に設けられた第1のクラッド
層と、光を発振する利得領域から光を導波するモード変
換領域にかけて形成され、該モード変換領域では前記利
得領域から離れるにつれて膜厚が薄くなるように前記第
1のクラッド層上に形成された半導体層と、前記半導体
層上に形成され、前記光の進行方向に延在するリッジ部
を上部に有する第2のクラッド層と、前記第2のクラッ
ド層の前記リッジ部上の前記利得領域に形成された第2
の電極とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光半導体装置及びその
製造方法に関し、より詳しくは、光通信、光ディスク装
置、光インターコネクションなどの光源に用いられるモ
ード変換器付の光半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体通信技術の高度化に伴い、半導体
レーザの製作技術も向上し、近年では半導体レーザと他
の光半導体素子を集積化する研究が盛んである。例え
ば、DFBレーザと光変調器を集積した装置や、DBR
レーザとモード変換器(ビームサイズ変換器)を集積し
たものがある。
【0003】モード変換器は、本来30〜40度の広い
出射角をもつ半導体レーザと光ファイバをモジュール化
する場合に光結合を容易にするためのものである。半導
体レーザにおいては、光導波路の光閉じ込めが強いほ
ど、すなわち光スポット径が小さいほど発振しきい値が
小さくなって発光効率が向上するが、光スポット径が小
さくなるほど光ファイバとの結合は困難になる。
【0004】そこで、半導体からなる光ビーム径変換用
の導波路を有するモード変換器集積化ファブリペロー半
導体レーザ(以下、FP−LDという)が例えば次の文
献に提案されている。[1]T.L.KOCH et al.,IEEE PHO
TONICS TECHNOLOGY LETTER,VOL.2,NO.2,1990 この文献に記載されているFP−LDは、図14に示す
ように、第1のInPクラッド層102、導波路層10
3、多重量子井戸(MQW)活性層104そして第2の
InPクラッド層105がInP基板101の上に順番に形成
されている。ここでMQW活性層104は、InGaAs量子
井戸層とInGaAsP障壁層から構成されており、利得領域
110だけに形成されている。また、導波路層103
は、利得領域110とモード変換領域111の双方に形
成されている。なお、クラッド層105は2つのエッチ
ングストップ層107を介して3層に形成されている。
【0005】モード変換領域Bにおける導波路層103
の厚さは、利得領域110から遠ざかるにつれて薄くな
るようにテーパ状に形成されている。導波路層103
は、図中に点線で囲んだ拡大図として表されているよう
に、InGaAsP層103aと、InP層103bとを複数交互
に積層した構造を有する。このInP層103bはエッチ
ングストップ層として使用され耐エッチングマスクを複
数回変えてInGaAsP層103aを階段状にパターンニン
グすることにより、モード変換領域Bにおける導波路層
103の膜厚をテーパ状に形成する。
【0006】MQW活性層104で励起された光は利得
領域110からモード変換領域111に進むが、モード
変換領域111では利得領域110よりも光閉じ込めが
弱いため、テーパ先端部の出力端での近視野像が拡が
り、その結果近視野像の回折パターンである遠視野像は
狭くなる。したがって、テーパ先端から出たビームの出
射角は狭くなり、光ファイバとの結合が容易になる。
【0007】このような構造のFP−LDは、埋込みヘ
テロ構造(以下、BH構造という)レーザが採用され
る。このBH構造レーザを製造するためには、レーザの
発振方向に活性層をストライプ状にメサ部分を残して両
側をエッチングで除去し、除去部分を再度Inpなどで埋
め込む方法がある。このBH構造では、活性層の両側面
が、屈折率の異なるInP層に直接接することにより導波
路を構成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光半導体装置では、テーパ状導波路層を形成
するために、多数のマスクを使用するパターニング工程
が必要になり、また、ストライプ型の光半導体装置をB
H構造で製造するための製造工程は複雑であり、スルー
プットが低く、製造コストが高かった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、スループットを向上できるモード変換
器付の光半導体装置及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点解決のため、
本発明の光半導体装置では、図1に例示するように、第
1の電極層の上に設けられた第1のクラッド層と、光を
発振する利得領域から光を導波するモード変換領域にか
けて形成され、該モード変換領域では前記利得領域から
離れるにつれて膜厚がならだかに薄くなるように前記第
