JPH0834752A - 10,14−ジメチルペンタデカノール及びそのエステル類の製造方法 - Google Patents

10,14−ジメチルペンタデカノール及びそのエステル類の製造方法

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JPH0834752A
JPH0834752A JP17501994A JP17501994A JPH0834752A JP H0834752 A JPH0834752 A JP H0834752A JP 17501994 A JP17501994 A JP 17501994A JP 17501994 A JP17501994 A JP 17501994A JP H0834752 A JPH0834752 A JP H0834752A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 10,14−ジメチルペンタデカノール及び
そのエステル類を高収率で簡便に製造する。 【構成】 1−ハロ−3−メチルブタンと金属マグネシ
ウムから得られる3−メチルブチルマグネシウムハライ
ドと、1−ブロモ−3−クロロ−2−メチルプロパンを
反応させ、(a)1−クロロ−2,6−ジメチルヘプタ
ンを得る工程、(a)と金属マグネシウムから得られる
2,6−ジメチルヘプチルマグネシウムクロリドと、1
−ブロモ−6−クロロヘキサンまたは1,6−ジブロム
ヘキサンを反応させ、(b)1−ハロ−8,12−ジメ
チルトリデカンを得る工程、(b)と金属マグネシウム
から得られる8,12−ジメチルトリデシルマグネシウ
ムハライドと、酸化エチレンを反応させた後、水を添加
して(c)10,14−ジメチルペンタデカノールを得
る工程、更に(c)をエステル化する工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鱗翅目チャドクガ(E
uproctis pseudoconspersa
Strand)の性フェロモン成分の10,14−ジメ
チルペンタデカノールエステル類の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】チャドクガは、チャ、ツバキ、サザンカ
などツバキ科植物を食害するため、農業害虫である。ま
た、チャドクガの2齢以上の幼虫は、毒毛針を有し、こ
れが人の皮膚にささると炎症を起こすため、人に対する
衛生害虫である。従来、チャドクガの防除は、殺虫剤の
散布によってなされてきた。しかし、街路樹や庭木など
への薬剤の散布には様々な制限がある。そのため、殺虫
剤の散布以外の防除手段の開発が求められていた。その
一つとして、性フェロモンの利用がある。近年、多くの
害虫について性フェロモンの化学構造が明らかにされ、
この性フェロモンを様々なかたちで利用することによっ
て、対象害虫の防除に役立てようとする気運が高まりつ
つある。
【0003】若村らは、チャドクガの性フェロモン成分
の同定を試み、雄触角に対して明らかな活性を有する以
下の3成分を見いだし、報告している(第38回日本応
用動物昆虫学会大会講演要旨p74,(1994))。 (a) 14−メチルペンタデシルイソブチラート (b) 10,14−ジメチルペンタデシルイソブチラート (c) 10,14−ジメチルペンタデシルn−ブチラート 特に、上記(b) の成分を単独で用いた場合、未交尾雌を
誘引源とした場合よりはるかに多く雄が誘引されたこと
が報告されている。したがって、チャドクガの性フェロ
モンを合成するに際しては、10,14−ジメチルペン
タデカノール及びそのエステル類の製造方法を確立する
ことが極めて重要である。しかし、これまでジメチルペ
ンタデカノールやそのエステル類が合成されたとの報告
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1
0,14−ジメチルペンタデカノール及びそのエステル
類を高収率で簡便に製造する方法を見いだすことにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、(A)1−ハロ−3−メチルブ
タンと金属マグネシウムとから調製される3−メチルブ
チルマグネシウムハライドと、1−ブロモ−3−クロロ
−2−メチルプロパンを反応させ、1−クロロ−2,6
−ジメチルヘプタンを得る工程、(B)1−クロロ−
2,6−ジメチルヘプタンと金属マグネシウムとから調
製される2,6−ジメチルヘプチルマグネシウムクロリ
ドと、1−ブロモ−6−クロロヘキサンまたは1,6−
ジブロムヘキサンを反応させ、1−ハロ−8,12−ジ
メチルトリデカンを得る工程、(C)1−ハロ−8,1
2−ジメチルトリデカンと金属マグネシウムとから調製
される8,12−ジメチルトリデシルマグネシウムハラ
イドと、酸化エチレンを反応させた後、水を添加して1
