JPH08339203A - 操作量生成装置および操作量生成方法 - Google Patents

操作量生成装置および操作量生成方法

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JPH08339203A
JPH08339203A JP7147126A JP14712695A JPH08339203A JP H08339203 A JPH08339203 A JP H08339203A JP 7147126 A JP7147126 A JP 7147126A JP 14712695 A JP14712695 A JP 14712695A JP H08339203 A JPH08339203 A JP H08339203A
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JP
Japan
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upper limit
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Application number
JP7147126A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Saito
幸弘 齋藤
Hajime Nishidai
元 西台
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上限値および下限値に応じた適切な操作量を
容易に生成することができ、また上限値および下限値の
変更にも容易に対応することができる操作量生成装置お
よび操作量生成方法の提供を目的とする。 【構成】 入力手段12には、制御対象の状態量の目標
となる上限値および下限値が入力される。一方、状態量
検出手段13は、制御対象の状態量を検出する。そし
て、偏差算出手段14は、上限値と状態量との上限値偏
差、および下限値と状態量との下限値偏差を算出し、こ
の上限値偏差、下限値偏差に基づいて、操作量生成手段
15は制御対象の状態量を制御するための操作量を生成
する。このように、状態量に対して、上限値および下限
値の双方についてのそれぞれの偏差を求め、この上限値
偏差および下限値偏差に基づいて適正な操作量を得るた
め、上限値および下限値に応じた適切な操作量を容易に
生成することができる。また、上限値、下限値および状
態量の絶対値に基づいて操作量を生成するものではな
く、各偏差に着目して操作量を生成するため、上限値お
よび下限値の変更にも容易に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は操作量生成装置および操
作量生成方法に関し、特に入力された上限値および下限
値に基づいて、制御対象の状態量を制御するための操作
量を生成するものである。
【0002】
【従来の技術】操作量生成装置や操作量生成方法は種々
の装置に用いられているが、ガラス成形機のガラス重量
制御を例に従来の操作量生成装置および操作量生成方法
を説明する。図7はガラス成形機の全体の概略を示す図
である。溶解槽2内には高温で溶解されたガラス材料1
0が入っており、溶解槽2下部に設けられた流出路2a
を通じてガラス材料10が矢印90方向に流出するよう
になっている。
【0003】流出路2aの先端近傍には、カッター3が
位置しており、一定の時間的間隔で開閉して、流出路2
aから流出するガラス材料10を切断している。切断さ
れたガラス材料10は重量センサ4によって重量が測定
され、予め設定されている上限重量値(たとえば36.
5g)および下限重量値(たとえば33.5g)の範囲
内の重さであれば次の工程に搬送され、たとえばレンズ
母材として用いられる。
【0004】切断されるガラス材料の重量制御は次のよ
うにして行なわれる。流出路2aには、複数のヒータH
1、ヒータH2...ヒータHnが設けられており、各
ヒータの温度を変化させることによって、流出路2a内
を流れるガラス材料10の粘性は変化する。
【0005】このガラス材料10の粘性変化に伴って、
一定時間あたり流出路2aから流出するガラス材料10
の流出量が変化する。上述のようにカッター3は一定時
間毎に開閉してガラス材料10を切断しているため、ガ
ラス材料10の流出量変化によって、ガラス材料10の
切断量、すなわち重量も変化することになる。