1のクラッド層上に形成された半導体層と、前記半導体
層上に形成され、前記光の進行方向に延在するリッジ部
を上部に有する第2のクラッド層と、前記第2のクラッ
ド層の前記リッジ部上の前記利得領域に形成された第2
の電極とを設ける。
【0011】また、上記光半導体装置では、前記半導体
層が単一又は多重の量子井戸層を含み、該量子井戸層が
前記利得領域から前記モード変換領域まで連続させる。
また、上記光半導体装置では、前記半導体層と隣接して
SCH層を設ける。また、上記光半導体装置では、前記
半導体層と前記SCH層を合わせた膜厚を前記モード変
換領域において50μm以上の距離に渡って減少させ
る。
【0012】また、上記光半導体装置では、前記モード
変換領域の出射端面における前記半導体層と前記SCH
層を合わせた厚さを、前記利得領域における前記半導体
層と前記SCH層を合わせた厚さの1/3以下とする。
また、上記光半導体装置では、図2に例示するように、
前記モード変換領域の出射端面における前記第2のクラ
ッド層の厚さを、前記利得領域での厚さよりも大きくす
る。
【0013】また、上記光半導体装置では、図2に例示
するように、前記モード変換領域の出射端面における前
記第2のクラッド層の厚さが、前記利得領域での厚さよ
りも2〜5μm大きくする。また、図3に例示するよう
に、前記モード変換領域の出射端面における前記第2の
クラッド層のリッジ部の水平方向の幅を、前記利得領域
での前記リッジ部の水平方向の幅よりも広くする。
【0014】さらに、図4から図8に例示するように、
光を発振する利得領域と光を導波するモード変換領域と
に分けられる光半導体装置の製造方法であって、前記利
得領域が狭く、前記モード変換領域が広い開口部を有す
る第1の選択成長マスクを使用して、第1のクラッド層
上に、前記モード変換部の厚さが前記利得領域から遠ざ
かるにつれて連続的に減少するような半導体層を形成
し、さらに第2のクラッド層を形成する工程と、前記利
得領域が広く、前記モード変換領域が狭い開口部を有す
る第2の選択成長マスクを使用して、前記モード変換領
域の方が前記利得領域よりも厚い第3のクラッド層を前
記第2のクラッド層上に形成する工程と、第1のエッチ
ングマスクを使用して、前記利得領域にある第3のクラ
ッド材料層を薄層化する工程と、第2のエッチングマス
クを使用して、前記利得領域にある第2のクラッド層の
の発振領域にリッジ部を形成する工程と、第3のエッチ
ングマスクを使用して、前記モード変換領域の第2及び
第3のクラッド層に光の進行方向に延びるリッジ部を形
成する工程とを有する。
【0015】また、前記第2のクラッド層と第3のクラ
ッド層の間にエッチングストップ層を設ける。また、図
9から図12に例示するように、光を発振する利得領域
と光を導波するモード変換領域とに分けられる光半導体
装置の製造方法であって、前記利得領域が狭く、前記モ
ード変換領域が広い開口部を有する第1の選択成長マス
クを使用して、第1のクラッド層上に、前記モード変換
部の厚さが前記利得領域から遠ざかるにつれて連続的に
減少する半導体層を形成する工程と、前記第1の選択成
長マスクを使用して前記半導体層の上に、間隔をおいて
形成される第1及び第2のエッチングストップ層が挿入
される第2のクラッド層を前記半導体層上に連続的に形
成する工程と、第1のエッチングマスクを使用して、前
記モード変換領域の導波路の両側と前記利得領域の全域
にある前記第2のクラッド層を第2のエッチングストッ
プ層まで除去することによって、前記利得領域の前記ク
ラッド材料層を薄くするとともに、前記モード変換領域
の前記クラッド材料層に前記光の進行方向に延びるリッ
ジ部を形成する工程と、第2のエッチングマスクを使用
して、前記利得領域の導波部分の両側にある前記第2の
クラッド層を前記第1のエッチングストップ層まで除去
することによって、前記利得領域にある前記第2のクラ
ッド層に該導波部分の上にリッジ部を形成する工程とを
有する。
【0016】
【作 用】本発明によれば、クラッド層に挟まれた半導
体層のモード変換領域における厚さを、例えば50μm
以上の距離に渡って利得領域から遠ざかるにつれてなだ
らかに薄くなるように例えば1/3以下になるように減
少させ、また、クラッド上部には光の進行方向に延びる
リッジ部を設けている。したがって、モード変換領域の
出射端面に近づくにつれて活性層の厚さが極めて薄くな
るので光の閉じ込めが弱くなり、しかもクラッド上部に
はリッジ部が形成されて光がしみ出し易くなっているた
め、出射端面における近視野像が垂直方向に拡がり、ビ
ーム拡がり角が小さくなる。さらに、その光半導体装置
は、BH構造とせずにリッジ構造を採用しているので、
埋め込み構造の形成やエピタキシャル成長の工程が少な
くなり、スループットが向上する。
【0017】また、半導体層が利得領域とモード変換領
域で層数が変化せず連続する量子井戸層を含めるように
