JPH0840781A - 耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片 - Google Patents
耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片Info
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- JPH0840781A JPH0840781A JP19909094A JP19909094A JPH0840781A JP H0840781 A JPH0840781 A JP H0840781A JP 19909094 A JP19909094 A JP 19909094A JP 19909094 A JP19909094 A JP 19909094A JP H0840781 A JPH0840781 A JP H0840781A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片を提供
する。 【構成】 ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮのうち１種または
２種以上：２０〜５０容量％、ＷＣ：０．１〜２容量
％、ＡｌＮ：３〜７容量％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量％、
Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％、ｃＢＮ：３０〜６５容量
％、からなる切刃層と、Ｃｏ：１２〜２４容量％、Ｗ
Ｃ：残部からなるＷＣ基超硬合金製支持層を積層させて
なり、上記ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮの平均粒径は１μ
ｍ以下であり、ＷＣ，ＴｉＢ2 ，ＡｌＮ，Ａｌ2 Ｏ3 の
平均粒径は０．５μｍ以下である切刃用複合焼結体片。
する。 【構成】 ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮのうち１種または
２種以上：２０〜５０容量％、ＷＣ：０．１〜２容量
％、ＡｌＮ：３〜７容量％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量％、
Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％、ｃＢＮ：３０〜６５容量
％、からなる切刃層と、Ｃｏ：１２〜２４容量％、Ｗ
Ｃ：残部からなるＷＣ基超硬合金製支持層を積層させて
なり、上記ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮの平均粒径は１μ
ｍ以下であり、ＷＣ，ＴｉＢ2 ，ＡｌＮ，Ａｌ2 Ｏ3 の
平均粒径は０．５μｍ以下である切刃用複合焼結体片。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、立方晶窒化ホウ素
（以下、ｃＢＮと記す）基セラミックス焼結体からなる
切刃層と炭化タングステン（以下、ＷＣと記す）基超硬
合金製支持層からなる切刃用複合焼結体片に関するもの
である。
（以下、ｃＢＮと記す）基セラミックス焼結体からなる
切刃層と炭化タングステン（以下、ＷＣと記す）基超硬
合金製支持層からなる切刃用複合焼結体片に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】ｃＢＮ基セラミックス焼結体からなる切
刃層とＷＣ基超硬合金からなる支持層とで構成された切
刃用複合焼結体片は、通常、超硬合金製スローアウェイ
チップの１隅にろう付けし、この切刃用複合焼結体片を
ろう付けしたスローアウェイチップをバイトの刃先部に
取り付けて切削工具として使用することは良く知られて
いるところである（例えば、特開昭56-69283号公報参
照）。
刃層とＷＣ基超硬合金からなる支持層とで構成された切
刃用複合焼結体片は、通常、超硬合金製スローアウェイ
チップの１隅にろう付けし、この切刃用複合焼結体片を
ろう付けしたスローアウェイチップをバイトの刃先部に