【0006】このように、ヒータの温度を変化させれば
ガラス材料10の粘性が影響を受け、ガラス材料の重量
を制御することができる。このため、制御対象であるガ
ラス材料の重量(状態量)を制御するためには、ヒータ
の温度を調整するための操作量を生成して与えればよ
い。ガラス材料10の切断重量を調整するための方法と
して、熟練したオペレータが切断されるガラス材料10
の重量を監視しながら、ヒータの温度を手動調整すると
いう方法がある。
【0007】また、P(Proportional)制御、PI(Pr
oportional Integral)制御またPID(Proportional
Integral and Differential)制御によって、ガラス重
量の自動制御を行なうという方法もある。すなわち、予
め設定されている上限重量値および下限重量値の中間値
を算出し、切断されるガラス材料10の重量をこの中間
値に近づけるようにヒータの温度をフィードバック制御
する。たとえば上限重量値「36.5g」、下限重量値
「33.5g」であれば、中間値「35g」を算出し
て、この「35g」を目標値としてガラス材料10の重
量を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記操作量生成装置お
よび操作量生成方法には、次のような問題があった。ま
ずオペレータがガラス材料10の重量を監視しながらヒ
ータの温度を手動制御する方法では、熟練したオペレー
タでなければ適切な制御はできないという問題があっ
た。
【0009】また、P制御、PI制御またはPID制御
を用いた自動制御では、効率のよい制御を行なうことが
できないという問題がある。すなわちP制御、PI制御
またはPID制御は、定められた一つの目標値に対して
制御対象の状態量を近づける制御を行なうものである。
このため、上限重量値、下限重量値が設定されている場
合にも、これら上限重量値、下限重量値の中間値を算出
し、この中間値を目標として制御を行なうことになる。
【0010】したがって、たえとばガラス材料の重量が
上限重量値および下限重量値の範囲内にある場合にも、
さらに重量を目標重量値(上限重量値および下限重量値
の中間値)に一致させるように各ヒータの温度を調整す
ることになり、効率的な制御を行なうことができない。
【0011】また、P制御、PI制御またはPID制御
では全ての目標値に対応する設定パラメータを決定する
ことが難しいため、例えば目標値、すなわち上限値およ
び下限値が変更された場合、設定パラメータを再調整し
なければない場合が生ずるという問題もある。
【0012】そこで本発明は、上限値および下限値に応
じた適切な操作量を容易に生成することができ、また上
限値および下限値の変更にも容易に対応することができ
る操作量生成装置および操作量生成方法の提供を目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る操作量生成
装置および操作量生成方法は、上限値および下限値に応
じた適切な操作量を容易に生成することができ、しかも
上限値および下限値の変更にも容易に対応することを目
的として、偏差算出手段が上限値と状態量との上限値偏
差、および下限値と状態量との下限値偏差を算出し、操
作量生成手段がこの上限値偏差および下限値偏差に基づ
いて、制御対象の状態量を制御するための操作量を生成
する。
【0014】すなわち、請求項に係る発明の構成を示し
た図1に記載されているように、請求項1に係る操作量
生成装置は、制御対象の状態量の目標となる上限値およ
び下限値の入力を受ける入力手段12、制御対象の状態
量を検出する状態量検出手段13、前記上限値と前記状
態量との上限値偏差、および前記下限値と前記状態量と
の下限値偏差を算出する偏差算出手段14、前記上限値
偏差および前記下限値偏差に基づいて、制御対象の状態
量を制御するための操作量を生成する操作量生成手段1
5を備えたことを特徴としている。
【0015】請求項2に係る操作量生成装置は、請求項
1に係る操作量生成装置において、操作量生成手段は前
記上限値偏差、前記下限値偏差、および前記状態量の時
間的変化量に基づいて操作量を生成することを特徴とし
ている。
【0016】請求項3に係る操作量生成装置は、請求項
1に係る操作量生成装置において、操作量生成手段は、
前記上限値偏差および前記下限値偏差に基づきファジィ
推論によって操作量を生成することを特徴としている。