しているので、利得領域における量子井戸層の厚さより
もモード変換領域における量子井戸層の厚さの方が薄く
なる。このため、モード変換領域における量子井戸の基
底順位のほうが利得領域における量子井戸の基底順位よ
りも高くなるため、出射端部での光吸収波長帯域は利得
領域での発振波長よりも短波長側に広がる。したがっ
て、モード変換領域で導波される光は吸収されず、効率
よく出射端面から出力される。
【0018】また半導体層に隣接してSCH層を設ける
ことにより光の閉じ込めを強くし、利得領域におけるし
きい電流値を低くすることができる。また、モード変換
領域における上部クラッド層の厚さを、利得領域におけ
る厚さよりも例えば2〜5μm厚くすることにより、モ
ード変換領域において光が半導体層からしみ出しやすく
なり、近視野像が垂直方向に拡がってビーム拡がり角が
小さくなる。
【0019】また、出射端部における上部クラッド層リ
ッジ部の水平方向の幅を、利得領域におけるリッジ部の
幅よりも大きくすることにより、出射端部での水平方向
の閉じ込めが弱くなり、近視野像が水平方向に拡がる。
また、2つの異なる選択成長用マスクを使用して選択領
域成長法により活性層から上側のクラッド層までをエピ
タキシャル成長し、さらに異なるマスクを使用して上側
のクラッド層をエッチングし、これによって、モード変
換領域で利得領域から遠ざかるにつれて厚さがなだらか
に薄くなるような導波層と、出射端側が利得領域側より
も厚くかつ上部に光の進行方向に延びるリッジ部が形成
されたクラッド層とを有する光半導体装置を製造するこ
とができ、製造工程が簡略化される。
【0020】またさらに、選択成長用マスクを使用する
選択領域成長法によるエピタキシャル成長を1回実施
し、さらに異なるマスクを使用して上側のクラッド層を
エッチングして、モード変換領域で利得領域から遠ざか
るにつれて厚さがなだらかに薄くなるような導波層、出
射端側が利得領域側よりも厚くかつ上部に光の進行方向
に延びるリッジ部が形成されたクラッド層とを有する光
半導体装置を製造することができ、製造工程が簡略化さ
れる。
【0021】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (光半導体装置の第1の実施例の説明)図1は、本発明
の第1の実施例に係るモード変換器付きのストライプ型
のファブリペロー型半導体レーザを示し、図1(a) は斜
視図、図1(b) は図1(a) の線X−X′に沿って切断し
た断面図である。
【0022】図1(a) は出射端面側から見た斜視図であ
る。底面に下部電極1を有するn型(n-)InP 基板2の
上に、n-InP よりなる厚さ100nmの第1のクラッド層
3及びInx Ga-xAsy P1-yよりなる厚さ100nmの第1の
SCH層4が積層されており、この第1のSCH層4上
の一部領域には多重量子井戸層(以下、MQW層とい
う)5とInx Ga-xAsy P1-yよりなる厚さ100nmの第2
のSCH層6が積層されている。
【0023】このMQW層5と第2のSCH層6は、図
13において製造途中にある斜視図が示されているよう
に、その幅は利得領域Aではモード変換領域Bよりも狭
く形成され、また厚さはモード変換領域Bでは利得領域
Aから遠ざかるにつれてなだらかに薄くなるように形成
されている。図1(a) に戻り、第2のSCH層6の一部
分と第1のSCH層4の上には、p-InP よりなる第2の
クラッド層7が積層されている。この第2のクラッド層
7上部には、出射端面に対して垂直な方向に延びるリッ
ジ部77が形成されている。このリッジ部77の水平方
向の幅は2〜5μmであることが好ましい。また、利得
領域Aのリッジ部77上には上部電極9が形成され、第
2のクラッド層7の他の領域には保護膜としてSiO2より
なる絶縁層8が形成されている。
【0024】図1(b) の断面図に詳しく示したように、
第1のクラッド層3の上に形成されたMQW層5と第2
のSCH層6は、利得領域Aでは厚さが厚く、モード変
換領域Bで厚さが次第に薄くなるようなテーパ状に形成
されている。これに伴って、図中に点線で囲んだ拡大図
として示したように、MQW層5を構成するInx'Ga1- x'
Asy'P1-y' よりなる井戸層5a及びInx'' Ga1-x'' As
y'' P1-y''からなる障壁層5bの厚さも変化している。
MQW層5において、利得領域Aでは井戸層5aの厚さ
は7nm障壁層5bの厚さは15nmで均一であり、モード
変換領域Bにおいて各層の厚さは連続的に減少してい
る。
【0025】なお、本実施例では活性層として3層の井
戸層5aを含むMQW層5を使用しているが井戸層5a
は単層でもよく、量子井戸層全体の厚さとしては約10
〜50nmが好ましい。モード変換領域Bでは、第1のS
CH層4、MQW層5及び第2のSCH層6は光学的な
コア層として働き、このコア層の厚さは約100μm以