0,14−ジメチルペンタデカノールを得る工程、の各
工程からなることを特徴とする10,14−ジメチルペ
ンタデカノールの製造方法にかかるものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の製造
方法により得られた10,14−ジメチルペンタデカノ
ールをカルボン酸、カルボン酸クロリド、またはカルボ
ン酸無水物によってエステル化することを特徴とする1
0,14−ジメチルペンタデカノールエステル類の製造
方法にかかるものである。
【0007】請求項3の発明は、(A)1−ハロ−3−
メチルブタンと金属マグネシウムとから調製される3−
メチルブチルマグネシウムハライドと、1−ブロモ−3
−クロロ−2−メチルプロパンを反応させ、1−クロロ
−2,6−ジメチルヘプタンを得る工程、(B)1−ク
ロロ−2,6−ジメチルヘプタンと金属マグネシウムと
から調製される2,6−ジメチルヘプチルマグネシウム
クロリドと、1−ブロモ−6−クロロヘキサンまたは
1,6−ジブロムヘキサンを反応させ、1−ハロ−8,
12−ジメチルトリデカンを得る工程、(C)1−ハロ
−8,12−ジメチルトリデカンと金属マグネシウムと
から調製される8,12−ジメチルトリデシルマグネシ
ウムハライドと、酸化エチレンを反応させた後、カルボ
ン酸クロリドまたはカルボン酸無水物を添加して10,
14−ジメチルペンタデカノールエステル類を得る工
程、の各工程からなることを特徴とする10,14−ジ
メチルペンタデカノールエステル類の製造方法にかかる
ものである。
【0008】請求項4の発明は、カルボン酸、カルボン
酸クロリド、またはカルボン酸無水物が、n−ブタン
酸、イソブタン酸、またはそれらの塩化物、カルボン酸
無水物であることを特徴とする請求項2または請求項3
のいずれかに記載の製造方法にかかるものである。な
お、本発明で用いられる原料は、いずれも市販されてお
り、入手が容易なものである。以下に請求項1〜請求項
4の発明を詳しく説明する。
【0009】請求項1の発明は、第1工程(A)〜第3
工程(C)からなる製造方法にかかるものである。第1
工程(A)は、まず、1−ハロ−3−メチルブタンと金
属マグネシウムから、グリニャール試薬を調製する。調
製は、通常、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルな
どをマグネシウム1モル当たり200〜500g使用し
て、反応温度30〜80℃の条件下で行なう。次に、調
製したグリニャール試薬をテトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等の有機溶媒中で1−ブロモ−3−クロロ−
2−メチルプロパンと反応させ、1−クロロ−2,6−
ジメチルヘプタンを得る。この際、触媒として、CuC
l、CuBr、CuIなどの1価ハロゲン化銅、または
CuCl2 、CuBr2 などの2価ハロゲン化銅を、グ
リニャール試薬1モル当たり1〜10g使用する。反応
温度は−20〜50℃である。収率は70〜80%であ
る。得られた1−クロロ−2,6−ジメチルヘプタン
は、蒸留操作によって単離して次工程で使用する。第1
工程(A)の反応式を次に示す。
【化1】
【0010】第2工程(B)は、まず、1−クロロ−
2,6−ジメチルヘプタンを金属マグネシウムと反応さ
せてグリニャール試薬を調製する。調製に際しての条件
は、第1工程(A)におけるものと同様である。次に、
得られたグリニャール試薬を1−ブロモ−6−クロロヘ
キサンまたは1,6−ジブロモヘキサンと反応させ、1
−ハロ−8,12−ジメチルトリデカンを得る。触媒の
種類は、第1工程におけるものと同様である。触媒の量
は、グリニャール試薬1モルに対し、1−ブロモ−6−
クロロヘキサンを用いる場合は1.0〜1.3モルであ
り、1,6−ジブロモヘキサンを用いる場合は1.5〜
2.5モルである。反応温度は、−20〜10℃とする
のが好ましい。収率は、1−ブロモ−6−クロロヘキサ
ンを用いる場合は75〜80%であり、1,6−ジブロ
モヘキサンを用いる場合は65〜70%である。得られ
た1−ハロ−8,12−ジメチルトリデカンは、蒸留操
作で単離して次工程で使用する。第2工程(B)の反応
式を次に示す。
【化2】
【0011】第3工程(C)は、まず、1−ハロ−8,
12−ジメチルトリデカンを金属マグネシウムと反応さ
せて、グリニャール試薬を調製する。調製に際しての条
件は、第1工程(A)におけるものと同様である。次
に、CuCl、CuBrなどの存在下に、グリニャール
試薬に対し1.3〜1.7倍モルの酸化エチレンを反応
温度−20〜40℃で反応させる。反応後はマグネシウ
ムアルコラートの形になっているため、水を加えれば水
酸基に変換され、10,14−ジメチルペンタデカノー
ルとなる。収率は、70〜85%である。
【0012】請求項2の発明を説明する。請求項1の発
明にかかる製造方法によって得られる10,14−ジメ