【0017】請求項4に係る操作量生成装置は、請求項
1に係る操作量生成装置において、前記操作量は温度で
あることを特徴としている。
【0018】請求項5に係る操作温度生成装置は、ガラ
ス材料の重量の目標となる上限重量値および下限重量値
の入力を受ける入力手段、ガラス材料の重量を検出する
重量検出手段、前記上限重量値と前記ガラス材料の重量
との上限重量値偏差、および前記下限重量値と前記ガラ
ス材料の重量との下限重量値偏差を算出する偏差算出手
段、前記上限重量値偏差および前記下限値偏差に基づい
て、ガラス材料の重量を制御するための操作温度を生成
する操作温度生成手段を備えたことを特徴としている。
【0019】請求項6に係る操作量生成方法は、制御対
象の状態量の目標となる上限値および下限値の入力を受
けるステップ、制御対象の状態量を検出するステップ、
前記上限値と前記状態量との上限値偏差、および前記下
限値と前記状態量との下限値偏差を算出するステップ、
前記上限値偏差および前記下限値偏差に基づいて、制御
対象の状態量を制御するための操作量を生成するステッ
プを備えたことを特徴としている。
【0020】請求項7に係る操作量生成装置は、請求項
6に係る操作量生成方法において、前記操作量は、前記
上限値偏差、前記下限値偏差、および前記状態量の時間
的変化量に基づいて生成することを特徴としている。
【0021】請求項8に係る操作量生成方法は、請求項
6に係る操作量生成方法において、前記操作量は、前記
上限値偏差および前記下限値偏差に基づきファジィ推論
によって生成することを特徴としている。
【0022】請求項9に係る操作量生成方法は、請求項
1に係る操作量生成方法において、前記操作量は温度で
あることを特徴としている。
【0023】請求項10に係る操作温度生成方法は、ガ
ラス材料の重量の目標となる上限重量値および下限重量
値の入力を受けるステップ、ガラス材料の重量を検出す
るステップ、前記上限重量値と前記ガラス材料の重量と
の上限重量値偏差、および前記下限重量値と前記ガラス
材料の重量との下限重量値偏差を算出するステップ、前
記上限重量値偏差および下限重量値偏差に基づいて、ガ
ラス材料の重量を制御するための操作温度を生成するス
テップを備えたことを特徴としている。
【0024】
【作用】請求項1に係る操作量生成装置においては、偏
差算出手段は、入力手段を通じて入力された上限値と状
態量検出手段が検出した状態量との上限値偏差、および
入力手段を通じて入力された下限値と状態量検出手段が
検出した状態量との下限値偏差を算出する。そして、操
作量生成手段は、この上限値偏差および下限値偏差に基
づいて、制御対象の状態量を制御するための操作量を生
成する。このように、状態量に対して、上限値および下
限値の双方についてのそれぞれの偏差を求め、この上限
値偏差および下限値偏差に基づいて適正な操作量を得
る。
【0025】請求項2に係る操作量生成装置において
は、操作量生成手段は、上限値偏差、下限値偏差および
状態量の時間的変化量に基づいて操作量を生成する。こ
のように、上限値偏差、下限値偏差および状態量の時間
的変化量に基づいて操作量を得ているため、より適正な
操作量を生成することができる。
【0026】請求項3に係る操作量生成装置において
は、操作量生成手段は、上限値偏差および下限値偏差に
基づきファジィ推論によって操作量を生成する。このよ
うにファジィ推論によって操作量を生成するため、容易
に操作量を生成することができる。
【0027】請求項4に係る操作量生成装置において
は、操作量は温度である。したがって、上限値偏差およ
び下限値偏差に基づいて適正な操作量としての温度を得
ることができる。
【0028】請求項5に係る操作量生成装置において
は、偏差算出手段は、入力手段を通じて入力された上限
重量値と重量検出手段が検出したガラス材料の重量との
上限重量値偏差、および入力手段を通じて入力された下
限重量値と重量検出手段が検出したガラス材料の重量と
の下限重量値偏差を算出する。そして、操作温度生成手
段は、上限重量値偏差および下限重量値偏差に基づい
て、ガラス材料の重量を制御するための操作温度を生成
する。このように、ガラス材料の重量に対して、上限重
量値および下限重量値の双方についてのそれぞれの偏差
を求め、この上限重量値偏差および下限重量値偏差に基
づいて適正な操作温度を得る。
【0029】請求項6に係る操作量生成方法において