上に渡って減少し、出射端面では利得領域Aでの厚さの
1/3以下にすることが好ましい。次に、以上のような
構成のファブリペロー型半導体レーザの動作を説明す
る。利得領域Aでは、第2のクラッド層7のリッジ部7
7上に形成された細長い上部電極9とによってストライ
プ型のレーザ発振素子が構成されており、下部電極1と
上部電極9に電流を流すことによって励起された光は、
利得領域Aの反射端面とモード変換領域Bの出射端面と
の反射によって共振し、モード変換領域Bの出射端面か
ら出力する。
【0026】この場合、量子井戸の基底順位のポテンシ
ャルは、量子サイズ効果によって井戸5aが薄くなるほ
ど大きくなり、その井戸の伝導帯と価電子帯間のバンド
ギャップも広がる。これにより、モード変換領域Bでの
バンドギャップが利得領域Aでのバンドギャップよりも
大きくなるので、利得領域Aで発振した光はモード変換
領域BのMQW層5を透過する。したがって、モード変
換領域Bでの光の吸収が少なくなるので、光を効率よく
導波することができ、レーザを効率よく出力することが
できる。
【0027】また、モード変換領域BでMQW層5を狭
くすることによって光の閉じ込めが弱くなって光のしみ
出しが多くなり、さらに第2のクラッド層7上部にはリ
ッジ部77が形成されてクラッド層の厚さが厚くなって
いるため、コア層からの光を第2のクラッド層7に十分
にしみ出させることができる。したがって、出射端面で
の近視野像が横方向に拡がりビーム拡がり角が小さくな
って、出射端面における光結合効率を高めることができ
る。 (第2の実施例に係る光半導体装置の説明)図2は、本
発明の第2の実施例に係るストライプ型のファブリペロ
ー型半導体レーザを示し、図2(a) は斜視図、図2(b)
は図2(a) の線X−X′に沿って切断した断面図であ
る。
【0028】図2(a) 及び(b) に示したとおり、本実施
例のファブリペロー型半導体レーザは、第1の実施例の
ファブリペロー型半導体レーザと、下部電極1、基板
2、第1のクラッド層3、第1のSCH層4、第1と第
2のSCH層4、6、及びMQW層5の構造は同じであ
るが、モード変換領域Bにおける第2のクラッド層の構
造が異なる。
【0029】本実施例の第2のクラッド層7Aは、厚さ
が利得領域Aよりもモード変換領域Bの出射端部で厚く
なるように形成されている。第2のクラッド層7aのリ
ッジ部77aではない部分の厚さは、利得領域Aでは第
1の実施例と同じく厚さ約200nmであるが、モード変
換領域Bの出射端部では約500nmになっている。この
モード変換領域Bでの第2のクラッド層7aの厚さは、
利得領域Aよりも300〜500nm厚いことが好まし
い。
【0030】このようにモード変換領域Bにおける第2
のクラッド層7aの厚さを大きくすることによって、出
射端部におけるMQW層5と第2のSCH層6からの光
のしみ出しを高めて、出射端面における近視野像を垂直
方向に拡げることができ、これによりスポット形状を調
整して、光ファイバへの光結合効率をさらに高めること
ができる。 (第3の実施例に係る光半導体装置の説明)図3は、本
発明の第3の実施例に係るストライプ型のファブリペロ
ー型半導体レーザを示し、図3(a) は斜視図、図3(b)
は図3(a) の線X−X′に沿って切断した断面図であ
る。
【0031】図3(a) 及び(b) に示したとおり、本実施
例のファブリペロー型半導体レーザは、第1の実施例の
ファブリペロー型半導体レーザと、下部電極1、基板
2、第1のクラッド層3、第1のSCH層4、第1と第
2のSCH層4、6、及びMQW層5の構造は同じであ
るが、モード変換領域Bにおける第2のクラッド層7b
の水平方向の幅が異なる。
【0032】本実施例の第2のクラッド層7bのリッジ
部77b水平方向の幅は、利得領域Aでは第1及び第2
の実施例と同じであるが、モード変換領域Bの出射端部
では利得領域Aでの幅よりも大きくなるように形成され
ている。したがって、モード変換領域Bの出射端部にお
いて第2のクラッド層7bのリッジ部77bの水平方向
の幅を大きくすることにより、MQW層5及び第2のS
CH層6からの光のしみ出しを水平方向に幅広く高める
ことができ、出射端面における近視野像を水平方向に拡
げて、スポット形状を調整することができる。このモー
ド変換領域Bの出射端面での第2のクラッド層7bの厚
さは、10μm以内であることが好ましい。 (第4の実施例に係る光半導体装置の製造方法の説明)
図4から図8は、本発明の第4の実施例に係る光半導体
装置の製造方法の各工程を示す。ここでは、前述の第2
の実施例のファブリペロー型半導体レーザ装置製造方法
について説明する。図4〜図8の(a) は図2の線X−
X′に対応する線に沿って切断した断面図、図4〜図8
(b) は各工程において使用する成長マスク及びエッチン
グマスクの形状を示す上面図である。
【0033】まず、図4の工程では、図4(a) に示した