取り付けて切削工具として使用することは良く知られて
いるところである（例えば、特開昭56-69283号公報参
照）。
【０００３】この従来の切刃用複合焼結体片の切刃層
は、ｃＢＮ：７０容量％を越えて含まれており、その他
は周期律表の４ａ，５ａ，６ａの窒化物を結合剤として
含んでいる。
は、ｃＢＮ：７０容量％を越えて含まれており、その他
は周期律表の４ａ，５ａ，６ａの窒化物を結合剤として
含んでいる。
【０００４】これら切刃用複合焼結体片は、切刃層とな
るｃＢＮ基セラミックス焼結体原料層と、支持体層とな
るＷＣ基超硬合金原料層を積層させ、高温高圧下で焼結
することにより製造している。
るｃＢＮ基セラミックス焼結体原料層と、支持体層とな
るＷＣ基超硬合金原料層を積層させ、高温高圧下で焼結
することにより製造している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして製造された切刃層と支持層が積層した従来の切
刃用複合焼結体片をろう付けした切削工具を用いて高硬
度鋼、鋳鉄などの高速断続切削を行うと、切刃層に欠損
が発生し、比較的短時間で寿命に達してしまうなどの課
題があった。
うにして製造された切刃層と支持層が積層した従来の切
刃用複合焼結体片をろう付けした切削工具を用いて高硬
度鋼、鋳鉄などの高速断続切削を行うと、切刃層に欠損
が発生し、比較的短時間で寿命に達してしまうなどの課
題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる観点から、高硬度鋼、鋳鉄などの高速断続切削に対
して従来よりも一層優れた耐欠損性を示す切刃用複合焼
結体片を得るべく研究を行った結果、ｃＢＮの添加量を
３０〜６５容量％とし、結合相はＴｉＣ，ＴｉＮ，Ｔｉ
ＣＮのうちの１種または２種以上を２０〜５０容量％と
し、さらに上記結合相中にＷＣ：０．１〜２容量％、Ｔ
ｉＢ2 ：１〜５容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、Ａｌ2
Ｏ3 ：５〜１０容量％となるように分散せしめた切刃層
と、Ｃｏ：１２〜２４容量％を含有し、残りがＷＣから
なる超硬合金の支持層を積層させた切刃用複合焼結体片
は、これを高硬度鋼、鋳鉄などの高速断続切削に用いる
と従来よりも切削寿命が向上するという知見が得られた
のである。
かる観点から、高硬度鋼、鋳鉄などの高速断続切削に対
して従来よりも一層優れた耐欠損性を示す切刃用複合焼
結体片を得るべく研究を行った結果、ｃＢＮの添加量を
３０〜６５容量％とし、結合相はＴｉＣ，ＴｉＮ，Ｔｉ
ＣＮのうちの１種または２種以上を２０〜５０容量％と
し、さらに上記結合相中にＷＣ：０．１〜２容量％、Ｔ
ｉＢ2 ：１〜５容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、Ａｌ2
Ｏ3 ：５〜１０容量％となるように分散せしめた切刃層
と、Ｃｏ：１２〜２４容量％を含有し、残りがＷＣから
なる超硬合金の支持層を積層させた切刃用複合焼結体片
は、これを高硬度鋼、鋳鉄などの高速断続切削に用いる
と従来よりも切削寿命が向上するという知見が得られた
のである。
【０００７】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮのうち１種
または２種以上：２０〜５０容量％、ＷＣ：０．１〜２
容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量
％、Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％、ｃＢＮ：３０〜６５
容量％、からなる切刃層と、Ｃｏ：１２〜２４容量％、
ＷＣ：残部からなるＷＣ基超硬合金製支持層を積層させ
てなる耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片に特徴を有
するものである。
たものであって、ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮのうち１種
または２種以上：２０〜５０容量％、ＷＣ：０．１〜２