は、入力された上限値と検出した状態量との上限値偏
差、および入力された下限値と検出した状態量との下限
値偏差を算出し、この上限値偏差および下限値偏差に基
づいて、制御対象の状態量を制御するための操作量を生
成する。このように、状態量に対して、上限値および下
限値の双方についてのそれぞれの偏差を求め、この上限
値偏差および下限値偏差に基づいて操作量を得る。
【0030】請求項7に係る操作量生成方法において
は、操作量は、上限値偏差、下限値偏差および状態量の
時間的変化量に基づいて生成される。このように、上限
値偏差、下限値偏差および状態量の時間的変化量に基づ
いて操作量を得るため、より適正な操作量を生成するこ
とができる。
【0031】請求項8に係る操作量生成方法において
は、操作量は、上限値偏差および下限値偏差に基づきフ
ァジィ推論によって生成する。このようにファジィ推論
によって操作量を生成するため、容易に操作量を生成す
ることができる。
【0032】請求項9に係る操作量生成方法において
は、前記操作量は温度である。したがって、上限値偏差
および下限値偏差に基づいて適正な操作量としての温度
を得ることができる。
【0033】請求項10に係る操作量生成方法において
は、入力された上限重量値と検出したガラス材料の重量
との上限重量値偏差、および入力された下限重量値と検
出したガラス材料の重量との下限重量値偏差を算出す
る。そして、この上限重量値偏差および下限重量値偏差
に基づいて、ガラス材料の重量を制御するための操作温
度を生成する。このように、ガラス材料の重量に対し
て、上限重量値および下限重量値の双方についてのそれ
ぞれの偏差を求め、この上限重量値偏差および下限重量
値偏差に基づいて適正な操作温度を得る。
【0034】
【実施例】
[第1の実施例]本発明に係る操作量生成装置および操
作量生成方法の第1の実施例を説明する。本実施例で
は、ガラス成形機のガラス重量制御を例に説明する。図
2はガラス成形機の全体の概略を示す図である。溶解槽
2内には高温で溶解されたガラス材料10が入ってお
り、溶解槽2下部に設けられた流出路2aを通じてガラ
ス材料10が矢印90方向に流出するようになってい
る。
【0035】流出路2aの先端近傍には、カッター3が
位置しており、一定の時間的間隔で開閉して、流出路2
aから流出するガラス材料10を切断している。切断さ
れたガラス材料10は重量センサ4によって重量が測定
され、予め設定されている上限重量値および下限重量値
の範囲内の重さであれば次の工程に搬送され、たとえば
レンズ母材として用いられる。
【0036】この上限重量値および下限重量値は、図2
に示す操作盤5を通じてオペレータが入力し設定する。
オペレータの入力に応じて操作盤5の表示部5a、5b
にはそれぞれ上限重量値、下限重量値が表示される。本
実施例では上限重量値として36.5gが設定されてお
り、下限重量値として33.5gが設定されているとす
る。
【0037】流出路2aには、複数のヒータH1、ヒー
タH2...ヒータHnが設けられている。本実施例に
おいては、流出路2aの最先端に位置するヒータHnの
温度を変化させることによって、流出路2aから流出す
るガラス材料10の粘性を変化させる。このガラス材料
10の粘性変化に伴って、一定時間あたり流出路2aか
ら流出するガラス材料10の流出量が変化し、一定時間
毎に開閉するカッター3によって切断されるガラス材料
10の切断量、すなわち重量も変化することになる。
【0038】ヒータHnの温度は、温度調整器Wnが制
御している。温度調整器Wnには操作温度が与えられ、
温度調整器Wnは温度センサZnからヒータHnの実測
温度を取り込み、ヒータHnの実測温度を操作温度に調
整する。
【0039】このように、ヒータHnの温度を変化させ
ればガラス材料10の粘性が影響を受け、ガラス材料の
重量を制御することができる。このため、制御対象であ
るガラス材料の重量(状態量)を制御するには、ヒータ
Hnの温度を調整するための操作温度(操作量)を生成
しヒータHnに与えればよい。
【0040】本実施例では、この操作温度をファジィ推
論に基づいて生成する。本実施例に係る操作量生成装置
を用いた制御装置のハードウエア構成図を図3に示す。
バスライン27にはCPU20、ROM21、RAM2
2が接続されている。CPU20は、ROM21に格納
されているプログラムに従って各部を制御する。また、
バスライン27にはA/D変換部26も接続されてお