ようなn型(n-)InP の基板2の上にn-InP の第1のク
ラッド層3、及びInx Ga1-x Asy P1-yからなるSCH層
4を形成する。続いて、SCH層の表面に、(b) に示し
たような形状の第1の選択成長マスク21を形成する。
この選択成長マスク21は、選択領域成長法(特開平2
−86231号)で使用するマスクであり、シリコン窒
化膜などの絶縁膜をフォトリソグラフィによりパターン
ニングする。このマスクは、利得領域Aにおいて光進行
領域に沿ったストライプ状の領域とモード選択領域B全
域が開口している。
【0034】次に、図5の工程では、図4の工程で形成
した第1の選択成長マスク21を使用して、1回目の選
択領域成長法による液晶エピタキシャル成長を行い、第
1の選択成長マスク21から露出した第1のSCH層4
の上にMQW層5を成長し、続いて、Inx Ga1-x Asy P
1-yの第2のSCH層6を100nm、さらにp-InP のク
ラッド材料層11aを200nmの厚さに成長させる。ま
た、このクラッド材料層11aの高さh1の位置に、エ
ッチングストップ層12を挿入する。
【0035】この1回目の選択領域成長法によりエピタ
キシャル成長した後の製造途中の装置の斜視図を図13
に示す。この図から分かる通り、第1の選択成長マスク
21が形成されている領域には成長核がないため、MQ
W層5と第2のSCH層6とクラッド材料層11aは第
1の選択成長マスク21上には成長せず、第1の選択成
長マスク21の開口部だけに選択的に成長する。しかも
各層は、開口面積が小さい利得領域Aのストライプ状の
領域には周囲のマスク部分からの分子が集まって膜厚が
厚く成長し、開口面積が大きいモード変換領域Bでは利
得領域Aから遠ざかるにつれて薄くなるように成長す
る。
【0036】次に図6の工程では、図5の工程の第1の
選択成長マスク21を除去して、第2の選択成長マスク
22を形成し、2回目の選択領域成長により、クラッド
材料層11aと同じ材料のクラッド材料層11bをエピ
タキシャル成長させる。また、ここで使用する第2の選
択成長マスク22は、利得領域Aの全領域とモード変換
領域Bの光進行方向に延びるストライプ状の領域を除い
た形状である。
【0037】この2回目の液晶エピタキシャル成長によ
って、クラッド材料層11bがモード変換領域Bのスト
ライプ状の開口部には厚く成長し、利得領域Aには薄く
成長する。したがって、図5と図6の工程の選択的な液
晶エピタキシャル成長によって、利得領域Aで厚さが厚
くモード変換領域で厚さが薄くなるような、クラッド材
料層11aと11bからなるクラッド材料層11が形成
される。
【0038】次に図7の工程では、図6の行程で使用し
た第2の選択成長マスク22を除去し、第1のエッチン
グマスク23を使用してクラッド材料層11に対する1
回目のエッチングを行う。第1のエッチングマスクは、
図7(b) に示したように、利得領域Aのストライプ状の
領域及びモード変換領域Bを覆う形状である。この1回
目のエッチングによって、点線13で示したように、利
得領域Aのクラッド材料層11を選択的に高さh1のエ
ッチングストップ層12まで除去し、図2(a)で示した
ようなリッジ部を形成する。
【0039】次に図8の行程では、第2のエッチングマ
スク24を使用してクラッド材料層11に対する2回目
のエッチングを行う。第2のエッチングマスク24は、
図8(b) に示すように、利得領域Aの全域とモード変換
領域Bのストライプ状の領域を覆う形状を有する。この
2回目のエッチングによって、モード変換領域Bのクラ
ッド材料層11を選択的に除去して、図2(b) で示した
ようなリッジ部77を有する第2のクラッド層7が形成
される。
【0040】図示してないが、さらに、InP 基板2の下
に下部電極1を形成し、続いて第2のクラッド層7のリ
ッジ部77の利得領域A上面に上部電極を形成し、その
他の第2のクラッド層7の上面に絶縁層を形成すること
により、図2に示したようなファブリペロー型レーザ装
置が完成する。以上のように、本実施例の光半導体装置
の製造方法によれば、下部電極1、基板2、第1のクラ
ッド層3及びSCH層4を形成した積層基板に、まず1
回目の選択領域成長法による液晶エピタキシャル成長を
行うことによって、MQW層5と第2のSCH層6を、
モード変換領域Bでの厚さが利得領域Aから離れるにつ
れて薄くなるように形成することができる。
【0041】また、さらに2回目の選択的な液晶エピタ
キシャル成長と2回の選択的なエッチングにより、利得
領域Aは薄くモード変換領域Bが厚くまたリッジ部77
を有する第2のクラッド層7を形成することができる。
したがって、従来のBH構造によるファブリペロー型レ
ーザ装置の製造工程では少なくとも3回のエピタキシャ
ル成長が必要であったが、エピタキシャル成長の回数を
減らすことができ、さらに内部の活性層を光進行方向に
ストライプ状に成形する必要がないので、製造工程を大