容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量
％、Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％、ｃＢＮ：３０〜６５
容量％、からなる切刃層と、Ｃｏ：１２〜２４容量％、
ＷＣ：残部からなるＷＣ基超硬合金製支持層を積層させ
てなる耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片に特徴を有
するものである。
【０００８】上記切刃層のｃＢＮの粒径は通常の粒径を
有するが、この発明の切刃層の結合相のＴｉＣ，Ｔｉ
Ｎ，ＴｉＣＮのうちの１種または２種以上の粒径は平均
粒径：１μｍ以下であり、かつＷＣ，ＴｉＢ2 ，Ａｌ
Ｎ，Ａｌ2 Ｏ3 の粒径はいずれも平均粒径：０．５μｍ
以下が好ましい。
有するが、この発明の切刃層の結合相のＴｉＣ，Ｔｉ
Ｎ，ＴｉＣＮのうちの１種または２種以上の粒径は平均
粒径：１μｍ以下であり、かつＷＣ，ＴｉＢ2 ，Ａｌ
Ｎ，Ａｌ2 Ｏ3 の粒径はいずれも平均粒径：０．５μｍ
以下が好ましい。
【０００９】この発明の切刃用複合焼結体片が従来の切
刃用複合焼結体片と比較して耐欠損性が優れている理由
は、従来の切刃用複合焼結体片はｃＢＮ基セラミックス
焼結体からなる切刃層とＷＣ基超硬合金からなる支持層
の収縮率、熱膨脹係数が大きく異なるため、薄い切刃層
に残留応力が存在するようになり、この残留応力の存在
する切刃層および支持層からなる複合焼結体片を用いて
高速断続切削を行うと、工具の刃先に加わる熱衝撃によ
って切刃層に欠損が生じ、早期に寿命に至る。しかしこ
の発明の切刃用複合焼結体片の切刃層は残留応力が極め
て少ないために耐欠損性が向上するものと考えられる。
刃用複合焼結体片と比較して耐欠損性が優れている理由
は、従来の切刃用複合焼結体片はｃＢＮ基セラミックス
焼結体からなる切刃層とＷＣ基超硬合金からなる支持層
の収縮率、熱膨脹係数が大きく異なるため、薄い切刃層
に残留応力が存在するようになり、この残留応力の存在
する切刃層および支持層からなる複合焼結体片を用いて
高速断続切削を行うと、工具の刃先に加わる熱衝撃によ
って切刃層に欠損が生じ、早期に寿命に至る。しかしこ
の発明の切刃用複合焼結体片の切刃層は残留応力が極め
て少ないために耐欠損性が向上するものと考えられる。
【００１０】この発明の切刃用複合焼結体片の切刃層お
よび支持層における成分組成および平均粒径を上記の通
りに限定した理由を説明する。
よび支持層における成分組成および平均粒径を上記の通
りに限定した理由を説明する。
【００１１】（１） 切刃層 （ａ） ｃＢＮ 切刃層におけるｃＢＮは、通常、耐摩耗性および耐塑性
変形性を確保する作用を有するが、結合相中の割合が３
０容量％未満ではその効果がなく、一方、６５容量％を
越えて含有すると靭性が低下して欠損しやすくなるので
好ましくない。したがって、ｃＢＮの含有量は３０〜６
５容量％に定めた。ｃＢＮの一層好ましい含有量は４０
〜６０容量％である。またｃＢＮの平均粒径は１〜５μ
ｍである。
変形性を確保する作用を有するが、結合相中の割合が３
０容量％未満ではその効果がなく、一方、６５容量％を
越えて含有すると靭性が低下して欠損しやすくなるので
好ましくない。したがって、ｃＢＮの含有量は３０〜６
５容量％に定めた。ｃＢＮの一層好ましい含有量は４０
〜６０容量％である。またｃＢＮの平均粒径は１〜５μ
ｍである。
【００１２】（ｂ） Ｔｉ系化合物（ＴｉＣ，ＴｉＮ，
ＴｉＣＮ） これらＴｉ系化合物は、結合相として作用し、耐熱性お
よび靭性を確保する作用を有するが、その含有量が２０
容量％未満では効果がなく、一方、５０容量％を越えて
含有すると相対的にｃＢＮ量が減少し、所望の硬さが得
られないので好ましくない。したがって、これらＴｉ系
化合物の含有量は２０〜５０容量％に定めた。これらＴ
ｉ系化合物（ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮ）の一層好まし
い含有量は３０〜４０容量％である。そしてこれらＴｉ
系化合物の平均粒径は１μｍ以下（好ましくは０．４〜
０．８μｍ）である。