り、このA/D変換部26を介して、図2に示した温度
調整器Wn、重量センサ4、操作盤5が接続されてい
る。
【0041】さらに、バスライン27にはファジィ推論
部23、ルール・メンバシップ関数記憶部24が接続さ
れている。ファジィ推論部23は、ルール・メンバシッ
プ関数記憶部24に記憶されているルールおよびメンバ
シップ関数を用いて操作温度を生成する。そして、この
操作温度はD/A変換部25を通じて温度調整器Wnに
与えられる。
【0042】ROM21に格納されているプログラムの
パッドチャートを図4に示す。まず、ステップS2にお
いて、上限重量値および下限重量値が設定される。上述
のように、オペレータが操作盤5を通じて上限重量値
「36.5g」、下限重量値「33.5g」を入力、設
定する。設定された上限重量値、下限重量値は図3に示
すRAM22に記憶される。
【0043】この後、オペレータは制御開始の指令を入
力し、制御が開始される(ステップS4)。ステップS
8では、カッター3によって切断されたガラス材料10
の重量(図2参照)が測定される。すなわち、CPU2
0は、A/D変換部26を通じて重量センサ4からガラ
ス材料10の重量を示す信号を取り込み、一旦RAM2
2に記憶させる(図3参照)。
【0044】ガラス材料10の重量を測定した後、CP
U20は、現在の操作温度を取り込む(ステップS1
0)。現在の操作温度はA/D変換部26を通じて温度
調整器Wnから取り込まれ、一旦RAM22に記憶させ
る(図3参照)。次に、CPU20は、ステップS2で
設定された上限重量値および下限重量値、ステップS8
で測定したガラス材料の重量並びにステップS10で取
り込んだ操作温度に基づいて、特徴量として上限重量値
偏差εH、下限重量値偏差εLおよび重量変化量Δεを
算出し、RAM22に記憶させる。上限重量値偏差ε
H、下限重量値偏差εLおよび重量変化量Δεは、以下
の式1、式2および式3に従って算出される。
【0045】なお、式3における「前回のガラス材料の
重量」は、図3のRAM22内に記憶されている。
【0046】 εH=(現在のガラス材料の重量)−(上限重量値)・・・・・・・・・式1 εL=(現在のガラス材料の重量)−(下限重量値)・・・・・・・・・式2 Δε=(現在のガラス材料の重量)−(前回のガラス材料の重量)・・・式3 こうして、上限重量値偏差εH、下限重量値偏差εLお
よび重量変化量Δεを求め、これらの特徴量を入力とし
てファジィ推論を行ない(ステップS14)、新たな操
作温度を算出する(ステップS16)。ファジィ推論
は、CPU20の指令に基づいて図3に示すファジィ推
論部23で行なわれる。ファジィ推論部23は、RAM
22から上述の上限重量値偏差εH、下限重量値偏差ε
Lおよび重量変化量Δεを取り込むとともに、ルール・
メンバシップ関数記憶部24から、ルールおよびメンバ
シップ関数を取り込みファジィ推論を行なう。
【0047】ルール・メンバシップ関数記憶部24に記
憶されているルールを図5に、メンバーシップ関数を図
6に示す。図5、図6において、「ZR」は「0」を意
味し、「NB」は「負でかつ絶対値が大」、「NM」は
「負でかつ絶対値が中」、「NS」は「負でかつ絶対値
が小」を意味する。また、「PB」は「正でかつ大」、
「PM」は「正でかつ中」、「PS」は「正でかつ小」
を意味する。
【0048】以上のようにして新たな操作温度を算出
し、この操作温度をD/A変換部25を介して温度調整
器Wnに向けて出力する(ステップS18)。上述のよ
うに、温度調整器Wnはこの操作温度を受け、ヒータH
nの温度を調整する。ヒータHnの温度調整によってガ
ラス材料10の流出量が変化し、カッター3で切断され
るガラス材料の重量も変化する。
【0049】そして、切断されるガラス材料が上限重量
値「36.5g」、下限重量値「33.5g」の範囲内
の重量になるように調整される。上記のステップS8か
らステップS18までの処理が繰り返され、オペレータ
が制御終了の指令を与えた場合、制御処理が終了する。
【0050】なお上記のように操作温度は、上限重量
値、下限重量値、ガラス材料の重量の絶対値に基づいて
生成されるものではなく、上限重量値偏差εH、下限重
量値偏差εLおよび重量変化量Δεという偏差に着目し
て生成される。したがって、図6に示すメンバーシップ
関数もこれら偏差について定められているため、たとえ
ばオペレータが上限重量値、下限重量値を変更しても、