幅に簡略化することができ同時に製造コストを削減する
ことができる。
【0042】なお、本実施例の製造方法では、クラッド
材料層7の途中にエッチングストップ層12を挿入して
いるが、エッチングの際に高さh1までの除去がうまく
制御できるようであれば、このエッチングストップ層1
2はなくてもよい。 (第5の実施例に係る光半導体装置の製造方法の説明)
図9から図12はそれぞれ、本発明の第5の実施例に係
る光半導体装置の製造方法の各工程を示す。本実施例で
は、前述の第2の実施例のファブリペロー型半導体レー
ザを構造的な特徴が類似した装置の製造方法について説
明する。図9〜図12の(a) は図2の線X−X′に対応
する線に沿って切断した断面図、図9〜図12の(b) は
各工程において使用する成長マスク及びエッチングマス
クの形状を示す上面図である。
【0043】本実施例の製造方法が前述の第4の実施例
の製造方法と大きく異なる点は、エピタルキシャル成長
を1回だけ実施する点である。順を追って説明すると、
まず図9の工程では、第4の実施例の製造方法と同様
に、図9(a) に示したような基板2の上に図9(b) に示
した形状の選択成長マスク21を形成する。
【0044】次に図10の工程では、図9の工程で形成
した選択成長マスク21を使用して選択領域成長法によ
りエピタキシャル成長を行い、クラッド,第1のSCH
層4,MQW層5,第2のSCH層及びクラッド材料層
14を選択的に形成する。このとき、クラッド材料層1
4を成長させる途中で、高さh2及びさらにh2よりも
高いh3にエッチングストップ層15及び16を挿入す
る。
【0045】この選択的なエピタキシャル成長で形成さ
れた各層は、図10(a) に示すように、利得領域Aでは
厚くモード変換領域Bでは次第に薄くなるように形成さ
れる。次に図11の工程では、第1のエッチングマスク
25を使用してクラッド材料層14に対して1回目のエ
ッチングを行う。この第1のエッチグマスク25は、モ
ード変換領域Bの中央のストリライプ状の部分だけを覆
う形状である。この1回目のエッチングによって、クラ
ッド材料層14のモード変換領域B中央のストライプ状
領域以外の領域を、図中の点線17で示したような高さ
h3のエッチングストップ層16までエッチング除去す
る。これにより、クラッド材料層14の上部のモード変
換領域Bに光進行方向に延びるリッジ部が形成される。
【0046】次に図12の工程では、第2のエッチング
マスク26を使用してクラッド材料層14に対して2回
目のエッチングを行う。この第2のエッチングマスク2
6は、利得領域Aの光進行方向にの延びるストライプ状
の領域とモード変換領域Bの全域を覆う形状である。こ
の2回目のエッチングによって、利得領域Aは中央のス
トライプ状領域以外の領域が、図中の点線17aで示す
ように高さh2のエッチングストップ層15まで除去さ
れる。これにより、光進行方向に延びるリッジ部を有す
る第2のクラッド層14が形成される。
【0047】図示していないが、さらに、基板2の下に
下部電極1を形成し、ついで第2のクラッド層14のリ
ッジ部の利得領域A上面に上部電極を形成し、その他の
第2のクラッド層13の上面に絶縁層を形成することに
より、図2に示したものと特徴的形状が類似したファブ
リペロー型レーザ装置が完成する。本実施例では、第4
の実施例の光半導体装置の製造方法よりもエピタキシャ
ル成長の回数がさらに少なくて済むので、出力効率が高
く適切なスポット形状のファブリペロー型レーザ装置
を、大幅に簡略化した工程で製造することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、モード変換領域の導波
層を利得領域から遠ざかるにつれてなだらかに薄くなる
ように形成しかつ導波層上のクラッド層にリッジ部を設
けているので、モード変換領域においてコア層から光が
しみ出しやすく、近視野像が垂直方向に拡がってビーム
拡がり角が小さくなる。したがって、出射端において光
ファイバなどとの光学的結合効率を高めることができ
る。しかも、その光半導体装置は、BH構造とせずにリ
ッジ構造としているので、埋め込み構造の形成やエピタ
キシャル成長の工程が少なくなり、スループットを向上
できる。
【0049】また、活性層と導波層を連続する量子井戸
層で形成し、その量子井戸層の膜厚をモード変換領域に
おいて利得領域から遠ざかるにつれて薄くなるように形
成しているので、モード変換領域における光吸収を低減
しレーザの出力効率を高めることができる。また、出射
端部における上部クラッド層の厚さを、利得領域での厚
さよりも大きくすることによって、光がしみ出しやすく
なって、近視野像を垂直方向に拡げることができ、また
出射端部における上部クラッドのリッジ部の水平方向の
幅を、利得領域での幅よりも広くすることによって、利
得領域での発振状態を損なうことなく出射端面における
近視野像を水平方向に拡げることができる。したがっ