ＴｉＣＮ） これらＴｉ系化合物は、結合相として作用し、耐熱性お
よび靭性を確保する作用を有するが、その含有量が２０
容量％未満では効果がなく、一方、５０容量％を越えて
含有すると相対的にｃＢＮ量が減少し、所望の硬さが得
られないので好ましくない。したがって、これらＴｉ系
化合物の含有量は２０〜５０容量％に定めた。これらＴ
ｉ系化合物（ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮ）の一層好まし
い含有量は３０〜４０容量％である。そしてこれらＴｉ
系化合物の平均粒径は１μｍ以下（好ましくは０．４〜
０．８μｍ）である。
【００１３】（ｃ） 分散成分（ＷＣ，ＴｉＢ2 ，Ａｌ
Ｎ，Ａｌ2 Ｏ3 ） これら成分は、いずれもＴｉ系化合物結合相中に硬質分
散相として分散している成分であり、Ｔｉ系化合物の粒
成長を抑制する作用を有するが、ＷＣ：０．１％未満、
ＴｉＢ2 ：１容量％未満、ＡｌＮ：３容量％未満、Ａｌ
2 Ｏ3 ：５容量％未満ではＴｉ系化合物の粒成長抑制効
果がなく、一方、ＷＣ：２容量％超、ＴｉＢ2 ：５容量
％超、ＡｌＮ：７容量％超、Ａｌ2 Ｏ3 ：１０容量％超
では焼結性が低下し強度が低下するので好ましくない。
したがって、分散成分としてはＷＣ：０．１〜２容量
％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、
Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％に定めた。これら分散成分
の一層好ましい範囲は、ＷＣ：０．３〜１．５容量％、
ＴｉＢ2 ：２〜５容量％、ＡｌＮ：４〜６容量％、Ａｌ
2 Ｏ3 ：７〜９容量％である。そしてこれら分散成分の
素地中における粒径は、平均粒径でいずれも０．５μｍ
以下（好ましくは０．１〜０．３μｍ）である。
Ｎ，Ａｌ2 Ｏ3 ） これら成分は、いずれもＴｉ系化合物結合相中に硬質分
散相として分散している成分であり、Ｔｉ系化合物の粒
成長を抑制する作用を有するが、ＷＣ：０．１％未満、
ＴｉＢ2 ：１容量％未満、ＡｌＮ：３容量％未満、Ａｌ
2 Ｏ3 ：５容量％未満ではＴｉ系化合物の粒成長抑制効
果がなく、一方、ＷＣ：２容量％超、ＴｉＢ2 ：５容量
％超、ＡｌＮ：７容量％超、Ａｌ2 Ｏ3 ：１０容量％超
では焼結性が低下し強度が低下するので好ましくない。
したがって、分散成分としてはＷＣ：０．１〜２容量
％、ＴｉＢ2 ：１〜５容量％、ＡｌＮ：３〜７容量％、
Ａｌ2 Ｏ3 ：５〜１０容量％に定めた。これら分散成分
の一層好ましい範囲は、ＷＣ：０．３〜１．５容量％、
ＴｉＢ2 ：２〜５容量％、ＡｌＮ：４〜６容量％、Ａｌ
2 Ｏ3 ：７〜９容量％である。そしてこれら分散成分の
素地中における粒径は、平均粒径でいずれも０．５μｍ
以下（好ましくは０．１〜０．３μｍ）である。
【００１４】（２） 支持層 切刃用複合焼結体片の支持層には、通常、ＷＣ基超硬合
金が使用されているが、この発明の切刃用複合焼結体片
の切刃層に対する支持層のＷＣ基超硬合金はＣｏ：１２
〜２４容量％を含有し、残りがＷＣおよび不可避不純物
からなるＷＣ基超硬合金であることが好ましく、特にＣ
ｏ：１６〜２４容量％を含有し、残りがＷＣおよび不可
避不純物からなるＷＣ基超硬合金であることが一層好ま
しい。これはＣｏ：１２容量％未満では切刃層との熱膨
脹係数との差が大きくなりすぎて切刃層に残留応力を生
じせしめ、欠損しやすくなるためであり、一方、２４容
量％を越えると支持層としての強度が不足するようにな
って好ましくないことによるものである。
金が使用されているが、この発明の切刃用複合焼結体片
の切刃層に対する支持層のＷＣ基超硬合金はＣｏ：１２
〜２４容量％を含有し、残りがＷＣおよび不可避不純物
からなるＷＣ基超硬合金であることが好ましく、特にＣ
ｏ：１６〜２４容量％を含有し、残りがＷＣおよび不可
避不純物からなるＷＣ基超硬合金であることが一層好ま
しい。これはＣｏ：１２容量％未満では切刃層との熱膨
脹係数との差が大きくなりすぎて切刃層に残留応力を生
じせしめ、欠損しやすくなるためであり、一方、２４容
量％を越えると支持層としての強度が不足するようにな
って好ましくないことによるものである。