チルペンタデカノールを、n−ヘキサン、トルエン、テ
トラヒドロフラン等の溶媒中で、トリエチルアミン、ピ
リジン等の塩基の存在下に、カルボン酸クロリド、カル
ボン酸無水物と反応温度−20〜50℃で反応させる
か、もしくはp−トルエンスルホン酸等の酸触媒の存在
下にカルボン酸と反応温度50〜120℃で反応させ、
脱水することによって、エステルを容易に製造すること
ができる。収率は、85〜95%である。
【0013】請求項3の発明を説明する。第1工程
(A)及び第2工程(B)については、請求項1の製造
方法中の第1工程(A)、第2工程(B)と同様であ
る。第2工程(B)によって得られるマグネシウムアル
コラートの形のものをカルボン酸クロリドまたはカルボ
ン酸無水物などと反応させて、カルボン酸エステルを得
ることができる。請求項1と請求項3の発明における各
々の第3工程の反応式、及び請求項2の発明の反応式を
まとめて次に示す。
【化3】
【0014】請求項4の発明を説明する。請求項2の発
明で、カルボン酸として、n−ブタン酸またはイソブタ
ン酸を用いると、性フェロモンと全く同一の構造の化合
物を得ることができる。例えば、イソブチリルクロリド
を10,14−ジメチルペンタデカノールに対し1.0
〜1.5倍モル用い、n−ヘキサン、トルエン、テトラ
ヒドロフラン等の溶媒中で、トリエチルアミン1.0〜
1.1モルの存在下に反応させれば、10,14−ジメ
チルペンタデシルイソブチレートを得ることができる。
収率は、85〜95%である。
【0015】10,14−ジメチルペンタデカノール及
び10,14−ジメチルペンタデカノールエステルは、
通常の単離操作、すなわち蒸留、カラムクロマトグラフ
ィー、薄層分取クロマトグラフィーなどを使って、容易
に単離することができる。
【0016】
【実施例】実施例1 (1)1−クロロ−2,6−ジメチルヘプタンの合成 フラスコにN2 雰囲気下、無水テトラヒドロフラン50
g、マグネシウム13gを加え、I2 片を入れ、1−ク
ロロ−3−メチルブタン5gを入れ、内温を65℃にし
て、反応を開始させた。次に、テトラヒドロフラン10
0g、1−クロロ−3−メチルブタン58.2gを滴下
し、終了後、還流下に1時間攪拌した。次に、別のフラ
スコにテトラヒドロフラン100g,塩化第1銅1.5
g,1−ブロモ−3−クロロ−2−メチルプロパン83
gを入れ、上記グリニャール試薬を20℃を超えないよ
うに滴下し、その後20℃で3時間攪拌した。次に、飽
和塩化アンモニウム水溶液500mlを滴下した。有機
層を取り出し、減圧下でテトラヒドロフランを除去した
残渣を減圧蒸留したところ、1−クロロ−2,6−ジメ
チルヘプタン61gが得られた(沸点89〜92℃/3
5mmHg、収率75.0%)。
【0017】(2)1−クロロ−8,12−ジメチルト
リデカンの合成 フラスコにN2 雰囲気下、無水テトラヒドロフラン40
g、マグネシウム8.6gを加え、I2 片を入れ、1−
クロロ−2,6−ジメチルヘプタン5gを入れ、内温6
5℃にして反応を開始させた。次に、テトラヒドロフラ
ン90g、1−クロロ−2,6−ジメチルヘプタン50
gを滴下し、終了後、還流下に1時間攪拌してグリニャ
ール試薬を調製した。次に、別のフラスコにテトラヒド
ロフラン90g、1−ブロモ−6−クロロヘキサン65
g、ヨウ化第1銅2gを入れ、上記グリニャール試薬を
20℃を超えないように滴下し、その後20℃で3時間
攪拌した。次に、飽和塩化アンモニウム水500mlを
滴下した。有機層を取り出し、減圧下でテトラヒドロフ
ランを除去した残渣を減圧蒸留したところ、1−クロロ
−8,12−ジメチルトリデカン63gが得られた(沸
点116〜120℃/3mmHg、収率75.2%)。
【0018】(3)10,14−ジメチルペンタデカノ
ールの合成 フラスコにN2 雰囲気下、無水テトラヒドロフラン30
g、マグネシウム4.4gを加え、I2 片を入れ、1−
クロロ−8,12−ジメチルトリデカン5gを入れ、内
温を65℃にして、反応を開始させた。次に、テトラヒ
ドロフラン100g、1−クロロ−8,12−ジメチル
トリデカン35gを滴下し、終了後、還流下に1時間攪
拌して、グリニャール試薬を調製した。次に、0℃に冷
却し、塩化第1銅0.5gを入れ、酸化エチレン13g
を30分かけて滴下した。反応後、塩化アンモニウム水
200gを加え、分液して有機層を取り、減圧下でテト
ラヒドロフランを除去した残渣を減圧蒸留したところ、
10,14−ジメチルペンタデカノール34gが得られ
た(沸点158〜161℃/3mmHg、収率81.8
%)。
【0019】実施例2 10,14−ジメチルペンタデシルイソブチラート(チ
ャドクガ性フェロモン成分)の合成 上記実施例1の(3)と同様の方法で、1−クロロ−
8,12−ジメチルトリデカン40gからグリニャール
試薬を調製した。次いで0℃に冷却し、塩化第1銅0.