て、これらを組み合わせることにより、最適なスポット
形状を得ることができる。 また、選択領域成長法によ
るエピタキシャル成長と、異なるマスクを利用したエッ
チングにより、モード変換領域では利得領域から遠ざか
るにつれて薄くなる活性層と、かつ利得領域で薄くモー
ド変換領域で厚く上部にリッジ部を有するクラッド層を
有する光半導体装置の製造工程を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を示
し、(a) は斜視図、(b) は(a)の図の線X−X′に沿っ
て切断した断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光半導体装置を示
し、(a) は斜視図、(b) は(a)の図の線X−X′に沿っ
て切断した断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る光半導体装置を示
し、(a) は斜視図、(b) は(a)の図の線X−X′に沿っ
て切断した断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図9】本発明の第5の実施例に係る光半導体装置の製
造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マス
クの上面図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係る光半導体装置の
製造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マ
スクの上面図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係る光半導体装置の
製造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マ
スクの上面図である。
【図12】本発明の第5の実施例に係る光半導体装置の
製造方法の一工程を示し、(a) は断面図、(b) は使用マ
スクの上面図である。
【図13】選択領域成長法によるエピタキシャル成長に
よる製造途中にあるレーザ装置のの斜視図である。
【図14】従来のモード変換器集積化ファブリペロー半
導体レーザの断面図である。
【符号の説明】
1 下部電極 2 基板 3 第1のクラッド層 4 第1のSCH層 5 多重量子井戸層(又はMQW層) 5a 量子井戸層 5b 障壁層 6 第2のいSCH層 7,7a,7b 第2のクラッド層 8 絶縁膜 9 上部電極 11、11a、11b、14 クラッド材料層 12、15、16 エッチングストップ層 21、22、 選択成長マスク 23、24、25、26 エッチングマスク 77,77a,77b リッジ部 A 利得領域 B モード変換領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極層の上に設けられた第1のク
    ラッド層と、 光を発振する利得領域から光を導波するモード変換領域
    にかけて形成され、該モード変換領域では前記利得領域
    から離れるにつれて膜厚がなだらかに薄くなるように前
    記第1のクラッド層上に形成された半導体層と、 前記半導体層上に形成され、前記光の進行方向に延在す
    るリッジ部を上部に有する第2のクラッド層と、 前記第2のクラッド層の前記リッジ部上の前記利得領域
    に形成された第2の電極と、 を有する光半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体層が単一又は多重の量子井戸
    層を含み、該量子井戸層が前記利得領域から前記モード
    変換領域まで連続していることを特徴とする請求項1に
    記載の光半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体層と隣接してSCH層を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体層と前記SCH層を合わせた
    膜厚が、前記モード変換領域において100μm以上の
    距離に渡って減少することを特徴とする請求項3に記載
    の光半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記モード変換領域の出射端面における
    前記半導体層と前記SCH層を合わせた厚さが、前記利
    得領域における前記半導体層と前記SCH層を合わせた
    厚さの1/3以下であることを特徴とする請求項3又は
    4に記載の光半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記モード変換領域の出射端面における
    前記第2のクラッド層の厚さが、前記利得領域での厚さ
    よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれかに記載の光半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記モード変換領域の出射端面における
    前記第2のクラッド層の厚さが、前記利得領域での厚さ
    よりも2〜5μm大きいことを特徴とする請求項6に記
    載の光半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記モード変換領域の出射端面における
    前記第2のクラッド層のリッジ部の水平方向の幅が、前
    記利得領域での前記リッジ部の水平方向の幅よりも広い
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の光半導体装置。
  9. 【請求項9】 光を発振する利得領域と光を導波するモ
    ード変換領域とに分けられる光半導体装置の製造方法で
    あって、 前記利得領域が狭く、前記モード変換領域が広い開口部
    を有する第1の選択成長マスクを使用して、第1のクラ
    ッド層上に、前記モード変換部の厚さが前記利得領域か
    ら遠ざかるにつれて連続的に減少するような半導体層を
    形成し、さらに第2のクラッド層を形成する工程と、 前記利得領域が広く、前記モード変換領域が狭い開口部
    を有する第2の選択成長マスクを使用して、前記モード
    変換領域の方が前記利得領域よりも厚い第3のクラッド
    層を前記第2のクラッド層上に形成する工程と、 第1のエッチングマスクを使用して、前記利得領域にあ
    る第3のクラッド材料層を薄層化する工程と、 第2のエッチングマスクを使用して、前記利得領域にあ
    る第2のクラッド層のの発振領域にリッジ部を形成する
    工程と、 第3のエッチングマスクを使用して、前記モード変換領
    域の第2及び第3のクラッド層に光の進行方向に延びる
    リッジ部を形成する工程と、 を含むことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のクラッド層と第3のクラッ
    ド層の間にエッチングストップ層を設ける工程を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の光半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 光を発振する利得領域と光を導波する
    モード変換領域とに分けられる光半導体装置の製造方法
    であって、 前記利得領域が狭く、前記モード変換領域が広い開口部
    を有する第1の選択成長マスクを使用して、第1のクラ
    ッド層上に、前記モード変換部の厚さが前記利得領域か
    ら遠ざかるにつれて連続的に減少する半導体層を形成す
    る工程と、 前記第1の選択成長マスクを使用して前記半導体層の上
    に、間隔をおいて形成される第1及び第2のエッチング
    ストップ層が挿入される第2のクラッド層を前記半導体
    層上に連続的に形成する工程と、 第1のエッチングマスクを使用して、前記モード変換領
    域の導波路の両側と前記利得領域の全域にある前記第2
    のクラッド層を第2のエッチングストップ層まで除去す
    ることによって、前記利得領域の前記クラッド材料層を
    薄くするとともに、前記モード変換領域の前記クラッド
    材料層に前記光の進行方向に延びるリッジ部を形成する
    工程と、 第2のエッチングマスクを使用して、前記利得領域の導
    波部分の両側にある前記第2のクラッド層を前記第1の
    エッチングストップ層まで除去することによって、前記
    利得領域にある前記第2のクラッド層に該導波部分の上
    にリッジ部を形成する工程と、 を含む光半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343087B2 (en) 1997-09-17 2002-01-29 Fujitsu Limited Semiconductor laser
KR100429912B1 (ko) * 2002-07-23 2004-05-03 한국전자통신연구원 광 모드 크기 변환기가 집적된 봉우리형 집적화 반도체광소자
JP2012512442A (ja) * 2008-12-16 2012-05-31 コーゴ オプトロニクス インコーポレイテッド モノリシックな電子光学的tweコンポーネント構造
JP2015138894A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 富士通株式会社 光半導体素子及びその製造方法

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