【００１５】
【実施例】原料粉末として、表１〜表３に示される粒径
のＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴｉＣＮ粉末、ＴｉＡｌ粉
末、ＴｉＡｌ3 粉末、Ｔｉ3 Ａｌ粉末、ＷＣ粉末および
Ａｌ2 Ｏ3 粉末を用意し、これら原料粉末を超硬合金で
内張りされた容器内に超硬合金製ボールとアセトンと共
に充填し、蓋をした後に回転ボールミルにより粉砕およ
び混合を行った。その後さらに表１〜表３に示される粒
径のｃＢＮ粉末を表１〜表３に示される配合組成となる
ように追加し、７２時間湿式混合し、乾燥後に３ton ／
cm2 の圧力で直径：２０mm、厚さ：１．５mmの寸法に型
押し成形し、この成形体を３×１０-4Torrの真空中にて
１０００〜１３００℃の範囲内の所定の温度に３０分保
持の条件で仮焼結し、次にこの仮焼結体を直径：２０m
m、厚さ：２mmの寸法を有し、表１〜表３に示される成
分組成のＷＣ基超硬合金製支持層と積層した状態で超高
圧焼結装置に装入し、圧力：５．５Ｇｐａ、温度：１２
００〜１４００℃の範囲内の所定の温度で３０分間保持
することにより焼結し、表４〜表６に示される切刃層と
支持層からなる本発明切刃用複合焼結体片（以下、本発
明切刃片という）１〜１０、比較切刃用複合焼結体片
（以下、比較切刃片という）１〜８および従来切刃用複
合焼結体片（以下、従来切刃片という）を作製した。
のＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴｉＣＮ粉末、ＴｉＡｌ粉
末、ＴｉＡｌ3 粉末、Ｔｉ3 Ａｌ粉末、ＷＣ粉末および
Ａｌ2 Ｏ3 粉末を用意し、これら原料粉末を超硬合金で
内張りされた容器内に超硬合金製ボールとアセトンと共
に充填し、蓋をした後に回転ボールミルにより粉砕およ
び混合を行った。その後さらに表１〜表３に示される粒
径のｃＢＮ粉末を表１〜表３に示される配合組成となる
ように追加し、７２時間湿式混合し、乾燥後に３ton ／
cm2 の圧力で直径：２０mm、厚さ：１．５mmの寸法に型
押し成形し、この成形体を３×１０-4Torrの真空中にて
１０００〜１３００℃の範囲内の所定の温度に３０分保
持の条件で仮焼結し、次にこの仮焼結体を直径：２０m
m、厚さ：２mmの寸法を有し、表１〜表３に示される成
分組成のＷＣ基超硬合金製支持層と積層した状態で超高
圧焼結装置に装入し、圧力：５．５Ｇｐａ、温度：１２
００〜１４００℃の範囲内の所定の温度で３０分間保持
することにより焼結し、表４〜表６に示される切刃層と
支持層からなる本発明切刃用複合焼結体片（以下、本発
明切刃片という）１〜１０、比較切刃用複合焼結体片
（以下、比較切刃片という）１〜８および従来切刃用複
合焼結体片（以下、従来切刃片という）を作製した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】
【表３】
【００１９】
【表４】
【００２０】
【表５】
【００２１】
【表６】
【００２２】これら本発明切刃片１〜１０、比較切刃片
１〜８および従来切刃片の上下面を研削し、放電加工に
よって切断分割したものをＷＣ基超硬合金製台金にろう
付けし、最終的に所定寸法に研摩仕上げすることにより
切削工具を作製し、これら切削工具を用いて 被削材：ＳＣＭ４１５（ＨＲＣ６３）、４本溝入り丸
棒、 切削速度：２５０ｍ／min.、 切り込み：０．１５mm、 送り：０．１５mm／rev.、 の条件の乾式切削を３０分間行ない、逃げ面摩耗幅（m
m）を測定し、その結果を表７に示した。
１〜８および従来切刃片の上下面を研削し、放電加工に
よって切断分割したものをＷＣ基超硬合金製台金にろう
付けし、最終的に所定寸法に研摩仕上げすることにより
切削工具を作製し、これら切削工具を用いて 被削材：ＳＣＭ４１５（ＨＲＣ６３）、４本溝入り丸
棒、 切削速度：２５０ｍ／min.、 切り込み：０．１５mm、 送り：０．１５mm／rev.、 の条件の乾式切削を３０分間行ない、逃げ面摩耗幅（m
m）を測定し、その結果を表７に示した。
【００２３】
【表７】
【００２４】
【発明の効果】表４〜表７に示される結果から、本発明