5gを入れ、酸化エチレン13gを30分かけて滴下し
た。次に−5℃まで冷却し、イソブチリルクロリド17
gを10℃を超えないように滴下し、そのまま3時間攪
拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液200g
を加え、分液し、有機層を取り出し、減圧下でテトラヒ
ドロフランを除去した残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィによって精製したところ、10,14−ジメチ
ルペンタデシルイソブチラート45.5gが得られた
(収率86%)。
【0020】実施例3 10,14−ジメチルペンタデシルn−ブチラート(チ
ャドクガ性フェロモン成分)の合成 上記実施例1の(3)で得られた10,14−ジメチル
ペンタデカノール4gとトルエン50g、p−トルエン
スルホン酸1g、n−ブタン酸10gを入れ、110℃
でトルエン還流下に生成してくる水を除去しながら、8
時間攪拌した。反応後、反応液を2%水酸化ナトリウム
水溶液で洗浄した後、飽和食塩水で2回洗浄した。有機
層を取り出し、減圧下でトルエンを除去した残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィによって精製したとこ
ろ、10,14−ジメチルペンタデシルn−ブチラート
4.8gが得られた(収率94%)。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法によると、10,14
−ジメチルペンタデカノール及びそのエステル類を高収
率で簡便に製造することができる。特に、10,14−
ジメチルペンタデシルイソブチラート等のエステル類
は、チャドクガの性フェロモン成分であり、害虫の駆除
に役立てることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1−ハロ−3−メチルブタンと金
    属マグネシウムとから調製される3−メチルブチルマグ
    ネシウムハライドと、1−ブロモ−3−クロロ−2−メ
    チルプロパンを反応させ、1−クロロ−2,6−ジメチ
    ルヘプタンを得る工程、(B)1−クロロ−2,6−ジ
    メチルヘプタンと金属マグネシウムとから調製される
    2,6−ジメチルヘプチルマグネシウムクロリドと、1
    −ブロモ−6−クロロヘキサンまたは1,6−ジブロム
    ヘキサンを反応させ、1−ハロ−8,12−ジメチルト
    リデカンを得る工程、(C)1−ハロ−8,12−ジメ
    チルトリデカンと金属マグネシウムとから調製される
    8,12−ジメチルトリデシルマグネシウムハライド
    と、酸化エチレンを反応させた後、水を添加して10,
    14−ジメチルペンタデカノールを得る工程、の各工程
    からなることを特徴とする10,14−ジメチルペンタ
    デカノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法によって得ら
    れる10,14−ジメチルペンタデカノールをカルボン
    酸、カルボン酸クロリド、またはカルボン酸無水物によ
    ってエステル化することを特徴とする10,14−ジメ
    チルペンタデカノールエステル類の製造方法。
  3. 【請求項3】 (A)1−ハロ−3−メチルブタンと金
    属マグネシウムとから調製される3−メチルブチルマグ
    ネシウムハライドと、1−ブロモ−3−クロロ−2−メ
    チルプロパンを反応させ、1−クロロ−2,6−ジメチ
    ルヘプタンを得る工程、(B)1−クロロ−2,6−ジ
    メチルヘプタンと金属マグネシウムとから調製される
    2,6−ジメチルヘプチルマグネシウムクロリドと、1
    −ブロモ−6−クロロヘキサンまたは1,6−ジブロム
    ヘキサンを反応させ、1−ハロ−8,12−ジメチルト
    リデカンを得る工程、(C)1−ハロ−8,12−ジメ
    チルトリデカンと金属マグネシウムとから調製される
    8,12−ジメチルトリデシルマグネシウムハライド
    と、酸化エチレンを反応させた後、カルボン酸クロリド
    またはカルボン酸無水物を添加して10,14−ジメチ
    ルペンタデカノールエステル類を得る工程、の各工程か
    らなることを特徴とする10,14−ジメチルペンタデ
    カノールエステル類の製造方法。
  4. 【請求項4】 カルボン酸が、n−ブタン酸またはイソ
    ブタン酸であることを特徴とする請求項2または請求項
    3のいずれかに記載の製造方法。
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