メンバーシップ関数を変更する必要はない。すなわち、
上限重量値、下限重量値の変更にも容易に対応すること
ができる。
【0051】[その他の実施例]上記実施例では、ファ
ジィ推論を用いてガラス材料の重量を制御する例を掲げ
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、状態量
に対し上限値および下限値の双方についてのそれぞれの
偏差を求め、この上限値偏差および下限値偏差に基づい
て操作量を得るものであれば他の制御装置に適用するこ
ともできる。
【0052】また、上記実施例においては、流出路2a
に設けられた複数のヒータH1、ヒータH2...ヒー
タHnのうち、流出路2aの最先端に位置するヒータH
nの温度を制御してガラス材料10の粘性を変化させて
いる。しかし、ヒータH1、ヒータH2...のうちの
他のヒータをの温度を制御してもよい。また、上記実施
例では単一のヒータHnのみの温度を制御しているが、
ヒータH1、ヒータH2...ヒータHnのうち複数の
ヒータの温度をそれぞれ制御するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1に係る操作量生成装置および請
求項6に係る操作量生成方法においては、状態量に対し
て、上限値および下限値の双方についてのそれぞれの偏
差を求め、この上限値偏差および下限値偏差に基づいて
適正な操作量を得る。したがって、上限値および下限値
に応じた適切な操作量を容易に生成することができる。
また、上限値、下限値および状態量の絶対値に基づいて
操作量を生成するものではなく、各偏差に着目して操作
量を生成するため、上限値および下限値の変更にも容易
に対応することができる。
【0054】請求項2に係る操作量生成装置および請求
項7に係る操作量生成方法においては、上限値偏差、下
限値偏差および状態量の時間的変化量に基づいて操作量
を得ているため、より適正な操作量を生成することがで
きる。したがって、上限値および下限値に応じたより適
切な操作量をさらに容易に生成することができる。
【0055】請求項3に係る操作量生成装置および請求
項8に係る操作量生成方法においては、ファジィ推論に
よって操作量を生成するため、容易に操作量を生成する
ことができる。したがって、上限値および下限値に応じ
た適切な操作量をさらに容易に生成することができる。
また、上限値、下限値および状態量の絶対値に基づいて
操作量を生成するものではなく、各偏差に着目して操作
量を生成する。このため、上限値および下限値が変更さ
れた場合でもメンバーシップ関数を変更する必要がな
く、上限値および下限値の変更にも容易に対応すること
ができる。
【0056】請求項4に係る操作量生成装置および請求
項9に係る操作量生成方法においては、上限値偏差およ
び下限値偏差に基づいて適正な操作量としての温度を得
ることができる。したがって、上限値および下限値に応
じた適切な操作量としての温度を容易に生成することが
できる。
【0057】請求項5に係る操作量生成装置および請求
項10に係る操作量生成方法においては、ガラス材料の
重量に対して、上限重量値および下限重量値の双方につ
いてのそれぞれの偏差を求め、この上限重量値偏差およ
び下限重量値偏差に基づいて適正な操作温度を得る。し
たがって、上限重量値および下限重量値に応じた適切な
操作温度を容易に生成することができる。また、上限重
量値、下限重量値およびガラス材料の重量の絶対値に基
づいて操作温度を生成するものではなく、各偏差に着目
して操作温度を生成するため、上限重量値および下限重
量値の変更にも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作量生成装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係る操作量生成装置の一実施例である
ガラス成形機の全体の概略を示す図である。
【図3】図2に示すガラス成形機のハードウエア構成を
示す図である。
【図4】図3に示すROMに格納されたプログラムを示
すパッドチャートである。
【図5】図3に示すルール・メンバシップ関数記憶部に
記憶されているルールを示す図である。
【図6】図3に示すルール・メンバシップ関数記憶部に
記憶されているメンバシップ関数を示す図である。
【図7】従来のガラス成形機の全体の概略を示す図であ
る。
【符号の説明】