切削片１〜１０は従来切刃片に比べて格段に優れた耐欠
損性を示すことがわかる。また、この発明の範囲から外
れた組成および粒径を示す比較切刃片１〜８はいずれも
好ましくない特性を示すことがわかる。
切削片１〜１０は従来切刃片に比べて格段に優れた耐欠
損性を示すことがわかる。また、この発明の範囲から外
れた組成および粒径を示す比較切刃片１〜８はいずれも
好ましくない特性を示すことがわかる。
【００２５】上述のように、この発明の切刃用複合焼結
体片は、高硬度鋼、鋳鉄などのように硬い材質の材料を
高速断続切削しても、従来のように欠損することがな
く、したがって従来よりも苛酷な条件の切削に適用で
き、産業上すぐれた効果をもたらすものである。
体片は、高硬度鋼、鋳鉄などのように硬い材質の材料を
高速断続切削しても、従来のように欠損することがな
く、したがって従来よりも苛酷な条件の切削に適用で
き、産業上すぐれた効果をもたらすものである。
Claims (2)
- 【請求項１】 立方晶窒化ホウ素基セラミックス焼結体
からなる切刃層と炭化タングステン基超硬合金製支持層
とが積層した切刃用複合焼結体片において、 上記立方晶窒化ホウ素基セラミックス焼結体からなる切
刃層の構成成分組成は、 Ｔｉの炭化物、窒化物、炭窒化物のうち１種または２種
以上：２０〜５０容量％、 炭化タングステン：０．１〜２容量％、 窒化アルミニウム：３〜７容量％、 硼化チタニウム：１〜５容量％、 酸化アルミニウム：５〜１０容量％、 立方晶窒化ホウ素：３０〜６５容量％、からなり、か
つ、 上記炭化タングステン基超硬合金製支持層の構成成分組
成は、 Ｃｏ：１２〜２４容量％、 炭化タングステン：残部、からなることを特徴とする耐
欠損性に優れた切刃用複合焼結体片。 - 【請求項２】 上記立方晶窒化ホウ素基セラミックス焼
結体の切刃層を構成するＴｉの炭化物、窒化物、炭窒化
物のうち１種または２種以上の平均粒径は１μｍ以下で
あり、かつ炭化タングステン、酸化アルミニウム、窒化
アルミニウム、硼化チタニウムの平均粒径はいずれも
０．５μｍ以下であることを特徴とする請求項１記載の
耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19909094A JPH0840781A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19909094A JPH0840781A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0840781A true JPH0840781A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16401949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19909094A Withdrawn JPH0840781A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 耐欠損性に優れた切刃用複合焼結体片 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0840781A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018145020A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | 三菱マテリアル株式会社 | ｃＢＮ焼結体および切削工具 |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP19909094A patent/JPH0840781A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018145020A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | 三菱マテリアル株式会社 | ｃＢＮ焼結体および切削工具 |
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