4・・・・重量センサ 5・・・・操作盤 10・・・・ガラス材料 12・・・・入力手段 13・・・・状態量検出手段 14・・・・偏差算出手段 15・・・・操作量生成手段 20・・・・CPU 21・・・・ROM 22・・・・RAM 23・・・・ファジィ推論部 24・・・・ルール・メンバシップ関数記憶部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象の状態量の目標となる上限値およ
    び下限値の入力を受ける入力手段、 制御対象の状態量を検出する状態量検出手段、 前記上限値と前記状態量との上限値偏差、および前記下
    限値と前記状態量との下限値偏差を算出する偏差算出手
    段、 前記上限値偏差および前記下限値偏差に基づいて、制御
    対象の状態量を制御するための操作量を生成する操作量
    生成手段、 を備えたことを特徴とする操作量生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に係る操作量生成装置において、 操作量生成手段は前記上限値偏差、前記下限値偏差、お
    よび前記状態量の時間的変化量に基づいて操作量を生成
    する、 ことを特徴とする操作量生成装置。
  3. 【請求項3】請求項1に係る操作量生成装置において、 操作量生成手段は、前記上限値偏差および前記下限値偏
    差に基づきファジィ推論によって操作量を生成する、 ことを特徴とする操作量生成装置。
  4. 【請求項4】請求項1に係る操作量生成装置において、 前記操作量は温度である、 ことを特徴とする操作量生成装置。
  5. 【請求項5】ガラス材料の重量の目標となる上限重量値
    および下限重量値の入力を受ける入力手段、 ガラス材料の重量を検出する重量検出手段、 前記上限重量値と前記ガラス材料の重量との上限重量値
    偏差、および前記下限重量値と前記ガラス材料の重量と
    の下限重量値偏差を算出する偏差算出手段、 前記上限重量値偏差および前記下限値偏差に基づいて、
    ガラス材料の重量を制御するための操作温度を生成する
    操作温度生成手段、 を備えたことを特徴とする操作温度生成装置。
  6. 【請求項6】制御対象の状態量の目標となる上限値およ
    び下限値の入力を受けるステップ、 制御対象の状態量を検出するステップ、 前記上限値と前記状態量との上限値偏差、および前記下
    限値と前記状態量との下限値偏差を算出するステップ、 前記上限値偏差および前記下限値偏差に基づいて、制御
    対象の状態量を制御するための操作量を生成するステッ
    プ、 を備えたことを特徴とする操作量生成方法。
  7. 【請求項7】請求項6に係る操作量生成方法において、 前記操作量は、前記上限値偏差、前記下限値偏差、およ
    び前記状態量の時間的変化量に基づいて生成する、 ことを特徴とする操作量生成方法。
  8. 【請求項8】請求項6に係る操作量生成方法において、 前記操作量は、前記上限値偏差および前記下限値偏差に
    基づきファジィ推論によって生成する、 ことを特徴とする操作量生成方法。
  9. 【請求項9】請求項1に係る操作量生成方法において、 前記操作量は温度である、 ことを特徴とする操作量生成方法。
  10. 【請求項10】ガラス材料の重量の目標となる上限重量
    値および下限重量値の入力を受けるステップ、 ガラス材料の重量を検出するステップ、 前記上限重量値と前記ガラス材料の重量との上限重量値
    偏差、および前記下限重量値と前記ガラス材料の重量と
    の下限重量値偏差を算出するステップ、 前記上限重量値偏差および下限重量値偏差に基づいて、
    ガラス材料の重量を制御するための操作温度を生成する
    ステップ、 を備えたことを特徴とする操作温度生成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013071888A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Corning Inc ガラスリボンを製造するための装置および方法
JP2016511450A (ja) * 2012-12-18 2016-04-14 アウディ アクチェンゲゼルシャフトAudi Ag 予測および健全性管理のための制限に基づく閾値推定

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